元スレ提督「おいクソレズ」 大井「なによ能無し」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 :
提督「このまとめた書類を大淀に渡しといてくれ」
大井「はあ? そんなの自分でやりなさいよ、だから能無しなのよ」
提督「オレにはまだやることがあるんだよ。時間が押してんの」
大井「どうせまた工廠の裏でタバコふかすんでしょ?」
提督「」ギクッ
大井「図星ね。あんたの行動パターンなんて全部お見通しなんだから」
提督「……ち、ちげーし。今日はグラビア雑誌を読むし」
大井「仕事しなさいよ!!」ドカッ
提督「痛っ!?」
北上「相変わらずだねぇ、あの二人」
電「いつも通りなのです。喧嘩するほど仲がいいのです」
北上「結婚して、何だかんだ上手くいってる夫婦みたいな感じだよねー」
電「なのです! でも……」
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2 = 1 :
電「まだケッコンカッコカリは済んでないのです」
北上「そうなんだよねー、しちゃえばいいのに」
電「大井さんの練度もとっくに最大なのです……」
北上「んー……まあそれを言ったら、電もあたしも最大まで上がってるし」
北上「他にも五人くらいいるよねー」
電「そこまでしてケッコンしない理由はなんなのです?」
北上「さあ? 提督に聞いてみないとなんとも」
提督「痛つつ……いい上段蹴りじゃねぇか」
大井「これでも手加減したのよ? 本気出してたら、今頃気絶してるわ」
提督「マジか、それは助かったな」
提督「おかげで良いもん見れたし」
大井「は?」
3 = 1 :
提督「……ピンク、か」ニヤニヤ
大井「!」
提督「しかもフリフリがついてるやつ」
大井「……ッ」カァァ
提督「へっへっへ、結構カワイイの穿いてんじゃ…」
大井「オラァ!!」ドゴッ
提督「ぐふっ!?」
大井「今すぐ忘れなさいこの変態っ!!」ドカッ バキッ
提督「おま、やめっ……誰か助けっ」
電「いつも通りなのです」
北上「いつも通りだねー」
4 :
提督と大井っちは喧嘩ップル
5 = 1 :
――執務室――
提督「マジで痛ぇ……あいつ最後に本気で蹴って来ただろ……」
提督「パンツ見たくらいでこの仕打ちはねぇよ、ったく……」
コンコン
大淀「失礼します」
提督「どうぞー」
大淀「……提督、その傷はまた大井さんですか」
提督「おお、すげえな何で分かった」
大淀「いつものことですから」
大淀「それより、例の件についてですが……」
提督「痛たた……湿布を貼るか」
大淀「……提督」
6 = 1 :
大淀「一体いつになったらケッコンカッコカリを済ませるんですか」
提督「」ピクッ
大淀「練度が上限に達している艦娘は、現在八人もいます」
大淀「それなのに誰一人とも契りを結んでいないなんて……まさかまだお悩みに?」
提督「……」
大淀「誰に指輪を渡すか、悩む必要はないと以前にもお話ししましたよね?」
大淀「ジュウコンのための指輪もちゃんと用意されてるんですよ?」
提督「あー……分かってる、分かってるよ」
大淀「その言葉はもう聞き飽きました」
提督「大丈夫だって、もう誰に渡すかは決めてるから」
大淀「! そうなんですか?」
提督「ああ、今から渡しにいくところだったんだよ」ガサゴソ
提督「この指輪をな」スッ
大淀「……箱がボロボロですけど」
7 = 1 :
提督「大事なのは箱じゃなくてな、中身だよ」
提督「ほら、指輪本体はこんなに綺麗だろ」ピカーン
大淀「はぁ……そうですね。では、今日中にご報告をお願いしますね」
提督「任せとけ」
大淀(その言葉も、何回も聞きましたけどね)ガチャッ
提督「……」
提督「分かってるんだけどな、オレだってさ」
提督「でもあいつの前に立つと、何でか話が逸れちまってな……」
提督「……あーもうめんどくせえ。こうなったら勢いでやってやる」スッ
提督「そうだ、ウジウジすんのはやめだ。うし、さっそく今から行ってやるよ」スタスタ ガチャ
スタスタスタ
北上「……これは」フフフ
電「いいことを聞いたのです」フフフ
8 = 1 :
離脱、夜にまた更新します
ちなみ不定期更新、話はそこそこ長いです
11 :
人の性的指向を悪く言うなんてクビにされてもおかしくないな
12 :
艦娘の好み=性的嗜好
13 :
犬も食わない痴話喧嘩のじゃれ合いに何を言っているんだ?
14 :
ここから指輪を大井じゃなく北上に渡したら最高なんだがな、ヤンデレ的には
15 :
>>14それには同意するが、ここは純愛√だろう
16 :
大井っちss多くて嬉しい
18 :
嬉しいけど所構わず病み病みうるさい奴が居るのが難点
20 :
実際大井ってただのメンヘラじゃん
21 :
それがいいんだよ分かってねえな
22 :
趣味悪いな
23 :
待ってるよ
24 = 15 :
夜だぞ
25 :
疲れで寝てしまった…更新します
26 = 25 :
――鎮守府通路――
電「これで晴れて、提督はケッコンするのです」コソコソ
北上「その現場を目撃できるとはねー。てか、相手は誰なんだろうね」コソコソ
北上「ま、だいたい予想はつくんだけど」コソコソ
電「あっ、司令官さんが止まったのです!」ピタッ
提督「……うわー、すげえ早く見つけちまった」
大井「――はぁ、はぁ、……こ、こんなに一気に持つんじゃなかったわ……――」
提督「――山積みのダンボール箱を抱えて階段上るとか、危なっかしいやつだな」
27 = 25 :
提督「おーいクソレズー」
大井「! その声は能無しね」
提督「前も見えねえのかよ。重そうだな、手伝ってやろうか?」
大井「結構よ! こんなの私一人で充分なんだから!」
提督「いやいや、無理すんなって」
大井「無理なんかしてな……」ツルッ
提督「!!」
ドカッ ゴロゴロゴロ ガシャーン!!
提督「大井!!」スタタタ!
提督「おい、大丈夫か? おい!」
大井「……」
北上「提督っ!」
電「大井さんは無事なのです!?」
提督「! 北上と電か……」
提督「意識がない、すぐに救護班を呼んでくれ」
電「分かったのです!」スタタタ!
28 = 25 :
北上「大井っち! ねえ!」
提督「頭を打ってるから動かすな」
北上「提督……大井っち、大丈夫だよね?」
提督「……」
――三十分後・医務室前――
北上「グスン……」
電「北上さん、泣かないでください……きっと大丈夫なのです」
提督「……」
ガラガラ
大淀「!」
大淀「提督、ここでお待ちになってたんですか」
提督「大淀……大井の容態は?」
29 = 25 :
北上「まさか、死んじゃったりしないよね?」
大淀「ええ、今はまだ意識がない状態ですけど、命に別状はないですよ」
提督「……そうか」
電「よかったのです……!」
大淀「ただ脳震盪を起こしているので、しばらくは安静にしていないと」
大淀「顔合わせをしたいのでしたら明日にしてください」
提督「……分かった」
提督「それなら大淀……悪いけどよ」
提督「ケッコン報告すんのも明日でいいか?」
大淀「え?」
提督「本当に悪いな。それじゃ」スタスタ
大淀「……なるほど……」
大淀「やっぱり相手は、大井さんなのね」
30 = 25 :
電「なのです、提督は大井さんに指輪を渡すつもりだったのです」
北上「けどこんなことになっちゃって、結局渡せず仕舞いという」
大淀「……でも、不思議ですね。なぜ大井さんにこだわるんでしょうか」
北上・電「え?」
大淀「指輪はいくつも用意してあるんですよ? 何なら今ここで、北上さんや電さんに渡したって……」
電「ちっちっち、なのです」
大淀「えっ」
北上「ふふ、大淀さんも分かってないねー」
北上「事務的というかなんというか」
電「理屈では通らない想いが、そこにあるのです!」
大淀「???」
31 = 25 :
少しですがここまでで
遅筆すいません…更新は基本夜で、三日以上は開かないと思います
見てくださってありがとうございます
32 :
おつおつ
34 :
乙乙
36 :
脳震盪おこしてなくてもどちらにしろ渡せなかったに100ペリカ
37 :
なんやかんやあって勢いで指輪嵌めるに1億ジンバブエドル
38 :
乙
うちの電と北上も仲いいから見てて嬉しい
39 :
乙
続きが気になる
40 :
ここで安直にも記憶喪失ネタを持ってこようものなら失望だな
41 :
勝手に失望してろよ
42 :
失望したらコメントしないで去ってね?
43 :
時雨かな?
44 :
提督「……勢いで言っちまったな」
提督「まあ、どのみちいつかは渡さなきゃいけねえし」
提督「覚悟を決めるか。オレはこの指輪を、明日……」
提督「大井に渡す」
――翌日・医務室前――
北上「ヒトサンマルマル。大井っちが無事に目を覚まして、大淀さんから顔合わせオッケーが出たので……」
電「いざ出撃なのです! 司令官さん、準備はいいのです?」
提督「お、おう」
電「落ち着いて深呼吸なのです」
提督「スゥー、ハァー」
北上「鼻毛が出てるよ」
提督「え? マジかよ」ゴシゴシ
電「指輪は持ったのです?」
提督「ああ、ポケットにバッチリ……ん?」
45 = 44 :
提督「何で指輪のこと知ってんだよ」
電「」ギクッ
電「えっと、それは……」
北上「なに言ってんの提督、昨日大淀さんに言ってたじゃん」
北上「『ケッコン報告すんの明日でいいか』ってさ」
電(あ、そういえばそうだったのです)
北上「それってつまりぃー」ニヤニヤ
提督「……さ、さーて、ノックするぞー」
北上「ごまかした」クスクス
提督「うっせぇ!」
コンコン
大井「はい」
提督「……オレだ、入るぞ」
46 :
ガラガラ
大井「あ」
提督(なんだ……普通に椅子に座ってやがる)ホッ
北上「やっほー大井っち、怪我は大丈夫?」スタスタ
大井「北上さん! はい、もう痛みはないです。お見舞いに来てくれたんですね」
北上「そりゃあたしと大井っちの仲だし、当然だよ」
大井「嬉しいです!」
電「大井さん、これ食べてください。果物なのです」スッ
大井「電もお見舞いありがとう。美味しそうね」
提督「……」
スタスタ
提督「コホン……まあ、あれだな」
提督「その……なんだ……元気そうじゃねえか」
大井「……は?」
47 = 46 :
大井「何その投げやりな態度、提督ならもっと心配そうにしなさいよ」
提督「なっ……こ、これでも心配してんだぞコラ!」
大井「ああ、今の大声で頭痛が悪化して、記憶が飛んでしまったわ」
大井「すいませんあなた誰でしたっけ?」
提督「この野郎っ……!」
北上「ま、まあまあ二人とも落ち着いて!」
電「大井さん! 司令官さんは大井さんに、とっても大事な話があるのです!」
大井「大事な話?」
北上「そうそう、大事な話があるんだよね?」
電「二人っきりじゃないと話せないらしいのです」
提督「え?」
48 = 46 :
電「邪魔者の電たちは、おいとまするのです」
北上「盗み聞きなんて絶対にしないから安心してよ」
提督「おい待て、もうちょっと段階を踏んで…」
電「司令官さんファイトなのです」スタスタ
北上「大井っち、また後でねー」スタスタ
ガラガラ
提督(あ、あいつら……)
大井「……」
大井「で?」
提督「!」
大井「話ってなによ」
提督(……しゃあねえ、行くか)
49 = 46 :
提督「話ってほどのもんじゃねえけど……」
提督「大井、お前は今練度が最大だな」
大井「なに? 急に私のこと名前で呼ぶとか、気持ち悪い」
提督「」カチン
提督(お、抑えろオレ……大人の対応ってやつだ……)
提督「最大だよな?」
大井「……そうね」
提督「そこでだ」
提督「ほれ」ポイッ
大井「わ、ちょっ……いきなり何なのよ」
提督「それさ、お前にやるよ」
大井「は?」
50 = 46 :
大井「なにこれ、きたなっ!」
提督「……開けてみ」
大井「変なにおい……は、しないわね」クンクン
提督「開けてみ」
大井「ゴミかなにか?」
提督「開・け・て・み!!」
大井「分かったわよ! うるさいわ……ね……」パカッ
大井「……こ、これ……」
提督「……」
大井「……指輪、よね」
提督「まあな」
大井「私に?」
提督「おう」
大井「……」
みんなの評価 : ○
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