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元スレ超王道ジャンル「君といた場所」
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-同日朝 学校-
男「ういっす」
男友「よっす!」
男「もう病院はいいのか?」
男友「まあ、何ともないしな。あれ、そういや女は…?」
男「一緒じゃねーよ」
男友「ええッ!?珍しいな…ケンカしたのか?」
男「してねえって!うるせえなッ!」
男友「あ、ああ…?すまん」
男「ういっす」
男友「よっす!」
男「もう病院はいいのか?」
男友「まあ、何ともないしな。あれ、そういや女は…?」
男「一緒じゃねーよ」
男友「ええッ!?珍しいな…ケンカしたのか?」
男「してねえって!うるせえなッ!」
男友「あ、ああ…?すまん」
男「…あれ?カピバラは? 」
男友「カピバラ…?」
男「いや、カピバラ教室に来てねーじゃん」
男友「は?なんでカピバラが教室に来るんだよ」
男「あれ…そういや、俺は何でカピバラとか言い出したんだ?」
男友「知るか。動物園にでも行けばいるんじゃねーか」
男「あ、ああ…変だな。なんでカピバラとか思いついたんだろ…」
男友「カピバラ…?」
男「いや、カピバラ教室に来てねーじゃん」
男友「は?なんでカピバラが教室に来るんだよ」
男「あれ…そういや、俺は何でカピバラとか言い出したんだ?」
男友「知るか。動物園にでも行けばいるんじゃねーか」
男「あ、ああ…変だな。なんでカピバラとか思いついたんだろ…」
男「まあカピバラはいいや。俺、日直だから出席確認しないと」
男友「…お前、マジでどうしたんだ?」
男「どうしたって…だから出席確認を…」
男友「くはははははッ!笑わせるなよ、なんで出席確認なんかする必要があるんだよ!」
男「なんでってそりゃいるだろうが…」
男友「もうしてるじゃん」
男「…は?」
男友「だってこのクラスは俺ら2人しかいねえだろ?」
男友「…お前、マジでどうしたんだ?」
男「どうしたって…だから出席確認を…」
男友「くはははははッ!笑わせるなよ、なんで出席確認なんかする必要があるんだよ!」
男「なんでってそりゃいるだろうが…」
男友「もうしてるじゃん」
男「…は?」
男友「だってこのクラスは俺ら2人しかいねえだろ?」
-同日昼 校舎内-
男「ハア…ハア…そっちはどうだ!?」
男友「いや、ほとんどいない。いてもクラスに2、3人がせいぜいだ」
男「どう思う?」
男友「信じられないが…信じられないという思いより違和感の方が強いな」
男「お前もそう思うか」
男友「ああ、頭の中ではこれが当然なんだが、本能的にこの状態がおかしいといっている気がする」
男「ハア…ハア…そっちはどうだ!?」
男友「いや、ほとんどいない。いてもクラスに2、3人がせいぜいだ」
男「どう思う?」
男友「信じられないが…信じられないという思いより違和感の方が強いな」
男「お前もそう思うか」
男友「ああ、頭の中ではこれが当然なんだが、本能的にこの状態がおかしいといっている気がする」
男「それだよな。俺たちは頭の中ではこれが『いつもの状態』として受け止めている。
だがどう考えてもこれだけ教室に机や椅子が余っていたり、駅前に人がいなかったりするのはおかしい」
男友「うん…一体どういう…」
男「これ…『奇病』と何か関係あるんじゃないかな」
だがどう考えてもこれだけ教室に机や椅子が余っていたり、駅前に人がいなかったりするのはおかしい」
男友「うん…一体どういう…」
男「これ…『奇病』と何か関係あるんじゃないかな」
男友「奇病って…突然涙が出て苦しくなるやつか」
男「俺も昨日の夜に襲われた。その時は例えようもない苦しさがあったんだが…なぜか思い出せない」
男友「どう関係しているんだ…?」
男「分からん…ただ、無関係ではない気がする」
男友「………」
男「何かが起こっているんだ。俺たちの知らないところで、とんでもないことが」
男「俺も昨日の夜に襲われた。その時は例えようもない苦しさがあったんだが…なぜか思い出せない」
男友「どう関係しているんだ…?」
男「分からん…ただ、無関係ではない気がする」
男友「………」
男「何かが起こっているんだ。俺たちの知らないところで、とんでもないことが」
-?-
男「……?」
―――またこの夢だ。
男「………」
―――ところ狭しと並ぶ機器、蠢くオーロラ。
男「…?」
―――研究者のような男はいない。
男「…!」
―――デスクの上に握り潰された1枚の写真が置かれていることに気づいた。
男「……?」
―――またこの夢だ。
男「………」
―――ところ狭しと並ぶ機器、蠢くオーロラ。
男「…?」
―――研究者のような男はいない。
男「…!」
―――デスクの上に握り潰された1枚の写真が置かれていることに気づいた。
男「…?」
―――ぐしゃぐしゃになった1枚の写真には何が写っているのだろう。
男「………」
―――ゆっくりと近づいて目を凝らす。
男「………」
―――やがて焦点が定まり、被写体が網膜に映り始める。
男「…ッ!?」
―――そこに写っていたのは、噴水の前で屈託なく笑う俺と女だった。
―――ぐしゃぐしゃになった1枚の写真には何が写っているのだろう。
男「………」
―――ゆっくりと近づいて目を凝らす。
男「………」
―――やがて焦点が定まり、被写体が網膜に映り始める。
男「…ッ!?」
―――そこに写っていたのは、噴水の前で屈託なく笑う俺と女だった。
-同日夕方 校舎内-
男「…は!?」
男「ハア…ハア…あうう…」
―――俺、靴箱にもたれかかりながら夢を見ていたのか?
男「…ちっ」
―――汗でびっしょりだな。よほどの悪夢を見たんだろう。
男「一体何だって言うんだよ…」
―――もう、何が確かで何が不確かなのかさえ分からない。
男「…は!?」
男「ハア…ハア…あうう…」
―――俺、靴箱にもたれかかりながら夢を見ていたのか?
男「…ちっ」
―――汗でびっしょりだな。よほどの悪夢を見たんだろう。
男「一体何だって言うんだよ…」
―――もう、何が確かで何が不確かなのかさえ分からない。
男「後輩女はまだ来ないな」
シーン…
男「静かだ」
―――まるで誰もいないように静まり返っている玄関ホール。
男「…まぶし」
―――ガラスの吹き抜けから燃え上がるように夕陽が差し込む。
男「…まるで」
―――本当に世界の終末のような気がしてきた。
シーン…
男「静かだ」
―――まるで誰もいないように静まり返っている玄関ホール。
男「…まぶし」
―――ガラスの吹き抜けから燃え上がるように夕陽が差し込む。
男「…まるで」
―――本当に世界の終末のような気がしてきた。
後輩女「お待たせしました!遅れてゴメンナサイっ」
男「いや、俺もいま来たばっかりだ」
―――まあ嘘だけど。
後輩女「すぐに靴はきかえますねっ」 パタパタパタ…
男「俺もはきかえるわ」
―――大量の靴箱、なのに使われているのは全体の1割程度か。
男「いや、俺もいま来たばっかりだ」
―――まあ嘘だけど。
後輩女「すぐに靴はきかえますねっ」 パタパタパタ…
男「俺もはきかえるわ」
―――大量の靴箱、なのに使われているのは全体の1割程度か。
後輩女「お、お待たせしました!」
男「お、じゃあ行くか」
後輩女「はいっ!」
男「そんなに急がなくていいからさ、ゆっくり行こうな」
後輩女「あ、はい…どもですっ///////」
男「うし、行くか…ん?」
―――上履き1足だけ…?
男「俺のクラスって俺1人だったんだ…」
後輩女「どうしたんですか?」
男「何でもない。行くか」
男「お、じゃあ行くか」
後輩女「はいっ!」
男「そんなに急がなくていいからさ、ゆっくり行こうな」
後輩女「あ、はい…どもですっ///////」
男「うし、行くか…ん?」
―――上履き1足だけ…?
男「俺のクラスって俺1人だったんだ…」
後輩女「どうしたんですか?」
男「何でもない。行くか」
-駅前-
後輩女「――――。――――。」
―――後輩女の話に相槌を打つものの、まったく耳に入る気配はない。
男「………」
―――駅前の『小さな』交差点は黄色信号がずっと点滅している。
男「…?」
―――強烈な違和感。しかしその正体は分からない。
後輩女「ねえセンパイッ!!」
男「うおッ!?」
後輩女「さっきからずっと考え事してますけど…大丈夫ですか?」
後輩女「――――。――――。」
―――後輩女の話に相槌を打つものの、まったく耳に入る気配はない。
男「………」
―――駅前の『小さな』交差点は黄色信号がずっと点滅している。
男「…?」
―――強烈な違和感。しかしその正体は分からない。
後輩女「ねえセンパイッ!!」
男「うおッ!?」
後輩女「さっきからずっと考え事してますけど…大丈夫ですか?」
男「あ、ああゴメン」
後輩女「も、もしかして私といるのそんなに…」
男「あ!そういや駅前に旨いクレープ屋があるんだよな!食う?」
後輩女「え、いいんですか!?」
男「時間ギリギリかな…なんだ!まだ学校出て6分くらいか。なら閉店に間に合うな」
後輩女「やったぁ♪」
男「うっし、行くか」
後輩女「も、もしかして私といるのそんなに…」
男「あ!そういや駅前に旨いクレープ屋があるんだよな!食う?」
後輩女「え、いいんですか!?」
男「時間ギリギリかな…なんだ!まだ学校出て6分くらいか。なら閉店に間に合うな」
後輩女「やったぁ♪」
男「うっし、行くか」
男「…あれ、おかしいな確かこの辺にクレープ屋あった気がしたんだけど」
後輩女「ないですね…」
男「気のせいか…?」
―――いや、間違いなくあったはずだが…。
男「ごめん、勘違いだったみたいだ」
後輩女「いえっ!気にしないでください!」
後輩女「ないですね…」
男「気のせいか…?」
―――いや、間違いなくあったはずだが…。
男「ごめん、勘違いだったみたいだ」
後輩女「いえっ!気にしないでください!」
男「あ!じゃあさ、せめてこれあげる」
後輩女「…これは?」
男「クレープをかたどったストラップ。まあ、俺こんなの持ってても使わないしさ」
後輩女「い、いいんですか?」
男「ああ、本物には及ばないだろうけどさ」
後輩女「ありがとうございます!大切に使いますっ」
男「そんな大したものじゃないから…あはははは」
後輩女「…これは?」
男「クレープをかたどったストラップ。まあ、俺こんなの持ってても使わないしさ」
後輩女「い、いいんですか?」
男「ああ、本物には及ばないだろうけどさ」
後輩女「ありがとうございます!大切に使いますっ」
男「そんな大したものじゃないから…あはははは」
男「じゃ、ここからは別々の道だな」
後輩女「はい!えっと…その明日は…?」
男「俺、ちょっといろいろしたことがあるから…そうだな、昼に学校の裏山集合でいいか?」
後輩女「分かりました!お弁当作ってきますね」
男「お!ありがとっ!じゃあな」
後輩女「ではまた!」 タタタタタタタタッ
男「………」
男「いい娘、なんだよな…」
後輩女「はい!えっと…その明日は…?」
男「俺、ちょっといろいろしたことがあるから…そうだな、昼に学校の裏山集合でいいか?」
後輩女「分かりました!お弁当作ってきますね」
男「お!ありがとっ!じゃあな」
後輩女「ではまた!」 タタタタタタタタッ
男「………」
男「いい娘、なんだよな…」
男「さて俺も帰る―――」
少女「………」
男「…また君か」
少女「…はい」
男「何となく、いま自分が置かれている状況の奇妙さに気づいた気がするよ」
少女「『神』の存在に気づいたのですか」
男「いや君の言う『神』が何なのかは分からん。
でもこれだけは言える。君の言う世界の崩壊って…
もしかして俺がいま漠然と感じている違和感のことじゃないか?」
少女「…たぶんそれで正解だと思います」
少女「………」
男「…また君か」
少女「…はい」
男「何となく、いま自分が置かれている状況の奇妙さに気づいた気がするよ」
少女「『神』の存在に気づいたのですか」
男「いや君の言う『神』が何なのかは分からん。
でもこれだけは言える。君の言う世界の崩壊って…
もしかして俺がいま漠然と感じている違和感のことじゃないか?」
少女「…たぶんそれで正解だと思います」
男「じゃあ教えてくれ。具体的に世界の崩壊とやらについて」
少女「それは出来ません」
男「なぜだ?君は知っているんだろう?この表現しがたい違和感の正体について」
少女「…ですが、アナタには教えられません」
男「なぜだ!?」
少女「アナタが…『神』を救う唯一の希望だからです」
少女「それは出来ません」
男「なぜだ?君は知っているんだろう?この表現しがたい違和感の正体について」
少女「…ですが、アナタには教えられません」
男「なぜだ!?」
少女「アナタが…『神』を救う唯一の希望だからです」
男「意味が分からない。『神』って何だ?『救い』って何だよ!?」
少女「これは可能性なんです」
男「可能性…?」
少女「アナタもアナタ以外の人も建築物も時の流れも起こる出来事も、
そしてこの私でさえも全て1つの可能性のためだけに『神』が再生したのです」
男「…再生?」
―――不思議だ。まったく要領を得ないのに圧倒的なまでの説得力がある。
少女「これは可能性なんです」
男「可能性…?」
少女「アナタもアナタ以外の人も建築物も時の流れも起こる出来事も、
そしてこの私でさえも全て1つの可能性のためだけに『神』が再生したのです」
男「…再生?」
―――不思議だ。まったく要領を得ないのに圧倒的なまでの説得力がある。
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