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    元スレ八幡「三つの謎?」

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    151 :

    子荻ちゃんなんてよく知ってますね陽乃さん

    152 = 140 :

     ~その4 フライパン やま の ぎゅうまおう~


    八幡「このステージはそんなに難しくない。むしろヤムチャさんステージが難しすぎるくらいなんだがな」

    陽乃「またさん付けで呼んでる…………」

    雪乃「ええ。ただここも鍵を見つけるのだけは苦労したわね。扉が開いてなくて引き返していろんな部屋をさまよったもの」

    八幡「ああ、鍵の出現場所は特定の部屋のどこかって決まってるんだ。火が消えたあと、出現するとこを何度も出入りしてりゃそのうちあるから。お、見つけた」

    八幡(火消しイベントのあとに部屋を出入りしているとすぐに鍵を取ることができた)

    八幡「で、おなじみのカプセル回収。ここは変な隠し部屋とかはないからな。取り終わったら牛魔王戦だ」

    八幡(てっぺんまで登り、建物に入るとボス戦になる)

    八幡「こいつは基本は最初の山賊と似たようなもんだ。武器が投げ斧に変わってて、体力は15発分。こっちの体力に余裕があるならごり押しでいい」

    雪乃「余裕がないならジャンプキックを使えばいいのね」

    八幡(現状悟空の体力は130。接近してひたすら如意棒を当てて倒す。さあ、次のステージだ)

    153 = 140 :

     ~その5 ウサギ だん~


    八幡「このステージは大まかに言えばブルマがニンジンにされてしまい、そのニンジンを回収しつつ進んでラストの兎人参化と戦う、というわけだが…………雪ノ下はここでゲームオーバーになったんだよな確か。ボスにやられたのか?」

    雪乃「いえ、ニンジンが三つしか見つからなかったのよ。探し回っているうちにカプセルも尽きて体力切れになったわ」

    八幡「あー、それはあれだ。間違ってニンジンの部屋を一回出ちゃったんだな。カプセルと同じで部屋を出るとニンジンは消えちまって二度と出てこないんだ」

    結衣「え、ど、どうすればいいの?」

    八幡「どうにもならない。コンティニューするかリセットするかだな。まあそこさえ気をつければボス戦までは簡単だ。カプセルもそこそこあるし」

    雪乃「そうだったのね。気を付けるわ」

    八幡「あと如意棒はボス戦で必須だ。パンチやジャンプキックを当てるとこちらがニンジンにされてゲームオーバーになる」

    雪乃「もしカプセルから出なかったらそれも詰みなの?」

    八幡「いや、ボスの部屋に用意されてる。ちょっと取りに行くのがめんどくさいが」

    結衣「あ、ホントだ。右上にある」

    八幡(ニンジンとカプセルを回収してボスの部屋に入ると、由比ヶ浜が目ざとく見つける)

    八幡「もちろん普通に当たってもアウトだが、如意棒もしくはかめはめ波の攻撃六回で倒せる。跳ね回りはじめたら足場の下にいれば安全だ」

    八幡(さっさと倒すこともできるが、雪ノ下への解説のため、少し時間をかけて倒す)

    154 = 140 :

     ~その6 ピラフ だいおう の やぼう~


    八幡「ここは難易度自体はそんなに高くないが、少し長い。あと罠が多いから無駄な攻撃を食らわないように気をつけてくれ」

    雪乃「わかったわ」

    八幡「それと2D画面ステージが何回かあるが、バトルはない。ボスキャラはマップ画面で戦うから…………お、出た」

    八幡(序盤のカプセル隠し部屋で赤甲羅が出る。弾数は27。充分すぎるな)

    八幡「んでこの橋を渡ったとこに中ボスっぽいのがいて、そいつを倒すと開く扉に入ったら一回目の2D画面ステージになるんだが」

    雪乃「ええ」

    八幡「ここに隠し通路があってそのステージを飛ばせる」

    雪乃「えっ」

    結衣「えっ」

    陽乃「えっ」

    八幡(おお。昨日の再現みたいだ)

    八幡「で、泳いで越えるとここに出るわけだが、あそこの階段に入ると二回目の2D画面ステージだ」

    陽乃「あ、右上にいるのがピラフだね?」

    八幡「そうです。目の前の壁を破壊すると逃げていきますが、それを繰り返して追い詰めていくわけです」

    八幡(俺の操作する悟空はひょいひょいと罠をかわして進んでいく)

    八幡(次の階もさっさと通り抜け、またもや2D画面ステージへ)

    155 = 140 :

    結衣「あ、さっきと部屋の造りが違うんだね」

    八幡「ああ。あと一回この部屋があるが、そこを越えればボスだ」

    八幡(特筆すべきこともなく、カプセルを集めつつボスまでたどり着く)

    八幡「体力は100あるな…………ならごり押しで行くか」

    雪乃「あら、次のステージのためにも体力は減らない方がいいのではないの?」

    八幡「ああ、ここに限っては構わない。それより落とし穴があるから敵に押されて落ちないようにな。下の階からやり直させられる」

    雪乃「ええ」

    八幡(ここまで如意棒が出なかったのでパンチ連打で倒し、奥の開いた扉に入る)

    八幡「で、ここで一度目の神龍が出て、願いを聞いてくるんだ」

    陽乃「あ、四択なんだ。てか神龍ショボっ!」

    八幡「30年前のゲームにクオリティを求めないでくださいよ。で、四択の願いなんだが」

    157 = 140 :

    雪乃「あら、一番目の願いって……?」

    八幡「そうだな。提示されたクリア条件の願いだ。二回目に神龍を呼び出した時にもこの願いはあるからその時にこれを選択するんだ」

    陽乃「四番目は原作再現のネタ枠だとして……選ぶのは三番?」

    八幡「はい、これを選択すると体力上限が250になります」

    結衣「すごいじゃん!」

    八幡「ただし、一度コンティニューすると上限が150に戻ってしまう。150だと上級者でもクリアは厳しいんだ。これがコンティニューするくらいなら最初からやり直した方がいい理由だ」

    雪乃「ここからはもう失敗できないのね…………」

    八幡「そしてここから先は前半に比べて回復アイテムが手に入れづらい。より慎重に、なおかつ時間をかけないように進むんだ」

    陽乃「はあ……なんだか聞けば聞くほど比企谷くんがいなかったらどうにもなんなかったね、これ。いくら何でも無茶な条件だよお母さんてば…………」

    八幡「まあ…………俺もたまたま最近レトロゲーの動画とかを見るのにハマってましてね。まさかこんな形で役に立つとは思いませんでしたが…………じゃ、続き行くぞ」

    雪乃「ええ」

    158 = 140 :

    ちなみにみらいをみるにするとステージ11まで飛ばすことができます
    体力は据え置きですが

    次回から後半に入ります

    161 :

     ~その7 カンフー たいかい 1かいせん~


    八幡「簡単に説明すると、悟空がカンフー大会に出て優勝を目指すシナリオだ。原作における天下一武道会みたいなもんだな」

    結衣「1回戦ってことは何回も戦うの?」

    八幡「ああ。決勝は4回戦目だ。マップ画面の雑魚を全員倒すと奥の扉が開いてボス戦になる」

    雪乃「あら、1回戦の相手はクリリンなのね」

    八幡「そうだ。こいつはかめはめ波を撃ったりこっちがジャンプすると向こうもジャンプする。なので肉弾戦になるな」

    雪乃「攻略法とかあるのかしら?」

    八幡「ごり押ししてもいいが、最初に何回かジャンプするとしばらく動きを止めるタイミングがある。そこからパンチ連打すると体力の減少が抑えられるぞ」

    結衣「あ。あっさり倒しちゃった」

    八幡「まだ1回戦だしな。少しずつ雑魚も強くなっていくから」

    雪乃「というかなんでカンフー大会に雑魚戦があるのかしら…………?」

    八幡「このゲームに関してのツッコミは受け付けてない」

    162 = 161 :

     ~その8 カンフー たいかい 2かいせん~


    結衣「あ、今度は雑魚が棒みたいな武器を持ってる」

    八幡「攻撃力も上がっててパンチ一発じゃ倒せなくなってるからな。油断せずにいくぞ。あとここはカプセル隠し部屋がある」

    雪乃「そんなところに…………」

    八幡「ん、肉か。充分だな。で、ここの対戦相手はメタリック軍曹だ」

    陽乃「いやいや、どういうチョイスなの? 電池切れするようなロボットじゃなくてもっとふさわしいキャラいるでしょうに」

    八幡「開発者の趣味なんじゃないですかね? まあデカブツで飛び道具ありってのはゲーム的においしいんじゃないでしょうか」

    雪乃「ミサイルやロケットパンチなんてとてもカンフーとは思えないのだけれど…………」

    八幡「安心しろ。思わなかったやつなんていないから。こいつは攻撃回数も少ないし、もう前に出てひたすら殴るだけでいい。体力も余裕あるだろうしな」

    八幡(一発だけ攻撃を食らってしまったが、あっさり撃破。さあ、次はいよいよ…………)

    163 = 161 :

     ~その9 カンフー たいかい じゅんけっしょう~


    八幡「ここからさらに雑魚が強くなる。階段のところならほとんど攻撃されないのでうまく利用するんだ。階段のないところはかめはめ波を使ってもいい」

    雪乃「あら、本当ね。一方的に倒したわ」

    八幡「で、ここの隠し部屋のカプセルを回収して…………このステージの敵は手ごわいからな。油断せずに心してかかれよ」

    雪乃「わ、わかったわ」

    陽乃「…………いや、ヤムチャじゃん!?」

    八幡「そうです。ドラゴンボール界ナンバーワンのシブい男、荒野のナイスガイでみんなのアイドル、ヤムチャさんです!」

    雪乃「…………以前と何か変わっているのかしら?」

    八幡「いや、何も。低いジャンプしてきたときだけ逃げてれば楽勝だから」

    結衣「ええー…………」

    八幡(ノーダメージでヤムチャを撃破)

    164 = 161 :

     ~その10 カンフー たいかい けっしょう~


    結衣「いよいよ決勝戦だね!」

    雪乃「その前にやっぱり雑魚がいるのね」

    八幡「ここも階段なら攻撃されにくい。が、弾数に余裕があるならかめはめ波を使ってしまってもいい」

    八幡(俺はうまく位置取りをして、スーパーかめはめ波とパンチで雑魚を倒した)

    八幡「で、ここのボスはちょっと特殊でな。普通に攻撃しても倒せない」

    陽乃「え、ブヨン? じゃあもしかして…………」

    八幡「はい。下の床を壊して迂回して右上まで行って壁を壊します。すると……」

    結衣「え、あれ? 動かなくなったよ。倒したの?」

    八幡「ああ。外の寒さがブヨンを凍らせたんだ。さっきのマップからして全然寒そうじゃなかったというツッコミは受け付けてない」

    陽乃「まあ雑魚を蹴散らさないと奥に進めないって時点でカンフー大会でもなんでもないしね」

    八幡「まあこのカンフー大会はおまけみたいなもんですし。で、次のステージからが本番だと思ってくれ。並み居る上級者もこのへんから脱落していくから」

    雪乃「ええ。勉強させてもらうわよ」

    八幡(俺は次のステージへと進む)

    165 = 161 :

     ~その11 トニンジンカ の ふくしゅう~


    八幡「さて、再びドラゴンボール集めの旅に出た悟空は宇宙へ行くわけだが」

    雪乃「ちょっと待ちなさい」

    八幡「ツッコミは聞かない。んで月に到着するが、息が出来ないのでマップ上で酸素ボンベを取りながら進むことになる。データ的に言うなら体力の減る早さが倍になり、ボンベを取ると5回復する」

    結衣「5かあ……あんま嬉しくないね」

    八幡「それでもないよりは全然マシだ。なぜならこのステージから先は敵がカプセルを落としにくくなるからな。おまけに体力は150から始まる」

    結衣「あっ、ホントだ。さっきまで200くらいあったのに」

    八幡「ちゃんと上限は250になっているけどな」

    雪乃「今まで以上にカプセルのある隠し部屋が重要になるのね」

    八幡「ああ。んでちょっと進むと兎人参化と再会して中ボスのクリリアンと戦うわけだが、マップ画面なのでこんな具合にスーパーかめはめ波一発で終わる」

    結衣「えっ、そんなあっさり?」

    八幡「スーパーかめはめ波はパンチ20発分の威力があるからな。普通のかめはめ波でも何発かで倒せる。で、ボンベとカプセルを回収しながら進んでいくと、再び兎人参化との対決だ」

    雪乃「ここもちゃんと如意棒が用意されてるのね」

    八幡「ああ。足場がないが、中央部で相手のジャンプをくぐりながら攻撃してればそんなに難しくない」

    八幡(兎人参化を倒し、ステージクリア)

    166 = 161 :

    なんか冗長になってきた
    あと1、2回で終わらす

    168 :

    なにげに原作に詳しい陽乃にほんわかする

    169 :

    あのゲーム自体が冗長というか苦行だからね
    終盤になるにつれ単調になってどんどん面白くなくなる
    しかもカプセルとかの条件だけはどんどんシビアになるから、単調なのに高難易度というおかしなゲームになる

    170 :

     ~その12 セブンアイランド~


    八幡「何度も言うが、ここから先はコンティニューしてもステージ11に戻される。気をつけろよ」

    雪乃「ええ」

    結衣「なんか見たことない敵ばっかだね」

    八幡「オリジナリティといえばそれまでだが、もうちょっと別のとこで頑張ってほしいよな…………で、あそこの家に入ると水中での中ボス戦になり、勝つとセブンアイランドに渡るための情報がもらえるんだが」

    雪乃「そうなのね」

    八幡「別にそれがなくても先に進める」

    雪乃「えっ」

    結衣「えっ」

    陽乃「えっ」

    八幡(またもやシンクロニシティ)

    八幡「ここに行くと中ボス、バブラーとの対戦だが、こいつも倒す必要はない。左上の出口に行くだけでいい。ノーダメージは不可能だが、相手の上に乗って頭上の足場を壊して……こうすれば素早く行ける」

    雪乃「ブヨンとかと同じように倒せないボスなのね」

    八幡「いや、こいつは頑張れば倒せる。ただ意味がないだけだ…………で、ここからセブンアイランドな」

    結衣「ホントにカプセル出ないんだね。ヒッキー大丈夫?」

    八幡「上級者もだいたいここで挫折するからな、何とも言えんが…………」

    171 = 170 :

    八幡(残り体力は100を切ってる。少し厳しいか?)

    八幡「ここは島から島へ渡っていくステージだが、橋の上でもたつくと時々水中に引きずり込まれて無駄な中ボス戦になる。ジャンプを駆使してなるべく早く渡るんだ」

    雪乃「わかったわ」

    八幡「で、カプセル隠し部屋を探索…………よし!」

    八幡(ケーキが出て俺はガッツポーズをする。だいぶ楽になったな)

    八幡「で、ここで情報を得て、一番右下の敵を倒すと鍵が手に入る。これであのボス部屋に入れるようになった」

    結衣「ここのボスはどんなのなの?」

    八幡「さっき出てきたバブラーの色違いだ。本当に色が違うだけで他は何も変わらん」

    雪乃「あら、ということは…………」

    八幡「ああ。左上から抜ければクリアだ」

    八幡(悟空は一発だけ攻撃を食らい、ステージを抜ける。セブンアイランド、クリアだ)

    172 = 170 :

     ~その13 ジャングル おう ビンボ~


    八幡「ここは難易度はそんなに高くないが、カプセルが少ない。弱い敵を倒してカプセルが出るのを祈りながら進むことになる」

    雪乃「どこまで運任せなのよ…………」

    八幡「他二つの謎と違って、知っててもどうにもならん部分があるからなこのゲームは…………あ、この川の中の中ボスは水面に上がれば戦闘しなくていいから」

    雪乃「それはありがたいわね」

    八幡「で、あの建物に入ると亀仙人がいて、ヤムチャさんステージであったような鍵探しイベントが発生するわけだが」

    陽乃「またナチュラルにさん付けしてる……」

    八幡「今回はスルーする。あの鍵探しイベントは時間食って地味に体力減るからな」

    結衣「え、大丈夫なの? どっかに入れなくなるんじゃ…………」

    八幡「ボスのとこに行けなくなる。が、そばにいる門番を倒せばいいから大丈夫だ」

    雪乃「スーパーかめはめ波で簡単に倒せるというわけね」

    八幡「そうだ。で、この先に行くとビンボとのバトルになる」

    173 = 170 :

    結衣「わ、なにここ」

    八幡「この足場から下に落ちたら即ゲームオーバーだから気をつけるようにな。で、ビンボは蔦を上下に伝わって悟空と横軸が合ったら止まって弓矢を打ってくる」

    八幡(少しだけ動き回って雪ノ下のために解説してやる)

    八幡「慣れれば簡単なんだが、とりあえず下に落ちないこととビンボの矢を食らわないことを第一に考えるんだ。他のとこのボスみたいにパンチ連打のごり押しができないからな」

    雪乃「ええ」

    八幡(遠くに現れたときにはかめはめ波を当て、目の前のときは攻撃前のパンチと去り際へのジャンプキックを与えていく。ほどなくしてビンボを撃破した)

    八幡(さあて、いよいよか。体力は100。行けるか…………?)

    174 = 170 :

     ~その14 コンペイ とう~


    八幡「さて、ラストステージだ」

    雪乃「え、ここが?」

    八幡「ああ。狭い塔を登っていくから雑魚を倒すのが面倒くさい。カプセル目的でない限り無視して先に進んでいい」

    雪乃「倒さなければ行けない敵はいないのかしら?」

    八幡「一番最初の門番と最後の将軍、それと途中の2D画面になる中ボスだな。先に言っておくと、中ボスはクリリン、バブラー、牛魔王だ」

    結衣「え、なんでこんなとこに?」

    八幡「まあ容量の問題なんだろうが…………無理やり理由付けするなら、このステージは機械の敵ばかりだから洗脳でもされたんじゃねえか?」

    八幡(最初の門番はスーパーかめはめ波で吹っ飛ばす。楽でいいなあ)

    八幡「カプセルの隠し部屋は最初の方にしかない上に罠があったりする。どうするかは現在体力との相談だ」

    雪乃「いくつくらいあれば安心なのかしら?」

    八幡「もちろん多いほどいいが…………120もあればいいんじゃねえかな」

    175 = 170 :

    八幡「! しまったっ……!」

    八幡(罠のある部屋を勘違いしていた。隠し部屋入口のトラバサミを食らってしまった上にカプセルの中身は点数。最悪だ)

    結衣「ヒ、ヒッキー、大丈夫?」

    八幡「ん、ああ。大丈夫だ。ボスまでは行けると思う」

    八幡(バブラーにダメージを食らうのは仕方ない。牛魔王は無傷で倒し、将軍のところまでやってくる。体力は50)

    八幡「将軍はスーパーかめはめ波で倒せる。で、この上のところに入ればラスボスだ」

    八幡(俺は一旦スタートボタンを押し、雪ノ下に解説をする)

    八幡「ラスボスの体力は30発分。後ろに下がられると攻撃が届かないから、最初はありったけかめはめ波を撃て。なくなったら接近してひたすらパンチしろ」

    雪乃「それが手っ取り早い攻略法なのね」

    八幡「ああ。この体力だとやられるかもしれないがな……んじゃ、行くぜ」

    八幡(ポーズを解除し、俺はボス部屋に突入する)

    八幡(先ほど雪ノ下に解説したことを実践し、延々とボスに攻撃を仕掛ける。もう何発当てたか覚えていない。まだか。まだなのか?)

    八幡(残り体力が一桁になった瞬間、ボスが吹っ飛び、悟空が喜びのジャンプをした)

    八幡「っしゃ!」

    176 = 170 :

    雪乃「クリア、したのね…………!」

    八幡「ああ。あとはもう一回神龍が出てきて願いを聞いてくる。そこで『タイトルのドラゴンをうごかす』を選べばお前の親が提示したクリア条件を満たす」

    雪乃「ええ、必ずクリアしてみせるわ」

    八幡「よし、じゃあここで電源切るぞ。実際に動かすのは自分で願いを叶えてみせろ」

    雪乃「そうね。それこそまさに私が望んだ奉仕部の理念よ」

    結衣「ゆきのん、頑張ってね」

    雪乃「ありがとう由比ヶ浜さん。でもその前に少し休憩しましょう。みんな熱くなっていて、部屋が少し暑いわ」

    八幡(そう言って雪ノ下はベランダのドアを開ける。爽やかに吹いてくる風が心地いい)

    八幡(思ったより疲れたのか、雪ノ下の淹れてくれた紅茶がやけに美味く感じられた)

    雪乃「さて、やりましょうか」

    八幡(しばらく休憩したあと、雪ノ下がテレビの前に座り、コントローラーを掴む)

    八幡「雪ノ下、頑張れ」

    結衣「ゆきのん、頑張って」

    陽乃「雪乃ちゃん、ファイト」

    カマクラ「ニャー」

    八幡(みんなの応援を一身に受け、雪ノ下は電源を入れた)

    177 = 170 :

    次回はゆきのんのプレイをダイジェストで
    そのあとエピローグ書いて終わります

    180 :

    おつ
    年表エンドかな

    181 :

    ははのんは当時クリア出来なかったから娘をけしかけたのかな

    182 :

    実はぱぱのんも過去に挑戦している「雪ノ下家婿探しの儀式」だったりして

    183 :

    ファミコン…猫…うっ頭が…!

    184 :

    八幡(雪ノ下の操作する悟空は軽やかにマップを進んでいく。とても初心者の動きとは思えない)

    八幡(鬼門であるヤムチャさんステージも難なくクリアし、ウサギ団ステージまでやってきた)

    雪乃「そういえばあのぴょんぴょん先に行ってるウサギに追い付いて触れたらやっぱりニンジンになるのかしら?」

    八幡「いや、特に何もない。ただ追い越して先に行くとボス部屋に入れない。あいつが入るのを待つことになる」

    結衣「ここでやっつけられれば楽なのにねー」

    八幡(そんな雑談をしつつもニンジンを集め、無事にステージクリア。ここからは雪ノ下にとっては未プレイゾーン。緊張しなければいいが…………)

    八幡(しかしそんな心配は杞憂だったようだ。ピラフ城をあっさり攻略し、カンフー大会も順調に進んでいく)

    八幡(しかし事件は月のステージで起こった)

    雪乃「くっ!」

    結衣「あっ!?」

    八幡(兎人参化に近付こうととして段差を降りた瞬間、相手が突然動き始めたのだ。それでも多少の距離はあったのだが、焦った雪ノ下は攻撃ボタンを押してしまったようだ。つまりジャンプキックが出て足先が当たり、人参にされてしまった)

    185 = 184 :

    結衣「ああ……」

    雪乃「…………」

    八幡「……雪ノ下さん。ゲームオーバーになったところまで俺が進めて、そこから雪ノ下がやるってのは駄目なんですかね?」

    陽乃「さすがにそれはアウトだね。『アトランチスの謎』の比企谷くんが操作してた裏技もタイトル画面だからギリギリグレーゾーンなんだし」

    八幡(くっ……雪ノ下の気力が保つか?)

    雪乃「大丈夫よ」

    八幡「雪ノ下…………」

    雪乃「昨日の朝までの私がどれだけ絶望に苛まれながらやっていたと思っているのかしら? それに比べればこのくらい何てことないわ」

    八幡「…………そうか」

    雪乃「ええ、あなたが見せてくれた光があるもの。希望という名の、光が」

    八幡「雪ノ下…………頑張れ」

    雪乃「ええ、見ててちょうだい」

    八幡(そう言って雪ノ下はコンティニューでなく、初めからのスタートを選択しようとする。俺はそれにストップをかけた)

    八幡「ちょっと待て雪ノ下。一回電源を入れ直してプレイするんだ」

    雪乃「あら、なぜかしら?」

    八幡「乱数の問題だと思うんだが、電源を入れて最初の隠し部屋のカプセルの中身は肉、如意棒、甲羅、敵と決まってるんだ。それを取った方がいい」

    186 = 184 :

    雪乃「…………確かにランダムよりはその方がいいわね」

    陽乃「いや、比企谷くん詳しすぎでしょ…………なんなの? ファミコンの謎博士なの?」

    八幡「まあどうでもいいじゃないですか。雪ノ下、慎重になりすぎないようにな」

    雪乃「ええ」

    八幡(雪ノ下は再び悟空を操作し、ステージを進んでいく。さっきの言葉は強がりでも何でもないようで、すいすいとクリアしていった)

    八幡(スーパーかめはめ波も20発以上持ったまま、先ほどやられた月のステージをクリア。セブンアイランドへ進む)

    八幡「! 何だと!?」

    結衣「わ! ケーキとお肉が出た!」

    八幡(雑魚二人をパンチで同時にやっつけるとカプセルが出てきたのだが、中身がすごい。これは、行ける!)

    八幡(体力200を超えたままステージ13へ。余計なダメージを食らわなければこの先回復がなくてもクリアできるかもしれないが、初めてのステージでそれはキツいか…………って、また肉!?)

    結衣「すごいすごいゆきのん! すごいよ!」

    八幡(有り余る体力を目にしてクリアが現実味を帯びてきた。由比ヶ浜が興奮しっぱなしだ。俺も陽乃さんも画面を凝視している。暢気なのはソファーの隅っこであくびをしているカマクラぐらいのものだ)

    187 = 184 :

    八幡(ビンボとのバトルも、足を踏み外すようなミスはせず、無事にクリア。コンペイ塔には即死イベントはない。よっぽどのことがない限り行けるだろう)

    八幡(それでも雪ノ下は慢心することなく、俺が見せたお手本を忠実になぞっていく。そして将軍をスーパーかめはめ波で吹っ飛ばした時点で体力は140あまり)

    八幡「行け、雪ノ下」

    雪乃「ええ」

    八幡(ボス部屋に突入し、かめはめ波を連射。弾数が尽きると近付いてパンチ連打。そして)

    結衣「! やった!」

    八幡(ボスが、吹っ飛んだ。雪ノ下が大きく息を吐く。その表情は達成感に満ち溢れていた)

    八幡「あとは願いを叶えてもらうだけだな」

    雪乃「ええ。間違って他の願いを選ばないようにしなくちゃね。エンディングも堪能させてもらうわ」

    八幡(軽口を叩く雪ノ下に苦笑しながら俺も安堵のため息をついた。思った以上に俺も緊張していたらしい)

    八幡(まあ肩の荷が下りたかな、なんて思っている俺の視界の端に何かが通り抜けた)

    八幡(…………虫?)

    八幡(さっきベランダ開けた時に入ってきたか? ニューファミコン本体の方に飛んでいく。ま、気にするようなものでも…………)

    八幡(……!!!)

    八幡(気付いた時には)

    八幡(遅かった)

    八幡(ソファーの)

    八幡(カマクラが)

    八幡(ファミコンの方に向かって)

    八幡(飛びかかって)

    188 = 184 :




    「ダメーーーーーーーー!!!!」


    189 = 184 :

    八幡(由比ヶ浜がカマクラに腕を伸ばして掴み、抱き寄せる。そのままソファーに倒れ込んだ)

    雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん! 大丈夫!?」

    結衣「あたしは平気! 早く!」

    八幡「雪ノ下! エンディングなんかいつでも見れる! 選択してタイトル画面までセレクトスキップしろ!」

    雪乃「わ、わかったわ!」

    八幡(雪ノ下がコントローラーを操作し、タイトル画面でドラゴンが動き回る。これで間違いなくクリアだ)

    雪乃「由比ヶ浜さん、怪我はない!?」

    八幡「すまん由比ヶ浜! 俺がちゃんと見てなかったから!」

    結衣「ううん。大丈夫だよ。えへへ、こう言っちゃなんだけど、あたしも役に立ててよかったなぁ」

    雪乃「…………馬鹿ね。私は由比ヶ浜さんが応援してくれるだけでとても嬉しかったのよ。役に立ってないだなんて思わないで」

    結衣「ゆきのん…………」

    八幡(カマクラは自分が何かしてしまったと感じたのか少ししょんぼりしている。俺は由比ヶ浜からカマクラを受け取り、気にするなというように頭を撫でてやった)

    190 = 184 :

    陽乃「さて、雪乃ちゃん。オールクリアおめでとう」パチパチ

    八幡(落ち着いたところで陽乃さんが拍手をする。俺もそれに倣った)

    八幡「そうだな。おめでとう雪ノ下」パチパチ

    結衣「やったねゆきのん!」パチパチ

    雪乃「比企谷くんと由比ヶ浜さんのおかげよ。ありがとう二人とも」

    陽乃「じゃ、見届け人として早速報告するね」

    八幡(陽乃さんは部屋の隅っこに行き、置いてある荷物からスマホを取り出して電話をかける。俺はチラチラと見てくる雪ノ下の膝にカマクラを乗せてやった)

    陽乃「うん……うん…………そう……間違いなく…………ロディマス…………ケーキ…………」

    八幡(会話の端々にゲームの単語が聞こえてくる。クリアへの過程を説明しているのだろう)

    八幡(さっきの件で情が移ったか、おっかなびっくりカマクラに触る由比ヶ浜を眺めているうちに陽乃さんの通話が終わった)

    陽乃「雪乃ちゃんおめでとう。留学の件も白紙になったし一人暮らしも継続だよ」

    結衣「やったねゆきのん!」

    八幡「良かったな雪ノ下」

    雪乃「本当にありがとう二人とも…………何度お礼を言っても足りないくらいだわ」

    陽乃「うんうん。美しい友情だねえ。あっ、愛情も混じってるかな?」

    191 = 184 :

    雪乃「な、何を言っているの姉さん!?」

    結衣「そ、そうですよ! 何で…………」

    八幡「…………いや、混じってるかもな」

    雪乃・結衣「「!!?」」

    陽乃「おやおや?」

    八幡「周りから見たらそれくらい仲がいいからなお前らは。もう同性婚しちまったらどうだ?」

    結衣「っっっ、ヒッキーのバカ!」

    雪乃「はあ……たまに頼りになると思ったらこれだものね…………」

    八幡「? 何だよ?」

    陽乃「あははっ! よし、じゃあ家の中に篭もってて鬱憤も溜まってるでしょ。ペット可のいい食事どころ知ってるから食べに行こう。お祝いにお姉さんが奢ってあげちゃうぞ!」

    雪乃「…………そうね。たまには甘えましょうか」

    結衣「あたし達もいいんですか?」

    陽乃「おっけおっけ。さ、準備してレッツゴー!」

    八幡(俺は行くとは行ってないんだが…………まあたまにはいいか)

    八幡(荷物をまとめ、カマクラをケージに入れて四人で雪ノ下のマンションを出た)

    八幡(そう、雪ノ下のマンションだ。明日には引き払わなければならなかったかもしれない、そしてあと一年雪ノ下が暮らすマンション)

    八幡(…………良かったな、雪ノ下)

    192 = 184 :

    ゆきのんは無事にあと一年ここで暮らせることになりました
    次回で伏線回収とエピローグを投下します
    特定のカップリングがありますので、そういうのが苦手な方はここで読むのを止めてください

    195 :

    /nox/remoteimages/65/ae/9668606dd1a09e64423be8fa4dd3.jpegテシッ

    196 :

    あっさり終わったなあ

    197 :

    >>195
    なんてことを…

    198 :

    特定のカップリングが結衣とカマクラだったら笑う

    199 :

    最後のとってつけたような活躍しか役に立ってないガハマさんがどうしたって

    200 :

    大志「へー、じゃあ雪ノ下さんは無事現状維持になったんすね」ピッピッ

    八幡「ああ。メシ食ってる時に聞いた話だとあっちの親御さんはすげえ驚いてたらしいぞ」

    大志「そりゃそうっすよ。どれかひとつクリアするだけでも大変なゲームばっかじゃないっすか…………どうぞ」

    八幡「おう」ピッピッ

    八幡(大志がパスワードを入れ終え、今度は俺が入力し始める)

    大志「と、ところでお兄さん」

    八幡「あん?」ピッピッ

    大志「こ、この勝負、俺が勝ったら今度は比企谷さんも一緒にうちに連れてきてください!」

    八幡「…………いいぜ」

    大志「マジっすか!? 頑張るっす!」

    八幡(俺は入力途中のパスワードを一旦消し、別のパスワードを入れ直す)

    八幡「んじゃやるぞ」

    大志「うっす…………って体力999!?」

    八幡「身体能力も最大で、暴発しないよう余計な技は覚えさせてないガチキャラだ。タオタイラーも倒してる」ピコピコ

    大志「ちょっ、そんなに俺と比企谷さんを会わせたくないんすか!? 自分は姉ちゃんとくっついてるくせに!」ピコピコ

    八幡「うるせえ! 小町も川崎も俺のもんだ! お前にはやらん!」ピコピコ


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