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    元スレ新ジャンル「高校野球部で自分以外の部員が全員少女」背番号2

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    201 = 198 :

    「いやあああああばかあああああ!!!」
    「…頼む…切れてくれ…!!」
    「……………(ニヤリ)」
    「……………チッ!!!」
    「………ファール、ファール!」
    一同「ふううぅぅ………」
    「アマスギテ リキンダカ…」
    「…あ~あ…もう投げる球がないや~」
    「…男?」
    「ワカリキッタコトヲ…キサマラ二 ハジメカラ ショウサンナド ナイノダ」
    「…正直、お手上げだよ~…(…勝った…!!)」『スッ…』
    「…あいつめ」
    「フン!コレデモ『ショウブ』カ ニゲナイユウキハ ホメテヤロウ」
    「…そりゃ、どーも(先輩…完封は諦めて下さい)」
    「…えっ?」
    「(ハイ。ココで使います…!)」
    「…そういう事か…だよね~初回から切り札使ったら、保たないよね…ハハハ…」
    「(でも、現役メジャー新人王を抑えるんですよ?)」
    「…ゾクゾクする~」
    「サア コイ!」
    一同「(ゴクッ)」
    「それじゃ…行くよっ!」『シュルル…』
    「…チェンジアップ!」
    「バカメ!キサマノキメダマガ ちぇんじあっぷダト スデニ カイセキズミダ! めじゃーヲ ナメルナ!!」
    「…いや、コレは……?」
    「…お前も、この人達を舐めない方がいい…!」
    『クククッ』
    「!!!…ナ…バカナ…!!…ニゲナガラ…ユレル…!?」
    「…オワリダ」
    『ブン!!!』『パシッ』
    「ストライク!バッターアウト!!」
    「………ぃやったあ~~~!!!」
    「………決まった…練習では一度も決まらなかったのに…」
    「今の球は…何?」
    「『サークルチェンジ』です」
    「やはり…いつの間に…?」
    「練習はしてたんですが、ストライクゾーンに来たのはコレが初めてですよ。一か八かでした」
    「敵を欺くには、なんとやら…か。見事だ!」
    「…やってくれるわね…さぁ、今度はこっちの番よ!?」
    一同「おおおおお!!!」

    202 = 198 :

    『キン』
    「よし、抜けたっ!ナイス、キャプテン!」
    「(ブイ)さぁ、続いてね、継!」
    「チッ…ボテボテの三遊間でハシャいじゃって…」
    「………」
    「おっ…と。まさかのノーサインかい?…さ~て…何をしてやろうかね~…?」『スッ…』
    「…バント?」
    「ふん、ムダよ!…二塁で殺してあげる♪」『シュッ』
    「真ん中の速球!」
    「…な~んてね~…ここでバントじゃ、5番が泣くってもんだよ~」『ススッ』
    「バ…バスター!?」
    『キンッ』
    「ライト前だ!キャプテン!みっつ!」
    「…行けるっ…!」『ズザー』
    「セーフ!」
    「流石ね…やる気出したら、レギュラー間違いなしの継が、ついに…(うるうる)」
    「コイツはどこでも使えてなんでも器用に出来る…重宝するぞ?」
    「さぁ、中!続けっ!」
    「…男くん」
    「ん?」
    「私も、手…握ってくれる…?」
    「…え?」
    投・捕・先「はああああああ?」
    「…お、お願い…///」
    「中…分かった(こんなに震えて…)」
    『ギュッ』
    投・捕・先「!!!!!」
    「(震えが…止まった)」
    「ふぅ…チャンスで回るなんて滅多にないから緊張しちゃって…」
    「…監督のサイン、見たか?」
    「…ええ。…やれるわ!!」
    「…頼んだぞ!」
    「バッターラップ!」
    「すみません!」
    「小細工ばっかりして…どうせここもスクイズとかでしょ?」
    「…だとしたら、どうするの?」
    「…こうよ!」
    『ジリ…ジリ』
    「一塁と三塁が…あんな前に…」
    「これで転がせたら誉めてあげるわ♪足だけが取り柄の元・1番さん?」
    「…(男くん…見ていて)」
    「さぁ、走って来なさいよ!?」『ザッ…シュッ』
    「…お望み通り、行くよ~」『ダッ』
    「…一塁ランナーだけ!?」
    「ヤッパリ外して来たね…でもその分、力がない…!」
    『カキーン』
    「!!…そんな…まさか…っ!」

    203 = 198 :

    「ナイス、中!一点目よ!」
    「外野抜けた…継!一気に!」
    「余裕のヨッちゃんだね~…ハイ、二点目~」
    「………」『ダダダダダッ』
    「中がスピードを緩めない…?…!ま、まさか…!?」
    「ホームまで…行くよ!」
    「バカ、ムチャすんな!三塁で止ま…」
    「も、もう三塁回ったよ!?」
    「ボール、帰って来たぁ~!」
    『ズザザザ…』
    「中!」
    「……………セーフ!」
    「よしっ!」
    「ランニング3ラン…やるわね…」
    「大丈夫か!?怪我はないか…!?」
    「へへへ………痛いっ!!」
    「やっぱり!馬鹿野郎!初っ端からムチャしやがって…!」
    「…私が居なくても、3点あれば充分でしょ…?」
    「なに言ってんだ…お前がセンターにいてこそのセーフティリードじゃねぇか…」
    「えへへ…嬉しいなあ…そういうセリフ、聞きたかったんだ…」
    「コリャ無理だな。仕方ねぇ…捕!」
    「はい?」
    「二回からセンターだ。準備しとけ」
    「か…監督!センターなんて、経験ないですよ!?」
    「ほう…『初体験』か…」
    『ごん!』
    「(今のは流石に死んだのでは……?)」
    「いい機会よ。どうせ来年は投手3人で回すんだから、全員で外野守りなさい」
    「それもそうですけど…」
    「大丈夫かね~…」
    「さすがに不安…」
    「だよね~」
    「なんとかなるわよ!…って、先?あんた何してんの?次のバッターでしょ?」
    「てへ♪もう三振して来ちゃった♪」
    一同「ずこー」
    「(打撃はてんでダメなままね…)」

    204 = 198 :

    「ったくよぉ~…」
    「…すみません」
    「あの状況で打てないなんて…」
    「…情けないです」
    「野球人というより、男として…ねぇ?」
    「…はい」
    「コンジョウ イゼンノ モンダイダナ」
    「うう…」
    「死ぬといいよ~」
    「(しくしくしくしく)」
    「見た見た~?キレイな虹がかかってるねぇ~!見とれてたら三振しちゃった♪」
    「…まあ、コレはハナから期待してねぇが…」
    「ホラホラ!切り替えるよ!?点取った後だからね!シメてくよ!」
    一同「おう!」
    ………………………
    「スマン、相…ツギコソハ…」
    「…分かってるわね?その次はないわよ?ハンパじゃないお金払ってるんだから」
    「…ショウチシタ」

    205 = 198 :

    ~4回~

    「プレイ!」
    「…なかなかやるじゃない?」
    「(9番は相か…)まぁな」
    「でも、いつまであの投手を引っ張るつもり?もうヘロヘロみたいだけど?」
    「ふぅ…」
    「そういうのは、点を取ってから言うんだな」
    「その強気も、いつまで続くかしら?」
    「なに?」
    「(辛いけど…男くんを信じて…)…えいっ!」『シュッ』
    「!(高い!)」
    「甘いわよ!!」
    『カキーン』
    「ライト線…投!」
    「ふたつ、もらうわ!」『ダッ』
    「…行かせないわ、よっ!」
    「…セーフ!」
    「ごめ~ん…サインは低めだったのに…」
    「ドンマイ!(球が…浮き出した…マズいな…)」
    ………………………
    「ボール!フォアボール!」
    「はあはあ…」
    「肩で息してるじゃない?この回、保つのかしら?」
    ………………………
    『コツン』
    「…にゃろぅ!」
    「三先輩!サードは無理ッス!ファースト!」
    「ふぅふぅ…」
    「あと一息ね…」
    ………………………
    敵将「………」
    「ボール!フォアボール!」
    「………はぁはぁ…(満塁…)」
    「…さて」
    「イッパツ ギャクテンカ…セツジョクニハ モッテコイダナ」
    「監督…どうします?」
    「…男に任せる。受けてるアイツの判断にな」
    「…だってよ?どうする?」
    「…点を取られる迄は…」
    「それは構わんが、4点入りそうだが…?」
    「…それはそれで、アリだと思います」
    「…ほう?」
    「さっきは勝ちを味わいましたから…挫折を経験させる、いい機会です」
    「…分かった。続投だ」
    「………」

    206 = 198 :

    「プレイ!」
    「ゾクトウ…ダト?」
    「あっはっはっ…ナメられたもんねぇ…」
    「…イイダロウ インドウヲ ワタシテヤル」
    「はあはあ…もう、だめかも~…」
    「(先輩…良かったスね…課題も見つかりました)」
    「さっきはこの人から三振取ったんだよね~…ウソみたい…打たれる気しかしないよぉ~…」
    「(完封ちゅうはおあずけですけど…)」
    「もうどうにでもなれ~…行っくよ~…えいっ!」『シュッ』
    「(また次、頑張りましょう…!)」
    『グワラゴワッ・・・キィィィーン!!』
    「…だから言ったのに…ブザマね」
    「へへへ…やっぱ、打たれた…もうダメ…(ドサッ)」
    「先せんぱ…え!?」
    「………(届く…!)」『ダダダダダッ』
    「捕先輩!危ない!フェンスが…!」
    「絶対…取る…!!」

    『ガツン!』『パシッ』
    「アウトー!!」
    「ナ…ナンダト!?タシカニ トラエタ…ナノニ」
    「そんな…」
    敵将「ボーっとするな!タッチアップだ!!」
    「………!!」
    「捕せんぱ~い!!」
    「………」
    「良く取ったね~無駄にはしないよ…それっ!」
    敵将「ちっ…流石にオレは無理か…!」
    「…良かった…二点ですんだ…かな…まだ…勝ってる…?」
    「大したもんだよ。初めての守備とは思えないね~」
    「…みんなで取った3点…ひっくり返されたく…なかったから」
    「先輩!早くベンチで頭冷やさないと…!」
    「私は大丈夫。それより、先先輩が…」
    「先ちゃん、死んぢゃったの~?」
    「気を失ってるみたいね。この炎天下の中、こんなに投げたの初めてだし、仕方ないね」
    「ベンチで水かけときゃ戻るな?おい、男!」
    「は…はい?」
    「無理矢理続投させた責任取って、ベンチまで背負え」
    「わ…分かりました!」
    ………………………
    『バシャッ』
    「…わぷ!」
    「良かった、気が付いた」
    「あれ~…?ボク…???」
    「まったく…マウンドで倒れられるなんて幸せ者よ、アンタ」
    「あれ?まだ勝ってる…?」
    「捕にあとで感謝しときなさい。あと男クンにも」
    「ほえ?なんで男くん?」
    「ここまで負ぶってくれたのよ?」
    「………マちゃん!写真!写真は撮ってくれたよね!?」
    「あ~あ。目覚めなきゃ良かったのに」

    207 = 198 :

    「…投、行けるな?」
    「がってん!先輩達のプレーみてたらウズウズしてきました…!」
    「よし。7番ライトには欠、お前だ」
    「出番…か。まさかこんなに早く来るとは…ね」
    「…それと、ムチャなプレーをするなとは言わん。しかし、身体の事も考えてプレーしろ。以上だ」
    一同「はい!」

    208 :

    何と言う男……

    アメとムチか…

    209 = 208 :

    なんという男……

    アメとムチか…

    210 = 208 :

    連投すまん

    211 = 198 :

    ~4回2死~
    『ズババーン!!…ブスブス…』
    「ストライク!バッターアウト!」
    「(やっぱ、コイツの球は…スゲェ………いてて…)」
    「5番だか元4番だか知らないけど、名前もない端役に打たれてらんないのよっ!」
    「敵さん、かわいそう~…」
    「先先輩の後にコレは…確かに打てないわね…」
    「どう?これがウチのエースよ!!」
    「ふん。やっと出てきたわね!それでこそ燃えるってものよ…!!」
    ………………………~5回~
    「ストライク!バッターアウト!」
    「にゃ~……何か急速も球威も上がってりゅぅ~……」
    ………………………
    「ストライク!バッターアウト!(こればっかで楽だお♪)」
    「キャプテン!そろそろ点を取って下さら………下さい」
    敵将「しかし、コイツは…骨が折れそうだな…」
    「フン…ヨウヤク『フツウノ』キュウソクノ トウシュガ デテキタナ」
    敵将「………(普通…か?)」
    「ココノ キュウソクサ ナド カンケイナイ…! ツギコソハ すたんど二 ホウリコンデ ヤル…!」
    ………………………
    ~6回~
    「いい?2回以降、ランナーすら出してないわ。1番からのこの回…何とかモノにするよ!」
    「任せろ…一人で1点取ってやる…」
    「だから、それをヤメろっての。アンタ今日、2三振じゃないの!」
    「もうちっと…もうちっとなんだよ…この回…捉える…!!やったるぜぇ!」
    「…三は期待出来ないわね。遊、何とか塁に出てね?ランナーを置いて左に回せれば、プレッシャーを…」
    『グワラゴワシャッキ~~ン』
    「バ…バカな………!!」
    「………場外ホームラン………?」
    「ようやくスクリューの球筋を見切ったぜ!ざっとこんなもんよ!」
    「やったー!!」
    敵将「…2点差か…」
    「ニテンデ スメバ イイガナ」
    敵将「う…うむ」

    212 = 198 :

    「私も…続く!」
    「何よ、また左?いい加減、諦めた…らっ…?」『ヒュッ』
    「ストライク!」
    「(やはり…球のキレが悪い…今の場外ホームランで動揺してる…?)」
    「…な~によ、そのスマした顔…ムカつくわね~…」
    「おいおい…他校とはいえ、一応先輩だぞ…?」
    「ま、いいわ。そのスかした顔、涙でグチャグチャにしてやるわ…フフフ…」『ヒュッ』
    「………ココ!!」
    『カッキーン!!』
    「…え?」
    「これは大きいわよ!?」
    「…行った…!?」
    『ドンッ!』
    「あ~~おしぃ~~フェンスに当たっちゃったよぉ~」
    「でも!長打コースですよ!!」
    「(先輩達の夏を…少しでも…)」
    「モタモタしない!サード!!」
    「(少しでも…長く………!!)」
    「どいて!私が中継に入る!」
    「遊…!次は左よ!?ムチャしないで!」
    「(それに、私達は………)」
    「調子に…乗らないでよ~ッッッ!!!」『ビュンッ!』
    「………遊びで野球をしているんじゃないッッッ!!!」
    『ズザザザザザ…』
    「………」
    一同「………」
    「ア………アウト~!!」
    「………(届かなかった、か………っつ!!!)」
    「遊!」
    「大丈夫!?」
    「い………痛…あああああ…」
    「ちょ…みんなと痛がり方が違いますよ!?」
    「遊…アナタまで………?」
    「調子に乗るからよ。イイ気味だわ♪」
    「…キャプテン…」
    「何?」
    「ごめんなさい…私の想い…届かなかった…」
    「バカ!柄にもなくあんな大きな声出して…嬉しかったわよ………」
    「………(コクン)」
    「ちょっと、ちょっと~アウトなんだから、サッサと引っ込んでくれない?お涙頂戴してんじゃないわよ~」
    「…謝って」
    「はぁ?」
    「アンタが何を言おうとアンタの勝手よ。だけど…」
    「おい、投…」
    「一生懸命野球をやってる先輩達をバカにする権利が、アンタにあるの!?」
    「威勢がいいわね?でもどうするの?代わりのショート、居るのかしら?」
    「………くっ」
    「…しょうがないわね」『スッ』
    一同「………え!?」

    213 = 198 :

    「継!」
    「な…なんですかい?」
    「アナタ、ショート出来るわね…?」
    「…へいへい。そんな気はしてましたよ~…遊」
    「…継?」
    「グラブ、借りるよ~」
    「継、あなた…」
    「一。悪いけど、レフトやってくれない?流石に炎天下で走り回るのはヤバいわ」
    「…あなた、まさか!!」
    「しょうがないでしょ?後輩にこんな根性見せられたんじゃ、黙ってなんか居られないわ?」
    「監督…無理ですよ!!何か言って下さ…」
    「マネジよ。お前はワンポイント守護神だ。その分の体力は温存しておけよ?」
    「…人使いが荒いですねぇ…」
    「マ…」
    「まだやるの?しつこいわね~」
    「…忘れないでよね…」
    「何がよ?」
    「勝ってるのはこっちなんだから!」
    「………いいわ。気の済むまでやれば?あなたに助を抑えられるなら…の話だけど」
    「そのセリフ、そっくりアンタに返すわよ」
    「え?」
    『ゴゴゴゴゴゴゴゴ………』
    「うわあ!ジェロ先輩から…凄まじい殺気が………」
    「ワタシヲ ホンキデ オコラセタ ツミハ… オモイゾ………」
    「………」
    「じ…上等!早く打席に入んなさいよ!」
    「プ…プレイ!」
    「…(ギラリ)」
    「…くっ………(なんて威圧感…)」
    「………コイ」
    「馬鹿女には油断してやられたけど…あなたまでは打たせない…わ…!」『シュッ』
    「…(ギンッ)」『ブオンッ…ゴオオオオオ…』
    「スッ…ストライク!」
    「ベンチまでスイングの風が…」
    「左…怒ってる…」
    「当たったら、何処まで飛ぶのよ…」
    「…当たらなければどうって事ないわ…往生なさい…!」『ヒュッ』
    「ウオオオオオオ!!!」『ブオオオンッ…ズゴオオオオオオオオオ…………』
    「ス…ストライク……」
    「すご~い…レフトポールが動いたよ~…」
    「同じよ!スイングが強かろうが、三振は…三振よ!!」『ヒュッ』
    「………『ばにしゅ すぅいんぐ』!!!」

    214 :

    「(ついに…ついに、出た………!!)」
    『………カッ!!!!!!!』
    「…………………………」
    「ス………ストラ………え?あれ?」
    「ボールが…」
    一同「…消えた………?」
    「(スタスタ)」
    「ちょっと!三振でしょ!?振り逃げでもするつもり!?」
    「…ワタシノ カチダ」
    「なにをバカな事…」
    「…ナルホド」
    「え?」
    『ちゅどーん』
    「な…なんの音なの!?」
    「………レフトスタンドに…気配…いや…波動…?」
    「あれは!!」
    「ボールがスタンドに…埋まってる…?」
    「…シンパン」
    「………え?あ………ホ、ホームラ~ン!!!(…だよな?)」
    一同「エエエエ(´д`)エエエエ!?」
    「遊…カタキハ ウッタ…!」
    敵将「マズいな、こりゃ…」
    『ボキッ!』
    敵将「ん?なんの音………って、ゲエエエエエ!?」
    「コノママデハ…オワラン………!!!」
    敵将「(金属バットを…手で………?)」

    216 :

    右先輩の話をちょこちょこ書いてたんだけど
    書いてるうちに設定がどんどん増えたり変わったりしてるんだ
    他の人のSSと矛盾したり、邪魔な設定になったりしそうなんだけどいいのかな?
    こういうの初めてだから解らないんだ

    217 :

    正直自分設定で進めてもかまわんと思う。俺も自分設定で進めるつもり

    218 = 214 :

    設定はある程度いじって構わないと思うぞ?
    『実は左は男だった』
    …とか根底を覆すのはアレだが、
    『実は継は留年して二年だった』
    …みたいに、どうとも取れる後付けや、性格の要素の付加はアリだろう。

    219 = 214 :

    ~6回ウラ~
    敵将「…お前ら。女だけのチームになんてザマだ…恥を知れ!!」
    敵一同「………押忍」
    敵将「…いい加減、そろそろ何とかしないとな…」
    「…投は、急速こそソコソコだけどコントロールになんがあります。そこを付け込んで行きましょう」
    敵将「…ふむ。この回は俺からだ。少し待球するとしよう」
    「…かなり飛ばしてるが…大丈夫か?」
    「平気よ!!このまま最後まで投げきってやるわ!」
    「…敵が円陣を組んでいる。この回、大事だぞ…?」
    「分かってるって。ささ。さっさと戻って構えなさいな♪」
    「(そろそろ、向こうも投の球に慣れてくる頃だな…それに、この回は助に回る。敵将は何としてでも打ち取らなきゃ…)」
    「プレイ!」
    「ガンガン行くわ…よっと!」『ビシュッ!』
    「ストライーク!」
    敵将「…やはり、急速はかなりのモノだな…ならば…!」
    「かすらせもしないわよ…って、え!?」『ビシュッ』
    『ススッ…』
    「セーフティか!?姑息な真似しやがって!」『ダダダッ』
    『スッ…』
    「…ボール!」
    「…なんでぇ。やらねぇのかよ?」
    敵将「(球が上擦ったな…ならば、次は…)」『スゥッ』
    「…最初からバントの構え…?」
    「…何なのよ、もう…」
    「三!前進!投も投げたらダッシュよ!」
    「何やってんだ?タダでアウトくれるってのか…?」
    「………」『ビュッ』
    『スッ…』
    「…引いた?バスター!?マズい!」
    『ズバーン!』
    「ボール!」
    「おうおう!ヤんのか、ヤらねぇのかハッキリしろぃ!!」
    「まさか…」
    「…くっ!」『ビシュッ』
    「ボール!」
    「…待球か!?」
    「…姑息なマネを…」
    「…俺が向こうさんの監督でも、同じ作戦に出る。いい手だよ…クソッ!」
    「ボール!フォアボール!」
    「…あー、もうっ!」
    「投、落ち着いて!」
    「(…しかも、かなり走らされたね~…コレはヤバいかね…?)」
    「次は…(ゴクリ)」
    「マチカネタゾ…『テツワン・がーる』!!」

    220 :

    「コンナニ モエルノハ ヒサシブリダヨ…」『スゥッ…』
    「あれは…!!」
    「…木製バット…!?」
    「…ヤツメ…!!」
    「ヤハリ ツカイナレタ ばっと デナイトナ」
    「あえて不利な木製バットを持ち出すなんて…」
    「ヤツの集中がかなり高まっている…危険だ…!」
    「あ~ん…コワいよぉ~………」
    「(どうする、投…?差は3点…歩かせるか…?)」
    「…いいわ。心ゆくまで勝負してやろうじゃないの…!!」
    「外野、下がるわよ!」
    「オーケィ…」
    「はい!」
    「(飛んで来ませんよーに…)」
    「(とにかく、外だ。内角は危険過ぎる…)」
    「本気で行くわよ…行き先は、ボールに聞いて…っ!!」『ビュオン!』
    「…!?…バカ!…中に…!!」
    「(クワッ)ヌゥン!!」『ガッキーン!!!』
    「レフト!キャプテン!!」
    「これは…無理だわ…お願い…切れて!!」
    「………ファール!」
    「ふぅ…投!逆球だぞ!?」
    「知らないわよ。ミットなんか見てないもの!」
    「(こんにゃろう…しかし、危険過ぎる…速いとはいえ、メジャーのスピードに比べたら…打ち頃だもんな…)」
    「…握り…ちょっとズラすわ」
    「(カットか…通用するか?)」
    「行くわよ…っ!」『シュピッ!』
    「…かっとぼーる…コシャクナ」『ガキン!』
    「よし!詰まらせた!キャプテン、今度こそ!」
    「詰まってるのに…伸びる…まさか!?」
    「………ファール!ファーーール!」
    「詰まってるのに…余裕でオーバーフェンス…」
    「しかも木製で…正真正銘、化け物ね…(ブルッ)」
    「とにかく追い込んだぞ!あと一球だ!頑張れ!」
    「…ハタシテ オイコマレタノハ オレカ…キサマラカ…」
    「………」
    「…てやんでぇ!投!木製バットなんざ、へし折ってやれ!」
    「任せて下さい!これで…終わりよっっっ!」『ギュンッ!』
    「…クロスファイアーだ!」
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」『バキィッ!!』
    「っしゃあっ!折ったぜ!」
    「高々と上がったね~…しかし、これは…」
    「バットを…折ったのに…?」
    「…マサカ…!?」

    221 :

    今まで言わないできたが、やっぱり作者さんは『鉄腕ガール』は読んでるのね

    222 = 220 :

    『ポーーーン………』
    「………そんな………」
    「ホームラン!」
    「やった!でかしたわ!それでこそ助っ人よ!!」
    敵将「いやはや…恐れ入る…」
    「ミタカ!コレガ めじゃーノ チカラダ!!!」
    「……………………………ちっっっくしょおおおおお!!!」
    「………今のは仕方ない。最高のクロスファイアーだった…相手を誉めるしかないな………」
    「なんで………なんで………!?」
    「投!」
    「…男…」
    「下向くな!まだ試合中だぞ!?」
    「でも…今の打たれちゃったら…もう、投げる球が…」
    「これで、ヤツに必ずもう一度回るんだぞ!?弱気になったらダメだ!」
    「そうよ!まだ勝ってるわ!切り替えて!」
    「やだ…また打たれるよ…もうやだ…」
    「ふざけんな!お前、エースだろ!?これぐらいで諦めんなよ!」
    「男…」
    「…さあ、来いよ。俺が全部受け止めてやる…!次は打たれないリードしてやる…!…だから、諦めんな…!!」
    「…うん、分かった…」
    「…よし」
    「……………」
    「…言っとくけど、あたしは何があってもあの化け物には投げたくないからね~…最後まで投げきっておくれよ~」
    「…私も、アレにだけはイヤ!頼むから頑張って!」
    「みんな勝手なんだから、もう………ガンガン打たせるから!ちゃんと守って下さいね~!!」
    「言われなくてもだよぉっ♪」
    「任せろ!」
    「何度フェンスにぶつかったって、守るわ~!」
    「安心しな!またアタシがホームラン打ってやるから!」
    「(クスクス)」
    「(良かった…立ち直ったか…手間、掛けさせやがって…)」
    「男…よくぞ投を立ち直らせたな…この試合、行けるぞ…!」

    223 = 220 :

    >>221
    人いたwww
    鉄腕ガールどころか、逆境ナインや幕張のナンセンスを始め、おおふり、メジャー、第三のような正統派は勿論、水島御大まで、野球マンガと言われるマンガは読んでないのはないと思うんだぜ。

    224 :

    コル(ry なんでもないです

    225 = 220 :

    >>224
    助はソーサではありま(ry

    226 = 220 :

    『ズバーン!』
    「ストライク!バッターアウト!」
    「…っしゃあ、んなろっ!!」
    「ナイスピー!球、キレてるぞ!まだまだ大丈夫そうだな?」
    「モチロンよ!次こそは、バットを粉々にしてやるんだから!」
    「よく持ちこたえた!お前ら、点取ってやれよ!?」
    一同「はい!」
    ~7回表~
    「私からね…何とか塁に出るわ…!」
    「捕が出たら、キッチリ送る…よ」
    「うん!」
    「プレイ!」
    「さあこい!」
    「下位は小粒ね~…張り合いがないわ~♪」
    「…(ナメられてたまるもんですか!)」『ズイッ』
    「捕先輩…あんなにベースに覆い被さって…」
    「当たってでも出ようってか…いい根性だ」
    「なあに、それ?当てて欲しいワケ?」
    「…当ててくれるなら大歓迎よ!」
    「涙ぐましいわね…どうせ内心じゃビビってるんで…しょ!?」『ブワッ』
    「(カーブ…このままじゃ当たる…けど…!)」
    「先輩!よけて!」
    『ドゴッ!』
    「………っ!」
    「ああっ…」
    「………ストラ~イク!」
    「んだと、この野郎!当たったじゃね~か!どこに目ェ付けてやがんだ!?」
    「…バカ!よせ、三!」
    「避けていない上に、コースはストライクだ!言葉を慎め!これ以上侮辱するなら『退場』にするぞ!?」
    「んな~に~を~………!?」
    「下がりなさい、三!…それと、捕!意気込みは分かるけど、それじゃ当たり損よ!?」
    「…負けないわ…!」『ズズイッ』
    「さっきよりも、更にベース寄りに…」
    「…アンタ、バカじゃないの?折角、仲間が忠告してんのに…呆れてモノが言えないわ…」
    「…さあこい!」
    「可哀想に…フェンスの当たり所が悪かったみたいね…でも、容赦しない…わっ!」『ヒュンッ』
    「(スクリュー…でも、これだけ前に立てば…届く…コンパクトに…!)」
    『キン』
    「…当てた?バカな!?」
    「一・二塁間…抜けたぁっ!」
    「やった…やったよ!?」
    「あんなザコにまで…」
    「さ~て…さらにザコが続く…よ?(クスクス)」
    「この…!」

    227 = 220 :

    「さ~て…送る~よ♪送るぅ~…♪」『スゥッ』
    「スンナリやらせるもんですか…っ!」『ヒュオッ』
    「大きなスクリュー…これは難しいわ…!」
    「なあに、余裕でさぁね…」
    「え?」
    『コン』
    「二段階スクリューを…簡単に…当てたですって!?」
    「練習は…う・ら・ぎ・ら・な・い・ん・だ・・ぜ・っ・♪」
    「そういう事だね~…」
    「よく送った………ん?」
    「………捕!?」
    「…だ…大丈夫です!」
    「タイム!…捕、裾めくって、見せて」
    「大丈夫ですってば!…さ、チャンスですよ?ベンチに戻って下さ…」
    「いいから見せなさい!」
    「………嫌です」
    「バカ!」
    『グイッ』
    「ああ…」
    「…な!?…酷いアザ…しかも腫れてるじゃないの…」
    「なんでもないです…」
    「なんでもないワケないでしょ!?こんなの隠して、悪化させたらどうするの!?」
    「でも…でも…」
    「いい?これは練習試合なの。こんな満身創痍で無茶する必要ないのよ?」
    「だって…今日が最後かも知れないじゃないですか…?」
    「え?」
    「公式戦に出られない私たちに取っては、今日が…先輩達と出来る…最後の試合になるかも知れないんですよ!?」
    「捕、アナタ…」
    「マ先輩…見逃して下さい…お願いです…」
    「……………ダメよ」
    「マ先輩!」
    「…仮に私達の最後の試合だとしても、アナタには来年があるわ?先のある選手に、取り返しのつかない無茶はさせられないもの…」
    「………」
    「走!交代よ!」
    「アイアイサ~!」
    「アナタはここまで。あとは走に任せなさい」
    「う…うう…」

    228 = 220 :

    「…捕先輩」
    「…男くん…私…」
    「捕先輩のガッツ、無駄にはしません。俺が必ず走先輩を迎え入れて見せます!」
    「…うん…うん……お願い…ね…?」
    「男、それに走。ちょっと来い」
    「何ですか~?」
    「…何か仕掛けますか?」
    「ああ。いいか?……………………」
    「…楽しそう~♪」
    「…次の一点は勝敗を左右しますよ…もっと慎重に行った方がいいのでは…?」
    「大丈夫だ。試合中ずっと見てたが、奴らの内野守備はあまり褒められたもんじゃない。攪乱させれば、きっと上手く行く…!」
    ・走「了解!(ニヤリ)」
    「随分、長いタイムね…どんな作戦練ったって無駄よ?男は私の球に当てる事すら出来ないんですもの…お~っほっほっ♪」
    「プレイ!」
    「(決めてやる…!)」
    「さぁ?仕掛けてごらんなさい!」『ヒュオッ』
    「ボール!」
    「スクリューを見て来たわね…初球じゃなかったのね…なら、これはどう?」『ビシュッ』
    「(カーブ…)」『ブゥン!』
    「ストライク!」
    「大振り?考え無しね…所詮、8番じゃあ…たかが知れてるわねぇ?」
    「(…来た…1‐1…)」
    「(ココね…行くわよ~…)」
    「何かする前に追い込んでアゲルわ♪」
    敵将「…!?…ラ、ランナー走った!」
    「な…三盗ですって!?」『ヒュオッ』
    「やはりスクリューか…貰った!」
    『コツン』
    「…サードへ小フライ…」
    「バントエンドラン…?猪口才な…!でも、上げるなんてホントお馬鹿さんね…って、えっ!?」
    「…そう言う事さ。サードはランナーがスタートきってるんだからベースに着いてるだろ?」
    「くっ…でも、間に合うわ!私が殺す!」『シュッ』
    「アウト!」
    「ざまぁ見なさい!コレで次は安牌の9番…アウトひとつ無駄にしたわね~?」
    「………そうかな?」
    「行け!躊躇するな!!」
    「へへっ………いただき!!!」『ダダダダダッ』
    敵将「おい!セカンドランナーが三塁回ったぞ!?ファースト!!バックホームだ!!」
    「………ツーランスクイズ………!!コレが狙いだったのね!?」
    「走先輩!突っ込め~!!!」

    229 = 220 :

    敵将「バックホームだ!急げ~っ!」
    敵一「あ…あわわわ…」『ビシュッ!』
    「…遅いぜ!!」
    「…送球も乱れた…!」
    「(ニヤリ)…狙い通り…!」
    『ズザザー』
    「………セーフ!ホームイン!!」
    「やった、やった~!」
    「おっしゃあああああ!走先輩、ナイスラン!!」
    「おう!お前のドラッグバントも絶妙だったぜ!?」
    「何で…何でこうも簡単に…」
    「分かんねえのか?個々の特性ってヤツが」
    「なんですって!?」
    「当たってでも出塁を試みた捕の根性…毎日の練習の積み重ねに裏打ちされた確実な欠の犠打…野球素人であるが故に、失敗を怖れない度胸と走塁技術を備えた走…」
    「わーい…褒められ…たっ…♪」
    「良かったねぇ~」
    「…そして、投の豪速球を受け続ける事で、投球をギリギリまで引き付けて打球を殺せる男の球際の強さ。
    それぞれは個々人の特徴だが、それら力を合わせればこうして点が取れる。例えホームランを打てなくても…な」
    「………」
    「これが野球、チームプレイだ。覚えときな嬢ちゃん」
    「お黙り!…ならば、個々人をねじ伏せればいい…『ヒュオッ』…簡単な事…チームプレイをさせない…『ビュオッ』…それがエースよ!」『ビシュッ』
    『ズバズバズバーン!!!』
    「ストライク!バッターアウト!」
    「あ~ん…二、今日はコレばっかりだぁ~…」
    「完膚無きまでに叩きのめすのよ!!」
    「やれやれ…嬢ちゃんのエースとしての資質は大したもんだが…」
    「いいわ。とくと見せ付けてやりましょう!チームプレイの強さを!」

    230 = 224 :

    監督がハットをかぶった髭の爺さんに見えてきた

    231 :

    俺はマ先輩が壺の人に見えて困る

    232 :

    ツーランスクイズって二点取るからツーランじゃないの?
    空気読まずスマソ
    でもちょっと気になったから

    233 :

    うん
    ツーランスクイズなら、1バントで2人がホームに帰ったって事になるな
    >1アウト二塁(走者:捕→走)で打者:男がバントして二塁から一気に走者:走が生還
    ツーランではないなの。マジレスごめんなさいなの

    234 :

    【ツーランスクイズ】
    一般的に、無死、もしくは一死2・3塁からスクイズで一気に二人が本塁へ突入するプレイを指す。
    しかし、2塁ランナーのみの状態で本塁突入の場合もこの名称を使う。

    …ですって。作者が合ってる。

    235 :

    これは不覚
    恥ずかしいなの

    236 :

    >>217-218
    解った、じゃあこのまま書いてみるよ
    ただ俺、SS初心者な上に野球理論皆無だから野球の話が全然書けないんだ
    このスレでやる必要性があるのかって感じの話に終始しかねないんだけど
    とりあえず、枯れ木も山の賑わいということで、投下してみます

     「……ね?」
     「……了解しました」
     「では本日の部活終了後、ターゲットへ接触します」
     「…ターゲットって、ねぇ……」

    ――

    「じゃ、シャトルランでブービーのぉ、男!」
    「…はい」
    「今日のトンボ掛けはお前一人でだな。頑張りたまえ」
    「うー…はい」
    「部室の戸締りも頼むぞ、鍵は職員室にな」チャリ
    「あ、はい」
    「くれぐれも」
    「え?」
    「ロッカーの中は覗かないように、ね?」
    「…肝に銘じておきます」
    「じゃ、あたしも先帰るから、頑張ってね」
    「おい、こっそり手伝ってくれよ」
    「なんでよ?」
    「可愛そうだろ、俺が」
    「ビリだから仕方ないでしょ」
    「ビリじゃねぇ、一番だ」
    「はぁ……私もクタクタなの」
    「じゃあね。『中』、行こ」
    「え、うん……」
    「くそ、薄情者め……」

    237 = 236 :


    ――

    「……はぁ~」
    (自覚ないけど、疲れてんのかなあ)
    「……」
    (まさか体力で『投』に負けるなんて……)
    「……」
    (まあ、あいつも俺の次にあっさり脱落したけど…)
    「はぁ…」
    (部の先輩達とも段々馴染めてきたとは思うけど……)
    「おい」
    (まだあまり会話のない人が…)
    「おい、お前」
    「うわっ!…はい?」
    (えーっとこの小さい人は、『右』先輩か…近づきがたい人だ…)
    (帰ってなかったのか…)
    「…お前に私の連絡先を教えておく」
    「は……えっ…!?」
    (連絡先って、メールアドレス?)
    (なんで俺に、っていうか、唐突過ぎる…)
    (何をする気だ、この人……)
    「テストをする。ここにメールを送信しろ」
    「は、はい……」
    (ノートの、切れ端…)
    (はぁ…この人いつもムスっとしてるから苦手なんだよな…)
    「えーっと、らいとふぃーるだーあっとまーく、やふー……」
    (…ヤフー?)
    「あの、送りました」
    「……」
    「あの、先輩、なんで俺に…」
    「『件名:テスト 本文:テスト送信です 男』」
    「…えっ?」
    「……登録を確認」


    半端だけどここまで

    238 = 234 :

    >>237
    右さん超便利wwアンテナ建ってんのか?

    240 :

    >>237
    レスでやっとどういうことか分かったwwww
    こういう人ねwwww

    241 :

    ~7回ウラ~
    「オーライ!」『パシッ』
    「アウト!」
    「ワンナウト~!」
    「…」
    「(8番にレフトまで飛ばされた…か。疲れてるか?)」
    「…なぁに?もうバテたの?」
    「バテてないわよ!」
    「(次は…相か。打撃はイマイチなハズだが、今日はライト線に運ばれてる。練習したんだな…)」
    「…」
    「…えいっ!」『ギュンッ』
    「遅いよ!」『カキン』
    「えっ!?」
    「センター前のクリーンヒット…」
    「この程度なら、ウチの上位なら余裕ね。この回、捕まえてアゲル♪」
    「…クッ…」『ビシュッ』『キン』
    「ファール!」
    「…!?」
    「…思い切り、引っ張られた…」
    「………フム。男」
    「…はい?」
    「ピッチャー交代だ。継。」
    「えええ!?まだ投げれる~…投げれます~!!」
    「バカ。代わりはいねーんだから、また投げさせるよ。ライトで休んでろ」
    「…うぅ~」
    「…じゃあ、あたしがショート…?大丈夫…かな?」
    「やれやれ…怪物までには代えておくれよ~…」
    「(投にタイミングの合ってきた打線に継先輩へのスイッチ…これはいいかも知れないな)」

    242 = 241 :

    「…継先輩…スミマセン」
    「まったくだよ~。あと二人出したら、満塁で敵将と肉弾王子に回るじゃないか」
    「肉弾…」
    「うぅ…」
    「ま、コレも因果な中継ぎなんか好んでやってるツケだね。チャチャッと抑えるとするよ~…」
    「継先輩、1番は投の速球に合ってます。かわす投球で…」
    「元よりそのつもりだよ~。あたしにゃ、150近い速球なんて投げらんないから安心おし」
    「…プレイ!」
    「さあ~て…おやおや。打つ気マンマンだね…どうするかい?」
    「(まずは…)」
    「…正気かい?どうなっても知らないよ~」『ヒュッ』
    「…インハイのストレートだと!?」
    『カキーン!』
    「大きい!…けどこれは…」
    「ファール!」
    「(よしっ!投のタイミングだから、大幅に突っ込んでくれたぞ…追い込んだ!)」
    「…男は思ったよりギャンブラーだね…でもま、これで…」『ヒュッ…ククッ』
    「(真ん中から外に逃げるスライダーだ。さあ、引っ掛けろ!)」
    『ガキッ…』
    「いただきっ!…よっと」『シュッ』
    「おっけぇ~…よいっ♪」『パシッ』『シュッ』
    「…お見事ね」『パシッ』
    「アウト………アウト!スリーアウトチェンジ!」
    「5‐4‐3のダブルプレー…」
    「一丁あがりだよ~…」
    「ナイスサード!」
    「やったぁ!」
    「…打ち気の打者にハーフスピードのインハイで煽っておいて、外の変化球を引っ掛けさせてゲッツーか…教科書通りのリードだが…」
    「それもこれも、継先輩の緻密なコントロールがあってこそですよ!」
    「次の回はヤだからね~?肉弾王子の相手は投、アンタがするんだよ~」
    「分かってます!絶対にリベンジしてやるんだから!!」
    「…投」
    「ジェロ先輩?なんですか?」
    「…チョット イイカ…?」

    243 :

    ~8回表~
    「ストライク!バッターアウト!」
    「チッキショォ~…一球もスクリュー投げねぇじゃねーか…」
    「…ハァ…ハァ」
    「バテバテのクセに…スゴい形相…」
    「…いよいよ、私の番か…まさか打席に立つとはねぇ…」
    「それにしても…白衣の下は、あんな際どいユニフォーム着てたのね…」

    「炎天下の中、出場するなんて思ってもなかったから…」
    「マネジ。ベースから離れて三振して来い。当てられでもしようモンなら危険だ」
    「………」
    「ぷ…プレイ//////」
    「ベンチで指示出してたエロ女ね…キャプテン!打球行きますよ!?鼻血拭いて、シャキッとして下さい!」
    敵将「ほ…ほあああ…」
    「野球はカッコでするんじゃないわよ…っ!」『ググン』
    「…!?」
    「ストライク!」
    「今のは…ドロップか…?」
    「下手からドロップを投げるなんて…」
    「アナタ達が遊びで野球をしてるんじゃないのは…仕方ない。認めるわっ…!」『ギュンッ』
    「こ…高速スライダー…」
    「ストライク!」
    「でもね…でも、私は男だけの強豪校に入って…死ぬほど努力してエースの座を掴んだのよっ…!」『ギュオンッ』
    「こ…これが…スクリュー…!」『ズバーン!!』
    「ストライク!バッターアウト!」
    「…負けてらんないのよ…アンタ達なんかに…!!!」
    「…参ったわね。手が出ないわ…」
    「相…」
    「…」
    「…ナラバ ワタシガ ソノオモイニ コタエヨウ…」
    「…なんですって?」
    「コキョウヲハナレ ヤキュウ二 スベテヲカケル ワタシハ…ヤキュウハモチロン…キモチデモ オマエニハ マケン!!」
    「………」
    「面白いわ…白黒つけましょう!」

    244 = 243 :

    「ジェロ先輩…」
    「そういや、さっきベンチ裏でジェロ先輩と何を話してたんだ…?」
    「実はね…?」
    「ストライ~ク!」
    「ラクサノオオキナ どろっぷダ イチダセキデ シトメルノハ ホネガ オレソウダナ」
    「こんなもんじゃないわよ…アナタを仕留める為の取って置きは…!!」
    「…それ、本当か!?」
    「うん…」
    「それでか…試合が始まってからのヤツの威圧感がハンパなかったのは」
    「尚更、負けられないな…」
    「大丈夫よ。私はもう打たれないし、ここでジェロ先輩が…きっと、駄目押ししてくれるわ」
    「…ああ。しかし、相もそうとうな覚悟だぞ」
    「おおおりゃあああああ!」『ギュンッ』
    「すくりゅー…ジャナイ!しゅーと…!?クッ…!!」『ブンッ』『ドスッ!』
    「ス…ストライク!」
    「エグいな…空振りさせて、尚且つ体に食い込む殺人シュートか…」
    「キャプテン…一球だけ、いいですか?」
    敵将「…それ程の相手だ。やむを得まい」
    「…ナンダ?」
    「光栄に思いなさい?大会の為に温存し、隠していた魔球の最初の餌食は…アナタよ?」
    「魔球…ですって?」
    「覚悟なさい…」『ズサァァァッ…』
    「…沈んだ…なんて低い姿勢なんだ」
    「…いっ………けぇぇぇぇぇ!!!」『ブワッ…』
    「…ぼーるガ…ウイタ…!?」
    「…ライザーボール!!」
    「…シカシ マケラレナイノハ…ワタシモ オナジダ!!」
    『カッ…………』
    …………………………
    「投 ヤツハ…助ハ ムラノオキテヲヤブリ コキョウヲ ステタノダ」
    「どういう意味ですか?」
    「ワタシノイッカハ ムラノ オサダッタ チョウナンデアル 助ハ ソンチョウニ ナルベキ オトコダッタ」
    「…」
    「シカシ 助ガ ソレヲコバンダタメニ セキニントシテ ワタシノリョウシンハ オキテニノットリ カミニ イノチヲ ササゲタ」
    「それって…!」
    「ワタシハ 助ヲ ユルシハシナイ…シカシ ヤツモマタ ジュンスイニ ヤキュウニ ユメヲミテイタノダ」
    「…はい」
    「ダレガ タダシイノカハ マダ ワカラナイ ダガ…」
    「…」
    「ヤツモ ワタシモ オナジ ヤキュウヲエランダノダ コノシアイデ スベテヲ ケッシヨウト オモウ」
    「…はい」
    「ナントシテモ ワタシガ ダメヲオス アトハ タノンダゾ?」
    「任せて下さい!」
    …………………………
    「ジェロ先輩!!!!」

    245 = 243 :

    『………キィーン!!』
    「と…捕らえた!」
    「これは…どこまで飛ぶのかねぇ…」
    「場外…いや、海まで行くな…」
    「これは、間違いなく…」
    「………ホームラ~ン!!」
    「……………ッッッ!!」
    「…キモチノコモッタ スバラシイ ぼーるダッタ…」
    「…ふん。打たれちゃ、一緒よ」
    「凄い…凄い対決だった…!」
    「…参ったな。練習試合でこんなモン見せられちまうたぁ…」
    「キャプテン、スミマセン。これ以上は肘が上がりそうに…」
    敵将「よく投げたな。満足に援護してやれず、すまなかった。あとはベンチ裏で休んでいろ」
    「………はい」
    「あのキャプテン…気づいてるんじゃ…?」
    「良かったよ、いいチームみたいで。これからも対戦が楽しみだ」
    「…相!待ちなさいよ!!」
    「…笑いたきゃ、笑えばいいわ。私の負けよ」
    「七色の変化球に、ライザーボール…アンタがどこまで行こうと、必ず追い付いて叩きのめしてやるわ…!!」
    「投…」
    「…ならば、私はアナタが絶対に追い付けない高見まで登りつめてみせるわ…!」
    「…(コクン)」
    「投!お前はウチのエースなんだからな!絶対に負けんじゃねーぞ!?」
    「ハイ!」
    敵将「…監督」
    「なんだい?」
    敵将「どうやら、ウチのエースが負傷してしまったようです。今日はそちらの勝ちという事で、終わりにしてもよろしいでしょうか?」
    「俺たちゃ構わねぇが…ヤツは納得が行ってねぇみてぇだが…?」
    敵将「…え?」
    「…サイゴニ イチダセキショウブダ テツワンがーる!」
    敵将「コラ、助!お前…」
    「…いいわよ?」
    「投!?」
    「やられたまんまじゃ後味悪いじゃない?やりましょう!」
    「…だってよ。もう少しだけ付き合ってやってくんねぇかな?」
    敵将「…分かりました。ありがとうございます…!」
    「先輩達!もう少しだけお願い!」
    「言わずもがなだぜ!」
    「…元気だね、投ちゃんは~…」
    「いいんじゃない?」
    「今度は勝ちなさいよね?」
    「勝算はあるのだろうな?」
    「じゃあ、守備につくね!」
    「………」
    「…キャプテン…?」
    「…気の済むまでやりなさい」
    「投…アリガトウ インドウヲ ワタシテ ヤッテクレ」
    「ハァ…ムチャしやがって…」
    「それじゃ…勝負よ!!」

    246 :

    ジェロ先輩ww
    思わず笑ってしまうww

    248 :

    合宿の交流戦は>>245で終わりなんだぜ。
    投・助の戦いは想像にお任せします。

    個人的に産み出したキャラでは気に入っている相の小咄を一つ。

    ~4月~
    敵捕「なんだぁ?女みてぇな細ぇナリしやがって、投手希望だぁ?」
    「…『常勝』を義務づけられたこのチームなら、絶対的なエースが必要なんじゃないですか…?」
    敵投「なんだと!?エースはこのオレだぜ!一年なんかに簡単に渡せるか!」
    「…フフッ」
    敵投「何を笑ってやがる!?」
    「…聞こえませんでしたか?『絶対的なエース』って」
    敵捕「この野郎…言わせておけば………!!」
    敵将「まぁ待て。ここまで言うんだ。それなりの自信があるのだろう」
    敵捕「けどよ!?」
    敵将「ならば一年。コイツらと勝負してみるか?」
    敵投・捕「なに!?」
    敵将「お前が勝ったら、明日からは一軍の練習に合流するといい」
    敵捕「おい、敵将!」
    敵将「…ただし、お前が負けたら…速やかに野球部からお引き取り願おうか」
    「一軍に合流…?私………ぼ、ボクが勝ったら、エース…でいいんですよね?」
    敵投「おい、調子に乗るな!」
    敵将「…そう急ぐなよ。少なくとも、チームの和を乱すような奴はマウンドには置けないな」
    「では、この勝負に何のメリットが?」
    敵将「そうだな…強いて言うなら、お前を『テスト』する事だな」
    敵捕「…フッ、そういう事か。ならば、俺が相手してやろう!」
    「あ、そ。…ま、何でもいいです。サッサとやりましょう」
    敵捕「どこまでも生意気なヤツだ…まぁいい。その自信、へし折ってやるぜ!」
    「…あれ?キャプテン。あなたでなく、敵捕センパイでいいんですか?簡単に勝てちゃいますよ?」
    敵将「…敵捕はウチの4番だぞ?」
    「4番…ねぇ…(クスクス)」
    敵捕「ヤロ~…ドコまでもバカにしやがって…ギタギタにしてやる!来い!!」
    「(ニヤリ)………行きますよ………?」

    249 = 248 :

    …………………………
    敵捕「………バ…バカな…」
    「…センパ~イ…かすりもしませんでしたね?」
    敵投「お…おい、敵捕。ま、マジメにやれよ…」
    敵捕「こんなハズじゃ…クソッ!もう一回だ!」
    敵将「そこまでだ」
    敵捕「敵将!?何でだよ!?俺がこんな野郎に負けるハズが…」
    「ヤレヤレ…こんな情けない人が4番じゃ、先が思いやられますね…?」
    敵捕「なんだと!?」
    敵将「お前もそこまでだ。これ以上先輩を侮辱するようなら、勝負云々以前に野球部を辞めてもらう」
    「…ハ~イ、分かりました。ランニング行ってきま~す」
    『スタスタ…』
    敵捕「…クソッ!」
    敵将「…どうだ?」
    敵捕「どうもこうもあるか!…あんなスクリュー………今まで、見たことがねぇよ…」
    敵将「…だな。先が楽しみだ…」
    敵投「…俺は認めねぇからな!!」

    …………………………
    『タッタッタッタッ…』
    敵将「(…相?…まだ走ってる…のか?)」
    「…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
    敵将「………」
    「ハァ…ハァ…(まだよ…!こんなんじゃ、すぐに投に追いつかれる…!負けて…負けてたまるもんですか!!)ハァ…ハァ…」
    敵将「………成程な。努力なくして実力なし…か。本当に楽しみなヤツだ………!」

    250 :

    「………」
    「ドウシタ?ソンナニ ワタシヲ ミツメテ?」
    「…ジェロ先輩って…なんつーか…、スタイル良いですよね…///」
    「すたいる?スマナイ…アマリ キョウミノ ナイ コトバダ…」
    「その細い体で、どうやってあんな飛距離が…」
    「ウーム…コトバデハ オシエルノハ ムズカシイナ…チョット イイカ?」
    『ぐいっ』
    「…えっ?」
    『ぎゅううう~…』
    「コウ…ゼンシンノばねヲ リヨウシテダナ…」
    「ちょ…ちょ、ジェロ先輩!!あた、あた、当たってます…!!/////」
    「いんぱくとノシュンカン…ソノ イッシュンニ スベテノ チカラヲ トキハナツ…!」
    『ブオン!』
    「いたた、痛い!でも幸せ!あれ、なんだこれ…?死んでもいいかも…」
    「………なら、死ね」
    『ドゴォッ!!』
    「ぎゃあああああああああああああああ………」
    『ズザザザー…』
    「オオ…中ハ スジガイイナ チョウキョリホウノ ソシツガ アリソウダ!」
    「…」
    「な…なぜ………」
    「お?なんだ、男飛ばしゲームか!?面白そうだな~アタシも入れろよ!?」
    『ぐいっ』
    「ホレホレ、ためてためて…」
    『ぎゅううぅ~…』
    「やめてぇ~…でも幸せだああああああああああ………/////」
    「男くん!?………サ…サイテー!!」
    『ぐしゃっ…』
    「ふぎあああああああああああああああああああああ………」
    『キラーン』
    「オオ…捕マデ…ワレワレガインタイシテモ ライネンハ アンタイダナ?」
    「か…体がもちません………ぐふっ」


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