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    元スレ八幡「三つの謎?」

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    101 :

    おつ
    その辺のゲームしらん若僧だか
    たのしませてもらってます

    103 :

    こりゃ面白い

    104 = 102 :

    乙です

    105 :

    謎シリーズじゃないけど、高難易度のクソゲーを突然思い出した
    仮面ライダー倶楽部
    クリアに8~30時間かかる素敵なゲーム
    クリア条件にステージごとに違うけど20万円くらいの金がかかるが雑魚はだいたい100円~1000円前後落とすだけだし
    Ⅱコンのマイクが使えないとカジノでイカサマできないし
    と、素敵なゲーム

    106 :

    全部クリアした後にだめ押しで「謎を解けるか。一億人。」
    ってキャッチコピーの「挑戦状」が届けられるのですね

    107 :

    クリアするのがゆきのんじゃないといけないなら風雲たけし城で詰むよな

    108 :

    攻略サイト見ながら楽しんでる

    109 :

    八幡(トイレから戻るとすでに雪ノ下がコントローラーを持ってスタンバイしていた)

    雪乃「では始めるわよ。何かあったらアドバイスをちょうだい」

    八幡「あ、ちょっと待ってくれ」

    雪乃「え、何かしら?」

    八幡(俺は雪ノ下の隣に座り、2P用コントローラーを目の前に用意する)

    雪乃「比企谷くん?」

    八幡「雪ノ下、コントローラーを貸してくれ」

    雪乃「え? ええ」スッ

    八幡(さて、問題は陽乃さんだが…………多分大丈夫だろう。中立の立場とは言ったが、心情的には雪ノ下側のはずだ。そもそもこの勝負自体が圧倒的に雪ノ下に不利だしな)ピッピッピッピッ

    八幡(屁理屈だとわかってはいても、言いくるめられてくれるはずだ。強く反対はしてこないだろう)ピッピッピッピッ

    八幡「雪ノ下、セレクトボタンと上を押しておいてくれ。んで、俺が合図したらスタートするんだ」スッ

    雪乃「? わかったわ。何か意味があるのね?」

    八幡「ああ…………よし、いいぞ」

    八幡(俺の合図を聞いて雪ノ下がスタートボタンを押す)

    雪乃「あ、あら? 比企谷くん、これは…………」

    八幡「それな、穴に落ちてもボン自爆してもなくならないから安心しろ」

    110 = 109 :

    八幡(俺は陽乃さんの方に振り向く)

    八幡「裏技は禁止されてませんよね? 指定されたのは『雪ノ下自身がプレイしてクリア条件を満たすこと』だけだったはずですから」

    陽乃「んー…………かなりグレーゾーンだと思うけど」

    八幡「黒でないならセーフでしょう? ちゃんと跳んだ跳ねたのアクションはしているわけですし」

    陽乃「まあセーフかな。というか、わたしもこのゲームよく知らないし、何が起こってるのかわからないや」

    八幡「どうも」

    八幡(そんな会話をしている間も雪ノ下はすいすいと俺のお手本をなぞって先に進んでいく。むしろ俺よりもテンポがいい)

    八幡(…………当たり前か。今雪ノ下のウィンは無敵状態なのだから)

    結衣「ヒ、ヒッキー。何したの? 何が起こってるの?」

    八幡「ああ。何かバグが起きたみたいだな」

    八幡(俺はカマクラを膝に乗せつつソファーに座り、由比ヶ浜に答える)

    結衣「バグ?」

    八幡「適当にコントローラーをいじっていたら『無敵状態になれてミスしてもなくならないアイテム』を所持してるらしいぜ」

    八幡(由比ヶ浜はしばらくポカンとしていたが、ニパッと笑顔になる)

    結衣「すごいねヒッキーは」

    111 = 109 :

    八幡「さて、何のことだかわかんねえな。な、カマクラ」

    カマクラ「ニャー」ゴロゴロ

    八幡(カマクラの身体をさすってやると気持ち良さげに喉を鳴らす。それを聞いた雪ノ下がゾーン95で穴から落ちた)

    八幡「…………おい。ゲームに集中しろよ」

    雪乃「わ、わかってるわよ。ちょっと失敗しただけじゃない」

    八幡「無敵状態ならミスるようなとこじゃないだろ。あとで思う存分撫でられるから」

    雪乃「くっ……」

    八幡(本来なら面倒くさいゾーン96も無敵状態のおかげで手早くクリア。難関らしい難関はゾーン98の連続ジャンプくらいのものだが、プレッシャーもかかっていない雪ノ下は一回で突破)

    八幡(ゾーン99を通り、いよいよファイナルゾーンへ!)

    八幡(って言ってもザヴィーラの火の玉が効かない以上、まっすぐ進んでダイヤを取るだけなのだが。雪ノ下はあっさりと師匠を助け出した)

    112 = 109 :

    陽乃「おー、これで『アトランチスの謎』もクリアだね」

    雪乃「なんていうか、こんなに簡単でいいのかしら…………?」

    八幡「ま、今回は緊急避難ってやつだ。納得いかないなら落ち着いてからまた暇な時に真っ当にプレイしてみるんだな」

    雪乃「ええ、そうするわ。それじゃ、夕御飯の支度をするわね」

    八幡「そういや外出とかも禁止なんだろ? 食材とかあんのか?」

    陽乃「それは大丈夫だよ。今はスーパーも配達してくれる時代だからねー」

    八幡「ますます専業主婦が楽になりますね…………まあ俺はタイムセールとかも狙うし実物を見ながら買いたいからあまりそういう配達とかは使わないと思いますが」

    陽乃「変なとこでしっかりしてるねえ。どう、お姉さんの主夫になる? 楽させてあげるよー」

    雪乃「なっ!?」

    結衣「えっ!?」

    八幡「なりませんよ」

    陽乃「むう、比企谷くんが冷たい…………雪乃ちゃん、慰めてー」

    雪乃「くっつかないでちょうだい。食事の支度ができないわ」

    陽乃「あ、手伝う?」

    雪乃「大丈夫よ。その代わり片付けをしておいてちょうだい」

    陽乃「はーい」

    八幡(陽乃さんがゲーム機を片付け始めたので、俺達も手伝う。カマクラはソファーの隅っこで大人しくしていた)

    113 = 109 :

    『アトランチスの謎』もクリア
    無敵になれる裏技は正直バランスブレイカーです。使うと面白くないよマジで

    『神龍の謎』を>>1がクリアしたら『神龍の謎』編に入ります
    時間かかるようなら小話を挟みますので

    114 = 102 :

    乙です

    115 :

    ちゃんと自分でクリアしてんのか1は
    都築待ってるぜ!

    116 :

    雪乃「そういえば比企谷くん、猫のご飯なんてうちにはないのだけれど」

    八幡「ああ、エサと皿は持ってきたから大丈夫だ」

    八幡(俺はキッチンから顔を覗かせた雪ノ下に返事をする)

    結衣「え、お皿も?」

    八幡「ああ。カマクラはこの器じゃないと気が進まんらしい。だから買い換えてもずっと同じ種類になってる」

    陽乃「へえ、好みがはっきりしてるんだね」

    雪乃「ならもう用意してあげてちょうだい。こっちはあと十分ちょっとでできるわ」

    八幡「あいよ」

    八幡(俺は持ってきたカバンからカマクラ用のミルクとエサを取り出し、器に移す)

    カマクラ「ニャー」トテトテ

    八幡「ああ、待て。せっかくだから一緒に食べ始めようぜ」

    カマクラ「ニャー」ピタッ

    八幡(俺が手を出して制止すると、カマクラはエサの前で待機する)

    結衣「うわっ! すごっ! ヒッキーの言葉わかるの!?」

    八幡「まあちょっとした意思疎通くらいなら…………いや、たいしたことじゃないからいちいち駆け寄ってくんなよ雪ノ下」

    八幡(雪ノ下はちらちらとこっちを見ながらキッチンに戻る)

    八幡「てかお前んとこの犬は? ちょっとはわかるだろ?」

    117 = 116 :

    結衣「いやー、あんまり…………ほら、サブレってそんなに頭良くないから」

    八幡(果たして頭良くないのはどっちなんですかね? なんてのは思ってても口にしない)

    八幡(しばらくするとテーブルに豪勢な四人分の食事が並んだ)

    結衣「うわー、今日のは特に美味しそう!」

    雪乃「そ、そうかしら? いつも通りのつもりだったのだけれど」

    陽乃「んっふっふー、雪乃ちゃんてば比企谷くんがいるもんだから張り切っちゃったんだねー」

    雪乃「なっ! ち、違うわよ! 比企谷くんも変なふうに捉えないでちょうだい!」

    八幡「何も言ってねえだろうが…………わかってるよ、ゲームクリアのお礼のつもりなんだろ?」

    雪乃「そ、そうよ。貸し借りを作るのは気分が良くないからよ」

    陽乃「むー、素直じゃないなあ」

    結衣「あ、あはは……」

    雪乃「それじゃ、いただきましょう」

    陽乃「だね、いっただっきまーす」

    結衣「いただきまーす」

    八幡「いただきます。カマクラ、食べようぜ…………いや、だから釘付けになんなよ」

    八幡(エサを食べ始めたカマクラの方にすごい勢いで振り向いて注視する雪ノ下にツッコむ)

    118 = 116 :

    雪乃「と、ところで比企谷くん。料理の味は、どうかしら? 薄かったりとか濃かったりとか…………」

    八幡「え? ああ、いや、美味いぞ。さすが雪ノ下だなって感じだ」

    雪乃「そ、そう。なら良かったわ」

    陽乃「んふふー。よかったね雪乃ちゃん。比企谷くんに手料理を褒めてもらって」

    雪乃「な、な……!」

    八幡「そういや陽乃さんは料理するんですか? さっき手伝うとか言ってましたけど」

    陽乃「おおう、なんというスルー能力…………うん、人並みにはできるよー」

    八幡「あなたの人並みって絶対世間一般とは基準が違いそうですけどね」

    八幡(そんな雑談をしながら俺達は雪ノ下の料理に舌鼓をうつ)

    八幡(しばらくして綺麗に平らげ、手を合わせて御馳走様をした)

    八幡「いや、本当に旨かったな。俺の中の料理が上手い女子ランキングベストスリーに入るわこれ」

    雪乃「あら、トップではないのね?」

    八幡「おいおい、小町を超えようなんざ身の程知らずにもほどがあるぜ」

    結衣「え、小町ちゃんてそんなに料理できたっけ?」

    雪乃「違うわ由比ヶ浜さん。この男は妹の手料理というだけでものすごい補正がかかっているだけよ」

    119 = 116 :

    八幡「いやいや、身内贔屓ってだけじゃないぜ。なんてったって愛情っていうスパイスがたっぷり詰まってるからな」

    陽乃「あれー、それなら雪乃ちゃんも……むぐっ…………」

    雪乃「もう姉さんは黙っていてちょうだい!」

    八幡(いきなり雪ノ下が陽乃さんの口を手で塞いだ。どうしたんだ?)

    結衣「あたしももうちょっと頑張らないとなあ…………」

    八幡「由比ヶ浜はそれ以前の問題だからな…………いいか、被害者を出すなよ? 味見はちゃんと自分でしろ」

    結衣「えー、でも自分の料理を自分で確認するのってどうなの?」

    八幡「いや、お前は舌は普通なんだから自分で食べられるなら他人も食べられるってことだから」

    結衣「むー……」

    八幡(由比ヶ浜は少しむくれるが反論はしてこない。思い当たることがあるのだろう)

    雪乃「でも、久々に食事が美味しく感じられたわ。比企谷くんのおかげね」

    八幡「あん? 何でだ?」

    雪乃「昼まではそれどころではなかったからよ。余裕もなくてゲームのことで頭がいっぱいだったもの」

    結衣「そうだね……陽乃さんが用意してくれたのも上の空で食べてたし…………」

    陽乃「うんうん、やっぱり比企谷くんは頼りになる男の子だねえ」

    八幡「いや、たかがゲームですからね。それにあと一本残ってるからな、あんま気を抜くなよ雪ノ下」

    雪乃「ええ」

    120 = 116 :

    八幡(そしてしばらく休んだあと、明日のために早めに就寝することになった)

    八幡(カマクラの寝床で少し揉めたが、カマクラ自身に好きなところを選ばせた結果、俺のソファーのすぐそばを選択した)

    八幡「だからって俺を睨むなよ。猫ってあんまり構い過ぎると嫌われるぞ」

    雪乃「くっ……わかったわ。おやすみなさい」

    結衣「おやすみヒッキー」

    陽乃「また明日ねー」

    八幡(女性三人は奥の部屋に引っ込む。俺も明かりを消し、ソファーに横になった)

    八幡「しかしまさかファミコンゲームで呼び出されるとはな…………奇妙なこともあるもんだ」

    八幡(俺は一人ごちる。そして残り一つの謎を考え始めた)

    八幡(『神龍の謎』)

    八幡(果たしてあれが雪ノ下にクリアできるだろうか)

    八幡「…………できる限りのサポートはしてやんねえとな」

    カマクラ「ニャー」

    八幡(俺の呟きが聞こえたかカマクラが反応する。手を伸ばして軽く撫でてやり、お休みの挨拶をして俺は眠りについた)

    121 = 116 :

    『神龍の謎』ってこんなに難しかったかな…………昔は二回に一回はクリアできたはずなのに
    攻略サイトとかに頼るつもりはないので、プレイはもうちょっと先になりそう。いるとは思えないけど待っててくれてる方々には申し訳ないです

    123 :

    番外編か夜間イベントで暫くお茶を濁すべき

    125 :

    神龍はアクションの辛さと肉ケーキ次第なバランスも厳しいな

    126 :

    >>123
    せっかく面白いのにそういう余計なのいらないよ

    127 :

    すごくおもしろい!期待

    128 :

    このメンバーでアイワナビーザガイやってほしいw

    129 :

    ガチの苦行はやめてやれよ

    130 :

    八幡(ん…………)

    八幡(眠りが浅い時に人の気配を感じ、俺は覚醒する。ベッドの感触がいつもと違うような気がしたが、すぐに雪ノ下の家に泊まっているのを思い出した)

    雪乃「ふふ…………」

    八幡「…………」

    八幡(そっと目を開けると、すぐ傍らで丸くなって寝ているカマクラをじっと見つめる雪ノ下の姿があった。怖えよ!)

    八幡(壁に掛けてある時計を見ると早朝といってもいい時間だったが、昨晩早く寝たことを考えればもう起きてもいいだろう。俺はわざとらしく身じろぎして呻く)

    八幡「ううん…………ふぁあ……」

    八幡(わざとらしくあくびをしながら腕を伸ばす。その隙に雪ノ下はささっと離れて身繕いをした)

    八幡「んん…………ああ、おはよう雪ノ下。早いな」

    雪乃「おはよう比企谷くん。私も今しがた目が覚めたところよ」

    八幡(嘘だっ!! きっちり普段着に着替えてんじゃねえか…………)

    八幡「ん、ならもう起きるか。よっと」

    八幡(俺が身体を起こすと同時にカマクラも目を覚ましたか、ぐうっと伸びをする。だから怖いよ雪ノ下さんのその目)

    カマクラ「ニャー」

    八幡「ん、腹が減ったのか。待ってろ、すぐに用意してやっから」

    131 = 130 :

    カマクラ「ニャ」

    雪乃「ほ、本当に意思の疎通ができるのね」

    八幡「長く飼ってりゃ多少はな」

    雪乃「くっ……どうしてこのマンションはペット禁止していないのにうちの親は認めてくれないのかしら…………」

    八幡「まあ色々事情があるんだろ」

    八幡(たぶん年末年始とかにすら帰ってこなくなりそうだからじゃねえかなあ?)

    八幡(俺はソファーから立ち上がり、カマクラのエサを用意してから着替える。その間に雪ノ下は朝食の準備を始めた)

    結衣「ヒッキーおはよー」

    陽乃「おはよう比企谷くん」

    八幡「おはよう由比ヶ浜。おはようございます雪ノ下さん」

    八幡(しばらくすると二人が起きてくる。俺の存在をちゃんと覚えていたようで私服に着替えており、パジャマ姿でばったりみたいな展開はなかった)

    八幡(雪ノ下が用意してくれた朝食を取り、少し休憩したあと、雪ノ下が立ち上がる)

    雪乃「さて。では残り一つの謎をクリアしてしまいましょうか」

    八幡「あいよ」

    結衣「ゆきのん、ヒッキー、ファイト!」

    八幡(俺達はテレビの電源を付け、ニューファミコンを接続し、カセットをはめる)

    八幡(さあ、『神龍の謎』、攻略開始だ!)

    132 = 130 :

    八幡「とりあえず軽くおさらいしとこうか。このゲームは原作と同じようにドラゴンボールを集めながら進んでいくアクションゲームだ。これの難しいところはスーパーマリオとかでいう制限時間と悟空の体力が同じという点にある」

    雪乃「敵の攻撃に当たるのはもちろん、何をしなくても時間と共に体力が減っていくのよね」

    八幡「原作においての大食らいという設定を生かそうとしたんだろうが…………回復手段がホイポイカプセルからランダムに出るアイテムしかない、というのが鬼畜仕様なんだよな」

    雪乃「次のステージに行っても回復しなかったのには驚いたわ…………」

    八幡「ああ。だからいろんなところにあるカプセルの場所を知っておくのが重要だが、回復アイテムが出るとは限らないのがキツい」

    結衣「ホントつらいよね。単純に難しいんじゃないんだもん。敵も強いし」

    八幡「ところで雪ノ下はどこまで行けたんだ?」

    雪乃「ええと、なんて言ったかしら? あのウサギのところまで行けたのだけれど、人参を探しているうちにやられてしまったわ」

    八幡「ああ。兎人参化のとこか」

    雪乃「でもそこまで行ってもまだ一回目の神龍が出ないのよね…………」

    133 = 130 :

    八幡「そこの次のステージクリアで一回目が出るけどな…………そうそう、先に言っておくが」

    雪乃「何かしら?」

    八幡「このゲームには昨日の二つみたいな裏技は存在しない。本当に実力と運だけでクリアするしかないぞ」

    雪乃「…………そう。でも元々は裏技などに頼らないでクリアするべきものなのでしょう? ならば頑張るしかないわ。覚悟はできてるもの」

    結衣「で、でもコンティニューできるからいつかはクリアできるよね!?」

    八幡「…………」

    結衣「ヒッキー?」

    八幡「このゲーム、後半になるとコンティニューしても特定の場所まで戻される仕様なんだ」

    結衣「ええー!?」

    八幡「理由はあとで言うが、コンティニューしたらむしろクリアが難しくなる。ゲームオーバーになったら最初からやり直した方がいい」

    雪乃「あの、聞くのが少し怖いのだけれど…………比企谷くんはこれをクリアしたことはあるのかしら?」

    八幡「ある…………五回に一回クリアできるかどうかというレベルだがな」

    結衣「え、ヒ、ヒッキーでも?」

    八幡「運に左右されるからな……こればっかりは祈りながらやるしかない。とりあえず俺が行けるとこまでやってみるから」

    雪乃「ええ」

    八幡(緊張した面持ちの二人の視線を受けながら、俺は電源を付けてスタートボタンを押した)

    134 = 130 :

    『神龍の謎』挑戦スタート
    何回かに分けての投下になると思います

    136 :

    カマクラって飯せがむとき尻尾で床たしたしってやるみたいだけど実際猫ってそういうもんなん?

    137 :

    >>136
    うちの猫はやらないが機嫌が悪い時は尻尾を床にパシパシする
    餌が欲しい時は普段はニャーと鳴く所をニャーンと甘えた感じに鳴く

    138 :

    ゲームレコードGPでゲーム芸人フジタがアトランチスを3分くらいでクリアしてたな

    139 :

    お、>>1は神龍の謎を無事クリアできたのかな?

    140 :

     ~その1 かめせんにん との であい~


    八幡「さて、ストーリーや会話はめんどくさいから飛ばすぞ。最初のステージは特に難しいところはない。操作に慣れつつアイテムを回収していくのが目的だな」

    雪乃「スタート時の体力は100だけれど最大は150でいいのよね?」

    八幡「ああ、基本はそうだ。そして肉で20、ケーキで100回復する。ちなみにそれ以外に回復手段はない」

    陽乃「恐ろしいゲームだねえ…………」

    八幡「んで通常マップ画面とボス戦画面では色んな違いがある。まずは如意棒をなるべく早めに取っておくこと。マップ画面では攻撃力が倍だからな」

    結衣「ボス戦では違うの?」

    八幡「ボスは何回攻撃を当てたか、しか判定がないみたいでな。攻撃力はどれも変わらん。例えば今から戦うこの山賊熊は十発当てれば倒せる」

    結衣「あ、ジャンプキックの繰り返しで攻撃交わしつつ倒せるんだよね」

    八幡「それでもいいし、タイミング覚えてればこんなふうに倒すことも可能だ」

    八幡(画面内の悟空はジャンプをせずヒット&アウェイを繰り返し、無傷で山賊熊を倒す)

    結衣「ほえー…………」

    八幡(由比ヶ浜が呆けたような感心したような声をあげた)

    141 = 140 :

    八幡「これが出来るようになれば二回目の山賊熊も無傷で行ける。あっちは蜂が飛んでてジャンプキックがしにくいからな」

    八幡(そう説明しながらカプセルを各所で回収しつつスムーズに進んでいく。蜂付きの山賊熊もクリア)

    八幡「敵を全部倒さなきゃならない箇所もあるが、そうでないところはカプセル狙いで弱い敵だけ倒しとけばいい。この辺もそうだ」

    雪乃「わかったわ」

    八幡(亀を見つけ、まっすぐ進んで亀仙人と出会う。これでステージ1をクリアだ)

    八幡「それとかめはめ波についてだが、赤い甲羅を取るとスーパーかめはめ波に変わるのは知ってるか?」

    雪乃「ええ。威力も上がっているのよね」

    八幡「ああ。ただし、それ以降通常の甲羅では残数が増えない。弾数が少ないようならスーパーにするのはやめておいたほうがいい」

    雪乃「了解したわ」

    八幡(ちなみに現状は15。充分といえるだろう)

    八幡「んじゃ、次のステージだ」

    142 = 140 :

     ~その2 ウーロン あらわる~


    八幡「ここはちょっとした手順はあるが、そこまで難しくもない。さくさく行こう」

    八幡(村人からの説明をスキップし、最初の家に入る)

    雪乃「えと、鍵が必要なのよね? 適当にプレイしていたら出てきたのだけれど、あれがないと奥の方の家に入れなかったし」

    八幡「ああ。人型の中に隠れてるウーロンを三回見つければ鍵を落として行くんだ。同じとこでもまた見つかるから、ここを何度も出入りしてさっさと見つけとくといい」

    雪乃「そうなのね。いろんな家をうろうろしてしまったわ」

    八幡「で、無事に鍵をゲットしたらカプセルを回収だ。出入り口が二つある家は違うところから入ることによって二回分ゲット出来る」

    結衣「わ、ホントだ!」

    八幡「かめはめ波集めには知っておいた方がいい。んでハンマーおじさんを倒してウーロンの屋敷へ、っと」

    雪乃「ここはただ壺の中からウーロンを探すだけでいいのよね?」

    八幡「そうだ。ナイフが飛び出すトラップもあるがわかっててもどうなるもんでもないし、無視して探しまくる方がいい」

    八幡(やがてウーロンを見つけてステージ2をクリア。次は最初の難関だな)

    143 = 140 :

     ~その3 さばく の とうぞく ヤムチャ~


    八幡「さて、初心者には最初の難関だ。ここにはドラゴンボールきってのイケメンで強さと人柄も兼ね備え、ただ欠点として運が悪いヤムチャさんが登場する」

    結衣「あれ、そんなキャラだっけ?」

    陽乃「全然違うよ。負けてばっかりだしむしろネタ枠じゃない」

    八幡「いえ、天下一武道会では優勝者や神様と当たる運の無さなので仕方ありません。サイバイマンに負けたのもクリリンを庇っての行動なわけで、むしろその優しさに注目すべきです」

    陽乃「おおう、なんというリスペクト」

    八幡「そのクリリンも最後までヤムチャのことは『さん』付けで呼んでます。同じようなポジションの天津飯には『カネ持ってないか?』なんて言う始末だというのに」

    八幡「そして自分たちを殺したベジータと同居するような度量」

    八幡「さらに、セルにトランクスが殺された時にベジータが怒ったことをトランクスに伝えたのもヤムチャだ。しかも『お前が殺されて相当頭にきたんだろうな』なんてコメント付きで。この一言で父親の愛情に触れてこられなかったトランクスがどれだけ救われたことか。この役割は誰がやっても不自然だ。まさにヤムチャの人柄が出た一幕といえる」

    144 = 140 :

    結衣「へー、ヤムチャってすっごいいいキャラクターなんだね!」

    八幡(俺の熱論に由比ヶ浜が感心したような声をあげる)

    雪乃「騙されては駄目よ由比ヶ浜さん。ヤムチャはいろんな女の子と浮気したりドラゴンボールの願いで恋人のネックレスを要求しようとしたダメ男よ」

    八幡「雪ノ下」

    雪乃「何かしら?」

    八幡「あの可愛いプーアルが懐いていて献身的なキャラクターだぞ」

    雪乃「ま、まあ彼にも良いところはそれなりにあるようね」

    陽乃「雪乃ちゃん!? うう、比企谷くんのヤムチャ推しが強すぎる。比企谷くんは子荻ちゃんかっ!?」

    八幡(そんなヤムチャ談義をしているうちにスキップしなかったストーリー会話が終わり、マップ画面になる。俺はコントローラーを掴み直した)

    八幡「マップ画面ではそんなに指摘事項はない。ヤムチャとプーアルは飛行扱いだからジャンプ体当たりですぐに倒せるしな」

    雪乃「初めはその体当たりを知らなかったのよね…………というかY軸とZ軸の関係が明らかにおかしいじゃない」

    結衣「ぜっとじく?」

    陽乃「ガハマちゃん、高二でそれを理解していないのはマズいよ……」

    八幡「あれだ、要するにえーと、縦の軸?」

    雪乃「高さよ…………」

    145 = 140 :

    八幡「ま、まあしょせんファミコンの処理能力ってことだ。それよりこのステージはそれなりにカプセルの隠し部屋があるがわかりにくい。ちゃんと見とけよ」

    雪乃「…………ええ」

    八幡(俺は各所にある部屋に入り、ドラゴンボールや鍵を回収する。そして一回目のヤムチャ戦へ)

    八幡「このゲームのヤムチャは攻撃力がハンパなく高い。出来れば一発ももらわずにいくこと。注意点は二つだ。低いジャンプの後に攻撃が来るからその時は離れる。それと攻撃モーションが終わってもしばらく判定が残ってるから不用意に近付かないことだ」

    雪乃「そうだったのね。なんかダメージを受けたからおかしいと思ったのよ」

    八幡「これを知ってればだいぶヤムチャとの戦いは楽になるはずだぜ」

    八幡(そういっている間にヤムチャを撃破。残りのカプセルとボールを回収して二回目のヤムチャ戦へ。といってもやることは変わらないんだがな)

    結衣「おー、無傷で倒しちゃった。ゆきのんはここで何回もやられちゃったのに」

    雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん」

    八幡「初心者に立ちはだかる最初の難関だからな。ここで挫折したプレイヤーも多かったみたいだし」

    八幡(さて、次のステージだ)

    146 = 140 :

    四回くらいに分けて投下します
    次回は一度目の神龍呼び出しまで

    149 :

    ブヨンが天下一武道会に出てくるようなオリジナル要素と、壁に穴を開けて凍らせる原作準拠要素の入り交じる
    カオスなゲームだったよな。セブンアイランドあたりで力尽きたからクリア出来なかったけど

    ちなみにセブンアイランドって鳥山明の初期の読み切りなんだってな
    そんなマニアックな所にこだわるなら、もう少しゲーム性をだな…

    150 :

    クールなまなざし ホットなハートのナイスガイだからな、ヤムチャ


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