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    元スレこりずに新?ジャンル「勇者と女魔法使い」

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    401 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 09:42:22.94 ID:FO8qS3hYO (+27,+29,-6)
    なんか時々サンホラ見てるような気がするな
    かわいいからいいけど
    402 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 09:43:14.77 ID:qum1x8RfO (+17,+24,-17)
    超支援
    この勇者の戦闘力どんだけ~
    403 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 09:51:28.69 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-198)
    魔王「では出してください。私はあなたの持っている
     『やみのころも』と『ドラゴンのつえ』を取りに来たんです」
    魔法使い「あれを?」

    魔王「持ってるんですよね? 知っています」
    魔法使い「判った」

    魔王「むぅ」

    魔法使い「ぶかぶかじゃない」
    魔王「年増には云われたくありません」
    魔法使い「ちびっ子だから仕方ないね」

    魔王「むぅ、ひきずってしまいます」
    魔法使い「結んであげるよ」

    魔王「もうっ。じゃぁ行きますよ。飛べますか」
    魔法使い「なめないで。これでも賢者を蹴ってまで
     魔法を極めた成れの果てなんだから」

    魔王「ついてきてくださいね」
    魔法使い「はいはい。あ、ちょっとまって」
    魔王「?」

    ゴゥゥーーン!!

    魔王「良いのですか?」
    魔法使い「ええ。あの館には、もう帰らない。
     あの炎の中で私は死んだ。それでいい」
    404 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 09:57:58.16 ID:efu0N7JhO (+24,+29,-2)
    もはや二人が姉妹に見えてきたw
    405 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 09:59:25.54 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-175)
    ――辺境

    魔法使い「すごい速度だったね」
    魔王「魔王ですからね」
    魔法使い「あの魔法はなんなの?」

    魔王「遠くに居る魔物と自分の身体の位置を入れ替えるんです。
     ルーラの応用です」
    魔法使い「それはそれは。術式がわかっても私には出来ないね」

    魔王「魔物の部下をたくさんもっている魔王ならではの呪文です」

    魔法使い「ここなの?」
    魔王「この辺のはずです」
    魔法使い「あそこ? あの崩れ落ちた街!?」

    魔王「はい」
    魔法使い「ひどい……」

    魔王「辺境軍に見つかると厄介です。高度を落としましょう」
    魔法使い「うん」

    魔王「低空で侵入します」
    魔法使い「わかった」

    406 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:08:03.95 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-227)
    魔王「昼間は投石器で間断なく
     石の雨を降らせているようですね」
    魔法使い「街の人はどうしたんだろう」

    魔王「大半は蟲竜を恐れて逃げ出したはずですが、
     多少の犠牲者は出たかもしれません」
    魔法使い「蟲竜もろとも……」
    魔王「勇者も始末しようとしたんでしょうね」

    魔法使い「勇者はどこに居るんだろう」
    魔王「判りませんか?」

    魔法使い「探知だね。するよ」
    魔王「はい」

    魔法使い「鐘、ステンドグラス……聖母像?
     教会かな。月の光が漏れて」
    魔王「街の中心部ですね」

    魔法使い「でも、おかしい。おかしいよっ。
     勇者の鼓動が聞こえない。冷たいっ。冷たいよっ」

    魔王「っ!」

    407 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:16:37.21 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-232)
    魔法使い「勇者っ! 勇者ぁっ!!」
    魔王「……」

    魔法使い「返事してよっ! 出てきてよっ!
     いつものへらへらした減らず口たたいてよっ!!」

    魔王「……」
    魔法使い「勇者っ! 勇者ぁっ!
     こんなのいやだよっ! こんなことのために
     勇者を諦めたんじゃないよっ!
     こんなことのために私、わたしっ」

    魔王「手が、それ以上は手が壊れます」
    魔法使い「そんなのどうだっていいっ」
    魔王「こんな。教会なんて、瓦礫の山じゃないですか」

    魔法使い「嘘っ! 私には判るっ。勇者はこの中にいるの。
     勇者はこの瓦礫の中に隠れているのっ」

    魔王「この惨状では……隠れていても……」
    魔法使い「嘘っ! 勇者は絶対に負けないもんっ」
    魔王「でも、冷たいって。鼓動が聞こえないって……」

    魔法使い「~っ!!」

    408 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:19:29.06 ID:efu0N7JhO (-19,-9,-1)
    支援
    409 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:25:27.48 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,+0)
    魔王「そこまでです」
    魔法使い「え?」

    魔王「ホイミもできないんでしょう。魔法ばかりで」
    魔法使い「え……えぇ」
    魔王「やくそうです」
    魔法使い「……それどころじゃないよっ! 勇者が!!」

    魔王「それ以上『そちら』へ行くと魔王になりますよ」
    魔法使い「何のこと?」

    魔王「そこから先は私の領分です」
    魔法使い「……っ」

    魔王「夜が明ける。軍が来ます。――勇者の死を確認に」
    魔法使い「――」

    魔王「判ったでしょう? 今回の件が。足音が聞こえます。
     鎧の群れが。百、千、ううん。もっと多いでしょう」
    魔法使い「私も戦う」

    魔王「だめです。それは私の役割。あなたは人、私は魔王」
    魔法使い「でも勇者が……」
    魔王「勇者は死にました」
    魔法使い「そんなことっ」

    魔王「勇者は死にました。契約は終了しました。
     この世界は滅びるべきです。勇者との約束により
     精一杯大事にしましたがその価値は彼ら自身が否定しました」
    410 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:32:40.63 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-275)
    魔法使い「そんなっ」
    魔王「迫ってきます。下がっていてください。
     『やみのころも』よ、魔王の力を凍てつく鎧に。
     『ドラゴンのつえ』よ、竜の吐息の炎を我に」

    魔法使い「駄目だよっ! 魔王っ! それは駄目っ」
    魔王「この期に及んで人間の味方をしますか」

    魔法使い「違うっ! そうじゃないっ」
    魔王「――」

    魔法使い「だけどそれは駄目っ。それだけは駄目っ。
     それは勇者が大事にしてきたものを壊すこと。
     勇者が大切にしてきた夢を壊すこと。
     勇者が守ってくれた何かを汚すこと。
     だから、それだけは駄目っ」
    魔王「女魔法使いさんは……」

    騎士「いたぞっ! あそこだっ」
    戦士「女が二人!? 他の生存者はっ?」
    騎士「あの女は手配書の魔法使いだ。偽勇者の女だぞっ。
     魔族のスパイだ、神官! 障壁を!」
    弓兵「対魔法使い戦用意! 射程外からの狙撃だ!!」

     びゅっ、びゅっ!!
    411 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:36:34.07 ID:bY2fgTHT0 (+49,+29,-20)
    お?
    何か始まってるwww
    俺のよりおもしれえwww④
    412 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:37:38.42 ID:rauJ3GlTO (+29,+28,+1)
    >>411
    おかえり
    413 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:38:30.04 ID:efu0N7JhO (+9,+14,-13)
    1 があらわれた!

    イエア しえん
    414 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:38:50.03 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-219)
    魔法使い「くっ!!」
    魔王「~っ!」
    魔法使い「大丈夫。……スカラが遅れただけ。
     逃げよう、魔王」

    魔王「……」
    魔法使い「逃げよう。ね、魔王っ。お願いっ」

    魔王「……許さない」
    魔法使い「駄目っ」
    魔王「まだ勇者にしてやれることが残っていました」
    魔法使い「それは駄目だってばぁ!!」

    魔王「彼らが欲望の炎で自らを満たすなら
     地獄の炎でその身体を焼いてあげます」

    魔法使い「そんなことしたら『終わり』になっちゃうってば!」
    魔王「最初から終っていたのですっ」

    戦士「防御魔法か? ルカナンをかけつつ攻撃だ!」
    弓兵「撃て! 撃て!! 石弓による面射撃をおこなえっ!」

    ずしゃっ! びゅっ! びゅっ!

    魔王「他人の記憶と侮っていましたが、
     いまはその悔しさ悲しさ、そして煮えたぎる怒りがわかります。
     これが奪われるということでなんですね。
     もうかまわない。全て燃え尽きなさいっ」

    415 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:43:45.16 ID:2inFYDgS0 (+52,+29,-30)
    おおっ! 1おかえり! ちょっと占拠して
    勝手邦題狼藉を働いていたぜ! そろそろ俺も退散時期か!
    416 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:46:16.48 ID:FO8qS3hYO (+34,+29,-4)
    >>415
    あんたがここで退散したら残された者達はどうなる
    417 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:50:23.63 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-159)
    魔法使い「魔王っ! 魔王っ!!」
    魔王「改めよとは云いません。永遠に悔いるがいい!
     地獄の底こそが穢れたヒトに相応しいっ!!!」

    ゴチンっ!!

    勇者「ノリノリじゃないか。魔王」
    魔王「――っ!!」
    魔法使い「~っ! 勇者! 勇者ぁぁ!!」

    勇者「あれあれ。もてもてか? どうして?」
    魔王「勇者っ! 何をしていたんです。なんで、どうしてっ!!」
    魔法使い「どうして!? 何で無事なのっ?」

    勇者「あ。ええ、うん」

    魔王「――」
    魔法使い「……?」

    勇者「腹減ったんでアストロンで寝てた」

    魔王「――」
    魔法使い「……」
    勇者「あれれ。どうしたの?」

    魔法使い「メ・ラ・ゾ・ー・マッ!!!」

    418 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:52:09.56 ID:bY2fgTHT0 (+51,+29,-1)
    >>415
    いや、是非書ききってほしい。
    419 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:52:10.11 ID:jwBmp3gwO (+29,+29,-23)
    まあ勇者死んでても教会や世界樹の葉でどうにかなるよな
    420 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:55:20.11 ID:rauJ3GlTO (+24,+29,-15)
    アストロンで寝るなwww
    421 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 10:59:33.84 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-183)
    勇者「ううう。熱いれふ」
    魔王「私の分は後で支払いを請求しますよ」
    勇者「はいれふ」

    魔法使い「勇者ぁ、勇者。ごめんなさいっ。
     わたし、勇者を裏切った。ごめんね。許してくれないよねっ」
    勇者「裏切ったのか?」

    魔法使い「うん。今回の件が王の罠かもしれないって
     疑ってたのにいえなかった。
     人間を信じなきゃいけないって、信じたいって思ってたから」

    勇者「気にすんなよ」

    魔法使い「それに……」
    勇者「?」

    魔法使い「勇者のこと待たなかった。私自分勝手だった。
     物心がついたときから。ううん、そのずっと前から勇者が
     ずっとそばに居たから。だからずっと続くと思ってた。
     どうなってもずっと一緒だって。
     そんな訳無いのに、自分のだって思ってた」

    勇者「……」

    422 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:04:38.04 ID:kG2Rramn0 (+22,+29,-6)
    みんなー! 戦士とか、戦士とかー!
    423 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:07:39.12 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-273)
    魔法使い「ごめんなさいってずっと云えなかった。
     これからも云えないかも知れない。でも云えないのはイヤだ。
     云えばよかったのにって。
     ごめんなさいって。
     ありがとうって。
     云えれば良かったのにってずっと思うのはイヤだよ」

    勇者「あー。それについてはさ」
    魔王「悠長ですね」

    騎士「偽勇者が現れたぞ!!」
    術者「やつは魔力が尽きて抵抗できん! おしつぶせ!」
    騎士「楔形陣形にて一陣、ニ陣! 突撃っ!!」

    魔王「『やみのころも』よ!! 辺りを覆え!
     凍てつく鎧で我らを守れっ!!」

    勇者「ちょ。お前っ! なにやってるんだ。
     人間とは戦わないって云っただろ!!」

    魔法使い「らりほーらりほーらりほーらりほーザラキ」
    勇者「お前もだっ!!」

    魔王「私は戦っているんじゃありません」
    魔法使い「わたしだって!」
    魔王「投資案件を保護してるだけです」
    魔法使い「事態の鎮静化を図ってるだけだよっ」

    424 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:08:40.33 ID:rauJ3GlTO (-2,+7,-14)
    ザラキwww
    425 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:10:45.83 ID:efu0N7JhO (+24,+29,-1)
    ちょっw女魔法使いw
    426 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:14:10.36 ID:eS08UmCkO (+28,+29,-18)
    魔法使いってザラキ使えたっけ?
    427 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:14:16.94 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-246)
    勇者「ちょっと待てお前らぁ」

    魔王「少しも待てません」
    魔法使い「一刻の猶予も無いね」
    勇者「何かチームワーク抜群じゃねぇか!?」

    魔王「そんなことは無いです」

    魔法使い「まったく。幼妻とかいって、
     こんなに腹立たしいことは無いってば。
     あんたがロリータだとは思わなかった! 不潔だぁ!」
    魔王「年増はみんなそういう部分だけの関係だと信じたがる」

    魔法使い「どういう関係だっていうのよ」

    魔王「月が沈むまでベッドの中を囁きで埋め尽くす関係」
    勇者「なんかロマンチックだーっ!?」

    魔王「ありていに言うとご奉仕ペット」
    勇者「全然ダメじゃんっ!!」

    魔法使い「だいたいこの娘なんか私と顔が似ててイヤだ」
    魔王「こっちだってイヤです。整形してください」
    魔法使い「そっちがするべきでしょ。後からポっと出のくせに」
    勇者「いや、その。おまえら」

    428 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:19:04.35 ID:J/CrkKk3O (+27,+29,-6)
    こいつは面白い

    是非ともハーレムエンドで!
    429 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:21:42.09 ID:efu0N7JhO (+24,+29,-2)
    さあ盛り上がってまいりました!
    430 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:22:12.18 ID:kG2Rramn0 (+27,+29,-4)
    終わるまでは希望だの予想だの書かない方がいいと思うんだ
    431 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:22:57.46 ID:rauJ3GlTO (+33,+29,-17)
    >>426
    賢者になるのを蹴って、というくらいだから能力的には賢者並なんじゃないか?
    432 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:24:15.48 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-257)
    魔王「成長して年増になるのはいささか不本意ですが
     勇者が女魔法使いのおっぱいの形が好みだというのであれば
     そのような成長をするのはやぶさかではありません」
    魔法使い「何いってんのよっ!」
    勇者「あのー」

    魔王「勇者は挟まれるのとこすり付けられるのと、
     先っちょでくりくりされるのではどれが好きなんですか?」
    魔法使い「あんた妄想ばっかりなの!?」
    魔王「現実にするための努力も欠かしません」
    魔法使い「そういう話をしてるわけじゃないでしょっ!」

    勇者「まぁまぁ」
    魔法使い「まぁまぁじゃないっ! 勇者はどっちの味方なのっ」
    勇者「ふぅ。ここにも対立関係が。世間ってのは世知辛いなぁ」
    魔王「私は常に勇者にはべる。約束しました」
    勇者「そうだな」

    魔王「そしてちゅっちゅします。いちゃいちゃもします」
    魔法使い「むかーっ!
     マヒャドとメラゾーマの合成実験してあげるから
     そこに座りなさい、ちびっ子!!」

    勇者「自分の娘に虐待は良くないぞー」

    433 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:24:36.20 ID:J/CrkKk3O (+28,+29,-2)
    賢者以上の何かなんだな
    434 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:26:25.27 ID:J/CrkKk3O (+22,+29,-3)
    自分の娘、だと?
    435 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:32:03.68 ID:efu0N7JhO (+0,+10,-2)
    お?
    436 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:32:48.99 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-217)
    魔王「知ってたのですか」
    魔法使い「え?」
    勇者「まぁ、なんとなく」

    魔王「なんとなくですか」
    魔法使い「え? え?」

    勇者「まぁな。俺は魔法使いでも賢者でもないから
     理屈はよく判らねーし」
    魔王「さすが勇者ですね。理屈じゃない」

    魔法使い「え……?」
    勇者「そういうことらしいぞ」
    魔法使い「だって、私……子供なんて居ないし。
     生んだことなんてないし」

    魔王「勇者の旅立ちの前夜」
    魔法使い「え。あ。あっ。……そ、それは」
    魔王「その時に命中しました。一発必中です。さすが勇者」
    勇者「なんかやけに生々しい言い方だな」

    魔王「魔王はその時の受精卵を奪って魔王因子を植えつけました。
     自分を狙いに来る勇者専用の、最強の刺客として。
     そして成長促進されたのが私です。刺客としては
     間に合いませんでしたが」

    437 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:33:42.52 ID:jwBmp3gwO (+33,+29,-5)
    >>433
    大魔道士か


    なんかメドローアも使えるみたいだしな
    438 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:37:19.15 ID:rauJ3GlTO (+29,+29,-13)
    ということは子供問題も解決。

    金と地位に目が眩んだ男はポイしていいな
    439 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:39:38.83 ID:JUm00iSeO (-27,-25,-24)
    マオたんをお嫁にしたいお( ^ω^)
    440 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:40:18.12 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-223)
    魔法使い「っ!」
    勇者「そういうことだったのか! 謎は全て解けた!」

    魔王「よろしくお願いします。とう様、そして旦那様」
    魔法使い「余計に犯罪臭いよ」
    魔王「パパはわたしのハニーダーリンです」

    勇者「そういうことらしいぞ。家族は仲良くしよう」
    魔王「私は勇者の娘で幼妻ですが」
    魔法使い「あんたはまだ妻いうかーっ!」

    魔王「女魔法使いは私の卵子提供者ですが
     家族ではないのでは?」
    魔法使い「あ……」

    勇者「っと。そりゃさ。てか、血は繋がってるってことだろ」

    魔王「血が繋がってるだけでは家族の要件を
     満たしているとはいえない。私はそう学習しましたが」
    勇者「お前なー」

    魔王「違いますか?」
    勇者「そういうことじゃなくて、女魔法使いはさっ」

    魔法使い「……ちがわないよ。そだよね。
     魔王とは血が繋がってるかもしれないけれど、
     勇者とは何かあるわけじゃないもんね」
    勇者「……」

    441 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:41:39.25 ID:J/CrkKk3O (+22,+29,-1)
    いい話すぎて泣けてきた
    442 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:49:28.58 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-299)
    魔法使い「勇者が無事だったから、ちょっとはしゃいだ。
     えっと、ごめんね」
    勇者「謝るなよ。そういうのじゃないってば、違うんだってば!」
    魔王「勇者の妻はやはり私なのです」
    勇者「ちょっとまて、魔王っ!! まぜ」

    術者「闇の結界!? やはり魔族か」
    戦士「なんて強力な防御魔法なんだ。結界破壊器をっ!」

    勇者「っかえす発言ばっかりし」

    騎士「第三師団、全力でメラだ! MPは気にせず連打しろっ」
    弓兵「投石器、投石器で狙え! 弓程度では貫通できんっ!」

    勇者「やがって! っていうかウゼェ! バシルーラ×6k!!」

    騎弓戦術「「「「ぎゃわー!!」」」」

    魔王「だから」
    魔法使い「……」
    魔王「いまなら、許しますよ?」
    魔法使い「え?」
    魔王「あの太陽が地平線から離れたら、朝焼けが終ります」
    魔法使い「……」
    魔王「勇者ともう一度再会できた夜が終わりますよ?」
    魔法使い「――っ」
    魔王「今しか云えない事もあるのではありませんか?」

    443 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 11:54:49.42 ID:2inFYDgS0 (+41,+30,-254)
    勇者「うっわ、もうバカ王様に付き従うバカ将軍も
     大変だなぁ。その統治下の皆が一番大変だけどさっ」
    魔法使い「勇者っ」

    勇者「おう。かたずいたぞー。どうした女魔法使い」
    魔法使い「おい。勇者っ」
    勇者「だからなんだって」

    魔法使い「私と結婚して」
    勇者「おいおい。お前旦那いるだろう」
    魔法使い「別れる。っていうか、別れた」

    勇者「嘘つくな。だからこの話は前にもしたろ」
    魔法使い「……」

    勇者「社会的な責任を果たせないやつが嫌いだ、って」
    魔法使い「うん」
    勇者「だからだめ」
    魔法使い「勇者は私のこと嫌いなの?」
    勇者「そういう話じゃねー」

    魔法使い「女としては年増だからダメなのか。
     胸が膨らみかけじゃないとダメなの? っていうか、
     下の毛が生えたらもうたたないの!?」
    勇者「そうそう。
     つるっとしたその美観が……ってなにいわせるんだ!
     そんな訳あるかばかっ!」

    444 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:00:44.10 ID:efu0N7JhO (+24,+29,-13)
    やはり勇者はロ(ry
    445 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:02:21.51 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-157)
    魔法使い「……ううっ」
    勇者「なんだよ」

    魔法使い「わたし……」
    勇者「ん?」

    魔法使い「私、子供できちゃったんだよ!?
     こんな大きな娘が居るんだよっ!!」
    勇者「あ、ああ。そうだな」

    魔法使い「責任とって結婚するのが男の筋ってもんでしょ!」
    勇者「あ」

    魔法使い「気がついた!?
     それがあんたの責任のとりかたなのよっ!
     あんた大人の責任とか何とか言ってたわよねっ」
    勇者「うう……」

    魔法使い「こんな大きな子供が居て婚歴ありで
     あたし世間的にはもううかびあがれないほど
     だめだめーな立場なんだよっ」

    勇者「おまえ最強の魔法使いじゃねぇか」

    446 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:11:22.69 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-177)
    魔法使い「判った、もう結婚してなんていわない」
    勇者「え?」

    魔法使い「その代わりあたしのこと嫌い、
     大っ嫌いって云いなさいっ!」
    勇者「え? ええ!?」

    魔法使い「こちらから先に言わせて貰うとね。
     あたし勇者のこと好きなんだからね。
     それも相当強烈に大好きだからねっ。
     勇者が魔王退治に行くって言い出すまでは
     ぼんやりしか判らなかったけれど、
     それからもう凄かったんだからねっ」

    魔法使い「勇者に抱かれたとき、もうめためた動揺した。
     あのときなんかお風呂に六回も入って身体が
     ヒリヒリするほど洗っておいたんだからね。
     んで綺麗って言われて鼻血だしかけたんだからっ。
     慌てて隠した時に足の指をベッドの柱にぶつけたけど
     あんたに抱っこされたせいで幸せすぎて痛みなんて
     感じる暇なかったんだからねっ」

    447 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:14:32.51 ID:ZKovGoH3O (+22,+29,-2)
    女魔法使いかわいい…
    448 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:15:04.78 ID:efu0N7JhO (+24,+29,+0)
    ああ、かわいいなー
    449 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:19:33.56 ID:kG2Rramn0 (+27,+29,-2)
    これってツンデレなのかな
    よく知らんのだけど
    450 : 以下、名無しにか - 2008/10/03(金) 12:20:50.29 ID:2inFYDgS0 (+45,+30,-275)
    魔法使い「キスしちゃったときはもういっぱいっぱいで
     何にもわかんなかったけれど、もうくっつきたくて
     一緒にいたくてずっと離したくなくて
     そんな自分の子供っぽさが恥ずかしかったから
     そそくさシャワーに行ったけど、本当だったら
     あのままベッドでいちゃいちゃしながら魔王退治なんて
     すっぽかして欲しいなとか考えてたわよ。
     そりゃもうすごい勢いで考えていましたともっ」

    魔法使い「あんたが帰ってこない間、あんたのこと
     毎日考えてた。告白するとおかずにしちゃったりもしたわよっ。

     だいたいなによ。一緒に虫とりいったのもあんただし、
     一緒にメラ習ったのもあんただし、
     一緒にプールまで歩いていったのもあんただし、
     はじめて合成チョコが出来て食べさせてあげたのもあんただし
     たまには外に出ろってあたしを無理やり
     連れ出してたのもあんたじゃないっ。

     あたしの思い出なんて魔法の研究以外は全部勇者よ。
     何を思い出してもだらしない態度のあんたが出てきて、
     そのくせ云うことだけは真面目で正論なんだからっ。
     そんな思い出を一個ずつ取り出しては
     あんたの帰り待ってたりしたのよ。ああ、こっぱずかしわっ」

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