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元スレ超王道ジャンル「図書室の少女」
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-8月1日夜 合宿室-
女「…以上で私の話を終わります」
男友「ひゅー、結構怖かったな」
女友「私、ベッドの下に見知らぬ男がいたら卒倒するわ…」
女「よし、じゃあ次は男の番だよ?」
男「zzz…ん…えっ?」
女「…以上で私の話を終わります」
男友「ひゅー、結構怖かったな」
女友「私、ベッドの下に見知らぬ男がいたら卒倒するわ…」
女「よし、じゃあ次は男の番だよ?」
男「zzz…ん…えっ?」
男友「てゆーか…お前全然聴いてなかっただろ?」
男「あ、すまん…ちょっと考え事してた(やべー寝てたし)」
女友「もう!次は男クンが怖い話をする番でしょっ!最後だからビシッとね」
男「あ、ああ…(どうしよ…何も考えてねえし)」
女「さ、頑張りなさいよ?」
男「じゃあ今から作り話をする」
男友「のっけかたテンション下がるようなこと言うなよっ」
男「まあ聴けって。本当に怖い話をしてやるからさ」
―――――
―――
―
男「あ、すまん…ちょっと考え事してた(やべー寝てたし)」
女友「もう!次は男クンが怖い話をする番でしょっ!最後だからビシッとね」
男「あ、ああ…(どうしよ…何も考えてねえし)」
女「さ、頑張りなさいよ?」
男「じゃあ今から作り話をする」
男友「のっけかたテンション下がるようなこと言うなよっ」
男「まあ聴けって。本当に怖い話をしてやるからさ」
―――――
―――
―
かつてウチの学校の生徒だったやつらが悪戯を考えたんだ。
それは「架空の怪談を学校に流行らせる」というものでな。
ま、要するにありもしない話を広めて学校中を怖がらせようってわけだ。
それで相談した結果、1つのアイデアが浮かんだんだ。
「この学校の図書室には少女の霊が住んでいる」
たったこれだけ。それ以外には何も情報はないんだ。
えっ?全然怖くない?そう、この時点では何も怖くないんだ。
てゆーか嘘っぱちだしな。
そいつらの考えたアイデアの凄さはここからなんだ。
それは「架空の怪談を学校に流行らせる」というものでな。
ま、要するにありもしない話を広めて学校中を怖がらせようってわけだ。
それで相談した結果、1つのアイデアが浮かんだんだ。
「この学校の図書室には少女の霊が住んでいる」
たったこれだけ。それ以外には何も情報はないんだ。
えっ?全然怖くない?そう、この時点では何も怖くないんだ。
てゆーか嘘っぱちだしな。
そいつらの考えたアイデアの凄さはここからなんだ。
とにかくそいつらはこの怪談をありとあらゆる方法で学校中に広めた。
そりゃあもう凄いスピードで広まったわけよ。
まあ内容はごく単純だしな。
いつしかまるで昔からあったように囁かれるようになった。
そしてついに…ある日新たな噂が登場した。
「図書室の少女はいつもずっと泣いている」
もちろん嘘だ。ただの噂に尾ひれはひれがついただけなんだよな。
よくあることだ。
しかし、噂を始めたやつらにとってはまさに計画通りだったんだ。
そりゃあもう凄いスピードで広まったわけよ。
まあ内容はごく単純だしな。
いつしかまるで昔からあったように囁かれるようになった。
そしてついに…ある日新たな噂が登場した。
「図書室の少女はいつもずっと泣いている」
もちろん嘘だ。ただの噂に尾ひれはひれがついただけなんだよな。
よくあることだ。
しかし、噂を始めたやつらにとってはまさに計画通りだったんだ。
時が経つにつれ、シンプルな怪談話だった「図書室の少女」にいろんな設定がつくようになった。
鎌を持ってるだの、首が無いだの、午前0時に現れるだの…。
まあ、すぐに消えた設定も山ほどあるんだけどな。
とにかく噂が噂を呼んで、ありもしない話にさらにありもしない設定たちが加わった。
噂は時としてありえない進化を遂げることがあるんだ。
鎌を持ってるだの、首が無いだの、午前0時に現れるだの…。
まあ、すぐに消えた設定も山ほどあるんだけどな。
とにかく噂が噂を呼んで、ありもしない話にさらにありもしない設定たちが加わった。
噂は時としてありえない進化を遂げることがあるんだ。
…そう、はじめたやつらの目的は浸透する中で色んな設定がつくように最初はわざとシンプルにしたんだ。
なぜそうしたのかって?
その方が根付きやすいと考えたからだ。
いつしか「図書室の少女」は学校を席巻する一大幽霊へとなった。
最初に始めたやつらは喜んだ…でもな、この話はこれで終わらないんだ。
噂はやがて絶対不変のものへと洗練されていく。
なぜそうしたのかって?
その方が根付きやすいと考えたからだ。
いつしか「図書室の少女」は学校を席巻する一大幽霊へとなった。
最初に始めたやつらは喜んだ…でもな、この話はこれで終わらないんだ。
噂はやがて絶対不変のものへと洗練されていく。
「図書室には少女の霊がいて自分を捨てた父親を捜し求めている。
父親じゃない人間が図書室に入ると殺される」
噂が確固たるものなったあたりから信じられないことが起き始める。
「図書室の少女」の目撃情報が相次いだんだ。
最初のやつらは耳を疑った。当然だよな?
自分たちの考えた怪談なんだからさ。
はじめは懐疑的だった連中も、事件が起こり、信じざるを得なくなった。
そう、ついに死人が出たんだ。
父親じゃない人間が図書室に入ると殺される」
噂が確固たるものなったあたりから信じられないことが起き始める。
「図書室の少女」の目撃情報が相次いだんだ。
最初のやつらは耳を疑った。当然だよな?
自分たちの考えた怪談なんだからさ。
はじめは懐疑的だった連中も、事件が起こり、信じざるを得なくなった。
そう、ついに死人が出たんだ。
噂を始めた生徒のうちの1人が真夜中に図書室に侵入して肝試しをした。
本当に「図書室の少女がいるのかどうかを確かめるために。
しかしその生徒はその夜のうちに帰ってこなかったんだ。
翌朝、図書室のある校舎の真下で転落死している状態で発見された。
図書室が荒らされていたこと、密室だったことから精神が錯乱して突発的に自殺をしたんだろうと。
残された連中はこう思った。
「俺たちは本当に『図書室の少女』を生み出してしまったのかもしれない」とな…。
本当に「図書室の少女がいるのかどうかを確かめるために。
しかしその生徒はその夜のうちに帰ってこなかったんだ。
翌朝、図書室のある校舎の真下で転落死している状態で発見された。
図書室が荒らされていたこと、密室だったことから精神が錯乱して突発的に自殺をしたんだろうと。
残された連中はこう思った。
「俺たちは本当に『図書室の少女』を生み出してしまったのかもしれない」とな…。
女「………」
男友「ゴクリ…」
女友「そ、それで…最後はどうなったの?」
男「ん?いや、これで話は終わりだけど?」
女「ええッ!?オチとかないのッ!?」
男「ない」
男友「何だよ、全然怖くねーじゃんッ!」
男「何を言っているんだ?これからが本当の恐怖だぜ?」
女友「…えっ?」
女「どういうこと?」
男友「ゴクリ…」
女友「そ、それで…最後はどうなったの?」
男「ん?いや、これで話は終わりだけど?」
女「ええッ!?オチとかないのッ!?」
男「ない」
男友「何だよ、全然怖くねーじゃんッ!」
男「何を言っているんだ?これからが本当の恐怖だぜ?」
女友「…えっ?」
女「どういうこと?」
男「いいか、この話のポイントは『誰かが知ることによって幽霊は生まれる』ってとこなんだよ。
つまり『図書室の少女』の存在はたとえ架空でも『その存在を知る人間』が増えれば真実になり得るということだ」
女「つ、つまり…?」
男「今ここでお前らは知ってしまったんだ…『図書室の少女』の存在を。
だから…『図書室の少女』はいま誕生したんだよ」
つまり『図書室の少女』の存在はたとえ架空でも『その存在を知る人間』が増えれば真実になり得るということだ」
女「つ、つまり…?」
男「今ここでお前らは知ってしまったんだ…『図書室の少女』の存在を。
だから…『図書室の少女』はいま誕生したんだよ」
男友「何言ってるんだよ?だってこれ作り話だろ…?」
男「そう。だけど作り話を知ることによって存在が具現化されるんだ。
だからこの話はもう作り話じゃない」
女友「よく分かんないけど…じゃあ、私たちが知っちゃったから…
『図書室の少女』は存在するってこと…?」
男「そうだ」
男「そう。だけど作り話を知ることによって存在が具現化されるんだ。
だからこの話はもう作り話じゃない」
女友「よく分かんないけど…じゃあ、私たちが知っちゃったから…
『図書室の少女』は存在するってこと…?」
男「そうだ」
男友「…アホらし。んなワケねーだろ?こんなことくらいで幽霊がポンポン生まれるわけないし」
女「でも…何だか深い話だよね」
女友「よし、じゃあ私この話を信じることにする!
そしたら『図書室の少女』は存在することになるんでしょ?」
男「そうだぜ」
女友「なんか面白いじゃない。自分が信じることによって存在する幽霊なんてさ」
男友「まあそうだな。信じる信じないってのはオカルトに重要だし」
女「じ、じゃあ私も信じてみようかな…てへへ、何だか不思議な気分っ」
男「よし、じゃあこれで怪談会はお開きだな」
女「でも…何だか深い話だよね」
女友「よし、じゃあ私この話を信じることにする!
そしたら『図書室の少女』は存在することになるんでしょ?」
男「そうだぜ」
女友「なんか面白いじゃない。自分が信じることによって存在する幽霊なんてさ」
男友「まあそうだな。信じる信じないってのはオカルトに重要だし」
女「じ、じゃあ私も信じてみようかな…てへへ、何だか不思議な気分っ」
男「よし、じゃあこれで怪談会はお開きだな」
男友「さてそろそろ寝るか、明日も夏季補習だぜ」
女友「あ!教室にテキスト忘れてきちゃった!どうしよ…明日課題提出なのに…」
男「取ってくればいいじゃん」
女「私がついていってあげるよ」
女友「ホント?ありがとっ」
女友「あ!教室にテキスト忘れてきちゃった!どうしよ…明日課題提出なのに…」
男「取ってくればいいじゃん」
女「私がついていってあげるよ」
女友「ホント?ありがとっ」
-校舎内-
コツコツコツ…
女「やっぱ夜の校舎って不気味だよね…」
女友「あんな話をした後だしね…あっ」
女「どうしたの?ここ…図書室?」
女友「ねえ、今いるのかな?『図書室の少女』って」
コツコツコツ…
女「やっぱ夜の校舎って不気味だよね…」
女友「あんな話をした後だしね…あっ」
女「どうしたの?ここ…図書室?」
女友「ねえ、今いるのかな?『図書室の少女』って」
女「…いないでしょ。さすがに」
女友「で、でもね…たとえ作り話としても…やっぱり怖くなっちゃうよね」
女「ま、まあね…でもやっぱり作り話は作り話で―――」
―――――…。
女友「…えっ?何いまの感じ…」
女「女友も感じたの?私も何か感じた…まるで…」
女友「う、うん…気配のような何か…」
女「図書室の…中から―――」
―――――
―――
―
女友「で、でもね…たとえ作り話としても…やっぱり怖くなっちゃうよね」
女「ま、まあね…でもやっぱり作り話は作り話で―――」
―――――…。
女友「…えっ?何いまの感じ…」
女「女友も感じたの?私も何か感じた…まるで…」
女友「う、うん…気配のような何か…」
女「図書室の…中から―――」
―――――
―――
―
-合宿室-
バタバタバタッ!!
男「おいおい、もっと静かに帰って来い―――」
女「いたのよッ!!本当にいたのッ!!」
男友「いたって…何が?」
女友「と…『図書室の少女』がッ!!」
男「はあ?見間違いかなんかだろ?」
女「ち、違うのッ!!本当なんだからッ!!」
バタバタバタッ!!
男「おいおい、もっと静かに帰って来い―――」
女「いたのよッ!!本当にいたのッ!!」
男友「いたって…何が?」
女友「と…『図書室の少女』がッ!!」
男「はあ?見間違いかなんかだろ?」
女「ち、違うのッ!!本当なんだからッ!!」
男友「ったく、騙そうったってもう少し上手くやれよな?
せめて少しを日を空けないと真実味に欠けるじゃねーか」
女「ほ、本当なのに…」
男「分かった分かった。とりあえず寝ろ。また明日聞いてやるから」
女友「………」
女「どうして…信じてくれないのよ…」
―――――
―――
―
せめて少しを日を空けないと真実味に欠けるじゃねーか」
女「ほ、本当なのに…」
男「分かった分かった。とりあえず寝ろ。また明日聞いてやるから」
女友「………」
女「どうして…信じてくれないのよ…」
―――――
―――
―
-8月2日朝 校舎内-
男「じゃあ俺はこっちの教室だから」
男友「ういっす、またな」
女「………」
男「おいおい、まだ元気ないのかよ?」
女友「本当に見たんだから…」
男友「ったく、ここまで演技できたら見事だよな…。
俺が話を聞いておくからお前は教室行っておいてくれよ」
男「おう」
女「………」
男「じゃあ俺はこっちの教室だから」
男友「ういっす、またな」
女「………」
男「おいおい、まだ元気ないのかよ?」
女友「本当に見たんだから…」
男友「ったく、ここまで演技できたら見事だよな…。
俺が話を聞いておくからお前は教室行っておいてくれよ」
男「おう」
女「………」
男「ふいー、さあ1時間目は古典か…だりいな、補習とか」
男「………」
男「女と女友、マジで昨夜から元気ないな…嘘ついてるにしてもあれはやりすぎだろjk…」
男「…まさか本当に『図書室の少女』を見たのか?」
男「ないない、絶対にないって。あれは本当に急場しのぎの作り話だしな」
男「いないんだよ、『図書室の少女』なんてさ…」
男「………」
男「女と女友、マジで昨夜から元気ないな…嘘ついてるにしてもあれはやりすぎだろjk…」
男「…まさか本当に『図書室の少女』を見たのか?」
男「ないない、絶対にないって。あれは本当に急場しのぎの作り話だしな」
男「いないんだよ、『図書室の少女』なんてさ…」
-同日夕方 校舎内-
男「よーし、補習終了ッ!」
男「さて帰るか」
ガラッ
男友「………」
男「おう男友、ちょうどよかった!一緒に帰ろう―――」
男友「あ、ああ…」
男「…どうした?何か顔色悪いぞ?」
男「よーし、補習終了ッ!」
男「さて帰るか」
ガラッ
男友「………」
男「おう男友、ちょうどよかった!一緒に帰ろう―――」
男友「あ、ああ…」
男「…どうした?何か顔色悪いぞ?」
男友「…なあ、お前が昨夜した『図書室の少女』の話、あれは本当に作り話なのか?」
男「はあ?」
男友「あれは本当に作り話なのかと聞いてるんだよッ!?」
男「お、おいおい…落ち着けって。あれは作り話だ―――」
男友「嘘だッ!じ、じゃあ…俺が昼間に見たあれは…」
男「な、何を言ってるんだよ…」
男友「見たんだ…昼間に…『図書室の少女』を…」
男「はあ?」
男友「あれは本当に作り話なのかと聞いてるんだよッ!?」
男「お、おいおい…落ち着けって。あれは作り話だ―――」
男友「嘘だッ!じ、じゃあ…俺が昼間に見たあれは…」
男「な、何を言ってるんだよ…」
男友「見たんだ…昼間に…『図書室の少女』を…」
男友「俺も最初は女と女友を信じちゃいなかった…でもあいつらマジで怖がってるからさ…。
昼休みに1人で来たんだ…図書室に」
男「…それで?」
男友「最初は何もなかった…けど、図書室を出ようとした時に…」
男「出ようとした時に…!?」
男友「…す、すまん。は、話せない…話したくない…」
男「お、おいおい…」
昼休みに1人で来たんだ…図書室に」
男「…それで?」
男友「最初は何もなかった…けど、図書室を出ようとした時に…」
男「出ようとした時に…!?」
男友「…す、すまん。は、話せない…話したくない…」
男「お、おいおい…」
男友「す、すまん…俺疲れてるみたいだ。さ、先に帰るわ…」
男「だ、大丈夫かよ?」
男友「あ、ああ…すまん…たぶん大丈夫だ」
男「気をつけて帰れよ」
男友「ああ…なあ、もう1回聞かせてくれ。あれは作り話だよな?」
男「作り話だよ…俺のな」
男友「そう、か…」
男「だ、大丈夫かよ?」
男友「あ、ああ…すまん…たぶん大丈夫だ」
男「気をつけて帰れよ」
男友「ああ…なあ、もう1回聞かせてくれ。あれは作り話だよな?」
男「作り話だよ…俺のな」
男友「そう、か…」
男「…男友まで何を見たって言うんだ?」
男「あれは間違いなく俺の作り話で『図書室の少女』なんて存在するはずは…」
男「あいつら…グルになって俺を騙そうとしてるだけじゃないのか?」
男「………」
男「一応行ってみるか、図書室に…」
男「あれは間違いなく俺の作り話で『図書室の少女』なんて存在するはずは…」
男「あいつら…グルになって俺を騙そうとしてるだけじゃないのか?」
男「………」
男「一応行ってみるか、図書室に…」
-図書室-
ガラッ
男「図書室なんて入るの久しぶりだな…俺、本なんて全然読まないし」
男「…まあ、別段変わったところなんて無いよな?」
男「やっぱりあいつらグルになって俺のことを騙そうとしてるとしか―――」
ガタッ
男「ッ!?」
ガラッ
男「図書室なんて入るの久しぶりだな…俺、本なんて全然読まないし」
男「…まあ、別段変わったところなんて無いよな?」
男「やっぱりあいつらグルになって俺のことを騙そうとしてるとしか―――」
ガタッ
男「ッ!?」
シーン…
男「…おい、扉のところに誰かいるのか?」
男「ただの風か…?」
男「………」
男「ちくしょう、何だか本当に怖くなってきたじゃねーかッ!」
男「か、帰ろ帰ろっ!嘘っぱちを気にしすぎだよな―――」
―――――…。
男「…ッ!?」
男「…おい、扉のところに誰かいるのか?」
男「ただの風か…?」
男「………」
男「ちくしょう、何だか本当に怖くなってきたじゃねーかッ!」
男「か、帰ろ帰ろっ!嘘っぱちを気にしすぎだよな―――」
―――――…。
男「…ッ!?」
ドクンドクン
男「…(な、なんだこの感じ…)」
ドクンドクン
男「…!(背後に…誰かいる…!?)」
ドクンドクン
男「…!(振り返るべきか?いや、しかし…)」
ドクンドクン
男「…(いるのか?背後に『図書室の少女』が…)」
ドクンドクン
男「ッ!?(そんなはずはない!あれは…あれは作り話だッ!)」
ガバッ!!
男「いるわけなんかないッ!!」
男「…(な、なんだこの感じ…)」
ドクンドクン
男「…!(背後に…誰かいる…!?)」
ドクンドクン
男「…!(振り返るべきか?いや、しかし…)」
ドクンドクン
男「…(いるのか?背後に『図書室の少女』が…)」
ドクンドクン
男「ッ!?(そんなはずはない!あれは…あれは作り話だッ!)」
ガバッ!!
男「いるわけなんかないッ!!」
シーン…
男「はあ…はあ…ちくしょう、やっぱ誰もいないじゃねーか…」
男「…気の、せいだ…絶対に、絶対に気のせいだ」
男「いるはずがない…『図書室の少女』なんて…絶対に…」
男「ふう…ふう…」
男「帰ろう…俺も…疲れているんだ…」
―――――
―――
―
男「はあ…はあ…ちくしょう、やっぱ誰もいないじゃねーか…」
男「…気の、せいだ…絶対に、絶対に気のせいだ」
男「いるはずがない…『図書室の少女』なんて…絶対に…」
男「ふう…ふう…」
男「帰ろう…俺も…疲れているんだ…」
―――――
―――
―
ごめんなさい、30分ほど落ちます。
保守してくれると嬉しいかもです。
なお、今後特にことわりもなく長時間投下がなければ猿を食らってるものとみなしてください。
しばらくすれば復活すると思います。
保守してくれると嬉しいかもです。
なお、今後特にことわりもなく長時間投下がなければ猿を食らってるものとみなしてください。
しばらくすれば復活すると思います。
-8月3日朝 校舎内-
男「…今日の1時間目は物理か」
男「今日も男友・女・女友みんな元気がなかったな…」
男「3人とも『図書室の少女』の話ばかりじゃねーか」
男「違う、あいつらはグルだ!絶対に…絶対に嘘に決ま――」
同級生1「なあ知ってるか?図書室に女の子の霊が出るんだとさ」
同級生2「マジかよ?嘘だろ?」
男「ッ!?」
男「…今日の1時間目は物理か」
男「今日も男友・女・女友みんな元気がなかったな…」
男「3人とも『図書室の少女』の話ばかりじゃねーか」
男「違う、あいつらはグルだ!絶対に…絶対に嘘に決ま――」
同級生1「なあ知ってるか?図書室に女の子の霊が出るんだとさ」
同級生2「マジかよ?嘘だろ?」
男「ッ!?」
同級生1「―――」
同級生2「―――」
男「嘘…だろ?噂が広まってるのか?あの怪談会からまだ2日だぞ!?」
男「おい、お前ら!その話どこで聞いたんだ?」
同級生1「どこって…どこだっけ?」
同級生2「俺は知らねえよ。いまお前から聞いたんだから」
同級生1「うー、どこかで聴いたんだけど…思い出せねえ」
男「ちっ…どういうことだ?」
同級生2「―――」
男「嘘…だろ?噂が広まってるのか?あの怪談会からまだ2日だぞ!?」
男「おい、お前ら!その話どこで聞いたんだ?」
同級生1「どこって…どこだっけ?」
同級生2「俺は知らねえよ。いまお前から聞いたんだから」
同級生1「うー、どこかで聴いたんだけど…思い出せねえ」
男「ちっ…どういうことだ?」
男「本当に広まりつつあるのか?ただの作り話だぞ?」
男「聞いたとすればあの3人か…あいつらが話している可能性はあるけど…」
『そう、作り話を知ることによって存在が具現化されるんだ。
だからこの話はもう作り話じゃない―――』
男「まさか、な…そんなことが起こるわけない…起こるわけが…」
男「聞いたとすればあの3人か…あいつらが話している可能性はあるけど…」
『そう、作り話を知ることによって存在が具現化されるんだ。
だからこの話はもう作り話じゃない―――』
男「まさか、な…そんなことが起こるわけない…起こるわけが…」
-同日昼 校舎内-
男友「よっす。一緒に昼でも食わないか?女や女友もいるぞ」
男「…なあ、お前に聞きたいことがある」
男友「なんだ?」
男「お前、『図書室の少女』の話を回りに言いふらしてるんじゃないだろうな?」
男友「お、俺が?いやいや、してねえし」
男「本当だな?」
男友「本当だよッ!つーか、何?お前も見たのか?」
男「見てねえッ!!俺は断じて見てねえよッ!!」
男友「お、おお…そうか…」
男「見てない…俺は見てないんだ…!」
男友「よっす。一緒に昼でも食わないか?女や女友もいるぞ」
男「…なあ、お前に聞きたいことがある」
男友「なんだ?」
男「お前、『図書室の少女』の話を回りに言いふらしてるんじゃないだろうな?」
男友「お、俺が?いやいや、してねえし」
男「本当だな?」
男友「本当だよッ!つーか、何?お前も見たのか?」
男「見てねえッ!!俺は断じて見てねえよッ!!」
男友「お、おお…そうか…」
男「見てない…俺は見てないんだ…!」
女「あ、男もいるじゃんっ」
女友「こっちこっち!一緒にご飯食べ―――」
男「なあ、お前らあの『図書室の少女』の話を誰か他の人に言ったか?」
女「…ほえ?」
女友「いや、私は言ってないけど…?」
女「う、ううんッ!私も言ってないよっ」
男「嘘だッ!お前らが言わないとどうして俺のクラスのやつらが知ってるんだよッ!
おかしいだろッ!!」
男友「おいおい、お前どうしちゃったんだよ!?」
女友「こっちこっち!一緒にご飯食べ―――」
男「なあ、お前らあの『図書室の少女』の話を誰か他の人に言ったか?」
女「…ほえ?」
女友「いや、私は言ってないけど…?」
女「う、ううんッ!私も言ってないよっ」
男「嘘だッ!お前らが言わないとどうして俺のクラスのやつらが知ってるんだよッ!
おかしいだろッ!!」
男友「おいおい、お前どうしちゃったんだよ!?」
男「お前らは本当に『図書室の少女』を見たのか!?
お前ら全員グルになって俺を騙そうとしてるだけじゃないのか!?」
女「…ど、どうしたの?」
女友「なんか様子がおかしいよ、男クン…」
男「どっちなんだ?見たのか、嘘なのか!?」
男友「…やれやれ、まさかここまで上手くいくとはな」
男「なに…?」
男友「嘘だよ…お前の言うとおり、俺たちがお前を騙そうとしていただけだ」
お前ら全員グルになって俺を騙そうとしてるだけじゃないのか!?」
女「…ど、どうしたの?」
女友「なんか様子がおかしいよ、男クン…」
男「どっちなんだ?見たのか、嘘なのか!?」
男友「…やれやれ、まさかここまで上手くいくとはな」
男「なに…?」
男友「嘘だよ…お前の言うとおり、俺たちがお前を騙そうとしていただけだ」
女「ご、ごめん!まさかそこまで本気で騙されるなんて思ってなくて…」
女友「おととい、テキスト取りに行ったとき、
なんか図書室の前で不気味な気配を感じて怖くなっちゃって…。
それで…怖くなった仕返しに騙しちゃえ、みたいな感じで…」
男友「お、俺も後からこの2人に聞いて…のっかったんだ…すまん」
女友「おととい、テキスト取りに行ったとき、
なんか図書室の前で不気味な気配を感じて怖くなっちゃって…。
それで…怖くなった仕返しに騙しちゃえ、みたいな感じで…」
男友「お、俺も後からこの2人に聞いて…のっかったんだ…すまん」
男「ほ、本当に嘘なんだな!?間違いないな!?」
女「本当だよッ!?私たち誰も幽霊なんて見てないからさっ」
女友「男クンのクラスメイトは私の友達だから、
さりげなく男クンに聴こえるように喋ってもらっただけ…ご、ごめんね」
男「な、何だよ…やっぱりそうだよな!?ったく、マジでびびったぜ…」
男友「お前マジでびびってたのか!?うししし、大成功だなっ」
男「ち、ちくしょう…なんかすっげー恥ずかしいじゃねーか…」
女「本当だよッ!?私たち誰も幽霊なんて見てないからさっ」
女友「男クンのクラスメイトは私の友達だから、
さりげなく男クンに聴こえるように喋ってもらっただけ…ご、ごめんね」
男「な、何だよ…やっぱりそうだよな!?ったく、マジでびびったぜ…」
男友「お前マジでびびってたのか!?うししし、大成功だなっ」
男「ち、ちくしょう…なんかすっげー恥ずかしいじゃねーか…」
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