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元スレ妹「はじめまして、妹です」

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201 = 194 :

テクテク

「……ねえ」

「何だ」

「義妹ちゃんが転校してきた時、お兄ちゃん何かした?」

「何かとは?」

「んと……その、根回し的な事……みたいな」

「いや特には」

「そ、そう」

「中等部まで付き添ってくれて、校長先生に二人で挨拶した。それだけだ」

202 = 194 :

「そんなぁ! あんただけ狡いっ」

「三年生にもなって付き添いは無いだろ」

「だって……」

「お前はそれだけ兄さんに信用されているのだぞ? 不満か?」

「……やっぱり狡い」

「わがままな奴だな」

(だってそんな事言われたら反論出来ないじゃん)

203 = 194 :

テクテクテクテクテク

「結構遠いわね……。どうしてバス使わないの」

「倹約だ。浮いたお金でお菓子を買うためにな」

「もうすぐね。よし頑張ろう」

「嘘だ。市内路線だから定期券で乗れる」

「あんた……」

「学校からスーパーまでは、私の散歩コースなんだ。付き合わせてスマンな」クスクス

「まあいいわ。軽いダイエットにはなるでしょ」

204 :

支援してあげようではないか
まぁ今から寝るけどね
がんばって書いてくれぇぇぇぇぇぇぇ

205 = 194 :

テクテク

「……新しい学校でうまくやっていけそうか?」

「ん、まあ至って普通だったし。大丈夫だと思う」

「フフッ……お前は強いな」

「はあ? 返事に困るようなこと言わないでよ」

「私の転校初日……と言っても、私は二年生の新学期からの編入なので、始業式の日だ」

「うん?」

206 :

なんか兄いらなくね

207 = 172 :

P2もさるさんorz
解除てすと



「その学校帰り、兄さんと二人でこの道を歩いた」

「……ふーん」

テクテク

「散りかけの桜が春風に舞っていて、とても綺麗だったけれど――」

「――何故か同時に、私の胸は、新たな家庭や学校生活への不安な気持ちで一杯になって……」

テクテク ピタ

「ここから先に、進めなくなった」

208 = 172 :

「一歩も歩き出せない。見知らぬ道に立ち尽くし、俯いたままで、前も見渡せない。そんな先の見えない不安にも押し潰され――」

「――私はとうとう泣き出してしまった」

「……」

「……兄さんは、そんな私の頭を優しく撫でた後、手を繋いでくれたよ」

「そっと私の手を引いて、最初の一歩を踏み出させてくれた」

「……そう」




「……手、繋ぐか?」

「遠慮しとく」

209 = 172 :

テクテク

「ああそうだ、買い物の前に聞いておかないとな」

「何を?」

「好き嫌いはあるか?」

「好きなのはお兄ちゃん。嫌いなのは義m」
「食の好みを聞いている」

「ああ、食べ物ね。魚介類はあんまり好きじゃないかな」

「……お前、わざと言っただろう」

「さあ? 分っかんなーい」クスクス

210 = 172 :

 ~~スーパー

「今夜のメニューは?」

「考え中だ。特売品を見てからでも遅くない」

「なるほど」

「今日の特売はじゃが芋、人参、玉ねぎと……豚モモ肉か」

「あらら。これで今夜のメニューは決まりね」

「シチューだな」
「カレーよ」

「……」
「……」

211 = 172 :

「兄さんはシチューが大好物だ」
「お兄ちゃんはカレーに目がないの」

「……」
「……」

「両方買う」

「勝負ね。受けて立つわ」




「……お菓子」

「……一つだけだぞ」

212 = 193 :

シチューなら牛か鳥じゃね?

213 = 172 :

テクテク

「うう……野菜が重い」ハアハア

「明日の夕食分も込みだから余計にな」

「……そっちの袋は軽そうね」ゼエゼエ

「義母さんに頼まれた物だ。主に朝食用の食材と日用品」

「別々のカゴに入れてレジ通すから、おかしいと思ってたのよ……」ハアハア

「ダイエットだと思って我慢しろ」

「無理、絶対無理ー」ゼエゼエ

215 = 172 :

「帰りはバスを使う。歩くのは大した距離じゃない」

「じゃあ変わってよ」

「いいだろう」

「――えっマジでいいの!?」

「その代わりお菓子没収」ニヤリ

「分かった。はい交換」スッ

「えっ」

「重いんだから早く持ってよ」ズイッ

「……ええっ!?」

216 = 172 :

 ~~帰宅

「お兄ちゃんただいまー」
「……ただいま帰りました」ゼエゼエ

「おかえり。妹、学校はどうだった?」

「んー、普通。友達も出来たし、平気だよ」

「そうか。なら一安心だ」ホッ

「あ、お兄ちゃんそんなに心配だったの?」

「ま、まあな」

「……だったら、付いてきてくれれば良かったのに……」ボソボソ

「ん? ゴメン聞こえなかった」

「何でもないっ!///」

217 = 172 :

 ~~キッチン

「さて始めるか」

「はいっあたし! あたしのカレーが先! 今日はあたしが作るっ!」

「分かったからあたしあたしと連呼するな」キーン←耳が

「三人分でいいのかな?」

「いや、カレーなら多少多めに作っても構わん。余ったら冷凍保存すればいい」

「そうよね。よしっ! まずは下ごしらえっと」

「俺も手伝おうか?」ヒョコッ

218 = 172 :

「わっ!? だ、駄目!」アタフタ

「え~なんで? ちょっとくらいいいじゃん」ニヤニヤ

「それはですね」

「お兄ちゃんにあたしの手料理食べて欲しいの! でもって義妹ちゃんとの真剣勝負なの! だからおとなしく待ってて!」

「と言う訳ですので、リビングでお待ちください」

「へ~い」クスクス

219 :

おいついたー

かぜなおんねー

220 = 194 :

「……」ジー
――サッ

ジャー ゴシゴシジャブジャブ

「うわー……こんなにたくさん材料使うの初めてかも」

「……」ジー
――サッ!

シャッシャッシャッ

「量が多いから皮むき大変だなー」

「……」ジー
――ササッ!

シャッシャッシャッ ピタ

「……あのさ」

221 = 194 :

「なんだ」

「見てるだけ? 手伝う気あるの?」

「勿論あるぞ」

「じゃあ早く手伝ってよ」

「手伝っているだろ」

「は?」

222 = 194 :

「洗った野菜が入っている水切りざるやボールは何処にあった?」

「そんな物、目の前に置いてあったわよ」

「では、今お前が使っているピーラーと包丁は?」

「だから目の前に――ええっ!?」

「そういう事だ」ニヤリ

「……妙にやりやすいと思ってたら……全然気が付かなかった」

「心配するな。まだ直接手を貸す段階ではないと思っただけだ。火を使い始めたら私も加担する」

「えーそんなー」

「兄さんに大口を叩いた責任はしっかり取れ」ギロリ

「……はーい……」シクシク←玉ねぎ

223 = 194 :

トントントントン

「お前左利きだったのか」

「うん。でも昔矯正したから、今は両手利きかな」

「ほう。だが両手利きで得することなどあるのか?」

「こんなことが出来るよ」

ズダダダダダダダダダダダダダダダダ

「おおっ、二刀流で玉ねぎのみじん切り! しかも早くて正確だっ!」

224 :

眠い

225 = 194 :

「フフン♪ あとこんなのも」

ダダダダダダダダダダダダダダ
トントントントントントントン

「すっ、凄い――右手で玉ねぎ刻みながら、左手で人参を星型に切り出しているっ!!」

「どーだ恐れ入ったか」エッヘン

「まあそれなりに。大道芸的な意味で」

「なっ」




(いいなあ、楽しそうで)ポツーン

226 = 224 :

明日はカレー

227 = 194 :

ジュージュー ジャッジャッ

「あ、端っこ焦げてるよ」

「おっとスマン」ガリゴリ

「義妹ちゃんてさ、結構何でも器用にこなしちゃうんだけど、特別上手って訳でもないのね」

「……自覚している。俗に言う器用貧乏だ」

「ま、あたしも人のことは言えないけどさ。でもお兄ちゃんよりは役に立つでしょ」

「いや、ああ見えて兄さんは家事が得意だ。私が教わることも多い」

「へぇー、意外だなぁ。やるじゃないお兄ちゃん」

「……そう感心していられるかな?」ニヤリ

228 = 194 :

「どういう意味よそれ」

「どうやら、あの幼馴染が手取り足取り仕込んだらしい……」

「なっ」

「連日連夜甲斐甲斐しく……」

「なななななっ」

「それは最早通い妻の如く……」

「ななななななななななっ」

「面白い」

229 = 194 :

グツグツグツ

「兄さんには、お前と私が居なかった空白の時間がある……」

「そうね……」

「その二年間は、正に幼馴染の天下だった筈だ」

「……あたしが居なくなって、絶望感に打ち拉がれてるお兄ちゃんを慰めていた……筈よね絶対」

「だな」

「他にライバルが居ない状況下で、しかも誠心誠意面倒みてやってんのに、全くフラグが立たないなんて……」

「ヘタレだろ」

「ヘタレね」

231 = 194 :

「私が睨みを利かせるまでもなかった。あの女は兄さんの守備範囲から完全に外れている」

「でも、そんなに尽くして貰っててあの態度は……お兄ちゃんちょっと冷た過ぎよ」

「おそらく兄さんにとって、彼女は最も信頼できる友人――そう、親友なのだろう」

「うーん……」

「兄さんは彼女に対し平然と悪態をつき、素っ気ない態度も取る」
「が、それぐらいで仲違いするとは欠片も思っていない。何故なら――」

「――親友だから、か」

232 = 194 :

「そういう事だ」フン

「なんであんたが悔しがるのよ」

「恋人にはなれなかったが、かわりに彼女は唯一無二のポジションを手に入れたんだぞ」

「でもそんなの、幼馴染さんは嬉しくないと思うな」

「親友とは一生ものの宝だ。望めば誰でもすぐなれると言うものではない」

「そんな大層なもんかしらね。好きな人のほうがいいに決まってるじゃん」

「……」

「まあその点あたしは――」

「妹は論外」

グツグツグツ

233 = 172 :

さるさんとのいたちごっこ中



「……」ジロリ

「兄妹で何をする気だ」ヒソヒソ

「そりゃ勿論、いろんなことするのよ」ヒソヒソ

「あんなこととか?」ヒソヒソ

「そんなことも」ヒソヒソ

「お前には無理だ。諦めろ」ヒソヒソ

「あらあら、何故?」

234 = 172 :

「……いい加減にしろ。今それが出来るのは、兄さんの一番近くに居る私だけ。百歩譲っても幼馴染までだ」キッ

「勝手にそう思ってれば?」

「……お前、何を考えている……?」

「あんたに盗られるくらいなら……」ギロッ

「正気か!?」

「……幼馴染さんとくっ付いちゃったほうがまだマシだわ」プッ

グツグツグツグツ

「……もう火を止めよう。充分煮込んだ」スッ

カチッ

「ドロドロのカレーはお嫌い?」フフン





「ご飯マダー?」っ/凵⌒☆チンチン

235 = 224 :

さるよけ

236 = 172 :

さるさんとの戦いに疲れ果てました
おやすみ

238 :

幼女も居れば完璧だ

239 :



起きるまで保守るぜ

241 :

既出かもしれんが、義妹の喋り方がキモヲタっぽい

242 = 239 :

おうち

243 :



楽しみにしています

244 :

シーユーアゲイン

245 = 244 :

セイユーアゲイン

247 = 239 :

ほす

249 :

追い付いた。
>>1のレベルたけーw


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