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    元スレ京太郎「俺が三年生?」由暉子「ゆきみだいふく、食べませんか?」

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    みんなの評価 : ★★
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    252 = 223 :

    乙です
    豊音が来るとは……
    毎回豊音に入れてた甲斐があった

    256 :

    乙ー
    豊音たのしみー

    257 :

    乙でした
    夜勤上がりのテンションだったせいか、まいるよで吹き出してしまった。悔しい

    259 :

    あねったいさんもう少ししたら始めます

    260 :

    今俺はあねったいを全身に感じてるぜ……蒸し暑いぜ……

    261 :

    あねったいさんと沖縄行きたい

    262 = 1 :

    そんじゃ、投下開始です

    263 :

    まxってたよー

    264 = 1 :



    ・二年、秋、初めての学校祭


    京太郎「もうすぐ学祭で、そのあと選挙か」

    京太郎「出し物の用意にギターの練習、それに久ちゃんのサポート」

    京太郎「地味にやること多いな……」

    京太郎「さて、次の曲は……」ペラ


    「京太郎ー、電話ー!」


    京太郎「あん?」


    「ほら、またあの子からよ。姉帯さんだっけ?」

    京太郎「マジで?」

    「もう、こんなことで嘘なんてつかないわよ」

    京太郎「まあ、そうだよな」

    「はい、保留にしてるから」

    京太郎「ん、サンキュー」

    「しっかりやるのよ!」グッ

    京太郎「なにそのサムズアップ」


    265 = 1 :




    豊音『もしもし、京太郎くんですかっ』

    京太郎「これで違ったらどうするんだよ」

    豊音『あ、京太郎くん!』

    京太郎「元気だったか?」

    豊音『うん、ちょー元気だよー』



    豊音『……学校祭?』

    京太郎「ああ、今週末なんだけどさ」

    豊音『わぁ、楽しそう……』

    京太郎「……もしかして、行ったことないのか?」

    豊音『恥ずかしながらそうなんだ』

    京太郎「じゃあ、来てみるか?」

    豊音『え?』

    京太郎「学校祭。土日のどっちか空いてるならだけどさ」

    豊音『行く! 絶対行く!』

    京太郎「お、おう」


    266 = 1 :




    京太郎「おい、そっちはまだできないのか!?」


    「まだだよ! てか注文多すぎ! なにこれ!?」

    「須賀と竹井さんで客が集まってんだよ!」

    「誰だよメイド&執事喫茶やろうって言ったの!」


    京太郎「参ったな……まさかこんなに人が来るとは」


    一太「うわ、すごい混んでるね」

    267 = 1 :



    京太郎「内木! いいところに」

    一太「はい?」

    京太郎「もう交代時間過ぎてんのに中々抜けられないんだよ」

    一太「この人数じゃね……まさか」

    京太郎「よし、頼んだ」ポン

    一太「やっぱりか!」

    京太郎「それじゃあなっ」タタッ

    一太「あーもう……!」


    「あれ、京太郎は?」


    一太「交代時間過ぎたからって行っちゃったよ」

    「あいつ……」ピキピキ

    一太「あはは……」


    268 = 1 :




    豊音「清澄高校……ここであってるんだよね?」

    豊音「タクシーの運転手さんはすごいなぁ」


    京太郎「悪い悪い、ちょっと遅れちゃったか?」


    豊音「あ、京太郎くんだ」

    京太郎「ちゃんとここまでたどり着けたか。えらいじゃないか」

    豊音「えへへ、タクシーの運転手さんのおかげだよぉ」

    京太郎「いやいや、前は俺が駅まで迎えに行ったからさ」

    豊音「ちなみに今回はバスだよ。ちょー長旅だったよー」

    京太郎「それはそれは……じゃあしっかりエスコートさせてもらおうかな」


    京太郎「それではお手を、お嬢様」


    豊音「わわっ、まるで執事さんみたい」

    京太郎「まぁな、ほら」

    豊音「う、うん……」オズオズ


    269 = 1 :




    京太郎「まずどこ行く?」

    豊音「えっと、よくわからないので京太郎くんにお任せで」

    京太郎「だよな」

    豊音「だよー」グゥ


    豊音「……あ」カァァ


    京太郎「とりあえず何か食べ物でも物色するか」

    豊音「お、お願いします」


    270 = 1 :




    京太郎「ほい、焼きそば」

    豊音「ありがと」

    京太郎「……てかまだ入るのか」

    豊音「余裕だよー」


    京太郎(たこ焼きにお好み焼き、フランクフルト焼きとうもろこしにいももち……他にもなんかあったか?)


    京太郎「結構色々食べたはずなんだけどな……」

    豊音「?」

    京太郎「いや、健啖な女子は見てて気持ちいいよ」

    豊音「あ……もしかしてお見苦しいところ見せちゃったかな?」

    京太郎「だから違うって。この後デザートでもどうだ?」

    豊音「ちょー賛成だよー」


    271 = 1 :




    京太郎「食った食った……もう食えね」ゲプッ

    豊音「大丈夫?」

    京太郎「ああ、平気」

    豊音「無理しないでね?」

    京太郎「だから大丈夫だって」

    豊音「でもでも、私のせいで京太郎くんが楽しめなかったらなーって思うと……」

    京太郎「そう思うんだったら存分に楽しんでくれ。そしたら俺も楽しいからさ」

    豊音「きょ、京太郎くんっ」ガバッ

    京太郎「――っ」サッ


    豊音「……ど、どうしてよけるの?」

    京太郎「いや……嬉しいけど、今それはまずい。頭文字G的な意味で」

    豊音「頭文字G?」

    京太郎「別の呼び方をするなら……G.E.R.O.リヴァースってところかな」

    豊音「わぁ、なんだかかっこいい名前だよー」

    京太郎「まぁ、名前だけはそうかもな……」

    豊音「?」


    272 = 1 :




    京太郎「さて、次は……」

    豊音「うーん……あ、あれどうしたのかな?」


    「どうする? 主演がダウンしちゃったし」

    「どうするもこうするも、代役立ててなんとかするしかないじゃない」

    「ダメよ! イメージに合う人じゃなきゃ絶対台無しになるわ!」

    「……っていう脚本担当の意見だけど」

    「はぁ……」


    京太郎「演劇の主演がいなくて困ってる的な?」

    豊音「演劇かぁ……ちょっと見てみたかったかも」

    京太郎「演劇なぁ……今日はここだけか」

    豊音「まぁ、仕方ないかな」

    京太郎「……」

    273 = 1 :



    京太郎「あの、ちょっといいですか?」


    「はい?」

    京太郎「今日の演劇って、もうできない感じですか?」

    「ああ、ごめんなさいね。ちょっと――」


    「見つけたわっ!」


    京太郎「えっと……俺?」


    「そう、あなたよあなた!」


    「ええっと……」

    「それってまさか……」


    「容姿はまぁ及第点として……何よりも声がぴったりじゃない!」

    274 = 1 :



    豊音「どうしたのかな?」

    京太郎「まぁ、もしかしたら演劇、見れるかもな」

    豊音「本当っ?」

    京太郎「ああ……俺は観客側じゃなくなりそうだけど」


    「てなわけであなた、劇の主役やってくれない?」


    京太郎「わかった」

    「即決……話が早くて助かるわ」

    豊音「京太郎くん?」

    京太郎「待ってろ、最高のステージを見せてやるから」


    275 = 1 :




    京太郎「……」

    「どう? 私の脚本は」

    京太郎「どうもこうも……」


    京太郎「英雄の両親を持ち、幼馴染によくアイアンクローをくらっている」

    京太郎「昼と夜で人格が変わり、悲しみを覚えると死ぬ」

    京太郎「魔法使い派遣会社の社長であり行商人、似顔絵の達人でもある」

    京太郎「天流闘神士であり祓魔師でもあり生身でマッハ20のスピードを出す」

    京太郎「魔女と契約して魔王となり、発掘したロボットにプラストオンしてエルゴフォームで王の柱を放つ勇者」

    京太郎「様々な魔眼、邪眼を保有している」


    「そして決めゼリフは……」


    京太郎「闇の炎に抱かれて消えろ!」

    277 :

    これはひどいwww逆に見てみたいはwww

    278 :

    全部のっければいいてもんじゃねえぞww

    279 = 1 :



    「もうバッチリね!」

    京太郎「いや、なにこのRPGの主人公も真っ青な設定てんこ盛りのキャラ。祓魔師ってマッハ20で動くの?」

    「さらに主人公は実は皇帝の息子で――」

    京太郎「設定の追加はもういいからっ」

    「えー? たしかに劇中じゃ表現できないけど……」

    京太郎「色々突っ込みどころあるけど……社長のくせに行商人とかなにやってんの? しかもロボットにまで乗り込んでるし」

    「大丈夫、主人公の兼業はお約束よ。ほら、裏で世界を救ってる的な」

    京太郎「思いっきり魔王とかいって世界に仇なしてんじゃねーか!」

    「ここに勇者って書いてるでしょ」

    京太郎「にしたって意味不明だろ! なんで魔王が勇者やってるんだよ!」

    「斬新じゃない?」

    京太郎「斬新すぎて破綻しそうだよっ」

    「大丈夫、そこらへんはうまく……ね?」

    京太郎「はぁ……それで、最後の取って付けたかのような魔眼とか邪眼はなに?」

    「ほら、相手に自分の命令を強制したりとか、相手の術式を読み取ったりとか……」

    京太郎「もういい、頭痛くなってきた……」


    280 = 1 :




    「準備はいい?」

    京太郎「どうとでもなれだな」

    「バッチリってことね? うんうん、いいじゃない」

    京太郎「やるって言ったからな」


    豊音「わぁ……」ワクワク


    京太郎「それに、あんなに期待されてたらな」

    「観客の視線で燃え上がる……それでこそ役者よ!」

    京太郎「今日限りのな」

    「さあ、目指しましょう……頂点を!」

    京太郎「……ひょっとして俺は安請け合いをしてしまったのかもしれない」


    281 = 1 :




    京太郎「撃っていいのは撃たれる覚悟があるものだけ……」

    京太郎「貴様らのようなクズは我が世界には不要だ」

    京太郎「闇の炎に抱かれて消えろっ!」



    豊音「京太郎くん、ちょーかっこよかったよー!」キラキラ

    京太郎「そ、そうか?」


    京太郎(俺としては急速に黒歴史が建造されていった気分だけど……)

    282 = 1 :



    豊音「あの決め台詞とか、パニッシュメントディスワールドとか……ちょー憧れるよー」

    京太郎「うん、あくまでフィクションだからな?」

    豊音「あはは、そのぐらいわかってるから大丈夫」

    京太郎「にしても……ちょっと頑張りすぎたか」

    豊音「京太郎くん、お疲れなのかな?」

    京太郎「公演は三回だけだけど、気合入れすぎたかな」

    豊音「だって演技、ちょーすごかったもん。おかげで三回とも見ちゃったよ」

    京太郎「また熱烈なファンを作ってしまったか……」


    豊音「でも……ファンが増えるの、ちょっとやだな」ボソッ


    京太郎「ん?」

    豊音「ううん、なんでもないから」

    京太郎「……心配すんな。帰るまではそばにいるからさ」

    豊音「うん……そうだ、次に行きたいとこがあるんだけど」

    京太郎「わかった、じゃあ移動するか」


    283 = 1 :




    豊音「ここだよ。さっき歩いてる時に見かけたんだ」

    京太郎「休憩所?」

    豊音「疲れたんだったら、いいかなって」

    京太郎「それはいいんだけど……」


    京太郎(なんでこの部屋、こんなカーテンで見えなくしてんの?)

    京太郎(まさか……休憩所って書いてヤリ部屋とか読むわけじゃないよな?)


    豊音「仮眠をとりたい人用にベッドもあるって!」

    京太郎「マジか……アウト気味だな」

    豊音「ほら、入ろ?」グイッ

    京太郎「ちょっ」


    284 = 1 :




    京太郎(なんて俺の杞憂はどこ吹く風、中は普通の休憩所でした)

    京太郎(ベッドって言っても薄いカーテンで仕切られてるだけで変なことはできなさそうだし)

    京太郎(そう、変なことはできないんだよな……)


    豊音「zzz」


    京太郎「なんでそっちが寝てるんだよ」


    豊音「えへへ……きょぉたろーくぅん」モゾモゾ


    京太郎(いや、その寝言外に聞こえてるから。超恥ずかしいから)


    豊音「そこはダメだよぉ」ムニャムニャ


    京太郎(頼むからやめろ! せめて俺の名前は出さないでくれ!)


    豊音「ちょー幸せだよぉ」ニヘラッ

    285 = 1 :



    京太郎「……まぁ」


    京太郎(初めての学校祭ではしゃぎすぎたんだろうな)

    京太郎(多少は大目に見てやるか)


    豊音「そこぉ、ちょー気持ちいいよー」モゾモゾ


    京太郎「……」

    京太郎「やっぱ早く起きてくれ……」



    286 = 1 :

    てなわけで終了です

    安価取りたいんですけど人います?

    289 :

    はい

    291 :

    おるでー

    292 :

    はい

    294 = 263 :

    いるっす

    297 = 1 :

    それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
    セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります

    45分まで 同一IDは省きます

    298 = 293 :

    299 = 287 :

    300 = 295 :

    姫子


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