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元スレこりずに新?ジャンル「勇者と女魔法使い」
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―ある日のこと―
勇者「おぉ~、懐かしい!変わってないなあ~。」
勇者(5年ぶりに戻って来たけど、やっぱりいい町だな。)
勇者(女魔法使いの家はどこだっけ…?) うろうろ
勇者(確かこの辺……。あの家だ!)
勇者(俺が勇者ってこと、気づいてくれるかな?)
勇者(まあ、思い出話の1つや2つでもすればいやでも気づくだろうな。)
勇者「おぉ~、懐かしい!変わってないなあ~。」
勇者(5年ぶりに戻って来たけど、やっぱりいい町だな。)
勇者(女魔法使いの家はどこだっけ…?) うろうろ
勇者(確かこの辺……。あの家だ!)
勇者(俺が勇者ってこと、気づいてくれるかな?)
勇者(まあ、思い出話の1つや2つでもすればいやでも気づくだろうな。)
コンコン、コンコン
女魔法使い(こんな時間に…誰かしら?)
ガチャッ
女魔法使い「…どなた?」
女魔法使い(こんな時間に…誰かしら?)
ガチャッ
女魔法使い「…どなた?」
勇者(やっぱり全然気づいてない…。)
勇者(って、そのポジションの指輪は…!)
勇者(そっか、女魔法使い、幸せになれたんだな。)
女魔法使い「…あの、ご用件は?」
勇者「! あのですね、私は○○の街で料理屋を経営しているものなんですが」
勇者「お宅のマンドラゴラの漬物がおいしいとの噂を聞きつけましてね。」
勇者(って、そのポジションの指輪は…!)
勇者(そっか、女魔法使い、幸せになれたんだな。)
女魔法使い「…あの、ご用件は?」
勇者「! あのですね、私は○○の街で料理屋を経営しているものなんですが」
勇者「お宅のマンドラゴラの漬物がおいしいとの噂を聞きつけましてね。」
女魔法使い「あら、いつの間にそんな遠くまでウチの漬物のことが。」
勇者「はい。なので、是非私の店に定期的に宅配してほしいのですが。」
女魔法使い「残念ながら、お店で取り扱えるほどの量は作れませんわ。」
勇者「いえいえ、ごく少量でもかまいません。」
勇者「希少価値が高い商品と言うのは一種のステイタスにもなりますし。」
勇者「はい。なので、是非私の店に定期的に宅配してほしいのですが。」
女魔法使い「残念ながら、お店で取り扱えるほどの量は作れませんわ。」
勇者「いえいえ、ごく少量でもかまいません。」
勇者「希少価値が高い商品と言うのは一種のステイタスにもなりますし。」
女魔法使い「はあ…。わかりました。ごく少量でもかまわないのならお送りしますわ。」
勇者「ありがとうございます。宅配についてはこちらが手配しておきますので。」
勇者「あと、代金のほうは……これくらいでどうですか?」
女魔法使い「あら、こんなにもらっていいのかしら?」
勇者「ええ。噂を聞く限りではこれが相場かと。」
女魔法使い「わかりました。この値段でお願いします。」
勇者「ありがとうございます。では、私はこれで…。」
勇者「ありがとうございます。宅配についてはこちらが手配しておきますので。」
勇者「あと、代金のほうは……これくらいでどうですか?」
女魔法使い「あら、こんなにもらっていいのかしら?」
勇者「ええ。噂を聞く限りではこれが相場かと。」
女魔法使い「わかりました。この値段でお願いします。」
勇者「ありがとうございます。では、私はこれで…。」
ガチャッ
勇者(……)
勇者(なんで、俺って言わなかったんだろ。)
勇者(まあ、今の幸せを壊しちゃいけないよな。)
勇者(って、何で女魔法使いが俺の事を好きって方向で考えてんだ…。)
勇者(この自意識過剰野郎め…!)
勇者(でも、俺もあの家であいつと暮らしてたんだんよな。ちょっとだけだったけど。)
勇者(あの時が一番幸せな時期だった気がするな…。)
勇者(なんだか目頭が熱いな…。)
勇者(……)
勇者(なんで、俺って言わなかったんだろ。)
勇者(まあ、今の幸せを壊しちゃいけないよな。)
勇者(って、何で女魔法使いが俺の事を好きって方向で考えてんだ…。)
勇者(この自意識過剰野郎め…!)
勇者(でも、俺もあの家であいつと暮らしてたんだんよな。ちょっとだけだったけど。)
勇者(あの時が一番幸せな時期だった気がするな…。)
勇者(なんだか目頭が熱いな…。)
勇者(あいつが他の男と暮らしているって…、くやしいな。)
勇者(…くやしい?…ははっ、そうか。)
勇者(結局、俺はあいつのことが好きだったってわけか。)
勇者(自分でも気づかなかったよ。)
勇者(…もういい。今は俺は勇者じゃない。)
勇者(別の顔、別の名前で暮らしている、料理屋の店長。)
勇者(店に戻ろう…、客が待ちわびてるだろうな。)
勇者(この町にも、もう来ることはないよな…)
勇者(じゃあな、女魔法使い、そして勇者。)
勇者(…くやしい?…ははっ、そうか。)
勇者(結局、俺はあいつのことが好きだったってわけか。)
勇者(自分でも気づかなかったよ。)
勇者(…もういい。今は俺は勇者じゃない。)
勇者(別の顔、別の名前で暮らしている、料理屋の店長。)
勇者(店に戻ろう…、客が待ちわびてるだろうな。)
勇者(この町にも、もう来ることはないよな…)
勇者(じゃあな、女魔法使い、そして勇者。)
勇者…いや、元勇者の料理屋は相も変わらず繁盛している。
巷では、勇者が見つかっただの、死んだだの噂が流れている。
そんなことはもう、彼にはどうでもいい事柄だった。
女魔法使いから毎月送られてくる漬物は店には出さず、自分のために取ってある。
はじめのうちは女魔法使いのことを思い出し、時には涙さえ流していたが、
最近ではただ美味しいという理由で毎朝のご飯のお供にしている。
今、自分は幸せだと彼は思う。
やりがいのある仕事、そこそこの収入、町の人々との交流。
そこに何一つ不足はない。そう、何一つ。
今日も朝は清々しく、澄んだ空気が町を満たす。
今日は客の入りがいいだろう、と思いつつ、彼は店を開ける。
完。
巷では、勇者が見つかっただの、死んだだの噂が流れている。
そんなことはもう、彼にはどうでもいい事柄だった。
女魔法使いから毎月送られてくる漬物は店には出さず、自分のために取ってある。
はじめのうちは女魔法使いのことを思い出し、時には涙さえ流していたが、
最近ではただ美味しいという理由で毎朝のご飯のお供にしている。
今、自分は幸せだと彼は思う。
やりがいのある仕事、そこそこの収入、町の人々との交流。
そこに何一つ不足はない。そう、何一つ。
今日も朝は清々しく、澄んだ空気が町を満たす。
今日は客の入りがいいだろう、と思いつつ、彼は店を開ける。
完。
ごめん、今から学校行かなきゃいけんから無理やり終わらせちゃった…
時間があったら3章別Ver.やるよ。
時間があったら3章別Ver.やるよ。
てっきり女が勇者のあの晩の子産んで一緒に生きてて帰ってくるのを
待ってるって終わり方だと思ったのに
欝かよ・・・
ハッピー期待
待ってるって終わり方だと思ったのに
欝かよ・・・
ハッピー期待
>>221
俺もそんなんだと思ってた
俺もそんなんだと思ってた
展開予想は自重しようぜ
今俺たちにできることはいつ>>1が帰ってきてもいいように保守するだけだ
今俺たちにできることはいつ>>1が帰ってきてもいいように保守するだけだ
>>1は支ね!氏ねじゃなくて、支ね!
>>1
乙でした
乙でした
3日ルールと>>1が帰るのどちらが早いかなあ・・・
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