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    元スレキョン「ハルヒに暇を出された」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 涼宮ハルヒの憂鬱 ×2+ - 長門 + - エヴァ + - キョン + - キョン「ハルヒに + - キョン子 + - スネーク + - ツンデレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    キョン「よっしゃwwwwwwwwwwコレで俺リア充になれるwwwwwwwwwwww」

    2 :

    このスレは俺が鶴屋さんといちゃつくスレになりました

    「鶴屋さ~ん、今日のお弁当おいしかったです」
    「おおっ!さすが俺くんっ、違いのわかる男だねぇ♪」
    「あ、ちょっといいですか?」
    「ん?なにっかな?」
    「…ちゅ」
    「!!!な、なにするにょろっ!」
    「ごちそうさまのちゅーです」
    「… ち… ちゃんと口にしてほしい… にょろ… ///」

    3 :

    >>1はまだハルヒとか言ってれば受けると思ってるの?

    4 = 2 :

    「えー?口?おでこじゃいやなんですか?」
    「おっ…おでこもいいけど口もぉ…」
    「はいはいww ちゅ」
    「んー…」



    ごめんかいてて涙でてきた

    5 :

    ハルヒに眼を出されたかと思った

    6 :

    夏の暑さがすっかりその勢いを失い、風の冷たさに秋が感じられるようになった今日この頃。
    うちの学校も衣替えの時期を向かえ、セーターを羽織る人が少しずつ増え始めた。

    坂道を登るのも、近頃ではほとんど苦にならない。
    それは俺がこの心臓破りの坂道を歩くのに慣れたということばかりが原因ではなく、
    夏のうだるような暑さの中では流さざるをえない滝のような汗がないことも快適さに寄与しているんだろう。

    食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、などと呼ばれるように、この季節はとにかく何をするにも
    適した季節…と言われている。

    しかしそんなものが考慮されるのは一般社会での話。
    こと「一般」とかけ離れていることには定評のある我がSOS団では、「何かをするのに適した特定の季節」などない。
    なぜなら、俺らSOS団団員にとっての全ての季節、全ての時間は我らが団長の支配下にあり、
    あいつがやるといったら、たとえ季節じゃなかろうがそれは俺らはそれに順ずる以外にないのだ。
    あいつにとっては、「いつもが全てに適した時間」なのかもしれない。

    そんな状態がデフォルトのSOS団が、ただでさえ過ごしやすく「何をするにも適した季節」を迎えてしまったとき、
    あの倣岸不遜な団長は一体何を言い出すのか、と、正直俺は日々戦々恐々としていた。

    だからその日の団活の帰りに、ある一人の団員に放たれた一言を聞いたときは、思わず耳を疑った。

    「古泉くん、明日から来なくていいわ」

    7 :

    期待していいか?

    8 = 6 :

    瞬間…沈黙。

    長門のいつもの終礼の合図を聞き、帰りの用意をしていた俺たちの手が、作業の続きをするのを忘れている。
    夕焼けに赤々と照らされた部室の中で、まだ冬でもないのに凍りついたように動かない俺たち。

    痛々しいまでの沈黙を破ったのは、渦中の古泉だった。

    「…来なくていい…と申されますと?」
    「言葉のとおりよ。明日からSOS団の活動には参加しなくていいから」

    先ほどと全く変わらぬ認識。
    それはそうだ。さっきのハルヒの言葉を、それ以外の意味で解釈するほうが難しい。

    ハルヒは窓の外を見ている。長門はまだ椅子から立ち上がっていない。
    朝比奈さんが、今にも泣き出しそうな顔でハルヒの背中と古泉の顔を交互に見ている。

    そして古泉は…。

    「…分かりました。それではみなさん、ありがとうございました。さようなら」

    憎らしいほどにさわやかな笑顔を顔に貼り付けたまま、古泉は自分の鞄を持って部室を後にした。

    9 :

    支援します

    10 = 6 :

    後に残された俺たちを、再び沈黙が襲う。
    この状況にあって、寸分も表情を変えない長門。さすがだな。
    俺にも少しそのポーカーフェイスの技術を分けてくれ。

    いや…あるいは本当に何も感じていないのか…?などという邪推も、頭をよぎる。
    即座に、俺はその考えを頭から振り払う。そうであって欲しくないという願いと、
    そうであるはずがないという長門への信頼のほうが強かったからだ。

    朝比奈さんはといえば、今度こそ泣き出しそうな顔をしていらっしゃる。
    古泉がいなくなった今、次にハルヒの背中と交互に見られることになったのは俺の顔だった。

    ハルヒは椅子をくるりと回し、こちらを向く。
    その目に、怒りやいらだちといった負の感情は感じられなかった…ように思う。

    そういえばいつもこいつ…どんな目をしてたっけな…。

    思考が余計なことばかりに対して回り、俺は本題に面と向き合うのをしばらく忘れていた。
    その本題が、椅子から立ちあがり、自分の鞄を持ってドアに向かう。

    そろそろ俺も動かなければ。

    「おい待てよハルヒ。さっきのはどういうことだ?」

    ハルヒは歩みを止めたが、俺のほうは見なかった。

    12 = 6 :

    「あんたも古泉くんと同じことを言うのね」

    ハルヒに言われて、俺は思わず納得してしまう。
    なるほど、確かに今の質問は先の古泉の質問と同じ内容だった。

    一瞬の間をおき、ハルヒは古泉と同じようになんのためらいもなく扉を開く。
    違ったのは、古泉のように笑ってはいなかったことか。

    「それじゃ、また明日」

    ついに最後までこちらに顔を向けることなく、ハルヒは後ろ手に扉を閉めた。

    三度、沈黙。

    今すべきことは何か。
    俺が見つけ出すべきその答えは…。

    とりあえず朝比奈さんを気にかけて差し上げなければならない。
    一番先に頭に浮かんだのはこのことだった。俺にしては上出来だろう。

    朝比奈さんは涙を浮かべ、しかし声を上げることなく扉を見つめていた。
    取り乱しているという印象は受けなかったが、朝比奈さんが動揺していることは
    一度立ち上がった椅子に再び座り込んでしまってることからも明らかだ。

    俺は朝比奈さんのそばにより、声をかける。

    「朝比奈さん…その…大丈夫ですか?」

    我ながら悲しいほどにありきたりなセリフだ。こんなとき、古泉なら気の利いた文句の一つも
    出てくるのかもしれないが、あいにくとあいつはさっき、朝比奈さんが見つめるその扉の先に消えた。

    14 = 6 :

    「…はい…」
    「そうですか。あ…その…」

    しかも次の言葉が出てこないと来たもんだ。
    俺は一体なんのために朝比奈さんに声をかけたのだろう。

    「あの…キョン君…、涼宮さん…どうしちゃったんでしょう…
     どうして古泉君にあんなことを…」
    「…それは…」

    …俺には何も言えなかった。。
    俺の頭脳はあいにくと、瞬時にこのような状況を分析し、原因を突き止められるほどのスペックは
    持ち合わせていない。

    それが出来るとすれば…。

    「………」

    液体ヘリウムのような目が、俺の送った視線に答える。
    この場において本を読んでいたらさすがに驚き、そして少々憤りもしただろうが、
    長門は一度閉じた本をそのままひざに抱え、ただ椅子の上に静かに佇んでいる。

    長門検定一級の俺も、その無表情から今の長門の考えを読み取ることは難しかった。

    15 = 6 :

    めしくってくる

    16 = 11 :

    支援するしかないな

    17 :

    これは期待!
    しえん

    20 :

    支援してやるよ!
    我がコテの名にかけてなっ

    21 :

    即興なのか?
    ずいぶんと文才が有り余っているな

    22 :

    しえんし隊

    23 :

    このレベルの即興…風鈴の人を彷彿とさせるな
    支援

    24 = 20 :

    おとすものか

    25 :

    「お前はどう思う?」

    長門の視線から目をそらすことなく、俺は問いかける。
    自分が見当もつかないからと、毎度長門に意見を求めるのは俺の悪い癖だが、
    残念ながら「困ったときの長門様」という自分勝手の極みのような習慣はもはや変えられそうにない。
    全く、俺もどこぞの団長のことをとやかく言えないかもな。

    「……涼宮ハルヒの精神状況に大きな変動は見られない。部室に入ってから、先ほどまでの活動、
     そして古泉一樹への発言、その後の退室。いずれの過程においても、涼宮ハルヒは至極落ち着いて
     行動している」

    …つまりさっきのハルヒの発言は、一切の動揺を伴わずになされたってことか。
    確かにあいつはいつでも自分の行動に自信を持っていた。
    他人に何を言われようと自分の意志を貫き通していた。

    だがその自信が、こともあろうに団員への解雇通告にまで現れるとは、
    一体誰が予想しえただろうか。

    今日の活動もいつも通りだった。
    ハルヒはネットサーフィン、長門は定位置で読書、朝比奈さんはメイド服を揺らしながら
    俺たちのお茶の世話をしつつ、ハルヒの左隣の椅子で編み物に興じる。そして俺と古泉は、これまたいつも通り、
    朝比奈さんの淹れてくれたお茶に舌鼓を打ちながら、盤上の白と黒を増やしたり減らしたりしていた。
    ちなみに勝負の結果もいつもどおりだ。

    だが、そのいつも通りの団活は、いつも通りには終わらなかった。

    26 = 25 :

    あれ ID変わってるよ まあいいか

    30 :

    しねえん

    31 = 25 :

    部室を照らす橙の日の光が随分弱くなったことが、夜が迫っていることを俺たちに知らせる。
    沈みゆく太陽の断末魔のようなその輝きは、とてもきれいで、こんな状況でなければ
    しばし立ち尽くして最後まで見届けたいと思うところだ。

    秋の色は日を短くし、最近では暗くなるのがかなり早くなってきている。
    いつまでもここにいても答えは見つからないと俺は判断し、
    朝比奈さんと長門に声をかけて学校を出た。


    風がやや強い。
    秋の、涼やかで、少し寒いとすら感じる風が、坂道を下りていく俺たちの背中をなめていく。

    「明日も…いつも通りの活動が出来るんでしょうか…」

    その坂道の途中。メイド服から暖かそうな私服に着替えた朝比奈さんが、
    不安そうな表情を隠そうともせず問いかける。

    「…大丈夫ですよ。俺がなんとかします。…それにあいつのことだからまた
     一時の思いつきかなんかかもしれませんよ。
     ひょっとしたらこれはただのドッキリで、明日部室に行った俺たちを古泉と一緒に
     ニヤニヤしながら出迎える腹積もりかもしれません」

    言いながら、俺は思う。

    これはただの願望だと。

    32 = 7 :

    しえん

    33 = 25 :

    俺がそう望んでいるんだ。
    今までのSOS団を壊したくない。
    だからドッキリかなんかであって欲しい。

    そう望んでいるのは俺自身なんだ。

    「でも…今日の涼宮さん、何か変でした。何か…」

    そこまで言って、朝比奈さんは口をつぐむ。
    SOS団の中でも随一の信頼度を誇る長門の、「ハルヒの精神に変動はないという」分析に、知ってか知らずか反する言葉。
    でもその先にある句を、俺は継げるような気がした。

    そう。あいつはたしかに…いつもと違っていたような気がする。
    あいつの…いつもの目が思い出せない。

    長門は俺たちの会話に口を挟むことなく、ただ前を見据えて歩いている。

    「涼宮さん…私たちを迎えてくれるんでしょうか?」
    「…ハルヒは『また明日』と言っていました。それはまだ俺たちが拒絶されてないということだと思いますよ」

    言ってしまってから、俺は自分の愚かさを呪った。

    34 = 11 :

    風鈴の人か?
    支援

    35 = 25 :

    俺たちが拒絶されていない。
    だからどうしたというのだろう。

    『また明日』

    それが何を意味するのだろう。

    たとえ明日があるとしても、それはもう、いつも通りの明日ではない。
    いつも通りではありえない。大切な一つのピースが、欠けているのだから。

    古泉がいなくなった今、俺たちがすべきことはなんだ?
    少なくとも、「ああ、自分達はまだハルヒに見捨てられていないんだ」などと、
    我が身の状況に満足することではない。

    ハルヒがなぜあんな行動に出たのかを突き止めなければならない。
    何がハルヒを、仲間を切り捨てるような行為に走らせたのかを、俺たち三人で突き止めなければならない。

    そのはずなのに…。

    37 :

    39 = 25 :

    「…朝比奈さん、俺、明日ハルヒに聞いてみます。あれは本気だったのか。
     古泉にあんなことを言ったのか。それを聞いて、そしてなんとしても古泉を
     SOS団に復活させるつもりです」

    朝比奈さんが、俺の顔を見る。また、その目に涙を浮かべながら。

    「お願いします。私も…誰かが欠けたSOS団なんていやだから」

    気づけば俺たちは坂道をとっくに下りきり、分かれ道にさしかかっていた。
    いつも明日また会う旨を、声を張り上げて俺たちに伝えるハルヒは、今日はいない。

    俺はそこで朝比奈さんと長門に別れを告げ、そして二人はそれぞれの家路に着く。
    学校を出た頃よりもさらに冷え込んできた夜に時折体を振るわせつつ、俺も俺の家路を急ぐ。

    一瞬、ハルヒや古泉に電話をしてみようかと考える。
    しかし、俺は携帯電話を手に取らない。
    こういう話は、直接会って話したほうがいい。
    電波のやり取りなんかで済ませていい話じゃないし、済ませたくない。そう思ったからだ。


    冬に近づくにつれ、空気が澄み、天体の観測がしやすくなっていくという話を
    前にどこかで聞いたことがある。

    季節は冬ではないが、今日は…星がきれいだ。

    40 = 25 :

    サイコメトラーキョンのスレ再開してる…
    すまん あっちを読みながらなのでさらに遅くなります

    42 = 25 :

    翌日、俺はほのかな願いとともに目を覚ました。
    昨日のことが夢であって欲しい。
    そんな、自分でもありえないと分かりきっているような儚い願い。

    夢からさめると、夢であったことが分かる。
    そして夢ではないということは、案外簡単に認識できるもんだ。

    …だから、認めざるをえなかった。
    昨日のことは、夢ではない。


    登る坂道、足取りは重く、声をかけてくる谷口とのやりとりも、ほとんど頭には入ってこなかった。
    校門、昇降口、階段、そして廊下。通るべき道を通り、教室の扉の前に俺は立つ。

    開けた扉の向こうに、そいつはいた。
    窓の外に顔を向けるそいつの顔は見えず、頭の黄色いリボンだけが妙に目立つ。

    俺は席まで歩み寄る。心臓が、なぜか激しく脈を打つ。
    かつてこいつに話しかけるのに、これほど緊張したことがあっただろうか。

    「…よお、ハルヒ」

    44 :

    もっとちゃっちゃと書け

    45 :

    ↑ガキは黙ってろ!

    46 = 20 :

    >>44
    まあ落ち着けよ

    支援

    47 :

    なんか冒頭が前に読んだことあるんだけど改訂か?

    48 = 25 :

    「…おはよう」

    ハルヒは昨日と同じように、こちらを向かずに答えた。
    俺は自分の席に腰を下ろし、一緒に窓の外を見ながらハルヒに問いかける。

    「お前、昨日のアレ、本気か?」
    「古泉くんに言ったことのことを言ってるなら本気よ」

    視線を窓の外に向けたまま、ハルヒは答えた。
    俺は思わずハルヒの胸倉をつかみたくなった。しかしそこはこらえ、質問を重ねる

    「なんであんなことを言った?」
    「…………」

    今度はだんまり。しばらく待ったが、答えは返ってこない。
    俺は久々に大きな溜息をつき、ちょうど教室に入ってきた岡部が教壇につくのを眺めながら
    あてどもない思考をめぐらせる。

    俺は本当に答えが聞きたかったのだろうか?
    ハルヒがもし沈黙せずに正直に理由を話してくれたら、俺は喜んだのか?

    結局その日、部室に行くまで再びハルヒと話すことはなかった。

    49 = 25 :

    >>47
    マジで?俺はこの話は初めて書くけど

    50 = 44 :

    展開が実に遅い


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