私的良スレ書庫
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元スレ小鳥「今日は皆さんに」 ちひろ「殺し合いをしてもらいます」
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346は杏で765は小鳥さんと貴音かな お互いの脅威になりそうなのは
杏は肝が据わってるし合理的な判断ができる子だけど先手を打てるかどうかかな
双方の主戦力であろう真と未央が割と近くに・・・・バトルになったらどうなるか・・・・
16:00 星井美希
美希「みくー! ここに居るのー?」
美希は玄関に脱いである靴を見て、中に居るであろうみくに大きく声をかけた。
すると奥から返事が聞こえ、すぐにみくが姿を現す。
みく「はーい! 美希ちゃんどうした……わっ!?」
美希「? どうかしたの?」
みく「び、びっくりしたにゃ……。美希ちゃん、バットずっと持ち歩いてるの?
逆光で美希ちゃんのシルエットが完全に不審者だったにゃ……」
美希「えっ? あ、えっと……バット、色々便利だよ?
ミキすぐ疲れちゃうから、杖がわりにできて助かるの!
っていうか不審者なんて失礼だと思うな!」
美希「みくー! ここに居るのー?」
美希は玄関に脱いである靴を見て、中に居るであろうみくに大きく声をかけた。
すると奥から返事が聞こえ、すぐにみくが姿を現す。
みく「はーい! 美希ちゃんどうした……わっ!?」
美希「? どうかしたの?」
みく「び、びっくりしたにゃ……。美希ちゃん、バットずっと持ち歩いてるの?
逆光で美希ちゃんのシルエットが完全に不審者だったにゃ……」
美希「えっ? あ、えっと……バット、色々便利だよ?
ミキすぐ疲れちゃうから、杖がわりにできて助かるの!
っていうか不審者なんて失礼だと思うな!」
みくの発言に対しふくれっ面で怒ってみせる美希。
しかし本気で怒っているわけではないことはすぐ分かり、みくは笑いながら謝った。
みく「えへへ、ごめんにゃ。それで、どうしたの? あっ、もしかして何か見つかった!?」
美希「違うの。ミキが探してた辺りの家はもう探し終わっちゃったから、
みくはどうかなーってこっちを手伝いに来たの」
みく「そっか……。ありがとう、美希ちゃん!」
みくは笑顔で礼を言いながら、玄関で靴を履く。
それを見て美希は笑い、
美希「あはっ! みくって真面目なんだね。
どうせ誰も住んでないんだから、靴なんて履いたまま上がっちゃえばいいのに」
しかし本気で怒っているわけではないことはすぐ分かり、みくは笑いながら謝った。
みく「えへへ、ごめんにゃ。それで、どうしたの? あっ、もしかして何か見つかった!?」
美希「違うの。ミキが探してた辺りの家はもう探し終わっちゃったから、
みくはどうかなーってこっちを手伝いに来たの」
みく「そっか……。ありがとう、美希ちゃん!」
みくは笑顔で礼を言いながら、玄関で靴を履く。
それを見て美希は笑い、
美希「あはっ! みくって真面目なんだね。
どうせ誰も住んでないんだから、靴なんて履いたまま上がっちゃえばいいのに」
みく「えー? ダメにゃそんなの。お行儀が悪いにゃ!」
美希「空家なんだからそんなの気にしなくていいの」
みく「ダメにゃダメにゃ! 美希ちゃんはトップアイドルなんだから、
そういうところからきちんとした方がいいにゃ!」
美希「むー。みくってばウチのもう一人のプロデューサーみたいなの。お説教は、や! なの」
外へ出ながら和気あいあいと話す二人。
そして玄関の扉を閉めたところで、美希は少し表情を改めて聞いた。
美希「あ、そうだ……。ミキの方はダメだったけど、みくは何か見つけた?」
みく「ん……みくもこの家で最後だったんだけど、何も見つからなかったにゃ」
美希「……そっか」
美希「空家なんだからそんなの気にしなくていいの」
みく「ダメにゃダメにゃ! 美希ちゃんはトップアイドルなんだから、
そういうところからきちんとした方がいいにゃ!」
美希「むー。みくってばウチのもう一人のプロデューサーみたいなの。お説教は、や! なの」
外へ出ながら和気あいあいと話す二人。
そして玄関の扉を閉めたところで、美希は少し表情を改めて聞いた。
美希「あ、そうだ……。ミキの方はダメだったけど、みくは何か見つけた?」
みく「ん……みくもこの家で最後だったんだけど、何も見つからなかったにゃ」
美希「……そっか」
みく「でもでも、まだまだやることはあるにゃ! 次は誰か人を探してみようよ!
みんなで力を合わせて、物を探したり、色々考えたりするの!」
暗くなりかけた空気を振り払うように、みくは殊更に元気な声を出した。
これで打つ手がなくなったとは思いたくなかったのだろう。
そして美希もみくの様子を見て、少しの間を開けてにっこりと笑ってみせた。
美希「うん、ミキ的にもそれが良いって思うな! 流石みく、頼りになるの!」
みく「! と、当然にゃ! みくの方が美希ちゃんよりちょっとだけお姉さんなんだからね!」
美希「あはっ、頼もしいの!」
みく「それじゃあ、もう一回手分けして今度は人を探すにゃ! みくは向こうを探すね!
日が暮れるまでには美希ちゃんも、ここに帰ってくるにゃ!」
そう言ってみくは背を向け、
美希はその後頭部へ向けて、思い切り金属バットを振り下ろした。
みんなで力を合わせて、物を探したり、色々考えたりするの!」
暗くなりかけた空気を振り払うように、みくは殊更に元気な声を出した。
これで打つ手がなくなったとは思いたくなかったのだろう。
そして美希もみくの様子を見て、少しの間を開けてにっこりと笑ってみせた。
美希「うん、ミキ的にもそれが良いって思うな! 流石みく、頼りになるの!」
みく「! と、当然にゃ! みくの方が美希ちゃんよりちょっとだけお姉さんなんだからね!」
美希「あはっ、頼もしいの!」
みく「それじゃあ、もう一回手分けして今度は人を探すにゃ! みくは向こうを探すね!
日が暮れるまでには美希ちゃんも、ここに帰ってくるにゃ!」
そう言ってみくは背を向け、
美希はその後頭部へ向けて、思い切り金属バットを振り下ろした。
美希「っ……はあっ、はあっ、はあっ……!」
声も漏らさず、みくは地面に倒れ伏した。
聞こえるのは美希の荒い呼吸のみ。
美希はその呼吸を抑えようともしないままに、バットを手放してみくの鞄へ手を伸ばす。
口を開けひっくり返すと、中から出てきたのは食料、水、地図、そして……フライパン。
このごくごく普通のテフロン加工済のフライパンが、みくに支給された「武器」だった。
美希は一瞬、本当の武器は別にあってこのフライパンはこの集落で調達したものではないか、
とそう思った。
しかし説明書が出てきたのを見て、その可能性は諦めた。
まともな武器がないのなら、この鞄に用はない。次の行動を起こさなければ。
そう思い美希が立ち上がった瞬間。
みく「……ぅ……」
声も漏らさず、みくは地面に倒れ伏した。
聞こえるのは美希の荒い呼吸のみ。
美希はその呼吸を抑えようともしないままに、バットを手放してみくの鞄へ手を伸ばす。
口を開けひっくり返すと、中から出てきたのは食料、水、地図、そして……フライパン。
このごくごく普通のテフロン加工済のフライパンが、みくに支給された「武器」だった。
美希は一瞬、本当の武器は別にあってこのフライパンはこの集落で調達したものではないか、
とそう思った。
しかし説明書が出てきたのを見て、その可能性は諦めた。
まともな武器がないのなら、この鞄に用はない。次の行動を起こさなければ。
そう思い美希が立ち上がった瞬間。
みく「……ぅ……」
美希「っ……!」
微かにだが、確かに聞こえた。
前川みくの声が。
まだ、生きている。
あんなに強く殴ったのに、思い切り殴ったのに、まだ生きている。
その事実に、美希は内蔵が裏返るような感覚を覚えた。
美希はその感覚を飲み込み、再び震え出した手を、バットへと伸ばす。
そして立ち上がり、ゆっくりと振り上げ……
李衣菜「おーい、みくー? 居るんでしょー? どこー?」
美希「っ……!?」
決して遠くない距離から聞こえたその声。
それを聞いた瞬間、美希は全速力でその場を離れた。
微かにだが、確かに聞こえた。
前川みくの声が。
まだ、生きている。
あんなに強く殴ったのに、思い切り殴ったのに、まだ生きている。
その事実に、美希は内蔵が裏返るような感覚を覚えた。
美希はその感覚を飲み込み、再び震え出した手を、バットへと伸ばす。
そして立ち上がり、ゆっくりと振り上げ……
李衣菜「おーい、みくー? 居るんでしょー? どこー?」
美希「っ……!?」
決して遠くない距離から聞こえたその声。
それを聞いた瞬間、美希は全速力でその場を離れた。
集合しようものならもういおりんとみきみきの行動で交渉にならない・・
そして俄かに静かになった集落に、ただ一人の声がこだまする。
李衣菜「おーい、みくってばー! ……おかしいなぁ。
確かにこっちの方から聞こえたと思ったんだけど……。おーい! 返事してよー!」
李衣菜はそう呟いて頭を掻き、辺りを見回した。
あれだけはっきり聞こえたんだから気のせいということはないはずだ。
そう思い、李衣菜は親友の名を呼び続ける。
と、その声は唐突に止まった。
そして直後、
李衣菜「っ……!」
李衣菜は一直線に駆け出した。
そして地面に膝をつき、確認する。
みく「ぅ、ぁ……」
李衣菜「み……みく! ど、どうしたの、大丈夫!?」
李衣菜「おーい、みくってばー! ……おかしいなぁ。
確かにこっちの方から聞こえたと思ったんだけど……。おーい! 返事してよー!」
李衣菜はそう呟いて頭を掻き、辺りを見回した。
あれだけはっきり聞こえたんだから気のせいということはないはずだ。
そう思い、李衣菜は親友の名を呼び続ける。
と、その声は唐突に止まった。
そして直後、
李衣菜「っ……!」
李衣菜は一直線に駆け出した。
そして地面に膝をつき、確認する。
みく「ぅ、ぁ……」
李衣菜「み……みく! ど、どうしたの、大丈夫!?」
李衣菜「ね、ねぇみく! しっかりして、ねぇ!」
李衣菜は呼びかけるが、みくはただうめき声を上げるだけでそれ以外の反応を示さない。
そしてそれから数分間、状況は何も変わらなかった。
横たわるみくの隣に座り、李衣菜は涙目でみくに声をかけることしかできていない。
取り敢えず仰向けにしてはみたものの、どうすれば良いのか分からない。
一体なぜ倒れていたのか。
原因が分からなければ対処の仕様がない。
とは言え仮に何か取るべき行動があったとして、今の李衣菜にそれが可能かは疑問である。
それほどまでに李衣菜は動揺していた。
もしこのままみくの容態が回復しなかったら、と悪い方に悪い方に考えてしまう。
が、不意にその時間は終わりを迎えた。
みく「……あ、れ……? 李衣菜、ちゃん……?」
李衣菜「っ! みく!」
李衣菜は呼びかけるが、みくはただうめき声を上げるだけでそれ以外の反応を示さない。
そしてそれから数分間、状況は何も変わらなかった。
横たわるみくの隣に座り、李衣菜は涙目でみくに声をかけることしかできていない。
取り敢えず仰向けにしてはみたものの、どうすれば良いのか分からない。
一体なぜ倒れていたのか。
原因が分からなければ対処の仕様がない。
とは言え仮に何か取るべき行動があったとして、今の李衣菜にそれが可能かは疑問である。
それほどまでに李衣菜は動揺していた。
もしこのままみくの容態が回復しなかったら、と悪い方に悪い方に考えてしまう。
が、不意にその時間は終わりを迎えた。
みく「……あ、れ……? 李衣菜、ちゃん……?」
李衣菜「っ! みく!」
李衣菜「良かった、目が覚めて……!」
ようやく目を開け、みくは李衣菜を認識した。
それまで不安でいっぱいだった李衣菜の表情は一気に明るくなる。
しかし……
数秒も待たずその表情は再び、いや、より強い負の表情へと変わった。
みく「えっと、ごめん、みく寝てて……!」
そう言って、慌てた様子でみくは勢いよく上半身を起こした。
口調自体はしっかりしている。
だが発言の内容が何かおかしかった。
みく「い、今何時!? ライブは……!? ま、まだ間に合うよね!」
李衣菜「……え?」
ようやく目を開け、みくは李衣菜を認識した。
それまで不安でいっぱいだった李衣菜の表情は一気に明るくなる。
しかし……
数秒も待たずその表情は再び、いや、より強い負の表情へと変わった。
みく「えっと、ごめん、みく寝てて……!」
そう言って、慌てた様子でみくは勢いよく上半身を起こした。
口調自体はしっかりしている。
だが発言の内容が何かおかしかった。
みく「い、今何時!? ライブは……!? ま、まだ間に合うよね!」
李衣菜「……え?」
みく「なんでみく、こんな大事な日に……。って、あれ?
ここ、どこ……? ライブ会場ってこんなとこだっけ……」
李衣菜「な……何言ってんの? みく、ちょっと……?」
みく「え? 何って、みくは……っ……。あ、あれ、ごめん、何か……! ッ……」
次の瞬間、内容はともかくとして一見普通に話していたみくの様子が急変した。
顔色を変え突然口を押さえたかと思えば、
手と口の隙間から吐瀉物が溢れ出した。
李衣菜「ッ!? みく……!」
みく「ゲホッ!! ゴボッ……!!」
李衣菜「やだっ、やだ……! なんで!? どうしよう、どうしたらいいの!?
しっかりして、お願い、みく……!」
ここ、どこ……? ライブ会場ってこんなとこだっけ……」
李衣菜「な……何言ってんの? みく、ちょっと……?」
みく「え? 何って、みくは……っ……。あ、あれ、ごめん、何か……! ッ……」
次の瞬間、内容はともかくとして一見普通に話していたみくの様子が急変した。
顔色を変え突然口を押さえたかと思えば、
手と口の隙間から吐瀉物が溢れ出した。
李衣菜「ッ!? みく……!」
みく「ゲホッ!! ゴボッ……!!」
李衣菜「やだっ、やだ……! なんで!? どうしよう、どうしたらいいの!?
しっかりして、お願い、みく……!」
突然の嘔吐に、李衣菜は完全に狼狽してしまっている。
半泣きで必死に声をかけながら背中をさする。
そしてその甲斐があったのかは分からないが、
内容物を全て吐き出したであろう頃に、ようやくみくの嘔吐は止まった。
吐瀉物まみれの地面に両手をつき、肩で息をするみく。
そして李衣菜が何か話しかける前に、みくは涙に滲んだ目を李衣菜に向け、
そして申し訳なさそうに眉根をひそめて言った。
みく「……ごめん、いきなり吐いちゃって……。
なんだか気分が悪いの……頭もすごく痛い。
だから今日のライブは……出られないかも……」
李衣菜「な……何言ってんの!? ライブって何!? どうしちゃったの!?」
半泣きで必死に声をかけながら背中をさする。
そしてその甲斐があったのかは分からないが、
内容物を全て吐き出したであろう頃に、ようやくみくの嘔吐は止まった。
吐瀉物まみれの地面に両手をつき、肩で息をするみく。
そして李衣菜が何か話しかける前に、みくは涙に滲んだ目を李衣菜に向け、
そして申し訳なさそうに眉根をひそめて言った。
みく「……ごめん、いきなり吐いちゃって……。
なんだか気分が悪いの……頭もすごく痛い。
だから今日のライブは……出られないかも……」
李衣菜「な……何言ってんの!? ライブって何!? どうしちゃったの!?」
みく「え……?」
李衣菜「覚えてないの!? 私たち、765プロの人と合宿に来て、
でも合宿じゃなくて、目が覚めたらワケ分かんないゲームに参加させられて……!」
みく「っ……李衣菜ちゃん、ごめん……!
頭、痛いの……だから、もうちょっと静かに……」
李衣菜「あ……ご、ごめん! でも、みく何か変だよ……どうしたの……!?」
みくは李衣菜の言葉を受けて目を伏せる。
目が覚めてからずっと頭が痛く、気分が悪い。
しかし何かこの頭の痛みはただの頭痛とは違うことに、みくはようやく気付いた。
それに加え、李衣菜の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
李衣菜「覚えてないの!? 私たち、765プロの人と合宿に来て、
でも合宿じゃなくて、目が覚めたらワケ分かんないゲームに参加させられて……!」
みく「っ……李衣菜ちゃん、ごめん……!
頭、痛いの……だから、もうちょっと静かに……」
李衣菜「あ……ご、ごめん! でも、みく何か変だよ……どうしたの……!?」
みくは李衣菜の言葉を受けて目を伏せる。
目が覚めてからずっと頭が痛く、気分が悪い。
しかし何かこの頭の痛みはただの頭痛とは違うことに、みくはようやく気付いた。
それに加え、李衣菜の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
そうだ、自分は少し前まで、何かしていたはずだ。
何かが起きて、そう、合宿……。
ライブじゃない、合宿が決まって、765プロの人と、それで……白い部屋……。
みく「っ……そうだ、みく、さっき美希ちゃんに……」
ここでやっと、みくの記憶の混乱が治まった。
倒れる直前のことも、今ならはっきりと思い出せる。
李衣菜「美希ちゃんって……星井美希? 765プロの……?」
みく「美希ちゃん……美希ちゃんは!? 李衣菜ちゃん、美希ちゃんのことどこかで、っ……」
李衣菜「だ、駄目だよ動いちゃ! な、何? 星井美希がどうかしたの!?」
みく「さ……さっきまで、みく、美希ちゃんと一緒で、それで……」
何かが起きて、そう、合宿……。
ライブじゃない、合宿が決まって、765プロの人と、それで……白い部屋……。
みく「っ……そうだ、みく、さっき美希ちゃんに……」
ここでやっと、みくの記憶の混乱が治まった。
倒れる直前のことも、今ならはっきりと思い出せる。
李衣菜「美希ちゃんって……星井美希? 765プロの……?」
みく「美希ちゃん……美希ちゃんは!? 李衣菜ちゃん、美希ちゃんのことどこかで、っ……」
李衣菜「だ、駄目だよ動いちゃ! な、何? 星井美希がどうかしたの!?」
みく「さ……さっきまで、みく、美希ちゃんと一緒で、それで……」
みくは自分が覚えていることをすべて話した。
そして言葉にして話すうちに、なぜ自分が倒れていたのか理解していった。
つまり、美希に殴られて倒れたのだということを。
みくはそれを口には出さなかったが
聞いていた李衣菜もやはり同じ結論に至り、唇を震わせて言った。
李衣菜「そ……それって、星井美希でしょ!? 星井美希が殴ったってことだよね!?」
みく「……多分、そう……だと思う」
李衣菜「多分って、絶対そうじゃん!!
765プロは、の、乗り気なんだ……! わ、私たちのこと本気で……!」
みく「そう……なのかな。やっぱり、そうなのかな……!?」
そして言葉にして話すうちに、なぜ自分が倒れていたのか理解していった。
つまり、美希に殴られて倒れたのだということを。
みくはそれを口には出さなかったが
聞いていた李衣菜もやはり同じ結論に至り、唇を震わせて言った。
李衣菜「そ……それって、星井美希でしょ!? 星井美希が殴ったってことだよね!?」
みく「……多分、そう……だと思う」
李衣菜「多分って、絶対そうじゃん!!
765プロは、の、乗り気なんだ……! わ、私たちのこと本気で……!」
みく「そう……なのかな。やっぱり、そうなのかな……!?」
みく「嫌だ、怖い……怖いよ……」
李衣菜「……みく……」
いつからかみくは顔面蒼白で全身が小刻みに震えている。
それが頭部へのダメージによるものでないことは明らかだった。
話に聞いただけの李衣菜ですら強い恐怖を感じている。
ならば直接その身に人間の殺意を、暴力を受けてしまったみくは当然言うまでもない。
そしてそんな親友の姿を見て李衣菜は、恐怖とは別の感情が心の奥から湧いてくるのを感じた。
李衣菜「絶対、守るから……」
みく「え……?」
李衣菜「私が絶対! みくのこと守るから! だから大丈夫!
みんなで帰ろう! 生きて、みんなで帰ろう……!」
自分の覚悟を宣言するように、李衣菜はみくを真っ直ぐに見つめて言う。
みくはそんな李衣菜を数秒見つめ返した後、
下唇を噛んで、しっかりと頷いた。
李衣菜「……みく……」
いつからかみくは顔面蒼白で全身が小刻みに震えている。
それが頭部へのダメージによるものでないことは明らかだった。
話に聞いただけの李衣菜ですら強い恐怖を感じている。
ならば直接その身に人間の殺意を、暴力を受けてしまったみくは当然言うまでもない。
そしてそんな親友の姿を見て李衣菜は、恐怖とは別の感情が心の奥から湧いてくるのを感じた。
李衣菜「絶対、守るから……」
みく「え……?」
李衣菜「私が絶対! みくのこと守るから! だから大丈夫!
みんなで帰ろう! 生きて、みんなで帰ろう……!」
自分の覚悟を宣言するように、李衣菜はみくを真っ直ぐに見つめて言う。
みくはそんな李衣菜を数秒見つめ返した後、
下唇を噛んで、しっかりと頷いた。
・
・
・
美希「はあっ、はあっ、はあっ……!」
山中を走り続け、呼吸が限界近くなった頃にようやく美希は止まった。
膝に手を付き、荒れた呼吸が止まる間もなく、美希は胃の中の物を吐き出した。
最悪だ。
呼吸を整えながら美希は激しく自己嫌悪する。
島で目が覚めた時に、既に覚悟は決めたはずだった。
このゲームが本物であることは間違いない。
それなら取るべき行動は一つ。
やるしかない。
みんなで話し合って他に方法を探すというのも、初めは当然考えた。
でもたった三日間でそんな方法が見つかるだなんて思えない。
だったら、やるしかないんだ。
・
・
美希「はあっ、はあっ、はあっ……!」
山中を走り続け、呼吸が限界近くなった頃にようやく美希は止まった。
膝に手を付き、荒れた呼吸が止まる間もなく、美希は胃の中の物を吐き出した。
最悪だ。
呼吸を整えながら美希は激しく自己嫌悪する。
島で目が覚めた時に、既に覚悟は決めたはずだった。
このゲームが本物であることは間違いない。
それなら取るべき行動は一つ。
やるしかない。
みんなで話し合って他に方法を探すというのも、初めは当然考えた。
でもたった三日間でそんな方法が見つかるだなんて思えない。
だったら、やるしかないんだ。
人殺しなんて絶対に嫌だ。
でもそれ以上に、765プロの友達が死ぬほうがもっと嫌だ。
765プロは自分の居場所なんだ。
家とは違う、もう一つの大切な場所なんだ。
ただいまって、帰れる場所なんだ。
そこを壊されるくらいなら、なんだってやる。
だってどうせ記憶には残らないんだし、人を殺すくらい、やってやる。
大切な人達を失うくらいなら、何人だって殺してやる。
……そう覚悟を決めた、はずだった。
でも出来なかった。
失敗した。
演技までして、あんなに元気で明るくて優しい良い子を騙して。
そこまでして失敗した。
逃げる前にもう一度殴ろうと思えば殴れたはずなのに、やらなかった。
覚悟はしてたはずなのに。
でもそれ以上に、765プロの友達が死ぬほうがもっと嫌だ。
765プロは自分の居場所なんだ。
家とは違う、もう一つの大切な場所なんだ。
ただいまって、帰れる場所なんだ。
そこを壊されるくらいなら、なんだってやる。
だってどうせ記憶には残らないんだし、人を殺すくらい、やってやる。
大切な人達を失うくらいなら、何人だって殺してやる。
……そう覚悟を決めた、はずだった。
でも出来なかった。
失敗した。
演技までして、あんなに元気で明るくて優しい良い子を騙して。
そこまでして失敗した。
逃げる前にもう一度殴ろうと思えば殴れたはずなのに、やらなかった。
覚悟はしてたはずなのに。
いや、違う。
本当に覚悟を決めてたなら、最初にみくが手分けして何か探そうと言ったあの時に、
出会って最初に背を向けたあの時に、殴っているはず。
でも自分は殴らなかった。
『もしかしたら何か見つかるかも知れない』
『何か見つかれば人殺しなんてせずに済むかも知れない』
そうやって期待してしまって、殴れなかった。
中途半端だったんだ。
失敗したのもそのせいだ。
絶対に失敗しちゃいけなかったんだ。
あんな最低で最悪な方法を取ったのに。
失敗したらもっと最低で最悪だ。
本当に覚悟を決めてたなら、最初にみくが手分けして何か探そうと言ったあの時に、
出会って最初に背を向けたあの時に、殴っているはず。
でも自分は殴らなかった。
『もしかしたら何か見つかるかも知れない』
『何か見つかれば人殺しなんてせずに済むかも知れない』
そうやって期待してしまって、殴れなかった。
中途半端だったんだ。
失敗したのもそのせいだ。
絶対に失敗しちゃいけなかったんだ。
あんな最低で最悪な方法を取ったのに。
失敗したらもっと最低で最悪だ。
前川みくは生きてる。
それで、あの声……。
誰かは分からないけどあの子に助けられて、元気になるかも知れない。
いや、きっと元気になってしまう。
元気になる前に集落に戻ってもう一度……いや、駄目だ。
倒れたみくを見て、きっともう一人の子は765プロを警戒してしまってる。
そうなると騙し討ちは使えない。
武器も分からないし、金属バットでは戦うのは危険すぎる。
もう手遅れだ。
これじゃ、ただあの子たちに「765プロは危険な敵だ」って教えてしまっただけだ。
もしかしたら次はあの子たちが、戦う気が無い765プロの誰かを殺してしまうかもしれない。
自分のせいで。
自分が中途半端だったせいで。
自分のせいで、765プロの誰かが殺されるかも知れない。
自分のせいで、みんな、死ぬかもしれない。
それで、あの声……。
誰かは分からないけどあの子に助けられて、元気になるかも知れない。
いや、きっと元気になってしまう。
元気になる前に集落に戻ってもう一度……いや、駄目だ。
倒れたみくを見て、きっともう一人の子は765プロを警戒してしまってる。
そうなると騙し討ちは使えない。
武器も分からないし、金属バットでは戦うのは危険すぎる。
もう手遅れだ。
これじゃ、ただあの子たちに「765プロは危険な敵だ」って教えてしまっただけだ。
もしかしたら次はあの子たちが、戦う気が無い765プロの誰かを殺してしまうかもしれない。
自分のせいで。
自分が中途半端だったせいで。
自分のせいで、765プロの誰かが殺されるかも知れない。
自分のせいで、みんな、死ぬかもしれない。
美希「ッ……!」
美希は傍にあった木に両手を添え、そこに思い切り自分の頭を打ち付けた。
一瞬遅れて、鈍く重い痛みがやってくる。
しかし、最悪な気分はほんの少しだけ和らいだ。
終わったことは仕方ない。
後悔するのはもうやめよう。
そしてもう二度と、後悔はしない。
次だ。
次は絶対に躊躇ったりなんかしない。
次は絶対に失敗なんかしない。
嘘でも演技でもなんでも、どんな手を使ってでも……
美希「ミキが、みんなを守るんだ……!」
美希は傍にあった木に両手を添え、そこに思い切り自分の頭を打ち付けた。
一瞬遅れて、鈍く重い痛みがやってくる。
しかし、最悪な気分はほんの少しだけ和らいだ。
終わったことは仕方ない。
後悔するのはもうやめよう。
そしてもう二度と、後悔はしない。
次だ。
次は絶対に躊躇ったりなんかしない。
次は絶対に失敗なんかしない。
嘘でも演技でもなんでも、どんな手を使ってでも……
美希「ミキが、みんなを守るんだ……!」
今日はこのくらいにしておきます
続きは多分明日の夜投下します
真や未央が大きく動くのはもうちょい後になります
続きは多分明日の夜投下します
真や未央が大きく動くのはもうちょい後になります
乙
その2人が協力するか対立するかで展開が大きく変わる気がする
その2人が協力するか対立するかで展開が大きく変わる気がする
乙
というか765ってある意味346以上のイロモノ揃いだもんな
というか765ってある意味346以上のイロモノ揃いだもんな
もし動物がいたら響は最強になるな
動物と会話できるから敵味方両方の位置を探知機無しでわかるし、ある意味三つ目の探知機だから765が有利になるし
美希がこうやって攻撃しちゃったがまだことうづペアがいるから、このペアがどう動くかで今後の関係が変わりそう
ことうづペアが仲良しのまま二つのチームが合流したとしても、まだ説得は可能だと思う
ただ、小鳥さんが卯月をヤっちまったらもう完全にアウトだな
動物と会話できるから敵味方両方の位置を探知機無しでわかるし、ある意味三つ目の探知機だから765が有利になるし
美希がこうやって攻撃しちゃったがまだことうづペアがいるから、このペアがどう動くかで今後の関係が変わりそう
ことうづペアが仲良しのまま二つのチームが合流したとしても、まだ説得は可能だと思う
ただ、小鳥さんが卯月をヤっちまったらもう完全にアウトだな
BRは頭の良さだの身体能力だのより本気の覚悟が出来てる奴が圧倒的に強いんだよな
その点で今回だりーなはかなり強化されたと思う 自分じゃなく親友が殺されかけたからな
その点で今回だりーなはかなり強化されたと思う 自分じゃなく親友が殺されかけたからな
頭部に強い衝撃を受けた場合、一旦回復したように見えても数時間後に逝っちゃう事もあるからな…
本気で格闘したらきらりが最強なんだろうけどそんなことできる性格じゃないよな
美希はみく仕留め損ねた上りーなに目覚めるきっかけを与えてるから微妙
ショットガンはかなり痛いけど武器配布時点で346有利っぽかったからそこまで差はついてないかも 探知機は伊織大戦果ですわ
ショットガンはかなり痛いけど武器配布時点で346有利っぽかったからそこまで差はついてないかも 探知機は伊織大戦果ですわ
能力よりも覚悟の度合いで明暗別れる感じですかね…
ここまでで覚悟完了してるのは杏と貴音ぐらい?
スペック高くても未央や響にはムリそうですよね…
凛と真がどう動くのか…
ここまでで覚悟完了してるのは杏と貴音ぐらい?
スペック高くても未央や響にはムリそうですよね…
凛と真がどう動くのか…
>>244
杏の今後によってはバーサクかかるかも
杏の今後によってはバーサクかかるかも
格闘技云々なら真や響もやってるし貴音もやってるぽいし、アニマスでは柔よく剛を制すみたいに悪徳を投げ飛ばしたから346のきらり一人じゃ765には勝てないな
まあいざとなったらやよいが一番強いとは思うが
まあいざとなったらやよいが一番強いとは思うが
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