元スレ女騎士「私は女であることなど捨てたのだ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
451 :
追いついた支援んんんんんん!!!
452 = 235 :
始まってたか
wktk
453 = 193 :
パキン、と燃える枝が弾けた
炎の明かりの下、地図を開き目的地の方向を確認する
あと二日もあれば到着するだろう
走り疲れ、既に眠っている愛馬の頭を撫でる
騎士に叙任されたときに譲り受けた馬
共に戦場をくぐり抜けてきた友
だが、これ以上巻き込むわけにもいかない
明日にでも手放さなければ
――これは、私の闘いなのだから
揺れる炎を見つめ、酒をぐいと胃に流し込んだ
454 = 193 :
その日は霧雨が降っていた
騎士「……」
目の前の大穴からは、人ならざるもの、魔物の気配が漂ってくる
嫌な匂いがした
魔物「おぉ? 何でこんな所に人間がいるんだよ」
魔物「わざわざ喰わr」
ズム プシャァァアアアアアア
魔物「……な」
魔物「テメェ!!」
ガチュン
崩れる魔物を尻目に、剣についた血を振る
深く、深く、深呼吸をし、邪魔なマントを払いのける
――さあ
足を、ゆっくり、確実に、進めていった
455 = 193 :
「ギャアアアアアアアアアアア」
「畜生ゥ、この野郎ぅぅぁあああああ!!」
「 」
立ちはだかる魔物をなぎ払う
目を潰し、手足を断ち、腹を刺し、首を飛ばす
身体はすぐに、赤くない血の色で染まった
騎士「……此処は」
しばらく歩くと、広まったところに着いた
天井は吹き抜け、外からの光が頼りなく射しこんでいた
後ろから襲いかかってきた魔物の頭蓋を貫き、辺りを見回す
嫌に、静かだ
456 :
おいついた!しえん
458 = 193 :
魔物「女の兵士……お前さん、騎士か」
騎士「! ……」
魔物「話は聞いてんぞ、王妃を殺したそうじゃないか」
騎士「……」
魔物「ま、全然構わねえがな。 あの女、勘違いしてやがってイラついてたところだ」
魔物「町なんかすぐに潰せるのになぁ、人間なんか。
まぁ、邪魔が無いのに越したことは無いからちょいと遊んでいたが」
魔物「あれも死んだことだ、次からはちゃんと兵舎も狙わねぇとなぁ、ははは」
魔物「……お前さん。 随分とオレの部下を殺してくれたじゃないか」
魔物「ま、弱くて勝手に死んだ奴らが悪いんだけどな……
一応上に立つ者として、お前さんを殺さなけりゃならんわけだ」
魔物「何より、お前さんがオレも殺そうとしてるからな」
騎士「……」
460 = 193 :
脂汗のねっとりとした感触が背中から伝わってくる
そこらの魔物とは違う、明らかに違う
じり、と間合いを詰める
それを察したかのように、魔物もゆっくりと立ち上がり、ずかずかと近づいてくる
魔物「……闘うことが好きってわけじゃねぇのよ。 オレは――」
騎士「!?」
騎士(消え――――!!)
魔物「殺すことが好きなんだよ」
騎士「あ」
ぐちゃり
騎士「あ゛あ゛ああああああああああああッッ!!!」
461 = 193 :
魔物「…ありゃ、中々いい反応するんだなぁ。 殺したつもりだったんだが」
騎士「うあ、あが、あぁああッ…」
魔物「…避けたばっかりに……はは、余計苦しんでるじゃねぇか!
どうだ! どうだ腕が潰れた感触は!! はは! いい顔してるなぁオイ!!」
魔物「ははは!! いい顔だ!! 苦痛にゆがむその顔!! 目!!」
騎士「うゥ、く……ッ!!」
潰れて原形を留めていない左腕
骨は飛び出し、肉は赤黒く変色し、どす黒い血が滴る
少しの振動でも全身に激痛が走る
気絶できたら、どれだけ楽だっただろうか
魔物「お? っはは! そうかそうかまだ立ち上がるか!!」
剣を握る腕が、地面を踏み締める脚が、がくがくと震える
462 = 456 :
ぐちゃ
463 = 193 :
騎士「…ぁああアアアッ!!」
魔物に切り込む、が、それもひらりと避けられる
すれ違いざまに腹を魔物の拳にとらえられ、壁に強く叩きつけられた
騎士「がっ……」
目が霞む
視界の中に、魔物が見下ろす姿が映った
魔物「はは、まだ生きてやがる。 ……よし、決めた」
伸びた髪を左手で鷲掴み、目線まで高々と上げる
魔物「腕、ぐしゃぐしゃじゃねぇか。 エェ?」
そう言い、潰れた左腕に、魔物は手を伸ばす
魔物「オレが治してやるよ」
ぎちっ めきょめきょ ブづン
騎士「があああああッ!!!」
464 :
追い付いちまったよ
465 = 193 :
魔物「ほぉら、元通り真直ぐ! はは!はははは!!」
騎士「うぅ、う、ぁ……、」
魔物「オレが直々に甚振ってやる! さて、次はどうしてくれようかねェ」
ぶらん、と力なくぶら下がる身体を舐めまわすように見る
店に並ぶ商品を見るように、子供のように、楽しそうに
騎士「……、……」
魔物「そうだなぁ、それじゃあ」
ずぷっ
尖った爪が、左目を突刺した
466 = 193 :
騎士「きああああああああああああああああああああああ!!!!」
魔物「ははははは!! いいいいいいい!! いい声だ!その声!! その高い声!!」
眼球を繰り抜き、口の中に放り込む
ころころと舌の上で弄び、噛み砕くと、ぱきゅ、と小さな破裂音が響いた
中から溢れるどろっとした液体の独特な味と匂いが、魔物の口内に広がった
騎士「ぁ、あ、あっ……」
魔物「もっと楽しませてくれよォ、おい」
騎士「……」
魔物「……? おい、死んだかぁ? おーい」
467 :
土曜の午前からすごく鬱なんですが
469 = 193 :
何をしているんだろうな、と思った
目の前の魔物はまた、髪を掴んだまま
次はどこにしようか、何をしようかと見まわしている
騎士(私は、何をしに来たんだ)
魔物は爪を尖らせ、そっと脚に添えた
騎士(私は、何のために来たんだ)
ゆっくり、ゆっくり、力を込め、脚の肉に爪を、一本ずつ、食いこませる
騎士(私は)
騎士(私は)
騎士(私は)
騎士(姫を―――)
470 = 464 :
外では地元の小学校の運動会が・・・
471 = 346 :
すごい
鬱展開
無問題
472 = 193 :
騎士「……の……に、……わ…」
魔物「お? 生きてたか!」
騎士「私の……に、……るな…」
魔物「あぁ?」
騎士「私の髪に!! 触るなァァアアアアアアアア!!!」
魔物「ぬおっ―――」
バシュッ
473 = 193 :
474 = 408 :
なにがおきた・・・
475 = 417 :
きたい
477 = 456 :
な・なんだと・・・
よし!今の内にめだかにエサやっておくか
478 :
追いついた
インターミッションだと?
481 = 464 :
12時まで俺は鉄平でも読破するか
482 :
>>480
目欄くらいみようぜ
483 :
おはしえん
484 = 464 :
明日また会うとき~
笑いながらハミング~
嬉しさをあっつめよう~
簡 単 なん だよ こん なの
485 = 359 :
凄く良い
誰かまとめてくれないか
486 = 193 :
ようじょ!ようじょの桃色おぱんちゅ!
487 = 193 :
ああああああああああああああああああああごめん誤爆
490 :
これはひどい
492 = 417 :
お巡りさん!何かあそこに怪しい人がいます!
493 = 464 :
なんか親近感は湧くけど正直ガッカリだ
495 = 346 :
酷過ぎ泣いた
496 :
物語がシリアスなだけにくっそ笑ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
497 = 193 :
―――……
騎士「…………」
騎士(……どこだ、ここは)
身体を動かそうとすると、全身に激痛が走る
思わずうめき声をあげた
騎士「……っ」
医師「よお」
騎士「!」
聞き覚えのある声
目をあけると、鉄格子の向こうには医師が居た
騎士「…………私は」
医師「……生きてるよ」
498 :
ようじょ!ようじょのおぱんちゅ!
499 = 193 :
話によれば、魔物の調査が解禁され、退治の任務に来た兵により発見されたらしい
魔物は両腕と首を落とされ、胴は真二つに分かれていたそうだ
また、目覚めてより2週間後、公開処刑が行われることも聞いた
刑は斬首刑、苦しみは少なそうだな、と思った
医師「……正直、生き返るとは思わなかった」
騎士「……本当は、あのまま……死んでいれば、よかったのだが、な……」
医師「……」
医師「左腕は落とさせてもらった。 治る見込みどころか腐敗が進行するからな」
そういえば、と思い左腕を見ようとしたが、真っ暗な世界が広がっているだけだった
ああそうか、左目も魔物に喰われていたな、と右手で眼球があった場所を撫でた
騎士「……本当に、無いんだな……」
医師「……」
500 = 468 :
再開あげ
みんなの評価 : ★★
類似してるかもしれないスレッド
- 姫騎士「私がオーガには勝てないだと?」 (125) - [55%] - 2013/1/8 13:45 ☆
- 女先輩「私が愛してるのは男だけだから」 (1001) - [55%] - 2012/12/4 8:45 ★★★
- 女騎士「……あいつは長い髪が好みなのか?」 (353) - [52%] - 2012/3/28 7:15 ★
- 女騎士「もう女騎士はやめる。>>3になる」 (119) - [49%] - 2016/4/8 13:30 ○
- しずか「私は源しずかという人間が嫌いです」 (489) - [49%] - 2013/8/30 7:45 ★
- 女騎士「くっ殺せ」 オーク「ああ、任せろ」 (487) - [49%] - 2017/1/4 18:30 ○
- 幼馴染「はぁ?まだそんなこと覚えてたの?」 (1001) - [49%] - 2009/4/30 0:03 ★★★×13
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について