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    元スレまほ「大洗女子学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」

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    551 :

    おかあさんといっしょ…まだ見てるのかw

    552 :

    別の意味で瞬殺されとるww

    553 :

    千代「いきなさい大学選抜三銃士よ!我が命に従い敵を討て!」バッ

    エリカ「大学選抜三銃士!?」

     千代「サンダース出身の酒飲みガブ女、メグミ」 メグミ「まずは柑橘系チューハイで」

     千代「一番好きなアニメは魔法陣グルグル、アズミ」 アズミ「ただし魔法は尻からでる」

     千代「子供の頃の夢は叶姉妹、ルミ」 ルミ「胸囲の格差社会」

    千代「さあ!三つの心を一つにしてしぽりんに立ち向かいなさい!」

     メグミ「島田流家元の命令は!」 アズミ「愛里寿隊長の次に遵守すべきもの!」 ルミ「貧乳はステータスだー!」トライアターック!

    しほ「・・・」スッ

     シッポシッポリ~ン!

    メグミ「うぅ・・・負けた」パタリ

    アズミ「これが西住流・・・」ガクリ

    ルミ「これだから巨乳は・・・」ガックシ

    しほ「安心しなさい。みねうちよ」

    千代「っ・・・さすがはしぽぽん・・・やるわね」

    愛里寿「お母様がみほさんのお母さんを止めてください。3人をけしかけるのではなく、お母様本人が」

    千代「えっ、でも私汗かくとお化粧が崩れちゃうし・・・」

    愛里寿「いいから」

    千代「でもでも」

    愛里寿「もう一緒に寝てあげません」

    千代「おらぁしぽりんかかってきなさぃやぁ!」

    554 :

    何処のゲッターチームだよww

    555 = 1 :

    「ま、待ってください!」バッ

    しほ「!」

    千代「どいてなさい小兎ちゃん。私としぽりんの戦闘に巻き込まれるとタダじゃすまないわよ」

    「もうこんなことはやめてください!暴力で解決するなんてダメです!」

    宇津木「誰もケガ一つしてないけどね~」

    「西住隊長のお母さん・・・私、隊長の後輩の澤と言います。えっと・・・」

    しほ「・・・」

    「・・・隊長を・・・みほさんを勘当するのはやめてあげてほしいです。まほさんも・・・遊んでるって思われるかもしれませんが、全然そんなことなくて・・・その・・・」

    あゆみ「そうそう!お姉さん、色んな学校で色んなこと学んで・・・それに逃げたウサギ捕まえるの手伝ってくれたりしたんですよ!」

    あや「一緒に女子高生らしいことしようって約束したし、年下の私達にも優しくしてくれたよねー」

    宇津木「ほんとそれよね~」

    紗希「チョウチョ」

    「だから・・・その・・・こんなこと私達が言うのはおこがましいかもしれませんが・・・みほさんとまほさんにもう少し優しくしてあげてください」

    しほ「・・・」

    556 = 1 :

     ――パァンッ☆

    しほ「!」

    「わ!・・・な、なに?・・・何の音?」

    あや「見てみて!外で花火やってるよ!ロケット花火だよ!」

     ―――

     沙織「わー!けっこうおもしろいねロケット花火!」 まほ「こんな花火を上げるのは始めてだ」 優花里「まだまだありますよ~!たっくさん打ち上げましょ~!」

     ―――

     パンッ☆ パンッ☆

    あゆみ「ほんとだ。あっちってたしか大洗の学生寮の方だよね」

    ミカ「花火・・・刹那に咲く花・・・もしかしたら、だれかさんが夜空に花の種をまいているのかもね」

    エリカ「もしや隊長と副隊長・・・?」

    しほ「・・・」

     パン☆パパパパパン☆パパンパンパンパパパパン☆

    ナオミ「上げすぎだろ」

    ペパロニ「景気いいッスねぇ」

    西「ぃよーし!我々も負けてはいられない!ひとっ走り知波単学園まで戻って授業で制作した花火玉を持ってこよう!」 \オオーーー!/

    カチューシャ「一体どんな授業してるのかしら知波単学園・・・」

    オレンジペコ「あのー・・・皆さん」

    ダージリン「どうかした?オレンジペコ。花火がやりたいのなら後でコンビニに買いに――」

    オレンジペコ「西住流家元さんの姿が見えませんが・・・」

    ダージリン「あら」

    エリカ「!・・・まさか、あの花火の下にいるであろう隊長達の所へ・・・!?」

    557 :

    忍者まほ

    558 :



    >>パン☆パパパパパン☆パパンパンパンパパパパン☆


    結婚式のパパパパーン♪パパパーン♪に見えてしまった
    ゼクシィ恐るべし

    560 :

    ローズヒップだけだと思ってたが、知波単学園の人々も直接行った方が早かったか・・・

    561 :

     パパパパーン☆パパパパーン☆パパパパンッパパパパンッパパパパンッパパパパンッ☆パパパパ~ンッ☆パ~ンッ☆パパッパッパッパ~☆

    沙織「やったー!成功だー!今の聞いた?結婚式のパパパパーン♪のテーマになってたよね!本番でも花火で演奏するのイイかも~!」

    麻子「相手もいないのによくそんな無駄にがんばれるな」

    沙織「それにしてもほんとたくさんあるよね。コンビニに買い出しに行った時お姉さんがこっそり買ってたなんて。ゆかりんが自前で持ってた花火もあるからかなりの量だよね。いつも持ち歩いてるの?」

    優花里「はい!いざという時のために!」

    麻子「どういう時だ」

    みほ「なんだかお姉ちゃんに色々買ってもらっちゃって悪いなぁ・・・お姉ちゃん、そんなにたくさんお金持ってたの?」

    まほ「ああ、以前実家に帰った際――」

     ~~~

    まほ「それじゃあ菊代さん、そろそろ学校に戻ります。また次の休暇には帰ります」

    菊代「あ、待ってくださいまほお嬢様。これを・・・」スッ

    まほ「これは・・・封筒の中にお金が。それも紙のお金じゃないですか。お正月でもないのにどうして・・・」

    菊代「少ないですが財布の足しにしてください。使い道はご自由に。家元には内緒ですよ」シーッ

    まほ「・・・ありがとうございます」

     ~~~

    まほ「――と、持たせてくれたんだ。私は普段からあまり金銭を使わない性質で、こういう時にしか使い道がなくてな」

    みほ「いいの?せっかく菊代さんがくれた大切なお金なのに無駄使いしちゃって・・・」

    まほ「いいんだ。みほや友人達に使うのは無駄とは言わないからな」

    みほ「お姉ちゃん・・・」

    「ご覧くださいみなさん!ほら!ゴジラですゴジラ!」アー ババババババ

    沙織「わー!華!ドラゴン花火を口にくわえて火ぃー吹くのやめなよ!危ないよ!」

    562 = 1 :

     ジジジジジ・・・

    優花里「やっぱり〆はせんこう花火ですよね~」ジジジ

    麻子「風情あるな」ジジジ

    「みなさんご覧ください!せんこう花火の束を集めて全てに火を付け、超巨大なせんこう花火ですよ~!」ボワワワワワ

    沙織「ちょっと華ぁ!花火で元気玉作んないでよ!その巨大な火の玉が地面に落ちたらどうなるかわかんないよ!」

    優花里「五十鈴殿なんだかテンション上がってますね~」ジジジ

    麻子「たまに五十鈴さんのテンションスイッチわからなくなるよな」ジジジ

    みほ「・・・こうしてお姉ちゃんと一緒に花火やるの久しぶりだよね」

    まほ「子供の頃は毎年庭先でやっていたな。あの頃のみほには本当に手を焼いたものだ」

    沙織「え~なになに?みぽりんのヤンチャガールだった頃のエピソード?おしえてまぽりん!おせーて!おせーてよぉ!」グイグイ

    麻子「まぽりんとは」

    まほ「そうだな、今でこそみほは大人しいかもしれんが、昔のみほはインディ・ジョーンズもかくやと言うほどのトラブルメーカーだった」

    沙織「たとえが女子高生にはわかりづらいよ・・・」

    まほ「家族で花火をする際、みほは――」

     ホワンホワンホワンホワ~ン~~~・・・・・・

    563 = 1 :

    みほ「わーい!くらえ~!よんじゅうさんこうけいのたいほうだぞー!」バシュバシュバシュ!

    常夫「~!」ボシュバシュブシュアー!

    まほ「みほ、おとうさまにはなびをあてちゃダメだよ」

    みほ「え~、ねんにいちどのたのしみなのに~」

    常夫「・・・」

    しほ「みほ、筒の花火は危ないからこっちの手持ち花火にしなさい」

    みほ「はーい。てんか!」ジジジ

    まほ「わたしも」ジジジ

    みほ「わあ、キレイ!まほうみたい!」シュバァー

    しほ「・・・」ニコ

    みほ「もっといっぱいもって、いっきにひをつけてみよう!」ジジジ ボワォ!

    しほ「!?」

    みほ「おお~!すごい!ほのおのつるぎみたい!」ブワアアアア

    まほ「かっこいい」

    みほ「よーし!これをみほみほブレードとなづけよう!いっとうりょうだんぎり~!」ブンワシャアアア!

    常夫「-!」ズバシャアアア!

    しほ「みほ!お父さんを一刀両断してはいけません!」

    564 = 1 :

    みほ「おこられちった」

    まほ「はなびをひとにむけちゃダメなんだよ」

    みほ「おもしろいのにー」

    しほ「みほ・・・自分が楽しくても人が痛がることやイヤがることをしてはいけないの」

    みほ「はーい・・・」

    しほ「もし誰かが辛い思いや嫌な思いをしていたら、手を差し伸べてあげて。みほは良い子だから、きっと出来るわよね?」

    みほ「!・・・うん!わたしいいこだから!」

    まほ「それじゃあわたしがせんしゃにのっててあぶないめにあったらたすけにきてくれる?」

    みほ「まっかせて!でもおねえちゃんならどんなこともへっちゃらだよね」

    まほ「うん。わたしはおねえちゃんだから。サイキョウだから」

    しほ「フフ・・・じゃあ、もしみほのお友達が危ない目にあったら、助けてあげてね」

    みほ「うん!」


     ~~~・・・・・・

    沙織「幼みぽりん、人に花火向けるような危険人物だったんだね」

    麻子「西住家の男性に尊厳はないのか」

    「みほさんのお父さんも大変ですね」ハナビビビビ・・・

    沙織「華、両手の指に鼠花火を装備するの危ないからやめなよ」

    優花里「西住家の貴重な歴史!もっと聞かせてください!出来るなら西住殿の御生誕の瞬間から!いやいや姉住殿の記憶の最初期からの全てを!」

    まほ「いいだろう。みほが一人で戦車に乗って運転ごっこをしていた時、偶然鍵がかかったままで、バックギアをラジオのスイッチと間違えて家の台所に突っ込んで――」

    みほ「お、お姉ちゃん!昔話はその辺にして・・・そ、そうだ!もうすっかり夜だし、そろそろ寝よう!後片付けしないと!」アセアセ

    565 :


    沙織「はぁーっ、今日はなんだかいつもより疲れちゃったや。それにしてもこのテント広いね。私達全員寝れる上にまだスペースあるし・・・」

    優花里「灯りはこのランタンですよ~」ゴトッ

    「まあ、西洋の提灯ですね」

    麻子「おやすみ」ジー

    沙織「ちょっと麻子!なに寝袋に入ってチャック閉めてるのさ!まだ寝るのは早いぜ!お楽しみはこれからなのだぜ!」グイグイ

    麻子「なんだ。なんだおい」

    沙織「女子がお泊まり会するなら、布団の中でコイバナするのが法律で決まってるのさ!さあ起きねぃ起きねぃ!今夜は寝かさないぜー!」アーハー!

    麻子「なんだこのテンション」

    みほ「わあ、なんだか普通の女子高生っぽくていいねそれ」

    沙織「でしょでしょでしょ!?みぽりんもそう思うよね!っしゃあ!そいじゃあドキッ!女の子だらけの恋愛トーク大会と洒落込もうぜ野郎ども!」

    麻子「女子なのか野郎なのか」

    優花里「それではまずは言いだしっぺの武部殿からどうぞ。一番バッターであります!」

    沙織「そんなもの私にはないよ」

    優花里「堂々としすぎです!」

    「あるわけありませんよね~」

    566 :

    華の黒い笑顔

    567 :

    沙織「ここは年長者であるまぽりん先輩に聞いてみよ~!いえーい!どんどんぱふぱふー!」ウー!ハー!

    まほ「Zzz・・・」

    沙織「おやまグッスリだ!」

    「沙織さんにコイパナなど無いと見抜いて眠られたんでしょうね」

    沙織「まぽりん!まぽりん!起きて!起きて!」ユサユサ

    まほ「うぅん・・・・・・!・・・しまった!寝過ごした!」ガバッ

    沙織「いやまだ夜ぅー」

    まほ「?・・・どうした。今週は夜間行軍は無いはずだが・・・あ、そうか大洗に来ていたのだった」

    みほ「お姉ちゃん、コイバナってある?」

    まほ「・・・知ってるぞ。あれだ・・・ポケットモンスターの名前だろう。知ってる。お姉ちゃん知ってる」

    沙織「もー、まぽりん寝ぼけてないでシャンとしてよー」

    みほ「いや、これがお姉ちゃんの素だよ」

    優花里「姉住殿も色恋沙汰とは無縁のようですね~」

    沙織「えェ~・・・誰か男の子とキャッキャウフフな話ないの~?」

    麻子「ないな」

    みほ「ないね」

    優花里「ないです」

    「沙織さんと同じです」

    沙織「やだもう」

    568 = 1 :

    沙織「コイバナ大会終了~・・・」ゼクシィ~・・・

    「私達にはまだ少し早かったかもしれませんね」

    沙織「ティーンエイジャーなのに浮いた話の欠片もないなんて・・・」ヨヨ・・・

    優花里「まあまあ、気分を変えて映画でも見ませんか?液晶画面有りのコンパクトDVDプレイヤーも持ってきているんです。いざという時のために」

    麻子「どういう時だ」

    「まあ、寝る前に映画とはオツですね」

    まほ「買い出しで買ってきたラムネがまだ残っている。飲みながら映画鑑賞をしよう」

    みほ「わあ~、なんだか大人の休日の夜って感じでかっこいい~」

    沙織「アメリカのコメディでよくあるウダツの上がらない男じゃないのそれ・・・」

    優花里「DVDもいくつかありますよ。どんなのがいいですかぁ?特攻野郎Aチームとかありますよ」

    沙織「はいはい!ローマの休日がいい!それかプリティウーマン!美女と野獣もいい!」

    麻子「ドラえもんの夢幻三剣士」

    沙織「寝たいの?」

    「私は、シェフ 三ツ星フードトラックはじめました、がいいです」

    沙織「この時間に見るのはヤバイよ」

    569 = 1 :

    優花里「あっ、これなんかどうですか?『おしゃれ泥棒』っていう映画です」

    沙織「どんな映画なの?」

    優花里「美術品の偽物・・・贋作を作っては競売にかけたり美術館に寄贈してお金と名声を得ていた男がいたんですが、ある時美術館の展示品が科学検査にかけられることになったんです」

    優花里「いくらすごい贋作でも科学の目は欺けないと贋作家は嘆くも、贋作家の娘が偶然家に侵入した泥棒と手を組み、検査にかけられる前に美術館から贋作を盗み出そうとする話です」

    「まあ、あらすじの時点で面白そうですね」

    優花里「劇中の空気感もゆるいんで見やすいですよ~」

    沙織「しかも男女のバディ物じゃん!これにしよう!」

    麻子「まあドンパチものよりかは静かでいいな」

    みほ「けっこう古そうだけど、優花里さんが面白いっていうんなら面白そう」

    まほ「・・・みほ、少しいいか?」

    みほ「?なに?お姉ちゃん」

    まほ「すまん皆、用事を思い出した。みほと二人で少しだけ席を離れる」

    麻子「わかった」

    沙織「こんな時間に用事?・・・はっ!・・・まさか男!?」ヤダモー!

    「沙織さん、察しが悪いですよ」

    優花里「お二人が戻ってから映画を観ましょう~!」

    みほ「?・・・お姉ちゃん、用事って?」

    まほ「いいから」

    570 = 1 :

    エリカ「まずいわ!まずい!非常にまずいわ!」アタフタ アタフタ

    「落ち着きなよエリちゃん」

    エリカ「これが落ち着いていられるもんですか!家元が隊長とみほの所へ行ったのよ!も、もしかしたら隊長まで勘当なんてことに・・・すぐに止めなきゃ!」バッ

    そど子「待ちなさい!」ピピーッ

    ローズヒップ「あーっ!風紀委員ですの!」

    そど子「もう外はすっかり夜なのよ。こんな時間に学生が外をうろつくのはダメ!風紀が乱れるわ」

    エリカ「何をゆうちょうな・・・そんなこと言ってる場合じゃないのよ!」

    ゴモヨ「ダメですよー大洗にいる限りは門限は七時まででーす」

    エリカ「しかしっ・・・!」

    パゾ美「ダメだっての」

    エリカ「っ・・・~!」ジタンダ

    桂利奈「うーん、私は大丈夫だと思うけどなー。西住隊長のお母さん、そんなに怖い人には見えなかったよね~」

    「・・・私もそう思います。なんというか・・・うまく言えませんけど、怒ってる雰囲気じゃなかったというか・・・」

    「そーそー。だいじょうぶだいじょーぶ。あんまり心配しすぎると白髪が増えるよ」

    エリカ「わ、私のこれは白髪なんかじゃないわよ!隊長やみほの補佐ばかりで気苦労が絶えないから白髪になったわけじゃないから!」

    「そこまで言ってないけど」

    571 = 1 :

    ダージリン「『賽は投げられた』・・・もはや私達にどうすることもできないわ。それよりも、みほさんのお母様を騙していた件、どう謝罪しましょうか」

    カチューシャ「カチューシャはお菓子のシベリアを贈ってごめんなさいって言うわ」

    クラーラ「ピ!」

    ノンナ「『偉大なる同士にして地上最可愛人間であるカチューシャ様から贈答品を贈られるとあればさしもの西住流家元といえど感謝感激アメアラレなこと間違いなしだが
     その上カチューシャ様にごめんなさいと謝罪の言葉をもらえるなど常人にはとても与えられることのない大変名誉かつ貴重かつ羨ましい事案であるのは周知の事実であり
     そもそも普段から負けん気が強く他人に頭を下げることなど滅多にない偉大なる同士カチューシャ様が自らの非を認めてごめんなさいとしょぼくれる姿は想像するだけで
     鼻血がクリュチェフスカヤ山が大噴火するかのように吹き出してしまうので気をつけなければなりません誰かティッシュ持ってますか?』と、クラーラは言っています」

    西「我ら知波単学園全生徒横一文字に整列して土下座し、小一時間眉間を地面に擦り付けて謝罪の意を示したいと思います」

    「今度改めて西住ちゃんのお母さんの謝恩会開くから、皆もその時に一言謝ればいいと思うよ。おケイ、いい会場紹介してくれる?」

    ケイ「オッケーベイビー」b

    アンチョビ「料理なら任せとけ!絶品イタリアンを振る舞うぞ!」

    ミカ「私達も遠慮なく食べさせてもらうよ」

    エリカ(・・・隊長・・・みほ・・・どうか無事でいて・・・)

    572 = 1 :


    みほ「お姉ちゃん、どこまで行くの?寮の外を散歩するの?」ポテポテ

    まほ「ああ、たまにはいいだろう、こういうのも。夜空を眺めながら、歩きながら話をしよう」ポテポテ

    みほ「・・・・・・ごめんなさい」

    まほ「?・・・なぜ謝る」

    みほ「・・・黒森峰から・・・戦車道から逃げて・・・お姉ちゃんに全部押し付けて・・・一人逃げ出して・・・」

    まほ「その話はもういい」

    みほ「でも・・・」

    まほ「そんな話をするためにわざわざ呼び出したわけじゃない。みほ・・・学校は楽しいか?」

    みほ「え?・・・うん、とっても」

    まほ「そうか・・・私もこの大洗に来て、みほの友人達がどんな人かを知った。皆良い子だな。個性的で、優しくて、楽しい子ばかりだ」

    みほ「私もそう思うよ」

    まほ「みほの高校生活が楽しそうで良かった。安心したよ。・・・ここが、大洗がみほの居場所だ。もう西住流のことを気にすることはない。みほはみほの道をゆけ」

    みほ「お姉ちゃん・・・」

    573 :


    しほ「・・・この辺りね。花火が上がっていたのは」ザッ

    しほ「あの学生寮か・・・みほの部屋がある寮・・・来るのは初めてだけど・・・」

     <~・・・

    しほ「む・・・どこからか話し声が・・・!・・・あの人影は・・・・・・まほとみほ・・・?」


    まほ「お母様も・・・初めこそみほの戦車道を邪道だと仰っていたが、今は多少なりともみほのことを認めているよ」

     しほ「!」

    みほ「!・・・ほ、本当!?お母さんが私のことを・・・!?」

    まほ「ああ。ただ、西住流の家元という立場上、面と向かってみほのことを認める訳にはいかないから、なかなか難しいな」

    みほ「・・・そうなんだ・・・お母さん・・・」

    まほ「それに、あの人はああ見えて不器用だからな。みほとの仲を直したくても、一度突き放す様な事を言ってしまった手前、引っ込みがつかないようだ」

    みほ「でも・・・お母さんの傍から離れて行っちゃったのは私だよ・・・それに・・・お姉ちゃん一人に西住流のことを押し付けるなんて、私・・・」

    まほ「押し付けなどではない。私は自分の意志で西住流を継ぐんだ。決して仕方なく受け継ぐのではない。だから・・・みほは好きな様に生きればいい」

    みほ「・・・」

    まほ「自分に誇りを持て。自分が信じるように生きて、堂々と胸を張って、誇りを持ってつき進め」

    まほ「・・・これから先、幾度の困難にぶつかるだろう。西住に生まれながら、西住流とまるで違う戦車道をしていれば、周りの大人達は批難を浴びせてくるだろう」

    まほ「みほの進む道の先に、心無い連中が立ち塞がり、馬鹿にしたり唾を吐いたりする者達が現れるかもしれない。みほの戦車道を遮るような者達が・・・」

    まほ「だが、そんな連中に・・・みほの戦車道を否定する者達に“そこをどけ”と言われたならば、雨にも風にも負けない力強い戦車の如くに立ち、胸を張ってこう言ってやれ」


    まほ「“お前がどけ”」


    みほ「・・・お姉ちゃん・・・」


    しほ「・・・」

    574 = 1 :

    まほ「誰にもみほの人生にケチをつける権利などない。西住流であろうとなかろうと、みほが西住しほの娘で、西住まほの妹であることに変わりはない」

    みほ「うん・・・ありがとう。でも、私は西住流が嫌いなわけじゃないよ。ただ、私には難しかっただけ」

    まほ「ああ、みほのように優しい子には西住流の考えは合わないだろうからな。もっとも、幼い頃のみほなら別だが」

    みほ「もー!また昔の話を引っ張り出して!」

    まほ「ははは。怒るな」

    みほ「・・・ふふふ、怒ってないよ」


    まほ「・・・みほ、西住流の“前進あるのみ”という言葉の本当の意味を知っているか?あれは戦車道のことを表しているだけじゃない。あれは、人生においてとても大切な言葉なんだ」

    みほ「え?・・・」

    まほ「人生はいつもバラ色じゃない。それなりに厳しく辛いこともある。気を抜いていたらどん底まで落ちて、たちまち撃破されてしまう。それが人生だ」

       まほ「人生ほど重く、激しい砲撃は無い」

    まほ「だが、どんなに激しい砲撃だろうと、どれだけ打ちのめされようと、前に進み続けろ。挫けそうになっても、倒れそうになっても、ひたすら耐えて前に進むんだ。その先に勝利がある」

    まほ「自分と仲間を信じて迷わず前に進め。それが“前進あるのみ”ということだ。・・・人生に負けるんじゃないぞ、みほ」

    みほ「・・・うん」グスッ・・・

    まほ「もし、撃たれ続けて倒れてしまいそうになったなら、私を頼れ。私も一緒に戦う。この先何があろうと、私はお前のお姉ちゃんだ。私達は姉妹だからな。かけがえのない家族だよ」

    みほ「うん・・・うん・・・・・・ありがとう・・・お姉ちゃん・・・ありがとう・・・」ポロポロ

    まほ「さっ、屋上に戻ろうか。みんな待っているぞ」

    みほ「・・・うん・・・」グスン


    しほ「・・・・・・」

    しほ「・・・」

    しほ「・・・」ザッ・・・

    575 = 1 :


     ―――翌日・・・


    みほ「ほんとにもう帰っちゃうの?」

    まほ「ああ、世話になったな。楽しかったよ」

    「またいつでも遊びにいらしてください。歓迎いたします」

    優花里「いつか我々も黒森峰に遊びに行かせてもらいたいです!」

    沙織「次来た時にはコイバナ聞かせてねまぽりん!」

    麻子「西住さんのことは任せてくれ」b

     妙子「まほさん!またバレーしましょうね!」 忍「いつでも入部お待ちしております!」 あけび「ルール勉強しておきます~」 典子「根性ー!」

     澤「色々勉強になりました」ペコリ 桂利奈「また遊んでくださ~い!」 あや「次試合の時は御手柔らかにー」

      宇津木「楽しみにまってまぁ~す」フリフリ あゆみ「今度カラオケいきましょー!」 沙希「バイバイ」

     ナカジマ「歯ぁ磨きなよ~」 ホシノ「宿題やれよ~」 スズキ「風邪ひくなよ~」 ツチヤ「また来週~」

     そど子「いい!?一度大洗風紀委員になった者はいつでも風紀委員なんだからね!」 ゴモヨ「黒森峰の風紀を守ってください」 パゾ美「大洗は風紀委員が占領した」

     ねこにゃー「ネット上ではいつでも会えるにゃー」 ぴよたん「我々はいつでも繋がってるぴよ」 ももがー「就活生になったらぜひ西住流に口利きよろしくもも!」

     エルヴィン「姉殿・・・たとえ離れていても我らは盟友です!」 左衛門佐「戦国もいいものでござるよ!」 おりょう「幕末志士達の物語もいいぜよ!」 カエサル「ローマよろしく!」

     柚子「本当に・・・色々ありがとうね」 桃「・・・」ペコリ 杏「達者でね~」

    みほ「お姉ちゃん、本当に色々ありがとう。また来てね」

    まほ「こちらこそありがとう。みんな、元気でな」

    エリカ「隊長、そろそろ船が出ます」

    まほ「ああ。・・・じゃあ、また会おう」

    576 = 1 :


     ――・・・西住邸


    菊代「あ、おかえりなさい家元」

    しほ「ただいま」ポテポテ

    菊代「あらら、その様子じゃみほお嬢様とお話はできなかったようですね。御学友のみなさんに誤解されたんでしょ?勘当言い渡しに来たーとか、まほお嬢様を叱りに来たーとか」

    しほ「うっ・・・」

    菊代「まほお嬢様が大洗にいると知って、家元とみほお嬢様が仲直りできるように間を取り持ってもらおうと急いで向かったのに、残念でしたね」

    しほ「・・・そんなんじゃありません」

    菊代「みほお嬢様と仲直りしたいけど、どうすればいいかわかんないんですよね」

    しほ「・・・私は別に・・・みほの将来について話をしようと思っただけです。でも、私が言いたかったことは全てまほが代わりに言ってくれたから帰ってきたのです」

    菊代「ふーん、へぇー、あっそうなのぉ~」ニヨニヨ

    しほ「っ・・・菊代、ニヨニヨ笑うんじゃない」

    菊代「はいはい。まったく、頑固で不器用なんだから・・・お嬢様達も大変だな~、しほさんみたいな人が母親で~」ニヨニヨ

    しほ「・・・うるさいっ」

    577 = 1 :


     ――・・・黒森峰輸送船舶内

    アンチョビ「ふっふっふ・・・上手く潜入できたな!」

    カルパッチョ「マルゲリータさんとエリカさんを迎えに来た船に密航し、黒森峰まで連れてってもらおう大作戦、大成功ですね」

    ペパロニ「これでくろもりみねのドイツ料理をたらふく食えるぜ!」

     西「黒森峰で学べば、我々もきっと大きく成長できる!この機を逃すわけにはいきますまいて!」

      福田「我々も短期転校するであります!」 玉田「西住が黒森峰でいびられていないか確かめねばな!」 細見「やっこさん、良い子だからそんなことはないだろうが念のためだな」

      \潜入調査であります!かっこいいであります!/ \異国へ渡るのは初めてであります!/ \おん!おん!/

    ミカ「そこに船があれば、こっそり乗るのが人情というものだね」ポロロン♪

    アキ「っていうかめちゃくちゃ窮屈じゃないコレ!こんな大人数で密航なんて絶対変だよ!」

    ミッコ「バレたらシャレになんねーなー」アハハ

     カチューシャ「カチュカチュカチュ・・・黒森峰に着いてからのマホーシャの驚く顔が目に浮かぶわ!」

     クラーラ「ロシアゴ!」

     ノンナ「『楽しみですね』と、クラーラは言っています」

    ケイ「黒森峰のソーセージとビールは絶品とリスニングしてるから楽しみね!」HAHAHA!

    ナオミ「アリサ、いいの?ソーセージとビールがおいしいんだって」

    アリサ「なにがいいたいのよ!食べたらその分痩せりゃいいんでしょ!」

     ダージリン「フフフ、黒森峰のお紅茶、楽しみね。世界の紅茶は全てダージリンのコレクションに・・・」

     オレンジペコ「ダージリン様、悪役になっちゃってますよ」

     ローズヒップ「きゅうくつですの!お外に出て走りまわりたいですのー!」ジタバタ

     ルクリリ「どぅおわ!やめろローズヒップ!暴れるな!ぐえ!蹴るな!足当たったぞ!アゴに!」

     アッサム「ローズヒップ、もうすぐ着くからガマンしなさい」

    愛里寿「・・・黒森峰女学園・・・楽しみ」

    578 = 1 :


    まほ「大洗への短期転校・・・短いようで長かったな。めちゃくちゃ長かったな」

    エリカ「・・・隊長、家元はなんと・・・?」

    まほ「えっ?」

    エリカ「え?」

    まほ「なにが?」

    エリカ「あれ?・・・家元とは・・・」

    まほ「お母様がどうかしたのか?」

    エリカ「・・・・・・家元は怒りに来たわけじゃなかったのね・・・結局、あの子達の言う通りだったのか・・・」

    まほ「そんなことよりエリカ、これからのことだが・・・」

    エリカ「はい、大洗への短期転校も終わり、これで全高校への短期転校を済ませましたね。やっと・・・やっと終わった・・・」ハァ~

    まほ「何を言っている。まだ終わりじゃない」

    エリカ「は」

    まほ「マジノ、ベルウォール、ボンプル、コアラの森、ヴァイキング、BC自由学園、ヨーグルト学園、ワッフル学院、青師団、盾無、その他まだまだ戦車道のある学校はあるぞ」

    エリカ「え」

    まほ「真に戦車道を極めるのであれば、全ての学校へ短期転校しなければならない。戦いはまだまだこれからだぞ」

    エリカ「」コテン

    まほ「もっと強くなり、成長し、みほが困っている時に助けに行ってやらねばならん」


     まほ「私はお姉ちゃんだからな」


       おわり

    579 = 1 :

     ~おまけ~

    千代「愛里寿ちゃんが大洗から帰って一週間・・・」

    千代「以前よりも感情豊かになって元気な子供らしくなって本当に良かったと思うわ・・・」

    千代「だけど・・・」


    愛里寿「みんな無理しないでねー」

    愛里寿「ボコボコ作戦はじめちゃうよー」

    愛里寿「負けたらダンシングボコダンスを大学構内中央の噴水周りでやってもらうよー」


    千代「なんか変よ!」ガターン

    千代「誰に影響されたのか知らないけどなんか変よ!」ガシャーン

    千代「一体大洗でどんな生徒と交流してたのよ!キリっとして冷静で達観した愛里寿ちゃんはどこにいっちゃったのよ!」ガカーン!

    千代「それだけならまだしも一緒に『おかあさんといっしょ』見てくれないし一緒にお昼寝もしてくれないし歯磨きもさせてくれなくなっちゃったわよ!」バコーン!

    千代「どぉーなってんのよぉ!愛里寿ちゃんが反抗期になっちゃったじゃないのよぉ!あなたのせいよしぽりん!どーしてくれんのよぉ!」

    しほ「知るかそんなこと!なぜわざわざ我が家に来てまでそんなイチャモンをつけられねばならないのだ!」

    千代「ぜーんぶしぽぽんのせいだからね!私の愛里寿ちゃんを返してよ!あの可愛い純真無垢な愛里寿ちゃんををを!」ワーン!

    しほ「ええい!泣くな!いい大人がすることか!ちょっ!ちよすけぇ!手を離せ!いい加減にしろぉ!」

    菊代「戦車道の未来は明るいですね」

     ~おわり~

    580 = 1 :

    これにて完結です。長かった。めちゃんこ長かった。長すぎてごめんなさい
    軽い気持ちとノリで一作目を書き、なんやかんやで各校全部書き切れたのも皆さんのリアクションのおかげです。ほんとありがとうございます
    各シリーズで取り上げたりしてる映画とかは全部面白いオススメなのでTSUTAYAとかでなんか面白いのないかなーって時に候補の一つとして考えて下さい
    長すぎてごめんなさい
    それではここまで見てくれた方、ありがとうございました

    581 :

    乙、ついに完結か、なんか感慨深いな…。

    582 :

    うおお…久々に覗いてみたら丁度完結か。また一つ名作が終わってしまったな。
    おもしろかった、乙!

    585 :

    そりゃあ6ヶ月半も転校してるんだから長いよな

    586 :

    乙!
    楽しかったです!!

    587 :

    乙ー
    楽しかった

    588 :

    乙でした。
    もう完結なのか…。

    黒森峰に密航した御一行は黒森峰で美味しい料理を食べられたのだろうか?

    589 :


    最後のまほからみほへの贈る言葉でぐっときた

    590 :

    このシリーズ本当に最高でした!完結お疲れ様でした!

    591 :

    お疲れ!
    楽しかったぜ!

    592 :


    ツチヤは2年生なのに免許?
    ファミコンと言ったらチャンネルを2に合わせて(2チャンネル)でプレイした思い出

    593 :

    乙でございます


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