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    元スレ八幡「一人暮らししてたら雪ノ下さんが転がり込んできた」

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    51 = 1 :

    八幡「駅前なら全部揃いますから」

    陽乃「ふーん」ソッ

    八幡「くっつかないでください、暑いです」

    陽乃「夏は暑いものじゃない」ギュッ

    八幡「暑さ倍増は嫌です」

    陽乃「今は離れてあげるよ」パッ

    八幡「助かります」

    陽乃「洗剤なら薬局とか行くの?」

    八幡「はい、後はスーパーで食材を買おうかと」
    陽乃「食材はあたしに任せてよ、今ご飯作ってるのあたしだし」

    八幡「お願いします」

    陽乃「レッツゴー♪」

    52 = 1 :

    八幡「ただいま」

    陽乃「ただいま」

    八幡「これでしばらくは大丈夫ですね」ガサガサ

    陽乃「ね」ガサガサ

    八幡「冷房つけよ」ピッ
    陽乃「食材冷蔵庫に入れたよー」

    八幡「ありがとうございます」

    陽乃「さてと」ガシッ

    八幡「なんすか?」

    陽乃「さっきは暑いからくっつかれたくなかったんでしょ?今はクーラー入ってるから暑くないじゃない」ムニュムニュ

    八幡「いや、あれは」

    陽乃「えいっ」ドン

    八幡「!」ドサッ

    陽乃「しばらく比企谷君はあたしの抱き枕になってもらうね」スリスリ

    八幡「あの…」ドキドキ

    陽乃「ん?」クンクン

    八幡「汗臭いですよ俺」タジタジ

    陽乃「ん、あたし的にはいい匂いだよ」クンクン

    八幡「恥ずかしいです…」ドキドキ

    陽乃「あたしたちしかいないから大丈夫大丈夫」クンカクンカスーハースーハー

    八幡「…」ドキドキ

    陽乃「…」スーハースーハークンカクンカ

    八幡(ヤバいハズい雪ノ下さんもすげえいい匂い)ドキドキドキドキ

    陽乃「♪」クンカクンカスーハースーハー

    53 :

    はるのん微病みだな

    54 :

    はるのん可愛すぎィ!

    56 :

    八幡「…」

    陽乃「はあ~…」トローン

    八幡(あれ?これってもしかして貞操の危機?)ハッ

    陽乃「このまま簡単に比企谷君を食べちゃえるけど、そうしたらあたし追い出されるんだよね?」コツン

    八幡(か、顔近っ!)バックンバックン…

    陽乃「ふふふ、緊張してるね」ナデナデ

    八幡「あ、あ…」パクパク
    陽乃「あたし雪乃ちゃん大好きだけど、比企谷君の心にいつまでも居られるのは嫌なんだよね」スリスリ

    八幡「…」ドキドキ

    陽乃「だ・か・ら」グイッ
    八幡(ま、また近い!)ビクッ

    陽乃「比企谷君をあたしだけしか見えないようにしてから食べるね?」ニコッ

    八幡「!」ドキッ!

    陽乃「あたしもヴァージンだから安心してね?」ニシシ

    八幡「…」ドキドキ

    陽乃「ねえ比企谷君」パフッ

    八幡「んぶっ!」ムニュムニュ
    陽乃「あたしもすごくドキドキしててさ、聞こえるよね?」ドキドキドキドキ
    八幡(あの雪ノ下さんがこんなに…)

    陽乃「いやあ、本心を出すのは怖いなあ」ブルブル

    八幡「だ、大丈夫です」ギュッ

    陽乃「!」

    八幡「すぐには無理ですけど、いつか絶対あいつのことは忘れますから、ちゃんと雪ノ下さんと向き合いますから、悪いですけど時間を下さい」ポンポン

    陽乃「…」コクリ

    八幡「ありがとうございます」ナデナデ

    57 = 1 :

    八幡「…」

    陽乃「♪」スリスリ

    八幡「暑いです」

    陽乃「クーラーの温度下げたら?」スリスリ

    八幡「地球温暖化防止の為に下げません」

    陽乃「なら暑さを我慢するしかないよね」クンカクンカ

    八幡「エゴだよそれは!」クワッ

    陽乃「ああ、カラオケでたまに掛かったりする…」

    八幡「エコーだよそれは!」

    58 :

    ここまでされたら八幡でもさすがに折れるよな
    ラブラブええぞ

    59 :

    よいぞよいぞ

    60 :

    恋なんて~いわばエゴとエゴの~

    62 :

    姉より妹の方が魅力的だと思うのだけれど

    63 :

    貧乳はお帰りください

    64 :

    ツンツンな妹がいる姉よりも
    はーちゃんって呼んでくれる可愛い天使のような妹がいるわた、姉のほうがいいよね

    66 :

    八幡「すぐには無理ですけど、いつか絶対あいつのことは忘れますから、ちゃんと雪ノ下さんと向き合いますから、悪いですけど時間を下さい」ポンポン

    これって、雪乃完全敗北だな。
    八幡をフッた雪乃が気が変わって八幡に近付こうものなら姉に阻まれるという事かな。

    67 :

    >>66

    68 = 1 :

    陽乃「だけどあたし比企谷君離したくないし」

    八幡「はあ…少しだけですからね」

    陽乃「…ん」スリスリ

    八幡(雪ノ下さん、暑いけど暖かい…)

    陽乃「…」スー

    八幡「寝ちゃったよ…」

    69 = 1 :

    陽乃「…」ダキッ

    八幡(意外と甘えるんだな)

    陽乃「…」スー

    八幡(見れば見るほど雪ノ下だな…っていかんいかん、忘れるんだあいつのことは)ブンブン

    陽乃「…」ムニャムニャ

    八幡(にしても、雪ノ下さんは何か悪いもんでも食ったのか?俺相手に押し掛け妻とか言い出して)ジー

    陽乃「…」スヤスヤ

    八幡(考えたけど分からん、この人から直接聞き出さないといけないよな。となるとこの人の妹にフラれた経緯を話さないとならんだろうし…)

    70 :

    八幡「古傷をなぞるしかないか」ボソッ

    陽乃「んん…?」パチッ

    八幡「あ、すみません起こしましたか」

    陽乃「ん、大丈夫」ゴシゴシ

    八幡(か、可愛い)キュン
    陽乃「ご飯作るね」ムクリ

    八幡「寝起きで大丈夫ですか?」

    陽乃「大丈夫大丈夫」

    八幡「まあ雪ノ下さんなら大丈夫ですね」

    陽乃「ふふふ」サクサクテキパキ

    八幡(寝起き良いな、ってそりゃそうか、いつも俺より早く起きて飯作ってくれてるしな)

    陽乃「♪」ジュー

    八幡(生活費も出してもらいつつ、うまい飯も作ってくれて…)ジーン

    陽乃「♪」グツグツ

    八幡(意外と甘えん坊なところが可愛くて…)

    陽乃「そんなに見つめてどうしたの比企谷君?」ニヤニヤ

    八幡「何でもないですよ」

    陽乃「さてはお姉さんに見とれたなー?」ニシシ

    八幡「どうですかね」フッ
    陽乃「素直じゃないなあ」ブーブー

    八幡(年上の余裕もあるし、すごい人だ)

    74 :

    面白い

    75 :

    陽乃「比企谷君あーん」グイグイ

    八幡「ん?」ヒョイパクヒョイパク

    陽乃「あたしが食べさせてあげる」グイグイ

    八幡「恥ずいっすよ」プイッ

    陽乃「一口だけ、ね?いいでしょ?」グイグイ

    八幡「あ、あーん…」パクッ

    陽乃「ふふふ」ニコニコ

    八幡「…」トギマギ

    陽乃「あーん」ジー

    八幡「…」スッ

    陽乃「ありがと」モキュモキュ

    八幡(恥ずかしい!)プルプル

    陽乃(照れてる比企谷君可愛い)ニヤニヤ

    76 = 1 :

    ピンポーン!

    八幡「また何か送ったんですか?」

    陽乃「いや?比企谷君が受けてくれたので全部だよ?」

    八幡「誰だろ」パタパタ

    ガチャ

    小町「愛しの妹が来たよ☆」キラーン

    八幡「ああ、小町か」

    小町「小町以外に誰か来るわけ…」ハッ

    八幡「?」

    小町「お、お兄ちゃん…」ヨロッ

    八幡「どした?夏バテか?」

    小町「お兄ちゃん女装でも始めたの!?」

    八幡「んなわけねえだろ!」

    小町「だって女物の靴が…」ワナワナ

    八幡「ん?あ…」

    陽乃「聞き覚えがある声だと思ったら妹ちゃんじゃない」

    小町「陽乃さん!?」ガビーン!

    八幡「説明が面倒そうだな…」

    陽乃「まあまあ、小町ちゃんも上がってご飯食べようよ」ニコニコ

    小町「はい、ぜひ」

    77 = 1 :

    陽乃「とまあ、あたしは比企谷君の押し掛け女房なわけだよ」

    小町「え?もう一回言って下さい」ガツガツ

    八幡「すげえ食べっぷりだな」

    陽乃「あたしは比企谷君の押し掛け女房」

    小町「おお…お兄ちゃんに嫁候補がまた…」ブワッ
    八幡「あんまり真に受けるな、核心を明かされていない、油断するなよ」ヒソヒソ

    小町「この際だから陽乃さんに身を任せたら?」ヒソヒソ

    八幡「アホか、全貌も見えないのに迂闊なことが出来るか」ヒソヒソ

    陽乃「聞こえてるよ?」
    八幡「すげえ地獄耳ですね」

    小町「何か隠してるんですか?」

    陽乃「んー、話すにはちょうどいい機会かな」

    八幡「…」

    小町「…」

    陽乃「無理矢理結婚させられるとこだったんだよ、あたし」

    八幡「お見合いとかあの手のやつですか?」

    小町「さすが上流階級…」

    陽乃「そういうこと、相手がしつこくてさ、逃げたんだよ」

    78 = 1 :

    八幡「雪ノ下さんが逃げるほどの相手なんですか?」

    小町「というか陽乃さんのご両親も結婚に賛成してますよねそれ」

    陽乃「会社の経営ってさ、従業員の人生も背負うからそれを守るための重大な決断を迫られることが多いみたいでね?」

    八幡「…」

    小町「…」

    陽乃「会社の利益に大きく関わった取引先には対等なやり取りを、とはいかないんだよね。大体の企業は下手に出るしかない相手がいるわけだよ」

    八幡「つまり」

    陽乃「逆らえない縁談から嫌気が差して逃げて来たってわけだね」

    79 = 1 :

    小町「ドラマでしか聞かないだろうなって思ったら…」

    八幡「なるほどな…」

    陽乃「これを話すとあたしが比企谷君をしたくもない結婚から逃げる理由付けの道具だって思われそうだから、話せなかったんだよ」

    八幡「…」

    陽乃「あたしは比企谷君を誰よりも愛してる。だからほとぼりが冷めるまでは話す気は無かったんだけどね?さすがに誠意に欠けると思って話しました」

    八幡「…昔、つっても一年経ってないんですけどね、雪ノ下さんの妹にフられまして」

    小町「…」

    陽乃「それは雪乃ちゃんから聞いたよ」

    八幡「フられた理由は終ぞ聞けませんでしたけど、俺こんなんでしょ?フられる理由にしては十分だからそこはいいんです」

    陽乃「…」

    小町「お兄ちゃん…」

    八幡「俺をフった後もあいつはいつもと変わらず接してくれて、それでも由比ヶ浜は俺とあいつに何があったのかを察したんでしょうね、すげえ優しいんですよ」

    陽乃「…」

    小町「…」

    八幡「だけどその優しさが辛くて、卒業の日に呼び出された由比ヶ浜に同じ大学だろうがもう他人同士だっつって突き放したんです。他の数少ない俺の関係者も疎遠になりました。」

    陽乃「バカだね…」

    小町「これは小町も凄く怒りました、1ヶ月は口も利きませんでしたし」
    八幡「由比ヶ浜の気持ちを考えずにアホみたいに逃げて殻に籠もった卑怯者の俺に、雪ノ下さんが俺の家に転がり込もうが縁談から逃げようがとやかく言う筋合いが無いし、雪ノ下さんも俺にとやかく言う筋合いもありません」

    小町「ちょっとお兄ちゃん…」

    陽乃「…」

    八幡「…あんたの妹にフられて、由比ヶ浜を突き放して気付かされたことがあります」

    陽乃「あたしも多分縁談から逃げて同じことを気付いたよ」

    八幡・陽乃「人に真剣に向き合わずに逃げると結局独りになる」

    小町「…」

    八幡「高校を逃げるように卒業したら妹にすら1ヶ月も相手にされませんでしたよ」

    陽乃「あたしも、上辺だけの付き合いしかしてなかったから転がり込む先が比企谷君の家だけだったよ」

    八幡「そろそろ半端者をやめないといけませんね」

    陽乃「あたしも、キチンとお断りしてから比企谷君の押し掛け女房をしないとね」

    80 :

    八幡の口調が雪乃にフラれたとはいえ所々乱暴なのが気になる。

    82 :

    八幡「また押し掛けるんですか?」

    陽乃「比企谷君押さないとなびかないじゃない」
    小町「押しても逃げましたけどね」

    陽乃「あたしが逃がすわけ無いでしょ?地獄でも追いかけるよ?」ニコッ

    小町「ですよねー」

    八幡(俺なんでこの人にこんなヤンヤンデレデレされてんの?)

    陽乃「いやあ、最初は比企谷君は雪乃ちゃんの彼氏のつもりでからかってたんだけどさー、比企谷君って攻略超難しいじゃない?気が付いたらあたしの方がメロメロでさー」テヘペロ

    八幡「普通諦めるだろ…」

    小町「変わった男性のご趣味ですね」

    八幡「おい小町、お兄ちゃん泣くぞ」

    陽乃「いやいや、雪乃ちゃんから比企谷君フった話聞いてチャンスだって燃えちゃって、比企谷君に会えないかあちこちうろつき倒してたら比企谷君見つけてさ」

    小町(それストーカーじゃ…)

    八幡「初耳ですよそれ!?」

    陽乃「愛は勝つ!だね!」グッ

    八幡「愛が重い…」

    小町(綺麗なお姉さんじゃなかったら警察沙汰だよ…)

    陽乃「とにかく、今から断って来るねー行ってきまーす」パタン

    小町「…お兄ちゃん」

    八幡「…何だ小町」

    小町「絶対尻に敷かれるよねお兄ちゃん」

    八幡「あえて言わなかったのに何で言っちゃうんだよ!」

    小町「あの人に亭主関白とか出来る人いるの?」
    八幡「いないんじゃね?いたとしても表向きは関白を通してるように見せ掛けてあの人は本懐を遂げるだろうな」

    小町「良い奥さん見つけたね」

    八幡「…まだ早えよ」

    小町「いつかは考えてるんだね」クスクス

    八幡「あの人の妹をきっちり過去にしてからだな」

    小町「相変わらず変なところがマジメだね」

    八幡「まあな」フッ

    83 = 1 :

    八幡「俺も、ツケの清算をしないとな」

    小町「卒業式に呼ばれた側のクセに何も喋らせずに一方的に突き放した代償は高いよ?」

    八幡「陽乃さんが誠意を見せたのに俺だけ足踏みしてられるかよ。行ってくる」パタン

    小町(お姉ちゃんが出来ることになるのかあ、寂しいような嬉しいような。変な感じ)

    84 = 1 :

    八幡「由比ヶ浜」

    結衣「え、な、あ、あ、なななな何?」ワタワタ

    八幡「あの卒業式の日、俺に何を言うつもりだったんだ?」

    結衣「!」

    八幡「思えば呼び出された俺が一方的にお前に言いたい放題言って逃げる形になってたからな、覚えてるなら聞かせてほしい。…遅くなったがちゃんと答えを出す。今この場でな」

    結衣「…」

    86 :

    すげー自分勝手だな

    87 :

    フリーダム八幡
    罪の清算になるかと言ったら微妙だな

    88 :

    清算にはならんだろうが、少なくともしないよりはマシだろう、多分だけどお互いに……これで元通りにはなれんだろうがまあ友達にはなれるかもしれん。

    つか歩き倒して発見して尾行して家を突き止める……美人でなけりゃ……いや美人でもアウトだろこれ。

    89 :

    でもはるのんだからセーフ

    90 :

    はるのん普通に病んでるよな

    91 :

    ゆきのんがはるのん好きすぎただけ

    92 = 1 :

    八幡「すまん、勝手な理屈なのは承知の上だ、それでも聞きたいんだ」

    結衣「あたしもヒッキーから聞きたいことがあるよ」

    八幡「当然答えさせてもらう」

    結衣「…すー…はー…」
    八幡「…」

    結衣「…高校の頃、ヒッキーはゆきのんが好きだったんだよね?」

    八幡「そうだ」

    結衣「今もゆきのん忘れてないよね?」

    八幡「ああ」

    結衣「なら、あの時の言葉は絶対話さない」

    八幡「…そうか」

    結衣「ゆきのんがどんな気持ちでヒッキーの告白を断ったかは分からないけど、ヒッキーはそれすらもしてくれなかったよね?」ポロポロ

    八幡「その上無様にさっさと好き放題言って逃げたよ」

    結衣「引いても押しても逃げるなんてひどいよ…」グスッグスッ

    八幡「すまん…」

    結衣「あたしもズルくてさ…ヒッキーがゆきのんにフられて、あたしにもチャンスがあるって舞い上がってた…」グスッグスッ
    八幡「普通はそうなるだろう、自分を責めるなよ、悪いのは俺だ」

    結衣「あたし…ゆきのんもヒッキーが好きなの知ってたんだよ…」グスッグスッ

    八幡「んなわけないだろ、現に俺は雪ノ下に…」
    結衣「多分、あたしもヒッキーが好きなの知ってたんじゃないかな…」ポロポロ

    八幡「愛情より友情ってやつか…」

    結衣「ゆきのんは優しいから…絶対ヒッキーの告白を断るのを分かってたんだよあたし…」グスッグスッ

    八幡「…」

    結衣「だから、こうなったのも半分はあたしにバチが当たったのかも…」グスッグスッ

    93 = 1 :

    八幡「いいか由比ヶ浜」
    結衣「?」グシグシ

    八幡「お前はさっき自分の事をズルいと言ったがな、お前如きの脳みそで弾き出されたソロバンの結果なんざ卑怯の内に入らん」


    結衣「…」

    八幡「好きな奴が好きだった奴にフられて、それをチャンスに思わない奴はいない」

    結衣「だけど!」

    八幡「雪ノ下と俺が両想いだったとして、それでも由比ヶ浜との友情を取ったのは俺よりもお前を大事に思ったからだろ?」

    結衣「…」

    八幡「中学で散々痛い目を見てきたトラウマが何回もフラッシュバックしながら、俺は雪ノ下雪乃に当たって砕けたんだ」
    結衣「ヒッキー…」

    94 :

    1乙です。いつも楽しみにしてる。

    96 :

    八幡「砕けたが後悔はしてない、大体俺はお前を砕かずに逃げたしな」

    結衣「そこだけは許さないから」

    八幡「許されるつもりはねえよ、気が済むまで殴るなりなんなりとしてくれよ」

    結衣「なら、さ…」ドキドキ

    八幡「言ってくれ、俺に出来る範囲でならなんでもするよ」

    結衣「職場見学くらいの時から始めない?」

    八幡「どういう事だよ?」

    結衣「奉仕部の最初の頃からやり直すの、ヒッキーがゆきのんと難しい話をしてて、あたしが笑ってて…」

    八幡「懐かしいな」

    結衣「ゆきのんは東京の大学に行っちゃったけど、その頃のあたしとゆきのんとヒッキーの三人に戻りたいな」

    八幡「雪ノ下がネックだな…」

    結衣「そこはほら、大学の後に集まったりしてさ、しかも今なら夏休みだしさ!」

    八幡「まあ俺に出来る範囲の事か、分かったよやるよ」

    結衣「ホント!?」

    八幡「あいつの都合を見てからだけどな」

    結衣「連絡先知ってる?あたしが連絡しようか?」

    八幡「ああ大丈夫、雪ノ下さんから聞くよ」

    結衣「え?」ピクッ

    八幡「あ…」

    結衣「どういうことヒッキー?」

    八幡「いや、あの」

    結衣「今の言い方だと陽乃さんと仲良さそうだよね?」

    八幡「仲良しってわけではないぞ、うん」ダラダラダラダラ

    結衣「いやいや、ちょっと前までのあたしとかサキサキへのヒッキーの態度見てたらすごく仲良しじゃない?」

    八幡「ち、ちょっと前にたまたま会ってな…」シドロモドロ

    結衣「たまたま会って?…ヒッキー、陽乃さんにはすぐに会ってすぐにゆきのんの連絡先聞けるって事だよね?」

    陽乃「そりゃ聞けるよ」
    八幡「はぅうぅっ!?」ビクーン!

    結衣「え?陽乃さん?何で?」

    陽乃「だってあたし比企谷君のい」

    八幡「ちょうど良かった陽乃さんんん!雪ノ下の連絡先教えてつかぁさい!」グワッ!

    陽乃「え?あ、うん、はい」

    結衣「ヒッキー」

    八幡「赤外線はどこですか!?」

    陽乃「ここだよ」ツンツン

    八幡「おおそうですか!最近の機械は難しいなあ!」

    97 = 1 :

    結衣「ヒッキー?」ガシッ
    八幡「はい何でございますか」ピシッ

    陽乃「変な八幡君」クスクス
    結衣「聞きたいこといっぱい出来ちゃった、答えてくれるよね?」ニコニコ

    八幡「黙秘権を…」

    結衣「却下」ニコニコ

    八幡「ですよねー」

    結衣「全部話してね、ヒッキー?」ニコニコニコニコ

    陽乃「おーガハマちゃんすごい迫力だー、やるじゃないの」シミジミ

    98 = 1 :

    八幡「…」ズーン

    結衣「話は分かったよ」ムスッ

    陽乃「ふあぁ…」ノビー

    結衣「陽乃さん?ヒッキーの言ってることはホントですか?」

    陽乃「大体は合ってるよー」

    結衣「へえ、大体ですか」

    陽乃「あたしが八幡君の家に住んでるのは合ってるけど、理由は全部じゃないね。押し掛け女房のつもりでもあるから」

    結衣「押し掛け女房!?」ピキッ

    八幡「ああもう…」ガクリ
    陽乃「さっきバッサリお断りしてきた相手から逃げるのはきっかけで元々八幡君の家に押し掛けたくてさー」ニマニマ

    99 :

    糞ガハマ退場しろ


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