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    元スレ許嫁「……聞いていない?」

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    851 = 1 :


    許嫁「あ、あの! い、いいかしら!?」

    「っと。どうした? そんな力込めて」

    許嫁「!? そ、そんなことないわ。その! 私は……」

    「?」

    許嫁「……」

    「……どうした? 何か俺に言いたいことがある?」

    852 = 1 :


    許嫁「……べ」

    「べ?」

    許嫁「別に――」

    「?」

    許嫁「別に大したことじゃないのだけれど、一緒に文化祭周らない? 別にあなたが暇だったらでいいのだけれど」

    許嫁「ま、あなたならこの文化祭の学校よく知っていて面倒がなくてすむと思うし――」

    「え?」

    許嫁「あ、でも。変な風に取らないでよね? あなたがいたほうが多少は……、困らなくてすむかなって思っただけだから。それだけよ」

    「え……?」

    許嫁「……っ。あっ……。べ、別に、大したことじゃない……のだけれ、ど……」

    853 = 1 :

    今日は以上です

    855 = 837 :

    やったぜ

    857 :

    なお言いまつがってる模様

    858 :

    この文化祭の学校で笑った

    859 :

    練習してただけとかかわいい(かわいい)

    860 :

    許嫁かわええんじゃあ~^

    861 :

    許嫁はかわいいなぁ
    乙でした


    あとキビヤックで検索したらなかなかだった

    862 :

    もどかしい

    864 :

    かわいいぜ・・・

    865 :

    許嫁可愛すぎ問題

    866 :

    あまりのドキドキに主への感謝が止まらない

    867 :

    かわいい(建前)

    かわいい(本音)

    きゃわゆいいいいいいいんんん!!!!(深層心理)

    868 :


    許嫁「……その、……一緒に……」

    (あれ? 文化祭、他の人と周る予定だったんじゃ?)

    許嫁「ぁ……」

    許嫁「……」

    許嫁「……他に、約束した人が……居て?」

    「いや。俺は、特に誰かと約束なんてしていないが……」

    許嫁「っ。そう。……だ、だったら――」

    (……一緒に文化祭か)

    「そうだな。俺には特に断る理由もないし、一緒に行くか」

    許嫁「!!  そ、そう! だったら。だったら、一緒に周りましょう?」

    「ああ」

    869 = 1 :


    許嫁「…………………………………………はー」テクテク

    「あ、でもさ」

    許嫁「っ。……? な、何かしら?」

    「確かに、俺は去年もこの学校の文化祭、参加してるけど。今年とはクラスも何もかも違うんだから、大して参考にもならんと思うぞ?」

    許嫁「……、そんなことないわよ? プログラムとか、流れとか、私知らないから。あなたがいればその……困らないから」

    「そんなものかな?」

    許嫁「そんなものよ、分からない人ね? ……そう言えば、何かしら? さっきのあなたの言い草」

    「?」

    870 = 1 :


    許嫁「……俺には、特に断る理由もないしな」フッ

    「え。それ、俺の真似か? そんなキザっぽい言い方したか、俺!?」

    許嫁「あら? もしかして自分で気がついてなかったのかしら? あなた?」

    「し、したつもりなんて全くないぞ? 過剰演技だろ、それ!?」

    許嫁「いいえ? 確かに、そんなキザったらしい感じで言ったわ。私、聞いたもの」

    「でっちあげだ! 再審を要求する!」

    許嫁「即却下。あら、もしかして……今までも気がついてなかったのかしら?」

    「え?」

    許嫁「あなた。今までにもこんな気取った言い方、私にはよくしてるのよ?」

    「嘘だッ! 嘘だと言ってよ、」

    許嫁「ホントよ? まったくもう。あなた、私の何様のつもりなのかしらね? ……ふふふっ」

    (……。急に、口数が増えたな)

    871 = 1 :


    許嫁「ふふふっ。相変わらずおかしい人なの、あなた」

    「……あ、そういやさ。クラスの喫茶店にも、出なければいけない時間結構多くなるだろうから」

    許嫁「?」

    「組まれたシフトの関係次第では、一緒に周る時間そんなにないかもしれないな」

    許嫁「あ、それだったら大丈夫よ。だって、あなたと私の勤務時間まったく同じだから」

    「そうなのか。……あれ? まだシフト決めてる段階じゃなかったか?」

    許嫁「あ……」

    「委員長が希望を聞きますよ、みたいなことは言ってたが――」

    許嫁「か、仮のシフト表が出来たって彼女が言ってて。見せてもらったら、偶然そうなってたのよ、偶然ね」

    「あ、そうなの」

    (委員長と結構仲良くなったのかな?)

    872 = 1 :


    許嫁「でも。どんな感じなのかしらね? 前の学校では、文化部の発表くらいしかなかったから、分からなくて」

    (何だか妙にテンション高いのはそのせいか? そんなに楽しみなのか)

    許嫁「その、後夜祭も……ある、らしいじゃない? ちょっと、こみみに挟んだんだけど!」

    「ああ。あれが一番盛り上がるかな、最後だし」

    許嫁「へー。後夜祭だなんてあるのね。……どんなことするのかしら? あなた知ってるの?」

    「特設ステージがあって。そこでコンテストやったり、部活動で何かやったりするヤツらもいたな」

    許嫁「他には?」

    「他に? 去年も色々イベントがあったけど、その年によって結構変わるらしいからなあ」

    許嫁「……。あ、そういえば、なんだけど……。点灯するとか、なんとか、聞いたけれど?」

    873 = 1 :


    「……ああ。中庭のイルミネーション点灯式があるな」

    許嫁「へえ。イルミネーション……今年もあるのかしらね?」

    「ウチの学校の伝統的行事らしいから、あるんじゃないか?」

    許嫁「そうなの。だったら――せっかくだから。良い場所から見たいわね?」

    「え?」

    許嫁「あら? あなたは、そうじゃないのかしら?」

    (今の口ぶりだと……そうか、後夜祭も一緒に周ることになってたのか)

    874 = 1 :


    許嫁「夏祭りの花火だって」

    許嫁「あのときだって。良い感じで……花火が、良い感じで見られたじゃない?」

    「……ああ、そうだったな」

    許嫁「だから、その、ね? できればだけど。綺麗に見られる場所を選びたいじゃない?」

    許嫁「……。せっかく、だから」

    「なるほど、分からないでもない……だけど悪いな。イルミネーションが良く見える場所ってのを、俺は知らない」

    許嫁「そうなの……あ、だったら、そうね。今パッと思いついただけなんだけど?」

    許嫁「例えばだけど。例えば、屋上なんて良いんじゃないかしら?」

    「屋上?」

    許嫁「ええ。文化祭の間も開放されてるって聞いたわ。後夜祭の時間もね」

    (……何か俺より文化祭詳しくない?)

    875 :

    いいな

    876 = 1 :


    「屋上か……そうだな。高いところからだと、また格別かもしれないな」

    許嫁「そうよね? 私も、そう考えたの。奇遇ね? それに――」

    「?」

    許嫁「後夜祭の時間には、もう暗くなってるから。屋上からだったら、夜空なんて……綺麗よね?」

    「ああ。そういや、そうだな。屋上からだったら良く見えるから」

    許嫁「……夏祭りのとき。花火も良かったけど夜景も綺麗だった、でしょう?」

    「まあな。じゃあ、屋上から見るって予定にしとこう。……それでいいか?」

    許嫁「え、ええ。じゃあ、そういうことにしましょう? それで約束よ?」

    「約束するってことのほどでも――」

    許嫁「忘れないでよね?」

    「あ、ああ」

    (妙にこだわる……)

    877 :

    最初ツンツンな子が段々デレンデレンになる話
    好き

    878 = 1 :


    許嫁「……………………ふー」テクテク

    「……」テクテク

    (そういえば、気になることがあったな)

    (しかし、これは。聞いてもいいものなのか?)

    許嫁「……」テクテク

    (うーん、どうするか)

    (でも、モヤモヤしたものを抱えておくのも好きじゃないしな)

    879 = 1 :


    (……、よし)

    「その。一つ、聞きたいことがあるんだが」

    許嫁「……? 何かしら、改まって」

    「や、その……大したことじゃないんだが」

    許嫁「? 何よ? あなたが躊躇するなんて、久しぶりね」

    許嫁「でも、今なら特別に許可してあげるわ。あなたが言ってた通り一つだけだけど?」

    「……お前ね」

    許嫁「ふふふ、何かしら? あなたが私に聞きたくてたまらないことって?」

    「……その、文化祭一緒に周る相手についてだが。他にいたんじゃなかったのか?」

    許嫁「え? 他に? ……何の話?」

    880 = 1 :


    「誰かを誘わなかったのか?」

    許嫁「? 何言ってるの? あなたの他に、誘いたい――」

    「え?」

    許嫁「いいえ。誘ってあげた相手なんて、いなかったわ?」

    「あれ、そうなのか?」

    許嫁「何よ。変なことを言うわね? ま、あなたはずっと変なことばっかり言うけど……」

    「いや、実は――」

    許嫁「……っ」

    許嫁「も、もしかしてだけど――」

    881 = 1 :


    許嫁「その。もしかして、気にしてたのかしら? 誰と文化祭一緒なんだろう……とか?」

    許嫁「他に誰かいるのかしら、なんて、あなたも……」

    「いや。実は、その。これ謝らなくちゃいけないことなんだが」

    許嫁「え?」

    「昨日、俺が家に帰ったとき。電話でお前が誘ってたの聞いてしまって」

    許嫁「電話? 一体何の……? ……昨日……」

    「リビング出たときに、バッタリ鉢合わせただろ? その前だ」

    882 = 1 :



    許嫁「……」

    許嫁「…………」






    許嫁「………………………………………………………………ぅぁ」







     

    883 = 1 :


    許嫁「…………ぁ…………ぅぁ……ぁ…………」

    「立ち聞きしたのはすまん。本当に悪かったと思う。偶然タイミングがあってしまったみたいで」

    「俺が全面的に悪い。謝る、ごめんな」

    許嫁「…………ぇ、ぁ、あっ、そ、そう、ね!」

    許嫁「で、電話! 電話で! そう、ね!」

    許嫁「だ。誰か、を、誘っててね! そんな感じだったの!」

    「誰か?」

    許嫁「そ、そう。知らない誰かよ。あなたの知らない誰か!」

    「そうか……」

    許嫁「あ、うん……あ! だけど! そうなんだけど! あいにく、断られたのよ。相手に、前々から用事があったらしくて……」

    「ん?」

    許嫁「え?」

    「でも、そのとき了承して貰っていたような返事を言ってたような……」

    許嫁「ぅ、あっ。…………成功例まで……」

    許嫁「くっ、あっ。き、聞き間違いよ? ちょっと、立ち聞きしただけなのに何言ってるのよ?!」

    884 = 1 :


    「それに転校生には、先約があるって言ってたらしいが……」

    許嫁「……え? あ、そうね! 私、勘違いしてたわね! 一度了承してたの、確かに!」

    許嫁「けど、そのあと。不都合があったらしくて、断りを入れられたのっ」

    許嫁「だからー、仕方なく、あなたと回ることになったのよー。残念だけど!」

    「いや。そうか、納得した。……すまん。悪いこと聞いてしまったかな」

    許嫁「え……いや、ちが、そうじゃなくて。べ、別に私は……」

    「いや。何か色々と悪かった。どう見ても、俺が一方的に悪いな、ごめん……」

    許嫁「っ、、まったく、もう……! あなたって……。まったく! もー!」ツカツカ

    「!? ちょっ、歩くの速い……速いって!」

    885 :

    かわいいの暴力

    886 = 875 :

    練習してたのだろ

    887 :

    し、信じられん! まだ戦闘力が上がっている!!!!(かわいい)

    888 = 1 :


    (しまったな。また、やってしまったかな)

    (どうも俺。コイツ相手だと、つい)

    許嫁「……」ツカツカ

    「……」テクテク

    (こいつのこと、もっと知りたいって思……)

    (……)

    (……って)

    (おいおい。何考えてんだ、俺?)

    許嫁「……」ツカツカ

    (でも、そうか。コイツ、他のヤツと一緒に行く予定だったのか)

    889 = 1 :


    許嫁「……」ツカツカ

    「……」テクテク

    (でも、何か変だな?)

    (このうろたえ方、妙だ?)

    (なんか耳まで赤いぞ……寒さのせいだけではなさそうだが)

    許嫁「……」ツカツカ

    「……」テクテク

    (そういえば、こいつから直接何かに誘ってくることって今までなかった)

    (そういうのがあまり得意でないのは分かるが……)

    許嫁「……」チラッ

    許嫁「!? な、何よ、許可無くこっち見ないでよねっ」

    「お前だって俺見てるってことじゃねーか」

    許嫁「私はいいのよ」

    「不公平なやつめ」

    890 = 1 :


    (……待てよ。さっきの誘われたときの台詞)

    (家で立ち聞きしてしまったときも、同じようなこと言ってたような)

    (確か、偉そうな態度で――)


    『別に大したことじゃないのだけれど』

    『一緒に文化祭周らない? 別にあなたが暇だったら、でいいのだけれど――』




    (……)

    (…………)



    (……………………………………………………ぅゎ)

    891 = 1 :


    (ま、まさか!? こいつ!?)

    「い、いやいや! そんなわけ……!」

    許嫁「!? な、何、突然?」

    「う、いや、な、何でもないぞ? 夕飯にキビヤックはキツすぎるかな、って思っただけだ!」

    許嫁「? きびやっく?」

    「あ、あはは!」

    許嫁「? ……?」

    892 = 875 :

    今日は沢山読めて幸せだ

    893 = 1 :



    (あれは、誰かに電話してたんじゃなくて……)

    (……)

    (……)

    (……ひ、一人で、俺を誘う練習をしてた、のか?)

    894 = 1 :


    (く、くそう。これでつじつまが合ってしまう……!)

    許嫁「……」テクテク

    (な、なんつーことしてやがる、このお嬢様……っ!!)

    許嫁「……?」

    (しまった。こんな事実、気がつかなきゃ良かった……!)

    許嫁「何よ、難しい顔して。何か私に言いたいことでもあるの?」

    「ね、ねーよ!」スタスタ

    許嫁「え?」

    「何もねー!!」スタスタスタスタ

    許嫁「あ、ちょ、ちょっと!? 速いわよ!?」

    (……こ、こっちのが恥ずかしくなってきたじゃねーか!!)

    896 = 1 :

    今日は以上です、レスありがとうございます

    897 = 885 :

    こういうのを幸せっていうんだろな

    898 = 877 :

    やっと気付いたかこの鈍感め

    899 = 875 :


    おやすみ

    900 = 887 :

    なんやかんや気がついたの凄く良い
    男に、うら事情みたいなのありそうだけど
    てかあるよなこれ


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