元スレ妹「はじめまして、妹です」

みんなの評価 : ★★
201 = 194 :
テクテク
妹「……ねえ」
義妹「何だ」
妹「義妹ちゃんが転校してきた時、お兄ちゃん何かした?」
義妹「何かとは?」
妹「んと……その、根回し的な事……みたいな」
義妹「いや特には」
妹「そ、そう」
義妹「中等部まで付き添ってくれて、校長先生に二人で挨拶した。それだけだ」
202 = 194 :
妹「そんなぁ! あんただけ狡いっ」
義妹「三年生にもなって付き添いは無いだろ」
妹「だって……」
義妹「お前はそれだけ兄さんに信用されているのだぞ? 不満か?」
妹「……やっぱり狡い」
義妹「わがままな奴だな」
妹(だってそんな事言われたら反論出来ないじゃん)
203 = 194 :
テクテクテクテクテク
妹「結構遠いわね……。どうしてバス使わないの」
義妹「倹約だ。浮いたお金でお菓子を買うためにな」
妹「もうすぐね。よし頑張ろう」
義妹「嘘だ。市内路線だから定期券で乗れる」
妹「あんた……」
義妹「学校からスーパーまでは、私の散歩コースなんだ。付き合わせてスマンな」クスクス
妹「まあいいわ。軽いダイエットにはなるでしょ」
204 :
支援してあげようではないか
まぁ今から寝るけどね
がんばって書いてくれぇぇぇぇぇぇぇ
205 = 194 :
テクテク
義妹「……新しい学校でうまくやっていけそうか?」
妹「ん、まあ至って普通だったし。大丈夫だと思う」
義妹「フフッ……お前は強いな」
妹「はあ? 返事に困るようなこと言わないでよ」
義妹「私の転校初日……と言っても、私は二年生の新学期からの編入なので、始業式の日だ」
妹「うん?」
206 :
なんか兄いらなくね
207 = 172 :
P2もさるさんorz
解除てすと
義妹「その学校帰り、兄さんと二人でこの道を歩いた」
妹「……ふーん」
テクテク
義妹「散りかけの桜が春風に舞っていて、とても綺麗だったけれど――」
義妹「――何故か同時に、私の胸は、新たな家庭や学校生活への不安な気持ちで一杯になって……」
テクテク ピタ
義妹「ここから先に、進めなくなった」
208 = 172 :
義妹「一歩も歩き出せない。見知らぬ道に立ち尽くし、俯いたままで、前も見渡せない。そんな先の見えない不安にも押し潰され――」
義妹「――私はとうとう泣き出してしまった」
妹「……」
義妹「……兄さんは、そんな私の頭を優しく撫でた後、手を繋いでくれたよ」
義妹「そっと私の手を引いて、最初の一歩を踏み出させてくれた」
妹「……そう」
義妹「……手、繋ぐか?」
妹「遠慮しとく」
209 = 172 :
テクテク
義妹「ああそうだ、買い物の前に聞いておかないとな」
妹「何を?」
義妹「好き嫌いはあるか?」
妹「好きなのはお兄ちゃん。嫌いなのは義m」
義妹「食の好みを聞いている」
妹「ああ、食べ物ね。魚介類はあんまり好きじゃないかな」
義妹「……お前、わざと言っただろう」
妹「さあ? 分っかんなーい」クスクス
210 = 172 :
~~スーパー
妹「今夜のメニューは?」
義妹「考え中だ。特売品を見てからでも遅くない」
妹「なるほど」
義妹「今日の特売はじゃが芋、人参、玉ねぎと……豚モモ肉か」
妹「あらら。これで今夜のメニューは決まりね」
義妹「シチューだな」
妹「カレーよ」
義妹「……」
妹「……」
211 = 172 :
義妹「兄さんはシチューが大好物だ」
妹「お兄ちゃんはカレーに目がないの」
義妹「……」
妹「……」
義妹「両方買う」
妹「勝負ね。受けて立つわ」
妹「……お菓子」
義妹「……一つだけだぞ」
212 = 193 :
シチューなら牛か鳥じゃね?
213 = 172 :
テクテク
妹「うう……野菜が重い」ハアハア
義妹「明日の夕食分も込みだから余計にな」
妹「……そっちの袋は軽そうね」ゼエゼエ
義妹「義母さんに頼まれた物だ。主に朝食用の食材と日用品」
妹「別々のカゴに入れてレジ通すから、おかしいと思ってたのよ……」ハアハア
義妹「ダイエットだと思って我慢しろ」
妹「無理、絶対無理ー」ゼエゼエ
215 = 172 :
義妹「帰りはバスを使う。歩くのは大した距離じゃない」
妹「じゃあ変わってよ」
義妹「いいだろう」
妹「――えっマジでいいの!?」
義妹「その代わりお菓子没収」ニヤリ
妹「分かった。はい交換」スッ
義妹「えっ」
妹「重いんだから早く持ってよ」ズイッ
義妹「……ええっ!?」
216 = 172 :
~~帰宅
妹「お兄ちゃんただいまー」
義妹「……ただいま帰りました」ゼエゼエ
兄「おかえり。妹、学校はどうだった?」
妹「んー、普通。友達も出来たし、平気だよ」
兄「そうか。なら一安心だ」ホッ
妹「あ、お兄ちゃんそんなに心配だったの?」
兄「ま、まあな」
妹「……だったら、付いてきてくれれば良かったのに……」ボソボソ
兄「ん? ゴメン聞こえなかった」
妹「何でもないっ!///」
217 = 172 :
~~キッチン
義妹「さて始めるか」
妹「はいっあたし! あたしのカレーが先! 今日はあたしが作るっ!」
義妹「分かったからあたしあたしと連呼するな」キーン←耳が
妹「三人分でいいのかな?」
義妹「いや、カレーなら多少多めに作っても構わん。余ったら冷凍保存すればいい」
妹「そうよね。よしっ! まずは下ごしらえっと」
兄「俺も手伝おうか?」ヒョコッ
218 = 172 :
妹「わっ!? だ、駄目!」アタフタ
兄「え~なんで? ちょっとくらいいいじゃん」ニヤニヤ
義妹「それはですね」
妹「お兄ちゃんにあたしの手料理食べて欲しいの! でもって義妹ちゃんとの真剣勝負なの! だからおとなしく待ってて!」
義妹「と言う訳ですので、リビングでお待ちください」
兄「へ~い」クスクス
219 :
おいついたー
かぜなおんねー
220 = 194 :
義妹「……」ジー
――サッ
ジャー ゴシゴシジャブジャブ
妹「うわー……こんなにたくさん材料使うの初めてかも」
義妹「……」ジー
――サッ!
シャッシャッシャッ
妹「量が多いから皮むき大変だなー」
義妹「……」ジー
――ササッ!
シャッシャッシャッ ピタ
妹「……あのさ」
221 = 194 :
義妹「なんだ」
妹「見てるだけ? 手伝う気あるの?」
義妹「勿論あるぞ」
妹「じゃあ早く手伝ってよ」
義妹「手伝っているだろ」
妹「は?」
222 = 194 :
義妹「洗った野菜が入っている水切りざるやボールは何処にあった?」
妹「そんな物、目の前に置いてあったわよ」
義妹「では、今お前が使っているピーラーと包丁は?」
妹「だから目の前に――ええっ!?」
義妹「そういう事だ」ニヤリ
妹「……妙にやりやすいと思ってたら……全然気が付かなかった」
義妹「心配するな。まだ直接手を貸す段階ではないと思っただけだ。火を使い始めたら私も加担する」
妹「えーそんなー」
義妹「兄さんに大口を叩いた責任はしっかり取れ」ギロリ
妹「……はーい……」シクシク←玉ねぎ
223 = 194 :
トントントントン
義妹「お前左利きだったのか」
妹「うん。でも昔矯正したから、今は両手利きかな」
義妹「ほう。だが両手利きで得することなどあるのか?」
妹「こんなことが出来るよ」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダ
義妹「おおっ、二刀流で玉ねぎのみじん切り! しかも早くて正確だっ!」
224 :
眠い
225 = 194 :
妹「フフン♪ あとこんなのも」
ダダダダダダダダダダダダダダ
トントントントントントントン
義妹「すっ、凄い――右手で玉ねぎ刻みながら、左手で人参を星型に切り出しているっ!!」
妹「どーだ恐れ入ったか」エッヘン
義妹「まあそれなりに。大道芸的な意味で」
妹「なっ」
兄(いいなあ、楽しそうで)ポツーン
226 = 224 :
明日はカレー
227 = 194 :
ジュージュー ジャッジャッ
妹「あ、端っこ焦げてるよ」
義妹「おっとスマン」ガリゴリ
妹「義妹ちゃんてさ、結構何でも器用にこなしちゃうんだけど、特別上手って訳でもないのね」
義妹「……自覚している。俗に言う器用貧乏だ」
妹「ま、あたしも人のことは言えないけどさ。でもお兄ちゃんよりは役に立つでしょ」
義妹「いや、ああ見えて兄さんは家事が得意だ。私が教わることも多い」
妹「へぇー、意外だなぁ。やるじゃないお兄ちゃん」
義妹「……そう感心していられるかな?」ニヤリ
228 = 194 :
妹「どういう意味よそれ」
義妹「どうやら、あの幼馴染が手取り足取り仕込んだらしい……」
妹「なっ」
義妹「連日連夜甲斐甲斐しく……」
妹「なななななっ」
義妹「それは最早通い妻の如く……」
妹「ななななななななななっ」
義妹「面白い」
229 = 194 :
グツグツグツ
義妹「兄さんには、お前と私が居なかった空白の時間がある……」
妹「そうね……」
義妹「その二年間は、正に幼馴染の天下だった筈だ」
妹「……あたしが居なくなって、絶望感に打ち拉がれてるお兄ちゃんを慰めていた……筈よね絶対」
義妹「だな」
妹「他にライバルが居ない状況下で、しかも誠心誠意面倒みてやってんのに、全くフラグが立たないなんて……」
義妹「ヘタレだろ」
妹「ヘタレね」
231 = 194 :
義妹「私が睨みを利かせるまでもなかった。あの女は兄さんの守備範囲から完全に外れている」
妹「でも、そんなに尽くして貰っててあの態度は……お兄ちゃんちょっと冷た過ぎよ」
義妹「おそらく兄さんにとって、彼女は最も信頼できる友人――そう、親友なのだろう」
妹「うーん……」
義妹「兄さんは彼女に対し平然と悪態をつき、素っ気ない態度も取る」
義妹「が、それぐらいで仲違いするとは欠片も思っていない。何故なら――」
妹「――親友だから、か」
232 = 194 :
義妹「そういう事だ」フン
妹「なんであんたが悔しがるのよ」
義妹「恋人にはなれなかったが、かわりに彼女は唯一無二のポジションを手に入れたんだぞ」
妹「でもそんなの、幼馴染さんは嬉しくないと思うな」
義妹「親友とは一生ものの宝だ。望めば誰でもすぐなれると言うものではない」
妹「そんな大層なもんかしらね。好きな人のほうがいいに決まってるじゃん」
義妹「……」
妹「まあその点あたしは――」
義妹「妹は論外」
グツグツグツ
233 = 172 :
さるさんとのいたちごっこ中
妹「……」ジロリ
義妹「兄妹で何をする気だ」ヒソヒソ
妹「そりゃ勿論、いろんなことするのよ」ヒソヒソ
義妹「あんなこととか?」ヒソヒソ
妹「そんなことも」ヒソヒソ
義妹「お前には無理だ。諦めろ」ヒソヒソ
妹「あらあら、何故?」
234 = 172 :
義妹「……いい加減にしろ。今それが出来るのは、兄さんの一番近くに居る私だけ。百歩譲っても幼馴染までだ」キッ
妹「勝手にそう思ってれば?」
義妹「……お前、何を考えている……?」
妹「あんたに盗られるくらいなら……」ギロッ
義妹「正気か!?」
妹「……幼馴染さんとくっ付いちゃったほうがまだマシだわ」プッ
グツグツグツグツ
義妹「……もう火を止めよう。充分煮込んだ」スッ
カチッ
妹「ドロドロのカレーはお嫌い?」フフン
兄「ご飯マダー?」っ/凵⌒☆チンチン
235 = 224 :
さるよけ
236 = 172 :
さるさんとの戦いに疲れ果てました
おやすみ
238 :
幼女も居れば完璧だ
239 :
乙
起きるまで保守るぜ
241 :
既出かもしれんが、義妹の喋り方がキモヲタっぽい
242 = 239 :
おうち
243 :
乙
楽しみにしています
244 :
シーユーアゲイン
245 = 244 :
セイユーアゲイン
247 = 239 :
ほす
249 :
追い付いた。
>>1のレベルたけーw
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