私的良スレ書庫
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元スレ卯月「総選挙50位以内に入れないアイドルはクビ…ですか?」
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「えっ?」
未央ちゃんの、不意を突かれたような声が聞こえました。
私の前に立ってるので、表情は見えません。
「ど、どうして?」
「どうしてもこうしても、そう指示されてるんだ……」
「ユニットが出来てからは、常に3人一緒で練習だって……」
「……」
「わ、私の体調とか気分とか気遣ってるんなら大丈夫だよ」
「……」
「べ、別に落ち込んでなんかないから!」
「……本田」
あ……。
「ま、まだやらせてよ! お願いします!」
「本田、いいか、よく聞け、私だってこれは、不本意だ」
この声色は、聞き覚えがある。
「だけどな、私だって、346プロの被雇用者で、しかるべき仕事をして給料を貰っている立場なんだ」
これは、そう。
「上からの指示には、従わざるを得ない状況だってある……」
子供のワガママを、なだめる時の声色。
「で、でも!」
「本田……」
力強く握りしめたバインダーが、パキリ、と割れた音を立てました。
「あまり、大人を困らせないでくれ」
未央ちゃんの、不意を突かれたような声が聞こえました。
私の前に立ってるので、表情は見えません。
「ど、どうして?」
「どうしてもこうしても、そう指示されてるんだ……」
「ユニットが出来てからは、常に3人一緒で練習だって……」
「……」
「わ、私の体調とか気分とか気遣ってるんなら大丈夫だよ」
「……」
「べ、別に落ち込んでなんかないから!」
「……本田」
あ……。
「ま、まだやらせてよ! お願いします!」
「本田、いいか、よく聞け、私だってこれは、不本意だ」
この声色は、聞き覚えがある。
「だけどな、私だって、346プロの被雇用者で、しかるべき仕事をして給料を貰っている立場なんだ」
これは、そう。
「上からの指示には、従わざるを得ない状況だってある……」
子供のワガママを、なだめる時の声色。
「で、でも!」
「本田……」
力強く握りしめたバインダーが、パキリ、と割れた音を立てました。
「あまり、大人を困らせないでくれ」
……。
未央ちゃんはあの後、私たちに振り返って言いました。
まぁ、しょーがないかー! あっはっは! 今日は帰って自主トレしてるね。
凛ちゃんが、3人一緒じゃないとやりたくない、と抗議したのを、未央ちゃんは強い口調で制止しました。
だめだよ、しぶりん、振り返らず前だけを向く、でしょ。
勝手だけど同情はさ、多分、今の私にとってはマイナスだから。
絶対に追いつくから、ニュージェレーションズは、みんな隣に並んでこそ、だから、ね。
……。
「こ、これってどういうことですか」
前よりも更に頬が削げ落ちたプロデューサーさんに、今後のスケジュールを告げられて、真っ先に呟いた言葉でした。
ニュージェネレーションズとしての、活動がほとんど無い……。
「申し訳ありません、私の努力不足で……」
「ち、違います、プロデューサーさんは、その、とっても頑張ってるじゃないですか!」
最近、返信が返ってくるまでの余白の時間がどんどんと長くなっていく私とプロデューサーさんのLINE。
1時間から、3時間、12時間、1日、2日、3日……。
そんなプロデューサーさんに、頭を下げてなんて、欲しくありませんでした。
「その、何か理由が……」
原因は、薄々わかっていました。
それでも聞かずにはいられませんでした。
「……」
首元に手をあてて、プロデューサーさんは言いました。
「順位が、社内だけでなく業界全体にすでに回り始めているようです」
「社内でも、その、方向転換に乗り出す頃合い、と通達されました……」
「渋谷さんのソロのお仕事は増えてまして、それに伴ってユニットとしての活動は……」
「……」
「……渋谷さんに、先ほどこう、言われました」
「えっ?」
「対等な条件下なんて、でまかせだ、結局初めからある程度人気がある者が勝つようになっているのではないか、と」
「……」
「私も、当初からその点で意見はしてみたのですが、聞き入れられず……」
「……」
「……申し訳ありません」
「……」
じわり、じわりと捻じれていく、私たちの日常。
何が変わっていって……。
何が……。
未央ちゃんはあの後、私たちに振り返って言いました。
まぁ、しょーがないかー! あっはっは! 今日は帰って自主トレしてるね。
凛ちゃんが、3人一緒じゃないとやりたくない、と抗議したのを、未央ちゃんは強い口調で制止しました。
だめだよ、しぶりん、振り返らず前だけを向く、でしょ。
勝手だけど同情はさ、多分、今の私にとってはマイナスだから。
絶対に追いつくから、ニュージェレーションズは、みんな隣に並んでこそ、だから、ね。
……。
「こ、これってどういうことですか」
前よりも更に頬が削げ落ちたプロデューサーさんに、今後のスケジュールを告げられて、真っ先に呟いた言葉でした。
ニュージェネレーションズとしての、活動がほとんど無い……。
「申し訳ありません、私の努力不足で……」
「ち、違います、プロデューサーさんは、その、とっても頑張ってるじゃないですか!」
最近、返信が返ってくるまでの余白の時間がどんどんと長くなっていく私とプロデューサーさんのLINE。
1時間から、3時間、12時間、1日、2日、3日……。
そんなプロデューサーさんに、頭を下げてなんて、欲しくありませんでした。
「その、何か理由が……」
原因は、薄々わかっていました。
それでも聞かずにはいられませんでした。
「……」
首元に手をあてて、プロデューサーさんは言いました。
「順位が、社内だけでなく業界全体にすでに回り始めているようです」
「社内でも、その、方向転換に乗り出す頃合い、と通達されました……」
「渋谷さんのソロのお仕事は増えてまして、それに伴ってユニットとしての活動は……」
「……」
「……渋谷さんに、先ほどこう、言われました」
「えっ?」
「対等な条件下なんて、でまかせだ、結局初めからある程度人気がある者が勝つようになっているのではないか、と」
「……」
「私も、当初からその点で意見はしてみたのですが、聞き入れられず……」
「……」
「……申し訳ありません」
「……」
じわり、じわりと捻じれていく、私たちの日常。
何が変わっていって……。
何が……。
普通に346に残る意味が無くなって行ってるなぁ
社長の悪手にしか見えんが
社長の悪手にしか見えんが
こんだけでかい会社なら業界全体に影響あるだろうし今更移動したところでどうにだってなることはない
これで半分くらいだと思います
今週か来週までには終わらせたい…
WUGは見てないのでネタ被ってたらすいません
今週か来週までには終わらせたい…
WUGは見てないのでネタ被ってたらすいません
面白いが希望が見えぬ・・・
中間の時点でレッスンにまで差が・・・
後はプロデュースでなんとかするしか・・・
資本力がなくてもこの敏腕プロデューサーなら・・・
中間の時点でレッスンにまで差が・・・
後はプロデュースでなんとかするしか・・・
資本力がなくてもこの敏腕プロデューサーなら・・・
乙
最終結果では復活のちゃんみお、というのもご都合っぽくて好みじゃないけど
だからといって閉塞感を残して暗いまま終わるのもなぁ……
着地点難しそうね
最終結果では復活のちゃんみお、というのもご都合っぽくて好みじゃないけど
だからといって閉塞感を残して暗いまま終わるのもなぁ……
着地点難しそうね
1位だろうが最下位だろうが事務所に残るメリット少ない感じがするんだが
961なら上位の引き抜こうと思ってた人に声をかけるチャンスだし場合によっては765や876も動くかもしれないし、315は女性アイドルがゴタゴタしてる間に男性アイドル売り出せるし346が1番危うく感じてしまう
961なら上位の引き抜こうと思ってた人に声をかけるチャンスだし場合によっては765や876も動くかもしれないし、315は女性アイドルがゴタゴタしてる間に男性アイドル売り出せるし346が1番危うく感じてしまう
俺の嫁が100票切ってたら引退する(ただしエアPなので大して変わらない)
移籍して三人で新生ニュージェネレーション!のほうが無理があるでしょ
一応仕事は回ってくる現状だし上位陣は需要高いっぽいし
一応仕事は回ってくる現状だし上位陣は需要高いっぽいし
会社にとっては増えすぎたアイドル削減できて人気あるアイドルに専念できるし上位に残れば仕事回ってくるしむしろ得しかない
というかこの状況で半端に移籍なんかしたらちゃんみお死ぬほど辛いだろ
というかこの状況で半端に移籍なんかしたらちゃんみお死ぬほど辛いだろ
仮にニュージェネ三人が移籍して新天地で頑張るにしても
ちゃんみおは自分が二人の足を引っ張ったという想いをずーっと抱えてしまいそう
ちゃんみおは自分が二人の足を引っ張ったという想いをずーっと抱えてしまいそう
公平じゃないだろうけど公正だよな、結果さえ残せば評価してもらえるんだから
デレマスは競争で稼ぐことができる場所だからね、ちかたないね
嫌ならぬるま湯の765にいくしかないべ
デレマスは競争で稼ぐことができる場所だからね、ちかたないね
嫌ならぬるま湯の765にいくしかないべ
同じ事務所内の選挙だから、選挙結果とトレーナーさんは関係ないのか。
現実では、怪我人が続出したスポーツチームのスポーツドクター全員が
クビになったりするけど…。
現実では、怪我人が続出したスポーツチームのスポーツドクター全員が
クビになったりするけど…。
話そのものは面白いがこれ誰が勝っても空中分解しそう
上位でも次があるかと思えば安心して残れないし
ユニットばらして仕事減ったらしまむーたちの順位も落ちるよね
上位でも次があるかと思えば安心して残れないし
ユニットばらして仕事減ったらしまむーたちの順位も落ちるよね
今までユニットとしてテレビ出てた人達が急に別れて出始めて1人が事務所を辞めたとしたら残った人達も次の時相対的に順位が落ちる可能性があるからユニットの人ほど不利だな
そういえばつけるとしたら346の所属アイドルってどの辺のランクが多いんだろ?
もしアニメが本家の後なら765とか全員Sランクになっちゃうけど
そういえばつけるとしたら346の所属アイドルってどの辺のランクが多いんだろ?
もしアニメが本家の後なら765とか全員Sランクになっちゃうけど
自滅する未来しか見えないが削減後にも上位がちゃんと残るかと削減で人手不足が解消されるかと裏事情が表に漏れないか次第かな
ユニットがあるならユニット全体でランクインが一番理想だが、解体してきたからな。まあ暗い終わりになっても別に構わんが
>>1の状況なら上位のアイドルは移籍やら引き抜きされるわな
イメージの悪い会社にいる理由ないし
イメージの悪い会社にいる理由ないし
実際のモバマスでもある程度人気ある子がプッシュされて順位高い子が露出多くなるんだよな…
>>273
モバマスのアニメはアリーナの翌年以降であることは間違いないので……
羽根P居ない不完全765の可能性はあるけど、秋には戻ってくるし
このやり方って765、876はもちろん、完全に実力で戦う961も敵に回しそうだよね
モバマスのアニメはアリーナの翌年以降であることは間違いないので……
羽根P居ない不完全765の可能性はあるけど、秋には戻ってくるし
このやり方って765、876はもちろん、完全に実力で戦う961も敵に回しそうだよね
>>276
そりゃモバマス界の降格ライン請負人ことナターリアやろ(適当)
そりゃモバマス界の降格ライン請負人ことナターリアやろ(適当)
26位ちゃんの台詞を公式26位に言わせようと思って確認しにいったら肇ちゃんだった
肇ちゃんが酷いこと言うわけない
肇ちゃんが酷いこと言うわけない
いやぁ島村さんはこのまま頑張ってどうぞ
未央は武内Pが一生支えるってよ
未央は武内Pが一生支えるってよ
しまむらさんが武内Pを支えて、武内Pがちゃんみおを支えればいいんじゃね?
Pが抜けようとしたら「ならアイドル部門は畳むしかありませんね?ああ可哀想なアイドルたち」って耳元でちひろが囁きそう
武内P「分かりました……やります。やらせてください」
ちひろ「なら分かってますよねプロデューサー。まずは服を脱いでください」
ちひろ「なら分かってますよねプロデューサー。まずは服を脱いでください」
これは9位という超人気でもギリでもないぱっとしない位置の陰謀によって仕組まれた巧妙な順位争奪戦か
「……」
「……意見した際に、このように、言われました」
あら、だって世の中って往々にしてそういうものじゃない。
生まれた時から不平等で、格差がある。
配られたカードは選びなおせない、振られた賽は止められない。
勝つべき者がいて、負けるべき者がいる。
不条理で不合理にして、条理的で合理的。
でもね、中には勝つべくして負ける者もいて、負けるべくして勝つ者もいる。
ふふ、誰が残るかは、私も少し楽しみなの。
……。
島村さん、本番5分前です、準備お願いします。
舞台袖で、スタッフさんにそう声をかけられる。
薄暗い場所だから、スマートホンの灯りがちかちかして少し目が痛い。
映っているのはみんなとのメッセージ履歴。
──こっちも今度、営業とかPR活動とか色々あるからさ、心配しないで!
未央ちゃんから、既読。
──今回はお互いソロの仕事だね、だけど卯月も未央も傍にいると思って、やるから
凛ちゃんから、既読。
──今日は司会のお仕事です、体調崩していませんか、お互い頑張りましょうね
まゆちゃんへ、未読。
──美味しいお菓子をかな子ちゃんから貰いました、今度持っていきます、あまり無理しないでくださいね
プロデューサーさんへ、未読。
「……」
知らない人ばかりの現場を通されて、楽屋でお喋りする相手もいなくって、転んじゃった時に笑ってくれる人もいない。
スマートホンの電源を切る。
一人ぼっちの感覚が更に深みを増して、私を飲み込もうとする。
「……っ!」
いつも3人一緒にいたから、わからなかった。
弱音一つ吐かないでソロのお仕事をこなす凛ちゃんがどれだけ強い子か。
隣でいつも笑ってくれている未央ちゃんがどれだけ頼もしい子か。
「……」
甘い考え、ってこういうこと、なんでしょうか。
変わってほしくないって思うこと、みんな笑顔でいて欲しいって思うこと。
傍に誰かがいて欲しいって思うこと、一人ぼっちじゃ寂しいって思うこと。
最近いろんなことがいっぺんに起こって、考えているうちに、おいてけぼりになっちゃう感じがする。
「……」
……ダメ、ですよね、こんなクヨクヨしてちゃ。
うん、そうだ、私は変わらないままでいよう。
いなくちゃ。
3人でステージで立った時に、同じ気持ちでいられるように。
憧れてた場所を、ただ遠くから見ていた時とは違うから。
……私に出来ること。
「笑顔、笑顔……!」
笑顔と努力、島村卯月、頑張ります。
舞台から出ると、歓声と眩いライトが私を照らして、先頭にはいつもの男性のファンの方が応援してくれていました。
「……意見した際に、このように、言われました」
あら、だって世の中って往々にしてそういうものじゃない。
生まれた時から不平等で、格差がある。
配られたカードは選びなおせない、振られた賽は止められない。
勝つべき者がいて、負けるべき者がいる。
不条理で不合理にして、条理的で合理的。
でもね、中には勝つべくして負ける者もいて、負けるべくして勝つ者もいる。
ふふ、誰が残るかは、私も少し楽しみなの。
……。
島村さん、本番5分前です、準備お願いします。
舞台袖で、スタッフさんにそう声をかけられる。
薄暗い場所だから、スマートホンの灯りがちかちかして少し目が痛い。
映っているのはみんなとのメッセージ履歴。
──こっちも今度、営業とかPR活動とか色々あるからさ、心配しないで!
未央ちゃんから、既読。
──今回はお互いソロの仕事だね、だけど卯月も未央も傍にいると思って、やるから
凛ちゃんから、既読。
──今日は司会のお仕事です、体調崩していませんか、お互い頑張りましょうね
まゆちゃんへ、未読。
──美味しいお菓子をかな子ちゃんから貰いました、今度持っていきます、あまり無理しないでくださいね
プロデューサーさんへ、未読。
「……」
知らない人ばかりの現場を通されて、楽屋でお喋りする相手もいなくって、転んじゃった時に笑ってくれる人もいない。
スマートホンの電源を切る。
一人ぼっちの感覚が更に深みを増して、私を飲み込もうとする。
「……っ!」
いつも3人一緒にいたから、わからなかった。
弱音一つ吐かないでソロのお仕事をこなす凛ちゃんがどれだけ強い子か。
隣でいつも笑ってくれている未央ちゃんがどれだけ頼もしい子か。
「……」
甘い考え、ってこういうこと、なんでしょうか。
変わってほしくないって思うこと、みんな笑顔でいて欲しいって思うこと。
傍に誰かがいて欲しいって思うこと、一人ぼっちじゃ寂しいって思うこと。
最近いろんなことがいっぺんに起こって、考えているうちに、おいてけぼりになっちゃう感じがする。
「……」
……ダメ、ですよね、こんなクヨクヨしてちゃ。
うん、そうだ、私は変わらないままでいよう。
いなくちゃ。
3人でステージで立った時に、同じ気持ちでいられるように。
憧れてた場所を、ただ遠くから見ていた時とは違うから。
……私に出来ること。
「笑顔、笑顔……!」
笑顔と努力、島村卯月、頑張ります。
舞台から出ると、歓声と眩いライトが私を照らして、先頭にはいつもの男性のファンの方が応援してくれていました。
……。
2回目の中間発表はそれから暫くしてのことで。
ちひろさんが紅茶の注がれたティーカップを2つ置く。
今日は凛ちゃんはソロの演劇の練習、未央ちゃんはラジオ番組の収録。
「島村卯月、さん」
「はい!」
「その、この間の件は、申し訳ありませんでした」
首に手をあてて、プロデューサーさんは言いました。
「この間……?」
「三村さんの、その、お菓子……なのですが、結局受け取れず」
「えっ、そんないいんです! 私ったらお節介で、えへへ」
「……」
ふと、プロデューサーさんが真剣味を帯びた瞳で、私の顔をじぃっと見つめていることに気付きました。
「あの、何でしょうか?」
「少し、安心しました」
「えっ?」
「何でもありません、それでは順位を発表します」
「……」
「島村さんは──」
2回目の中間発表はそれから暫くしてのことで。
ちひろさんが紅茶の注がれたティーカップを2つ置く。
今日は凛ちゃんはソロの演劇の練習、未央ちゃんはラジオ番組の収録。
「島村卯月、さん」
「はい!」
「その、この間の件は、申し訳ありませんでした」
首に手をあてて、プロデューサーさんは言いました。
「この間……?」
「三村さんの、その、お菓子……なのですが、結局受け取れず」
「えっ、そんないいんです! 私ったらお節介で、えへへ」
「……」
ふと、プロデューサーさんが真剣味を帯びた瞳で、私の顔をじぃっと見つめていることに気付きました。
「あの、何でしょうか?」
「少し、安心しました」
「えっ?」
「何でもありません、それでは順位を発表します」
「……」
「島村さんは──」
「……待ってください」
「っ……」
言いかけたプロデューサーさんの口が、そのままの形で止まる。
「あの、先に未央ちゃんと凛ちゃんの順位を教えてくれませんか」
喜ぶのも、悲しむのも、それから。
「……」
プロデューサーさんは、一度目を伏せてから、言いました。
「わかりました」
「……ありがとうございます」
「それでは、渋谷さんの順位から、お伝えいたします」
「……はい」
「渋谷さんの順位は──」
きゅっ、と胸が締め付けられる。
凛ちゃんは、格段にソロのお仕事が増えました。
舞台の主役も決まって、今はその練習に精一杯明け暮れている日々、だそうです。
舞台名は『蒼き魂』。凛ちゃんにピッタリのお仕事ですね。
凛ちゃん、会う機会は減っちゃっても、私、ちゃんと応援してますから。
「……」
凛ちゃん……!
「19位、です」
「っ……」
言いかけたプロデューサーさんの口が、そのままの形で止まる。
「あの、先に未央ちゃんと凛ちゃんの順位を教えてくれませんか」
喜ぶのも、悲しむのも、それから。
「……」
プロデューサーさんは、一度目を伏せてから、言いました。
「わかりました」
「……ありがとうございます」
「それでは、渋谷さんの順位から、お伝えいたします」
「……はい」
「渋谷さんの順位は──」
きゅっ、と胸が締め付けられる。
凛ちゃんは、格段にソロのお仕事が増えました。
舞台の主役も決まって、今はその練習に精一杯明け暮れている日々、だそうです。
舞台名は『蒼き魂』。凛ちゃんにピッタリのお仕事ですね。
凛ちゃん、会う機会は減っちゃっても、私、ちゃんと応援してますから。
「……」
凛ちゃん……!
「19位、です」
>>298
嫌な予感しかしねぇ
嫌な予感しかしねぇ
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