私的良スレ書庫
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元スレ雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final
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八幡「大丈夫かおい…何があったんだ…?」
三浦「ハチオやっと来てくれた…」
いろは「先輩遅すぎです。危うく幻滅するところでしたよ!」
小町「そうだよお兄ちゃん。遅れてくるなんて小町ポイント低いんだから!」
そこには私たちがこの数ヶ月の間、待ち焦がれていた比企谷くんがいた。
先程まで泣き崩れていた誰もが比企谷くんに駆け寄り慰めてもらっている。
そんな最中、私たちは彼と目が合った。
八幡「あ…」
雪乃「比企谷くん…」
結衣「ヒッキー!来てくれたんだね!」
私たちはようやく会えた彼を暖かく迎えようとした。
けれど…
少女A「八幡…恐かった…恐かったよぉ…」
八幡「わかったからもう泣くな。遅れてすまん。けどもう大丈夫だから。」
比企谷くんは私たちのことなど目もくれず泣きじゃくるあの女の下へ駆け寄った。
彼は泣きじゃくるあの女の頭を優しく撫でながら慰めている。
私は今まで撫でられたことなど一度もないのに…羨ましく思った。
それから比企谷くんはこの場にいるみんなを外へ出るように指示を出した。
そして残ったのは私と由比ヶ浜さんに平塚先生。
それに比企谷くんとあの女の5人だ。
八幡「まずは…何があったか聞きたいんですけど…」
平塚「簡単に説明してやる。
我々は副会長が持っている指輪を没収しようとしただけだ。
生徒会役員が校内でそんな指輪をしているなど言語道断。
それに指輪なんて私が持っていないモノだぞ!けしからん!」
八幡「そうなのか…?」
少女A「うん…私のせいで…ごめんなさい…」
あの女は先ほどの威勢は何処へ行ったのかただひたすら比企谷くんに泣きついている。
本当ならなんて情けない姿をと思いたい。
けれど…妬ましい。
彼に慰めてもらえるあの女が…
けれどそれも今日でおしまいだ。
雪乃「比企谷くん部長命令よ。その女の指輪を没収しなさい!」
平塚「そうだ。比企谷、キミは生徒会長だ。部下の責任はキミが取るべきだ。」
結衣「ヒッキー!ほら、早く!」
私たちは比企谷くんにあの女の指輪を没収するように命じた。
これもあの女の自業自得だ。
自分の好いた男によって、
指輪を失わなければならないなんて皮肉な結末だと少しは同情するのだけど…
それにしても比企谷くんは先程から何をしているの?
早くその女の指輪を持ってきて。
そしてもう一度私たちと関係をやり直しましょう。
八幡「悪いが…それは出来ない…」
雪乃「何を言ってるの?これは部長命令よ!」
平塚「お前には選択権も拒否権もないことを忘れたのか!?」
結衣「そうだよヒッキー!」
まさか比企谷くんが私たちの命令に背くなんて…
私たちは揃って何故そんなことを言うのかと聞いた。
すると彼はこう言った。
八幡「こいつの代わりに俺が罰を受けます。俺はこの試食会の責任者ですから。」
少女A「そんな…ダメだよ八幡!」
雪乃「そう、あなたはそんなことを言うのね。」
平塚「よかろう比企谷。
ならばその女の代わりにお前に罰を受けてもらうぞ!」
比企谷くんは私たちの申し出を断った。
これまで彼が私たちの言うことを断ることなんて一度もなかった。
それどころか彼は私たちではなくあんな女の味方をしている。
私にとってそのことが一番腹立だしかった。
だからこの時、私たちには一切の躊躇もない。
唯、徹底的に彼とあの女に罰を下す。
それだけしか頭になかった…
平塚「まずはこいつから。兄貴譲りの…衝撃の!ファーストブリットォォォォッ!!」
八幡「がはっ…」
平塚「続いて撃滅のセカンドブリット!」
八幡「ごふぁっ…」
平塚「そして…抹殺のォォォッ!ラストブリット!!」
八幡「うげぇっ…」
少女A「八幡が…イヤァァァ…!?」
平塚先生はなにやらよくわからないことを叫びながら比企谷くんに三打の拳を打ち込んだ。
その拳をまともに喰らった比企谷くんは苦しみながら床に倒れこんだ。
八幡「う…げぇ…」
少女A「八幡…しっかりして…!」
平塚「待たせたな小娘。次はお前の番だ。その指輪を没収する。」
傷ついた比企谷くんはまるでヒキガエルのような唸り声を上げている。
けど二人がいくら泣き喚こうが私たちは容赦などしない。
この女さえ比企谷くんに近づかなければ彼が惑わされることもなかった。
さぁ、その指輪を渡してあなたも罰を受けなさい!
八幡「や…め…て…くれ…こいつには…手を出さないでくれ…」
少女A「八幡…ダメ…立ち上がらないで!」
平塚「ほぅ、比企谷め。
この私のラストブリットを喰らってもまだ立ち上がるとはこの死に損ないが。」
雪乃「比企谷くん見苦しいわよ。
その女には罰を下さなければならないの。いい加減理解しなさい。」
結衣「そうだよ。私たち怒ってるんだからね!」
今、私たちの怒りは頂点に達している。
そこで泣き喚く女に散々罵られ、一色さんや三浦さんたちからも誤解された。
それなのに何故比企谷くんはこんな女に味方するのか…私たちにはそれが理解できない。
八幡「ぶっちゃけ…俺には…
この状況がよくわからん…だからどちらが悪いのかなんて言うことはできない…」
雪乃「それなら私たちの味方をしなさい。あなたは私たち奉仕部の備品、当然でしょ。」
八幡「備品か…まあそうだよな…お前たちにとって俺ってそんなもんだよな…」
結衣「わかったなら早くして!ヒッキーだってこれ以上痛い思いするのは嫌でしょ!」
私に備品だと言われた比企谷くんは何か残念そうな顔を浮かべていた。
でも今の私にはそんなことなど露ほどどうでもいいことだと思った。
今の私にとってあの女の指輪を没収することこそが第一なのだから。
八幡「なぁ…雪ノ下…由比ヶ浜…平塚先生…
聞いてくれ…俺は…今まで…
自分が傷ついたところで誰も心配してくれるヤツなんていないと思っていた…」
八幡「けど…そうじゃなかった…」
八幡「こいつは…
『 』は俺がお前らの嘘告白を受けて自殺しそうになった時に助けてくれた…」
八幡「正直嬉しかった…
俺のことを命懸けで助けてくれるヤツが現れるなんて思わなかったからな…」
八幡「その後は優美子やいろはたちが集まってくれて…
俺は人を信じることができるようになった…だから俺は…『 』を守ってやりたい…」
彼は傷ついたその身体を無理やり立ち上がらせて私たちに向かってそう言った。
そんな…彼は何を言っているの…?
私たちはこの女のせいで悪評を広められたというのに…
何故こんな女に味方するの。
思えばあなたはいつでも私たちの味方だった。
それなのに…どうして…?
雪乃「あなたも…あなたもそうなの…?
かつて私が小学生の頃にイジメられていた時みたく私たちを見限るつもりなのね…」
八幡「ちがう…なぁ…二人とも聞いてくれ…
俺はお前たちと一緒に奉仕部をやっていた頃だって楽しかったと思ってる。」
結衣「だったら私たちの味方になってよ!
もうヒッキーだけだよ。ヒッキーしか私たちの味方はいないんだよ!?」
八幡「それは…」
私たちは再度彼に味方になってくれと命じた。
けどそれを聞いた彼の顔は重苦しいものになっている。
何故私たちの申し出に応えてくれないの?
そしてそんな彼が出した答えは…
指輪よりも遥かに目立つ金髪の生徒をどうにかしろよと思わんでもないww
八幡「好きにしてくれ…」
雪乃「それは何のつもりなの…?」
八幡「俺にはお前たちか…『 』かのどちらかを選ぶことはできない。
だからお前らが気の済むまで殴る蹴るなりしてくれたらいい。
だからこれで勘弁してくれ。」
少女A「そんな…八幡…やめて…!?」
彼の出した決断は私たちを失望させるものだった。
まるであの時と同じだ。
あの修学旅行の日、海老名さんに嘘告白を聞いてしまった時と同じ心境に陥った気分だ。
だからもう彼を許す気にはなれなかった。
平塚「よかろう比企谷。
最早何も言うまい。覚悟しろ!その身体欠片一つ消し去ってくれる!」
少女A「やめてください先生!八幡は何も悪くは…」
平塚「うるさい!女ごときが邪魔をするな!」
平塚「さあ、行こうぜ雪ノ下!由比ヶ浜!」
平塚「こいつは、この光は!私と…お前たちの輝きだァァァァァッ!!」
平塚先生は掌を頭上にかざして変なポーズを取っている。
特に輝いてなどいないけど今はそんな野暮なことは言わないでおこう。
平塚「ここから先は初めてだよなぁ比企谷!シェルブリットォォォォォッ!!」
少女A「待ってください。八幡はもうこんなにボロボロなんですよ。もうやめて!」
平塚「黙れ!これは喧嘩だ!
お前らが売った!私が買った!だからお前らをボコる!徹底的にだ!!」
少女A「何言ってるんですか…それが教師の言うことなの…?」
平塚「そうだ。私は教師だ。
だからこそ生徒を指導せねばならんのだ。
さぁ、もっとだ!もっと輝け!シェルブリットバーストォォォォォッ!!」
それは今まで平塚先生が繰り出したどの拳打よりも荒々しく激しいものだった。
けどその一撃だけでは終わらない。
平塚先生はさらに容赦なく比企谷くんへ拳を振るった。
平塚「比企谷…私とお前は…ラーメン食べに行く仲だよなぁ…」
平塚「私は常にお前たちのことを見守っていた…」
平塚「それなのに…お前は私を置いてあんな女と…」
平塚「ていうかお前…私を貰ってやると言ったじゃないか!」
平塚「何であんな女に指輪を渡すんだ!?」
平塚先生はその後もこれでもかという勢いで比企谷くんに暴力を振るった。
何度も立ち上がろうとする彼の髪を鷲掴みにして床に叩きつけ、
この室内にある胡椒や塩などを目潰しとして当てつけ、
それに彼の顔面を思い切り掴み脳点締めを行い、
さらに床に伏した彼のお腹に全体重を乗せた膝蹴りを当て悶絶させた。
八幡「ゲホッ…ゴホッ…」
結衣「平塚先生!ヒッキーをやっつけちゃえ!」
雪乃「そうね。これで彼も懲りるはずよ。」
私たちは平塚先生を応援していた。
これも彼を懲らしめるために必要なこと…
そう思っていた時だ。
少女A「先生やめてください!悪いのは私だから八幡は…」
平塚「喧しい!比企谷は私を激しくムカつかせた!だから徹底的にボコるだけだ!」
少女A「でも…このままじゃ八幡が死んじゃう…だからもう許して…」
あの女が比企谷くんを助けるために必死に懇願していた。
それを見た時、私はなんと惨めな姿をと思った。
けれど…
その時、偶然ガラスに映ったこの光景を見てしまった。
八幡「げほっ…」
大切な人を守るために自分の身を犠牲にする比企谷くん。
平塚「オラァッ!」
何かよくわからない理由で彼をボコボコにしている平塚先生。
少女A「もうやめてよ!」
それにそんな平塚先生を止めようとするあの女。
それに…
結衣「そこだやっちゃえー!」
雪乃「早く諦めなさい。比企谷くん。」
彼が傷つき倒れる様子を面白がって観ている目が異様なまでに腐った醜い二人の女たち。
それは紛れもなく私たち自身だ。
ガラスに映った自分たちの姿を目の当たりにして、
それまで怒りに駆られていた頭の中が急に冷静になってしまった。
これが…本当に私たちなの…
彼が傷つく姿を見て喜ぶなんて…私たちは何をしているの…?
結衣「ねえ…ゆきのん…」
結衣「私たち…ひょっとしたら…とんでもないことしてるんじゃ…?」
どうやら由比ヶ浜さんもこの光景を見て正気を取り戻したようだ。
けど平塚先生は比企谷くんへの暴行をやめようともしない。
むしろエスカレートする一方だ。
あんな激情に駆られた平塚先生を止めることなど不可能だろう。
そう思った時だ。
少女A「お願いします…」
少女A「この指輪は没収されてもいいです。」
少女A「だから八幡のことを助けてください…」
なんとあの女は私たちの前に大切にしていた指輪を差し出そうとしていた。
これには私たちも驚かずにはいられなかった。
雪乃「あなた…何を考えているの…?
これはあなたが彼から手渡された大切な指輪のはずでしょ!」
結衣「何でそんな大切な指輪を渡しちゃうの…?」
雪乃「それでは彼が虐げられている意味がないわ!彼の行いを無碍にするつもり!?」
やはりこの女は比企谷くんに相応しくない。
彼の行いを無碍にするなんて…
悲劇のヒロインを気取ろうとでもしていたのだろうか?
少女A「私だって…大切な指輪を失いたくない…」
結衣「それなら何で…?」
少女A「そんなの…八幡を助けるために決まってるじゃない…」
雪乃「それは…どういうことなの…」
少女A「目の前で大切な人が傷ついてるのに放っておけるはずないでしょ!?」
少女Aが泣きながらそう訴えた。
大切な人が傷ついている。
それを放っておけるはずがない…
その言葉を聞いた時、
私の中にある今まで解けなかった難解のパズルが瞬時に解けた気分になった。
平塚「フン、指輪だけでは足りないな。これまでの非礼の数々を謝ってもらわないと。」
少女A「どうしろというんですか…?」
平塚「決まっているだろ!私たちの前でちゃんと土下座して謝らんか!!」
平塚先生はあの女に冷徹な命令を下した。
けどそんなことをあの女ができるはずがない。
何故なら私たちにはこれまでに埋めることのできない深い溝がある。
それなのに頭を下げるどころか土下座なんてするわけがない。
そう思っていた…
少女A「雪ノ下さん…由比ヶ浜さん…それに平塚先生…」
少女A「今まで…申し訳ありませんでした…」
少女A「だから…どうか…八幡を助けてあげて…」
なんとこの女は私の予想に反してその場で土下座を行い、私に指輪を差し出した。
なんてはしたない真似を…
この女にはプライドがないのだろうか…?
そう思ったのだけど…私はこの女の顔を覗き見た。
必死な顔をしていた。
比企谷くんを救うためにこの女はこんなことをやってみせたというの?
平塚「ようやく土下座したか。だが…もう遅い!」
平塚「お前と比企谷は私を激しくムカつかせたからな!だから最後まで徹底的にやる!」
平塚「喰らえ比企谷!これが私の…自慢の…拳だぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
平塚先生は比企谷くんに渾身の力を込めた拳を放った。
そして次の瞬間、私たちの前に比企谷くんの血飛沫が舞い落ちた。
「 「イヤァァァァァァッ!?」 」
あの女は絶叫し、私と由比ヶ浜さんはその光景をただ呆然と見ているしかなかった…
乙
え?此れは大勝利とかそう言う問題じゃないよね
只の暴力じゃんヤクザよりもタチが悪い
え?此れは大勝利とかそう言う問題じゃないよね
只の暴力じゃんヤクザよりもタチが悪い
映像に残ってなくても別に有罪認定の妨げにはならないでしょ
複数の目撃者がいる前で執拗に暴行を続けて重傷を負わせてんだぞ
複数の目撃者がいる前で執拗に暴行を続けて重傷を負わせてんだぞ
渋にもあとから投稿してるんだし本人かどうかはそのうちわかるやろ
正直意味が分からない
これを面白いと思ってプロット作って書き起こすまでに作者がそれでいいと思ったのか、マジで分からない
「八幡が…イヤァァァ…!?」とか茶化す気も起きないくらい意味が分からない
これを面白いと思ってプロット作って書き起こすまでに作者がそれでいいと思ったのか、マジで分からない
「八幡が…イヤァァァ…!?」とか茶化す気も起きないくらい意味が分からない
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