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元スレ新ジャンル「無気力カウンセラー」
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男「あのカウンセリング受けに来たんですけど」
女「カウンセリング」
男「はい」
女「はぁ」
男「はぁ、って。カウンセラーさんですよね」
女「うん」
男「カウンセリングしてくれるんですよね」
女「はぁ」
男「いやだからはぁって」
女「じゃあやります、体調はすぐれませんか」
男「すぐれないこと前提ですか。すぐれません」
女「そうですか、はいおしまい、おだいじに」
男「はぁ」
女「カウンセリング」
男「はい」
女「はぁ」
男「はぁ、って。カウンセラーさんですよね」
女「うん」
男「カウンセリングしてくれるんですよね」
女「はぁ」
男「いやだからはぁって」
女「じゃあやります、体調はすぐれませんか」
男「すぐれないこと前提ですか。すぐれません」
女「そうですか、はいおしまい、おだいじに」
男「はぁ」
男「あの、今のでおしまいですか」
女「うん」
男「なにか分かりましたか」
女「ううん」
男「ダメじゃないですか」
女「ダメじゃないです、わたしは一生懸命やりました」
男「えっ」
女「ではさようなら、今日はもう閉めます」
男「いやまだお昼の11時じゃ」
女「眠いもん」ピシャ
女「うん」
男「なにか分かりましたか」
女「ううん」
男「ダメじゃないですか」
女「ダメじゃないです、わたしは一生懸命やりました」
男「えっ」
女「ではさようなら、今日はもう閉めます」
男「いやまだお昼の11時じゃ」
女「眠いもん」ピシャ
男「明日もやってるのか」
男「よし出なおそう」
女「また仕事をさぼってしまった」
女「じこけんお」
女「また明日からがんばろう」
女「そのためにお昼寝しよう」
女「ぐうぐう」
男「よし出なおそう」
女「また仕事をさぼってしまった」
女「じこけんお」
女「また明日からがんばろう」
女「そのためにお昼寝しよう」
女「ぐうぐう」
次の日
男「カウンセラーさんカウンセラーさん」ドンドン
女「ちっ、さっきからどんどんうるさいなあ」
ガラガラ
男「あ」
女「今やってませーん」
男「まだ10時前ですよ」
女「営業開始は10時すぎからです」
男「でも昨日は11時に閉めてましたよね」
女「うん、眠いもん」ガラガラー
男「あっ」
ピシャン
男「カウンセラーさんカウンセラーさん」ドンドン
女「ちっ、さっきからどんどんうるさいなあ」
ガラガラ
男「あ」
女「今やってませーん」
男「まだ10時前ですよ」
女「営業開始は10時すぎからです」
男「でも昨日は11時に閉めてましたよね」
女「うん、眠いもん」ガラガラー
男「あっ」
ピシャン
男「また閉められてしまった」
男「ここホントにカウンセリング施設なのかな」
男「うーん、しかたない今日は帰ろう」
女「よし、うるさいの帰った」
女「はっ」
女「今日こそがんばるつもりだったのに」
女「でもまだ明日があるし、大丈夫か」
女「よしファミコンでもしよう」
男「ここホントにカウンセリング施設なのかな」
男「うーん、しかたない今日は帰ろう」
女「よし、うるさいの帰った」
女「はっ」
女「今日こそがんばるつもりだったのに」
女「でもまだ明日があるし、大丈夫か」
女「よしファミコンでもしよう」
男「僕は生きていてもいいんでしょうか…」
カ「なぁに?」
男「どうして僕が生きているのかわからないんです。どうせ、僕が生きられるのは数十年だし、働いてもいいことはないし、彼女はできない、仕事はできない、貯金はできない、でもう、死にたいんです…」
カ「はぁ…ちょっと、失礼」ヨッコラセ
男「せせせせせ、先生!?どうしてベッドに!っていうかどうしてベッドがここに!?ま、まさか…」ゴクリ
カ「あ、私もう寝るから、ったく、もう…最近の若者は…」ゴソゴソ
男「…先生だって十分若いじゃないですか、仕事と僕を放棄しないでください!」
カ「うるさいなー、じゃあ、この状態で話聞いてあげるから、ほれ、何でも言いなさい」
男「だからですねー、僕は本当に生きているのが・・・」カクカクシカジカ
5分経過
男「だからー、って先生寝てる・・・」
カ「グゴー」zzZ
こうですか知りません
カ「なぁに?」
男「どうして僕が生きているのかわからないんです。どうせ、僕が生きられるのは数十年だし、働いてもいいことはないし、彼女はできない、仕事はできない、貯金はできない、でもう、死にたいんです…」
カ「はぁ…ちょっと、失礼」ヨッコラセ
男「せせせせせ、先生!?どうしてベッドに!っていうかどうしてベッドがここに!?ま、まさか…」ゴクリ
カ「あ、私もう寝るから、ったく、もう…最近の若者は…」ゴソゴソ
男「…先生だって十分若いじゃないですか、仕事と僕を放棄しないでください!」
カ「うるさいなー、じゃあ、この状態で話聞いてあげるから、ほれ、何でも言いなさい」
男「だからですねー、僕は本当に生きているのが・・・」カクカクシカジカ
5分経過
男「だからー、って先生寝てる・・・」
カ「グゴー」zzZ
こうですか知りません
次の日
男「カウンセラーさーん、10時ですよ、開けてください」ドンドン
女「また来たの?」ガラガラ
男「だってぼくまだちゃんとしたカウンセリング受けてません」
女「あれ、そうだっけ」
男「ええそうですとも」
女「じゃあ特別にやってあげようか」
男「特別もなにも、そのつもりで来てるんですって」
女「むっ、なんだその口の利き方は」
男「えっ」
女「今日はもうやめる。明日は土曜日だからおやすみね、もう来ないでね」ガラガラ
男「そんな」
ピシャン
男「カウンセラーさーん、10時ですよ、開けてください」ドンドン
女「また来たの?」ガラガラ
男「だってぼくまだちゃんとしたカウンセリング受けてません」
女「あれ、そうだっけ」
男「ええそうですとも」
女「じゃあ特別にやってあげようか」
男「特別もなにも、そのつもりで来てるんですって」
女「むっ、なんだその口の利き方は」
男「えっ」
女「今日はもうやめる。明日は土曜日だからおやすみね、もう来ないでね」ガラガラ
男「そんな」
ピシャン
次の日
男「今日はおやすみだって言ってたけど、ホントなのかな」
男「よし行くだけ行ってみよう」
男「やってなかった。そりゃそうか」
男「疲れたな、マンガでも読もう」
男「ははははは」ペラッ
男(明日はちゃんと行って、話を聞いてもらおう)
男「今日はおやすみだって言ってたけど、ホントなのかな」
男「よし行くだけ行ってみよう」
男「やってなかった。そりゃそうか」
男「疲れたな、マンガでも読もう」
男「ははははは」ペラッ
男(明日はちゃんと行って、話を聞いてもらおう)
次の日
男「カウンセラーさん、朝ですよ」コンコン
シーン
男「おかしいな。今日もおやすみなのかな」
ワンワン
男「ん?犬?どこから?」
犬「ワンワン」
女「どーどー」
男「あ、カウンセラーさん」
女「え?」クルッ
男「何してるんです、仕事は」
女「こ、この犬のカウンセリングしてるんだよ、だから今仕事中」
犬「ワンワン」
男「犬のカウンセリングって」
男「カウンセラーさん、朝ですよ」コンコン
シーン
男「おかしいな。今日もおやすみなのかな」
ワンワン
男「ん?犬?どこから?」
犬「ワンワン」
女「どーどー」
男「あ、カウンセラーさん」
女「え?」クルッ
男「何してるんです、仕事は」
女「こ、この犬のカウンセリングしてるんだよ、だから今仕事中」
犬「ワンワン」
男「犬のカウンセリングって」
女「きみは何してるの」
男「何って、カウンセリング受けに来たに決まってるでしょ」
女「決まってないよ、だって神様が決めたわけじゃないんだし」
男「とにかくぼくは、カウンセリング受けたいんです」
女「しつこいね」
男「しつこくて結構です」
女「めんどくさい人だなあ」ボソッ
男「え?」
女「なんでもない、なんでもないよ」
男「結局、今日はやってるんですか。やってないんですか」
女「やってる。いや、やっぱりやってない」
男「どっちですか」
女「この犬が今日最後のお客さんだもん」
犬「ワンワン」
男「何って、カウンセリング受けに来たに決まってるでしょ」
女「決まってないよ、だって神様が決めたわけじゃないんだし」
男「とにかくぼくは、カウンセリング受けたいんです」
女「しつこいね」
男「しつこくて結構です」
女「めんどくさい人だなあ」ボソッ
男「え?」
女「なんでもない、なんでもないよ」
男「結局、今日はやってるんですか。やってないんですか」
女「やってる。いや、やっぱりやってない」
男「どっちですか」
女「この犬が今日最後のお客さんだもん」
犬「ワンワン」
犬「ワンワン」タタタ
女「ああ行っちゃった。じゃこれで今日はおしまい」
男「はぁ」
女「どうしたの、早く帰りなよ、今帰れば笑っていいとも増刊号に間に合うよ」
男「ぼくのカウンセリングはしてくれないんですね」
女「今日はね」
男「明日はしてくれるんですか?」
女「気分しだいだよ」
男「はぁ」
女「はぁ」
男「真似しないでください」
女「真似じゃないよ、素だよ」
男「じゃ、今日は帰ります。明日も来ますからね」
女「来なくていいよ、ばいばい」
女「ああ行っちゃった。じゃこれで今日はおしまい」
男「はぁ」
女「どうしたの、早く帰りなよ、今帰れば笑っていいとも増刊号に間に合うよ」
男「ぼくのカウンセリングはしてくれないんですね」
女「今日はね」
男「明日はしてくれるんですか?」
女「気分しだいだよ」
男「はぁ」
女「はぁ」
男「真似しないでください」
女「真似じゃないよ、素だよ」
男「じゃ、今日は帰ります。明日も来ますからね」
女「来なくていいよ、ばいばい」
次の日
男「今日こそカウンセリングを受けに来ました」
女「はぁ」
女「よくやるね」
男「そうですね、あなたがカウンセリングしてくるまでやりますよ」
女「うん、そのことなんだけど」
ペラ
男「なんですかこれ」
女「あっちにあるスーパーのちらし」
男「ちらしがどうかしたんですか」
女「今日は特売の日なんだよ」
男「それがどうかしたんですか」
女「○で囲ってあるやつを買って来てくれたら、カウンセリングするよ」
男「今日こそカウンセリングを受けに来ました」
女「はぁ」
女「よくやるね」
男「そうですね、あなたがカウンセリングしてくるまでやりますよ」
女「うん、そのことなんだけど」
ペラ
男「なんですかこれ」
女「あっちにあるスーパーのちらし」
男「ちらしがどうかしたんですか」
女「今日は特売の日なんだよ」
男「それがどうかしたんですか」
女「○で囲ってあるやつを買って来てくれたら、カウンセリングするよ」
男「えっ」
女「もちろんお金はわたしが出すよ」
男「それってつまり、おつかいですか」
女「そんなかんじ」
男「うーん」
男「分かりました、行きます」
女「じゃあ任せたよ、一つでも買い逃したものがあったらダメだよ」
男「そんなぁ」
女「はいお財布」スッ
男「じゃあ、とりあえず、行ってきます」
女「うん」
女「もちろんお金はわたしが出すよ」
男「それってつまり、おつかいですか」
女「そんなかんじ」
男「うーん」
男「分かりました、行きます」
女「じゃあ任せたよ、一つでも買い逃したものがあったらダメだよ」
男「そんなぁ」
女「はいお財布」スッ
男「じゃあ、とりあえず、行ってきます」
女「うん」
スーパー
男「これと、これと、これと」ポイポイ
男「あとは」
「たまご1パック60円、お一人様一つ限り」
男「うーん、腐ってたりしないかな」
男「よし、全部手に入った」
男「あとはお会計を済ませるだけだ」
店員「エコバックはお持ちですか?」
男「はい?」
店員「エコバックはお持ちですか」
男「持ってない、です」
店員「持ってませんか、でしたらこの袋が一枚5円で買えるんですけど」
男「あ、じゃあそれで」
店員「かしこまりました」
男「これと、これと、これと」ポイポイ
男「あとは」
「たまご1パック60円、お一人様一つ限り」
男「うーん、腐ってたりしないかな」
男「よし、全部手に入った」
男「あとはお会計を済ませるだけだ」
店員「エコバックはお持ちですか?」
男「はい?」
店員「エコバックはお持ちですか」
男「持ってない、です」
店員「持ってませんか、でしたらこの袋が一枚5円で買えるんですけど」
男「あ、じゃあそれで」
店員「かしこまりました」
スタスタ
男「礼儀正しい店員さんだったな」
男「そういえば、あんなふうに人としっかり話をしたのは久しぶりだ」
男「いや、ちょっと待って」
男「どうしてぼくは、初対面のカウンセラーさんに、あんなに簡単に話しかけられたんだろう」
男「ぼくらしくないなぁ」
スタスタ
男「礼儀正しい店員さんだったな」
男「そういえば、あんなふうに人としっかり話をしたのは久しぶりだ」
男「いや、ちょっと待って」
男「どうしてぼくは、初対面のカウンセラーさんに、あんなに簡単に話しかけられたんだろう」
男「ぼくらしくないなぁ」
スタスタ
男「カウンセラーさん、買って来ましたよ」
ガラッ
女「あ、うん」
男「今のスーパーって、袋が有料なんですね」
女「うわぁ」
男「どうしたんですか」
女「まさかホントに買ってくるなんて」
男「え?」
女「わたしならお金持って帰っちゃうのに」
男「え?」
女「きみは正直者だね、だけどときどき損しそう」
ガチャ
女「あがっていいよ、特別だよ」
ガラッ
女「あ、うん」
男「今のスーパーって、袋が有料なんですね」
女「うわぁ」
男「どうしたんですか」
女「まさかホントに買ってくるなんて」
男「え?」
女「わたしならお金持って帰っちゃうのに」
男「え?」
女「きみは正直者だね、だけどときどき損しそう」
ガチャ
女「あがっていいよ、特別だよ」
男「お、おじゃまします」
女「ホントは、入れる気なかったんだよ」
男「じゃあ、どうして」
女「たまご一パック60円、よく買えたね、人がたくさんいたでしょ」
男「ええでも、なんとかなりました」
女「わたしは怖いから、買いに行けない」
男「怖い?なにが怖いんです?」
女「なんでもない、なんでもないよ」
女「ホントは、入れる気なかったんだよ」
男「じゃあ、どうして」
女「たまご一パック60円、よく買えたね、人がたくさんいたでしょ」
男「ええでも、なんとかなりました」
女「わたしは怖いから、買いに行けない」
男「怖い?なにが怖いんです?」
女「なんでもない、なんでもないよ」
男「ここはカウンセラーさんの家なんですか」
女「家ってわけじゃないけど、ここがわたしのねどこ」
男「寝床ですか。あの扉の向こうで、いつもカウンセリングやってるんですか」
女「やってない」
男「え?」
女「やってないよ。カウンセリング」
男「え、でも、カウンセラーなんですよね?」
女「うん」
男「どっちなんですか」
女「カウンセリングしないカウンセラーだよ、そばを打たないそば屋と同じだよ」
男「それって、おかしいじゃないですか」
女「おかしいかなあ。変かなあ」
男「おかしいですよ、変ですよ」
女「家ってわけじゃないけど、ここがわたしのねどこ」
男「寝床ですか。あの扉の向こうで、いつもカウンセリングやってるんですか」
女「やってない」
男「え?」
女「やってないよ。カウンセリング」
男「え、でも、カウンセラーなんですよね?」
女「うん」
男「どっちなんですか」
女「カウンセリングしないカウンセラーだよ、そばを打たないそば屋と同じだよ」
男「それって、おかしいじゃないですか」
女「おかしいかなあ。変かなあ」
男「おかしいですよ、変ですよ」
男「お客さんは来ないんですか」
女「来るよ。特にきみがよく来る」
男「他にはいないんですか」
女「たまに来るよ。たまーにね」
男「どうしてるんですか」
女「みんな、でたらめな理由で追い返すよ」
男「あれをぼく以外にもやってるんですか?冗談ですよね?」
女「冗談じゃないよ」
男「嘘ですよね?」
女「嘘じゃないよ」
女「来るよ。特にきみがよく来る」
男「他にはいないんですか」
女「たまに来るよ。たまーにね」
男「どうしてるんですか」
女「みんな、でたらめな理由で追い返すよ」
男「あれをぼく以外にもやってるんですか?冗談ですよね?」
女「冗談じゃないよ」
男「嘘ですよね?」
女「嘘じゃないよ」
男「はぁ」
女「きみは、仕事してるの。いや、してないね、毎日ここに来るんだもんね」
男「前は新聞配達のアルバイトしてたんですけど、今は無職です、ニートです」
女「プータローなんだね」
男「そうとも言うかなあ」
女「アルバイト、辞めたの」
男「辞めたって言うか、辞めることを余儀なくされちゃって」
女「どうして?」
男「これ…」スッ
女「うわー」
男「バイクで事故起こしちゃって、左腕が使えなくなっちゃったんです。今でも跡が残ってますよね」
女「それで辞めたんだね」
男「はい」
女「きみは、仕事してるの。いや、してないね、毎日ここに来るんだもんね」
男「前は新聞配達のアルバイトしてたんですけど、今は無職です、ニートです」
女「プータローなんだね」
男「そうとも言うかなあ」
女「アルバイト、辞めたの」
男「辞めたって言うか、辞めることを余儀なくされちゃって」
女「どうして?」
男「これ…」スッ
女「うわー」
男「バイクで事故起こしちゃって、左腕が使えなくなっちゃったんです。今でも跡が残ってますよね」
女「それで辞めたんだね」
男「はい」
女「じゃあ、家族とかは」
男「今一人暮らししてるんで、家族は実家にいます」
女「アルバイト辞めちゃって、お金は大丈夫なの?」
男「いちおう、まだ蓄えはあります。まぁ親の仕送りを取っておいただけなんですけど」
女「ふぅん。じゃあ、年はいくつなの」
男「今年で22です」
女「じゃあわたしの一つ上だね」
男「20歳?見えないなぁ」
女「仮にもレディに失礼だね」
男「すみません」
女「最後にもう一つ聞くよ」
男「はい」
女「きみの名前は?」
男「男、です」
男「今一人暮らししてるんで、家族は実家にいます」
女「アルバイト辞めちゃって、お金は大丈夫なの?」
男「いちおう、まだ蓄えはあります。まぁ親の仕送りを取っておいただけなんですけど」
女「ふぅん。じゃあ、年はいくつなの」
男「今年で22です」
女「じゃあわたしの一つ上だね」
男「20歳?見えないなぁ」
女「仮にもレディに失礼だね」
男「すみません」
女「最後にもう一つ聞くよ」
男「はい」
女「きみの名前は?」
男「男、です」
女「はい、お疲れさま。カウンセリングおしまい」
男「え、今のカウンセリングだったんですか」
女「間違えた、プロファイリングだ」
男「それって、少し違う気がします。犯罪者にやるやつじゃなかったかな」
女「なんでもいいんだよ」
男「はぁ」
女「それじゃ、今日はもう帰っていいよ」
男「あ、いや、あの」
女「なに?もうこっちから聞くことはないんだけどね」
男「じゃあ、ぼくから質問していいですか」
女「うーん」
女「めんどくさいから、3つ、までね」
男「え、今のカウンセリングだったんですか」
女「間違えた、プロファイリングだ」
男「それって、少し違う気がします。犯罪者にやるやつじゃなかったかな」
女「なんでもいいんだよ」
男「はぁ」
女「それじゃ、今日はもう帰っていいよ」
男「あ、いや、あの」
女「なに?もうこっちから聞くことはないんだけどね」
男「じゃあ、ぼくから質問していいですか」
女「うーん」
女「めんどくさいから、3つ、までね」
男「3つですか」
女「うん」
男「えっと、あなたの名前はなんですか」
女「答えなきゃダメ?」
男「ぼくだって教えたじゃないですか。それにカウンセラーさんじゃそっけないでしょ」
女「また来るつもりなんだね」
男「ええまぁ」
女「いいよ。わたしの名前は、女」
男「女さんですか」
女「うん。あと2つね」
男「女さんは、いつからカウンセラーをやってるんですか」
女「いつから?」
男「はい」
女「パス」
男「え?」
女「うん」
男「えっと、あなたの名前はなんですか」
女「答えなきゃダメ?」
男「ぼくだって教えたじゃないですか。それにカウンセラーさんじゃそっけないでしょ」
女「また来るつもりなんだね」
男「ええまぁ」
女「いいよ。わたしの名前は、女」
男「女さんですか」
女「うん。あと2つね」
男「女さんは、いつからカウンセラーをやってるんですか」
女「いつから?」
男「はい」
女「パス」
男「え?」
女「今の質問はパスするよ、いいでしょ。はい3つ目どうぞ」
男「え?え?」
女「最後の質問は?」
男「それじゃあ、えっと」
男「女さんはどうしてカウンセラーになっ」
女「パス2」
男「また、パスですか」
女「うん。ないしょだよ」
男「パスって言うと冷たい感じしますけど、ないしょ、だと柔らかい感じがして、許せちゃいますね」
女「きみだけじゃないかな」
男「え?え?」
女「最後の質問は?」
男「それじゃあ、えっと」
男「女さんはどうしてカウンセラーになっ」
女「パス2」
男「また、パスですか」
女「うん。ないしょだよ」
男「パスって言うと冷たい感じしますけど、ないしょ、だと柔らかい感じがして、許せちゃいますね」
女「きみだけじゃないかな」
男「今のでぼくからの質問はおわりですか?」
女「だってもう3つ聞いたでしょ」
男「名前しか分かりませんでした」
女「そうやって言うと残念なかんじがするけど」
女「名前が分かりました、って言うといいかんじになるよ」
男「あなただけですよ」
女「そうかなあ」
女「だってもう3つ聞いたでしょ」
男「名前しか分かりませんでした」
女「そうやって言うと残念なかんじがするけど」
女「名前が分かりました、って言うといいかんじになるよ」
男「あなただけですよ」
女「そうかなあ」
スタスタ
男「結局カウンセリングらしいカウンセリングは受けられなかったな」
男「明日は月曜日か」
男「月曜日かあ」
男「ぼくには分からないけど、やっぱりみんな月曜日は嫌いなのかな」
男「でも月曜日がないと、1週間は始まらないのになあ」
女「はぁ」
女「久しぶりにたくさんおはなししたら、疲れちゃったな」
女「ちょっとだけ寝よう、ちょっとだけ」
女「おやすみー」
男「結局カウンセリングらしいカウンセリングは受けられなかったな」
男「明日は月曜日か」
男「月曜日かあ」
男「ぼくには分からないけど、やっぱりみんな月曜日は嫌いなのかな」
男「でも月曜日がないと、1週間は始まらないのになあ」
女「はぁ」
女「久しぶりにたくさんおはなししたら、疲れちゃったな」
女「ちょっとだけ寝よう、ちょっとだけ」
女「おやすみー」
次の日
男「今日はどうしようか」
男「なんだかだるいし、行くのやめようかな」
男「でもカウンセリングは継続しなきゃダメって言うしなぁ」
男「いやでも、カウンセリングは受けてないんだっか」
男「どうしようかな」
男「今日はどうしようか」
男「なんだかだるいし、行くのやめようかな」
男「でもカウンセリングは継続しなきゃダメって言うしなぁ」
男「いやでも、カウンセリングは受けてないんだっか」
男「どうしようかな」
男「カウンセラーさん」コンコン
男「じゃなかった。女さん」コンコン
ガチャ
女「今日はおそかったね」
男「行こうかどうか悩んでたんです」
女「それで結局、来ちゃったんだ」
男「はい、ここまできたら来ないわけにいきませんよ」
女「変なとこで意地張ってるんだね」
男「今日こそカウンセリングを受けたいんです」
女「やだ。わたしカウンセリングできないよ、昨日言ったでしょ」
男「でも、プロファイリングはしてくれたじゃないですか」
女「プロファイリングって犯罪者にやるやつじゃないっけ?」
男「それ、昨日ぼくが言ったことですよね」
女「そうだね」
女「入っていいよ」
男「じゃなかった。女さん」コンコン
ガチャ
女「今日はおそかったね」
男「行こうかどうか悩んでたんです」
女「それで結局、来ちゃったんだ」
男「はい、ここまできたら来ないわけにいきませんよ」
女「変なとこで意地張ってるんだね」
男「今日こそカウンセリングを受けたいんです」
女「やだ。わたしカウンセリングできないよ、昨日言ったでしょ」
男「でも、プロファイリングはしてくれたじゃないですか」
女「プロファイリングって犯罪者にやるやつじゃないっけ?」
男「それ、昨日ぼくが言ったことですよね」
女「そうだね」
女「入っていいよ」
女「今日もカウンセリングはやらないよ」
男「分かりました」
女「でも、すぐに帰っちゃうのはさすがにかわいそうだから、いっしょに遊ぼうよ」
男「何をするんですか?」
女「これ」コトッ
男「トランプですか」
女「ばば抜きやろう。わたしに勝ったら、ちょっとだけカウンセリングしてもいいよ」
男「ホントですか」
女「そのかわり、負けたらまたおつかいに行ってきて」
男「分かりました、やりましょう」
男「分かりました」
女「でも、すぐに帰っちゃうのはさすがにかわいそうだから、いっしょに遊ぼうよ」
男「何をするんですか?」
女「これ」コトッ
男「トランプですか」
女「ばば抜きやろう。わたしに勝ったら、ちょっとだけカウンセリングしてもいいよ」
男「ホントですか」
女「そのかわり、負けたらまたおつかいに行ってきて」
男「分かりました、やりましょう」
男「負けた」
女「きみ弱いね、びっくりするほど弱いね、おもしろくないなぁ」
男「えっと、おつかいですよね」
女「うん。あのね、わたしジュースが飲みたいの」
男「ジュースですね、買ってきます」
女「はい、お金」カサッ
男「あの、ジュース買うのに千円札はちょっと」
女「きみも好きなの買っていいよ」
男「ホントですか」
女「一つだけだよ。二つ買うならあとは自分で出してね」
女「きみ弱いね、びっくりするほど弱いね、おもしろくないなぁ」
男「えっと、おつかいですよね」
女「うん。あのね、わたしジュースが飲みたいの」
男「ジュースですね、買ってきます」
女「はい、お金」カサッ
男「あの、ジュース買うのに千円札はちょっと」
女「きみも好きなの買っていいよ」
男「ホントですか」
女「一つだけだよ。二つ買うならあとは自分で出してね」
コンビニ
男「ジュースか。何がいいかな」
男「これにしよう」スッ
男「ぼくはこれを飲もう」スッ
男「あとは」
女「ばば抜き、大富豪、ブラックジャック、ポーカー、神経衰弱、七並べ、あとは何があったかな」
コンコン
女「はいはい」ガチャ
男「買ってきました」
女「ごくろうさま」
男「ジュースか。何がいいかな」
男「これにしよう」スッ
男「ぼくはこれを飲もう」スッ
男「あとは」
女「ばば抜き、大富豪、ブラックジャック、ポーカー、神経衰弱、七並べ、あとは何があったかな」
コンコン
女「はいはい」ガチャ
男「買ってきました」
女「ごくろうさま」
女「何買ってきたの」
男「カフェオレといちごオレです」
女「どっちがわたしの?」
男「好きなほう取ってってください」
女「好きなほう」
男「はい」
女「じゃあ半分こしよう」
男「これを半分こ?」
女「わたしどっちも飲みたい。だから二人でちょっとずつ飲もう」
男「はぁ」
男「カフェオレといちごオレです」
女「どっちがわたしの?」
男「好きなほう取ってってください」
女「好きなほう」
男「はい」
女「じゃあ半分こしよう」
男「これを半分こ?」
女「わたしどっちも飲みたい。だから二人でちょっとずつ飲もう」
男「はぁ」
女「あれ、まだ何か入ってる」
男「チーズケーキです。これはちゃんと自腹で買いました」
女「一箱に二つ入ってるんだね」
男「はい」
女「これも」
男「分けて食べましょう」
女「さいそくしたみたいで、申し訳ないね」
男「チーズケーキです。これはちゃんと自腹で買いました」
女「一箱に二つ入ってるんだね」
男「はい」
女「これも」
男「分けて食べましょう」
女「さいそくしたみたいで、申し訳ないね」
男「すみません、相談の予約をしていた男ですが」
女「はあ……ああ、まあ、じゃあ、どうぞ」
男「(なんだこの死にそうな声……)失礼します」
女「えー……あ、はじめまして、女です」
男「はじめまして。今日はよろしくお願いします」
女「んー……じゃ、早速はじめましょうか。生まれてこの方やる気が出ないんですけど、どうしたらいいですか?」
男「そっちが相談する役!?」
女「はあ……ああ、まあ、じゃあ、どうぞ」
男「(なんだこの死にそうな声……)失礼します」
女「えー……あ、はじめまして、女です」
男「はじめまして。今日はよろしくお願いします」
女「んー……じゃ、早速はじめましょうか。生まれてこの方やる気が出ないんですけど、どうしたらいいですか?」
男「そっちが相談する役!?」
女「ケーキおいしい」パクパク
男「そうですか。買ってよかったです」
女「これ食べたら、もう一回トランプやろう」
男「いいですよ」
女「でもたぶんきみは勝てないよ、弱いもん」
男「やってみなきゃわかりませんよ」
女「やる前から決まってるんだよ」
男「はぁ」
男「そうですか。買ってよかったです」
女「これ食べたら、もう一回トランプやろう」
男「いいですよ」
女「でもたぶんきみは勝てないよ、弱いもん」
男「やってみなきゃわかりませんよ」
女「やる前から決まってるんだよ」
男「はぁ」
男「負けた」
女「ホントに弱いね。五連敗なんてそうそうあったものじゃないよ」
男「うっ」
女「でももうおつかいはいいや。ありがとう、楽しかったよ」
男「あ、はい、えっと」
女「お昼寝の時間だから、お引き取り願えますか」
男「分かりました」
女「ばいばい」
男「さよなら」
女「ホントに弱いね。五連敗なんてそうそうあったものじゃないよ」
男「うっ」
女「でももうおつかいはいいや。ありがとう、楽しかったよ」
男「あ、はい、えっと」
女「お昼寝の時間だから、お引き取り願えますか」
男「分かりました」
女「ばいばい」
男「さよなら」
次の日
男「女さん」
女「おはよう」ガチャ
男「ついにノックしなくても出てくるようになったんですね」
女「もうそろそろ来るころだと思ったよ」
男「今日は何するんです?カウンセリングしてくれるんですか」
女「カウンセリングはしないって」
男「そうですか」
女「とりあえず入ってよ、中は寒いよ」
男「ありがとうございます」
男「女さん」
女「おはよう」ガチャ
男「ついにノックしなくても出てくるようになったんですね」
女「もうそろそろ来るころだと思ったよ」
男「今日は何するんです?カウンセリングしてくれるんですか」
女「カウンセリングはしないって」
男「そうですか」
女「とりあえず入ってよ、中は寒いよ」
男「ありがとうございます」
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