元スレ垣根「何処だここ?」漣「初めまして、ご主人様!」
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453 :
再開
454 = 52 :
加賀「さて、彼らが戻ってくる前に少しお話をしましょうか」
翔鶴「えぇ」
垣根「ん?なんか話すことあったか?」
加賀「白々しい、貴方の所にいる艦娘が演習如きで血迷い私達の上官に向かって砲撃を行なったでしょう」
垣根「あぁそんな事か、俺たちは無事だったし誉望提督も特別に許してくれるって話はもうついている」
加賀「それは本当ですか提督?」
誉望「…あ、あぁ。誤射と言う事でチャラに…うん大丈夫」
加賀「…その顔、あの男に何か脅迫でもされたんですか?」
翔鶴「きょ、脅迫!?」
垣根「オイオイ、俺は別に何も言ってないぞ」
加賀「いいえ、提督がこんなにビクつく時は誰かに脅迫されている時です。あとは私の言葉攻めで鬱ぎ込む時だけです」
ビスマルク「加賀の言葉攻めは誰もがビクつくと思うけど」
プリンツ「アドミラルのメンタルは豆腐ですからね」
垣根「で?俺が誉望提督を脅迫する理由とかはあるのか?俺と誉望提督は初対面だったと思うけど」
翔鶴「ですが、あなたを見た時から提督の様子はおかしかった。初対面だったらわざわざ覆面を被らないですよ」
加賀「おそらく過去の何かを脅迫材料にしたのでしょう、そうじゃなきゃこの提督が血相変えて怒らないわけがない」
大和「今明石さんと夕張さんから話を聞きました。どうやら提督がここの修復費を込みで許したらしいですね、一体どうすれば提督がここまで気前が良くなるのか不思議です」
武蔵「この提督が気前良くなる時は難関海域を突破した後くらいだ、今はそうだとは思えん」
加賀「たとえ提督が本当に広い心を持っていて許したとしても、貴方の所にいる阿武隈さんの凶行は私たちも見ています。なんだったら私単独で上に直訴してもいいんですよ」
455 = 52 :
翔鶴「でしたら私たちも証人としてついて行きます」
ビスマルク「あぁ、所属艦の不祥事は上司が何とかしないといけないわね」
垣根「ほぉ、そいつは脅しか?」
加賀「当然の処置です、何か意見がありますか?」
誉望「おい加賀、あまりこの人にたてつかない方が」
垣根「なるほどなるほど、確かにお前達の言う通りだ。これじゃ反論のしようがねぇな」
垣根「確かにあの馬鹿がここに撃った事実は消えねぇし、その責任を組織のリーダーが負うのも当たり前、なんも罰を与えなきゃそっちの面子は丸つぶれだからな」
加賀「いえ、こちらの提督に最初から面子なんてないです」
誉望「グサグサ刺さる」
プリンツ(ダサいなぁ…)
垣根「なら、交換条件でいかねぇか?」
加賀「は?」
垣根「こっちの問題児、あの阿武隈の身柄をそっちに渡す。こっちはそれであいつと関わりを持たないことにするから、あとは好き勝手やってくれ」
翔鶴「…え?」
武蔵「なんだその提案は…」
垣根「だってそうだろ?」
垣根「今さっきここにいる誉望提督に今回の件は大目に見てもらうことにしてもらったんだ、それに納得しないんだったらこっちとしてはこうするしか無いだろ」
加賀「だからといって艦娘の身柄を渡せば済むと?先ほどの発言と矛盾しているのでは無いですか?」
ビスマルク「リーダーが責任を負うって自分から言ってたわね」
垣根「だから交換条件だって言ったろ?」
垣根「俺が阿武隈を差し出す代わりに出す交換条件は一つだけ」
垣根「毎回演習で勝っちゃうお前らの秘密、こいつを噂として流すって言えばわかるか?」
加賀「…」
ビスマルク「……」
武蔵「…」
翔鶴「秘密って…?」
プリンツ「演習で勝つのになんか秘策でもあったの?」
大和「なにかあるんですか?」
明石「…うーん」
夕張「な、なんだろう秘密って」
誉望「か、垣根さん、…」
垣根(やっぱりな)
456 = 52 :
垣根(姑息な手段で勝ってるからって、仲間全員に超能力を公にしているわけがないか)
加賀「秘密って何かあるんですか?言ってみてください」
垣根「言ったら秘密にならないだろう、お前らの中にも知らない奴らもいるみたいだし」
加賀「へーそんな秘密があるんですね、言わなきゃ信憑性もないですし交換にもなりません」
ビスマルク「加賀の言う通りよ、証拠とか色々と用意してもらわないとね」
垣根「確かになんの証拠も無ぇが、お前らに負けた連中はこの噂をどう思うか」
垣根「中には日和った考えの野郎もいるだろうが、プライド高い海軍の士官がこの噂を聞いたらどう行動するか」
垣根「俺はそんな連中を何人も見てきてるし、末路も見てきてる」
垣根「ここがズタボロになるのもすぐ先の未来かもしれねぇな」
翔鶴「え…」
武蔵「…ッチ」
誉望「あ、あの垣根さん…もうそれはさっき…」
加賀「…やっぱりこの人に何か言ったのね」
垣根「なんのことかさっぱりだが、とにかく俺としては阿武隈を差し出す代わりにこれを交換条件に入れさせてもらう」
垣根「誉望提督もそれでいいだろう?」
誉望「えーと…」
垣根「…おい」
誉望「…はい」
加賀「は、結局はそういうことね、証拠も無しにそんなタチの悪い噂を流すしか無いってことね」
加賀「呆れた、容姿端麗で敏腕と聞いていたけどまさかそんな小狡いことをするなんてね」
垣根「オイオイ、小狡いなんて人のこと言えねぇだろ」
垣根「つーかインカムの跡ついてんぞ?」
加賀「…っ!」
翔鶴「いんかむ?」
プリンツ「そういえばいつも着けていますけど…」
武蔵「…提督との通信手段だ、普通の事だろ」
ビスマルク「そうそう、普通のことよ」
垣根「ま、それだけじゃ証拠にならねぇし俺は何も言わねぇよ」
加賀「…あの艦娘同様、本当に教育がなっていない方ですね」
垣根「勝手に恨んでろ三下、これ以上突っかかってこなけりゃ俺はお前らのやり方には口を出さない、これからもせいぜい楽しみながら演習に励みな」
加賀「……ッチ」
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漣「ただいま…ってなんですこの空気?」
潮「なんか怖い…」
白露「はーい!白露がさんばーん!」
龍驤「アホ、少し黙ってや!」
暁「元気あるわね…」
阿武隈「……」
垣根「おう、ようやく戻ってきたな」
漣「ちょっと垣根さん、これってどうなってるんですか?」
垣根「あぁ、今ちょうど阿武隈の件で話をつけたところだ」
龍驤「…で、どうなったんや?」
潮「やっぱり処罰されちゃうんですか…」
垣根「なんか納得したみてぇだから安心しろ」
垣根「もっとも、俺から罰を与えるけどな」
阿武隈「…」
垣根「おい阿武隈テメェ、面倒かけてくれたな」
垣根「帰ったら覚悟しておけよ」
阿武隈「…うん、分かってる」
龍驤「阿武隈…」
阿武隈「帰ったら思いっきり暴れてあげる!!」
龍驤「アホか!反省せぇや!」
漣「やべぇよ…やべぇよ…」
暁「もうだめよこれ…」
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誉望「垣根さん…本日は演習お疲れっした!」
垣根「おう、今日は初演習で勉強になったわ」
垣根「お前みたいな方法でもバレなきゃいいんだって分かったんだからな」
誉望「だからそれは言わないで下さい!!」
翔鶴「…提督、後でお話があります」
プリンツ「私も気になります!」
大和「提督もそうですが…他にも知っている人がいそうなので聞きたいですね」
誉望「えーと…」
武蔵「むぅ、これは少し厳しくなりそうだ…」
ビスマルク「どうするのよこれ…」
加賀「…」
垣根「ん?なんかまだ言いたいことがあるのか?」
加賀「…その姿滑稽ね」
漣「あー、私の肩に掴まって背負われるコレですかー」
垣根「うるせぇ、大体他のところはどうやってきてんだよね」
加賀「普通の小船で来るけど…知らないのかしら?」
漣「ですよねー」
垣根「うっせ、俺に常識は通用しねぇ」
加賀「…本当にウザいわね」
垣根「俺もお前嫌いだから安心しろ」
加賀「なら私も知らない秘密については誰にも言わないように」
垣根「ハッ!テメェの態度次第だけどな!!」
加賀「死ね」
垣根「いつかぶっ潰す」
誉望「うぅ…胃が痛い…!」
龍驤「なんやのホンマ…」
459 = 52 :
垣根「よーっし、ようやく帰ってこれたな」
漣「やっと帰投出来ましたね…」
龍驤「…途中で深海棲艦倒すゆうて予定よりも1時間遅れたけどなぁ」
白露「なんか疲れた~早く入渠したい~」
暁「色々ありすぎてもう…」
潮「うぅ…今日はもう最悪です…」
阿武隈「…」
垣根「さてと…おい阿武隈」
阿武隈「…何よ」
垣根「テメェはこれから罰を受けるが、それを甘んじて受けろ」
垣根「この俺に無駄な手間をかけさせたんだから、それ相応の罰を執務室で受けてもらう」
垣根「艤装も外して、無抵抗で受けろ」
阿武隈「…分かったわ、甘んじて受けてあげる」
漣「あわわわ…」
暁「こ、怖い…!」
460 = 52 :
龍驤「ちょ!きみ、確かにこの子もやりすぎと思うけどそこまで厳しく…」
垣根「おい白露、このカード全部渡すから入渠前に執務室にいる俺に渡してこい」
白露「はーい!」
垣根(´・ω・`).;:…
垣根(´・ω...:.;::..
垣根(´・;::: .:.;: サラサラ..
龍驤「うぉい!ちゃんと聞いてから消えろや!!」
白露「すごーい!」
潮「て、提督が消滅した!?」
漣「そういう生き物だと割り切ってください」
潮「うぅ…何だかおかしなことばっかです…」
漣「もうどうしますか…私的には入渠入りたいんですけど」
潮「で、でも阿武隈さんの身が危ないと思うんですけど…ってアレ?」
漣「どうしたん潮?」
潮「その、阿武隈さんの姿がもうここになくて…」
龍驤「…あーもー、なんやどっと疲れたしアホらしくなってきた」
龍驤「罰なら死ぬことないやろ?それにあの子強いんやったらもうそれでえぇや」
龍驤「うちさっさと風呂入るわ」
暁「ついに龍驤さんまで折れた…」
白露「なら私も艤装外してすぐ執務室に行こーっと!!」
潮「え、えーと…」
漣「…入渠するか」
461 = 52 :
【執務室】
阿武隈「……」
阿武隈「…えーと」
垣根「おう、ようやく来たようだな。んじゃまずは罰を」
阿武隈「ちょっと待って、これは一体何?」
垣根「あぁ?これってなんだよ?」
阿武隈「いや、この部屋よ!」
阿武隈「どうして床にジグソーパズルがいくつも置いてあるのよ!!」
阿武隈「しかもなんかデカイし!」
村雨「えへへ」
曙「提督が執務全部終わらせて暇だというので」
涼風「あたいが倉庫からジグソーパズルを見つけたからみんなでやっていたんでい!」
夕立「ここっぽい?」
時雨「そこに嵌めて…うーんこれはどこだろう?」
垣根「そいつはまだだ、確か次はこのピースだ」
時雨「ありがとう帝督」
阿武隈「あたしたちが演習行って疲れているってのに…!」
阿武隈「マジ許さない!」
ドシドシ!!
垣根「おい、阿武隈テメェ…!」バサァ
曙「て、天使!?」
ドン
阿武隈「…!!」
時雨「器用にもジグソーパズルを崩さずに飛んでからの」
夕立「か、壁ドン!?」
垣根「あんまり騒ぐんじゃねぇぞ(床に放置したジグソーパズルがバラバラになるから)」
垣根「…俺はテメェに罰を与えられる立場なんだ…」
垣根「少し、大人しくしろ」
阿武隈「………」
阿武隈(…クソ、本当にこの人わけわかんない…!)
阿武隈(いつも偉そうにして、私たちのことこき使うくせに…)
阿武隈(でも…)
阿武隈(何でそんなにカッコいい顔でそんなセリフが言えるの…)
阿武隈(ずるいわよ…)
462 = 52 :
阿武隈「…ごめんなさい」
垣根「分かればいい、ほらお前の罰だ」
阿武隈「ん?何この白い箱?」
垣根「俺お手製のミルクパズルだ」
阿武隈「は?」
垣根「全2000ピース、完成するまでお前は自分の部屋から出られない」
阿武隈「いや、ちょっと待って…!」
垣根「拒否権は無い、ほらさっさと部屋に行ってこい」
垣根「監視に俺の分身送っておくから」
垣根2「よぉ、さっさと行くぞ」
阿武隈「え、ちょっとマジなの!?これって真っ白で完成に何日もかかるって…!!」
垣根2「つべこべ言わずに来い、今日もみっちり指導してやるからよ」
垣根「忍耐力足りなそうだし、テメェにはうってつけの罰だ。完成したミルクパズル楽しみにしてるぞ」
阿武隈「嘘でしょ~~!?!」
ズルズルズルズル
ガチャン
463 = 52 :
曙「…行ってしまったわね」
夕立「ぽい?そういえば罰って何の話っぽい?」
垣根「あぁ、演習中に分身の俺に砲撃食らわせてきたんだよあいつ」
曙「は?」
夕立「あ"?」
時雨「ふふ…」
村雨「ヒェ!?」
涼風「な、何でいこの悪寒は…」
垣根「落ち着けお前ら…特に曙と夕立は真っ先に扉に向かうな」
曙「で、でも提督!あの人はあなたを!!」
垣根「だから罰を与えただろうが、あの最難易度のジグソーパズル完成するまでって」
夕立「で、でも…!」
垣根「良いから、お前らはお前らのやることをやれ」
垣根「やりかけのジグソーパズル完成させてからここから出ろ」
曙「提督…」
垣根「散らかってると俺がイライラしてお前らをぶちのめしたくなるから」
時雨「なら僕はそれを…」
夕立「私も~」
曙「あの翼で罰が受けられるのなら…悪い子になっても良いかも…」
村雨「早く完成させないとまた入渠ドックに入れられる!!」
涼風「てやんでい!あたいは流石に食らいたくないねぇ!」
垣根「この変態と普通の3:2はさすがに頭いてぇな」
464 :
本人か?
465 :
>>464
本人です
466 :
正直諦めかけてた
待ってて良かった
乙
468 :
白露「たっだいまー!」
白露「って何このパズル!?」
垣根「あんまり騒ぐな、崩したらしばくぞ」
白露「はーい!」
白露「って、そういえば偽物の提督から預かってるカード渡すね!」
垣根「あぁ、全部で確か10枚だったな」
白露「帰りの海域だったからいっぱい倒してたね、本当に尊敬しちゃうなー!」
垣根「お前らが雑魚なだけだ、さてと…」
垣根「新しい手下を増やすか」
469 = 52 :
【工廠】
垣根「さて、手の空いてる奴がお前だけってのも何だか微妙だが」
白露「演習行ってたみんなは入渠ドックに行ったり、残ってたみんなも必死でジグソーパズルやってたからね!」
垣根「人材不足もここまでいくと本当に最悪だな…」
垣根「そんじゃまずはこいつからいくか」
手に入れた艦娘
【睦月】
【如月】
【皐月】
【弥生】
【大潮】
【朧】
【陽炎】
【不知火】
【黒潮】
【雪風】
垣根「さてどの艦種が来るか…」
垣根「そろそろ戦艦とかこねぇかな」
白露「すごいね提督!」
垣根「何がだ?」
白露「このカード全部駆逐艦だよ!」
垣根「……」
垣根「…は?」
睦月「睦月型1番艦、睦月にゃし…」
垣根「ホラさっさとそこどけ、あとがつかえてんだ」
睦月「ふぇ!?」
睦月「ちょっと待ってよ提督!睦月の自己紹介ぐらいもう少し聞いてくれても!」
垣根「あぁ?」
睦月「…!」ビク
垣根「ほらどけ、あと静かにしてろ」
睦月「にゃしぃ…」
白露「今日の提督は機嫌悪いなー!」
睦月「よ、よろしくにゃし…」
白露「よろしくね睦月ちゃん!」
470 = 52 :
如月「睦月型2番艦 如月よ」
垣根「ほら早くそこどけ」
如月「…あら?」
如月「うふふ、せっかちな司令官さん」
如月「顔が良いだけに勿体無いわね」
ギュ
垣根「…は?」
睦月「にゃにゃ!! なんか如月ちゃんが出てきて早々に提督の腕に絡んでいった!」
如月「うふふ…ほーらあまり怒っちゃいやよ?」
白露「何か押し付けているよアレ///!」
如月「あら?睦月ちゃんに白露ちゃんもいるのねここ。ってことは他の子も」
垣根「お前ら、本当に黙れ」
如月「…!」ゾワ
垣根「俺は今むしゃくしゃしてるんだ、黙らねぇとマジで許さねぇぞ」
睦月「…!」
睦月(目がマジで据わっていたよこの人…超こわいにゃしぃ…!)
如月(睦月ちゃんの顔色が青ざめたから気の所為じゃない…この司令官さんは逆らったら危ない…!)
垣根「ホラさっさと離れろ」
如月「あ…」
垣根「次だ次」
白露「如月ちゃんよろしくねー!」
471 = 52 :
皐月「睦月型5番艦、皐月だよ!よろしくね提督!」
垣根(なんか涼風とおんなじタイプのやつが出たな)
垣根「…あぁ、よろしくな。あと後ろがつかえているから早くそこから出ろ」
皐月「はーい!」
皐月「アレ?睦月と如月じゃないか!久しぶりだね!!」
睦月「久しぶりにゃし!」
如月「えぇ、本当に久しぶりね」
弥生「睦月型3番艦、弥生です…よろしくお願いします…」
垣根「挨拶は後でいいからそこから早く出ろ」
弥生「あ、はい…」
弥生(なんかこの提督怖い…)
睦月「これって一気に睦月型が4人も集まったってことかにゃ」
白露「提督本人は戦艦欲しかったぽいけどね!」
垣根「黙れ、本当に黙れ…」
白露「はーい!」
皐月「なんか怒ってるのかい?」
如月「えぇ…事情は分からないけど」
皐月「ならボクに任せて!」
大潮「朝潮型2番艦、大潮です!」
垣根(おぉ…弥生ってやつとのギャップが激しい)
大潮「指揮官さんですね!よろしくです!」
垣根「あぁ、挨拶は後でいいからさっさと…」
皐月「隙あり!」脇ッサ!
垣根「うぉ!?」
皐月「それそれ~こちょこちょしちゃうぞー!」
白露「…」ッタ
如月「ちょっと皐月ったら…」
弥生「…白露さんが工廠ドックの外に出た…なんで…?」
睦月「な、なんか嫌な予感するんだけど…」
472 = 52 :
大潮「お!なんか面白そうです!大潮も参加です!」
大潮「こちょこちょ~!」
垣根「……」
垣根「まずは皐月から聞こうか」
垣根「…おい皐月、何で今脇を擽ってきた?」
皐月「提督ってば不機嫌な顔しちゃダメだよ!ほら笑顔笑顔!!」
垣根「なるほど…確かに今の俺は不機嫌で笑顔も浮かべられない、そんな俺にお前は笑わせようと擽りをしてきたのか」
垣根「良い奴だな、本当に予想出来なくて良い奴だなテメェ」
皐月「えっへん!だからほら笑顔だって!」
垣根「あぁ!なんか笑えてきたわ!!」
皐月「アハハハ!」
大潮「みんなで笑うと楽しいです!」
垣根「そうだな、スッゲェ楽しいな!!」
「「「アハハハハハハハハーーー!!」」」
垣根「…ンなわけねぇだろ!!」
バサァ!
皐月「ぐはぁ!」
大潮「うきゃ!?」
睦月「2人とも!?」
473 = 52 :
如月「な、司令官さんの背中から白い翼が出てきて2人を工廠の壁まで飛ばした!?」
弥生「あわわわ…」
皐月「いてて…な、何なのこれ…」
垣根「おい皐月」
ガシ
皐月「ぐぁ…く、くる…し……」
垣根「テメェ…ここに来てまだ数分だから教えてやるが」
垣根「俺は今不機嫌だ、それこそ邪魔する奴全てをぶっ潰したいほどに今を憎んでる」
垣根「そしてお前は今俺の邪魔をした」
垣根「無駄な気遣いで時間を浪費させやがって…ちょうど良い、今日の演習の憂さをテメェで晴らしてやるよ」
皐月「……!!?」
大潮(今のうちに逃げよう…!)
垣根「加担した大潮もついでにボコす」
垣根「ほら着任早々の歓迎会だ…絶望しろコラ」
皐月「」チーン
大潮「」チーン
睦月「あわわわわ…」
如月「て、天使のような翼で皐月ちゃんと大潮ちゃんを大破させた…!」
弥生「アレ…人間じゃないですよ…!!」
垣根「あースッキリした」
垣根「さてと、次を出すか」
睦月「ちょ!提督さん今の翼は何なの!?」
垣根「あ"?血まみれになりながら説明されてぇのかテメェ?」
睦月「後でいいです!っとその前に皐月ちゃんと大潮さんを入渠ドックに連れて行ってもいいでしょうか!」
垣根「許可する、場所なら白露に…ってあいつは?」
ガラララ
白露「静かになったけどもう終わった?」
垣根「何ちゃっかり逃げてんだお前」
白露「いやいや、なんか本能的に逃げたほうがいいって思って」
垣根「まぁいい、とりあえず戻って来て何だがこいつと一緒に入渠ドックにあいつら連れて行くの手伝え」
白露「おっけー!」
白露「着いてきて睦月ちゃん!」
睦月「う、うん」
如月「の、ノリが軽い…!」
弥生「あれを見る限り…ここでは皐月たちのようになるのが当たり前のようだ…」
垣根「さて気を取り直して次だ次」
474 :
朧「綾波型駆逐艦7番艦、朧です」
朧「新人ですけど頑張ります」
垣根「おう、挨拶後にして次だ次」
朧「…分かりました」
陽炎「ンフフ…ついに私がここに出れたようね!」
陽炎「陽炎型1番艦、ネームシップの陽炎よ!!やっと会えたわね司令官さん!」
垣根「うぜぇ…」
陽炎「うぜぇ!?」
垣根「ほら早くどけ」
ガシ
陽炎「きゃ!」
垣根「ウザ絡みしたいなら後にしろ」
陽炎「何よ…冷たい人ね」
陽炎(でもカッコいいかも…)
如月「なんかもうね…」
不知火「陽炎型2番艦、不知火です」
不知火「あなたが司令ですか、これからもご指導のほどよろしくお…」
垣根「さっさとそこから出ろ」
不知火「ぬい…不知火に何か落ち度でも?」
垣根「ねーけど時間が勿体無いからさっさと出ろ」
不知火「ぬぅ…分かりました」
陽炎「ちょっと司令!いくら何でもそれはないんじゃないの?」
陽炎「不知火は私の妹なんだから、流石にその態度されると姉としてもムカっとくるわ!!」
垣根「さてと次はこいつか…」
陽炎「無視か!」
黒潮「陽炎型3番艦、黒潮や!よろしゅうなー」
垣根「うるせぇな…テメェもさっきのやつら同様にドック行きにされたいのか?」
陽炎「何よそれ、その言い方だとまるでここで同じように注意しただけでドックに送られた子がいるみたいじゃない!」
如月「あの、本当に2人ほど司令官さんに倒されてドックに送られました…」
不知火「え…?」
陽炎「はぁ!?」
陽炎「嘘でしょ?こんななよっとしてる奴に!?」
475 = 52 :
垣根「おう、喧嘩を売ってきたのはテメェだからな?痛い目見る覚悟はできてるだろうな?」
陽炎「ふん、冗談はよしてよ!艦娘に人間が勝てるわけ…」
垣根「こいつを見てもか?」
バサァ
陽炎「な、何よこの白い翼!?」
不知火「ぬぬぬぬぬい!?!?」
黒潮「あかん…きて早々に司令はんが得体の知れへん生き物になっとる…」
弥生「まずい…!逃げなきゃ…!」
如月「頭を低めないと…!」
陽炎「あわわわわ!!!」
垣根「おう、逆らったんだから躾とかしねぇとな」
垣根「いっぺん地獄見…」
チョイチョイ
垣根「あん?」
雪風「しれぇ!その翼は何ですか?」
垣根「…誰だテメェ?」
雪風「はい、陽炎型の雪風です!今さっきここに来ました!」
垣根「…そうかよ、なら少し離れてろ」
垣根「今からテメェの姉ちゃんぶっ潰すからよぉ」
雪風「喧嘩ですか?ダメですよ仲良くしなきゃ?」
垣根「あぁ?別に仲良くなんて…」
雪風「私はそんな司令官さんの方が良いです」
垣根「いやだから…」
雪風「しれぇは顔もカッコいいし翼も生えていてとっても素敵です!」
雪風「とってもかっこいいです!」
垣根「…はぁ、分かったよ」
垣根「陽炎」
陽炎「え…は、はい!」
垣根「今回は許してやるが、2度と俺に変に突っかかんなよ」
陽炎「りょ、了解です!」
如月「す、すごい…!」
弥生「…雪風は幸運艦だからか回避出来たのか」
476 = 52 :
失踪してすいません
ちょっと諸事情で色々と絡んでて…
まだHTML化してなかったのには驚きましたが、これから少しずつ書いていこうと思います
477 :
弥生「…にしても…なんで急に雪風が出て来たんだ?…黒潮さんが出て来てから司令官は触っていなかったはずなのに」
朧「私がやっておいたわ」
弥生「朧…!」
朧「今の翼見て少し唖然としたけど、その前に雪風を建造できて良かったわ」
朧「どうやら、あの翼の生えた司令官には逆らわない方が良いようだし…それに…」
弥生「それに…?」
垣根「ってアレ、そういえばなんで雪風って奴が居るんだここに?」
朧「司令官、私が勝手にカードから建造しました」
垣根「あぁ?テメェ何勝手に」
朧「失礼しました。ですがこれでようやく全てのカードの艦娘を着任させることができたのですから、司令官のご要望通り時間が短縮できたでしょう」
垣根「確かにそうだけど、だからって」
朧「それにもう夕刻です、司令官も激務に励んでいたでしょうし、そろそろお腹も空いてきているのではないでしょうか?」
垣根「…ッチ、わーったよ!」
垣根「ほら、お前ら全員着いてこい!これから間宮行くぞ」
如月「なんという誘導…」
弥生「す…すごいね朧」
朧「いえいえ、これは普通です」
朧「普通……ですから」
弥生「…!」ゾク
弥生(なんだこの笑顔、この朧は本当に…)
陽炎「た、助かった…の?」
黒潮「ほら陽炎、チャチャッと立ってぇな」
陽炎「腰が抜けて立てない~!」
陽炎「2人とも肩貸して~!」
不知火「ぬい、陽炎には困ったものです」
不知火「にしても、司令官のあの姿は一体…」
黒潮「なんや、この鎮守府は他のとはえらい毛色が違う気がするなぁ…」
雪風「夕食楽しみです!」
478 = 52 :
数時間後
【執務室】
垣根「今日もいろいろあったな」
コンコン
大淀「失礼します」
垣根「おう、どうした」
大淀「新しく着任した艦娘たちの部屋が決まりました、部屋割り表を書いたので目を通しておいてください」
垣根「後で適当に見ておく、と言うかそんなどうでも良いものわざわざこの時間に持って来るわけないだろお前、それ以外にも他になんかあるのか?」
大淀「はい、他の鎮守府の提督から明日この鎮守府に挨拶に来ると電報が来てます」
垣根「はぁ?なんだその奇妙なやつは?」
垣根「というよりもそれが普通なのか?」
大淀「着任した提督は近隣の鎮守府へ挨拶に行くのは通過儀礼ですが…中々挨拶に来ない提督に痺れを切らしたんじゃないでしょう?」
垣根「は?先に言えよそれを、使えねーな」
大淀「仕事とか早かったですし、もう行ったものかと思ってました」
垣根「あークソ、じゃあ明日の予定は少し変更するか」
垣根「そいつと挨拶終わった後に出撃、支配海域を支配しつつ頭数を増やす」
垣根「当分の間はこれで行くから、ちゃんと頭に入れておけよ」
大淀「了解しました。それでは今日はこれで」
垣根「あぁ、ご苦労さん」
垣根「…挨拶ね…」
垣根「この機会だし、誉望と同じくその提督って奴を脅迫できるものでも用意できたら良いが」
垣根(そういや誉望の所の連絡先もあったな…なんか問題起きたらあいつに全て負わせるか)
垣根「今日はもう寝よっと」
479 = 52 :
【垣根の部屋】
時雨「えへへ…」
夕立「ぽい~」
皐月「~~///」
垣根「なんでまた俺の布団に入ってるんだテメェら?」
垣根「つーか、皐月テメェはなんで全裸なんだよ」
皐月「いやね…司令官にボコボコにされた後に入渠ドックに入れられた時にさ…ボクさ…なんかちょっとゾクゾクしてきちゃってさ…聞いたら時雨も夕立も同じようにその気分が高揚したって言うから…ボクもそういうことなのかなって…//」
垣根(俺の未元物質にはなんか変な効果でもあるのか?なんでこんなガキまで変態に目覚めるんだよ)
垣根「…とりあえず今日も入渠ドックが寝床だな」
バサァ
時雨「あぁ?それを待っていたよ…!!」
夕立「ぽい~~?」
皐月「うふふ…なんてカッコいいんだ…///」
垣根(こうして今日も変態達(新入り1人)をボコして外に放り投げた)
垣根(結構きつめにしばいたが、なぜ時雨はいつも通り歩いて入渠ドックまで帰れるのか俺でも分からない)
垣根(…まともな奴が欲しい)
【綾波型の部屋】
漣「ぶぇーっくし!」
潮「きゃ!」
曙「どうしたの漣、クシャミなんかして」
漣「ずず…うぅ、なんか1番おかしな人に変人扱いの噂されたような気が…」
曙「噂?ただのくしゃみでしょ」
潮「そうだよ、ほらティッシュティッシュ」
漣「うーん本当にそうなのかなー?」
朧「Zzz…」
480 = 52 :
【垣根の部屋】
垣根「もう朝か…」
垣根「くぁ…早く寝たのに結構疲れが取れてないもんだな」
垣根「昨日寝まくった弊害だろうな」
垣根「着替えて食堂行くか」
漣「あ、おはようございます垣根さん」
垣根「おう、おはよう」
漣「今日は早起きなんですね」
垣根「あぁ、朝から用事があるからな」
垣根「何でも近隣の鎮守府からお客が来るって言うからよ、少しでも整理やら未元物質製の盗聴器やら用意しとかねぇと思ってな」
漣「今日お客さんが来るんですか!少し綺麗にしないと…」
漣「というか、もう昨日の件でも薄々気づいてましたが…弱み握って脅迫する気満々なんですね」
垣根「まぁな」
481 = 52 :
垣根「人間ってのは自分のテリトリーでベラベラ喋るわりに、他人のテリトリーに入ると寡黙になりがちだからな」
垣根「三下程、言いたくない事を口にしないように必死になる」
漣「はぁ…」
垣根「だからって口をずっと閉じていられる訳もないし、かと言って赤の他人とつきっきりというのも流石に疲れてくる」
垣根「だから用を足してる時なんかについ口を滑らせたり、身内だけの時にポロリと本音を打ち明けたがる」
垣根「俺はそれを聞いて、脅迫に必要な有力カードを揃えていく」
垣根「あとは簡単に脅迫すればいいだけだ」
漣「はぁ…というかそれわたしに喋ってもよかったんですか?」
垣根「お前は利口な方だと思ってるし、他の連中よりは信頼が出来るからな」
漣「……!! そ、そうですか…//」
垣根「何こんな言葉で照れてんだお前、キモ」
漣「嬉しがってる乙女のハートを即座に壊す辺り垣根さんらしいわー」
垣根「馬鹿か、こんな変態だらけの場所で最初からまともなのお前くらいだろ」
垣根「むしろガキばっかのここで誰を信頼すりゃいいんだ」
漣「そりゃそうですけど…」
漣「……ハァ」
漣(結構信頼されてるの嬉しいんだけどなー…)
垣根「ほらさっさと行くぞ」
漣「あ、ハイ」
朧「……」
483 = 52 :
>>448
何回pc叩いたことか…
484 = 52 :
睦月「それにしてもここすごいね」
睦月「昨日の夜部屋から出て行った皐月ちゃんがまさか大破して一夜中入渠ドックにるとか、驚きにゃ」
陽炎「あー確か同じようにボロボロの時雨に夕立と一緒に引っ張られてたわね、私夜トイレ行く時見たわ」
龍驤「何やまたそんなことしてたんか」
時雨「僕は如何なる時でも帝督と共にあるのさ」
夕立「激しい夜だったぽい~」
皐月「ボクもさ!」
暁「何だか濃ゆい人ね…」
曙「仕方ないわよ、あの天使の翼の前には誰もがああなるんだから」
村雨「いやそれは流石に無いから!」
曙「私という実例があるのに!?」
龍驤「あんたが異常なだけや…」
潮「あ、あれ?そういえば漣ちゃんと朧ちゃんがいない…」
曙「朧だったら私よりも早くに部屋を出たけど…そういえばまだ来てないわね」
白露「私が1番に来たからその後に朧ちゃんが来るの見てないよー!」
485 = 52 :
涼風「てやんでぃ!あたいが2番だよ!!」
大潮「私は3番です!」
如月「あなた昨日のアレからすぐに立ち直ったのね…」
大潮「正直痛かったし怖かったです」
大潮「でも、何故かあの後こう…胸にもやっとしたものがあるんです…!」
雪風「胸にもやっと!?何ですか何ですかソレ!雪風気になります!」
大潮「な、何なのでしょうか…私も気になるです!」
時雨「フフフ…また1人入門者が現れそうだね」
龍驤「やめんか!」
486 = 52 :
黒潮「にしても未元物質ってすごいんやね~」
不知火「えぇ、自分の複製を作って動かしているとか聞きましたし、もはや最強なのではとこの不知火も尊敬します」
黒潮「あーそういえば見てないけど軽巡の阿武隈さんがおったね、今も部屋に軟禁状態なん?」
時雨「うん、帝督の分身の指導の元ミルクパズルを不眠不休で頑張っているそうだよ」
潮「食事を持って行った時に見たあの鬼のような顔は今でも…」ゾク
黒潮「ホンマに悪魔みたいな司令官やね」
不知火「ぬい…私たちも注意しないといけませんね」
垣根「おはよう、噂通り悪魔のような俺が来たぞ」
黒潮「うぉ!?」
不知火「ぬ!?」
垣根「ほらなさっき言った通りだろ漣、三下ほど口が軽いって」
漣「いや、言った通りって…」
黒潮(なんか三下言われとるけど…)
不知火(ここは口を開けない方が吉ですね…)
雪風「司令官さんおはようございます!!」
垣根「うぉ!?声がうっせぇな!」
雪風「ダメでしたか?」
垣根「いやダメじゃねーけど、少し下げてくれ」
雪風「はい!」
垣根「ったく…っと間宮!俺の分と漣の分の食事もってこい!」
間宮「はーい!」
垣根「さてと」
ガタ
垣根「今日は忙しいぞ」
487 = 52 :
【廊下】
弥生「やぁ朧…こんなところで会うのは奇遇だね」
朧「おはよう弥生さん」
弥生「食堂にはもう行ってきたのかい…?」
朧「いえ、ちょっとこちらに用があったので…」
弥生「へぇ…ならいっしょに食堂に行かないか?私も今からなんだ…」
朧「いいですよ」
弥生「なら早く行こうか…」
弥生(私は食堂に行く前に朧を見かけた…」
弥生(見かけただけならよかったけど…その姿があまりにも不審だった為に少しの間尾行していた)
弥生(しかし、向こうも私の存在に気づいていたらしく…見るからに不自然な動作で来た道を戻ってきた)
弥生(私は成すすべなく今来た風に装うしかなかった…)
弥生(…朧…君は本当に朧なのか…?)
朧「……」
488 = 52 :
【船艇】
足柄「提督ってば本当に真面目よね」
足柄「中々挨拶に来ない近所の鎮守府にわざわざ自分から足向けるなんて…」
「当然よ、私は仕事を優先させるんだから」
羽黒「え、これって仕事なんですか?」
「そうよ羽黒さん、これでお近付きになれば少し困った時に助けてくれるかもしれない…というかお友達になってくれるかもしれない…!」
足柄「お友達って…相手は確か男性よね?」
「いえ…友達に性別なんて関係は無いわ…あのゴールド(クソリア充)とは違って私はもうぼっちじゃ無いんだから!」
羽黒「は、はぁ…それって前に話した提督の世界の話でしたっけ?」
「えぇ…あっちで死んだのは忌々しいけど、私はこの世界でリアルを満喫するのよ…!」
「私はぼっちじゃ無い!!」
足柄「とか言って、数々の鎮守府に挨拶してからずっと仕事の話しかされてないのよねー。今回も仕事友達になるだけじゃない」
羽黒「もっとプライベートを大切に…」
「うぅ…!」
489 = 52 :
漣「鎮守府内の整理完了しましたよ」
潮「こっちも大丈夫です!」
時雨「入渠ドックも入念に洗っておいたよ」
夕立「ぽい~!」
垣根「あぁサンキュー、そこまでしなくても入らせないから安心しとけよ」
龍驤「まぁまだ着任して4日目やからな…」
陽炎「それでこの数の艦娘って…やっぱり凄いのねあの人」
雪風「しれぇ!船が見えて来ました!」
垣根「分かった、すぐ港に行く」
垣根「お前ら全員、俺の面汚す真似はすんなよ」
「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」
【港】
垣根「まだ来ねぇな」
漣「船の周りに艦娘も見えませんし、ここまでの海路は至って安全みたいですね」
垣根「ハッ、強さの誇示しないだけマシな野郎かもしれぇねえが、あぁも余裕な態度だとこっちの事舐めてやがるのが分かる」
漣「そんなこと言わないでくださいよ、向こうもこっちの事弱小だって分かってるはずなんですし…」
垣根「そうだとしたら余計にいけすかねぇ」
垣根「早く脅迫できるもん手に入れてからさっさと帰らせる。どうせ大したやつじゃないだろうし良い駒にはなるだろうからな」
漣「流石に下衆すぎませんか?」
垣根「は?こんなのぬるいだろ?」
垣根「俺が本気出せばこの辺り一帯の鎮守府全て掌握できるぞ」
漣「うわこえー、知ってたけどこえぇよ…」
490 :
明日再開します
491 = 482 :
今の状況一方さんより一方さんしてる
492 :
漣「それにしても私たちだけの出迎えというのも失礼っぽい気がします…」
垣根「あいつらは要所要所で待機してるからな。あいつらが自然体を振る舞えば向こうも警戒解けてベラベラと喋るだろうし、こっちとしてはなるべく変なものを目にさせたくねぇ」
漣「変なものというと…時雨さんとか夕立さんとかですか?」
垣根「あんな変態を目にさせたらそれこそ印象最悪だろうよ」
漣「えーと、確か変態の方々は全員入渠ドックに待機させていますね」
漣「まさか…」
垣根「未元物質製の鍵もかけたからまず開かねぇだろ」
漣「それって風呂場に監禁したって事ですか!?死んじゃいますよ!?」
垣根「死なねーだろ、前にサウナで同じ事したけど3時間は持った奴がいるぞ」
漣「艦娘でも女の子なのに、ガチで悪魔だこの人…!」
垣根「客が帰ったら解放するから良心の塊の間違いだろうが」
垣根「っともう来るぞ、いいかきっちり演じろよ」
493 = 52 :
弓箭猟虎「…」
足柄「どうしたの提督?急に顔を青くしちゃって…」
羽黒「船酔いですか?だったらこの紙袋を」
弓箭「…え、と…」
弓箭「わ、わたくしの目が確かなら港で立っているのは…ここの提督よね?」
羽黒「えぇ…制服を着崩してはいますがどうやらあの方がここの提督のようですね」
足柄「あら…双眼鏡でよく見ると結構イケてるわね~」
羽黒「本当だ…着任される前はモデルさんか何かでしょうか///」
弓箭「……」
弓箭(なんで垣根さんがここにいるの!?)
494 = 52 :
弓箭(おかしいでしょ!?だって第2位でしょあの人!?ここに来たってことはあっちで死んだって事なんだし、そう簡単にあの恐ろしい第2位が殺されたりしないでしょ!?)
弓箭(まさか…わたくしが死んだ後にあのプランが失敗したって事!?あの計画が…!?)
弓箭(なら垣根帝督を殺せるのは第1位だけ…、まさか本当に一方通行に勝負を仕掛けたとは思えませんが…戦って負けたとなればあの街のクソッタレに殺されるよりかは納得出来る…)
弓箭(というか………!!!まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!!)
弓箭(もし顔を合わせたらまた暗部の頃のように仕事とか任せられるかも!!)
弓箭(というか最悪、あの人の下についたら強制的に仕事させられて私のキャリアとプライベートが無くなるんじゃないのかしら!?)
弓箭(もうあのクソッタレで最悪な世界とはおさらばしたと思っていたのに…!クソ……!)
弓箭(……いいえ待って、それだったらこうしましょうか)
弓箭(最悪、向こうもわたくしも名前とか顔とか知らずに資料だけで知った存在、そして垣根さんは小物の顔とかは覚えないタチの人。だったら…!!)
弓箭(ボッチの実力を発揮させる時がきたようですね…)
495 = 52 :
弓箭「羽黒さん、足柄さん。少し頼みたいことがあるの!急いで!!」
羽黒「え、ちょっと提督さん!?」
足柄「急にどうしたっていうのよ!」
弓箭「ワケは後で話すから!今は急いで!!」
弓箭「羽黒さん、今すぐ服を脱いで!わたくしの服と貴女の服を交換するの!」
羽黒「ふえぇ!?」
足柄「ハァ?何言ってんのよ提督!」
弓箭「良いから脱いで!後でなんでもいうこと聞いてあげるから!」
羽黒「うぅ…なんだか分かりませんが…本当に聞いてくださいよ…」
496 = 52 :
弓箭「ありがとうございます!そしてついでに私の代わりに提督を演じてちょうだい!」
羽黒「えぇ!?無理ですよぉ…!」
弓箭「無理でも良いですから!! 早くしないとあの人にわたくしのキャリアが全部取られちゃうのよ!!」
羽黒「わ、分かりました…」
足柄「いや服変えるからそれは気付いていたけど」
足柄「全く、提督がここまで怯えるあの男は一体何なのよ…」
羽黒「足柄姉さん……私出来るかな」
足柄「大丈夫イケるわよ、私もフォローするからさ」
羽黒「ありがとう…!」
497 = 52 :
弓箭「服はオーケー、髪はカツラでなんとかして…顔はどうするか」
弓箭「いっその事木曽っぽい眼帯着けて包帯も巻いておくか」
弓箭「これで痛い小物の完成ね」
弓箭(これだけキャラがウザければ垣根さんは呆れて眼中に入れることもない…)
弓箭(完璧だわ)
【どっかの鎮守府】
木曽「ウッ!」
提督「木曽どうかしたか?」
木曽「今俺の心にヒビが…何故だ?」
498 :
木曾だこの野郎間違えるな
499 = 52 :
>>498
きその予測変換でやってしまいました!!
本当にすいません!!
訂正で木曾でお願いします!!
500 :
生きとったんかワレェ!!(歓喜)
みんなの評価 : ☆
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