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    元スレキョン「ハルヒ、金貸してくれよ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×8
    タグ : - 長門 + - DEATHNOTE + - WORKING!! + - いい話 + - とうま + - アマガミ + - キョン + - キョンの黄金の右足 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 201 :



    ああ。

    またこの夢だ。

    もう見たいなんて思わないのに。

    でも本当は見たいのかも。

    誰かに見てほしいのかも。


    302 = 201 :


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    古泉「――――うです。そこの交差点です。至急『機関』の人員を――」


     ――――――――――――――――――――――――――――――――
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    古泉くん。なにか携帯で話してた。

    学校じゃ見たことない、怖い顔。

    携帯どっかにいってなかったら、写メール撮ってみんなに見せちゃうのに。

    304 = 201 :


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    みくる「――さんっ、すずみやさぁんッ!! 

             ――くんが、――くんのあしがぁっ!!!」


     ――――――――――――――――――――――――――――――――
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    みくるちゃん。

    耳元でそんなに叫ばないでよ。

    いつもはそんな声どこ触っても出さないくせに。

    ところで誰のこと呼んでるの?

    306 = 297 :

    めちゃもてが酷すぎて吹いた

    このスレの展開と真逆すぐる
    作者の心境を聞きたくもあり④

    307 = 201 :


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    医師「――けでして、右腿の付け根から切除しなければならない状態で――」

    「――すから! ――は、――の命は助かるのか、それをきいて――」

    「――ぁあああああああっ!! ――くん、しんじゃうのぉ!!

           やだよぉ、――くぅんしんじゃやだぁあああぁあぁ!!」


     ――――――――――――――――――――――――――――――――
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ………………………………。


    308 = 201 :




    いっぱい聞いた、みんなの泣き声。

    おばさんも、妹ちゃんも、みくるちゃんも知らない人も。

    誰かがあたしに話しかけたけど、

    ずっと下を向いてて、誰だかわからなかった。



    309 = 201 :


    ――

    ――――

    ――――――――――――


    「奇跡的ね。脚以外は傷ひとつなかったんだって」

      「ハルヒのことかばってくれて、
        あの子には一生感謝しなきゃいけないわね」


       「あなたのせいじゃないわよハルヒ」

             「悪いのは全部トラックなんだから」


    ママ。本当?

    本当に、あたしは悪くない?

    あいつのキーホルダー、取って逃げたの。

    それでもあたし、悪くない?

    310 = 201 :


    「傷ひとつないようで何よりですよ」

      「彼のことは――非常に立派かと」

       「女の子をかばったなら、名誉の負傷です」

      「心配いりません。僕たちが支えますから」


    古泉くんが言うなら間違いないかな。

    あたしかばって、喜んでくれたかな。

    古泉くんはいつもやさしいけど。

    そんなに笑ってると、ちょっと不安になる。

    311 = 210 :

    316 = 314 :

    おーい

    318 = 224 :

    とっとと書け太郎

    319 = 201 :


    「この度は、大変な目に遭われましたね……」

      「私たちに出来ることは、ほんのささいなことですが……」

     「なにかあったら、遠慮せずご相談くださいね」

       「涼宮さんのお力になれるなら、私たちは……」


    森さん。古泉くんの知り合い?

    会う人会う人、あたしを慰めてくれる。

    会う人会う人、当たり前みたいに。

    そうよ。あたしは悪くない。

    あたしは絶対、間違ってない。

    320 = 201 :


    「精密検査では問題なし」

      「ご飯も全部、食べられてるらしいですぅ」

     「これから彼の病室を訪問する予定」

      「もう長門さん、そんな分厚い本、
        退院するまでに読みきれませんよぉ」


    そっか。もう退院なんだ。

    聞いてるよりも、意外と平気なのかな。

    いい加減ちゃんと、

    顔見てお礼しなきゃ。

    321 = 201 :


    ・・……――――

    コンコン


    みくる「キョンくぅん? 私ですぅ、朝比奈でぇす」

    みくる「今日は大勢で来ちゃいましたぁ」

    みくる「入りますよぉ。いいですかぁ?」



    …………どきどき。

    顔見たら最初、なんて言ってやろうかしら。

    心配かけんじゃないわよ。

    退院祝いパーティくらいやってあげてもいいわ。

    ……。

    まぁ、いっか。

    考えなくても、自然に出てくるでしょ。

    322 :

    今追いついた

    保守

    323 = 201 :


    ガチャ....

          バタン


    キョン「――――――――よう」



        「久しぶり」


    ハルヒ「――――――」






    なかった。



    ホントに、脚が、なかった。



    あたしは

    324 = 292 :

    8時まで残っててくれ
    今から仕事じゃ

    325 = 322 :

    >>324
    いてらー

    326 = 201 :


    ――翌日・放課後――



    ハルヒ「聞いて、みんな! あさって隣街で、フリマのイベントがあるらしいわよ!」

    みくる「ふぇえ、そうなんですかぁ?」

    古泉「聞いた話では毎回出店もあって、それなりの規模のものらしいですね」

    ハルヒ「そうそう! きっとなにか掘り出し物があるに違いないわ、あさっての日曜はみんなでそれに行きましょう!」

    みくる「フリーマーケットですかぁ~。それなら安くつきますし、見てるだけでも楽しそうですぅ」

    ハルヒ「有希も、もちろん来るわよねっ?」

    長門「……そこに古書があるなら」

    327 :

    >>324
    気をつけて…
    べっ、べつにあんたの為に玄関まできたんじゃないんだからね!

    328 = 201 :


    ハルヒ「古泉くんはっ!?」

    古泉「……え、ええ。もちろん、僕もご一緒させていただきますよ」

    ハルヒ「決まりね! それじゃあ――」


    ハルヒ「――集合のこととか、みんなで決めておきましょうか! みんな何時頃なら都合つくかしら?」

    みくる「えっ?」

    古泉(…………おや?)

    長門「………………」

    329 :

    ばいばいさるさん

    330 = 201 :


    ハルヒ「? どうしたの三人とも? おかしいことあった?」

    みくる「え、えぇっとぉ……」

    みくる「あのぉ、てっきり、涼宮さんがそういうの、全部決めてくれるんじゃないかなぁ、なんてぇ……」

    ハルヒ「はぁーっ!? ちょっとぉ、あんたたちってば、あたしに全部押し付ける気だったのっ!?」

    古泉「い、いえ、決してそういうわけではないのですが……」



    古泉「……何しろこういうことは、今まで涼宮さんの独断で決まっていましたから……」

    ハルヒ「んなっ……それってあたしが、今まで独裁政治を強いてたみたいじゃない!」

    長門「……“みたい”では不適切。“強いていた”、が正しい」

    ハルヒ「まっ……! 何よ、有希も言うようになったわねぇ……!」

    331 = 201 :


    みくる「びっくりですぅ。涼宮さんが私たちに相談ごとなんてぇ」クスッ

    ハルヒ「な、なによッ……! みくるちゃんまで……」

    ハルヒ「………………」


    ハルヒ「――ぱりあたし――ぶんの――っかり――」ボソッ...

    古泉「ッ――!!」

    古泉「――いえいえ、驚いたのは確かですが、僕はそれも嬉しいと思っていますよ」

    古泉「僕たちが涼宮さんにとって、信頼に足る存在だということですから」

    332 = 201 :


    古泉「ねぇ、長門さん。あなたもそう思うでしょう?」チラ

    長門「………………」

     コクリ

    みくる「えっ!? ――あ、そっかぁー!」

    みくる「そうですね! それってつまり、そういうことですよねぇ!」ニコニコ

    ハルヒ「………………」

    ハルヒ「そうよっ! その通りだわっ!!」

    ハルヒ「あたしはSOS団の団長よ!」

    ハルヒ「この団の団長だもの! 団員の意見にだって、きちんと耳を傾けるんだから!」

    333 = 201 :


    ハルヒ「さぁ、三人とも! 意見あったら、バンバン出しちゃいなさい!」

    みくる「任されましたぁ~!」

    長門「…………」コクリ

    古泉「ありがたいことです――」


    古泉「では早速、当日の予定を固めていきましょう。目的地までは学校から電車で二駅ですが、それぞれの家から――」



    ハルヒ「……………………」

    335 = 329 :

    さるさんは他のスレに書き込むことでも回避できるんだよう

    336 :

    >>335
    >>1がってことだよな
    とりあえず④

    337 = 329 :

    あれが妄想だったのか現実だったのか
    はたまたこれから現実になるのかだけが気がかりだぜ・・・

    338 = 210 :

    >>335
    さるさん数回しかなったことないけどそんな裏技があったんだな

    340 = 201 :


    ――同時刻・病院――

    医師「さてと、ね」

    医師「それじゃあね、今日は糸を抜くから。麻酔しても痛いけど、ちょっとの間だけ我慢してちょうだいね」

    キョン「あの……先生」

    医師「なんだね?」

    キョン「やっぱりこれ、義足つけるのって難しいんですかね……」

    医師「……うーーーーん……」

    医師「……何度も説明したけどね」

    医師「君の場合、神経が剥き出しになるまで肉がすり減っちゃってるのね」

    キョン「………………」

    医師「そこに義足をかぶせようとすると、体重が掛かったときものすごい激痛が走るわけ」

    医師「神経を切り取るにしても、それだと脚どころか腰の方からゴッソリ抜かないといけなくなるから……」

    キョン「……そうですか……」

    342 = 329 :

    >>338
    元々ひとつのスレへの連続投稿(荒らし)を規制するためのものだからね
    >>1の書き込み数と同数以上の支援でもくらわないんだよお

    343 = 201 :


    医師「……まぁ、確かに君のような患者さんはね、みんな自分の脚で歩きたがるよ」

    医師「でもね。手術のリスクとか考えても、性能のいい車椅子にしといた方がいい」

    キョン「………………」

    医師「義足のリハビリと車椅子の運転じゃ、どっちがお手軽かなんて目に見えてるし……」

    医師「それにホラ、お値段的にもね? そっちの方がお得だから、ハハッ」

    医師「君の場合、ここの治療代も相手側の賠償持ちでしょ?」

    キョン「………………」

    医師「っ、あー……それじゃ、そろそろ抜糸の方……」

    344 = 336 :

    ふーん

    346 = 201 :


    ・・……――――

    ――病院・待合室――


    キョン「くそ、あのじいさんドクター……!」

    キョン「デリカシーの微塵もないこと言いやがってッ……!」

    キョン「お前に俺の気持ちの何がわかるってんだッ……!」

    キョン「………………」

    キョン「はぁ……」

    キョン「………………」

    347 :

    これは…

    348 :

    キョムくん・・・

    350 = 201 :


    キョン「……帰り、どうするかな。面倒だからタクシーで帰るか……」

    キョン「ハハ、意地なんざ張らんで、おふくろに付き添ってもらえばよかった……」

    キョン「………………」

    キョン「つーか、タクシー代……」

    キョン「………………」

    キョン「………………」

    キョン「歩こう。歩くの好きだろ、俺」


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