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元スレ超王道ジャンル「ホタルの病室」
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「ねえ知ってる?この病院の不思議な話」
「知ってる知ってる!夜になると誰もいない病室から話し声が聞こえるんでしょ!?」
「去年の花火大会の日、この病院の患者さんが病室から投身自殺をしたらしいわよ」
「やだ怖い…」
「でね、ほら。中庭にひっそりと石塚があるの見える?」
「うん、あるね…それが?」
「あの石塚がね…自殺した患者さんのお墓なのよ―――」
―――――
―――
―
「知ってる知ってる!夜になると誰もいない病室から話し声が聞こえるんでしょ!?」
「去年の花火大会の日、この病院の患者さんが病室から投身自殺をしたらしいわよ」
「やだ怖い…」
「でね、ほら。中庭にひっそりと石塚があるの見える?」
「うん、あるね…それが?」
「あの石塚がね…自殺した患者さんのお墓なのよ―――」
―――――
―――
―
-7月18日夜 病院ー
男「………」
女「わっ!」
男「ほああッ!?い、いきなり驚かすなよッ!?」
女「にひひ♪ボーっとしているのが悪いんだよ?」
男「ごめんごめん、何か考え事しちゃってさ」
女「ぶーッ!折角私のお見舞いに来てくれてるんだからもっと私に構ってよね」
男「分かった分かったっ!そうふくれんなって」
女「…むー、じゃあ許してあげる代わりにちょっとお願いがあるの」
男「………」
女「わっ!」
男「ほああッ!?い、いきなり驚かすなよッ!?」
女「にひひ♪ボーっとしているのが悪いんだよ?」
男「ごめんごめん、何か考え事しちゃってさ」
女「ぶーッ!折角私のお見舞いに来てくれてるんだからもっと私に構ってよね」
男「分かった分かったっ!そうふくれんなって」
女「…むー、じゃあ許してあげる代わりにちょっとお願いがあるの」
男「…お願い?何だよ?」
女「明後日の花火大会はさ、外出許可が院長先生から出てるの」
男「へえ、そうなんだ!よかったじゃんっ」
女「てへへ、でしょー?だからさ、私と花火見に行ってくれない?」
男「…俺と?俺でいいのか?」
女「ん♪むしろ男と行きたい、なんて…////」
男「あ、ああ…えっと…いいけどさ/////」
女「やたっ!決まりだね。てへへ、デートっ」
女「明後日の花火大会はさ、外出許可が院長先生から出てるの」
男「へえ、そうなんだ!よかったじゃんっ」
女「てへへ、でしょー?だからさ、私と花火見に行ってくれない?」
男「…俺と?俺でいいのか?」
女「ん♪むしろ男と行きたい、なんて…////」
男「あ、ああ…えっと…いいけどさ/////」
女「やたっ!決まりだね。てへへ、デートっ」
女「あ、見て見て!窓の外にホタル!」
男「お!ホントだ。夏到来って感じだな」
女「ホタルってさ、たった1週間しか生きられないんでしょ?」
男「らしいな。儚い生き物だ」
女「健気だよね。わずかな命を賭けて好きな人を探すだけなんて」
男「まあ人じゃないけどな」
女「もう!それは言わないの!」
男「お!ホントだ。夏到来って感じだな」
女「ホタルってさ、たった1週間しか生きられないんでしょ?」
男「らしいな。儚い生き物だ」
女「健気だよね。わずかな命を賭けて好きな人を探すだけなんて」
男「まあ人じゃないけどな」
女「もう!それは言わないの!」
女「そろそろ消灯時間だね」
男「お、もうこんな時間か。じゃあ俺、帰るわ」
女「明日も来てくれる?」
男「来れるんじゃないかな」
女「…本当に?」
男「ん?ああ…そりゃもちろん」
女「そっか…ありがと」
男「またな」
女「また…明日ね」
男「お、もうこんな時間か。じゃあ俺、帰るわ」
女「明日も来てくれる?」
男「来れるんじゃないかな」
女「…本当に?」
男「ん?ああ…そりゃもちろん」
女「そっか…ありがと」
男「またな」
女「また…明日ね」
-同日夜 病院-
看護師「失礼します、院長。患者が騒ぎ始めてます」
院長「また幽霊騒動か」
看護師「『例の病室』から話し声が聞こえる、と」
院長「一応確認してみるか」
看護師「分かりました」
看護師「失礼します、院長。患者が騒ぎ始めてます」
院長「また幽霊騒動か」
看護師「『例の病室』から話し声が聞こえる、と」
院長「一応確認してみるか」
看護師「分かりました」
僕の小説サイトから勝手に使わないでください
ガチャッ キィ
看護師「…何もいませんね」
院長「当然だろう、ずっと鍵を閉めてるんだから」
看護師「やはり聞き間違いか悪戯か…」
院長「この時期になると必ずこの病室で幽霊騒動が起きるが…まあ気にしすぎだな。
どうせ風の音か何かに神経質になってるんだろ」
看護師「まあそうでしょうけど―――あ!」
院長「何だね?―――ほお」
看護師「病室の中に…ホタル?」
看護師「…何もいませんね」
院長「当然だろう、ずっと鍵を閉めてるんだから」
看護師「やはり聞き間違いか悪戯か…」
院長「この時期になると必ずこの病室で幽霊騒動が起きるが…まあ気にしすぎだな。
どうせ風の音か何かに神経質になってるんだろ」
看護師「まあそうでしょうけど―――あ!」
院長「何だね?―――ほお」
看護師「病室の中に…ホタル?」
院長「1匹だけか?このホタル、どこから入ったんだ?」
看護師「とりあえず窓から逃がしてあげましょうか」
ガタンッ
看護師「ほら、早く逃げなさい」
院長「ホタルか…そういえば『あの患者』も死の間際までずっとホタルに話しかけていたな」
看護師「ホタルに、ですか?」
院長「ああ…ホタルに。『早く帰ってきて』、とな…」
看護師「とりあえず窓から逃がしてあげましょうか」
ガタンッ
看護師「ほら、早く逃げなさい」
院長「ホタルか…そういえば『あの患者』も死の間際までずっとホタルに話しかけていたな」
看護師「ホタルに、ですか?」
院長「ああ…ホタルに。『早く帰ってきて』、とな…」
-同日夜 村の公園-
女友>1「やっべ、もうこんな時間。早く帰らないと寝る時間なくなっちゃうじゃん」
女友>1「だいたい女友3はいっつも話が長いっつの。
まあもうすぐ『アレ』から1年ってことでナーバスになっているのは分かるけどさ…」
ザリ…ザリ…
女友>1「…ん?」
?「………」
女友>1「…?(なにこいつ、帽子目深でマスクとか不審者丸出しじゃん)」
?「…るか」
女友>1「…は?」
女友>1「やっべ、もうこんな時間。早く帰らないと寝る時間なくなっちゃうじゃん」
女友>1「だいたい女友3はいっつも話が長いっつの。
まあもうすぐ『アレ』から1年ってことでナーバスになっているのは分かるけどさ…」
ザリ…ザリ…
女友>1「…ん?」
?「………」
女友>1「…?(なにこいつ、帽子目深でマスクとか不審者丸出しじゃん)」
?「…るか」
女友>1「…は?」
?「1年前の花火大会の恨み…覚えているか?」
女友>1「な、なんのことですか?」
?「お前が殺したんだろう…?病室から突き落として」
女友>1「ッ!?」
?「…そうか、やっぱりお前だったのか」 ギラッ
女友>1「ち、ちょっと…!な、何よそのナイフ…!」
女友>1「な、なんのことですか?」
?「お前が殺したんだろう…?病室から突き落として」
女友>1「ッ!?」
?「…そうか、やっぱりお前だったのか」 ギラッ
女友>1「ち、ちょっと…!な、何よそのナイフ…!」
?「………」 ジリ…ジリ…
女友>1「わ、私を刺すつもり!?じょ、冗談でしょう!?」
?「………」 ジリ…ジリ…
女友>1「待ってよ!あれは…あれは私だけが悪いんじゃないわよ!?
それに私が殺したわけじゃあ―――きゃっ!?」 ドサッ
?「………」 ザリッ
女友>1「止めてッ!ごめんなさいッ!お願い!こ、殺さないで!」
?「…死ね」
女友>1「―――――ッ!」
―――――
―――
―
女友>1「わ、私を刺すつもり!?じょ、冗談でしょう!?」
?「………」 ジリ…ジリ…
女友>1「待ってよ!あれは…あれは私だけが悪いんじゃないわよ!?
それに私が殺したわけじゃあ―――きゃっ!?」 ドサッ
?「………」 ザリッ
女友>1「止めてッ!ごめんなさいッ!お願い!こ、殺さないで!」
?「…死ね」
女友>1「―――――ッ!」
―――――
―――
―
-7月19日朝 学校付近-
女友>2「あー、だっり!んで夏休み入っても補習ばっかなんだよ」
女友>3「…う、うん」
女友>2「そういやさ、女友1ってなんで今日来ないの?」
女友>3「………」
女友>2「寝てるのかな?あの子、低血圧だし」
男「おっす!おはよー!」
女友>2「あー、だっり!んで夏休み入っても補習ばっかなんだよ」
女友>3「…う、うん」
女友>2「そういやさ、女友1ってなんで今日来ないの?」
女友>3「………」
女友>2「寝てるのかな?あの子、低血圧だし」
男「おっす!おはよー!」
女友>2「あ、男か。おはよっ!相変わらず無駄に爽やかよね、アンタ」
男「そうか?別に普通だけどな」
女友>3「………」
女友>2「そういやさ、女友1見かけてない?」
女友>3「ビクッ………」
男「いや、見てないけど?単に遅刻なんじゃないか?」
女友>2「ふーん、そっか」
男「ところでさ、明日の花火大会ってみんな行くのか?」
男「そうか?別に普通だけどな」
女友>3「………」
女友>2「そういやさ、女友1見かけてない?」
女友>3「ビクッ………」
男「いや、見てないけど?単に遅刻なんじゃないか?」
女友>2「ふーん、そっか」
男「ところでさ、明日の花火大会ってみんな行くのか?」
女友>3「…え、えっと…」
女友>2「行く行く!だってこんなシケたド田舎じゃあ、それくらいしか娯楽ないし」
男「ま、確かにそうだな…ん?女友3は何か予定でもあんのか?」
女友>3「いや…そういうわけじゃ…ないけど」
女友>2「行くでしょ?」
女友>3「ビクッ…」
女友>2「行く行く!だってこんなシケたド田舎じゃあ、それくらいしか娯楽ないし」
男「ま、確かにそうだな…ん?女友3は何か予定でもあんのか?」
女友>3「いや…そういうわけじゃ…ないけど」
女友>2「行くでしょ?」
女友>3「ビクッ…」
女友>2「行かないの?」
女友>3「え、えっと…」
女友>2「行こうよ。花火大会」
女友>3「う、うん…行く」
男「ま、まあ、無理に行かなくてもいいと思うケドさ…」
女友>3「え、えっと…」
女友>2「行こうよ。花火大会」
女友>3「う、うん…行く」
男「ま、まあ、無理に行かなくてもいいと思うケドさ…」
女友>2「で、男も来るんでしょ?一緒に行く?」
男「いやあーすまんね。俺は先約がありまして…はははっ」
女友>2「何よそれ、自分から話題振っておいて」
男「ごめんごめん。じゃ、俺こっちだから」
女友>2「ん!また後でね」
女友>3「………」
男「いやあーすまんね。俺は先約がありまして…はははっ」
女友>2「何よそれ、自分から話題振っておいて」
男「ごめんごめん。じゃ、俺こっちだから」
女友>2「ん!また後でね」
女友>3「………」
-同日朝 病院-
看護師「失礼します、院長」
院長「何だね?」
看護師「入院している患者の多くが明日の外出許可を求めていますが…」
院長「ああ、明日は花火大会だからか」
看護師「はい、重篤な患者でなければ外出許可を出す方向でよろしいですか」
院長「うむ、構わんだろう。そう伝えてくれ」
看護師「分かりました」
院長「…明日で1年、か」
看護師「失礼します、院長」
院長「何だね?」
看護師「入院している患者の多くが明日の外出許可を求めていますが…」
院長「ああ、明日は花火大会だからか」
看護師「はい、重篤な患者でなければ外出許可を出す方向でよろしいですか」
院長「うむ、構わんだろう。そう伝えてくれ」
看護師「分かりました」
院長「…明日で1年、か」
看護師「例の投身自殺事件から1年ですか」
院長「嫌な事件だったな…」
看護師「自殺した患者って学校でのいじめが原因で精神疾患にかかったんですよね」
院長「ああ、半年近く入院していた」
看護師「でもあの事件、確か自殺にしては不可解な点が多かったんですよね」
院長「嫌な事件だったな…」
看護師「自殺した患者って学校でのいじめが原因で精神疾患にかかったんですよね」
院長「ああ、半年近く入院していた」
看護師「でもあの事件、確か自殺にしては不可解な点が多かったんですよね」
看護師「中でも1番妙だったのが、死体の手はホタルの死骸を握り締めていたこと…」
院長「あの患者は精神疾患にかかっていた。
何かしらの妄想にとりつかれていたんだろう…」
看護師「…なるほど、妄想ですか」
院長「あの話はもういい。仕事に戻りなさい」
看護師「………分かりました」
院長「あの患者は精神疾患にかかっていた。
何かしらの妄想にとりつかれていたんだろう…」
看護師「…なるほど、妄想ですか」
院長「あの話はもういい。仕事に戻りなさい」
看護師「………分かりました」
-同日昼 病院-
女妹「あの…」
院長「はい…あ!女妹さん。今日は学校ないのかな?」
女妹「夏休みだから…」
院長「お姉ちゃんに会いに来たんだね?はい、これ病室の鍵。どうぞ」
女妹「…ありがとうございます」 タタタ…
院長「…毎日病院に来るなんて、本当にお姉ちゃんが好きなんだな」
院長「………」
女妹「あの…」
院長「はい…あ!女妹さん。今日は学校ないのかな?」
女妹「夏休みだから…」
院長「お姉ちゃんに会いに来たんだね?はい、これ病室の鍵。どうぞ」
女妹「…ありがとうございます」 タタタ…
院長「…毎日病院に来るなんて、本当にお姉ちゃんが好きなんだな」
院長「………」
女妹「お姉ちゃんの病室はっと…ッ!?」
看護師「………」 コツコツコツ…
女妹「危ない危ない、今は見つかるわけにはいかないから」
女妹「…よし」
ガチャッ キイッ
女妹「―――お姉ちゃん、私。今日も来たよ」
看護師「………」 コツコツコツ…
女妹「危ない危ない、今は見つかるわけにはいかないから」
女妹「…よし」
ガチャッ キイッ
女妹「―――お姉ちゃん、私。今日も来たよ」
すみません、所用で20分ほど落ちます。
見てる方いらっしゃれば保守していただけると嬉しいです。
あと結構長いので、たまに支援していただけると猿食らわないで助かります。
もし興味ある方いればよろしくお願いします。
見てる方いらっしゃれば保守していただけると嬉しいです。
あと結構長いので、たまに支援していただけると猿食らわないで助かります。
もし興味ある方いればよろしくお願いします。
-同日夕方 学校付近-
男「やっと補習終わった!いやあ、やっぱ勉強は疲れるな」
女友>2「ホントだよ。マジでやってらんない」
女友>3「…ねえ、結局女友1、補習に来なかったよね?」
男「あ…そういやそうだな」
女友>2「何回かメールしたんだけどね…返信なし」
男「まだ寝てんのか?いくらなんでも寝すぎだな」
女友>2「ま、気にしなくていいんじゃない?」
女友>3「…う、うん」
男「やっと補習終わった!いやあ、やっぱ勉強は疲れるな」
女友>2「ホントだよ。マジでやってらんない」
女友>3「…ねえ、結局女友1、補習に来なかったよね?」
男「あ…そういやそうだな」
女友>2「何回かメールしたんだけどね…返信なし」
男「まだ寝てんのか?いくらなんでも寝すぎだな」
女友>2「ま、気にしなくていいんじゃない?」
女友>3「…う、うん」
女友>2「そういやさ、今から私達カラオケ行くんだけど男は行かない?」
男「あ、わり!俺今から用事があるんだ」
女友>2「なんだ、つれないねえ」
男「ごめんな」
女友>3「………」
女友>2「どうしたの?朝から全然元気ないけど」
男「夏バテか?」
女友>3「別にそういうわけじゃ…ないけど」
男「そ、そっか。おっと、俺そろそろ行かなきゃ」
女友>2「ん、じゃーねー!」
男「あ、わり!俺今から用事があるんだ」
女友>2「なんだ、つれないねえ」
男「ごめんな」
女友>3「………」
女友>2「どうしたの?朝から全然元気ないけど」
男「夏バテか?」
女友>3「別にそういうわけじゃ…ないけど」
男「そ、そっか。おっと、俺そろそろ行かなきゃ」
女友>2「ん、じゃーねー!」
-同日夜 病院-
男「さて、女のところへ行くか―――ん?」
女妹「………」
男「…(あれは女妹?アイツもお見舞いか)」
女妹「………」 ゴソゴソ…
男「…(何をしてるんだ?病室の鍵を何かに押し付けている?)」
女妹「ッ!?」 タタタタタッ
男「ッ!?(き、気づかれたッ!?)」
男「…行っちゃったか。しかしあれ…まさか鍵の型取りをしてた…のか?」
男「さて、女のところへ行くか―――ん?」
女妹「………」
男「…(あれは女妹?アイツもお見舞いか)」
女妹「………」 ゴソゴソ…
男「…(何をしてるんだ?病室の鍵を何かに押し付けている?)」
女妹「ッ!?」 タタタタタッ
男「ッ!?(き、気づかれたッ!?)」
男「…行っちゃったか。しかしあれ…まさか鍵の型取りをしてた…のか?」
男「ういっす!お見舞いに来たぜ」
女「あ、もー遅いよぉ!ずっと待ってたんだからッ!」
男「ごめんごめん!でも時間的にはいつも通りだろ?」
女「そーゆう問題じゃないのッ!私が寂しいと思ったら遅刻っ!」
男「無茶苦茶だなぁ…まあいいケドさ」
女「でもいっつも来てくれるから…私は満足だよ?」
男「そ、そっか…///////」
女「あ、もー遅いよぉ!ずっと待ってたんだからッ!」
男「ごめんごめん!でも時間的にはいつも通りだろ?」
女「そーゆう問題じゃないのッ!私が寂しいと思ったら遅刻っ!」
男「無茶苦茶だなぁ…まあいいケドさ」
女「でもいっつも来てくれるから…私は満足だよ?」
男「そ、そっか…///////」
女「ついに明日花火大会だね。にひひっ楽しみッ♪」
男「だな。そういやさ、花火はどこから見るんだ?」
女「んっとねー、病院の裏手の神社かな?あそこからすっごくよく見えるんだよ」
男「へえ、意外だな。周り森ばっかりだから視界が悪いのかと」
女「ふっふっふ、穴場スポットなんだから。誰も人が来ないし、それに――」
男「…それに?」
女「たくさんのホタルがいるんだよ」
男「だな。そういやさ、花火はどこから見るんだ?」
女「んっとねー、病院の裏手の神社かな?あそこからすっごくよく見えるんだよ」
男「へえ、意外だな。周り森ばっかりだから視界が悪いのかと」
女「ふっふっふ、穴場スポットなんだから。誰も人が来ないし、それに――」
男「…それに?」
女「たくさんのホタルがいるんだよ」
男「へえ、よく知ってるな」
女「院長先生が外出許可はそこしか出してくれなかったから」
男「まあ神社はこの病院のすぐ裏だしな」
女「ずっと寂しくて…ホタルしか私と喋ってくれるのはいなかったから」
男「…は?俺、ずっとお見舞い来てんじゃん」
女「………」
男「もしもし?」
女「そう…だったね…あは、あはははは…」
女「院長先生が外出許可はそこしか出してくれなかったから」
男「まあ神社はこの病院のすぐ裏だしな」
女「ずっと寂しくて…ホタルしか私と喋ってくれるのはいなかったから」
男「…は?俺、ずっとお見舞い来てんじゃん」
女「………」
男「もしもし?」
女「そう…だったね…あは、あはははは…」
男「お、そろそろ消灯時間だな。俺帰るよ」
女「…ん、また明日ね」
男「おう!じゃあ明日花火大会でな!」
女「絶対来てよね!?花火大会!」
男「ああ、もちろん…あれ、女?」
女「グスッ…だって明日の花火大会は…」
女「たぶん男クンと私の『最後の花火大会』になるから―――」
女「…ん、また明日ね」
男「おう!じゃあ明日花火大会でな!」
女「絶対来てよね!?花火大会!」
男「ああ、もちろん…あれ、女?」
女「グスッ…だって明日の花火大会は…」
女「たぶん男クンと私の『最後の花火大会』になるから―――」
男「さて、と―――ん?」
看護師「絶対におかしいわよ!誰だってそう思ってる!」
男「…(ここの看護師さんか?電話してるのか?)」
看護師「あの患者は精神疾患だったのに窓に格子もない外科病棟に移されてたのよ!?
医者として有り得ない判断だわッ!」
男「…(あの患者…?)」
看護師「昨年の花火大会の日に起きた病室の自殺事件には絶対に裏がある!
間違いないわ。そしてその裏には…院長が噛んでいるに違いないもの!」
看護師「絶対におかしいわよ!誰だってそう思ってる!」
男「…(ここの看護師さんか?電話してるのか?)」
看護師「あの患者は精神疾患だったのに窓に格子もない外科病棟に移されてたのよ!?
医者として有り得ない判断だわッ!」
男「…(あの患者…?)」
看護師「昨年の花火大会の日に起きた病室の自殺事件には絶対に裏がある!
間違いないわ。そしてその裏には…院長が噛んでいるに違いないもの!」
看護師「―――ッ!」
男「どういうことだ?昨年の自殺事件に院長が噛んでる?一体何の話なんだろう?」
男「そういや、さっきの女妹のしてたことって明らかに不審だったよな?」
男「女もおかしなことを言ってたぞ?『最後の花火大会』ってどういう意味だ?」
男「………」
男「なんかこう、嫌な予感がするな…」
男「どういうことだ?昨年の自殺事件に院長が噛んでる?一体何の話なんだろう?」
男「そういや、さっきの女妹のしてたことって明らかに不審だったよな?」
男「女もおかしなことを言ってたぞ?『最後の花火大会』ってどういう意味だ?」
男「………」
男「なんかこう、嫌な予感がするな…」
ガチャッ
看護師「…話とは何でしょうか?」
院長「君は昨年の自殺事件について何を考えているのかね?」
看護師「………」
院長「さっき誰かと電話していただろう?私を疑っている、違うか?」
看護師「………」
院長「正直に言おう。半分は正解だ。だが真相は―――」
トゥルルルルルッ!!トゥルルルルルッ!!
院長「ちょっとすまない。はい、もしもし。村内病院で―――ああ、駐在所の方ですか」
院長「はい、はい…なにッ!?死体…ですか!?」
―――――
―――
―
看護師「…話とは何でしょうか?」
院長「君は昨年の自殺事件について何を考えているのかね?」
看護師「………」
院長「さっき誰かと電話していただろう?私を疑っている、違うか?」
看護師「………」
院長「正直に言おう。半分は正解だ。だが真相は―――」
トゥルルルルルッ!!トゥルルルルルッ!!
院長「ちょっとすまない。はい、もしもし。村内病院で―――ああ、駐在所の方ですか」
院長「はい、はい…なにッ!?死体…ですか!?」
―――――
―――
―
-7月20日朝 学校付近-
女友>2「…遅れてごめん」
男「いいさ…女友3は?」
女友>2「家にいる。何かすごい怯えてるんだって」
男「そっか…なあ、聞いたか?」
女友>2「聞いた。女友1…刃物でメッタ刺しだって…」
男「酷いよな…誰だよ!?そんなことしたやつはッ!?」
女友>2「…遅れてごめん」
男「いいさ…女友3は?」
女友>2「家にいる。何かすごい怯えてるんだって」
男「そっか…なあ、聞いたか?」
女友>2「聞いた。女友1…刃物でメッタ刺しだって…」
男「酷いよな…誰だよ!?そんなことしたやつはッ!?」
男「村内で殺人があったのにか!?」
女友>2「うん…村で唯一の一大イベントだし、今更止めるわけにもいかないって…」
男「無茶苦茶だな…無差別の通り魔かもしれないってのに」
女友>2「…本当に無差別の通り魔なのかな?」
男「…へ?」
女友>2「なんでもない…なんでもないよ」
女友>2「うん…村で唯一の一大イベントだし、今更止めるわけにもいかないって…」
男「無茶苦茶だな…無差別の通り魔かもしれないってのに」
女友>2「…本当に無差別の通り魔なのかな?」
男「…へ?」
女友>2「なんでもない…なんでもないよ」
-同日朝 病院-
院長「ふう…」
看護師「お疲れ様です、院長」
院長「よりによってこの時期に、しかも殺されたのが女友1さんとは、な…」
看護師「どういう意味です?」
院長「…昨夜の話の続きをしよう。自殺した患者が精神疾患にかかった原因は知っているな?」
看護師「同級生によるいじめが原因と聞いています」
院長「今回惨殺された女友1さんはそのいじめに加担していたとされる1人だよ…」
院長「ふう…」
看護師「お疲れ様です、院長」
院長「よりによってこの時期に、しかも殺されたのが女友1さんとは、な…」
看護師「どういう意味です?」
院長「…昨夜の話の続きをしよう。自殺した患者が精神疾患にかかった原因は知っているな?」
看護師「同級生によるいじめが原因と聞いています」
院長「今回惨殺された女友1さんはそのいじめに加担していたとされる1人だよ…」
看護師「じゃあまさか…」
院長「根拠は何もない。ただ、今回の事件は図ったようにちょうど1年に起こった事件だ…
疑いたくもなる」
看護師「しかし直接死んだ原因は病室からの投身自殺と…」
院長「君はそう思ってないんだろう?私が、ろくに設備も整っていないこの病院で
精神疾患の患者を治療するのに嫌気が差し、自殺に見せかけて殺した…そう思っているんじゃないのか?」
看護師「…おっしゃる通りです」
院長「ここからが本題だ。昨日も言ったように半分は正解だよ」
院長「根拠は何もない。ただ、今回の事件は図ったようにちょうど1年に起こった事件だ…
疑いたくもなる」
看護師「しかし直接死んだ原因は病室からの投身自殺と…」
院長「君はそう思ってないんだろう?私が、ろくに設備も整っていないこの病院で
精神疾患の患者を治療するのに嫌気が差し、自殺に見せかけて殺した…そう思っているんじゃないのか?」
看護師「…おっしゃる通りです」
院長「ここからが本題だ。昨日も言ったように半分は正解だよ」
院長「あの患者は毎日のように取り乱した。よほど精神的なショックが大きかったんだろう。
他の患者からクレームが毎日続き、私は参った」
看護師「………」
院長「ある日あの患者は取り乱した時に誤って怪我をした。
私は…これを機に格子窓のない外科病棟に移そうと考えた。
そう、もしかしたら勝手に自殺してくれるんじゃないかって…」
看護師「そんな!さ、最低ですよ…!?」
院長「返す言葉もない…そして、昨年の花火大会の日、本当に病室から転落して死んでしまった…」
他の患者からクレームが毎日続き、私は参った」
看護師「………」
院長「ある日あの患者は取り乱した時に誤って怪我をした。
私は…これを機に格子窓のない外科病棟に移そうと考えた。
そう、もしかしたら勝手に自殺してくれるんじゃないかって…」
看護師「そんな!さ、最低ですよ…!?」
院長「返す言葉もない…そして、昨年の花火大会の日、本当に病室から転落して死んでしまった…」
看護師「院長が突き落としたんでしょうッ!?」
院長「違う!断じて私はやっていない。…だが、状況的に明らかな殺人だったのは確かだ」
看護師「ならどうして!自殺と発表されたのですか!?」
院長「こんな寒村だ、病院は1つしかない、この病院は潰れれば村民はどうすればいい?
自殺としてうやむやにするより他になかったんだ…」
看護師「…ッ!」
院長「違う!断じて私はやっていない。…だが、状況的に明らかな殺人だったのは確かだ」
看護師「ならどうして!自殺と発表されたのですか!?」
院長「こんな寒村だ、病院は1つしかない、この病院は潰れれば村民はどうすればいい?
自殺としてうやむやにするより他になかったんだ…」
看護師「…ッ!」
看護師「じゃあ…誰が!?『私の妹』を殺したのは誰なんですかッ!?」
院長「分からない…だが、嫌な予感がする」
看護師「…えっ?」
院長「まだ…終わらない気がするんだ。今年の事件は…」
院長「分からない…だが、嫌な予感がする」
看護師「…えっ?」
院長「まだ…終わらない気がするんだ。今年の事件は…」
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