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元スレ足柄「鎮守府近くの食堂へ」
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>>147
そのせいで艦これやるまで利根も戦艦だと思ってた
そのせいで艦これやるまで利根も戦艦だと思ってた
ごめんなさい。
今日は更新できそうもないです。
師走はどうしても…
出番の無かった足柄さんが>>1を睨んでるなww
仕事の方もお疲れ様です。
飯は待つ時間が長いほど旨いってよく言うし、腹空かして待ってるぜ!
飯は待つ時間が長いほど旨いってよく言うし、腹空かして待ってるぜ!
お久しぶりです。
ようやく投下できる時間が出来たので投下していきたいと思います。
2週間ぶり…キビシー!
深海「ふふふーん、ふふふーん」
鼻歌なんて歌ってえらいご機嫌だな。
深海「お、おやっさん。見て見て」
店主「…おお」
店の入口にクリスマスツリー…きれいに飾り付けがされているな。
流石は女の子ってところか。
って
店主「ツリーなんてうちにあったか?」
今までクリスマスの日にそんなもの飾った覚えもないし…あったとしてもこんないい奴…
深海「奮発しちゃった!」
え?
店主「買ったの!?」
深海「うん!」
いやはや、この子の行動力には脱帽…
深海「だってこの店さ、ハロウィンの時みたいにクリスマスにイベントとかしないでしょ?しかもなんも飾り付けもしないし」
店主「まぁね」
祝ったりしないからな。
深海「でもさ、周りの店は小さいながらにやってたりするんだよ?隣の花屋さんや寺本さんの所はともかく、権蔵さんの所や交差点の手前の文房具屋とか、ツリーまではいかないけどちょっとした飾りつけぐらいはやってるんだよ?」
店主「そうなんだ…」
そんなことリサーチしたことないからな…
というか、そういうとこしっかり見てるんだな。
年頃の女の子だね。
深海「なに年頃の娘を見るお父さんのような眼差しを向けてんのさ」
なにそれ
深海「まぁいいや。で、今年は何やるの?」
店主「へ?」
深海「クリスマス!」
店主「そんなこと…」
なんもやんない…
深海「まさかここまで用意しておいてやらないってことは無いよね?」
店主「!?」
まさかこの子、そのためにツリーを!?
深海「ね~♪」
店主「…やられた」
今更ツリーを返品してこいとは言えないし…
店主「今年だけだぞ?」
深海「よし!」
てなことで今年のクリスマスは特別メニューを出すことに決まった。
深海「うしし。何しようかね信ちゃん」
あの喜びよう…ほんとこの行動力は恐ろしいわ…
とまぁ、決まったのはいいけど何にするか…
店が閉店した後、俺は爺ちゃんたちが残したレシピノートを引っ張り出し、自分の部屋で睨めっこを続けている。
今までやってなかった分、こういう時何をしたらいいかわからない。
クリスマスだからね、洋食系がいいだろう。
流石に生姜焼きとか、野菜炒めとか、そんなものをメインに持っていくわけにもいかないだろう。
洋食がいいからと言ってオムライスとかステーキと言うのも…チキンステーキは良いのか?
でもやっぱそこはフライドかローストだよな。唐揚げ…はないか。
店主「う~ん…」
やるのは24・25の2日間。
例年だとその2日間は客入りがどうしようもないくらいに少ない。
やはりチキンとかオードブルとかケーキとか、そっちの方ばかりにお客さんが行くから、ウチみたいな店にはほとんどお客さんは寄り付かない。
じゃあ、ウチでもやれば良いじゃないかと思うだろうがその日のためだけに特別な材料を調達するのはリスクが大きすぎる。
では店を閉めればいいのではと思うだろうが…祝日じゃないからね。土日だったら開けなくて済むんだけど…
だから、今回やると言ってもウチでもとから扱っている材料でロスにならない程度のメニューを出す必要がある。
個人店は少しのロスでも大打撃になりかねないから。
さて、どうしたものか…
何かいいものは…
トントンッ
店主「?」
深海「まだ起きてるの?」
店主「もう寝るけど…どうした?」
深海「…今年も暮れも帰るんだよね?」
店主「ああ、その予定」
深海「じゃあ、そろそろ告知張り出さないといけないんじゃない?」
店主「ああ、そうだな…明日やるか」
深海「アイドルタイムに手伝うよ」
店主「お前さんの方が字綺麗だもんな」
深海「ふふん。女子力高いからね!」
胸張っていうことかよ。
深海「んじゃ、おやすみ」
店主「おう、お休み」
パタンッ
今年も帰るのか…
~翌日 アイドルタイム~
深雪「…」ジーッ
深海「…」キュッキュッキューッ
電「…」ジーッ
店主「…」
この子達は一体何を見てるんだ?
深海「おやっさん、31~何日まで休む?」
店主「来年のカレンダーどこ行ったっけ?」
深海「えぇ?新聞屋からもらったのどこやったの?」
店主「かおるちゃんが前どっか置いたよね…」
深海「私はおやっさんに直接渡したはずだけど?」
マジで?
店主「あれ?」
深海「だかられほど…」
えぇ~っとぉ…
店主「あぁ、思い出したレジの下の引き出しだ」
深海「しっかりしてよね」
深雪「…おっちゃん、アルツ」
店主「それ以上言ってみろ」
流石に怒るぞ。
電「年末年始はお休みなのですか?」
深海「うん。創業当時からお休みだよ」
深雪「いいなぁ、私らなんて年末年始も休まず営業だぜ?」
深海「じゃないと誰が守るのよ」
深雪「私も休みたいぜ。深海の奴らも年末年始ぐらい休まねぇかな…なぁ、電」
電「それぐらい平和になってほしいものです」
深雪「だよなぁ…」
店主「なんだ、来年は三が日が土日と重なるのか…」
もう少しずれたらあっちで色々できるのにな…
深雪「贅沢言うな!」
店主「急になんだぁ??」
深雪「私らは年中無休で働いてんだぞ!」
深雪「ほら、電も」ボソボソ
電「え?えぇ…」
こらこら、巻き込んでやるな
深海「どうすんの?」
店主「仕方がない、31から3日までだな…キリがいいし」
深海「あいよ~」キュッキュキュキューッ
電「字がきれいです」
深海「ふふっありがと」
店主「今更だが、珍しい面子だな」
深雪「へ?」
店主「いやほら、前ぶつかったとかで色々言ってたじゃん?」
まぁ、今まででも見たことないコンビだし。
深雪「ああ、さっき終わった任務で一緒の艦隊だったからね。…な?」
電「なのです。終わった後に何か食べに行こうって話になって…」
深海「出来た」
店主「なるほど」
深雪「だからなんか食べさせてぇ~…お腹ぺこぺこぉ…」
電「はっはわわ!?」
深海「シャンとしなさいよ。電ちゃん困ってるじゃん…」
深雪「…ムリ」
電「どっどうしましょう!?」
店主「ほっといても死なないとは思うけど…」
電「なのです?!」
この子の慌てようは周りを巻き込むなぁ…
店主「何食べるんだ?」
深雪「ナポリタンください!」キリッ
お前、今死にそうになってたじゃないか…
電「はわわ!?」
お前さんも驚きすぎ…
店主「今作るから待ってな」
深雪「イエーイ!」
店主「電ちゃんは?」
電「なんかサンドイッチ的なものは無いですか?」
店主「サンドイッチ?…あるよ」
電「じゃあ、それでお願いします」
店主「あいよ」
深雪「…ところでさ」
深海「なに?」
深雪「年末年始の休みはいつもどうしてるのさ?」
深海「ああ、いつも長い連休に入るとおやっさんの実家に行くんだよ」
深雪「おっちゃんの?」
深海「うん」
電「って事は名古屋ですか?」
深海「そうだね」
深雪「いいなぁ」
電「名古屋の方には軍港がないので行くことがないのです…」
深海「そうだね、海軍ないもんね」
深雪「名古屋ってどんなとこ?」
深海「う~ん…どんなとこって改めて聞かれると…」
深海(いつも当たり前のように行ってるからな…そんなこと考えたこともない…)
深海「逆にどんなとこだと思う?」
深雪「…この間テレビで見た」
深海「?」
深雪「駅が馬鹿でかい!」
深海「ああ、一応ギ○ス認定だっけあれ」
電「そうなのですか?」
深海「みたいだよ。世界一大きな駅だって」
電「見て見たいのです!」
深雪「私もテレビじゃなくて実物を見たいな」
深海「あとは?」
深雪「あとは味噌じゃない?」
電「なんでですか?」
深雪「味噌カツ、味噌煮込み、味噌おでん…なんでも味噌使ってるイメージ…ってネットの掲示板で」
深海「まぁ、確かに多いけね…」
深雪「あと"つけてみそかけてみそ"!」
深海「何で知ってるのさ…」
深雪「みのさんの番組でやってた!」
深海(最近のネットやテレビの影響デカいなぁ…)
電「つけてみそかけてみそ?」
店主「これのことだよ」コトッ
電「はわっ!」
深雪「そうそうそれそれ!」
電「なんなのです?これ…」
店主「それをおでんや豆腐にかけたりつけたりして食べるんだ」
電「へぇ~…」
深雪「でも、それをご飯上にビューッてかけて食べて…」
店主「あれは一部の人間だけだ。全員ではないよ」
深海(見てたんだ…)
店主「炒め物に使ったりもするな。野菜炒めに使ったりすると回鍋肉みたいになるし」
電「へぇ~」
店主「ほれ、ナポリタンお待ち」
深雪「うぉ~、待ってました!」
ジューッ
深雪「へ?」
電「ナポリタンが鉄板の上にのってるのです!」
深雪「あれ?」
電「しかも溶き卵が敷いてあります」
深雪「どういうこと?」
店主「ウチのナポリタンは名古屋式だ」
電「名古屋式?」
店主「名古屋じゃナポリタンは熱した鉄板の上に溶き卵を敷いて、その上にナポリタンを乗せるんだよ」
深海「名古屋じゃそれを"鉄板イタリアン"っていうの」
深雪「へぇ…最初何が出てきたのかわからなかった…」
店主「名古屋の喫茶店じゃ当たり前のように出てくるぞ」
深雪「この辺じゃ見かけないよな…いただきます!」ズルッ
深雪「う~ん…味は普通だけど、こうやって出てくるだけで、ちょっとグレードがあがった気分だね」モグモグ
店主「だろ?」
深雪「得した気分?悪くないよ」
電「…」
深海「あっちが良かった?」
電「違うのです。同じメニューでも場所によって違ってたりするんだなって」
店主「それはあるな。はいサンドイッチだ」
電「ありがとうなのです」
深雪「それは普通なんだ」
電「ハムに卵にツナ」
店主「そりゃあな。別に珍しいもんばっか置いてるわけじゃない」
深雪「ふーん」
店主「それにサンドイッチはウチのメニューにない」
深雪「は?」
電「え?」
深雪「そうなの?」
深海「うん。元々置いてないよ。だから、電ちゃんが頼んだ時によく受け入れたなと思って。」
電「なんで?」
店主「常連だからな、少しぐらいサービスが良いほうが受けもいいだろ?」
深雪「なんだそれ?じゃあ私も今度何か作ってよ」
店主「その日の気分と材料があればな」
深雪「その日の気分って…なんだか聞いてもらえない気がする…」
店主「磯波ちゃんぐらい大人しく良い子にしてればな」
深雪「…ムリ」
深海「そこは努力しなよ!」
店主「ただ…」
深雪「うん?」
店主「クリスマス限定のきっかけになるかと思ったんだが…」
深雪「クリスマス?」
深海「うん。私の我が儘でね。いつもはやってないから悩んじゃって」
電「…」
店主「なんかいいアイデア無いかな?」
深雪「急に聞かれても…なぁ、電?」
電「協力するのです!」
深雪「は?」
電「暁ちゃんの苦手克服を手伝ってくれたお礼です。電もお手伝いします!」
深雪「手伝うって…」
電「勿論アイデアの話ですけど」
深雪「そりゃまぁ…」
深海「で、何かあるの?」
電「…ないのですぅ」
店主「まぁ、無理すんな」
深海「そうそう。あの時だってこっちの気まぐれがあったし。ね?」
店主「まぁな」
電「うぅ」
深雪「だったら、また鳳翔さんに手伝ってもらったら?」モグモグ
店主「鳳翔さんに?」
深雪「だってこの間手伝ってもらったんだろ?」
店主「ああ…だが…」
深海「また手伝ってもらうのもね」
店主「だよな」
深雪「そういうとこは遠慮するんだ」
店主「仕方ないだろ。この間だってこっちの不手際で…」
深雪「まぁ、でも…鳳翔さんは洋食ってイメージでもないもんな…どっちかというと」
電「お母さんの味」
深雪「そうそう、加賀さんが鳳翔さんの作った肉じゃがはおいしいって言ってたし、どっちかと言うとそっちのイメージだな」
店主「ほう」
まぁ、そういうイメージがあるのは確かだな。
サバの味噌煮の時も…
ん?肉じゃが?
店主「…」
深雪「どったの?急に黙っちゃって…」
深海「おやっさん?」
店主「2人とも!」
深雪・電「?」
店主「ありがとう!」
深雪・電「!?」
深海「ちょちょっどういうこと?」
良いきっかけを貰った。
やっぱり常連っていうのは大事だな。
~クリスマス当日 昼時~
龍驤「んで、なんでウチまで連れてきたん?」
深雪「だって気になるじゃんか。肉じゃがで何を思いついたか」
龍驤「いや、だからなんでウチを連れてきたんって…全く答えになってへんやん。せっかくの休暇だってのに…」
深雪「…」
龍驤「なに?人の顔ジッと見て…」
深雪「暇やろ?」
龍驤「よぉーし分かった!お前には先輩ってもんがどういうもんかシッカリ教えたるわ!」ゴゴゴゴゴゴ…
深雪「じゃあ、予定あったの?」
龍驤「…」
深雪「せっかく誘ってあげた後輩を敬わなきゃね」
龍驤「…ムカッ!」
グギギギギギギッ!
深雪「ちょっ!こんなとこでコブラツイストは!」イタタタタタッ
龍驤「先輩おちょくるのも大概にしとき!」
深雪「ごっごめんなさい!まっマフラーが首にしまっ!」
時雨「ところで…」
龍驤「んあ?」
深雪「?」
時雨「僕も同じ理由かな?」
深雪「暇だろ?」
時雨「暇だけど別にボッチって訳じゃ…」シクシク
龍驤「…!」グギギギギギギッ!
深雪「だからっコブラツイスト止めっ!」イタタタタタッ!
龍驤「今度またつまらんことで呼んだらしばくからな」
深雪「しばいてから言うなよ…」イテテッ
龍驤「あん?」
深雪「先輩すんません!」コノトーリ!
龍驤「まぁええわ。行くのあのおっちゃんのとこやろ?今回は堪忍したるさかい」
深雪「ほんまおおきに!」
時雨「僕もあそこだったらいいかな」
深雪「時雨もすまん!」
時雨「別にいいよ」
龍驤「しっかし、あのおっちゃん。顔に似合わずクリスマスメニューって」
時雨「顔は関係ないよ」ハハハ…
深雪「まぁ、どんなメニューを出してるかはこの扉を開ければ!」
ガララッ
深雪「たのもー!」
店主「いらっしゃい。うちは道場か何かか?」
時雨「あれ?思ったより空いてる?」
店主「もうひとピーク越えたからな」
深海「好きなとこ座って…って龍驤さん」
店主「こんな昼に珍しい」
龍驤「まっまぁ、なんや…その…」
深雪「暇そうだったから連れてきたんだよ」
龍驤「あっ深雪!」
深海「あ~、そうなんだ…ゆっくりしってってください」
龍驤「仕方ないやろ!うちに姉妹なんておらんのだから!」
店主「もしかして時雨ちゃんも?」
時雨「うん。姉妹全員任務に行っちゃったから」
深雪「クリスマスなのに大変だよね」
店主「つまりコイツの被害者って訳か」
深雪「は?なに?被害者って」
龍驤・時雨「まぁ、そんなとこ」
深海「なぁ~るほど」
深雪「…へ?」
コイツ悪気ないってのがな…
深雪「まぁ、いいや。とりあえずクリスマス限定メニューっていうのを!」
龍驤「せやな、コイツに巻き込まれたついでや」
時雨「うん。僕も気になるし」
深海「って事は3つ?」
深雪「おう!」
深海「じゃあ、少しお待ちを。おやっさん、クリームシチュー3つね」
店主「あいよ」
深雪「くりーむしちゅー?」
深雪の奴が素っ頓狂な声を上げてるが、ひとまずスルーだ。
深雪たちの"肉じゃが"からヒントを貰い、今年のクリスマス料理として出すことにしたクリームシチュー。
ほとんどの人はシチューをスープ料理と思っている人がいると思うが、正式には煮込み料理として扱うのが正しい。
味噌汁よりもモツ煮や牛の煮込みの方が近い料理だ。
線引き自体は明白ではないけど、具材が大きくて、とろみのついた濃厚な煮込み料理をシチューと呼ぶらしい。
日本でなじみ深いのはクリームとビーフだろう。
ウチでも昔はビーフの方を出していたらしいが、コストの問題でいつの間にか出さなくなってしまった。
今でも常連から何度も出さないのかと催促されたことはあるが、手間のことも考えてやんわりと断っている。
やりたいんだけどね。その方が目玉もできるわけだし。
ちなみに今日…というか前日から出しているクリームの方は今回が初めてだ。
で、なぜ深雪たちの"肉じゃが"発言からクリームシチューになったかだが…
諸説はあるが、肉じゃがのルーツがビーフシチューと言うのをトリビア的な番組で見たことがあって、それから今回のシチューを作るきっかけになった。
ただ、この説も矛盾な箇所があるらしく、詳しいことは先生に聞くことをお勧めする。
それもあってか、最初はビーフシチューを作る気だったんだけど…せっかくクリスマスなんだしと思いクリームシチューに変更。
最初はこれでいいのか不安だったけど、これが思いのほか好評でこっちが驚いた。
よくよく考えたらビーフシチューを出すとこはあっても、クリームシチューを出すとこって結構少ないんだよね。
最近だとビーフも少ないけど。
深雪「あれ?出るのが遅い…大きな鍋とかで作り置きじゃないの?」
店主「ひと手間ぐらいはくれよ」
そのまま出すっていうのも味気ないだろ?
今日はクリスマスだ。だからシチューも特別だ。
深めのお皿にシチューを注ぎ込んだらパイ生地を載せてオーブンで焼く。
店主「かおるちゃん、出来たから持ってって」
深海「はーい!」
深海「はい、お待ちどうさまです。器熱いから気を付けて」
深雪「!」
龍驤「これは…」
時雨「思ってたのと違う」
店主「いわゆるパイシチューってやつさ」
深雪「…これはどうやって食べるの?」
深海「スプーンで上のパイ生地を崩しながら食べるんだよ」
深雪「こう?」ザクッ
深海「そうそう」
龍驤「こう寒いとこういうのがええな」
時雨「うん。温まるよ」
深雪「で、なんで肉じゃががシチューに?」
時雨「多分、ビーフシチューを作ろうとしたら肉じゃがになっちゃった…っていうあの都市伝説からじゃない?」
店主「都市伝説?」
時雨「うん。あの時代にはもうビーフシチューが色んな店にあったらしいから、その話はあり得ないらしいよ」
店主「…」
そうなのか…それは知らなかった…
深雪「まぁでも、その御蔭でこのメニューを思いついたってだけでよかったんじゃないか?」
店主「まぁ…」
そうなんだけどね。
龍驤「偶にはこういうのもええな。いつも酒を煽りに来てるだけやから…新鮮やね」
深海「どっちかと言うとこっちのセリフだね」
龍驤「ちょっなんでや?!」
時雨「お昼にも顔出したら話が変わるんじゃないかな?」
龍驤「うぅ…」
時雨「でもこうやってパイ生地をかけて焼くだけで、全く違う料理に見えるね」
龍驤「せやな」
深雪「あれ?この会話どこかで・・・」
店主「まぁ、なんにせよゆっくり食べていきな」
深雪「どこだっけ?」
時雨「…あっ雪!」
龍驤「ほんまや!」
深雪「うわっマジじゃん。どうりで寒いわけだ…」
深海「そういえば天気予報でいってたね」
店主「ホワイトクリスマス…にはなりそうもないか?」
深海「この雪質じゃあね」
深雪「ホワイト…クリスマス?…あぁーーー!!」
店主「!?」
時雨「どうしたのさ?」
深雪「だからビーフじゃなくてクリームなのか!」
深雪「やるじゃんおっちゃん!」
龍驤「あぁ、そういうことかいな。おっちゃんも洒落たことするなぁ~」
時雨「でもそういうセンス嫌いじゃないよ」
深海「気付いてもらってよかったね」ニヤニヤ
店主「…」コホンッ
まぁ、滑らなくて良かったよ。
雪なだけに。
ここは食堂「街角や」。
ランチもディナーもぜひここで。
メリークリスマス。
隼鷹「ほら手が止まってるぜ、足柄」
足柄「あっありがとう」
千歳「生おかわりお願いしまぁ~す!」
千代田「千歳ねぇ飲み過ぎ」
千歳「酒は別腹。ねぇ~足柄さん」
足柄「そっそうね」
飛鷹「ごめんなさいね。巻き込んじゃって」
足柄「別に構わないわよ。予定…空いてたし」
千代田「まさか龍驤の奴が断るだなんて…」
隼鷹「ホントだよな。まさか昼に来ちまうとか…」
足柄「そうねぇ~…」
店主「はい、刺身の盛り合わせお待ち」
隼鷹「気前いいねぇ!」
千歳「愛してるぅ~」
隼鷹「ほら足柄も」
足柄「えっえぇ!?」
店主「はははっ、じゃあごゆっくり」
千歳「もう、タイミング悪い」
隼鷹「そうだぞぉ」
足柄「あっはは…」
足柄(寂しくはないけど…)
足柄(こんなクリスマスはヤダ)
今回はここまで。
足柄の春は春とともに訪れるのか!
と言うわけで今年中に次の投下ができるかわからないので
良いお年を
乙。無理して恋愛絡めると、大概おかしな方向に進んで収集つかなくなるので足柄には早めにakiramete貰った方がいい
乙です。
なんで時雨と龍驤?って思ったけど、よく考えてみると、2人とも去年からクリスマスグラがある駆逐k・・・ウワナナニスくぁwせdrftgyふじこlp
よ、よいお年を・・・(虫の息)
なんで時雨と龍驤?って思ったけど、よく考えてみると、2人とも去年からクリスマスグラがある駆逐k・・・ウワナナニスくぁwせdrftgyふじこlp
よ、よいお年を・・・(虫の息)
>>198
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>>198 じゃ、時雨は俺が遠慮なく貰ってくわ
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