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    元スレ新ジャンル「甘党ギャンブラー」

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    251 = 1 :

    「女が好きだ」
    女友「だ、だよねー!あははっ、ごめんね、何か」
    「……いや」
    女友「もう、暗くならないで!部屋に戻ろっか、そろそろ時間だし」
    「……そうだな」
    「私は班長会議あるから、先に行ってて!」
    「……ああ」

    「………………」

    253 = 1 :

    「じゃあ、先に」
    「うん、またねー」

    「………はは」
    「馬鹿だねー、私ちょっと期待してやんの……」
    「望み無いことは分かってたくせにさ」
    「…………ホント、馬鹿だな…」

    254 :

    しえん

    255 = 215 :

    途中から女になっとる

    256 :

    アドリブ王子のオカシかと思った

    257 = 1 :

    >>255
    うわ……ミスだな、スマン。

    258 = 254 :

    しえん

    259 = 1 :

    「ただいま」
    「おお、おかえり。どこに行ってたんだ?」
    「ちょっとな」
    「元気が無いな。……何かあったのか?」
    「いや、別に」
    「そうか、だったら笑っていてほしい」
    「え?」
    「君が笑っている顔が私の笑顔の元なんだ。……出来れば頼むよ」
    「ああ」
    「それが無理なら私に話せ。……話を聞くくらいなら私にも出来る」

    260 = 41 :

    「女の嫌いな動物って何だ?」
    「最近はポルトフィーノかな」
    「それ嫌いな動物じゃなくて恨みのある競走馬だろ」
    「武豊さえ落ちなければ…」
    「まだ根に持ってのか第33回エリザベス女王杯」

    261 = 1 :

    「いや……いい」
    「そうか。……何かやるか?」
    「気が紛れるかもしれないけど……遠慮しとく」
    「……少し疲れたんだろう。先に寝るといい」
    「……そうする」

    262 = 1 :

    女友「ただいま。あれ?男君は?」
    「先に寝たようだ。……そこに座れ」
    女友「っ……う、うん」
    「何かあったのか?」
    女友「…………」
    「何か悩みがあったら言え」
    女友「え?」
    「男があそこまで思いつめるのは自分の悩みじゃない。人の事を考える時だ」
    女友「……よくわかってるのね」
    「まあな。……さあ、話せ」

    264 = 1 :

    女友「……男君に」
    「うむ」
    女友「……告白した」
    「それで?」
    女友「え?」
    「それでどうしたのか、と聞いているんだが」
    女友「……怒らないの?」
    「何故怒るんだ?恋愛は、人の自由だ」
    女友「振られちゃった」
    「なるほどな……男が思い詰めるには充分な理由だ」
    女友「……ごめんね」
    「謝るな。君は悪いことをしていない」

    265 = 1 :

    「ただ、君は少々切り札を切るのが遅かっただけだ」
    女友「……切り札……?」
    「人生における切り札――『覚悟』と『決意』だ」
    女友「…………」
    「その札を先に君が切っていたら、この賭けは私が負けていたかもな」
    女友「……あはは。女さんはこんな時までギャンブルなんだ」
    「人生なんてギャンブルの連続だ」
    女友「確かに、そうかもねー」

    266 = 1 :

    「……少しは元気が出たか?」
    女友「え?」
    「落ち込んでいたのは男だけじゃ無い……君もだからな」
    女友「鋭いんだね」
    「ギャンブラーだからな」
    女友「あーあ、私もギャンブラーになろっかなあ」
    「感情的な君では無理だ」
    女友「なっ……し、失礼なんじゃないかな!?」
    「ふふ。事実だから言ったまで」

    269 = 1 :

    規制uzeeeeeeeeeeeeeeeee

    女友「おはよー、男君!!」
    「うお!?お、おはよう……」
    女友「もうすぐ朝ごはんだから早く起きてね、それと女さん!」
    「ん?」
    女友「朝ご飯前にお菓子食べないの!」
    「五月蝿い奴だな……」
    女友「んじゃ、班長会議行ってくるよ!」
    (パタン)
    「いい子だな」
    「……ああ、いい奴だ」

    272 = 1 :

    「帰ってきたな」
    「ああ、疲れたな……」
    「……沢山思い出が出来たな」
    「ああ」
    「卒業まで後一ヶ月程か、よろしくな」
    「任せとけ」
    「チェス124戦124連敗も一勝くらい出来るようにな頑張りたまえ」
    「それはどうでもいい」

    274 = 1 :

    「むぅ……」
    「どうした?」
    「チョコかアイスか……どっちかしか買えないんだ」
    「…………」
    「どっちにすべきだろうか……」
    「チョコアイスにすれば?」
    「それだ!!」

    275 = 1 :

    「……男君」
    「ん?」
    「もうすぐ卒業だな」
    「……ああ」
    「――大事な話がある」
    「大事な話?」

    「ああ。……後一週間で、君と私はお別れなんだ」

    276 :

    私怨

    277 = 1 :

    「え!?」
    「ああいや。何も一生会わない訳では無い」
    「…………」
    「私は海外に――ラスベガスに飛ぶ」
    「……ラスベガス?」
    「旅費は少しずつ貯めて来た。……片道分くらいなら充分に貯まっている」
    「か、片道って……帰りは!?」
    「向こうで稼いだ金で買う」
    「何でそんなところに……」

    「……両親が破産した場所なんだ。ラスベガスは」

    280 = 1 :

    「両親が作った借金を、その技術を受け継いだ私がラスベガスで返す」
    「…………」
    「両親の仇討ちといったところだな」
    「いつから考えてた?」
    「君を好きになった瞬間からだ」
    「…………」
    「本当はもう一つ理由があるんだが……それはまたの機会にしよう」
    「女……」
    「それじゃあ、私は旅行支度をするから、これで」

    282 = 1 :

    (ラスベガス行き……)
    (賭けが原因で両親を亡くした娘が賭けで借金を返すのか)
    (何かそれって……おかしくないか…?)
    「人生における切り札は『覚悟』と『決意』――だったな」
    (盗み聞きしてたことも謝らないとな)

    店主「あらん?貴方……あの時のいい男じゃな~い、歓迎するわ」
    「今日はちょっと、お願いがあって来ました」
    店主「……お願い?」

    283 = 142 :

    あれ伏線だったのかww

    285 = 1 :

    「俺にチェスを教えて下さい」
    店主「いやあねえ、もう貴方はチェス出来るでしょう?他のことなら教えてあ、げ、る」

    「……チェスを教えて下さい。女に、勝つ為に」

    店主「…………」
    「お願いします」

    店主「ふん……いっちょ前に男の顔になりやがって…今日はもう、閉店だな」

    「…………」
    店主「何をボサッとしてやがる?さっさと入りやがれ!!」
    「………はい!」

    286 = 254 :

    店主かっけぇ…

    288 = 1 :

    店主「俺ぁその目――本物のギャンブラーの目が好きでな」
    「……ギャンブラー」
    店主「何があったか知らねぇが、あの女に着いてくだけでも立派なギャンブルだと思うがね」
    「それはまあ……確かに」

    店主「だがまぁ……惚れた女にしがみつく男は嫌いじゃねぇ。俺の全てを伝授してやらあ」

    「お願いします」
    店主「だが……厳しさは保障付きだぜ?」
    「……構いません」
    店主「いい返事だ」

    289 :

    店長かっけぇwwww


    ところで、末尾がQって何?

    291 :

    店長が狂乱の長男になった

    292 :

    カリカリ梅食べたい

    293 = 1 :

    ―一週間後―

    「見送りにしては時間が早いんじゃないか」
    「……ほら」
    「――チェス?」

    「勝負しよう。……負けたらラスベガス行きは中止だ」

    「…………面白い。受けてたとうじゃないか」

    295 = 183 :

    これはいい展開wktk

    297 = 1 :

    (色々考えた結果……結局理由は『離れたくない』だったな)
    (……何を考えているんだ、私は)
    (だから勝つ。勝って……言うことを聞いてもらう)
    (決心したんだ。私は……負ける訳にはいかない……!!)

    「……始めよう」
    「――ああ」

    298 = 1 :

    (……手が……)
    「………」カッ
    (彼の手が……読めない……!?)
    「………」カッ
    (落ち着け……まだ私の方が優勢だ……)
    「………」カッ
    「随分成長したな」
    「……まあ、お前の為なら何だってするつもりだ」
    「…………っ」カッ


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