私的良スレ書庫
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元スレ八幡「なんだ、かわ……川越?」沙希「川崎なんだけど、ぶつよ?」
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だって過去の俺が言うのだ。以前の比企谷八幡がずっと吠えるのだ。
それでいいのかと。それがお前の望みかと。そんなものが比企谷八幡なのかと。
八幡(さて、昼休みである)
八幡(今日も今日とて自販機に寄ったあと例の中庭へ向かう)
八幡(先にベンチに座っていた川崎が俺に気付き、軽く手を振ってきた)
八幡(それに手を上げて応え、俺は川崎の隣に座る)
沙希「はい」
八幡「サンキュ、ほい」
沙希「ん、ありがと」
八幡(すっかり定番化した弁当と飲み物のやり取りを行い、俺は弁当に手をかける)
八幡「そういや明後日どうするか決めたか?」モグモグ
沙希「うん、夜の方を見に行かない?」
八幡「おう、構わねえぞ。その前後の流れはどうする?」
沙希「少し早いかもだけど夕ご飯どっかで食べてから映画館行こ。見終わってからだとちょっと遅いでしょ」
八幡「だな。空腹で映画に集中出来なかったとか嫌だし」
沙希「昼ご飯はあたしが簡単なものを作るからウチで食べてよ。夕ご飯が早いからこっちも早めにする。十一時過ぎくらいでいいかな、そのあたりにウチに来て」
八幡「ん、家族みんなはいいのかそれで?」
八幡(今日も今日とて自販機に寄ったあと例の中庭へ向かう)
八幡(先にベンチに座っていた川崎が俺に気付き、軽く手を振ってきた)
八幡(それに手を上げて応え、俺は川崎の隣に座る)
沙希「はい」
八幡「サンキュ、ほい」
沙希「ん、ありがと」
八幡(すっかり定番化した弁当と飲み物のやり取りを行い、俺は弁当に手をかける)
八幡「そういや明後日どうするか決めたか?」モグモグ
沙希「うん、夜の方を見に行かない?」
八幡「おう、構わねえぞ。その前後の流れはどうする?」
沙希「少し早いかもだけど夕ご飯どっかで食べてから映画館行こ。見終わってからだとちょっと遅いでしょ」
八幡「だな。空腹で映画に集中出来なかったとか嫌だし」
沙希「昼ご飯はあたしが簡単なものを作るからウチで食べてよ。夕ご飯が早いからこっちも早めにする。十一時過ぎくらいでいいかな、そのあたりにウチに来て」
八幡「ん、家族みんなはいいのかそれで?」
沙希「ああ、あたし以外は朝からいないから。比企谷もその方がいいでしょ?」
八幡「キャー、沙希さんたら家族いないスキに男を家に連れ込むなんてだいたーん」
沙希「昼ご飯は米と塩でいい?」
八幡「ごめんなさい」
沙希「まったく…………それはそうと何かリクエストある? 簡単なものって言ったけど別に本格的なものでもいいよ、あたしが作れるなら」
八幡「んー、こう言われると困るだろうけど何でもいいぞ。川崎が作るなら味は保証されてるし、その時の冷蔵庫の中身で作れるものって感じで」
沙希「ん、わかった」
八幡「んで駅前出て適当にぶらついてメシ食って映画って流れか」
沙希「ちょっと、肝心なのが抜けてるよ」
八幡「あ? 何かあったっけ?」
沙希「いや、そもそも週末に会う目的はあたしの膝枕で寝たいってやつでしょ。そのついでで出掛けようって話になってるんじゃないの」
八幡「キャー、沙希さんたら家族いないスキに男を家に連れ込むなんてだいたーん」
沙希「昼ご飯は米と塩でいい?」
八幡「ごめんなさい」
沙希「まったく…………それはそうと何かリクエストある? 簡単なものって言ったけど別に本格的なものでもいいよ、あたしが作れるなら」
八幡「んー、こう言われると困るだろうけど何でもいいぞ。川崎が作るなら味は保証されてるし、その時の冷蔵庫の中身で作れるものって感じで」
沙希「ん、わかった」
八幡「んで駅前出て適当にぶらついてメシ食って映画って流れか」
沙希「ちょっと、肝心なのが抜けてるよ」
八幡「あ? 何かあったっけ?」
沙希「いや、そもそも週末に会う目的はあたしの膝枕で寝たいってやつでしょ。そのついでで出掛けようって話になってるんじゃないの」
八幡「あっ」
沙希「忘れてたんだ…………」
八幡「あ、いや、その…………川崎とお出掛けするってのが楽しみで、つい……すまん」
沙希「…………いいけどね。どうする? しないで出掛ける?」
八幡「いや、寝る。こんな機会滅多にないし」
沙希「そう、わかった……ごちそうさま」
八幡「俺もごちそうさまだ、こんだけ毎日食っても飽きないって地味にすげえよな」
沙希「ふふ、ありがと。で、今日はどうする?」
八幡(川崎は自分の太ももをポンと叩く)
八幡「今日はいいや、明後日の有り難みを大きくしとこう」
沙希「何それ」クスッ
八幡「あー、でも誰が見てるかわかんねえか。恋人のフリはしないとな」
沙希「え?」
八幡「こっち、来いよ」
沙希「…………うん」
八幡(そう言うと川崎は俺の方に寄り、身体をくっつけてくる)
八幡(俺は川崎の肩に手を回し、軽く力を入れた)
沙希「ん…………」
八幡(肩に頭を横に乗せ、体重を完全に預けてくる川崎。そのまま何も会話せずに予鈴が鳴るまで俺達はくっついていた)
沙希「忘れてたんだ…………」
八幡「あ、いや、その…………川崎とお出掛けするってのが楽しみで、つい……すまん」
沙希「…………いいけどね。どうする? しないで出掛ける?」
八幡「いや、寝る。こんな機会滅多にないし」
沙希「そう、わかった……ごちそうさま」
八幡「俺もごちそうさまだ、こんだけ毎日食っても飽きないって地味にすげえよな」
沙希「ふふ、ありがと。で、今日はどうする?」
八幡(川崎は自分の太ももをポンと叩く)
八幡「今日はいいや、明後日の有り難みを大きくしとこう」
沙希「何それ」クスッ
八幡「あー、でも誰が見てるかわかんねえか。恋人のフリはしないとな」
沙希「え?」
八幡「こっち、来いよ」
沙希「…………うん」
八幡(そう言うと川崎は俺の方に寄り、身体をくっつけてくる)
八幡(俺は川崎の肩に手を回し、軽く力を入れた)
沙希「ん…………」
八幡(肩に頭を横に乗せ、体重を完全に預けてくる川崎。そのまま何も会話せずに予鈴が鳴るまで俺達はくっついていた)
一旦ここまで
ジョジョネタ通用し過ぎや
今回はやや甘さが足りないのでお好みで練乳を入れてください
そいではまたノシ
ジョジョネタ通用し過ぎや
今回はやや甘さが足りないのでお好みで練乳を入れてください
そいではまたノシ
八幡(さて、放課後になった)
八幡(いつもならここからさっさと奉仕部部室に一人で向かうのだが、今日は川崎も一緒だ)
八幡(教室を出ようとすると由比ヶ浜も着いてきた)
八幡「三浦達はいいのか? いつも何か喋ってから来てたが」
結衣「うん、大丈夫。行こ」
八幡「ああ」
沙希「はいよ」
八幡(道中は由比ヶ浜が話して俺や川崎が答えるといった身にもならない会話をする。別に嫌というわけじゃない、俺も川崎も楽しんではいる)
八幡(そんなこんなで部室に到着)
八幡「うっす」ガラガラ
結衣「やっはろー!」
沙希「お邪魔するよ」
八幡(三人で入ると雪ノ下と一色がすでにいた)
雪乃「こんにちは」
いろは「先輩方、どうもー」ペコ
八幡(いつもならここからさっさと奉仕部部室に一人で向かうのだが、今日は川崎も一緒だ)
八幡(教室を出ようとすると由比ヶ浜も着いてきた)
八幡「三浦達はいいのか? いつも何か喋ってから来てたが」
結衣「うん、大丈夫。行こ」
八幡「ああ」
沙希「はいよ」
八幡(道中は由比ヶ浜が話して俺や川崎が答えるといった身にもならない会話をする。別に嫌というわけじゃない、俺も川崎も楽しんではいる)
八幡(そんなこんなで部室に到着)
八幡「うっす」ガラガラ
結衣「やっはろー!」
沙希「お邪魔するよ」
八幡(三人で入ると雪ノ下と一色がすでにいた)
雪乃「こんにちは」
いろは「先輩方、どうもー」ペコ
八幡(思い思いに挨拶をして、俺以外は椅子に座る)
雪乃「……比企谷君?」
八幡(雪ノ下が訝しそうに俺を呼ぶ。が、俺はそのまま川崎に話し掛けた)
八幡「川崎、俺はどうしたほうがいい?」
沙希「ん、そうだね……悪いけどさ」
八幡「わかった」
八幡(俺はカバンだけ置いて部室を出ようとする)
結衣「ちょ、ちょっとヒッキー、どこ行くの!?」
八幡「俺がいない方が話しやすいだろ、終わったら携帯で呼んでくれ」
八幡(そう言って俺は部室を出る。どんな事を話すのか気になるといえば気になるが、そこは川崎を信用しよう)
八幡(図書室でも行くか)
雪乃「……比企谷君?」
八幡(雪ノ下が訝しそうに俺を呼ぶ。が、俺はそのまま川崎に話し掛けた)
八幡「川崎、俺はどうしたほうがいい?」
沙希「ん、そうだね……悪いけどさ」
八幡「わかった」
八幡(俺はカバンだけ置いて部室を出ようとする)
結衣「ちょ、ちょっとヒッキー、どこ行くの!?」
八幡「俺がいない方が話しやすいだろ、終わったら携帯で呼んでくれ」
八幡(そう言って俺は部室を出る。どんな事を話すのか気になるといえば気になるが、そこは川崎を信用しよう)
八幡(図書室でも行くか)
すまん、ここまで
元々五人での会話だったけど、ふと『八幡いないほうが良くね?』って思ったんで急遽書き直します
元々五人での会話だったけど、ふと『八幡いないほうが良くね?』って思ったんで急遽書き直します
あの二人ちゃちゃ入れまくるもんねぇ…妥当な判断
少なくともこの話では前科がある だからこそサキサキ呼んできた訳だし
少なくともこの話では前科がある だからこそサキサキ呼んできた訳だし
雪乃「どうぞ」
沙希「ん、ありがと」
沙希(雪ノ下が紅茶を紙コップに入れて差し出してくれた)
沙希(ポットの横にある使ってないティーカップ、あれは比企谷の分なんだろう)
沙希(ここは比企谷の居場所、紙コップのあたしがいるべき場所じゃない…………なんて少し穿ち過ぎだね)コク
沙希「ん、おいし……雪ノ下って紅茶淹れるの上手だよね。あたしと何が違うんだろ?」
いろは「ですよねー、何かコツとかあるんですか?」
雪乃「時間と温度を気にするくらいかしら? といってもお茶系の飲み物はほぼそれに左右されるけれども」
沙希「ふうん、あたしも少し勉強してみようかな」
結衣「えーやめてよ、ただでさえ料理とか上手いサキサキが紅茶まで上手くなったらあたしますます勝てないじゃん」
沙希「勝てないって……別に何かを争って戦ってるわけじゃないでしょ」
結衣「あ、えっと……そ、そうだね!」アセアセ
雪乃「コホン、それじゃ川崎さん、本題に入らせてもらってもいいかしら?」
沙希「ん、いいよ。何でも聞いて」
雪乃「その、比企谷君からあなたが比企谷君の家に泊まったと聞いたわ。あまりいいことではないと思うのだけれど経緯を聞かせてもらえる?」
沙希「ん、ありがと」
沙希(雪ノ下が紅茶を紙コップに入れて差し出してくれた)
沙希(ポットの横にある使ってないティーカップ、あれは比企谷の分なんだろう)
沙希(ここは比企谷の居場所、紙コップのあたしがいるべき場所じゃない…………なんて少し穿ち過ぎだね)コク
沙希「ん、おいし……雪ノ下って紅茶淹れるの上手だよね。あたしと何が違うんだろ?」
いろは「ですよねー、何かコツとかあるんですか?」
雪乃「時間と温度を気にするくらいかしら? といってもお茶系の飲み物はほぼそれに左右されるけれども」
沙希「ふうん、あたしも少し勉強してみようかな」
結衣「えーやめてよ、ただでさえ料理とか上手いサキサキが紅茶まで上手くなったらあたしますます勝てないじゃん」
沙希「勝てないって……別に何かを争って戦ってるわけじゃないでしょ」
結衣「あ、えっと……そ、そうだね!」アセアセ
雪乃「コホン、それじゃ川崎さん、本題に入らせてもらってもいいかしら?」
沙希「ん、いいよ。何でも聞いて」
雪乃「その、比企谷君からあなたが比企谷君の家に泊まったと聞いたわ。あまりいいことではないと思うのだけれど経緯を聞かせてもらえる?」
沙希「ん、わかった。あ、一応オフレコでお願いね。あんた達を信用して話すから」
雪乃「ええ」
結衣「わかった!」
いろは「はい」
沙希「この前の土曜日、あの天気悪かった日、あたし両親と喧嘩しちゃってね。あ、原因は伏せさせてもらうけど」
結衣「え、サキサキが喧嘩!?」
雪乃「珍しいわね。あなたが家族とそんなことをするなんて」
沙希「そうだね、自分でもそう思う。だから止め時もわからなくてどんどんヒートアップしちゃって、こじれたまんまあたしは衝動的に家を飛び出したんだ」
結衣「え……」
沙希「なんかもう頭の中ぐちゃぐちゃになってさ、とにかくそこから逃げ出したかった。財布も携帯も、傘すら持たずにね」
いろは「なるほど、それで先輩のとこに行ったんですね」
沙希「違うよ」
いろは「え?」
沙希「考えなくもなかったけどやっぱり迷惑かけられないって気持ちが先立っちゃってさ、あたしは小さな公園のベンチに座ってた。屋根なんか申し訳程度で役に立たないし、ずぶ濡れになったけど動く気力もなくてそこで震えてたんだ」
結衣「サキサキ…………」
雪乃「ええ」
結衣「わかった!」
いろは「はい」
沙希「この前の土曜日、あの天気悪かった日、あたし両親と喧嘩しちゃってね。あ、原因は伏せさせてもらうけど」
結衣「え、サキサキが喧嘩!?」
雪乃「珍しいわね。あなたが家族とそんなことをするなんて」
沙希「そうだね、自分でもそう思う。だから止め時もわからなくてどんどんヒートアップしちゃって、こじれたまんまあたしは衝動的に家を飛び出したんだ」
結衣「え……」
沙希「なんかもう頭の中ぐちゃぐちゃになってさ、とにかくそこから逃げ出したかった。財布も携帯も、傘すら持たずにね」
いろは「なるほど、それで先輩のとこに行ったんですね」
沙希「違うよ」
いろは「え?」
沙希「考えなくもなかったけどやっぱり迷惑かけられないって気持ちが先立っちゃってさ、あたしは小さな公園のベンチに座ってた。屋根なんか申し訳程度で役に立たないし、ずぶ濡れになったけど動く気力もなくてそこで震えてたんだ」
結衣「サキサキ…………」
沙希「あたしにとって大半だった家族とこうなったならあたしにはもう価値なんかないんだって思っちゃってさ」
結衣「そんなことない! そんなことないよ!」
沙希「ありがと由比ヶ浜。でもその時のあたしは本気でそう思った。そのまま消えてしまえばいいともね。でも…………」
いろは「でも?」
沙希「そこに比企谷が来たんだ」
結衣「え、ヒッキーが?」
沙希「ああ、弟から連絡受けたみたいでね、真っ先にそこに来たよ。都合の良い幻覚かとも疑ったけど寒がってるあたしを抱きしめてくれた。それがやけに暖かくて、恥ずかしいけどあたしはそこで気を失っちゃったんだ」
雪乃「……それで比企谷君は川崎さんを家に連れ込んだのね」
沙希「うん。元々はあたしの家に連れて帰ろうとしたんだけど、あたしが気絶する直前にそれを頑なに嫌がったんだ。だから比企谷の意志じゃないことはわかってほしい」
いろは「はー、なるほど……」
結衣「そんなことない! そんなことないよ!」
沙希「ありがと由比ヶ浜。でもその時のあたしは本気でそう思った。そのまま消えてしまえばいいともね。でも…………」
いろは「でも?」
沙希「そこに比企谷が来たんだ」
結衣「え、ヒッキーが?」
沙希「ああ、弟から連絡受けたみたいでね、真っ先にそこに来たよ。都合の良い幻覚かとも疑ったけど寒がってるあたしを抱きしめてくれた。それがやけに暖かくて、恥ずかしいけどあたしはそこで気を失っちゃったんだ」
雪乃「……それで比企谷君は川崎さんを家に連れ込んだのね」
沙希「うん。元々はあたしの家に連れて帰ろうとしたんだけど、あたしが気絶する直前にそれを頑なに嫌がったんだ。だから比企谷の意志じゃないことはわかってほしい」
いろは「はー、なるほど……」
沙希「そして比企谷はあたしが寝てる間に色々してくれたよ」
結衣「え、い、色々って……?」
沙希「あたしを連れ帰って着替えやら身体を拭いたりやら……ああ、この辺は小町だから勘違いしないでね。そんであたしの親とも連絡を取って、一晩比企谷家にお世話になることになったのさ。これがあの日に泊まることになった真相だよ」
結衣「な、なーんだそういうことだったんだ、それならそうとヒッキーも言ってくれればいいのに」
沙希「いやいや、比企谷も言ってたけどあんた達が比企谷を偏見の目で見てまともに聞いてくれないからでしょ、だからあたしが直接話してるんじゃない」
いろは「へ、偏見だなんてそんな」
沙希「そう? 寝てる間に何かしたとか手を出したとか散々言われたって聞いたけど」
結衣「だ、だって男はみんな送り狼なんだよ! ヒッキーだって男だし!」
雪乃「由比ヶ浜さん、送り狼でなく狼よ。でも言ってることは間違ってないと思うのだけれど」
沙希「…………あんた達さ、比企谷をそんな男だと思ってるの? 寝てる女に悪戯するような男だって」
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
結衣「え、い、色々って……?」
沙希「あたしを連れ帰って着替えやら身体を拭いたりやら……ああ、この辺は小町だから勘違いしないでね。そんであたしの親とも連絡を取って、一晩比企谷家にお世話になることになったのさ。これがあの日に泊まることになった真相だよ」
結衣「な、なーんだそういうことだったんだ、それならそうとヒッキーも言ってくれればいいのに」
沙希「いやいや、比企谷も言ってたけどあんた達が比企谷を偏見の目で見てまともに聞いてくれないからでしょ、だからあたしが直接話してるんじゃない」
いろは「へ、偏見だなんてそんな」
沙希「そう? 寝てる間に何かしたとか手を出したとか散々言われたって聞いたけど」
結衣「だ、だって男はみんな送り狼なんだよ! ヒッキーだって男だし!」
雪乃「由比ヶ浜さん、送り狼でなく狼よ。でも言ってることは間違ってないと思うのだけれど」
沙希「…………あんた達さ、比企谷をそんな男だと思ってるの? 寝てる女に悪戯するような男だって」
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
沙希「あたしは思ってないよ。むしろ思ったら申し訳ない。だって…………」
いろは「……だって?」
沙希「あたしの世話を優先したから、比企谷は風邪を引いちゃったんだから」
結衣「えっ!?」
沙希「着替えさすのも身体を拭くのも、自分のことは構わずに……小町と一緒に世話を焼いてくれて、自分を後回しにしちゃって…………だから比企谷が風邪を引いたのはあたしのせいなの。本人は絶対認めないけど」
雪乃「川崎さん…………」
沙希(知らず知らずあたしの声は震え、雪ノ下が戸惑いながら名前を呼んでくる)
沙希(いけない、感情的になってしまった。このままじゃまた比企谷に迷惑をかけてしまう)
沙希「ごめん、大丈夫だから……ま、そんで一晩お世話になって頭を冷やして、翌朝帰って無事家族と和解した。こんなところさ」
雪乃「そう、御家族との問題がなくなったのはいいことね。でも比企谷君はどうして私達を頼ってくれなかったのかしら? 女性を泊めるなら特に一人暮らしの私なんか最適だとは思うのだけれど」
沙希「それは問題があたしと家族の事だからね。いたずらに多くの人を巻き込むのをあたしが嫌がると思ったんでしょ。事実だし、あの場に比企谷が来なかったらあたしは比企谷にも頼ってない。やや強引に連れられたからこそあたしは比企谷にお世話になることにしたんだ。こんなところだけど他に何か質問ある?」
いろは「……だって?」
沙希「あたしの世話を優先したから、比企谷は風邪を引いちゃったんだから」
結衣「えっ!?」
沙希「着替えさすのも身体を拭くのも、自分のことは構わずに……小町と一緒に世話を焼いてくれて、自分を後回しにしちゃって…………だから比企谷が風邪を引いたのはあたしのせいなの。本人は絶対認めないけど」
雪乃「川崎さん…………」
沙希(知らず知らずあたしの声は震え、雪ノ下が戸惑いながら名前を呼んでくる)
沙希(いけない、感情的になってしまった。このままじゃまた比企谷に迷惑をかけてしまう)
沙希「ごめん、大丈夫だから……ま、そんで一晩お世話になって頭を冷やして、翌朝帰って無事家族と和解した。こんなところさ」
雪乃「そう、御家族との問題がなくなったのはいいことね。でも比企谷君はどうして私達を頼ってくれなかったのかしら? 女性を泊めるなら特に一人暮らしの私なんか最適だとは思うのだけれど」
沙希「それは問題があたしと家族の事だからね。いたずらに多くの人を巻き込むのをあたしが嫌がると思ったんでしょ。事実だし、あの場に比企谷が来なかったらあたしは比企谷にも頼ってない。やや強引に連れられたからこそあたしは比企谷にお世話になることにしたんだ。こんなところだけど他に何か質問ある?」
いろは「じゃあ……はい」
沙希「何?」
いろは「川崎先輩がいた公園に真っ先に先輩が来たって言ってましたけど、先輩はどうして川崎先輩がそこにいるってわかったんですか?」
沙希「…………その質問必要?」
いろは「いえ、必要ではないですけど気になっちゃいまして」
沙希「そう。ま、あたしも知らないけど」
いろは「え?」
沙希「あたしもそれは気になったから聞いたけど、何となくってしか答えてくれなかった。だから知らない。無理に聞くことでもないし」
いろは「そう、ですか」
結衣「あのさ、サキサキ……ちょっとしつこいようだけどヒッキーとは何にもなかったんだよね?」
沙希「何があるっていうのさ?」
結衣「そ、それはその、うう……」
沙希「だいたいあんたらだってあいつと二人きりになることくらいあったでしょ。その時に何かされたの?」
雪乃「あら、私はあんな男に負けるほど弱くはないわよ。それは彼もわかっているから」
結衣「そういえばゆきのん合気道やってるんだっけ?」
沙希「そんなんで勝てるわけないじゃない。比企谷は強いよ」
沙希「何?」
いろは「川崎先輩がいた公園に真っ先に先輩が来たって言ってましたけど、先輩はどうして川崎先輩がそこにいるってわかったんですか?」
沙希「…………その質問必要?」
いろは「いえ、必要ではないですけど気になっちゃいまして」
沙希「そう。ま、あたしも知らないけど」
いろは「え?」
沙希「あたしもそれは気になったから聞いたけど、何となくってしか答えてくれなかった。だから知らない。無理に聞くことでもないし」
いろは「そう、ですか」
結衣「あのさ、サキサキ……ちょっとしつこいようだけどヒッキーとは何にもなかったんだよね?」
沙希「何があるっていうのさ?」
結衣「そ、それはその、うう……」
沙希「だいたいあんたらだってあいつと二人きりになることくらいあったでしょ。その時に何かされたの?」
雪乃「あら、私はあんな男に負けるほど弱くはないわよ。それは彼もわかっているから」
結衣「そういえばゆきのん合気道やってるんだっけ?」
沙希「そんなんで勝てるわけないじゃない。比企谷は強いよ」
いろは「え、先輩が強いって……部活も何もしてないじゃないですか」
沙希「むしろ何もしてないから身体を鍛えてるんでしょ。ぼっちだから一人でやらなきゃいけないことも多いし。そうでなきゃあたしを担いで何十分も雨の中歩き続けるなんて出来やしないって」
いろは「へえー……」
沙希「それに良い腹筋してたしね。同年代ではある方じゃないかな」
結衣「ふ、腹筋って、そんなのいつ見たの!?」
沙希「いつって、泊まった時だよ。自宅にいる男子なんてそんなもん…………ああ、そうか」
雪乃「? 何かしら?」
沙希「あんた達って男兄弟いないんだね。だから男に対する見方があたしと少し違うんだ」
結衣「どーいうこと?」
沙希「いや、これは言ってもわからないだろうからいいよ」
いろは「そう言われると気になるんですけど……」
沙希「ま、とにかく比企谷は見た目じゃわかんないけど結構力はあるよ。腕も贅肉とかそんなについてないし」
いろは「へー、あとで確かめてみましょう」
沙希「ほどほどにね。あたしが言ったことで比企谷に迷惑になるのは嫌だし」
いろは「はーい」
沙希「むしろ何もしてないから身体を鍛えてるんでしょ。ぼっちだから一人でやらなきゃいけないことも多いし。そうでなきゃあたしを担いで何十分も雨の中歩き続けるなんて出来やしないって」
いろは「へえー……」
沙希「それに良い腹筋してたしね。同年代ではある方じゃないかな」
結衣「ふ、腹筋って、そんなのいつ見たの!?」
沙希「いつって、泊まった時だよ。自宅にいる男子なんてそんなもん…………ああ、そうか」
雪乃「? 何かしら?」
沙希「あんた達って男兄弟いないんだね。だから男に対する見方があたしと少し違うんだ」
結衣「どーいうこと?」
沙希「いや、これは言ってもわからないだろうからいいよ」
いろは「そう言われると気になるんですけど……」
沙希「ま、とにかく比企谷は見た目じゃわかんないけど結構力はあるよ。腕も贅肉とかそんなについてないし」
いろは「へー、あとで確かめてみましょう」
沙希「ほどほどにね。あたしが言ったことで比企谷に迷惑になるのは嫌だし」
いろは「はーい」
沙希「こんなもんかな? とりあえずわかってほしいのは、比企谷はちゃんと良識を持ってるってこと、周りが言うほどひどい人間でもないこと、だね」
雪乃「そんなこと……彼のことは良くわかっているわよ」
結衣「うん」
いろは「ですね」
沙希「わかってないよ」
雪乃・結衣・いろは「!」
沙希「ま、あたしもわかってないかもしれないけど…………もういいよね?」
沙希(誰も何も言わないのを確認し、あたしは立ち上がる)
沙希「紅茶、ごちそうさま。あたしはもう引き上げるから比企谷には誰か連絡してやってよ」
沙希(ドアを開けて外に出る。あー、ごめん比企谷……迷惑かけちゃうかもだけどこれは言わせて)
沙希「一応確認しとくけどさ、もし比企谷んちに泊まった時に何かあってもあんた達には関係ないよね?」
沙希(あたしはそう言って反応がある前にドアを閉め、すぐにそこを離れた)
沙希(最低だよね、あたしって…………)
雪乃「そんなこと……彼のことは良くわかっているわよ」
結衣「うん」
いろは「ですね」
沙希「わかってないよ」
雪乃・結衣・いろは「!」
沙希「ま、あたしもわかってないかもしれないけど…………もういいよね?」
沙希(誰も何も言わないのを確認し、あたしは立ち上がる)
沙希「紅茶、ごちそうさま。あたしはもう引き上げるから比企谷には誰か連絡してやってよ」
沙希(ドアを開けて外に出る。あー、ごめん比企谷……迷惑かけちゃうかもだけどこれは言わせて)
沙希「一応確認しとくけどさ、もし比企谷んちに泊まった時に何かあってもあんた達には関係ないよね?」
沙希(あたしはそう言って反応がある前にドアを閉め、すぐにそこを離れた)
沙希(最低だよね、あたしって…………)
八幡(由比ヶ浜からメールが来たので部室に戻ることにした。向かう途中川崎に会う)
八幡「おう、もういいのか」
沙希「うん、適当に話しておいた。えっとね……」
八幡(齟齬がないように会話を確認しておく。またボロが出ても面倒だしな)
沙希「そんなとこかな。あとあんたの筋肉がそれなりだって言ったから確かめてくるかも」
八幡「何をどうしたらそんな会話が出てくるんだよ……」
八幡(女子の会話力はよくわからん)
八幡「ま、いいや、また明日の朝な」
沙希「うん、また明日ね」
八幡「………………」
沙希「………………」
八幡「ちょっとやり直していいか?」
沙希「……うん」
八幡(俺は周りを見渡して人がいないのを確認する)
八幡「また明日な、沙希」
沙希「また明日ね、八幡」
八幡(俺達は微かに笑みを浮かべながらその場を別々に離れた)
八幡「おう、もういいのか」
沙希「うん、適当に話しておいた。えっとね……」
八幡(齟齬がないように会話を確認しておく。またボロが出ても面倒だしな)
沙希「そんなとこかな。あとあんたの筋肉がそれなりだって言ったから確かめてくるかも」
八幡「何をどうしたらそんな会話が出てくるんだよ……」
八幡(女子の会話力はよくわからん)
八幡「ま、いいや、また明日の朝な」
沙希「うん、また明日ね」
八幡「………………」
沙希「………………」
八幡「ちょっとやり直していいか?」
沙希「……うん」
八幡(俺は周りを見渡して人がいないのを確認する)
八幡「また明日な、沙希」
沙希「また明日ね、八幡」
八幡(俺達は微かに笑みを浮かべながらその場を別々に離れた)
ここまで
慰労会っつって飲みに連れ去られたけどんなことするなら普通に休みくれや。金一封やらボーナス査定+はいいことだが、結局終電駄目だし
とりあえず途中途中書いたのを投下。酔ってておかしいとこあるかもしれん。あまりに支離滅裂だったらなかったことにして書き直して投下する。なんかあったら容赦なく指摘してくれると嬉しい
寝る
またノシ
慰労会っつって飲みに連れ去られたけどんなことするなら普通に休みくれや。金一封やらボーナス査定+はいいことだが、結局終電駄目だし
とりあえず途中途中書いたのを投下。酔ってておかしいとこあるかもしれん。あまりに支離滅裂だったらなかったことにして書き直して投下する。なんかあったら容赦なく指摘してくれると嬉しい
寝る
またノシ
アルコールによる酩酊がセンスを研ぎ澄まし
程よく創作を加速させるのだ 乙
程よく創作を加速させるのだ 乙
乙
いろは「へー、あとで確かめてみましょう」
さすがいろはす。堂々のボディタッチ宣言。
いろは「へー、あとで確かめてみましょう」
さすがいろはす。堂々のボディタッチ宣言。
んー、オンオフの考え方が少し気になったが創作意欲がなくなっても困るしやめとく
>>835素晴らしい御意見をお持ちの様だが、sageを知らないのだけは分かった
>>1
べつにおかしな所はないと思う
べつにおかしな所はないと思う
八幡(そんなわけで奉仕部に戻ってきたのだが)
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
八幡(何だこの空気?)
八幡(川崎と何かあったのか? でもあいつは普段通りに見えたし……)
八幡(何か言葉を発しようとした時、珍しくドアがノックされた)
雪乃「どうぞ」
八幡(雪ノ下がいつものような凛とした声で対応し、ドアが開かれた)
義輝「八幡はおるか! 八幡はおるか! 八幡はおるか!」
八幡「ここにいるぞ! …………ってなんで唐突に魏延ネタなんだよ」
義輝「勢いだすまぬ。ところでお主に依頼したいことがあるのだが」
八幡「なんだ、またラノベの添削か?」
義輝「いや、そのう……お主の持ちキャラは確かB+であったよな?」
八幡「何だ格ゲーの方か。またチャレンジモードか?」
義輝「うむ、ランク条件付きなのでな……また相手を頼めないか?」
八幡「今日は予備校あるから無理だ。明日の部活後ならいいぞ」
義輝「おお本当か! では明日頼むぞ! お騒がせしたな皆の者!」
八幡(そう言って部室部室を出ようとする材木座。俺はそれを呼び止める)
八幡「ちょっと待った」
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
八幡(何だこの空気?)
八幡(川崎と何かあったのか? でもあいつは普段通りに見えたし……)
八幡(何か言葉を発しようとした時、珍しくドアがノックされた)
雪乃「どうぞ」
八幡(雪ノ下がいつものような凛とした声で対応し、ドアが開かれた)
義輝「八幡はおるか! 八幡はおるか! 八幡はおるか!」
八幡「ここにいるぞ! …………ってなんで唐突に魏延ネタなんだよ」
義輝「勢いだすまぬ。ところでお主に依頼したいことがあるのだが」
八幡「なんだ、またラノベの添削か?」
義輝「いや、そのう……お主の持ちキャラは確かB+であったよな?」
八幡「何だ格ゲーの方か。またチャレンジモードか?」
義輝「うむ、ランク条件付きなのでな……また相手を頼めないか?」
八幡「今日は予備校あるから無理だ。明日の部活後ならいいぞ」
義輝「おお本当か! では明日頼むぞ! お騒がせしたな皆の者!」
八幡(そう言って部室部室を出ようとする材木座。俺はそれを呼び止める)
八幡「ちょっと待った」
義輝「うん? 何だ?」
八幡「暇な時はちゃんと相手してやるから俺個人への頼み事は今度から電話なりメールなりでしてこい。奉仕部を通さなくていいから」
義輝「は、は、は、八幡がデレた!?」
八幡「デレてねえようるせえな。わかったか?」
義輝「しょ、承知した! 明日の夕方にまた連絡させていただくぞ!」
八幡(最後までうるさいまま材木座は部室を出て行った)
八幡「本当騒がしいやつだなあいつは…………ってどうした?」
八幡(雪ノ下達がぽかんとした表情でこっちを見ていた)
結衣「ヒ、ヒッキー、ちゅうにに対して態度が変わってない?」
八幡「あん? ああ、ちょっとな」
雪乃「どういう心境の変化かしら…………」
八幡「んなもんどうでもいいだろ」
雪乃「それもそうね」
結衣「いいんだ……」
八幡「暇な時はちゃんと相手してやるから俺個人への頼み事は今度から電話なりメールなりでしてこい。奉仕部を通さなくていいから」
義輝「は、は、は、八幡がデレた!?」
八幡「デレてねえようるせえな。わかったか?」
義輝「しょ、承知した! 明日の夕方にまた連絡させていただくぞ!」
八幡(最後までうるさいまま材木座は部室を出て行った)
八幡「本当騒がしいやつだなあいつは…………ってどうした?」
八幡(雪ノ下達がぽかんとした表情でこっちを見ていた)
結衣「ヒ、ヒッキー、ちゅうにに対して態度が変わってない?」
八幡「あん? ああ、ちょっとな」
雪乃「どういう心境の変化かしら…………」
八幡「んなもんどうでもいいだろ」
雪乃「それもそうね」
結衣「いいんだ……」
八幡「で、川崎から話は聞いたか?」
雪乃「ええ……」
結衣「うん……」
いろは「はい……」
八幡「まあ確かにお前らの言う通り俺みたいなのが女子を家に入れるというのは世間体も良くないからな。言いたくなる気持ちはわかる」
結衣「そ、そんなことないって!」
八幡「慰めはいらねえからさ……一応親御さんの許可を得たりとその場で俺にできる最大限の努力はしたつもりなんだ。だからこの話はもう止めてくれ」
いろは「せ、先輩、あの、わたし達は本気で言ってるわけじゃ……」
八幡「いいから。もう蒸し返さないでくれ。終わった事だし当人達がそう言ってるんだから」
いろは「…………はい」
いろは(話も……聞いてもらえないんですね…………)
結衣(ヒッキーはサキサキを本気で心配して雨の中探しに行って……風邪引いてまで頑張ったのに…………)
雪乃(比企谷くんは本来褒められるべきことをしたのに、軽々しく責めたり偉そうに上から目線で窘めたりなんかして……怒って当然に決まっているわ…………)
八幡(あまりヘタに話すとボロが出て二人きりだったこととかバレかねんからな。多少強引でも打ち切らせてもらおう)
雪乃「ええ……」
結衣「うん……」
いろは「はい……」
八幡「まあ確かにお前らの言う通り俺みたいなのが女子を家に入れるというのは世間体も良くないからな。言いたくなる気持ちはわかる」
結衣「そ、そんなことないって!」
八幡「慰めはいらねえからさ……一応親御さんの許可を得たりとその場で俺にできる最大限の努力はしたつもりなんだ。だからこの話はもう止めてくれ」
いろは「せ、先輩、あの、わたし達は本気で言ってるわけじゃ……」
八幡「いいから。もう蒸し返さないでくれ。終わった事だし当人達がそう言ってるんだから」
いろは「…………はい」
いろは(話も……聞いてもらえないんですね…………)
結衣(ヒッキーはサキサキを本気で心配して雨の中探しに行って……風邪引いてまで頑張ったのに…………)
雪乃(比企谷くんは本来褒められるべきことをしたのに、軽々しく責めたり偉そうに上から目線で窘めたりなんかして……怒って当然に決まっているわ…………)
八幡(あまりヘタに話すとボロが出て二人きりだったこととかバレかねんからな。多少強引でも打ち切らせてもらおう)
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
八幡(なんだ? また空気が重苦しくなったぞ? 何か話題を……あ、そうだ)
八幡「そういえば例の川崎からの依頼だけどな、あれ今週で終わりにするわ」
結衣「えっ!?」
八幡「やっぱりあんなの長いこと続けるのは良くないだろ。まだ川崎には話してねえけど」
雪乃「そ、そう、じゃあ明日で終わりにするのね?」
八幡「いや、明後日野暮用で会うからその時に話すわ」
いろは「デ、デートですか?」
八幡「まあデートっちゃあデートかな。対外的には付き合ってる男女が出掛けるわけだし。フリだけど」
雪乃「どこに行く予定なのかしら?」
八幡「いや、どこだっていいだろ」
雪乃「変なところに行かないか心配をしているのよ。早く白状しなさい」
八幡「変なところってなんだよ…………さすがにアニメショップとかには行かねえぞ」
結衣「デートでアニメショップなんて有り得ないでしょ!」
八幡「まあ適当だよ。メシ食ってぶらぶらしようってだけだ」
いろは「うわー、色気がないですね……」
八幡「いいだろ別に」
いろは(まあその方がいいんですけど)
八幡「そういや一色、お前サッカー部はいいのか?」
いろは「あ、そうでした、そろそろ行かないと。では先輩方、失礼しますね」
八幡「おう」
雪乃「ええ」
結衣「またねいろはちゃん」
八幡(一色は慌ただしく出て行った。あいつも忙しいやつだよな……)
結衣「…………」
いろは「…………」
八幡(なんだ? また空気が重苦しくなったぞ? 何か話題を……あ、そうだ)
八幡「そういえば例の川崎からの依頼だけどな、あれ今週で終わりにするわ」
結衣「えっ!?」
八幡「やっぱりあんなの長いこと続けるのは良くないだろ。まだ川崎には話してねえけど」
雪乃「そ、そう、じゃあ明日で終わりにするのね?」
八幡「いや、明後日野暮用で会うからその時に話すわ」
いろは「デ、デートですか?」
八幡「まあデートっちゃあデートかな。対外的には付き合ってる男女が出掛けるわけだし。フリだけど」
雪乃「どこに行く予定なのかしら?」
八幡「いや、どこだっていいだろ」
雪乃「変なところに行かないか心配をしているのよ。早く白状しなさい」
八幡「変なところってなんだよ…………さすがにアニメショップとかには行かねえぞ」
結衣「デートでアニメショップなんて有り得ないでしょ!」
八幡「まあ適当だよ。メシ食ってぶらぶらしようってだけだ」
いろは「うわー、色気がないですね……」
八幡「いいだろ別に」
いろは(まあその方がいいんですけど)
八幡「そういや一色、お前サッカー部はいいのか?」
いろは「あ、そうでした、そろそろ行かないと。では先輩方、失礼しますね」
八幡「おう」
雪乃「ええ」
結衣「またねいろはちゃん」
八幡(一色は慌ただしく出て行った。あいつも忙しいやつだよな……)
ここまで
ちなみに俺は高校時代に可愛くない海老名さんタイプとアニメショップデートをしたことがあります
やっぱり周りからすれば「ねーよ!」って突っ込まれました
またノシ
ちなみに俺は高校時代に可愛くない海老名さんタイプとアニメショップデートをしたことがあります
やっぱり周りからすれば「ねーよ!」って突っ込まれました
またノシ
八幡(相変わらず依頼も来ず、適当にダラダラしてたらいつの間にか下校時間が近付いていた)
雪乃「今日はもう終わりにしましょうか」
結衣「うん。ねーゆきのん、たまにはどっかで夕ご飯食べてかない? あたしんち今日みんな帰るの遅くってさ」
雪乃「そうね……たまにはいいかしら」
結衣「やった! あ、ヒッキーも行こ!」
八幡「いや、俺彼女いるから他の女子とそういうのはちょっと」
結衣「だからフリでしょそれ!」
雪乃「知っている私達に通用する言い訳ではないわよ」
八幡「冗談だ。でもさっきも言ったけど俺は今日予備校あんだよ。誘ってくれたのは嬉しいけど今回はパスな」
雪乃「…………」
結衣「…………」
八幡「? 何だ?」
結衣「ううん! 何でもない! えへへ」
雪乃(比企谷君が……)
結衣(誘ってくれたのは嬉しいって言った!)
八幡「?」
八幡(二人とも何で笑ってんだ? 俺の顔に腐った目以外に何か付いてんの?)
雪乃「今日はもう終わりにしましょうか」
結衣「うん。ねーゆきのん、たまにはどっかで夕ご飯食べてかない? あたしんち今日みんな帰るの遅くってさ」
雪乃「そうね……たまにはいいかしら」
結衣「やった! あ、ヒッキーも行こ!」
八幡「いや、俺彼女いるから他の女子とそういうのはちょっと」
結衣「だからフリでしょそれ!」
雪乃「知っている私達に通用する言い訳ではないわよ」
八幡「冗談だ。でもさっきも言ったけど俺は今日予備校あんだよ。誘ってくれたのは嬉しいけど今回はパスな」
雪乃「…………」
結衣「…………」
八幡「? 何だ?」
結衣「ううん! 何でもない! えへへ」
雪乃(比企谷君が……)
結衣(誘ってくれたのは嬉しいって言った!)
八幡「?」
八幡(二人とも何で笑ってんだ? 俺の顔に腐った目以外に何か付いてんの?)
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