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    元スレ妹「学校に行きたくないのです」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    901 :

    姉系で鬱オチみたことあるけど、この二人には幸せになってほしい。

    902 = 899 :

    「全然痛くないよ……」

    「もう大丈夫そうだな」

    「大丈夫だよ……私もういっちゃってるから……」

    「痛かったら、いつでも言うんだぞ」

    「うん……」

    「足広げるよ」

    「いいよ……」

    「少しずつ入れるからな」

    903 = 899 :

    「あ……3センチぐらい入ったよ」

    「痛くない?」

    「痛くない」

    「あぁっ……お前の中に……入ってく」

    「あっ……」

    「痛い?」

    「大丈夫……全部来て……兄さん……」

    「すごい……吸い付くみたいだ……」

    905 = 899 :

    「うぅ……んん……」

    「痛い?」

    「痛い……」

    「一回抜こうか……」

    「うん……」

    「……抜いたよ……大丈夫?」

    「はぁ……はぁ……大丈夫だから……欲しいよ……」

    「いいか? 入れるよ」

    907 = 899 :

    「うん……あぁっ……」

    「あ……うぁっ……いいか?」

    「いいよ……動いていいよ……そう……そう……」

    「あぁぁぁぁ……絡みつくよ……痛くないか?」

    「痛いけど……なんか……頭の芯が」

    「俺も……白くなっちゃってる……」

    「洞窟風呂みたい……おかしいね……」

    「好きだよ……好きだよ……」

    908 = 899 :

    「好き……好き……」

    「お前すごい……もういきそう……」

    「私……ずっといっちゃってるから」

    「あぁ……はぁっ……出すよ……」

    「うん……きて……大丈夫だよ……」

    「ああっ……いくよ……いくよ」

    「あぁん……きて……きて……きてね……ああっ」

    「ああああああっ」

    909 = 899 :

    白い光に包まれながら、俺たちは結ばれた。
    至福の瞬間だった。今まであった怖さのようなものが全て、
    光に洗われて消えてしまった。

    俺たちは抱き合ったまま、ひとつになっていた。
    大きな光の繭の中で、身体の境目がわからなくなるほど一体になっていた。

    911 = 899 :

    (日曜、朝)

    「おはようなのです、兄さん」

    「おはようございます」

    「もう朝食バイキングが始まっている時間なのです」

    「ん、まだ始まったばかりじゃないか」

    「バイキングは、遅く行くと痛い目に遭うかもですよ」

    「そうだな」

    「支度もしなければですし」

    「じゃ、ゆっくり急ぐか」

    912 :

    ふぅ… 兄妹とは…けしからん

    913 = 899 :

    (レストランへ)

    「兄さん、お腹空いてますか?」

    「まあまあ。お前は?」

    「結構空いてます。あやっ……階段が」

    「どうした」

    「ちょっと痛みました」

    「え、足くじいた?」

    「違います。はさまっているのです」

    「何が?」

    914 = 899 :

    「兄さんがです」

    「えっ?」

    「私の足と足の間に」

    「痛むのか。大丈夫か?」

    「大丈夫ですけど、大股で歩けないかもですね」

    「どんな感じなんだ?」

    「すごく嬉しいです」

    「そうじゃなくて」

    915 :

    にゅるぽ

    916 = 899 :

    「足と足の間に靴ずれがあるような感じです」

    「ううむ。わからないけど」

    「兄さん、私、ガニ股になってますか?」

    「どれ。なってないと思うけど」

    「私のイメージでは、今かなりのガニ股なのです」

    「どうする? 今日」

    「そうですね。ちょっと予定変更しましょうか?」

    「そうだな。無理しない方がいいだろ」

    917 = 899 :

    「あ、いいアイディアがありました、兄さん」

    「なんだ?」

    「ここは温泉なのです。湯治することにします」

    「そうか。そうだな。森の温泉の方はまだ行ってないしな」

    「でもあっちは男女別なのが残念ですね」

    「水着で入れないからな」

    「男湯に兄さんと入るのはダメですか?」

    「絶対ダメ。超ダメ。つーか無理」

    918 :

    激しく私怨

    ラストまでがんばってくれ

    919 = 899 :

    朝食後、いったん部屋に戻ってチェックアウトしてから
    俺たちは森の温泉へと向かった。
    妹とはお昼に待ち合わせにして、しばしの別れになった。

    俺は広い露天風呂に浸かっていた。頭は空っぽだった。
    ただ箱根の眺望を目にしながら、自然を満喫していた。
    ぼんやりしている間に、待ち合わせの時間が来た。
    長いような、あっという間のような、不思議な時間だった。

    湯上がりの妹は、いつもにも増して美人だった。
    そして朝よりも元気な感じだ。二人でレストランに入った。

    920 = 899 :

    「兄さん、聞いてくださいなのです」

    「おお、何でも聞くぞ」

    「私、開通してしまったのです」

    「そうだな。痛みは?」

    「ジンジンしますけど、もうかなり大丈夫です」

    「そうか。よかった」

    「違うんです、開通って。それも開通ですけど」

    「なんの開通なんだよ」

    921 = 899 :

    「私はガイドになります」

    「あ、今日もやるの?」

    「そうじゃないんです。私、将来はガイドとかツアコンとか旅行関係の仕事をします」

    「え、『します』ですか」

    「はい。なんか、全部わかっちゃったのですよ」

    「お前今、俺が見たこともないような顔してるぞ」

    「うーん、やっぱり。だから開通したのです」

    「聞かせてくれよ。なんでガイドに?」

    922 = 899 :

    「今回の旅行計画とか立ててて、なんか自分ですごいしっくりいってたのですね」

    「楽しそうだったな」

    「なんで自分がこういうのが好きか、気がついてしまったのです」

    「なんで?」

    「私、海外のニュースとかサイトとか見るの、すごい好きなのですよね」

    「なんか、俺の知らないようなサイト見てるよなあ」

    「やっぱり運命なのかなと」

    「どんな運命?」

    923 = 899 :

    「うちの両親は旅先の海外で亡くなりましたよね」

    「あ」

    「私は両親みたいに海外に出たりしたい。そして安全な旅行をしたいさせたい、と」

    「はぁー」

    「そういう星のもとに生まれたのかなと、すごく自分で納得がいったのですよ」

    「そうかあ」

    「だから私は旅行関係の仕事をします。もう決めました。というか間違いないと」

    「うん。うんとしか言えないよ」

    924 :

    紫煙

    925 = 899 :

    「最初は窓口とかの仕事でもいいんですよ。でもいずれはガイドとかツアコンとか……」

    「うん」

    「世界を回る仕事がしたいのです。広い世界に出てみたいのです」

    「合ってるかもな。美人は世界共通語だしな」

    「いずれ世界のどこかで、自分の安心できる場所を見つけて、兄さんと一緒に住みたいのです」

    「そうか……俺らはもともと、しがらみがないもんなあ」

    「そこでガイドの会社とか作っちゃうんですよ。兄さんが社長になってください」

    「お前が社長秘書兼ガイドってわけか。そりゃ面白い」

    926 = 899 :

    多分次でさる食らいますので、2時再開で
    2時5分ぐらい終了を予定しております

    927 = 924 :

    紫煙不足か

    928 :

    じゃあ支援

    930 = 915 :

    にゅるぽ!

    931 :

    まだか!まだなのか!

    932 = 918 :

    うおおおお
    寒くなってきた

    933 :

    妹欲しいなあ

    934 = 899 :

    その後も妹の話は続いた。妹の説明は淀みなかった。
    高卒認定で大学に行きたい、大学は語学関係だと。
    中学や高校はどうでもいい、できれば行きたくないと。
    勉強は必要な教科に絞る、その方が効率的だ、などなど。

    やっぱり頭の回転が速い子だ。一見無茶なプランなのだが、
    俺は妹の話を全く絵空事とは思わなくなった。
    なにしろ妹は開通してしまったのだ。
    今の輝きと冴えがあれば、困難も困難じゃなくなるだろう。

    935 = 899 :

    それから俺たちは、箱根観光に出た。と言っても、
    妹がまだ少し歩きにくそうにしているので、乗り物を多用してみた。

    芦ノ湖までバスに乗って、遊覧船に乗った。
    そこからの帰路は、ロープウェイとケーブルカーと登山鉄道だ。
    できるだけ色々な乗り物に乗ってみたいという、妹のプランだった。

    936 = 933 :

    童貞の俺は開通後に歩くだけで痛いという事実を知らなかった

    937 = 899 :

    「兄さん、来てよかったですね、箱根」

    「ほんと、よかったよ」

    「では今回の旅行、最後のガイドになります。ロマンスカーの手配をいたします」

    「よろしくお願いします、ってガイドさん、もう業務おしまいですか?」

    「ちょっとくたびれちゃったので、これでおしまいです」

    「家に着くまでが旅行じゃないんですか?」

    「家に着いても旅は続きますよ」

    「それもそうだな」

    938 = 899 :

    俺たちは夕闇の中に到着したロマンスカーに乗り、帰途についた。
    妹は座席に着くや否や、俺にもたれかかって眠ってしまった。

    今までなんとなく仕事をしてきた俺にも、目標ができた。
    できれば将来は、俺も妹と一緒に働きたい。
    やっぱり俺が社長になるべきなのか? 何を勉強すべきなのか?
    今は何も見えないが、こうやって考えることがとても楽しい。
    妹もおそらく、温泉の中でこの楽しさを味わっていたのだろう。

    兄さんの自由にしていい、と妹は言った。
    俺の自由と妹の自由が同じことであって欲しいと思った。
    天国の父さん母さん、妹が今ここにいることを感謝します。
    天国はきっと自由なんだろうな。俺ももっと自由になろう。
    そうすれば妹と暮らすこの世も、天国になるのだから。

    939 = 899 :

    途中駅に停車して車内が少しざわめき、妹が目を覚ました。
    妹はずっと無言のまま、微笑みながら俺の顔を見つめていた。
    ロマンスカーが再び発車し、車内が静寂を取り戻すと、
    「兄さん、キスしてください」と俺にせがんだ。

    妹が長い睫毛をした目を閉じる。俺は妹にキスをした。長い長いキスだった。
    妹は安心したのだろうか、目を閉じたまま、再び寝息を立て始めた。
    ロマンスカーの心地良い揺れにいざなわれて、いつしか俺も眠りについてしまった。

    ー完-

    941 :

    乙カレー

    942 :

    お疲れ様でした

    944 :

    お疲れ様!
    このスレ張り付いてて良かったぜ

    947 :

    乙!
    良かったよ!

    948 = 931 :

    1週間近く毎日このスレにいたのか・・・
    とりあえず乙!

    950 :

    乙カレー
    なんか感動しちゃった


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