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    元スレ許嫁「……聞いていない?」

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    101 = 1 :


    「ほー。お嬢様学校か」

    委員長「あら? やっぱり憧れがあるの? そういうの」

    「いや、庶民には想像しかできないからな。実際はどんなところなんだろうと思って」

    「俺の読んだ資料では、先輩後輩で姉妹制度があるらしいが本当か?」

    許嫁「さっきからあなた何の話をしているの?」

    102 = 1 :


    許嫁「別に……、この学校と大して変わらないわよ」

    許嫁「どこに行ったって小異はあれど、同じなんだから」

    「ふうん、そんなものなのかな」

    キーンコーンカーンコーン

    「あ! 悪い。もうバイトに行く時間だ」

    許嫁「バイト? あなたアルバイトしているの?」

    委員長「駅前のファミレスよね」

    「ああ。そういや、委員長は前に来たことあったな」

    委員長「驚いたわ。まさかクラスメイトに出迎えられるとは思わなかったから」

    「あそこ、ウチの生徒が結構来るんだよな。じゃ、俺はもう行くぜ」

    委員長「ええ」

    「二人とも気をつけて帰れよ。……迷子になんてならないように」

    許嫁「……」

    委員長「?」

    103 = 1 :

    長くなりそうです。

    104 = 84 :


    長いのええやん

    105 = 77 :

    乙でした
    最近のSSで1番楽しみにしてる

    106 :

    デレるのを首を長くして待ってる

    107 :

    この掛け合いが面白いから寧ろデレないでほしいわ

    108 :

    わかる

    109 :


    ファミレス

    「さーせーぃ」

    後輩「さーせーぃ」

    店長「君たちね。『いらっしゃいませ』は、ハッキリ言いなさい」

    「さーせん」

    店長「ちょっと上手いこと言ってるんじゃないよ。『すいません』だろう? だいたいね、最近の若いひとは何でもハッキリと言わないのが駄目なんだ」

    後輩「店長さん、最近髪薄くなってきましたね」

    店長「そこはハッキリ言わなくていいよ! 人が気にしていることを!」

    「俺も今のは酷いと思う。男子は誰だってそういう話には敏感なんだ。気を遣ってあげないといけないよ?」

    後輩「ごめんなさい、先輩」

    店長「謝るのなら僕にだよね?」

    「いいって。気にするなよ。細かいこと気にすると店長みたいにハゲるぞ?」

    店長「最近この職場辛いわー」

    110 = 1 :


    ガヤガヤ

    「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

    (ディナータイムになると、さすがに忙しい)

    後輩「ご注文は以上でよろしいでしょうか? ……少々お待ちくださいませ!」

    (まだ入ってきてからそんなに経っていないのに、もうすっかり慣れたようだな)

    (あの子真面目だし、よく見聞きして仕事頑張ってる。それに何より楽しい性格がいい)

    (かわいらしい女の子だから、一部のお客にもひそかに人気だという噂を聞いたが、本当だろうか?)

    ピンポーン

    「はい、ただ今お伺いします」

    (……にしても、あのオッサンが見当たらない。今はフロア担当のはずなんだが)

    111 = 1 :


    「えっ……ほ、本当ですか?」

    店長「ホント、ホント。嘘じゃないって。今度一緒に見に行くかい?」ハハハ

    「え、えー。そ、その、あのー」

    店長「良いって良いって。遠慮しなくても」ハハハ

    「……」

    (バックヤードで新人の女の子にちょっかいをかけている……)

    後輩「こっちゃ必死で先輩と2人でフロア回しているっていうのに……」ボソ

    店長「はっ、殺気!? ……さーてと、僕はオーダー取りに行くかな」

    「大丈夫ですか? ハラスメント受けたって思ったら、遠慮なく相談してください。ガッポリ取りましょう」

    「はっはい。助かりました、ありがとうございます!」

    店長「ほら、こうやってね。店員同士が仲良くなっただろう? お店の雰囲気を良くするのも、店長の大事な務めだからね」

    後輩「ふざけたことばっかり言ってると[ピーーー]ぞ」

    店長「さ、さーせん」

    112 = 1 :


    後輩「もう上がりですねー今日も働きました!」

    「そう言えば店長。今日も配達の弁当注文していいですか? ご飯は要らないんですけど」

    店長「別に良いけど、どうしたの? 昨日もだよね。普段夕飯は賄いで食べて帰ってるのに」

    「ええ、実は家に知人が――」

    店長「はっはーん。あれだね。僕には分かったよ。コレか、コレなんだろ? いいねえ若いねえ」ニヤニヤ

    後輩「えっ。そ、そうなんですか!?」

    「いえ。家で店長の顔を思い浮かべながら、ゴミ箱に全力で投げ捨ててるんですよ。これが結構ストレス解消になるんですよね」

    店長「えっ」

    後輩「なんだ、そうだったんですかあ……あ、店長さん。それだったら、今日は私も注文していいですか?」

    店長「えっ」

    113 = 1 :




    「ただいまんぼー」

    「……」シーン

    (靴はあるから帰ってはいるみたいだな)


    許嫁の部屋

    「多くの英霊が無駄死にで無かったことの証の為に……」

    「許嫁よ! 私は帰ってきた!!」

    許嫁『……何?』

    (顔見せてお帰りくらい言えばいいのに……いや、期待する方が間違ってるか)

    「メシ持って帰って来たから伝えようと思って」

    「ま、昨日と同じでウチのファミレスの宅配のものだけどな」

    許嫁『そう。じゃ、キッチンに置いといて』

    「俺もまだ夕飯取ってないんだ。どうせだから一緒に食おうぜ」

    許嫁『……なんであなたと?』

    「別にいいじゃねーか、そのくらい。聞いておきたいこともあるし」

    「それに、わざわざ時間ずらすってのも逆に意識しているって感じで変だろ?」

    許嫁『……』

    114 = 1 :


    「ごっそさん」

    許嫁「……ごちそうさま」

    (相変わらず綺麗に食うな。一度もニコリともしないけど)

    許嫁「……それで?」

    「え?」

    許嫁「聞きたいこと、あるのでしょう?」

    「ああ。あのあと、どうしたんだ?」

    許嫁「あのあと?」

    「学校案内のあと」

    許嫁「委員長にお礼を言って、そのまま帰ったわよ」

    115 = 1 :


    「それから?」

    許嫁「別に、ずっと部屋にいたわよ」

    「部屋で何してたんだ?」

    許嫁「特にあなたに言うほどのことはしてないけれど。どうしたの、なぜそんなことを聞くのかしら?」

    「何もやることが無いんじゃ、つまんないだろうと思ってな」

    許嫁「……あなたって余計な荷物まで背負いたがる人なのね」

    「それは褒めてるのか?」

    許嫁「勿論貶しているのよ」

    116 = 1 :


    「趣味はあるのか? やっぱり茶道とか華道とか?」

    許嫁「できはするけど」

    (趣味ではないってことか)

    許嫁「読書は、するかしら。本は読むほうね」

    「へえ。好きなジャンルなんてある?」

    許嫁「……。別に、何でも読むわよ」

    「じゃあさ、ウチの1階北の部屋。書斎があるから、そこの本読んでみる?」

    許嫁「書斎?」

    「もちろん図書館に比べるべくはないが、そこそこ蔵書はあるよ。つってもここ最近の本は置いてないし、好みにあうかどうかわからんが」

    117 = 1 :


    許嫁「そう。あなたは読書が趣味なの?」

    「いや、俺の趣味は掃除」

    許嫁「掃除? 変わった趣味ね……」

    「家中綺麗だろ? 本当はお前の部屋も掃除したいところなんだが」

    許嫁「やめて頂戴」

    「なあ、そう言わず良いだろ? ちょっとだけだからさ、ね? お前の部屋の中を掃除させてくれよお」ハアハア

    許嫁「そのキャラやめて」

    118 = 1 :


    ……

    洗面所

    許嫁「これ、どういうことかしら?」

    「……」

    許嫁「どうしてこんなことになるのよ」

    「……」

    許嫁「ねえ、何とか言ったらどうかしら」

    「……聞きたいのはこっちの方だ」

    「何故お前は今、俺のお気にのTシャツをつまんでいるんだ」

    「そしてカピカピになってる!」

    許嫁「洗濯しようとしたらこうなったのよ」

    「分かった、百歩譲って洗濯しようとしたのはいい。だが、どうして俺のTシャツなんだ」

    「先に決めた通り、家事は自分のことを自分でする。お前が俺の洗濯物をする必要はないはずだろ」

    許嫁「……だって」

    「だって?」

    許嫁「やり方知らなかったのよ」

    「俺ので試すなあああ」

    119 = 1 :


    ……

    浴室

    「ひとりでシャンプ~ップップ~♪」ゴシゴシ

    (どうも幼い時分からシャンプー中は目が閉じられない)

    (故にシャンプーハットは必須!)キリッ

    (これは子供の時からの癖であって、決して怖いからではないのだ。うん)

    (確かに子供のときの俺は、かなりの怖がりだったが……ん?)

    「む、気がついたら、浴槽の隅が意外と黒ずんでるなあ」

    「そう言えば最近浴室の掃除が手抜かりだったな」

    「どれ、どうせだから今ちょっとだけでも綺麗にしておくか」

    120 = 1 :


    ……

    「む、ここの汚れがなかなか……」ゴシゴシ

    「おのれ、強敵!」

    「ふ、たかが水垢がこの俺様に刃向かうとはな……!」

    「……」ゴシゴシ

    ……

    121 = 1 :


    「ふー。だいたいこれで綺麗になったかな」

    「しかし、裸にシャンプーハットのみの装備で相対するには些か無謀であったか? やはり少し冷えるな……」

    ガラガラ

    「えっ」

    許嫁「……? ………………――――――~~~~~~~~!!!!!!!」

    122 = 1 :


    許嫁「……謝罪をしなさい。赦しを乞いなさい」

    許嫁「醜いものを見せてしまい申し訳ないと平伏しなさい」

    (顔真っ赤だ……相当怒ってるんだな)

    許嫁「まったく……先に様子を伺って良かったわ。もしも……」ブツブツ

    (口を尖らせてブツブツ文句を言っておる)

    「まあ悪かったよ。黒ずみ落としに没頭しててさ。でもシャンプーハットのみの後姿チラッと見ただけだろ?」

    許嫁「チラッと、ってあなたね。反省しているの?」

    123 = 1 :


    「それにどちらかと言えば、ぷりてぃなケツを見られた俺の方が被害者のはずだ」

    許嫁「ケ……」(絶句)

    (こめかみがピクピクしておる)

    許嫁「……はあ。もういい、もういいわ。もうお風呂に入らせて頂戴」

    「なあ、一つ質問いいか?」

    許嫁「何よ」

    「もしも今の立場が逆で、俺が風呂場に入ってきたほうだったら……」

    許嫁「言ったはずよ、叩き潰すと」

    「不公平だ……」

    124 = 1 :

    続きはまたいずれです。

    126 :

    乙乙

    127 :

    乙乙乙

    128 :

    乙乙乙乙

    129 :

    乙乙乙乙乙

    130 :

    乙乙乙乙乙乙

    131 :

    乙乙乙乙乙乙乙

    132 :

    お前らいい加減にしろw

    133 :

    >>132

    134 :

    >>132>>132

    135 :

    >>132>>132>>132

    136 :

    >>132>>132>>132>>132

    137 :

    >>132>>132>>132>>132>>132

    138 :

    さすがにしつこいな

    139 :



    覗かれたのが女なら女が被害者
    覗いたのが女でも女が被害者
    悲しいなあ

    140 :

    おつ

    141 :


    学校

    「……」

    「あんなドリームこんなドリーム一杯あるけどー」

    「ふんふふんふふーん♪」

    「……」

    「SORAをフリィィィダムゥゥゥ~に飛びたい~NAH~」

    「はい、どうぞ」ガラッ(三階)

    「やめてえええこの高さは死んじゃうかもおおお」

    「ちっ」

    「おいおい、どうしたんだ? 随分とやさぐれてるね」

    「同居だよ。他人と、それも気の合わない人間と一緒にいるのは思ってた以上に重いストレスになるらしい」

    「そ、そうか。もう少し、互いに歩み寄りができるきっかけでもあればいいのかも……ん?」

    先輩「やっほい! 元気してた?」

    「え……せ、先輩?」

    142 = 1 :


    先輩「そっす。先輩っす。最近顔合わせてなかったけど、どうどう元気?」

    「え、ええ。どうしたんです? この学年に何か用ですか?」

    先輩「あるようでない感じであるような感じかなあ」

    「いやどっちか分からないです」

    先輩「ふふ。挨拶よ挨拶。キミに会えたらね」

    「はあ」

    「……」

    143 = 1 :


    先輩「で、どう? 最近何かあった?」

    「え? いや、何かって言われましても……あったりなかったりあったりです」

    先輩「ふふ、どっちよソレ。変なこと言うなあ」

    「先輩と同じですよ」

    先輩「ふふふ。やっぱり面白いね、キミ」

    「……そろそろ授業が始まる時間だ」

    先輩「あら、そう? 残念。じゃ、まったね」バイバイ

    144 = 1 :


    「……あの人と仲良いのか?」

    「いや、顔見知りではあったんだけど。そこまで親しくはなかったはずなんだが……何か妙に浮かれてるような感じだったな、先輩」

    「そう」

    「変なことを楽しむ先輩だったし。何か良いことでもあったんかね。そうでなければ何か事情があったとか」

    「……」

    「何だ、好きなタイプなのか? 綺麗なひとだし、先輩人気あるらしいが」

    「まさか。あんまり好きにはなれそうにないね」

    「お前がそんな反応するとは珍しい」

    「そうかな。ま、好き嫌いは誰にでもあるだろ?」

    145 = 1 :


    「もしかしてお前、先輩と俺が仲良いの見て嫉妬してるの?」

    「は?」

    「大丈夫だって」

    「何がだ」

    「お前のほうが可愛いぜ……?」

    「そっちかい」

    委員長「……嘘でしょ」ワナワナ

    「委員長!?」

    委員長「二人がそんな関係だったなんて……」ワナワナ

    「冗談だから」

    「今の冗談だったの!? 俺、つい本気かと……」モジモジ

    「ややこしくすな」

    146 = 1 :


    体育の授業

    運動場

    「へいへいへい! ピッチャービビってる! へいへいへい!」

    「ふぇぇ……投げられないょぉ……」


    このあと滅茶苦茶野球した。

    147 = 1 :


    ワーワーバッチコーイ

    (女子はマラソンか)

    「ん?」

    許嫁『……』ゼェゼェ

    (何か随分と辛そうに見える)

    (体調でも悪いのか?)

    (疲れが出たのかな……)

    『同居だよ。他人と、それも気の合わない人間と一緒にいるのは、思ってた以上に重いストレスになるらしい』

    (それは向こうも同じか……いや)

    148 = 1 :


    (考えてみると、全く知らない場所にたった一人でいるんだ)

    (今までの生活とまるで変わって、慣れてないことばかりだろうし)

    (同居の負担は、俺よりも遙かに大きいのは間違いない)

    (……)

    (突然家に来たからって、俺は自分のことばっかり考えてすぎてたのかな)

    149 = 1 :


    カキーン イッタゾー

    (……はあ)

    (だけどあいつ、弱音吐かないからなあ)

    「困った奴だぜ、まったく」

    「おーい女子のマラソンに見惚れて守備しない困った奴がいるぜー」

    150 = 1 :




    「よう、お帰り」

    許嫁「……今日はアルバイトじゃないのね」

    「そう毎日毎日働くほど勤労学生でもないぞ」

    許嫁「……そう。じゃ」

    「待てよ」

    許嫁「何? 部屋に戻りたいんだけど」

    「具合、どうなんだ?」

    許嫁「……何のことかしら?」


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