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    元スレ超王道ジャンル「君といた場所」

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    1 :

    -3月31日朝 自宅-

    ジリリリリリリリッ!!

    「…ん、ああ、もう朝か…」

    「…げっ!?もうこんな時間じゃねーか!?
      ったく、いつもは寝坊なんてしないのにどうして今日に限って…やっべ!」

    「さて朝ごはんは、と…あれ?何も食卓にない…?」

    「………」

    「ああ、そりゃそうだ。俺は一人暮らし、だもんな…」

    2 = 1 :

    「さーて、歯磨きして、と…ん?なんで歯ブラシが2本…買い置きか?でも両方使った形跡が…」

    「………」

    「まあいいや。とりあえず青い方使っておこう」

    「何だろう…何か…違和感があるような…」

    3 :

    よしもっとやれ

    4 = 1 :

    「星占いだけTVで観ておくか…ちっ。まだニュースコーナーかよ」

    「最近いつ見ても『謎の奇病』の話題ばっかだもんなー」

    「突然精神的に不安定になったかと思えば、涙が止まらなくなってしまう謎の病気…何なんだろうな、一体」

    「まあ俺はかかったことはないからいいけどさ」

    「今日の星占いは…なんだよ、運勢最悪じゃん」

    6 = 1 :

    -同日朝 駅前-

    「うー、眠い。朝は辛いな」

    「平日の朝っぱらだというのに人少ないな…」

    ―――春休みしすぎだろjk…。

    「ったく、駅がバカでか過ぎるっつーの」

    「………」 ジッ

    「ん?」

    ―――ふと、強い視線を感じた。

    8 = 1 :

    「…ん?(なんだあの子、さっきからずっと俺の方を見てる?)」

    「………」

    「…?(気のせいか…でもなんか不思議な雰囲気の子だな)」

    「………」 クルッ

    「あ…!」

    「ッ!?」

    9 :

    私怨

    10 = 1 :

    「あ、いや…(うっかり声出しちゃったじゃねーか)」

    「…私が、見えるのですか?」

    「へ?み、見えるってそりゃあ…」

    「本当に見えてる…」

    「は?何を当たり前の―――」

    「いま世界に蔓延している『奇病』を知っていますか?」

    「奇病…ああ、あの涙が出て止まらなくなる病気?」

    「そう…世界の崩壊を示す『奇病』です」

    12 :

    俺にはわかる
    これは良作だ

    13 = 1 :

    「世界の…?(何を言い出すんだこの女の子は?)」

    「あなたは選ばれし存在です…だからあなたに全てがかかっています」

    「な、何を…?」

    「『神』の救済、です…」

    「はあ?(何だよこの子?おかしいんじゃないか?)」

    「願わくばあなたの意思が『神』の意思ではないことを―――」 クルッ 

    「お、おい!君は一体…」

    「私は…『70』と言います」 タタタタタタッ

    「えっな、ななじ…ちょっと!」

    14 = 1 :

    「何だったんだ?今の少女は…?」

    「世界の崩壊だとか神の意思だとか…とてもまともな発言とは思えないけど…。
       もしかして宗教勧誘とか?」

    「『世界の崩壊』か…なんだか全くウソとは思えない雰囲気だったけど…」

    「あの子、『奇病』について何か知ってる…?まさか、ねえ…」

    「いけねっ!遅れる遅れる!」

    15 = 1 :

    -同日朝 駅前公園噴水前-

    「おっはよ♪男っ」ドカッ

    「痛えな!何すんだよ朝っぱらから!」

    「どーせ寝ぼけまなここすって歩いてんでしょ?目覚ましよ、目覚まし」

    「いらねえっつの」

    「むううっ!朝からノリが悪いっ」

    16 = 1 :

    「そういえばさ、例のラブレター、何て返事するの?」

    「あ、ああ…」

    「後輩女ちゃん、かわいいもんね。男には勿体ないなあ」

    「うっせ!」

    「…で、何て返事するの?」

    「そりゃ…なんつーか、断る理由とかないし…」

    17 = 3 :

    ベタじゃない、王道だ。勘違いするな

    18 = 1 :

    「OKするんだ?」

    「も、もちろんだろ!?千載一遇のチャンスじゃねーか」

    「…うん、そうだよね。その方が絶対いいよ。
      男には勿体ないくらいのチャンスなんだから、幸せにしてあげなさいよ?」

    「あ、ああ…も、もちろんじゃねーか」

    19 = 1 :

    「じゃあこの噴水前で待ち合わせするのも今日で最後だね」

    「あ、ああ…そうなのかな」

    「そりゃあ彼女になる後輩女ちゃんと登校することになるんだからそうでしょう?」

    「ま、まあ…」

    「幼稚園の頃からずっと一緒にここから通ったけど、今日が最後か…。
      なんかそれはそれで寂しいかも」

    「………」

    20 :

    スレタイがくせえ

    21 = 1 :

    「覚えてる?この噴水の前で私たちは出会ったんだよ?」

    「覚えてねーよ!何年前の話だよ」

    「だよねー。でも私は覚えてる。この噴水前で出会って、幼馴染になって…。
      今までずっと男と遊んできた思い出の場所」

    「ああ、そうだっけ」

    22 = 1 :

    「初めて会った男は振った話題、何か覚えてる?」

    「何だっけ?」

    「ライブ・ア・ライブってゲーム。いきなりゲームの話題を女の子に振るってどうなの、って感じよねぇ?」

    「い、いいじゃねーか!すっげー面白かったんだよ!それに何より…」

    「言葉が好きなんでしょ?live aliveにすると何だかすごく生きるって感じだから前向きで好きだって」

    「あ、ああ…うんそう」

    「へへっ…////」

    23 = 1 :

    「なんかね、その一言がすごく印象に残ってるんだ」

    「そう、なんだ…」

    「うん…」

    「………」

    「…ごめん。ちょっとしんみりしちゃった!?」

    「あ、いや…その、ごめん」

    「ううん、私が悪いの…あはは」

    24 = 1 :

    「そうだ!」 ガサゴソ…

    「…ん?デジカメ?」

    「そ!幼馴染de登校の最後記念撮影~♪」

    「意味分からん…」

    「さあさあ、寄って寄って!」

    「うわっぷ!ちょっと距離近すぎんだろッ!?」

    25 :

    ケータイ小説(笑)並だな。氏ねよピザ。

    26 = 1 :

    「気にしない気にしない!」

    「気にしないってお前…ちょっ胸っ////////」

    「笑って笑ってー!はい、チーズ!」

    「ぬわわっ!?」

    カシャッ

    「にひひっ♪撮っちゃった」

    「ったく…強引なんだから」

    30 = 1 :

    「………」 テクテクテク

    「学校遠いよな」 テクテクテク

    「遠いね」 テクテクテク

    「駅からざっと20分はかかる」 テクテクテク

    「かかるよね」 テクテクテク

    「………」 テクテクテク

    「あのさ!」

    「え…?」

    「…何でもないっ」

    31 :

    また勘違いスイーツ(笑)SSですか

    32 = 1 :

    -同日朝 学校-

    「学校着いちゃったね…」

    「あ、ああ…じゃあ俺こっちだから」

    「う、うん…私はこっちだから」

    「………」

    「………」

    「じ、じゃあね」

    33 :

    懐かしいなこのシリーズ
    久しぶりに見た

    34 :

    携帯小説(笑)と割り切れば案外楽しいものさ

    35 = 1 :

    「…バイバイ」

    「グスッ…うぅ…」

    「ゴメンね、本当にゴメンね」

    「本当は…本当は私だって…!」

    「―――――ッ」

    36 = 1 :

    ワイワイ ガヤガヤ…

    男友「よっす男」

    「おう、おはよ」

    男友「相変わらずお前は女とおしどり夫婦だな?朝からアツいもんだ」

    「ちげえよ、そんなんじゃねーし」

    男友「やっぱ幼馴染っていいよなあ。付き合っちゃえよ?」

    「………するか、バカ野郎」

    男友「…あれ?ご機嫌ななめ?」

    37 = 1 :

    担任「じゃあ出席取るぞー」

    「…なあ、なんでこの学校ってさ、教室にこんな空席多いんだ?」

    男友「さあ?倉庫がないじゃね?敷地狭い学校だし」

    「そう、なのかなあ…」

    担任「…男君と男友君!いつまで喋ってるんだ?」

    男友「あ、すんませんっ」

    「ちっ…カピバラうるせえな」

    男友「いつも思うけどあの担任、マジでカピバラそっくりだよな」

    38 = 1 :

    担任「―――。―――。よし、これで出席は全部だな?」

    男友「えっ?」

    担任「ん、なんだ男友君?」

    男友「あ、いや…えっと…何かその…あれ…なんでだろ?すごく違和感が」

    「おいおい一体どうしたんだ―――ッ!?」

    男友「はあ…はあ…あうう…」

    「お、おい!?何泣いてんだよッ!?」

    40 = 1 :

    男友「はあ…はあ…分からない。ただ突然、急に涙が…なんでだ?どうしたんだよ…俺?」

    「お、おい!しっかりしろよ!?」

    男友「あう…何でだよ!?どうしちゃったんだよ俺!?涙が…涙が止まらない…」

    担任「しっかりしたまえ!一体どうし―――」

    男友「うああああああああああああああああああああああああああッ!!」 ガタンッ

    「おい!?」

    41 = 1 :

    -同日昼 食堂-

    「あ、男…」

    「…ああ、女か」

    「朝、男友君が『例の奇病』を発症したって本当?」

    「…本当だ」

    「い、今は…?」

    「病院に搬送された」

    「これでこの学校も半分近くの人が『例の奇病』にかかったことになるんだね」

    42 = 1 :

    「ねえ、何だと思う?あの奇病」

    「なんだと言われても…」

    「だって体に異常は無くて、いきなり精神的不安定になって涙を流すだけなんでしょ?
      発症後は何事も無く元に戻る人もいるけど…」

    「多くの人が精神的に何かしらの後遺症を残す、か…。
      何だか人類全体が鬱病にかかったような奇病だよな…」

    「何なんだろうね…一体」

    43 = 1 :

    「ねえ、後輩女ちゃんにいつ会うの?」

    「約束は放課後だな」

    「そっか…放課後か」

    「…何だよ?」

    「…何も。ったく、人生で初めて彼女が出来る日なんだからもっと嬉しそうな顔しなさいよ、もうっ」 バシーン

    「痛ええ!何すんだよ!?」

    44 = 1 :

    「じゃね、もうすぐ次の授業始まるから」

    「あ、ああ…」

    「…もし、気が変わったら(ボソッ)」

    「は?」

    「いつでも噴水のところで待ってるから…」 ザワザワ

    「何て?周りがうるさくて聞こえない!」

    「…じゃね」

    「あ、おい!」

    「………」

    46 :

    君いたとか古ッ!!

    47 = 1 :

    -?-

    「………」

    ―――ここはどこだろうか。

    「…?」

    ―――何やら怪しげな機材がところ狭しと並んでいる。

    「………」

    ―――どこかの研究所?どこだろう。俺は知らない。

    「…!」

    ―――幾多のモニターが並び、その中には…なんだろう。

    「…?」

    ―――オーロラのような波がひたすら映されている。


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