元スレ八幡「死ねばいいのに」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
201 = 1 :
八幡「……小町の彼氏?」
小町「まさかー。ただの友達だよー。お互い四月から塾に通い始めたんだよねー」
大志「……」
小町「それより……。やー、どうも。比企谷小町です。兄がいつもお世話になってます」
雪乃「比企谷くんの妹さん? わたしは雪ノ下雪乃。奉仕部の部長をしているわ」
結衣「あたしはヒッキーのクラスメイトの由比ヶ浜結衣だよ。小町ちゃん、やっはろー!」
小町「や、やっはろー?」
結衣「てか久しぶりだよねー」
小町「……面識ありましたっけ?」
結衣「」
八幡「俺が助けた犬の飼い主だ」
202 = 1 :
小町「あー! お菓子を持ってきてくれた人ですね!」
結衣「お、お菓子の人……」
小町「てかお兄ちゃん、いつのまにハーレム作ってたの?」
八幡「いや、ハーレムじゃないから」
結衣「そ、そうだよ。ヒッキーはあたしの彼氏になる予定なんだから!」
小町「」
結衣「ね? ヒッキー! ね?」
八幡「お、おう……」
小町「お、お兄ちゃんに彼女が……」
結衣「付き合ったら報告するからよろしくねー」
小町「は、はい……」
大志「あの、比企谷さん。俺どうしたら?」
203 = 1 :
5分後
雪乃「なるほど。お姉さんが不良化ね」
大志「はい」
結衣「川崎沙希ってあたしとヒッキーのクラスメイトだし」
八幡「由比ヶ浜は喋ったことあるか?」
結衣「挨拶くらいかな? やっはろーって言ったら凄い睨まれたし……」
雪乃「それは当たり前の反応だと思うのだけれど」
結衣「えー」
雪乃「それでいつから様子が変わったのかしら?」
大志「二年生になってからっすね」
雪乃「ということは由比ヶ浜さんと同じクラスになってからおかしくなったのね」
結衣「ちょっとゆきのん!?」
204 = 1 :
八幡「由比ヶ浜の馬鹿が移ったのか」
結衣「ヒッキーまで酷い。あたし以外にも戸部っちとかさがみんとか馬鹿多いし!」
小町「それで帰りが遅いって何時くらいなの?」
大志「5時っす」
八幡「朝じゃねえか……」
大志「そうなんすよ。両親は共働きで下に弟と妹がいるんで姉ちゃんにはうるさく言わないんす……」
八幡「そうか。とりあえずお前は川崎が変わった理由を知りたいんだな?」
大志「はい」
八幡「雪ノ下、どうする?」
雪乃「そうね。大志くんのお姉さんが本校の生徒なら依頼を受けましょう」
大志「ありがとうございます!」
205 = 1 :
翌日 奉仕部
雪乃「それでは作戦会議を始めましょう」
結衣「とりあえず本人に聞いてみるとか?」
八幡「却下。家族にも言わないんだから他人の俺たちに言うわけがないだろ」
結衣「だよねー」
雪乃「目上の人から言われたらどうかしら?」
八幡「目上の人ねえ。平塚先生か?」
雪乃「ええ。平塚先生は中身はアレだけれど生活指導も行っているし」
八幡「そうだな。んじゃお願いしてみるか」
雪乃「さっそく職員室に行きましょう」
206 = 1 :
10分後
平塚「川崎、待ちたまえ」
川崎「……なんか用ですか?」
平塚「川崎、君は最近家に帰るのが遅いらしいな。朝方になるまで帰らないらしいじゃないか」
川崎「誰から聞いたんですか?」
平塚「風が街によくない噂を運んできてね」
川崎「…………は?」
平塚「それより答えたまえ」
川崎「別に。どこでもいいじゃないですか。誰かに迷惑掛けたわけじゃないし」
平塚「これからかけることになるかもしれないだろ」
川崎「……」
207 = 1 :
平塚「君は親の気持ちを考えたことがあるか?」
川崎「……そういうの結婚して自分が親になってから言えば?」
平塚「ぐはっ!」
川崎「先生、あたしの心配より自分の将来を心配した方がいいって。それに煙草臭いですし」
平塚「ごっがぁぁぁぁぁぁあああ!!」
川崎「それじゃ失礼します」
平塚「うっ。ぐすっ」
八幡「あ、あの先生……」
平塚「……もう帰る……」
八幡「お、お疲れさまです……」
208 = 1 :
奉仕部
雪乃「駄目だったわね」
八幡「平塚先生のメンタルを完全に破壊しやがった」
結衣「はいはい!」
雪乃「どうしたの?」
結衣「あたしにいい考えがあるから今度はあたしに試させて」
八幡「いい考え?」
結衣「うん。川崎さんが変わった理由もわかっちゃったかも」
八幡「マジか」
結衣「うん。マジだ」
雪乃「それでどんな考えなのかしら?」
結衣「ふふふ♪」
209 = 1 :
翌日 放課後
八幡「なんで葉山がいんの?」
葉山「いや、俺も結衣に呼ばれただけでよくわからないんだ」
結衣「えっとね、川崎さんは最近失恋とかしたんじゃないかと思うんだよね」
雪乃「失恋?」
結衣「うん。女の子が変わる原因って恋愛が多いじゃん?」
八幡「そうなのか?」
葉山「いや、俺に聞かれても……」
雪乃「わたしもわからないわ」
結衣「もーう。ゆきのん、女子力低すぎだから」
210 = 1 :
雪乃「なぜかしら。由比ヶ浜さんの口をホチキスで閉じたくなってきたわ」
八幡「おいやめろ。ただでさえ口調が似てるんだ」
結衣「というわけで隼人くん、川崎さんにナイスな言葉を掛けてあげて!」
葉山「そんな急に言われても……」
八幡「仕方ない。葉山、俺が伝授するからそのまま言うんだ」
葉山「嫌な予感がするんだけどな」
八幡「お前は俺たちに貸しがあるだろ。ならお願いごとの一つは聞いてくれるよな?」
結衣「聞いてくれるよね?」
葉山「うっ」
雪乃「あなた達……」
211 :
雪ノ下の由比ヶ浜呼び捨て元に戻して欲しい
なぜさん付けしているのか
212 = 1 :
10分後
川崎「……」
葉山「やあ」
川崎「……なにか用?」
葉山「風が…………冷たいね……」
川崎「……?」
葉山「寒波が来る……」
川崎「え?」
葉山「シベリアから……この冬最大のやつが、ね……」
川崎「……あのさ」
葉山「今日は……風が煌めいてやがるね……」
213 = 1 :
川崎「煌めいてるのはあんたの頭の中でしょ。馬鹿じゃないの」
葉山「うぐっ」
八幡「ぷっ、ぷぷっ」
結衣「な、なにあの台詞。酷すぎるしっ。ぷぷっ」
雪乃「ふふっ」
葉山「みんな酷いじゃないか……」
八幡「いや、お前はよくやりきったよ。ぶふぅ」
結衣「隼人くん、面白かったよ!」
雪乃「いいものを見せてもらったわ」
葉山「もう帰るよ……」
214 = 1 :
翌日
八幡「大志から追加情報が入った」
結衣「なになに?」
八幡「『エンジェルなんとか』ってお店から自宅に電話があったみたいだ」
雪乃「もしかして川崎さんのバイト先ということかしら?」
八幡「だろうな。千葉市で検索したら二件出てきた。メイドカフェとバーだな」
結衣「なんか極端だし」
雪乃「比企谷くん、そのお店のホームページ見せてもらえる?」
八幡「ああ」
雪乃「……そう。恐らくメイドカフェは違うわね」
結衣「なんで?」
雪乃「営業時間が23時までだもの。5時に帰宅するのにバイトが終わるのが早すぎるわ」
結衣「そっか。でも掛け持ちしてる可能性もあるんじゃない?」
雪乃「ええ。なのでバーの方に行ってみましょう」
215 = 1 :
バー
八幡「なんか緊張するな……」
結衣「うん。ドレスとか初めて着たし」
雪乃「二人とも堂々としなさい」
八幡「おう」
結衣「う、うん」
雪乃「行くわよ」
八幡(人数とか聞かないんだな)
結衣(制服もいいけどドレスで初体験もありかも)
雪乃「見つけたわ、川崎沙希さん」
川崎「……確か雪ノ下だっけ?」
雪乃「ええ」
216 = 1 :
結衣「やっはろー?」
川崎「由比ヶ浜も。となりのは?」
八幡「比企谷だ。プリント拾ってくれたろ?」
川崎「……そっか。ばれちゃったか。何か飲む?」
雪乃「ペリエを」
結衣「あたしはカルピス!」
川崎「ないから」
雪乃「この二人にも同じものを……」
川崎「ん。それで何しに来たの?」
雪乃「元々あなたが朝帰りするようになった理由を調べていたのだけれど」
川崎「―――ああ。最近周りがやけに小うるさいと思ったらあんた達が原因か」
217 = 1 :
八幡「弟が心配してたぞ」
川崎「大志から相談受けたんだ。どういう繋がりかわからないけど大志にはあたしか言っておくから気にしないでいいよ。だから大志にもう関わらないでね」
八幡「いや、大志が俺の妹に気があるからこれからも関わることになると思うんだけど」
川崎「」
結衣「あー、小町ちゃん可愛いもんね」
八幡「だろう。それで川崎がお金が必要な理由は何だ?」
川崎「別に。遊ぶ金欲しさに稼いでるわけじゃないとだけ言っておく」
結衣「もしかして妊娠しちゃったとか!?」
川崎「ち、違う! あたしは処女だから!」
結衣「そうなんだー」
川崎「……っ!」
218 = 1 :
雪乃「由比ヶ浜さん、下品よ……」
八幡「悪いな。こいつは黙らせておくから。それより多分川崎がお金が必要になった理由がわかった」
雪乃「また前髪弄るのね」
川崎「……」
八幡「川崎は一年生までは真面目に学校に来ていた。このバイトをし始めたのは四月からであってるよな?」
川崎「そうだけど」
八幡「大志が塾に通いだしたのも小町と同じ四月から。つまり川崎がバイトを始めた時期と同じだ」
結衣「つまり学費の為?」
八幡「違う。大志が塾に通いだしてる時点で学費は目途がついてるだろう。逆に言えば大志の学費だけが解決しているということだ」
雪乃「ということは川崎さん自身の学費の為に?」
219 = 1 :
八幡「それもあるが受験までの予備校代だろう。それに大学に合格すれば奨学金があるしな」
川崎「……正解。よくわかったね」
八幡「俺は氷菓のBD-BOXを持ってるからな」
川崎「なに言ってるか意味がわからないんだけど」
結衣「でもバイトしてたら自分の勉強する時間がなくなっちゃうんじゃないの?」
八幡「学校が終わるのは15時半。夜からのバイトなら空き時間に勉強が出来るだろ?」
川崎「へえ。そこまでわかったんだ」
八幡「ああ。……なあ、川崎。予備校にも特待生制度があるのは知ってるか?」
川崎「え?」
八幡「知らなかったのか。無知は罪なり、だな。簡単に言えばスカラシップを取れば無料で予備校に通えるんだよ」
川崎「」
八幡「よかったら夏期講習まで俺と雪ノ下が勉強を教えるぞ。いいよな?」
雪乃「そうね。依頼だもの」
川崎「……」
八幡「それに朝までバイトとか肌に良くないぞ。大志は肌荒れを相当気にしていた」
川崎「」
八幡「弟の為に綺麗なお姉ちゃんでいてやれよ」
220 = 1 :
ここまで
また明日か明後日に
次はあねのん登場
222 :
乙
八幡は勿体ぶらずにスマートに物事を運ぶし、女子2人は暴言吐かないから5割り増し可愛い上にちょっと面白い
原作の特徴的な部分を薄めるだけで不快さがなくなるというww
223 = 211 :
由比ヶ浜のこれが暴言じゃなければなにが暴言だと言うのかww
224 :
ガハマさんがヒッキーを囲ってるから不毛な争いが始まらないというのもある
226 :
由比ヶ浜がナチュラルにメンヘラっぽくて笑う
やっぱおっぱいは正義やな
227 :
乙っす。はるのんはどんな感じか楽しみ
228 :
あねのんが八幡をゆきのんに宛がおうとしたら、包丁持った由比ヶ浜がいそう
229 :
この調子だとはるのんが超絶ポンコツだったりして
230 :
さりげにヶ浜にディスられるさがみんwww
231 :
相模ディスっている箇所ってどこかな?気づかなかったww
232 :
乙でございます
233 :
>>231
八幡「由比ヶ浜の馬鹿が移ったのか」
結衣「ヒッキーまで酷い。あたし以外にも戸部っちとかさがみんとか馬鹿多いし!」
234 = 231 :
>>233
サンクス
戸部と同列に扱われる相模にワロww
235 :
教室
葉山「今日は結衣がいないから少し静かだな」
戸部「だべ。でも法事で学校休めるとか羨ましいっしょ!」
大和「だな」
葉山「優美子は少し寂しいのかな?」
三浦「え? そんな子供じゃあるまいし!」
海老名(逆におどおどしなくてすんで少し安心してたりして)
三浦「それより今日部活休みなんだけどどっかいかない?」
葉山「テニス部も休みなのか?」
三浦「うん。昨日、練習試合だったから部長が今日は休みにするって言ってたし」
236 = 1 :
葉山「そっか。うちもちょうど休みだからカラオケでも行くか」
三浦「行く行く!」
戸部「カラオケとか超久しぶりじゃね?」
大和「だな」
大岡「俺は部活あるけどサボっていくよ」
葉山「いや、サボりはよくないぞ」
戸部「そうそう。よくないっしょ。先輩にばれたら大変そうじゃね?」
大岡「……だよな」
大和「残念だったな」
八幡(今日は由比ヶ浜がいないから静かに読書出来るな)
237 = 1 :
八幡(最近は部活動でも由比ヶ浜が絡んできて読書する時間が減ってるからな)
相模「ねえ、また比企谷がよくわかんない本読んでるんだけど」
女子「ホントだ」
女子「キモっ」
八幡(よくわかんない本とは失礼な。十年以上続いてる人気ラノベ作品だぞ)
相模「さっき通った時に絵が見えたんだけど冴えない男の絵でさー」
女子「うわー」
八幡(あん? 上条さんのこと馬鹿にしたな。あの女いつかぶっ殺してやる。第一位がな)
葉山「何の本読んでるんだい?」
八幡「とある魔術の禁書目録」
238 = 1 :
葉山「ああ。本屋で見かけたことあるよ。好きなのか?」
八幡「好きじゃなかったら読まないだろ」
葉山「確かに。面白いのか?」
八幡「俺にとってはな」
葉山「そうか。俺も今度読んでみようかな」
八幡「……葉山がラノベ? 似合わないな」
相模「なになに? 葉山くんも読書するの?」
葉山「え? まあ、少しは」
相模「そうなんだー。うちも本に興味あるんだー」
239 = 1 :
八幡「」
葉山「そ、そうなんだ……」
相模「今度お勧めの本を教えてよ?」
八幡(なんだこのクソビッチ。うざすぎる。ウザク!)
葉山「いや、俺も詳しくないから比企谷に教えてもらおうと思ってたんだけど……」
相模「そっか。……比企谷くん、葉山くんと一緒にうちにも教えてね?」
八幡「嫌だ」
相模「」
八幡「そろそろ昼休み終わるぞ。席に戻ったらどうだ?」
葉山「あ、ああ。また後でな」
相模「ご、ごめんねー。またねー」
八幡「……」
240 = 1 :
女子トイレ
相模「比企谷のやつ、マジムカつくんだど!!」
女子「ね? ありえないよねー!」
女子「さがみん、可哀相~」
相模「ぼっちのくせに生意気じゃない?」
女子「でも結衣ちゃんと付き合ってるみたいだし、戸塚くんと葉山くんと最近仲良くない?」
女子「確かに」
女子「前までぼっちだったのに」
相模「……」
女子「あ、でも口が悪いのは変わらないし!」
女子「そうそう。さがみん、もう絡まない方がいいよ~」
相模「……うん」
241 = 1 :
奉仕部
雪乃「今日は由比ヶ浜さんがいないから平和ね」
八幡「そうだな」
雪乃「今度は何を読んでるの?」
八幡「ラノベだ」
雪乃「ああ、材木座くんが書いていた小説のことね」
八幡「あんなごみと一緒にするな。これは超面白いんだぞ」
雪乃「そうなの。今度貸してもらってもいいかしら?」
八幡「ああ。でも30冊以上あるけどいいのか?」
雪乃「ええ。本は好きだから。面白いのならジャンルは関係ないわ」
八幡「そうだな。この前貸した漫画は読み終わったのか?」
雪乃「この巻で終わりね。これのおかげで書道の授業が少しは楽しくなりそうだわ」
八幡「来月からスピンオフのアニメも始まるぞ」
242 = 1 :
雪乃「人気があるのね。それより比企谷くんに相談があるのだけれど」
八幡「何だ?」
雪乃「来週に由比ヶ浜さんの誕生日があるじゃない?」
八幡「ああ」
雪乃「一応、同じ部活の仲間としてプレゼントを渡したいと思うのだけれど……」
八幡「プレゼントの相談か?」
雪乃「ええ。もしよかったら土曜に買い物に付き合ってくれないかしら?」
八幡「いいぞ。ちょうど俺もその日に買う予定だったからな」
雪乃「ありがとう。ちなみに買うものは決まっているの?」
八幡「皮肉を込めて首輪とリードかな」
雪乃「なるほど。……でも本人は気づかなさそうね」
八幡「それあるー」
雪乃「なにかしら。今イラっとしてしまったわ」
243 = 1 :
土曜 ショッピングモール
雪乃「お待たせ。待たせてしまったかしら?」
八幡「ああ。20分くらいな」
雪乃「あなたは本当に正直に言うのね」
八幡「仲間に嘘はつきたくないからな」
雪乃「……っ。そ、そう。確かに嘘はよくないわね」
八幡「ああ。今日はツインテールなんだな」
雪乃「ええ。似合わないかしら?」
八幡「いや、可愛いと思うけど。昔の俺なら一目惚れしているまである」
雪乃「あ、ありがとう。……今の由比ヶ浜さんに聞かれていたらわたしの身の危険を感じていたかもしれないわね」
八幡「ヤンデレ要素はないと思うんだけどな。それより行こうぜ」
雪乃「ええ」
244 = 1 :
雑貨屋
八幡「それで目星はついてるのか?」
雪乃「由比ヶ浜さんの趣味に合わせたものにしようと思うのだけれど」
八幡「なるほど」
雪乃「彼女の趣味が少女漫画と比企谷くんへのストーキング以外思いつかないのよね」
八幡「え? 俺へのストーキングってまだ続いてたの?」
雪乃「失礼。盗撮の間違いだったわ」
八幡「それもストーキング行為に入るからね?」
雪乃「比企谷くん、今の二つ以外に彼女の趣味ってわかる?」
八幡「うーん、最近花嫁修業をしていると言ってたが」
雪乃「花嫁授業。……料理かしら?」
八幡「恐らくな。この前指に絆創膏張ってアピールしてたから」
雪乃「なるほど。それじゃエプロンにしようかしら」
八幡「いいんじゃないか。多分馬鹿っぽいぽわっとしたデザインがあいつに似合うと思うぞ」
雪乃「わたしもそう思うわ」
245 = 1 :
30分後
八幡「俺の買い物も済んだしスムーズにプレゼント選びは終わったな」
雪乃「そうね」
八幡「まだ11時だけどお昼にするか?」
雪乃「その前に寄りたいところがあるのだけれど」
八幡「何処だ?」
雪乃「ペットショップ」
八幡「動物好きなのか?」
雪乃「猫が好きなのよ」
八幡「へえ。うち、猫飼ってるぞ」
雪乃「……っ!?」
八幡「小町が雪ノ下と由比ヶ浜と一緒に遊びたいって言ってたし、今度うち来るか?」
雪乃「ぜひ!!」
八幡「お、おう……」
246 = 1 :
ペットショップ
雪乃「にゃー、にゃー」
八幡「……」
雪乃「なんて可愛いのかしら。まるで天使だわ」
八幡「本当に好きなんだな」
雪乃「大好きよ」
八幡「ちなみに犬は?」
雪乃「犬は苦手なの」
八幡「そうなのか?」
雪乃「ええ。だから事故の時も車から降りられなかったのよ」
八幡「小型犬でも駄目なのか」
雪乃「駄目なの」
八幡「…………だめのん」
雪乃「やめなさい」
247 = 1 :
フードコート
雪乃「今日は有意義な一日を過ごしたわ」
八幡「まだ半分残ってるけどな」
陽乃「あれー? 雪乃ちゃん? あ、やっぱり雪乃ちゃんだ」
雪乃「姉さん?」
八幡「あねのんか」
雪乃「だからそれはやめなさい」
陽乃「こんなところでどうしたの? あ! デートか。デートだな! このこの!」
雪乃「違うわ。それに彼には彼女がいるもの」
八幡「まだ彼女じゃないけどな」
陽乃「ふーん。雪乃ちゃんの姉の陽乃です。雪乃ちゃんと仲良くしてあげてね」
248 = 1 :
八幡「うす。比企谷です」
陽乃「比企谷……。へぇ……」
八幡「事故の時はそちらの運転手さんにご迷惑お掛けしました」
陽乃「」
雪乃「比企谷くん、別に姉さんにまで謝ることはないわ。そもそも、あなたが謝る必要もないと思うのだけれど」
陽乃「なーんだ。事故の件はお互い知ってるんだー」
八幡「はい。初対面の時に。な?」
雪乃「ええ。あの時はさすがのわたしもフリーズしてしまったわ」
八幡「こういうのは先に言っておかないと後々面倒なことになるからな」
雪乃「そうね」
陽乃「随分、仲良いんだねー」
249 = 1 :
雪乃「そうね。比企谷くんのおかげで趣味が広がったわ」
八幡「マジか。禁書も期待していいぞ」
雪乃「ええ。楽しみにしているわ」
陽乃「」
雪乃「姉さん、どうしたのかしら?」
陽乃「う、ううん。比企谷くん、今度お姉さんとお茶でも一緒に行かない?」
八幡「奢ってくれるならお願いします」
陽乃「奢る奢るー。雪乃ちゃんのこと色々聞かせてもらおうかなー」
八幡「言っていいの?」
雪乃「どうぞ。別に言われても困るようなことしていないもの」
八幡「そうだな。てかおっぱいが腕に当たってますよ」
250 = 1 :
陽乃「あ、ごめんごめん。ドキドキしちゃった?」
八幡「いい感触でした。雪ノ下さんも気持ちよかったですか?」
陽乃「…………へ?」
雪乃「比企谷くん、姉さんに何を言っているのかしら?」
八幡「いや、上下に動かしてくるから乳首が擦れて気持ちいいのか思って」
陽乃「」
雪乃「比企谷くん、セクハラよ」
八幡「いや、これは雪ノ下さんが当ててきてるんだぞ。俺は何もしていない」
雪乃「そ、それもそうね」
八幡「もしかして雪ノ下さんって痴女なんですか?」
陽乃「し、初対面の女性に痴女とか比企谷くん失礼すぎじゃないかなー?」
みんなの評価 : ★★★×4
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