私的良スレ書庫
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元スレ提督「何がいなづまだよ、妻になれオラァ!!」
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提督「!?」
飛び起きて辺りを見渡すと、窓の外はまだ日の昇っていない明け方だった
当然、提督が飛び起きた原因の電はいない
提督「本当に言ったら、電はなんて言うんだろうな」
欲望の種が下腹部から解き放たれた提督は虚ろな目で机上の写真を見つめる
写っているのは電と提督だ
鎮守府が設立され、提督が着任したのと同時に来た艦娘。それこそが電である
駆逐艦である電は容姿で言えば女子中学生くらいであり、頑張りに頑張っても女子高生で、低く見れば小学生だ
提督「…………」
そんな子供な容姿に欲情し、あろうことか弾薬を放出したことで
提督の心は中破しているからだろう
汗と汁を拭った提督は顔をしかめると首を振り、俯く
提督「疲れてるんだろうな……」
心なんか大破すれば良い。いや、轟沈して二度と砲撃出来なくなれば良い。そうだ、珍退化改修しよう
思い至った提督は頷いて枕に頭を落とす
明日(今日)にでも妖精に要請して愚息には夭逝して貰おう
提督はやる気だった
でなければ、電に被害が及ぶと思ったからだ
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妖精「養正するべき」
妖精にははっきりと断られた
優しい妖精なのに睨みながら養正しろと
だから提督は激怒した。そして明石が激怒した
明石「流石に露出したまま来ないで!!」
もっともな話だ。提督は一言謝ると、明石が使っていた手袋を愚息に着せて工場から逃げ出す
提督「冷静になれ。KOOLになれ」
提督は自分が焦りすぎていたことに気付き、落ち着くために部屋へと戻った
提督「明石の手袋では燃料漏れすらしない」
提督は酷く困惑した。何故なら部屋に戻る間ずっと工作艦、明石の手袋に包まれていたはずなのに
愚息は涙すら流すことが出来なかったからだ
提督「電では誤射すらしたっていうのに」
そこで提督は明石の手袋が良い匂いであることに気づく
汗の良い匂いではなく洗いたての柔軟剤の仄かに甘い匂い
提督「だからか……」
明石の汗が染み込んだ手袋なら雷撃戦だってできたはずだ
提督は自分が電のような幼児体型を愛するロリコンではないと思い
そう信じて、写真を見る
提督「この手袋は電の……」
そう思った瞬間、愚息は怒張した
元、明石手袋は汚れが落ちきらなかったのだろう
うっすらとではあるが、黒っぽさが残っている
だからどうだという話ではないが、提督は思った
頬に炭をつけ、髪にすすの匂いを染み込ませ、「出来たのです!」と言い
満面の笑みを浮かべる電とか見てみたいと
提督「…………」
しかし、提督に絵心はない。だからだろうか
見てみたいと思い、脳内で描いた電は想像とは違っていた
頬についてるはずの炭は白くどろっとしており、
髪にもそれは振りかけられ、煤臭さなどなくほんのりと生臭さがある
そして電は「はわっ?!? 何か出てきたのです……」と言い顔をしかめる
提督「……ふぅ」
明石の手袋の汚れが汚れによって白くなると同時に、提督の頭の中も真っ白になっていた
提督「……そろそろ、執務室行かないとな」
だから提督は重大なミスをおかしていることに気づかなかったのかもしれないし、頭の欠陥による思考の穴から、本来すべきことが抜けていたのかもしれない
いずれにしても、提督はミスを犯した
提督「はわわっ!?」
その失敗に気付いたのは意外にも早かった。というのも、執務室の椅子に座った際、数時間誰も使わなかったひんやりとした冷たさが肌に直撃したからだ
提督「しまった!」
提督は部屋で着替えるのを忘れてしまっていたのだ。そもそも、部屋に戻ったのに下になにも履いていないのがおかしいのだが
提督は辺りを見渡す。執務室に着替えはない。そして今はもう鎮守府は明石の手袋を着ているだけでは許されないほど、目を覚ました艦娘で溢れている
それはつまり
電「司令官、電なのです」
ノックと共に、秘書艦である電が執務室に来てしまうという事でもあった
電「おは……司令官?」
いつものように挨拶しようとした電は首をかしげて提督を見つめる。提督の愚息を見てしまったからではない
提督「お、お早う。電」
提督が冷や汗をかき、視線をさ迷わせていたからである。提督が
発艦ならぬ発汗している。電は不安に思った
電「具合が悪いのですか?」
それは電の優しさだ。気遣いだ。その気持ちを汚すなど誰ができようか
提督「具合……」
出来る男がそこにいた。提督と書いてクズと読めるその男は考えた。
川内の言う方ではない夜戦中、跨がる電が「具合が悪いのですか?」と心配する姿を
電「…………?」
愚息は力を込めて立ち上がった。見つかればへし折られる可能性を考慮せず、それは電を前にして、ご馳走をおあずけされている犬のように涎を滴らせていた
提督「大丈夫だ。ありがとな、電」
だが、提督はやはり提督。そこで飛びかかるような魚雷ダイブはせずに平静を装う
電「何かあったらかならず言って欲しいのです」
提督の向かい側には机を挟んで電がいる。電の向かい側には机を挟んで提督がいる
しかも、下になにも履かず下腹部を露出したままの提督が
提督「正直、興奮してるんだ」
提督は思わず言ってしまった。イってしまわなかっただけマシなのだろうが、提督は早々に撤回し、首をかしげる電の顔に出したいと、考えを改めた
電「疲れてるなら、暫く電が仕事するので休んでも平気なのです」
見つめる視線に照れながら電はそう言った。しかし、提督は動けるわけがなかった
今、席を立てば愚息を電に見せつけることになるからだ。それはそれで興奮するが、流石に不味いと提督は考え直す
提督「電、スカート貸してくれないか?」
考えを改めた結果がその言葉だった。やはり、提督は提督だったのだ
電「……………………」
電はなにも言えなかった。言えるわけがない。はい、良いですよ。とか、嫌なのです。とか言える言葉はあった。しかし、相手が提督だからこそ、電は思考停止してしまったのだ
雷や響、暁が貸してと言うなら貸し出せるだろう。吹雪達特型駆逐型に対して、北上ら雷巡にも、サイズがあえば貸し出せるだろう
赤城や加賀には着れないからと断れるだろう。瑞鶴にはへそ出しとかになりそうですがと、貸し出せるだろう
電「あ、あの……なぜ、なのです?」
だが、提督だ。普通に考えて着るはずがない。だから着れないから断ることができないのだ。電は信じているが「上官命令だ。脱げ」と言われたらどうしようもない
提督「電のスカートが必要なんだ。これはお前にしか、頼めない」
提督は真剣だった。いっそ無機物の真剣だったら良かったのかもしれないが、そんなのは意味のない希望、絶望への餌やりだ
電「どうしても……必要なのですか?」
電は息を呑んだ。どうしても必要なんだと言うか、ただの冗談と言うか……解らないからだ
提督「あぁ、出来れば今履いてるやつが欲しい」
提督の本音が漏れた。しかし、幸運なことに、電が本音に気づくことはなかった。【必要なんだ→欲しい】という本音よりも、「今履いてるやつ」という言葉のインパクトに思考回路が爆撃大破したからだ
電「そ、それは出来ないのです……脱いだら隠せないのです」
当たり前である。下着の回りに布を巻いてるだけのようなスカートだろうと、なくなって良いわけではないのだ
提督「……そうか。出撃の正装だからよりしっかりした制服にと、思ったんだが」
提督の言葉、その残念そうな表情に電は首を横に振れなかった。何年も寄り添った提督の自分にしか頼めない願い
電が断りきれるはず、無かったからだ
電「部屋に忘れ物したのです……司令官は、ちゃんとしてて欲しいのです」
電はそう言って、執務室から出ていった
提督「…………あっ」
電の姿が消えた執務室。残香までもが失われると、提督はハッとしたように瞬きして瞳だけを泳がせる
ヤバい、電に変なこと頼んでしまった。なにがスカートが欲しいだ馬鹿野郎。先ずはヘアゴムからだろうに……。提督はそう思い、考えの至らなかった頭を小突く
提督「ヘアゴムで舌をいや、アレを縛るとか……」
ヤバいのは提督の頭である。しかし、誰にも悟られないよう隠し続けていた提督の願望は最早、改二がエリート化したような狂暴さ故に手は出せない
あろうことか、理性鎮守府が壊滅し、一時的にも電に対して変なことを頼んだことからも、それは伺える
提督「電……本当に貸してくれるのか?」
提督は思い出す。電は断れるような子ではないと。そう、つまり自分は命令ではない命令を電にしてしまったということに他ならない
提督が罪悪感に駆られていると、外から「しぃぃぃぃぃぃれぇぇぇぇぇぇぇ!!!」と怒号と激しい足音が聞こえてきたが、提督は無駄なことはしなかった
雷「電になんてこと頼んでるのよ!」
どうやら電は尻尾を忘れて来てしまったようだ。しかし、それは提督にとって感謝してもしきれない吉報を届けた
その姿を見て愚息は意気消沈したのだ。提督は歓喜した。その瞬間、自分がロリコンではないと確信したからである
「俺はロリコンじゃない!好きになった子が偶々ロリだっただけだ!」ってやつだな、うん
提督「ありがとな、雷!」
突然の感謝に、雷は狼狽えた。怒鳴られてありがとうとは意味が分からないからである
しかし、提督の心から嬉しそうな顔を見る雷は、なにもしていないのに何かを成し遂げたような達成感を覚えて笑みを浮かべた
雷「もっと私に頼って良いのよ!」
精神面ではまだ子供故に、雷は単純だった。電に関しての怒りは一時的に何処かへと、流れてしまっていた
提督「あぁ、これからも頼りにしてるぞ」
提督はそう言って雷を誉める。下半身丸裸を除けば、提督は提督だったのである
常識は偏見のコレクションだって昔の頭のいい人が言ってた
だからきっと提督が変態にしか見えないのは単なる偏見でしかないんだ
だからきっと提督が変態にしか見えないのは単なる偏見でしかないんだ
提督「……遅いな」
雷が執務室を出て数分。電が執務室を出て十数分。いっこうに電は戻ってくる気配がなかった
しかし、提督は諦めなかった。諦めずに電が脱ぎたてスカートを持ってきてくれるのを待った。出撃させたあと、帰りを待つより気が楽だったからだ。なにより、諦めたらそこで試合は終了だからである
理性と煩悩が戦う。圧倒的に煩悩が強い。だが、煩悩は残り時間を捨てない。蹂躙する。圧倒的な力で理性を打ちのめす。轟沈しかけたらサルベージし、細部まで大破させようとする
提督「電……電……っ」
思わず下腹部に手が延びる。だが、神はそれを許さなかった
電「し、司令官……戻ったのです」
紙袋を胸に抱き、恥じらいに頬を染める電が執務室に帰ってきたのだ。愚息もまた反った
提督「電……」
電は提督の前で立ち止まると、紙袋を差し出した。その素晴らしき中身に、提督は溜まらず勝鬨の砲撃を放った
電ちゃんに一途なところだけは尊敬でき……いや、雷が範囲外なら割と普通にできるな
提督「……ふぅ」
提督の頭はスッキリしなかった。弾の詰まった拳銃。錆びた刀の切れ味のように不快だった
提督「部屋で、着替えてくれたのか」
紙袋の中には電が今履いてるのと同じスカートが入っている。違う点と言えば、多少のシワがあり、温もりがあり、着用感がある非常に高い付加価値のついているというくらいだ
電は恥ずかしそうに頷く。「はいなのです」と、平然と言えない辺りが提督にはより愛しかった。提督はハイなのだ
提督「ありがとう。これで捗るはずだ」
提督の言葉に、電は頑張って欲しいのです。お役に立てて嬉しいのです。と、照れの残る表情で言った
提督は涙した。愚息は暴発した。電の優しさに、提督は堪えられなかったのだ
電「ど、どうかしたのですか!?」
電の慌てた声に手を振り笑うと「大丈夫だ。問題ない」と答える。何が大丈夫なのかは提督には分からなかったが、電にこれ以上心配させられないと思ったのだ
提督「電、昼はここで取る。悪いが……」
提督が言い終える前に電は「はいなのです」と、可愛らしい声で答えた。電は秘書艦だ。使用人ではなく秘書艦。メイドではなく……メイド服……。提督は考えた。電には執務の時だけメイド服を着てもらってはどうか。と
スクランブルに支障がある。と、提督は許可しなかった
提督「………………」
電が仕事を一段落させて昼食を取りに執務室を出ると、提督は紙袋に頭を突っ込んで深呼吸した。二酸化炭素は白い液体になって下腹部から飛び出して行った
提督「明石に成分分析頼んで香水を……」
考えた提督はすぐにそれは違うと考え直した。万が一同じ匂いや成分を作り出せたとしても、それは電の匂いではない。電の匂いを模倣した人口の香りだ。そんなもので満足出来るはずがないのである
提督「……………………」
電の汗らしき匂いは感じない。しかし、柔軟剤ではないほんのりと甘酸っぱい匂いを提督は逃さず肺に閉じ込めた。スカートだからひらひらしていて、肌に触れる部分が少ないと思ったら大間違いである。むしろずり落ちてしまわないように、しっかりと密着しているのだ。シャツやTシャツを間に挟んでも匂いが付くほどに密着しているのだ
提督「こ、これを履けば……」
明石の手袋より布面積は広い。だから軽く腰に巻いて部屋に向かえるのではないか。と、考えたのだ。しかし、提督は絶望することになった
提督「は、履けないだと……っ」
当たり前である。中身がどうであれ、成人の体つきである提督が電のような子供体型が使うスカートを正規の使い方出来るわけがない。正規に使えないが、精気を発散出来るのだから質が悪い
提督「くっ……」
執務机の内側はべとべとで異臭がしかけている。しかし、拭くものがない。提督は考えた。「拭けないなら……舐めとるしかないのです」もじもじする電が机の前に屈んで、白い燃料を舐めとる姿を
愚息は艦載機を飛ばした。着艦出来ないと知りながら、いつか母艦に辿り着くことを信じ、英雄達は机に神風特攻を行った
提督「っ……く……」
提督は悲しんだ。報われない彼らが頑張り続ける姿を見ているだけだったからだ。提督は認めることにした。自分が電のような幼児体型に性的興奮をしているのではなく、幼児体型であっても、長年連れ添い、頼り頼られる関係の電に性的興奮をしているのだと
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