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    元スレ新ジャンル「宇宙人疑惑」

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    251 = 250 :

    「………」
    「………」
    「…俺、なんか嫌われるようなことしたっけ?」
    「え、なんで?」
    「いや…この距離感ナニ?」
    「きょりかん…?」
    「…お前、さっきから測ったかのように一定の距離とってついてきてるだろ?」
    「うん」
    「…うんって」
    「だって、間違って接触したら困るよー」
    「…はぁ?」
    「あれ?接触は交換日記開始後約180日以降だよね?」
    「なんでだ?」
    「って、昨日、男くん言ってたし。めもりにとってあるし」
    「………いや、あれはな」

    252 = 250 :

    あ…ミスった…180日って…3ヶ月じゃん…

    253 = 250 :

    ごめんなさい…>>252のことは忘れてください

    255 = 250 :

    「…ふむふむ。つまり、単純な接触じゃなくて、意思疎通の代替みたいな接触行為が該当するんだね」
    「そうだ」
    「なるほど、現時点での故意または過失による接触も特に問題にはならないってことかぁ…」
    「…なんか、文章、固くないか?」
    「かたい?」
    「交換日記もそうだったけど、なんか、熟語とか多いというか、たまにそういうときがあるぞ?」
    「…そ、それって、不自然?」
    「まぁ、ちょっと」
    「………そ、それってマジ、ヤバくねー?マジ、パねぇー?」
    「いや、それも不自然だから」

    256 = 250 :

    「とりあえず、俺はランチAを頼むけど…あれ?女?」
    「………」
    「おい」
    「…な、なんだよぅ」
    「…?いや、メシ、注文」
    「………えーえっと…あー…てゆーかー肉うどんーみたいなー」
    「………」
    「ちょ、ちょーえむえむー」
    「…だから不自然だっつーの」

    257 = 250 :

    「…うぅ」
    「どうした?」
    「…おばちゃんに、『肉うどんの肉、ナマで!』って言ったら、怒られた」
    「まぁ」
    「…なんか焼いてある」
    「焼いてる肉もうまいぞ」
    「…ビタミンとか…壊れちゃってるよ、きっと」
    「そのへんはキャベツで補給しとけ」
    「…栄養バランスがぁ」
    「なんだ、その妙なコダワリは…」

    258 = 250 :

    「…そんなに話し方ヘンかな?」
    「今はそうでもないけどな。たまに、な」
    「たぶん、頭の中が切り替わっちゃうからだなー」
    「切り替わる?」
    「えーっと…専門的…じゃなくて…思考を伴う…でもなくて…」
    「いや、まぁいいから、続けろよ」
    「とにかく、そうゆうこと考えると、こう…バチっと」
    「………偉そうな人と話すとき敬語になるみたいな?」
    「…そうかも」
    「なるほどなぁ…」
    「………あ、あのさ、私、そういうときって、周りから浮かんでたりする?」
    「…浮いてる…だよな………たまに、な」
    「うー…それは困る」
    「困る?」
    「うん。…大きな話題に上ったり、たくさん目立っちゃったりすると」
    「すると?」
    「さもn………………」
    「サモ?」
    「………さ、さもはんっ!!」
    「…サモハン?」

    259 = 250 :

    「…なぜ、ここで、デブゴンが」
    「………そうだ!」
    「なにが?」
    「交換日記、がんばる!」
    「あ、ああ?…かんたんな日本語で書いてみるってことか?」
    「うん。鍛錬!特訓!山伏!」
    「…山伏は類語じゃないぞ」
    「男くんの書いたの教科書にするから、頼むねっ!」
    「やめてくれ」

    260 = 250 :

    「男くんっ」
    「あ、女…おはよ」
    「おはよっ!…はい、これ」
    「ああ」
    男友「おー今日も交換日記かぁ」
    女友「確かに今日は交換日記びよりよね」
    「…お前らどこから湧いてきた…てか交換日記日和ってなんだ?」
    男友「そんなことよりさー」
    女友「どんなこと書いてるの?」
    「そ、それはっ」
    「見せないぞ」
    男友「そう言うなって…俺とお前の仲だろ?」
    女友「…どんな仲なのよ」
    「?」
    男友「…いいんだ…遊びだったとしても、でも、俺が本気でお前を」
    「ち、ちがっ…違うんだっ!聞いてくれっ!!男友…俺だって…」
    女友「はいはい…そのいつものヤツいいから、日記、見せなさいよ」
    男友「…おいおい…俺たちより先に素になるなよ…」
    「…つまり、ふたまた、ってこと」
    「ち、ちがっ…違うんだっ!聞いてくれっ!!」
    女友「さっきと台詞が一緒になってるわよ…」

    262 = 250 :

    ○月×日 曇

    はじめに,本日記より,平易な表現を用いることを心がける.
    不慣れであり,判読しにくい箇所も出てくると思うけど,そのことについて謝罪しておく.

    まず,本日の起こったことについて報告する.

    朝,目が覚めて曇天であることを確認した.雲量が基準値より多かったので
    たぶん,曇りであると推測してみた.後に,テレビのニュースでお天気お姉さんが
    今日は曇りと言っていたので,この推測の正しさは証明されている.

    朝食を摂る.本日の献立については,いちばん最後にまとめてある.
    美味だった.また,栄養価・バランスともに特に問題はなかった.

    入浴する.睡眠時発汗していたため,シャワーを浴びようと思った.
    汗臭かったら,対人関係等において,不利なことになるかもだからだ.
    それに,寝癖もなおせるし.一石二鳥.極めて効率が良い.
    洗浄は,主に頭髪,顔面,躯体において洗った.詳細については,恥ずかしいので伏せる.

    263 = 250 :

    女友「…なにこれ?」
    「日記だよ」
    男友「…ずいぶん、進歩したなぁ」
    「ああ、頑張ったなぁ…偉いぞ、女」
    「えへへっ」
    女友「………いや、これ、日記というか…ていうか長いし…」
    「いや、最初のとか、20ページに及ぶからな」
    女友「………」
    「ん?」
    男友「そういや、男はどんなこと書いてるんだ?」
    「!!…み、見るなぁっ」
    男友「いや、女ちゃんのだけ見るっていうのも不公平じゃん?」
    「うん。不公平は良くない」
    「や、そ、それとこれとは…」
    男友「どれどれ…」

    264 = 250 :

    ○月×日 晴れ

    やっべーよ!
    東野圭吾!まじやべー!!
    感動・トリック・文体…すべてにおいてやべー!!
    つい夢中になってもう3時だよやべー!!
    志賀の暗夜行路もやベーけど
    ていうか宿題ぜんぜんやってねーやべー!!
    助けて!!ワクワクさーん!!
    そういえば、ゴロリってあれ、犬なんだっけ?
    そうそう、お前、三毛猫見つけたらしいけど、三毛猫ってほとんどがオス…あれメスだっけ?
    とにかくどっちかなんだぜ!!
    で、東野圭吾なんだけどさ、読んだのは流星の絆ってやつで
    結構前に買って積んでたんだけど、もうなんで積んでたんだと後悔するくらいやべー!!
    ストーリーは3人兄弟が主人公で

    265 = 250 :

    女友「なに、このハイテンションな…」
    「…徹夜で、ナチュラルにハイだったんです」
    男友「話題…飛びすぎだろ」
    「…すいません」
    「あ、日記にも書いたけど、ゴロリ、クマさんなんだってー」
    「…そうなんですね、わざわざ、ありがとうございます」
    女友「…しかし、男のこの自己満足以外のなにものでもない駄文はいいとして」
    「…駄文って、ひどくない?けっこう頑張って書いたよ?」
    女友「女の日記はどうにかしないとね」
    「え?」
    女友「…しかたないから、私が女の子っぽい日記の書き方教えてあげるわ」
    「いいの?」
    「悪いなぁ…ありがとな」
    女友「…なんで、あんたが感謝すんのよ」
    「へ?なんで…って、そりゃ」
    男友「………じぇらすぃ…か…みぐるしい」
    女友「べ、べつにっ………と、とにかく、教えてあげるからっ!」
    「うんっ!よろしくねー」

    266 = 250 :

    「男くんっ」
    「あ、女…おはよ」
    「おはよっ!」
    女友「というわけで…ちゃんとできた?」
    「うんっ」
    男友「おーそれは期待できるな」
    「………なんで、お前らは当然のように俺たちの交換日記を見る」
    女友「…なによ。文句あるの?」
    「…いや、交換日記ってさ、アレじゃん?恋人達の語らいの延長って言うかさ」
    男友「…おー…これはまた」
    「どう?」
    「…俺より先に見るなよぅ」

    268 = 250 :

    「どう?どう?普通っぽい?」
    「…なんていうか」
    男友「…読めない…ある意味、大進化を遂げたといってもいいような気がするが」
    「え?」
    女友「………なんで、こんなことになって」
    「…ああ、女友のせいじゃないと思う」
    「え?え?」
    男友「…女ちゃんさ、女友にどういうふうに教わったんだ?」
    「えと、事象だけではなく、もう少し自らの感想・意見を取り入れること」
    「うん」
    「あと、男くんに伝えたいことだけを書く。出来事全てを記述する必要はない」
    女友「うんうん…そうね…確かにそう教えたはずよね…」
    「それから、携帯電話のメールで、こういった言語が確立されてるって聞いて、調べてみて応用してみた」
    男友「あー…なるほど、それのせいか…」

    269 = 250 :

    「………男くん」
    「ん?」
    「読みづらい、よね?…あの、書き直すから」
    「あーいいよ。せっかくお前が書いてくれたんだしな」
    「でも」
    「読もうと思えば、読めないこともないって」
    「…うん」
    「気にするなよ。…まぁ、でも、そうやって、気、使ってくれるのは嬉しいし、
     普通っぽくしようって努力してるところなんかは、かわいいと思うしな」
    「あ…う…えと…」
    「あーでも、次からは普通のかたちで書いてくれよ」
    「…うんっ」
    男友「…なに、この空気」
    女友「…あ、あんたたちね、私たちがいること忘れて、その、暴走しないでよねっ」
    「しないし…」

    270 = 250 :

    「男くんっ」
    「あ、女…おはよ」
    「おはよっ!」
    男友「さーて、今日はどうだ?」
    女友「…ん、どれどれ?」
    「…ああ、いいよ…見ればいいだろ…もう、いいよ…プライバシーなんて…もう…」

    271 = 250 :

    ○月×日 快晴!!

    今日は,いいお天気だったね.体育は暑かったけど.

    今日も早く起きたので,以前日記に書いたように散歩に行きました.
    朝の散歩って気持ちいい.

    公園の奥に位置する森を散策したんだけど,あんまり人が入ってないのかな?
    いろんな植物が観察できました.サンプルもとったし.

    今度は,あなたと一緒に行きたいな.

    登校中に手をつないで歩いている二人組みを見た.
    ちょっといいなって思った.…でも、まだ半年経過してないしね.
    がまんがまん.

    272 = 250 :

    男友「…なんかふつー…ところどころ妙なとこあるけど、気になんないし」
    女友「…そうね…ノロケ的な要素も高くなってきたし…」
    「そう?いい感じ?」
    「…ああ」
    男友「…っていうか、まだ手もつないでないのか?」
    「ああ、そうだけど」
    女友「………手くらいつなぎなさいよ」
    「えぇっ!?」
    男友「そうだな…明日、休みだしデートだな。これは」
    女友「いいわね。デートね。…そうね、とりあえず、動物園とかいいんじゃない?」
    男友「だな。経済的にも。遊園地と違って待ち時間無いし」
    女友「うん。じゃあ、明日の9時に動物園前ね?」
    「あ、うん」
    「ああ」
    女友「あ、心配しなくても尾行とかしないから」
    「そりゃな………って、いつの間に、で、デートすることに」
    男友「いいだろ?なんか予定でもあるのか?」
    「ないけど…女は?」
    「ないよ」
    女友「なら、いいじゃない」

    273 = 250 :

    「男くんっ!…ごめんね、待たせちゃった?」
    「いや、そうでもない」
    「よかったー」
    「…そういう服、着るんだな」
    「え?…あ、うん、最近の雑誌とか検索して、抽出してみたんだけど…どう、かな?」
    「?…まぁ、似合ってる…んじゃないか」
    「そ、そう…そっか…えへ………じゃ、じゃあ、さっそく動物園行ってみよっ」
    「ああ」

    274 = 250 :

    女友「………」
    男友「…あそこは、『今来たところさ…そんなことより今日もかわいいね』でつなげるべきだよな?」
    女友「…なんで、あんたがここにいるのよ?」
    男友「いや、お前こそ。尾行とかしないんじゃなかったのか?」
    女友「こ、これは尾行ってわけじゃなくてっ」
    男友「あー、ツンデレはいいから」
    女友「なによ、それ」
    男友「…入園したな。…俺たちも行くぞ」
    女友「………む」

    275 = 250 :

    「わー!!すごいっ!!これなに?これなに?」
    「…ゾウだろ」
    「やっぱり、これが…すごいねー…おっきいねー」
    「見たことないのか?」
    「うんっ!データは目を通してあるけど、実物見るの初めて」
    「そうか」
    「えと…前足の蹄の数が5つで…背中、耳、鼻の形状も合わせて考えると…アジアゾウかな?」
    「詳しいな」
    「そう?………うわー、見てみて!リンゴ食べてるー」
    「おー」

    276 = 250 :

    「…おお」
    「あ、これ知ってる。パンダだよねー?」
    「ああ」
    「………うごかない」
    「…カメラ…カメラ…」
    「男くん?」
    「悪い、ちょっと待っててくれ」
    「?」

    パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ…

    「悪い…待たせたな」
    「………117枚…」
    「え?なにが?」
    「ねぇ…男くん、あのパンダ、ぜんぜん動いたりしてなかったよ?」
    「ああ、パンダっていうのはそういうもんだ」
    「そ、そうなんだ…」

    277 = 250 :

    「か、かわいいーっ!!」
    「…おおさんしょううお?」
    「こ、これっ…うわっ…うごいたっーのそのそしてるーっ!!」
    「………」
    「水槽、手入れても」
    「噛み付かれるぞ…」
    「…そ、それでもいいっ!!」
    「こらこら…動物園のひとに怒られるだろうが」
    「あ…トラブルになっちゃう?」
    「ああ」
    「そっか…それは、避けないとね…残念」
    「…写真とってやろうか?」
    「いいのっ?」
    「ああ。容量あまってるし」
    「やったー!」
    「よろしければ、お撮りしましょうか?」
    「え、でも」
    「…お願いしますーっ」
    「ほら、並んで………いや、あんたら、もうちょっと寄れよ…いきますよー人魚の肉を食べた人といえばー?」
    「は?」
    「やおびくにー」

    パシャッ


    278 :

    >>277
    なんとマニアックな写真の掛け声w

    279 = 250 :

    男友「…なんだ、普通にデートできてるじゃないか」
    女友「そうね」
    男友「爬虫類館で記念撮影するカップルってどうなん?」
    女友「さあね」
    男友「…男、肩に手ぇまわしたりすればいいのに」
    女友「本当ね」
    男友「なんか不機嫌じゃね?」
    女友「べつに」
    男友「…お前が言い出したんだろ」
    女友「………言い出したのはアンタでしょっ」
    男友「難儀な性格してるなぁ…」
    女友「あ、アンタに言われたくないわよっ!」

    280 = 250 :

    「…さて、だいたい見たし、昼メシ食べに、街にでも行くか?」
    「うんっ………あ」
    「どうした?」
    「あれって、人が乗る観覧車だよね?」
    「…人が乗らない観覧車の方が珍しいんじゃないか?」
    「乗ってみよっ!ね?」
    「え?…ああ」

    281 = 250 :

    「うわー………思ってたより、低いんだね」
    「それ言うか?この規模の観覧車でお前はナニを夢見てたんだ?」
    「いや、もっとこう…空に届きそうなくらいかなって」
    「…まぁ、もうちょい大きいやつなら、となり街にあるけど」
    「あ、だったら、今からごはん食べて、そっちに行こー!」
    「観覧車なんか一回乗ればいいだろ?」
    「えー」

    282 = 250 :

    「…楽しいね」
    「あ?」
    「………楽しいねーって」
    「そうだな。楽しいな」
    「…いいのかな?こんなで」
    「………ダメなのか?」
    「わかんない」
    「…楽しいことはいいことだろ?そりゃ、楽しいことばっかりしてちゃダメだろうけど」
    「…さいきん、毎日、楽しいよ?…男くんがいて、みんながいて」
    「…そ、そうか?…お、俺がいて?」
    「うん。きっと、男くんがいてくれるから、楽しいんだろうって思う」
    「…」
    「でもね、いいのかな…とも思うの。楽しくて、それでいいのかって…そんなことしに来たわけじゃ」
    「?」
    「………いつか」
    「いつか?」
    「…ううん、なんでもない」
    「なんでもないって、お前」
    「………なんでもないのーっ!さ、一周したしお昼ごはん食べに行こー!」
    「………」

    283 = 250 :

    女友「…ここの観覧車ってさ、カップルで乗ったらずっと結ばれるっていう」
    男友「俺は、破局するっていうジンクスしか聞いたことしかない」
    女友「………もう、尾行する必要ないわね」
    男友「そうだな」
    女友「帰る」
    男友「…せっかくだからさ、これから」
    女友「ありがと…でも、今日はいい」
    男友「………そ、か」

    284 = 250 :


    「ごっはんーごっはんー…ってどこに行くんだろ?」
    「えっと…あっちの角の、生肉とか食える店」
    「やったー!」
    「………なぁ…お前ってさ」
    「うん?」
    「いや…そんなことあるはずないと思うんだけど」

    キィィィィィィィィィッ

    「え――」
    「っ!!………女っ!!」
    「きゃっ」

    ――――――ガンッ

    「………男くん?…男くん?…ねぇ………うそ…やだ…男くんっ!!」

    285 = 250 :

    「…っ!!」

    声が聞こえる…
    ああ…よか…った…無事だったんだ…

    「……くんっ!!」

    …あれ?…からだ………うごかない…
    ………血めちゃくちゃ出てるし…
    あー死ぬな、これ…

    「男っ…くんっ!!………**っ!」

    泣きそうな声………そういや、こいつの泣いてるところなんて見たことないな…
    うわぁ…すっげえ…見てぇ………目、なんで見えないんだ…
    ………走馬灯まだか?………ていうか…なんだ?…あれ?

    「***、**っ!…***ー!******!!」

    わけわかんね…何言ってるのか…
    やばい…ねむい………せめて………手、つなぎたかったな…

    286 :

    男死亡のおしらせ

    287 = 250 :

    チュンチュンチュン…

    「………ふわぁぁぁ」

    「…あれ?」

    「………なんだ、夢か」

    「…あれ?………どんな夢だっけ?」

    「………」

    「…やばっ…遅刻するっ!」

    288 = 250 :

    男友「よ」
    「よ」
    男友「…遅刻ぎりぎりだな」
    「いや…危うく寝坊しそうなとこだった」
    男友「そうそう、デート、どうだったんだ?」
    「デート?」
    男友「いや、動物園、行ったろ?」
    「………ああ…まぁ、普通じゃね?」
    男友「…普通ってなんだよ」
    「普通は普通だろ」
    男友「………ふっふっふっふっふ…お前は知らないだろうが、昨日実は俺、尾行してたんだ」
    「な、なにぃっ!?」
    男友「…パンダ、好きなんだろ?」
    「!?」
    男友「………くっくっく…お前がパンダを撮ってる姿はこの通り、携帯で撮影済み…
     …これを全校にばらまかれたくなかったら…わかるな?」
    「くっ………ど、どうすればいいんだよっ」
    男友「………そうだな、とりあえず、下着以外全部脱いでもらおうか」
    「なっ…そんなこと」
    男友「嫌ならいいんだぜ?…ま、そのかわり、この画像は」
    「………わ、わかった…」
    女友「そろそろツッコミしてもいいころ?」

    289 = 250 :

    「おはよ」
    女友「おはよう。遅かったのね」
    「ちょっとな」
    男友「で、どうだったんだ?デート」
    「いや、だから、普通だったと」
    男友「お前に聞いてないし」
    「へ?」
    女友「ふ、普通だったわよっ!」
    男友「へー、ふつーねー」
    女友「な、なによっ!!」
    男友「…手もつながないデートが普通かよ」
    女友「なっ!!…い、いいじゃないっ!ま、まだ、その、そういうのは早いのよっ!!」
    男友「早いって…お前ら、付き合って、どれくらいになるよ…ホントに半年たたなきゃ、手つながないのかよ」
    女友「そ、それは…その…男が………ね?」
    「え?」
    男友「どうした?」
    「あ、いや…」
    女友「…そ、その、私は…手くらいなら、いつでもいいっていうか…」
    男友「………なにそれ?ノロケ?…ひとり者相手にひどいだろ…」
    女友「も、元はといえばアンタが言い出したんじゃないっ!!」

    290 = 250 :

    「…」
    女友「………もしかして嫌いなもの入ってた?」
    「…おべんとう?」
    女友「え?うん」
    「作ってきてくれたんだ?」
    女友「そりゃ、この間からずっと作ってるじゃない」
    「俺のために?」
    女友「…うん………って、これは一つ作るのも二つ作るのもそんなに手間は変わらないからで」
    「…ありがとな」
    女友「………あ…う………うん………えへ」
    「どうした?」
    女友「ううん、嬉しいなって…ずっと、こういうことしたかったから」
    「…こういうこと?」
    女友「好きな人に、自分の料理食べてもらうの」
    「…す、すきなひと…というと」
    女友「…っ!………い、今のはそのっ…そういう意味じゃなくてっ!!」
    「と、とっとりあえず、いただきますっ!!」
    女友「ど、どうぞっ!!」

    292 = 250 :

    女友「ど、どう?」
    「普通にうまい」
    女友「…なによ、その普通にって」
    「いや、うまいよ…いつものことながら」
    女友「そ、そう?………あ、お茶いる?」
    「ああ」
    女友「………はい」
    「さんくす…」

    293 = 250 :

    「ごちそうさん」
    女友「おそまつさまでしたっと…お茶いる?」
    「ああ…悪いな」
    女友「はい」
    「………こういうのってさ、やっぱちゃんと献立とか考えてたりするのか?」
    女友「そりゃ…考えるわよ。栄養のバランスとか」
    「栄養バランス…栄養価…」
    女友「栄養価?」
    「………魚ってさ、生で丸ごと食べた方が栄養価高いよな」
    女友「どうしたの急に?…生で丸ごとって、そんな人いないわよ」
    「そうだよな…寄生虫とかいるし」
    女友「…今のって、もしかして明日はサカナがいいってこと?」
    「…いや、そういうつもりじゃ………あ、でも、魚もいいな」
    女友「わかった。入れとくね」

    294 = 250 :

    「…じゃ、またな」
    女友「うん。また明日」
    「気をつけて帰れよ」
    女友「あんたこそ」
    「明日、魚な?」
    女友「あーはいはい、わかったって」
    「魚じゃなかったらグレるからな」
    女友「はいはい………あ、そうだ。写真ってプリントアウトしてくれた?」
    「写真?」
    女友「ほら、動物園で撮ってもらったじゃない」
    「あー…まだ」
    女友「…別に、急がせる気はないけど…その…初めてのツーショットだから…」
    「わかった。明日持って来る」
    女友「ありがと」
    「…魚と交換な?」
    女友「そんなにサカナ好きだっけ?」

    295 = 250 :

    「さーって…帰るか」
    「あ、あのっ」
    「はい?」
    「………こんにちは」
    「…こんにちは?」
    「………えっと」
    「すいません…どちらさんでしたっけ?」
    「あ…」
    「?」
    「………あの、手、いいですか?」
    「は?」
    「その、握っても」
    「…まぁ、どうぞ」
    「………………」
    「……えっと」
    「…はい、ありがとう…ございましたっ…」
    「はぁ…」
    「じゃ、その…さよならっ」
    「あ、はい…」
    「………さよ、なら…男くんっ…」
    「え?」

    「………誰だ、今の?………ウチの学校の制服だったけど…」

    296 = 250 :

    おしまい?

    297 :

    え?・・・

    298 = 250 :

    終わり?です

    キリよさげ?なのでこのへんで終わってもいいかなとか…

    なにせ…そろそろシャワー浴びたりしないとやばいので…
    もうちょっと書きたいところですが…あと3時間くらい…まぁ、仕方ないですね。

    そんなわけで
    読んでくれた人や、保守さん、他の書き手さんたちに感謝をこめつつ
    風呂に行きます。

    今週が皆さんにとって、はっぴーなものでありますように。

    では。

    帰ってくるまで、残ってたらいいなぁ…

    299 = 297 :

    寝る前保守

    300 :


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