元スレ雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final
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201 = 184 :
陽乃「へぇ、あなたたちの間に嘘や欺瞞はないって本当にそう思っているんだ。」
雪乃「当然よ。姉さんの勝手な憶測にこれ以上付き合っていられないわ。」
結衣「そうだよね。早く戻らなきゃ!」
陽乃「待って。その前にお姉ちゃんからひとつだけ質問があるの。」
姉さんも観念したのかようやく諦める素振りを見せてくれた。
だけどその代わり、姉さんはあることを私たちに質問してきた。
202 = 184 :
『集団を最も団結させる存在はなんでしょう?』
203 = 184 :
結衣「集団を…え~とつまりみんなが力を合わせるにはどうするかってことですか…?」
陽乃「そうだよ。突然だけどこの質問に答えてくれるかな。
これは以前、文実のスローガン決めでも比企谷くんに聞いたことなんだけどね。」
雪乃「突然の質問に理解できないけど答えは優秀な指導者よ。
いつの時代も愚かな人々を率いるのはひと握りの優れた人物に決まっているわ。」
陽乃「ブッブ~!大外れ~!」
私が自信を持って言った解答を姉さんはそれを真っ向から否定してきた。
それなら答えは…それよりもこの質問の意味は何だというの?
そう尋ねたけど姉さんはその答えはこの件が終わってから教えてあげるの一点張りだ。
204 = 184 :
陽乃「あ、そうだ。
雪乃ちゃん今日はこれからお母さんから呼び出されているの。
だから都築を置いてくからちゃ~んと実家に帰ってきなさい。それじゃあね~♪」
雪乃「やっと帰ってくれたわね。
姉さんが何をしに来たのかわからないけど早く戻って作業を再開しましょう。」
結衣「そうだね!早く美味しいチョコを作ろうね!」
姉さんもいなくなり私たちは作業を再開するために室内へ戻った。
あれだけのことがあったのだからどう考えてもこれ以上は悪い事態は起きないはず。
そう思いテーブルに着いた。
けれど…何か様子がおかしい…?
室内にいたみんながチョコ作りを中断して窓に集まっていたからだ。
何の騒ぎなのか気になった私たちは彼女たちの会話を聞き取ってみた。
205 = 184 :
三浦「姫菜、今の話本当なん?」
海老名「間違いないよ。私たちの入学式の日に目撃したから。」
少女A「それじゃあ姫菜の言うようにあの車が…」
彼女たちは一体何の話をしているのか?
それは海老名さんがこの室内の窓から発見したあるものが原因だった。
206 = 184 :
海老名「うん、2年前の入学式の日にね。
私…見ちゃったんだ…あの車がうちの男子生徒を轢いたのを…」
いろは「そんな車がうちの校門前に止まってるんですか?信じられません…」
相模「でもあの車って結構な高級車だよ。どっかのお偉いさんが乗ってるのかな?」
彼女たちの話から察するに、
どうやら今から2年前の私たちの入学式の日にある高級車がこの学校の男子生徒を轢いた。
そしてその車が現在校門の前に止まっているとか。
そんな話を耳にして思わず私たちも窓を覗いてみた。
するとそこにあった車は…
207 = 184 :
今から2年前の入学式の日。
私は入学式で新入生代表の挨拶を行うために実家からの送迎で早めに学校へ趣いた。
けれど時を同じくして由比ヶ浜さんも愛犬のサブレの散歩に出ていたらしい。
そこへ運の悪いことにサブレのリードが外れて危うく車と事故に巻き込まれそうになった。
そんな時、偶然にもその場に出会したこの学校の男子生徒がサブレの命を救ってくれた。
でも彼はその時の事故が原因で怪我を負い入院する事態に陥った。
それから数週間後、
怪我を完治させた彼が登校した時には既にクラス内でもグループ形成が済んだ後だった。
結局、その男子生徒は友人関係がろくに成立できずに孤立した。
これが事件の顛末だ。
ちなみにサブレを助けた男子生徒というのは…
208 = 184 :
小町「たぶんその男子生徒は兄のことだと思います。
お兄ちゃんは事故で入院してそれからぼっちになったと言ってましたから。
でも小町思うけどたぶんお兄ちゃんは事故がなくても間違いなくぼっちでしたけどね。」
沙希「それじゃあ事故にあったのは比企谷で…」
三浦「あの車がハチオを轢いたってわけ!?」
少女A「なんて酷いことを…
八幡を轢いておきながらその車でこの学校に来るなんて!
あの車の持ち主の人…許さない…!?」
あの女をはじめこの場にいる誰もが我が家のハイヤーを敵視している。
そう、入学式の日…
我が家のハイヤーに轢かれたのは比企谷くんだ。
あの時の事件は私たちの間では既に解決されたはず…なのに…
私の心に今まで感じたことのない罪悪感が押し寄せてくる。
一体…どうして…?
209 = 184 :
とりあえずここまで
急展開
210 :
いちおつ
211 :
乙
はるのんの、おきみやげ!
こうかは抜群だ!
213 :
すごくおもしろい!次回どうなるか楽しみ!ワクワクが止まらない!
214 :
乙…てかイッチに質問だがこれ雪乃に勝たせる展開なんだよな?
泥沼の底なし沼にどんどんハマっていってるようにしか見えないんだが…
集団を団結させるのは?排除する敵になっていってるような…
215 :
乙です
最初に書いてある状況への準備は整ってきてるように思える
216 :
まあこのままでも八幡や生徒会の人間が土下座する展開はあり得るよな。それが勝ちかは知らんけど
217 = 216 :
>>214
そうでもないよ。雪乃はやっと八幡にたいして罪悪感を抱けた。
219 :
おっとぉぉ――!!ここで姉のんの置き土産 まさに重核子爆弾か作動直前のフェンリルか!!超胸アツ展開
220 :
乙です
少女Aがヒステリッキー過ぎる…
221 :
>>189
サブレ「その首輪はお前じゃなくて俺へのプレゼントだぞ」
222 :
少女Aにかかってはどんな高級車でも修理して乗ってたら酷いんだぜ…
ちょっと傷付いただけなのに廃車にしなきゃ許されないんだぜ…
少女Aがいつか人を殺したりしないか心配なんだぜ…
223 :
おのれ雪ノ下――!けーちゃんを泣かすとは許せんby某外交官。
224 :
少女A「なんて酷いことを…
八幡を轢いておきながらその車でこの学校に来るなんて!
あの車の持ち主の人…許さない…!?」
ここ数週間で一番笑ったww
225 :
料理するなら指輪は外せよ
226 :
めぐり「とにかくみんな落ち着いて。冷静になって!
あんな高級車を乗り回してるんだから持ち主は相当偉い人だよ。
騒ぎを起こしちゃダメだって。」
少女A「でも今日は学校にそんな来客者が来る予定はなかったはずですけど…?」
沙希「そういえば小町。アンタその時の事故について何か知らないの?」
小町「実は小町も…
加害者の人については一切知らされていないんですよ。
今にして思えばよほどの大物さんだったからなんでしょうね。」
私たち以外のみんながあの車の持ち主を追求しようとしている。
こんなこと問題ないはずなのに…
でも居心地の悪さを感じてしまう。
227 = 226 :
小町「でも結衣さんなら知ってるかも。
実はお兄ちゃんが事故の時に庇ったのは結衣さんのワンちゃんなんです!」
三浦「由比ヶ浜とハチオにそんな縁があったなんて意外だし。」
少女A「由比ヶ浜さん答えてもらえますか?」
結衣「え…あの…それは…」
みんなからの質問に由比ヶ浜さんは困った顔を私の方へと向けてきた。
やめて…今は私に顔を向けないで…
事故の件は私たちの仲では既に解決している。
けれど…こんな人たちに兎や角言われたくはない…
だから私は由比ヶ浜さんに助け舟を出すことなんて出来ない。
228 = 226 :
結衣「ご…ごめん…あの事故の時…私も動揺してたから…」
海老名「けど偶然だよね。
事故でワンちゃんを庇ったハッチーと同じ部活になるなんて。」
相模「本当だよね。でも結衣ちゃんって1年の頃は八幡とあんまり話してなかったけど…?」
三浦「そういえばアンタがハチオと話し始めたのって2年の頃からじゃない?」
いろは「何で1年の頃に事故の件を話さなかったんですか?」
結衣「そ…それは…その…アレがアレしてみたいな…?」
由比ヶ浜さんはまるで比企谷くんのような言い訳で誤魔化そうとしている。
確かにこれだけの人たちを前にいきなり質問攻めに合えば戸惑うはず。
とにかく由比ヶ浜さんは私のことを話そうとはしないだろう。
けどこれでいいはずだ。
あの事故の件は私たちの仲で既に決着がついている。
それをこの人たちの前で糾弾される筋合いはない。
あとはやり過ごせばいい。
そう思った時だった…
229 = 226 :
『…』
雪乃「今のは…何…?」
それは他の人たちは気づきもしないこの場にて私だけが感じ得たモノだった。
今、私が感じたのは明らかに敵意だ。
まさか…私や由比ヶ浜さん以外にあの事故のことを知っている人がいるとでも…?
そんなことはありえない。
普通なら私の家の車が比企谷くんを轢いたなんて発想にたどり着けるはずがないのだから。
それにこの場に我が家のハイヤーを見たことある人は由比ヶ浜さん以外にいるはずが…
230 = 226 :
「あの車って…雪乃さんの家の車じゃありませんか…?」
突然、誰かが私に爆弾発言を向けてきた。
そんな…一体どうして…?
私の家の車を知っている人なんているはずがないのに…!?
待って、本当にそうなの?
そういえば…夏の林間学校のボランティアの時…
確か我が家の車を見て比企谷くんがあの事故の車が私の家のモノだと知った時、
彼と一緒に居たのは誰だった?
私と…それに…由比ヶ浜さん…
そういえば…もう一人いた…
それは比企谷くんにもっとも近しい人だ。
231 = 226 :
小町「あの車…雪乃さんの家の車ですよね!そうですよね!」
雪乃「こ…小町さん…」
結衣「小町ちゃん!落ち着いて!ねっ!」
由比ヶ浜さんが小町さんを必死に宥めている。
そういえばあの林間学校のボランティアの帰り、小町さんも私の家の車を見ていた。
以前の彼女なら私が事故の件を隠していても、
『あれは兄が勝手に飛び出したことだから気にしないで』
そう言って許してくれたかもしれない。
けど今は違う。
232 = 226 :
小町「何であの時…夏の林間学校の時に言ってくれなかったんですか!?」
雪乃「それは…その…」
少女A「ちょっと待ってください。
あなたたち奉仕部ってその時の事故の被害者と加害者の集まりなんですか!?」
結衣「あの…だから…それは…」
事故の件が明るみになり、
小町さんだけでなくこの場にいる誰もが私たちに敵意を向けてきた。
最早この場に私たちの味方は誰もいないと考えていいだろう。
233 = 226 :
とりあえずここまで
みんなにバレちゃいました!
236 :
あれ?元から小町って知ってなかったっけ?
237 :
少女Aを始めとしてマジキチしかいなくてキモいんだけど、これ雪ノ下大勝利にする為に今度は少女A側sageしてるだけなんだなって今さら気付いた
けどこの作者本気で頭おかしいから演出とかでそうしてるんじゃなくて素で書いてたらこうなってるだけって可能性の方が強いんだよなあ…
まんこのときからヒステリックなキャラしか書けてなかったし
238 = 237 :
むしろ唐突にチンコ生やした雪の下が八幡のローズ穴にぶち込んでひんひん言わせて大勝利とかそんなくだらないオチ狙ってるんじゃないかと
239 :
>>237-238
何で二回に分けて書いてんの?
240 :
ぼくが気に入らない内容だから2回に分けて書きましたって事じゃね
241 :
なんかバカ共がよってたかって糾弾しようとしてるけどあの事故は
どう考えても八幡が当たりや紛いの事をしてるだろうがよ…
それにこの件で雪乃責めたところで八幡がよけいに肩身が狭くなる
と思うんだが?てか小町屑すぎるわ……
242 :
>>239
僕春休みだから何回も読んで気が付いたんです!じゃねーの?ハナホジー
243 :
>>239
友達いなくて寂しいから構って欲しいんだよきっと
244 :
事故の件はよく考えるとうやむやに終わった感があるよな
そこを突っつかれると痛いな
245 :
別にゆきのんが運転していたわけじゃないんだけどね
悪いのは圧倒的にサブレの飼い主
246 :
>>245
由比ヶ浜がサブレ野放しにする→車に轢かれそうになるサブレを見て八幡が助けて轢かれる→その車の持ち主は雪ノ下家
元凶はビッチやんけ!
247 :
続きはよー
248 :
続きあくしろよ
249 :
雪乃「比企谷くんを救うことになった。」(比企谷八幡の場合)はfinal終わった後にも書くんです?
250 :
葉山視点も読んでみたいな
俺のキングダムのためにみんな働けと思っているのか、自分の考えが卑怯なものなのか自覚がないのか知りたい
みんなの評価 : ★★★
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