私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「俺が三年生?」初美「もっと傍にいてもいいですかー?」

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コンマ
初美:8の倍数
美穂子:8で割って余りが1
怜:8で割って余りが2
小蒔:8で割って余りが3
エイスリン:8で割って余りが4
玄:8で割って余りが5
哩:8で割って余りが6
衣:8で割って余りが7
直下
初美:8の倍数
美穂子:8で割って余りが1
怜:8で割って余りが2
小蒔:8で割って余りが3
エイスリン:8で割って余りが4
玄:8で割って余りが5
哩:8で割って余りが6
衣:8で割って余りが7
直下
おひさし!
明日は休みだからやりますとも
んじゃ、もうちょっと後で
明日は休みだからやりますとも
んじゃ、もうちょっと後で
小蒔「春ですねぇ」
初美「なのですよ」
春「呼んだ?」
小蒔「あ、別に春を呼んだわけじゃなくて」
春「知ってる」
初美「この時期になるとはるるも有名人ですねー」
春「よく来い来いって言われるし。人気者は辛い」
小蒔「はーるよこい、はーやくこい……でしたっけ?」
春「どこぞのまんがまつりは置いとくとして……これ」
小蒔「お手紙ですか?」
春「うん、あの人から」
小蒔「――! 見せてくださいっ」
『――前略』
『――中略』
『――後略』
小蒔「あ、あれ……?」
初美「全部略してるから中身がすっからかんなのですよ」
春「ある意味斬新」
小蒔「一体どういうことなんでしょうか?」
春「暗号文?」
初美「火で炙ってみますかー?」
小蒔「マッチですね、持ってきます!」
巴「どうかしたんですか?」
小蒔「はい。お手紙が来たのでちょっとマッチを」
巴「そうですか、マッチを……えっ?」
春「姫様、それじゃ手紙を燃やそうとしてるようにしか聞こえない」
小蒔「あ、うっかりしてました」
巴「燃やそうとしてるわけじゃないみたいですけど、それにしても火が必要なんですか?」
初美「これを見るのですよ」スッ
巴「ええっと……なにこれ?」
初美「きっと隠された文章があるに違いないのですよ」
巴「だから火であぶり出しを?」
春「私の見立てでは高度な暗号文」
巴「うーん……そもそも誰からなんです?」
小蒔「京太郎様です!」
巴「あ、そうですよね」
巴(でも、暗号文なんて面倒なことはやらないだろうし……)
巴(危ないから火を使わせるようなこともさせないと思うんだけど)ハラッ
巴「あれ?」
小蒔「なにかわかりました?」
巴「もう一枚あるみたいなんですけど」
春「重なってた?」
初美「なるほど、あぶり出しや暗号文と疑わせることで二枚目から注意をそらす計略なのですよ」
巴「ただの冗談だと思うよ?」
小蒔「えっと……」
『――という冗談はさておいて』
小蒔「本当に冗談でした」
巴「あはは、ですよね」
春「してやられた……」
初美「裏をかかれたのですよ……」
巴「ただの考えすぎだね」
小蒔「……」モクモク
『――近況の報告はさっきした通りだ。色々あって書ききれなかった分はまた今度』
『この手紙が届いてる頃には日本のどこかでプラプラしてると思うけど、必ずそっちにも行くつもりだ』
『小蒔のかわいい声もしばらく聞いてないしな』
小蒔「もう……」テレテレ
初美「顔がフニャフニャなのですよ」
巴「そんな恥ずかしいこと書いてあったのかな?」
春「きっとかわいいだとかそんなとこ」
初美「しばらく戻ってこないかもしれませんねー」
巴「じゃあそれまでおやつはお預けかな?」
初美「なんと! もうそんな時間でしたか!」
春「大丈夫、黒糖はある」スッ
巴「あんまり食べ過ぎると、また取り上げられちゃうよ?」
春「それ以上はいけない。噂をしたら影がさしちゃう」
初美「おやつの時間なら、霞ちゃんたちも呼ばないといけませんねー」
巴「滝の方にいるみたいだから、呼んできてもらってもいいかな? 二人も一緒だと思うから」
初美「三人して滝行ですか?」
巴「霞さんがね。二人は付き添い」
初美「はぁ、修行熱心いいますか」
巴「……なにか振り切りたいことがあるのかもね」
初美「……そうですねー」
初美(ホント、バカなのですよ……)
初美「では、ちゃちゃっと呼んできちゃいますねー」タタッ
春「それじゃあ、私は姫様を見守ってるから」
巴「私たちはお茶とおやつの準備だね」
春「……しかたないなぁ」
良子「ぐっもーにん」
京太郎「あれ、仕事ですか?」
良子「東京から愛媛に帰る途中ですね」
京太郎「……なんで京都に?」
良子「なんとなく抹茶的なサムシングが食べたくなって」
京太郎「なるほど、ありますね」
良子「新幹線を途中下車しましたが、ノープロブレムです」
京太郎「いや、あんた新幹線の料金どんだけかかると思ってんだよ!」
良子「ふふ、マネーの力は偉大ですね」
京太郎「くそっ、プロ野球選手並の年棒かよぉ!」
良子「それで、あなたは旅行中ですか」
京太郎「気楽な一人旅ですね」
良子「ええ、春たちから聞いてはいます」
京太郎「また鹿児島に?」
良子「春から黒糖を取り上げてきましたよ」
京太郎「そりゃまた……」
京太郎(その光景が目に浮かぶな)
良子「……あなたは姫様を選びましたか」
京太郎「ん? 俺そんなこと言いましたっけ?」
良子「なんとなくわかりますよ」
京太郎「すげぇ……さすがは元中東の傭兵にしてイタコ」
良子「ノーウェイノーウェイ……まあ、口寄せぐらいならできますが」
京太郎「できるのかよっ」
良子「別に今更そのぐらい、大したサプライズでもないでしょうに」
京太郎「ソロモン王を呼び出したり?」
良子「どれ……えっと、暗い未来が見えますね」
京太郎「いきなり不穏なこと言うのやめません?」
良子「王がサモンする悪魔には未来を見るのもいますからね」
京太郎「普通に悪魔とか言っちゃったよ……」
良子「まぁ、暗い未来というのはジョークですよ」
良子(半分は、ですけどね)
京太郎「ならせめてうまくいくように声援お願いしますよ」
良子「ふぁいと」
京太郎「……なんか気が抜けるなぁ」
良子「さて、行きましょうか」
京太郎「抹茶的ななにかですか?」
良子「オフコース」
京太郎「いいっすね、付き合いますよ」
良子「ついでに積もりに積もったリベンジも果たしておきたいですね」
京太郎「あんた根に持ちすぎだろ!」
小蒔「……」
小蒔(今朝は早くに目が覚めました)
小蒔(でも、みんなが目を丸くして驚いていたのは心外です)
小蒔(私、そんなにねぼすけじゃないと思いますっ)
小蒔(……って、そうじゃなくて)
小蒔(今日はなんだかいい予感がするんです)
小蒔(ずっと待ち望んでいたものが来てくれるような……)
小蒔「う~~」
小蒔(待っていたほうがいいような気がするけど、ジッとしてるのも我慢できなくて)
小蒔(階段を降りようかと迷い中です)
初美「姫様ー? おでかけですかー?」
小蒔「ひゃっ」ビクッ
初美「むむっ、なにかやましいことがあると見たのですよ」
小蒔「もうっ、そんなんじゃありませんったら!」
初美「姫様はすぐ顔に出るのですよ。黙って下に降りようとしたとかですかね?」
小蒔「そ、それは……」
初美「ビンゴ! もう、しょうがないですねー」
初美「しょうがないから、一緒に降りるのですよ」
小蒔「え、いいんですか?」
初美「黙っていくのがいけないだけで、私がついていれば問題なしですねー」
小蒔「それなら早速――あうっ」
京太郎「っと、こんなとこではしゃいでたら危ないだろ」
小蒔「あ、ごめんなさ……京太郎様?」
京太郎「言ったとおり、ちゃんと来たぞ」
小蒔「ずっと……ずっとお待ちしてました」
京太郎「大げさ、って言うには待たせすぎたな」
小蒔「イヤです、もっとちゃんと言ってくれないと」
京太郎「そうだな……小蒔」
小蒔「はい」
京太郎「随分待たせたけど、俺は――」
初美「ストップストップストーーップ!!」バッ
初美「なにいきなりおっぱじめてるのですか!」
京太郎「いたのか。陰になってて見えなかった」
初美「そんなミニマムなわけがありますかっ」
小蒔「ごめんなさい、私もちょっと初美ちゃんのことが頭から抜けてて……」
初美「まったくもう、なのですよ!」プンプン
小蒔「わっ、初美ちゃん、落ち着いてっ」
京太郎「なんつーか、そんな雰囲気じゃなくなったな」
春「騒がしいと思ったら」
巴「お久しぶりです」
京太郎「よう、また取り上げられたんだって?」
春「……姉さんは悪魔」
初美「ふんっ」プイッ
巴「あの、それではっちゃんはなんであんなことに?」
京太郎「まあ、自分の存在のちっぽけさに思うところがあったんだろ」
巴「えっと、いまいち話が見えないかなと」
小蒔「私がちゃんと気づいてあげられてたなら……」
巴「え、思ったより深刻そう……」
京太郎「後で機嫌を取ればどうにかなる程度には深刻かもな」
初美「私をなんだと思っているのですか!」
明星「お兄様!」
湧「ど、どうも……」
明星「来るなら言ってくれれば……」
京太郎「悪いな、いつ頃になるかは正確にはわからなかったからな」
明星「じゃあ、お兄様のお話が聞きたいです! ……ダメですか?」
京太郎「いいぞ。我ながらネタには困らない人生だからな」
湧「あ、あのっ」
京太郎「ん?」
湧「わ、私もご一緒できたら……その、できればで――」
京太郎「遠慮すんなっ」ワシャワシャ
湧「わ、ちょっ――あ、明星っ」サッ
明星「また私を盾にして……」
京太郎「……やりすぎたか?」
明星「照れてるだけですよ」
京太郎(それで、最後の一人は姿を見せずと)
小蒔「京太郎様?」
京太郎「石戸は出かけてるのか?」
小蒔「えっと、この時間ならお昼の用意だと思います」
京太郎「そっか、なら挨拶してくるかな」
霞「……ダメね」
霞(なんだかいつもより味が薄いわ)
霞(まだまだ精進しなくちゃ)
霞(そうしたら……)
京太郎「んー、ちょっと薄味だな」
霞「――っ」
霞「……せめて一言声をかけてくれないかしら」
京太郎「悪い悪い、驚かせるつもりだったから」
霞「なら、十分驚かされたわ」
京太郎「飛び上がってくれれば完璧だったんだけどな」
霞「ご飯を作ってる最中は危ないじゃない」
京太郎「それもそうだな、悪かったよ」
霞「あなたの分も用意するわ。小蒔ちゃん達と待っててくれる?」
京太郎「そうだな、だけど一つだけ」
京太郎「……俺は小蒔と一緒に生きていくことにした」
霞「……」
京太郎「お前にだけは言っとかなきゃいけないと思ったから」
霞「……そう」
京太郎「……さぁ、ここでサービスタイムだ。恨み言でも罵倒でも、なんだったら包丁まではギリオーケーだ」
霞「自惚れすぎよ……」
霞(――大丈夫、こうなることなんてわかってた)
霞(――大丈夫、あの時だって耐えられたんだから)
霞(――大丈夫、だってそれが私のお役目だから)
霞(……なら、どうして)ポロッ
霞「――好き、好きなの」
霞(こんな、言葉が溢れるの?)
霞「あなたが欲しい、小蒔ちゃんに渡したくなんてない……!」
霞「ずっと蓋をしておけばよかったのに、どうしてあなたから揺さぶりにくるのよ!」
霞「バカ、バカバカバカ……!」
京太郎「……」
霞「もう、あっち行って……」
京太郎「ああ、邪魔したな」
京太郎「……これでよかったなんて思えないけど」
京太郎「とりあえず、今んとこは大丈夫そうか」
京太郎「だれかの泣いてる顔なんて見たいわけないんだよな」
京太郎「まぁ、それが報いって話ならしょうがないんだけどさ」
小蒔「お話、終わったんですか?」
京太郎「ああ。でも昼飯はちょっと遅れるかも」
小蒔「一大事じゃないですか!」
京太郎「悪いな、邪魔しちゃってさ」
小蒔「こうなったら私も手伝っちゃいますね」
京太郎「いや、それはやめといたほうがいいな」
小蒔「かえって邪魔になっちゃうでしょうか……」
京太郎「でも、そうだな……少し時間を置いて様子を見るくらいならいいんじゃないか?」
小蒔「あまり邪魔にならないように、ですか?」
京太郎「ま、そんなとこだ」
霞「……お昼御飯、作らなきゃ」
霞(泣いて泣いて泣いて……こんなに涙が出るのかというほど泣いて)
霞(なにかする気力はなくて、それでもお腹は減って)
霞(そして料理途中だというのに気がついて)
霞「目、充血してるかしら」
霞(なにかあったのかと尋ねられるのは目に見えている)
霞(せめて、気持ちだけは落ち着けないと……)
霞(今のままじゃ、小蒔ちゃんにだって――)
小蒔「霞ちゃん、大丈夫ですか?」
霞「……小蒔ちゃん」
小蒔「あれ、目が……」
霞「こ、これはね……ちょっとあくびのしすぎで」
小蒔「もしかして、さっき京太郎様と……」
霞「――っ」ギリッ
小蒔「霞ちゃん、もし困ったことがあるなら――」
霞「――うんざりなの!」
霞「こんなお役目なんてもううんざり!」
霞「なにかにつけて我慢して、欲しいものも諦めて……」
霞「初恋だったのよ……でも、それだって……!」
霞「全部、全部あなたのせいじゃない!」
小蒔「……」
霞「……あ、こ、これは違うのっ」
小蒔「霞ちゃん……」
小蒔「ありがとうございます」ギュッ
霞「……え?」
小蒔「本当の霞ちゃんを私に打ち明けてくれて、嬉しいです」
霞「あれは、弾みで……」
小蒔「その弾みでやっと聞きたいことが聞けたんです」
霞「……バカ言わないで、あんなに酷いことを言ったのよ?」
小蒔「ちょっぴりショックでした。でも、だれだって思うような事なんだと思います」
小蒔「私だって、ちょっぴりイヤだなって思ってることはあります」
小蒔「夜ふかしさせてくれないし、おやつだってお腹いっぱいは食べさせてもらえないし」
小蒔「でも、霞ちゃんはやっぱり私の大事な人なんです」
小蒔「だから、霞ちゃんが重いものを背負っているなら、少しだけでもわけてください」
小蒔「これでも、自分では成長したなって思ってるんです」
霞「……そう、なのね」
霞(本当に、強くなったのね……)
霞「……じゃあ、お昼御飯作るの、手伝ってもらってもいい?」
小蒔「――っ、はい!」
京太郎「……気まずい昼飯だった」
京太郎「まあ、あんなことがあったあとじゃ当たり前だけどさ」
京太郎(でも、小蒔と石戸はいい雰囲気だったな)
京太郎(そこはうまくいったみたいで良かった……)
小蒔「お昼寝ですか?」
京太郎「このまま横になってたらそうなるかもな」
小蒔「じゃあご一緒しますね」
京太郎「おう、好きなとこに寝っ転がれ」
小蒔「じゃあ――」
京太郎「……いや、好きなとことは言ったけどな」
小蒔「ダメですか?」ムニュ
京太郎「まさか俺の上に乗っかってくるとは……しかもうつ伏せで」
小蒔「……たしかに顔は近いかもしれませんけど」
京太郎「近い、というか近すぎるだな」
小蒔「はい、すぐにキスできそうなぐらい……」



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