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元スレ提督「おいクソレズ」 大井「なによ能無し」
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提督「このまとめた書類を大淀に渡しといてくれ」
大井「はあ? そんなの自分でやりなさいよ、だから能無しなのよ」
提督「オレにはまだやることがあるんだよ。時間が押してんの」
大井「どうせまた工廠の裏でタバコふかすんでしょ?」
提督「」ギクッ
大井「図星ね。あんたの行動パターンなんて全部お見通しなんだから」
提督「……ち、ちげーし。今日はグラビア雑誌を読むし」
大井「仕事しなさいよ!!」ドカッ
提督「痛っ!?」
北上「相変わらずだねぇ、あの二人」
電「いつも通りなのです。喧嘩するほど仲がいいのです」
北上「結婚して、何だかんだ上手くいってる夫婦みたいな感じだよねー」
電「なのです! でも……」
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電「まだケッコンカッコカリは済んでないのです」
北上「そうなんだよねー、しちゃえばいいのに」
電「大井さんの練度もとっくに最大なのです……」
北上「んー……まあそれを言ったら、電もあたしも最大まで上がってるし」
北上「他にも五人くらいいるよねー」
電「そこまでしてケッコンしない理由はなんなのです?」
北上「さあ? 提督に聞いてみないとなんとも」
提督「痛つつ……いい上段蹴りじゃねぇか」
大井「これでも手加減したのよ? 本気出してたら、今頃気絶してるわ」
提督「マジか、それは助かったな」
提督「おかげで良いもん見れたし」
大井「は?」
提督「……ピンク、か」ニヤニヤ
大井「!」
提督「しかもフリフリがついてるやつ」
大井「……ッ」カァァ
提督「へっへっへ、結構カワイイの穿いてんじゃ…」
大井「オラァ!!」ドゴッ
提督「ぐふっ!?」
大井「今すぐ忘れなさいこの変態っ!!」ドカッ バキッ
提督「おま、やめっ……誰か助けっ」
電「いつも通りなのです」
北上「いつも通りだねー」
――執務室――
提督「マジで痛ぇ……あいつ最後に本気で蹴って来ただろ……」
提督「パンツ見たくらいでこの仕打ちはねぇよ、ったく……」
コンコン
大淀「失礼します」
提督「どうぞー」
大淀「……提督、その傷はまた大井さんですか」
提督「おお、すげえな何で分かった」
大淀「いつものことですから」
大淀「それより、例の件についてですが……」
提督「痛たた……湿布を貼るか」
大淀「……提督」
大淀「一体いつになったらケッコンカッコカリを済ませるんですか」
提督「」ピクッ
大淀「練度が上限に達している艦娘は、現在八人もいます」
大淀「それなのに誰一人とも契りを結んでいないなんて……まさかまだお悩みに?」
提督「……」
大淀「誰に指輪を渡すか、悩む必要はないと以前にもお話ししましたよね?」
大淀「ジュウコンのための指輪もちゃんと用意されてるんですよ?」
提督「あー……分かってる、分かってるよ」
大淀「その言葉はもう聞き飽きました」
提督「大丈夫だって、もう誰に渡すかは決めてるから」
大淀「! そうなんですか?」
提督「ああ、今から渡しにいくところだったんだよ」ガサゴソ
提督「この指輪をな」スッ
大淀「……箱がボロボロですけど」
提督「大事なのは箱じゃなくてな、中身だよ」
提督「ほら、指輪本体はこんなに綺麗だろ」ピカーン
大淀「はぁ……そうですね。では、今日中にご報告をお願いしますね」
提督「任せとけ」
大淀(その言葉も、何回も聞きましたけどね)ガチャッ
提督「……」
提督「分かってるんだけどな、オレだってさ」
提督「でもあいつの前に立つと、何でか話が逸れちまってな……」
提督「……あーもうめんどくせえ。こうなったら勢いでやってやる」スッ
提督「そうだ、ウジウジすんのはやめだ。うし、さっそく今から行ってやるよ」スタスタ ガチャ
スタスタスタ
北上「……これは」フフフ
電「いいことを聞いたのです」フフフ
離脱、夜にまた更新します
ちなみ不定期更新、話はそこそこ長いです
ちなみ不定期更新、話はそこそこ長いです
ここから指輪を大井じゃなく北上に渡したら最高なんだがな、ヤンデレ的には
>>14それには同意するが、ここは純愛√だろう
――鎮守府通路――
電「これで晴れて、提督はケッコンするのです」コソコソ
北上「その現場を目撃できるとはねー。てか、相手は誰なんだろうね」コソコソ
北上「ま、だいたい予想はつくんだけど」コソコソ
電「あっ、司令官さんが止まったのです!」ピタッ
提督「……うわー、すげえ早く見つけちまった」
大井「――はぁ、はぁ、……こ、こんなに一気に持つんじゃなかったわ……――」
提督「――山積みのダンボール箱を抱えて階段上るとか、危なっかしいやつだな」
提督「おーいクソレズー」
大井「! その声は能無しね」
提督「前も見えねえのかよ。重そうだな、手伝ってやろうか?」
大井「結構よ! こんなの私一人で充分なんだから!」
提督「いやいや、無理すんなって」
大井「無理なんかしてな……」ツルッ
提督「!!」
ドカッ ゴロゴロゴロ ガシャーン!!
提督「大井!!」スタタタ!
提督「おい、大丈夫か? おい!」
大井「……」
北上「提督っ!」
電「大井さんは無事なのです!?」
提督「! 北上と電か……」
提督「意識がない、すぐに救護班を呼んでくれ」
電「分かったのです!」スタタタ!
北上「大井っち! ねえ!」
提督「頭を打ってるから動かすな」
北上「提督……大井っち、大丈夫だよね?」
提督「……」
――三十分後・医務室前――
北上「グスン……」
電「北上さん、泣かないでください……きっと大丈夫なのです」
提督「……」
ガラガラ
大淀「!」
大淀「提督、ここでお待ちになってたんですか」
提督「大淀……大井の容態は?」
北上「まさか、死んじゃったりしないよね?」
大淀「ええ、今はまだ意識がない状態ですけど、命に別状はないですよ」
提督「……そうか」
電「よかったのです……!」
大淀「ただ脳震盪を起こしているので、しばらくは安静にしていないと」
大淀「顔合わせをしたいのでしたら明日にしてください」
提督「……分かった」
提督「それなら大淀……悪いけどよ」
提督「ケッコン報告すんのも明日でいいか?」
大淀「え?」
提督「本当に悪いな。それじゃ」スタスタ
大淀「……なるほど……」
大淀「やっぱり相手は、大井さんなのね」
電「なのです、提督は大井さんに指輪を渡すつもりだったのです」
北上「けどこんなことになっちゃって、結局渡せず仕舞いという」
大淀「……でも、不思議ですね。なぜ大井さんにこだわるんでしょうか」
北上・電「え?」
大淀「指輪はいくつも用意してあるんですよ? 何なら今ここで、北上さんや電さんに渡したって……」
電「ちっちっち、なのです」
大淀「えっ」
北上「ふふ、大淀さんも分かってないねー」
北上「事務的というかなんというか」
電「理屈では通らない想いが、そこにあるのです!」
大淀「???」
少しですがここまでで
遅筆すいません…更新は基本夜で、三日以上は開かないと思います
見てくださってありがとうございます
遅筆すいません…更新は基本夜で、三日以上は開かないと思います
見てくださってありがとうございます
提督「……勢いで言っちまったな」
提督「まあ、どのみちいつかは渡さなきゃいけねえし」
提督「覚悟を決めるか。オレはこの指輪を、明日……」
提督「大井に渡す」
――翌日・医務室前――
北上「ヒトサンマルマル。大井っちが無事に目を覚まして、大淀さんから顔合わせオッケーが出たので……」
電「いざ出撃なのです! 司令官さん、準備はいいのです?」
提督「お、おう」
電「落ち着いて深呼吸なのです」
提督「スゥー、ハァー」
北上「鼻毛が出てるよ」
提督「え? マジかよ」ゴシゴシ
電「指輪は持ったのです?」
提督「ああ、ポケットにバッチリ……ん?」
提督「何で指輪のこと知ってんだよ」
電「」ギクッ
電「えっと、それは……」
北上「なに言ってんの提督、昨日大淀さんに言ってたじゃん」
北上「『ケッコン報告すんの明日でいいか』ってさ」
電(あ、そういえばそうだったのです)
北上「それってつまりぃー」ニヤニヤ
提督「……さ、さーて、ノックするぞー」
北上「ごまかした」クスクス
提督「うっせぇ!」
コンコン
大井「はい」
提督「……オレだ、入るぞ」
ガラガラ
大井「あ」
提督(なんだ……普通に椅子に座ってやがる)ホッ
北上「やっほー大井っち、怪我は大丈夫?」スタスタ
大井「北上さん! はい、もう痛みはないです。お見舞いに来てくれたんですね」
北上「そりゃあたしと大井っちの仲だし、当然だよ」
大井「嬉しいです!」
電「大井さん、これ食べてください。果物なのです」スッ
大井「電もお見舞いありがとう。美味しそうね」
提督「……」
スタスタ
提督「コホン……まあ、あれだな」
提督「その……なんだ……元気そうじゃねえか」
大井「……は?」
大井「何その投げやりな態度、提督ならもっと心配そうにしなさいよ」
提督「なっ……こ、これでも心配してんだぞコラ!」
大井「ああ、今の大声で頭痛が悪化して、記憶が飛んでしまったわ」
大井「すいませんあなた誰でしたっけ?」
提督「この野郎っ……!」
北上「ま、まあまあ二人とも落ち着いて!」
電「大井さん! 司令官さんは大井さんに、とっても大事な話があるのです!」
大井「大事な話?」
北上「そうそう、大事な話があるんだよね?」
電「二人っきりじゃないと話せないらしいのです」
提督「え?」
電「邪魔者の電たちは、おいとまするのです」
北上「盗み聞きなんて絶対にしないから安心してよ」
提督「おい待て、もうちょっと段階を踏んで…」
電「司令官さんファイトなのです」スタスタ
北上「大井っち、また後でねー」スタスタ
ガラガラ
提督(あ、あいつら……)
大井「……」
大井「で?」
提督「!」
大井「話ってなによ」
提督(……しゃあねえ、行くか)
提督「話ってほどのもんじゃねえけど……」
提督「大井、お前は今練度が最大だな」
大井「なに? 急に私のこと名前で呼ぶとか、気持ち悪い」
提督「」カチン
提督(お、抑えろオレ……大人の対応ってやつだ……)
提督「最大だよな?」
大井「……そうね」
提督「そこでだ」
提督「ほれ」ポイッ
大井「わ、ちょっ……いきなり何なのよ」
提督「それさ、お前にやるよ」
大井「は?」
大井「なにこれ、きたなっ!」
提督「……開けてみ」
大井「変なにおい……は、しないわね」クンクン
提督「開けてみ」
大井「ゴミかなにか?」
提督「開・け・て・み!!」
大井「分かったわよ! うるさいわ……ね……」パカッ
大井「……こ、これ……」
提督「……」
大井「……指輪、よね」
提督「まあな」
大井「私に?」
提督「おう」
大井「……」
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