元スレ新ジャンル 「妖怪 濡れ女」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : △
301 :
濡れ女を海に入れたらどうなるんだろ…ゾクゾク
302 :
100m20秒くらいでザンザン泳いで
あなたの元まで迫ってきます
実際に海から出てくることもあるらしいし
307 :
ここも保守いるのか?
308 :
どうなんだろう?
309 :
濡れ「…あっ…」
男「…」
濡れ「んっ…ぁふぅっ…」
男「……」
濡れ「ひっ…ひゃうっ…!」
男「………」
濡れ「はぁぁぁぁっ!」
男「わかった、消すから。ストーブ消すから。マジでやめて下さい。」
濡れ「うん。」
310 :
やっぱストーブで乾燥するんだww
加湿器のかわりに丁度いいのにw
311 :
濡れ「吸わ…いやああああああ!」
近隣住民「うるせぇぞっ!」
男「すいませんすいません…」
男「いいから。タオルは俺がたたむから。」
濡れ「うん。じゃあお茶でもいれるね。」
濡れ「熱っ…熱いぃぃ!ダメぇぇぇぇぇ!!!!」
住民「うるせぇぞっ!!!」
男「すいませんすいません…」
男「いいから。お湯も俺が沸かすから。」
濡れ「うん。じゃあ洗濯物たたんでおくね。」
312 :
無限ループって怖いよねw
315 :
男「柑橘系の匂いがする。」
濡れ「さっきオレンジジュース飲んだからさ、体液にちょっぴり混ざってるんだよね♪ね、いい匂い?」
男「まぁ…悪くはないけど…」
濡れ「むっ。じゃあこれ飲んじゃお。」
男「ばっ、こらっ!青汁なんか…うわっ!青臭っ!」
濡れ「ふん!」
濡れ「…ちょっとトイレ。」
男「え?また?」
濡れ「うるさいなっ!#ドカドカ」
男「別に怒らなくてもいいだろ。前から思ってたけど、あいつトイレ近…。……。」
男「あ あ 、 そ う か。」
316 :
男と女
濡れ「ねえ、あたしと出会ってどれくらいの月日が経ったか覚えてる?」
男「急にどうしたんですか?」
濡れ「あたし達、おばあちゃんが漬け物を漬けるよりも長い時間を一緒にいるわよね」
男「例えが微妙すぎるけど、まあそうですね」
濡れ「二人屋根の下で暮らしてるのよ。なのにどうしてあたし達は男と女の関係にならないのかしら?」
男「どうしてって言われてもそりゃあ……」
濡れ「もう互いに気持ちは分かってるはずよ。だから、もうそろそろはっきりしたほうが良いと思うの」
男「……」
濡れ「ねえ答えて、あなたはあたしのことをどう思ってるの?」
男「…………」
濡れ「……答えてくれないのね。わかったわ。でもあたし待ってるから!あなたから言ってくれるのを!」
男「……庭先で捕まえたカエルによくもそこまで情熱をぶつけられますね」
濡れ「男は黙っててよ、今いいところなんだから」
317 = 316 :
梅雨
濡れ「ヒャッハー!!」
男「テンション高いなおい」
濡れ「フンフン!フンフンフンフンフンフンフンフンフンフン!!」
男「狭い部屋で反復横飛びするな!下の住人と俺に迷惑だ」」
濡れ「男にはわからないの?この迸りつつ漲る熱いパゥワーが!ぬふぁーん!!」
男「女が服を破り捨てて踊るな!つーかなにそのボディビルダーみたいな筋肉!?」
濡れ「かたつむりさんこんにちわ!久しぶりだねカエル君!素敵なほど素敵な日々にありがとう!」
男「……あ~、なるほどね。梅雨だからか」
濡れ「フンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフン痛っ!!~~~~っっ!!」
男「狭いとこでやるからタンスの角に小指ぶつけるんだよ。自業自得だ」
濡れ「ぬ、ぬふぁーん……」
318 :
こりゃ痛くて頬が涙で濡れちゃうな
319 :
突如マッチョ化w
筋肉もテカテカですなw
320 :
濡れ「テッカテカやで!見てみ、テッカテカやで!!」
男「わかったから!わかったから笑顔でマッスルポーズしながら近づかないで!!」
濡れ「ほーほほふ、ほら男も一緒に!ぬふぁーん!!」
男「ぬ、ぬふぁーん…」
濡れ「声が小さい!ほら、ぬふぁーん!!!」
男「ぬ…ぬふぁーん!!」
濡れ「よし!ご褒美にオイルを塗ってあげよう!」
男「マットを敷くな!脱がすな押し倒すな抱きついて全身をこすりつけるなああぁぁぁっ!!」
321 = 320 :
後日談
濡れ「……」
男「どうした?なんか元気ないな」
濡れ「…この大量の除湿剤はなに?除湿機まで用意するなんてなんのつもり?」
男「いや、カビ対策とハッスル対策だけど。つーか一日でよく元に戻ったな」
濡れ「嫌がらせ?カラッカラじゃないの。あたしに文句があるならハッキリ言いなさいよ!」
男「……本気で言っていいの?」
濡れ「……ごめんなさい。いや、ほんともうチョーシこきすぎましたすんません」
男「梅雨明けまで反省な。ハッスルしたかったら外か風呂場でするように。あとオイルも没収で」
濡れ「……ぬふぁーん…グスッ、ぬふぁーん……」
男「新しい泣き方だな」
322 :
>>320の笑顔でマッスルポーズかます濡れさんがツボったw
323 :
「以心伝心」
男「はぁ・・・(なんで俺のせいにされんだよ・・)」
濡れ「どうしたの、ため息なんかついて」
男「・・・(大学の講義中になったケータイが俺のせいにされたとか言えね)」
濡れ「しゃべらないと分からないぞぉー」
男「・・・(こういうときの濡れ女、まぢでうざス)」
濡れ「なんだってーー」
男「・・・(何いきなり奇声発してんだよ、そっちがどうしただよ)」
濡れ「奇声とかじゃないから!」
男「あ・・・(こいつ考え読めるんだっけ;)」
濡れ「そうだよ!」
男「・・(すいません、濡れちゃん)」
濡れ「・・・@@」
男「・・・」
濡れ「これが以心伝心なのね」
男「違うよ」
324 = 323 :
<以心伝心2>
男「そういえば、あなたって何歳なんですか」
濡れ「え?」
男「だから、何歳ですか」
濡れ「?」
男「この前散々以心伝心したでしょ、分かってるでしょ。」
濡れ「なにがー?」
男「・・・(とぼけるのもいい加減にしろよ、何歳だよ)」
濡れ「男って喋るとき敬語なのに頭の中は真っ黒いね」
男「そうですか?(答えろよ)」
濡れ「そうだよ」
男「・・・(そっちじゃない、何歳だよ)」
濡れ「・・・」
男「・・・(黙ってたら分からないだろ)」
濡れ「・・・以心伝心だから分かったよね?><」
男「俺は以心伝心できません、ってなに顔赤らめてるんですか」
濡れ「分かったくせに・・」
男「・・・(・・・)」
325 = 323 :
濡れ「zzzZZ oOO>>323 324」
男「おーい」
濡れ「ぬ・・ぬふぉ・・?」
男「いや・・・口からヨダレ・・いや、液体が・・」
濡れ「やんッ」
男「恥ずかしがってないで、拭きなよ」
濡れ「どうせあんた、やらしいこと考えてるんでしょ」
男「え?」
濡れ「このこのー」
男「指でつつくなー!ぬれるでしょー」
濡れ「一体どんなやらしいこと考えてるんだよー」
男「一体どうしたんだー;」
濡れ「・・・・(なにも変なこと考えてない・・)」
326 :
ニヤニヤするwwwwwwwwww
さるよけ支援
327 = 326 :
誤爆した、すまん
328 :
誤爆言わなきゃばれなかった気もするが
確かにさるよけは不要だったなw
330 :
もう勉強が手につかねーテスト死んだわww
書き溜めたの投下します
面白くなかったらスルーして
男「夏ですね」
濡れ「急にどうした、男」
男「いや・・夏が来たなぁと」
濡れ「悟ってるつもりかも知れないけど、今はまだ5月だからね」
男「いや、夏が来たなぁ」
濡れ「馬鹿じゃないの?いくら暑くても5月に夏は来ないでしょ」
男「俺は暑くないよ」
濡れ「じゃあ一体どこから夏がでてくるのよ」
男「誰かさんが汗かきまくってるから」
濡れ「暑くなんかないもん、汗なんかじゃないもん」
男「・・・・」
331 = 330 :
濡れ「あちーなァ、男ー」
男「やっぱ暑いんじゃないですか」
濡れ「ぁ・・・」
男「いつも以上に濡れてますよ、汗でしょ」
濡れ「うるさいなぁ!汗じゃないって言ってるでしょ!」
男「はいはい、黙ってシャワー浴びてきなさい」
濡れ「はい・・・・・」
濡れ「おーい、男ー」
男「なんですかー」
濡れ「ちょっときてくれー」
男「きてくれって、無理ですよ(裸でしょ・・)」
濡れ「シャワーから大量に水が出てて、排水溝から水が逆流してるんだよー!」
男「おーい!」
濡れ「わたしじゃないからー!体液とかじゃないからー!シャワーだからー!」
男「無理があるって・・・」
男「まぁほっておけば水は引くでしょう」
濡れ「・・・・」
男「なにか言うことありませんか」
濡れ「サイ・・」
男「聞こえませんよ」
濡れ「ごめんなさーい!!うぇえぇええええ」
男「泣くなー、涙がぁああああ!って吐くなぁああああああああ!」
332 = 330 :
修理「一体なにが起きたんですか」
男「いや・・」
修理「バスルームからは水は溢れてるいるし、ここも床がびしょびしょ」
男「なんていうか・・」
修理「ん・・・この臭いは・・うわっ、何かゲル状の踏んだ!」
男「すいません・・」
濡れ「男がいつもいつも迷惑かけてすいません」」
男「母親ぶるな!誰のせいだよ!」
修理「とり合えずバズルームから修理しますね」
濡れ「おねがいします・・」
修理「・・・(それにしても暑いな・・ゲロまであるし・・)」
濡れ「男、冷たい飲み物でも出してあげなさい」
修理「いやぁいいですよー(なん・・だと・・俺様の考えと読んだとでもいうのか・・・)」
濡れ「遠慮しないでください、暑いからね」
男「なんもないんでお茶でいいですか(やっぱ暑いのか・・・)」
修理「気を使わないでくださいよー(お茶・・だと・・緑茶だろうな?緑茶だよな?)」
濡れ「男、うちの直伝の緑茶な」
修理「まぢですか?私、緑茶大好きなんですよー。こう見えても全国中の名産地の緑茶は飲みましたからね(直伝・・だと・・気になる・・てか考え読まれすぎだろ)」
男「え・・・・(緑茶とかないよ・・・やべー・・コンビニで買ってきたとしても修理さん、マニアそうだからばれるな・・・濡れ何してくれてんだよ・・)」
濡れ「・・・(また怒られそうだから今のうちに逃げよ・・)」
修理「1番おいしかったのは・・うーん・・迷うなぁ・・」
男「濡れ!どこにいくんだーーー!」
濡れ「え?え?なんのこと?」
男「まってくれーーーーーーーー!」
333 = 330 :
「5時間経過」
修理「あー、やっぱり●○県の■市☆町の△茶かなぁ。でも男さんの出してくれる緑茶だったりして!うわ!私なにいってんだろ」※修理は男です
濡れ「ンッ!ンッ!」
男「馬鹿みたいにベッドで飛び跳ねないでください」
濡れ「だってぇぇぇええ」
男「ベッド汚さないでください、お金払うのは俺なんですから」
濡れ「それにしても男ー、女の子をホテルに連れ込むとはやるじゃねーかー」
男「あなたが緑茶に話振ったからでしょ。帰れないんですよ。」
濡れ「興奮してきたぜぇぇぇええ!ヒャフーー!」
男「だから飛び跳ねるの止めて、子供じゃあるまいし。俺は寝ます」
濡れ「誰と寝るんだ、男?誰と?わたしとだろ?」
男「・・・」
濡れ「仕方ないなぁ・・あはーん」
男「ベッドは2つあるんですから、そっちで寝なさい」
濡れ「うぶだなぁー男はー、添い寝までなら一晩くらいOKよーん」
男「やめてくれ・・こっちのベッドまでびしょびしょじゃん・・・俺はどこで寝れば・・」
濡れ「わたしの上どうぞ」
男「・・・・」
334 = 330 :
濡れ「ンッ!ンッ!」
男「もう朝か・・・(結局床で寝たから体中いてぇ・・何のためのホテル?)」
濡れ「ンッ!ンッ!ンッ!ンッ!」
男「朝から飛び跳ねるのやめてください、ってかその声もやめて」
濡れ「ンッ!ンッ!ンンンンンン!?」
男「ほら、言わんこっちゃない」
濡れ「ンンンンンンンンンン!!!」
男「唇噛んで我慢しないで痛いなら痛いっていいなさい」
濡れ「男ー痛いよー!!」
男「天井に頭ぶつけるヤツが悪い」
濡れ「お腹空いたぞ、男」
男「そうですね、昨日夜ご飯食べてませんから」
濡れ「お腹空いたよーー」
男「はい」
濡れ「なにこれ?シスコン?は?ふざけんじゃねー!男てめぇええ!」
男「シスコーンだから、コンフレークだから」
濡れ「・・・・」
男「・・・・」
濡れ「ごめんなさい・・う゛」
男「謝った後に吐かなくていいから」
濡れ「ぇえぇええ゛え゛」
男「この部屋どうしよ」
335 = 330 :
濡れ「フアッファハハアァ!」
男「笑い事じゃないですよ」
濡れ「こいつ吐いたと思ってやがるwwwwまぢうけるんだけどーwww」
男「そりゃあんな声出されたら思うでしょ」
濡れ「馬鹿だな、男は。さすがに2回目はないよ」
男「コンフレーク没収ね」
濡れ「え・・・ふうぇぇええん」
男「分かった分かった、あげるよ、はい」
濡れ「ありがとう・・グスッ・・グフッ・・グプッ・」
男「上げたんだから出すなーーー」
濡れ「レ゛ロ゛レ゛ロ゛レ゛ロ゛」
男「この部屋どうしよ」
修理「あれ?お二人の姿がないな、散歩にでも行ったのかな。掃除でもしておくか」
336 = 330 :
濡れ「○ン汁だったら興奮する?興奮する?」
男「リメイクとか誰も期待してないから」
濡れ「ざんねーん!レモン汁でしたあ」
男「オチになってないから」
TV「愛と勇気がだけが友だち♪」
濡れ「アンパンマンって友だちいないんだね」
男「なんで?」
濡れ「だって愛と勇気だけが友だちなんだって」
男「それヘリクツを言う小学生レベルの問題だから」
男「それにアンパンマンの友だちとは誰もいってないから」
濡れ「アンパンマンなんてわたしが抱きつけばイチコロよ」
男「違う意味でね」
337 = 330 :
濡れ「どうしたパソコンの前でシコs(ry」
男「だからリメイクはいいから」
濡れ「どうしたパソコンの前でじゅぽj(ry」
男「それもリメイクに入るから」
濡れ「どうしたパソコンに最近かじりついてばかりじゃないか」
男「いや・・・勉強しないといけないのは分かってるんだけど・・」
濡れ「だけど?つい誘惑に負けてしまうってか?そうだろ?」
男「そうです」
濡れ「ヒャッフイー!さすが男!否定しないなんて!」
男「勘違いしてない?」
濡れ「はぁはぁして集中できないんだろー?そうだろ?」
男「そっちじゃないですよ、小説をネットに投稿してるんです。それで勉強手につかないんです」
濡れ「なん・・だと・・」
男「キャラにあってないから」
濡れ「どんな小説書いてるんだ?男」
男「えっとですね」
濡れ「まぁ分かるけどな、♂と♀の乱闘記だろ?えろいなーおいw」
男「なんでそっちにもっていくんだー」
濡れ「ニシシシシシ」
男「キャラにあってないから」
男「実は濡れさんの言ったこと案外はずれてないんですよ」
濡れ「なん・・だと・・」
男「それどこで覚えたんですか」
濡れ「わす・・れた・・」
男「・・・(つっこめねー)」
338 = 330 :
濡れ「嵐っていいよね」
男「はぁ・・(やっぱ濡れさんも女性か・・・)」
濡れ「どうした、落ち込んで」
男「いや、ジャニーズはいいなって」
濡れ「ジャニーズってなに」
男「・・・・」
男「ジャニーズってのは嵐とかかっこいい男がいるとこですよ」
濡れ「嵐ってかっこいいの」
男「・・・」
濡れ「見たことないんだけど」
男「・・・」
やっと解除された・・投稿しすぎか・・スマソ
男「じゃあ嵐のなにがいいんですか」
濡れ「Love so sweet」
男「ベタだーー」
339 = 330 :
男「じゃあその曲の動画でもみせてあげましょう」
濡れ「mjk!」
男「どうぞー(mjkとか普通言わないでしょ・・・)」
濡れ「WooooWoooooooooooooooooo!!!」
男「音ずれてますよ」
濡れ「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
男「テンションあがってるだけか」
男「やっぱ男は顔なんだろうか」
濡れ「嵐いいね!サイコー!うおおおおおおおおお!!」
男「かっこいいですか」
濡れ「うおおおおおおおおおお!ん、かっこいい?なにが?」
男「いや、嵐しかないでしょ」
濡れ「そう?なんとも思わないけど」
男「え?なにが最高なんですか」
濡れ「長靴」
男「・・・(最初から少しそんな気がしてた・・)」
濡れ「いいよねー嵐!」
男「長靴しか見てないでしょ」
濡れ「パソコン見てるだけどー」
男「小学生でたーー」
これで書き溜めたの終わりです
来週になったらまた投下するかも・・・
340 :
……テストの方を頑張った方がいいと思うよ^^;
341 :
>>268のロリな濡れ女さんを描いた者だけど、ちょっと無理がある気がしたので濡れ女さんの妹分ということにしてみた。
以下それのSS
「まいったな」
バスに乗り込むと同時にぱらつき始めた雨。
降りるころにはドシャ降りに変わっていた。
「あれ?」
運転手の同情に満ちた視線を感じながらバスをおりると、酔狂にもこの雨の中、高そうな着物を着た女性がバス停横の周辺地図に見入っていた。
(濡れ女さん、だよな?)
こんな天気に古風な蛇の目傘を差し、和服を身につけるような女性は、今日び京都にでも行かない限りお目にかかれないだろう。
男と同居している濡れ女を除いて。
「や、わざわざ迎えに来てくれたの?携帯電話壊したの、気にしなくて良かったのに」
立て続けに水没状態にされ、もう保険がきかないからと水に強い機種に変えたが、それでさえも濡れ女さんの濡れヂカラの前に水中携帯も敗れさった。
隣町の大きなドコモショップにこうして足を運び修理に出したが、それでも同機種の代替携帯がなかったため、借りずに帰ってきたところだった。
他機種だと濡れ女さんが瞬殺してしまうのだから仕方ない。
「あれ?」
しかし、その女性は自分の知っている濡れ女さんよりずっと背が低くて、女性というよりも少女、というか童女と呼ぶに相応しいことに気付いた。
そして、少女は雨とは違う滴を瞳から溢れさせていることにも。
「っと、ゴメン、人違いでした!…あの、どうかしたの?」
ハの字型に垂れ下がった眉に、涙をいっぱいためた大きな瞳。
俺がもしそのての趣味を持った人間だったら、迷わずお持ち帰りされているんじゃないだろうか、といらぬ心配をいだかせる無防備な顔。
そして、捨てられた子犬のオーラを周囲に放っている。
で、俺にすがるように見上げてくるわけだ。
こんな顔されてスルー出来る人間は、よっぽどのドSか目の見えない人だろう。
「もしかして、道に迷ってるの?」
…そんな趣味は無いからな?
思わず声をかけてしまってから、自分でもよくわからない誰かに言い訳する。
迷子なのはどうやら間違いないらしく、少女はシクシクと泣き始めてしまった。
「あー!うん!一緒に探そう!それに、近くに駐在署もあるし!」
なんだかとっても悪いことをしてしまった気分になって、気がつくと一緒に探すことを提案していた。
342 = 341 :
その2
「あー…、やっぱお巡りさんいないし…」
パトロール中、と書いてある札を恨めしそうに見つめながら、さてどうするか、と少女に目を向ける。
少女は俺が濡れないよう隣で一生懸命両手をさし挙げ、その手に持った蛇の目傘が俺の目の前で微妙にプルプルしてた。
この体勢で持つのは少女の細腕には荷が重いらしい。
「あの、やっぱり僕が傘持つよ?」
俺がそう言うと、少女はふるふると顔を横に振る。
あのあと、俺が傘を持っていないことに気付くと、少女はすぐさま蛇の目傘を差し出して入れてくれた。
が、身長差がありすぎて、少女が目一杯腕を伸ばしてようやく俺の頭が入る状態だった。
入れて貰う代わりに傘は俺が持つ、と言ったが、見ず知らずの殿方がこの雨の中一緒に探して下さるのに、そんなことは出来ません、とはっきり断られた。
見た目通り古風で厳格な家庭で育ったんだろうな。
「うーんと、じゃあ、もう一度地図を見せて貰える?あ、出すのに邪魔だから、傘は僕が持つよ」
ものは言いよう。
少女はお願いします、と言ってあっさり俺に傘を渡すと、腰に吊した巾着から大事そうに一枚のハガキを取り出す。
「うーん、やっぱりなに書いてあるかわからない」
ミミズがのたくったような線が脈絡もなく絡まり、ただでさえ解読するのに多大な労力を要するうえ、そのハガキはこの雨で濡れてしまったようで、はっきりいって何を書いてあるのかさっぱりわからない。
「すみません、お姉ちゃ…、姉は昔から地図を描くのが得意では無くて…」
少女が申し訳なさそうに頭を下げる。
このハガキは、この町に住むこの子の姉が、遊びに来るようにと送ってきたらしい。
それを聞いて、その姉はところ構わずいろんな物を濡らすひとか?と思わず聞いてしまったが、少女は不思議そうな顔をして顔を横に振る。
まあ、当たり前だよな。そうポコポコ妖怪やお化けが出るはずないもんな。
だいたい、濡れ女さんとは顔と雰囲気がまるで違うし。
「うーん、困ったな。とりあえずそこの自販機コーナーで雨宿りでもしてようか?」
5月とはいえ、この時間に雨に濡れると身体が冷えてくる。
「温かいコーヒーでも飲んで、一休みしよう」
ここの自販機コーナーはちょっとした屋根がついていて、二人ぐらいならくっついていれば何とか雨をしのげる。
傘のことを何か言い出す前に、俺は少女の手をとり自販機の前へ進んだ。
「だいぶ濡れちゃったね」
濡れ女さんと同居するようになってから、いつも持ち歩くようになったハンドタオルを取り出し、ギュッ、と絞って少女に手渡す。
さっき手を握った時、白魚のような小さな指先が湿っていて一瞬どきっ!としたが、濡れ女さんのような濡れ方じゃなく、サラサラとしていたから、単に雨に濡れただけだろう。
343 = 341 :
その3
よくみると少女の身体はずぶ濡れだった。
考えてみれば背の高い俺に合わせて傘を持てば、俺の腰よりちょっと上ぐらいの彼女はモロ雨風を受けるわけで。
「用意がいいんですね」
少女が感心したような表情を浮かべた。まあ、ほんとに用意がよければ、今日みたいな日に傘を忘れないと思うんだけど。
「でも、お気を使わずにどうぞご自身でお使い下さい」
うわ、ほんとしっかりしてるな、この子!
でも…
「子供が遠慮しない!ほら、ずぶ濡れじゃないか」
俺は無視して少女の濡れた長い髪をハンドタオルで無造作に拭く。
「はわわっ!?」
その途端、少女は狼狽した声をあげた。
「うわ、これ、僕に傘を差してくれていたせいだよね?ごめんね、気付かなくて」
初めて聞く、少女の歳相応な声。
それを聞いて、しっかりしていてもやっぱり子供なんだな、と何だか安心してしまった。
「あ、あああのっ!だ、大丈夫です!大丈夫ですからっ!初対面の方にそんなっ!」
恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして遠慮する少女。
「ホントに遠慮しないでよ。風邪でも引かせちゃったら申し訳ないし。あ、このタオル卸したてだから綺麗だよ?」
「そ、そういうことじゃ…、はぅっ!?」
またまた変な声をあげる少女。
「ごめん、痛かった?」
優しく拭いたつもりだけど、この繊細そうな少女にはそれでも強すぎたのかもしれない。
「い、いえ!むしろ気持ちよ…、な、なんでもありま…あぅぅ…」
相変わらず顔を真っ赤にして、ゴニョゴニョと言葉を濁す。
そんな顔して、そんな声だされると、なんだか誤解されそうだ。
「それにしても、綺麗な髪だね」
少女の緊張をほぐすのと、自分自身の変な高ぶりをごまかすために話題を変えてみた。
いや、実際凄く綺麗なんだけど。
黒くて腰がしっかりしていて、こんなに長く伸ばしているのに枝毛ひとつないこんな艶やかな髪は、シャンプーのCMでも見たことがない。
「あの…、綺麗ですか?」
少女が上目づかいに俺を見上げる。
「ああ、こんな綺麗な髪、みたことないよ!」
素直に思ったことを口にしたら、恥ずかしそうに顔を下に向けてしまった。
「雨で濡れてなかったらきっとすごいサラサラで、撫でたら凄く気持ちいいんだろうね」
俺の言葉に、再び少女が顔をあげる。
「あの、髪が乾いたら、その、ナデナデ、してくれますか?」
恥ずかしそうに、だけど精一杯の決意を決めた顔で俺を見上げる。
「え?いいの?むしろこっちからお願いしたいくらいだよ。ぜひナデナデさせてくれる?」
一生懸命な表情の少女がほほえましくて、思わず笑みが浮かんでしまう。
娘をもった父親って、きっとこんな感じなんだろうな。
「お、お兄さんなら、その、あの、が、頑張ります!や、優しくして下さいね…?」
「もちろん!」
これほどの髪なんだから、きっと丁寧に丁寧に手入れしているのだろう。
俺は今まで以上に、それこそ飴細工の作品を扱うかのようにそっと髪を拭き続けた。
344 = 341 :
あげちったよ…
その4
「ん…!ふぅ…、はくっ!」
髪を拭き初めて何分たっただろうか。
相変わらず少女は真っ赤な顔をして、変な声をあげながら髪を拭かれている。
「はぁ、はぁ、んっ!くっ!…うくっ!」
何かに耐えるようにその顔は苦しそうにゆがみ、声もさっきより辛そうだ。
なにかおかしい。
髪を乾かしているだけなのに、何だかいけないことをしているような雰囲気にさせる、少女の荒い呼吸。
苦しそうにその口元からよだれを垂らさんばかりなのに、その表情は心なしか陶酔したようとろん、としている。
そして、これだけ拭いているのにいっこうに乾かない髪。
いくら丁寧にやってはいるといっても、さすがにもうちょっと乾いてきてもいいはずだ。
それどころか、拭き始めた時よりも濡れているような?
「あ、男ーっ!あんたこんな子供になんてことしてんのっ!」
デジャブ、というか何だかとても見覚えのある現象に気付いた途端、その現象を毎回引き起こしている張本人の声が響いた。
「や、やあ濡れ女さん。なんてことって、ただ髪を拭いてあげてるだけだけど?」
内心のドキドキを押し隠し、つとめて冷静な声を出す。
いや実際濡れた髪を拭いていただけだし!
が、濡れ女さんは今までみたこともないようなきつい顔で、硬直している俺をぶん殴った!
「ちょっと!濡れめ!大丈夫!?」
目の前で人が殴られたことなど目に入っていない様子の少女。
濡れ女さんに肩を揺すられ、どこかにとんでいた目の焦点が心配そうな濡れ女さんの顔を捉える。
「お、お姉ちゃん!?や!お願い見ないで!濡れるの止まらないの!お願い!お願い!」
パニックを起こしたような少女と、それを心配そうになだめる濡れ女さんを、俺は水溜まりに倒れたまま眺めていた。「お姉ちゃん、私の身体、どっかおかしいの?」
「心配しないで。濡れめの身体が大人になった証拠なんだから」
「でも、お姉ちゃんのと違ってサラサラしてるし、それに、その、はしたないぐらい量が多いし…!うぇっ!ひっく!」
「ほらほら泣かないの。濡れ女としての身体になったとはいっても、まだまだ子供なんだからそれはしょうがないの!」
「だって!だって!私、恥ずかしいです!まるで私…!」
「だから、それはしょうがないんだってば。大人の濡れ女になれば、少しの量で長い時間濡れていられるようにヌルヌルしてくるけど、濡れめはまだ子供だから、サラサラしてる分頑張って濡らそうと、身体が一生懸命大量に分泌させているんだから」
あれから数分後、二人の会話に俺は顔を赤らめていた。
いや、Hな話をしている訳じゃなくて、濡れ女同士の大事な話なんだろうけど。
少女の名前は濡れめといい、濡れ女さんをお姉ちゃんと慕っている近所の娘だそうで、実際に血が繋がってはいないらしい。
おまけに妖怪としての濡れ女の特性をよく知らなかったようで。
つまり、結局濡れ女さんを探していたのだった。
345 = 341 :
その5
「まったく!男が全然私に興味を持たないからおかしいと思っていたけど、まさかロリコンだったなんて!濡れめ、大丈夫?何なら私がトドメ刺しとくけど?」
髪を拭いただけで俺の命は風前の灯ですか!?
バスルームの浴槽にあとちょっと水をたせば、俺の口と鼻は完全に水に浸かる。
手足を縛られてる俺は逃れようもないわけで。
「ま、まってお姉ちゃん!男さん、凄く優しくしてくれたし、それにその、私も初めてなのに気持ちよく…、はわわっ!」
濡れめちゃん、それって逆に火に油を注いでいるような?
「男さん、ごめんなさい!私がきちんとお話していれば…!」
心配そうに濡れめが浴槽に横たわる俺を覗き込む。
濡れめは濡れ女に差し出された俺のシャツを直に着ていた。
まだ未熟な濡れ女である濡れめは、あそこまでびしゃびしゃのままだと風邪を引いてしまうらしい。
それはいいんだけど…。
俺の位置からだと濡れめの意外とふくよかな、発育途中のさくらんぼがモロ見えるわけで。
ただでさえ萌え要素満載な格好なんだから勘弁して下さい。
「あー!男、またやらしい目で濡れめ見てる!?コロス!誰が何と言おうがコロス!」
はい、子供の濡れめちゃんをみて反応しかけてしまった、人間的にダメになってしまった俺をコロしちゃって下さい。
346 = 341 :
ラスト
「濡れめ、もう帰っちゃうの?」
濡れ女さんの心底悲しそうな声。
「はい、もともとお姉ちゃんの顔を見られれば直ぐに帰るつもりだったから、お泊りする用意もしていないですし」
「でもぉ…」
会った時と同じ蛇の目傘に古風なデザインの着物。
びしゃびしゃだった着物は風通しをよくしてエアコンのある部屋に吊し、暖房をガンガンに焚いて何とか未熟な濡れ女である濡れめでも風邪を引かない程度には乾いた。
「またおいでね、濡れめちゃん。次は濡れめちゃんの好きな水羊羹をいっぱい用意しとくよ」
「うー…、着替えなら私のでも男のでも自由に使っていいのに…」
濡れめちゃんが遠慮しているホントの理由、濡れ女さんは気付いていないんだろうな。
俺の服や何やらを自分の物のように扱う濡れ女さんを見ながら、そっと心の中で呟いた。
ずぶ濡れの濡れめに、部屋干ししていた明らかに俺のシャツを無造作に外し、濡れめに渡したときの彼女の辛そうな目に気付かなかったんだろうな。
「それじゃ、また遊びに来ますね。久しぶりにお姉ちゃんと話せてよかった!私、母が居ないから相談出来ないことが多くて…」
しかし、一番相談したい事はこの優しくて勘の悪い姉には出来なくて。
「あの、男さんも色々とお世話になりました。大人の身体にしてもらえた相手が男さんで、私、凄くうれしいです。あの、一生の思い出にします」
濡れ女さんが何かお土産にと、冷蔵庫へ行った隙に濡れめがそっと俺に耳打ちする。
直ぐに伏せてしまったが、出会った時と同じように、その大きな瞳に涙の滴をいっぱいに貯えていた。
「んもうっ!何も無いじゃない!男、使えないんだから!あ、バス停まで一緒にいこ!?雨がシトシト降ってて、夜歩くには最高の天気よね!」
そう言って下駄箱に手を伸ばしかけた濡れ女さんの手をやんわりと押し止める。
「なに?濡れめちゃん送ってってあげないと」
「濡れめちゃんは濡れ女さんが思ってるよりずっと強い子だよ」
濡れめの小さな身体がピクン、と震えたのがわかった。
「なんのこと?」
「あの、ね、お姉ちゃん、バスに乗る時、泣いちゃったら恥ずかしいから、ここでバイバイするね」
何かを堪えながら、一生懸命言葉を紡ぐ。
「そ、そう?んー、そういうものかぁ…」
「じゃあ、またねお姉ちゃん!それと、男さんも!」
そう言って、濡れめは最高の笑顔を見せて雨のふる夜の世界へと歩き出した。
(さっきの、ちゃんと笑えてたかな?泣き顔じゃなく、笑顔を覚えていて欲しいもんね)
世界で一番大好きなお姉ちゃんと、二番目に好きになりかけていた人のどちらにそう思っているのか。
正直自分でもよく分からない
雨に濡れながら、二人の顔を思い出す。
(それにしても、お姉ちゃんじゃないけど、最高のお天気ね)
濡れめは蛇の目傘を差さずに歩いていた。
この分ならバス停にたどり着くまでには全部洗い流してくれるだろう。
この、後から後から湧き出てくる熱い滴を。
雨は生まれて初めての失恋の涙をそっと洗い流すのだった。
347 = 341 :
以上です。
このスレの雰囲気を壊していたら、全力でスルーしといて下さい
348 :
GJ!イメージのまんまでスゴク…濡れめちゃん可愛いよ濡れめちゃん
濡れめちゃんは拭くと濡れる…っと
よし、濡れめちゃんお持ち帰(ry
実はあの絵をネタに“雨童”っていう妖怪で書こうと思っていたんだけど…
内容がすっかりおんなじ様な感じになってしまうので、orz
だけどロリスキーは俺だけじゃないと知り陰ながら歓喜
349 :
どうしても濡れめをwareめと読んでしまった俺参上!
さて、今手足を縛られて浴槽にいるわけだが
GJでした!
350 :
ロリの恐ろしさの片鱗を味わったぜ…
みんなの評価 : △
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