元スレ女騎士「私は女であることなど捨てたのだ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
201 = 193 :
ガチャ
騎士「姫」
姫「…! 騎士!」
騎士「魔物は撤退しました。 お怪我はありませんか」
姫「平気。 …騎士は?」
騎士「いえ、大丈夫です」
姫「……兜をはずして」
騎士「え、いや…」
姫「はずして」
騎士「……」 カパ
姫「…ばか。 血が出てる。 ばか」
騎士「……」
202 = 193 :
王妃「! 姫」
姫「お母様! ご無事でしたか」
王妃「ええ。 貴女も無事みたいで良かった」
王妃「それより…」
王妃「近衛に貴女からの荷物を受け取りました」
王妃「けど……開ける前に、魔物に焼かれてしまいましてね」
姫「…! そんな…」
王妃「…何か、大切なものでしたかしら?」
姫「……っ、…いえ、……」
姫「大した物でもなかったので。 それより、お母様が無事で安心しました」
王妃「そう……ごめんなさいね」
王妃「では、私はまたお客様がいらっしゃるので、これで」
203 = 193 :
カツ カツ カツ カツ
兵士A「部屋に魔物は現れませんでした」
騎士「そうか」
兵士B「…今回は姫様がご無事であったから良かったものの、
万が一部屋に魔物が現れていたら……」
騎士「分かっている。 私だけの責任だ、咎めは受ける」
兵士B「……」 チラ
兵士B(…避難所の入り口付近、かなり荒らされていたな)
兵士B(避難所に行っていたとしたら、また遭遇していたかもしれない)
兵士A「……」
204 = 193 :
王妃「! 姫」
姫「お母様! ご無事でしたか」
王妃「ええ。 貴女も無事みたいで良かった」
王妃「それより…」
王妃「近衛に貴女からの荷物を受け取りました」
王妃「けど……開ける前に、魔物に焼かれてしまいましてね」
姫「…! そんな…」
王妃「…何か、大切なものでしたかしら?」
姫「……っ、…いえ、……」
姫「大した物でもなかったので。 それより、お母様が無事で安心しました」
王妃「そう……ごめんなさいね」
王妃「では、私はまたお客様がいらっしゃるので、これで」
205 :
しえん
206 = 193 :
姫「…………」
騎士「姫…」
姫「……魔物だから…仕方ないよ」
姫「お母様が無事だったんだから、それだけでっ…」
騎士「姫…」
姫「ほら、それに。 タピストリーはまた作れるし」
騎士「姫」
姫「大丈夫だよ」
騎士「姫…っ」 ぎゅ
姫「……あ」 ぽろぽろ
姫「…ぅ…」 ぎゅっ
207 :
まだまだ支援
208 = 205 :
しえん
朝まで残っていますように・・・
209 :
俺明日の朝目覚めたらこのスレみるんだ……
211 = 196 :
しえん
これはがんばってほしいなー
212 :
でーれーでーれー、でっでででっ
214 = 193 :
兵士A「…隊長、姫は」
騎士「あのままお休みになられた」
騎士「…兵士C、兵士D。 少し早いが、代わってくれるか」
兵士C「ええ、構いませんよ」
兵士D「今から始めるのも大差ありませんし。 どうぞお休みください」
騎士「ありがとう」
騎士「…兵士A、兵士B」
兵士A「はい」
兵士B「うい」
騎士「…話がある。 少し付き合え」
215 :
睡眠薬を投薬したので、もう寝ないといけない。
是非とも、明日まで残っててほしい。
216 = 212 :
回復したか……びっくりしたんだぜ
217 = 193 :
姫「…うーん…」 パチ
姫「……あれ、朝…」
姫(…昨日は、騎士に抱きついたまま…寝てしまった)
姫(これで2回目。 ああ、恥ずかしい……)
侍女「あら、姫様。 おはようございます、今ちょうど起こそうと」
姫「うん、おはよ…」
侍女「お着替えはこちらに。 ミサが始まります」
姫「うん。 ……眠い…」
218 :
鯖落ち④
ついでに東京五輪も支援
220 = 193 :
侍女「…? 姫様、ベッドに指輪があるのですが」
姫「え、あ…それ、私の。 抜けちゃったみたい」
侍女「素敵な指輪ですね」
姫「騎士がくれたの」
侍女「騎士様が? へぇ…」
侍女「でも、姫様には少し大きいようですね。
どうでしょう、紐を通して首から掛けてみては」
姫「あ、それいいね」
侍女「では、用意しておきます」
侍女「姫、こちらに。 髪を整えます」
221 = 193 :
神父「――、――――」
神父「――――、――――!」
神父「―――――――――――」
神父「―――、――」
姫(眠い……)
侍女「ミルクをお持ちしました」
姫「ありがとう」
姫「ん……」
姫「今日のミルクは濃厚で美味しい。 パンにつけるには最適」
222 = 193 :
姫「――― ―――――」
教師「声は喉からでなく、腹部の底から」
姫「――――― ――――」
教師「“が”ではありません。 “か゚”ですよ」
姫「―――…うぇぇ、喉が渇いた…」
教師「こちらにお飲物を」
姫「……はぁ。 疲れた」
姫(騎士が来るまで……あと半刻程度)
姫(…少し、寝ようかな…)
223 = 205 :
寝れねぇ
あげ
225 = 193 :
姫「…スー…スー……」
姫「……ん」 パチ
騎士「あ、ひ、姫」
姫「あ。 騎士! おはよう」
騎士「ふふ、もうお昼ですよ。 おはようございます」
姫「あ、あれ? 寝すぎちゃったかな」
姫「起こしてくれればよかったのに」
騎士「姫があまりにも気持ちよさそうに眠っていらっしゃったので」
姫「もう」
騎士「今日は小春日和です。 無理もありません」
226 = 193 :
姫「騎士はさ。 どうして騎士になったの?」
騎士「騎士になった理由ですか? …特別な理由なんかはありませんよ」
騎士「物心ついたときには既に剣を握っていましたね。 ただの棒きれでしたが」
騎士「働ける年になってから下働きをしたり傭兵をしたり」
騎士「それで、現団長殿にお誘いいただき、今に至ります」
姫「今の団長さんが? へー」
姫「でも、そこから騎士階級に成り上がるなんて。 すごい」
騎士「ただ闘うことが好きなだけです」
騎士(……ですが、今は)
騎士(…貴女を守るために――)
227 :
医師がなあ…
おや、こんな時間に誰か来たようだ
228 = 193 :
姫「騎士、おやすみー」
騎士「はい、おやすみなさい」
騎士「……」
騎士「……姫」
姫「? どうしたの?」
騎士「……いえ」
騎士「……私はもう行きます」
姫「うん。 お疲れ様」
騎士「……」
騎士「…さようなら」
229 = 193 :
兵士A「隊長」
騎士「ああ」
騎士「……私は王妃様に謁見することになっている」
兵士C「このような時間にですか?」
騎士「昼間はなかなか時間がとれないからな」
騎士「…お前たち」
騎士「後は任せたぞ」
兵士CD「「はっ」」
兵士B「……」
兵士A「……」
231 = 205 :
!?
232 = 193 :
姫「……」
姫(眠れない)
姫(お昼寝しちゃったから当然なんだけど)
姫「……」
――さようなら
姫「……」
姫(騎士、いつもあんなこと言わないのに)
姫「……」
姫(……なんだか胸騒ぎがする)
233 :
ほうほう支援
234 = 193 :
カツン コツン カツン コツン
騎士「……王妃様」
王妃「騎士ね。 頭を上げて」
騎士「……」 スッ
騎士「…夜分に時間をとらせてしまい申し訳ございません」
王妃「構いませんよ。 ……それで、話というのは」
騎士「はい」
騎士「貴女を、殺しに」
235 :
見てて楽しい
236 = 193 :
兵士C「? 姫様どこへ」
姫「うん、ちょっと」
兵士D「明かりも無しだと危険ですよ、今用意…」
タタタッ
兵士D「ああ! お待ちください!」
兵士C「しかも裸足で…! 追いかけるぞ!」
ペタペタペタペタ
姫「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
姫(すごく悪い予感がする)
姫「……お母様……、騎士…!」
237 = 193 :
姫「ハァ、ハァ…………!」
姫「…人が倒れて……」
姫「……扉があいている」
姫「…………」 ギィ
姫「…衛兵さんたち、皆……ひどい、誰がこんな…っ」
姫「!!」
姫「……騎士…?」
騎士「!」
238 = 193 :
ズルッ… ドシャッ
姫「…!! お母様…!?」
騎士「姫……」
姫「なに…、…なんなの……」
姫「騎士が、やったの……?」
騎士「……」
姫「騎士が、お母様を、その剣で……!?」
騎士「……」
姫「……否定、しないの……?」
姫「どうしてッ……どうしてお母様を!!」
騎士「……」
騎士「…何を言っても……言い訳にしかならないでしょう」
239 = 193 :
姫「何で、何で、何で……!! 答えてよ、騎士!!!」
騎士「……」
兵士C「姫様どう……うわ!? 何だこの有様ッ」
兵士D「!! 王妃様!!」
騎士「……チッ」 ダッ
パリー―――ン
兵士C「隊ty…ッ、窓から逃げた…!! 兵士D、外の者に連絡を!」
兵士D「ああ!」
兵士C「姫様、お怪我は!」
姫「うゥ、う、あぁあああ…お母様っ…お母様ぁ…」
姫「お母様ッ……」
姫「お母様ぁあああぁぁあああああッ!!」
241 = 233 :
なんで皆もっと支援しないんだよ
1が延々と一人で投下とか可哀想だろ
242 = 193 :
243 = 192 :
馬鹿には見えないレスか…
246 :
俺がバカだということが証明されちまった・・・
248 = 193 :
――
「……姫様、あれからずっと部屋に閉じこもって……」
「…無理もないさ、最愛の王妃様が亡くなられたんだ」
「しかも、まさか騎士殿が……」
「…殿、なんかつけたら駄目だろ、もう」
兵士A「……」
「殺してすぐに逃げたんだろう? 結構経つがまだ捕まってないのか」
「どこに隠れているのやら、有名だから町中で見かけたらすぐ知らせがあると思うが」
249 :
クライマックス支援
250 = 193 :
「何で騎士様、いや騎士は王妃様を」
「ほらあれだ…騎士殿…騎士は姫様を好いてて、王妃様に妬いていたとか」
「なっ……そんな事でか!?」
「独占欲ってやつかね」
兵士B「……」
「はっ…おっそろしいねぇ…」
「女の嫉妬」
みんなの評価 : ★★
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