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元スレ穂乃果「最近さ……」
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真姫「なるべく人通りの少ない道を歩いた方がいいわね」
真姫「……(だめ、手……震えないで。怖くない、こんなのμ’sがなくなる恐怖に比べたら全然怖くない!)」
真姫「(もし、もし捕まったら、何をされるのかしら……きっと、ただでは帰られないわよね…)」
真姫「(……殺される?)」ゾクッ
真姫「(だ、だめよ、こんなこと考えちゃ。わたしが捕まえるんだから、見つけたらここに隠し持ってるスタンガンで……)」
真姫「(入学したての時はパパの大きなお世話だと思ってたけど、今はこの上なく役に立ちそう……ありがとう、パパ)」
真姫「(それにしても出てこないわね……、ストーカーってこんなに上手に隠れるものなのかしら)」
真姫「(私のことをストーカーする人なんていなかったりして……)」
真姫「(な、なにがっかりしてるのよ!狙われないことはいいことじゃない!あーもう!早く出てきなさいよーっ!)」
真姫「(もうすぐで大通りに出ちゃうじゃない……今日はもう無理なのかしら……あら、向かいから男の人が…)」
真姫「(まぁでも、ストーカーは後ろから来るものよね、普通にこのまま通り過ぎれば……)」
ポン
真姫「ひ……!?」
『……みーつけた。』
真姫「…!な、なによ……なんか用?
(ふ、普通に正面から来てびっくりしたわ……!落ち着いて、落ち着いて…冷静にならなきゃ)」
『すごいなあ真姫ちゃん。自分を囮に使うなんて』
真姫「!!(バレてる……!どうして!?)」
『そこまでして俺のこと捕まえたかったんだー?
……もし、何かされたらどうするつもりだったの?」
真姫「そ、その時はその時よ!」
『そこに隠してるスタンガンでも使う?』
真姫「……っ!?」
『やっぱりスタンガン持ってたんだ!ちょっとカマかけただけなのに、真姫ちゃんは分かりやすいなー』
真姫「な、何よ馬鹿にして……!私だってやれば出来るんだから!観念なさい!!」
『おー女の子がスタンガン持ってるなんて新鮮でいいね』
真姫「……私を捕まえようとしたこと、後悔してあげるわ……!えいっ……!」
『無駄だよ、真姫ちゃん』
ガシャン!
真姫「……っ!?(スタンガンが……!)」
『ほら、真姫ちゃんの両手首なんて俺の片手で抑えられる。
真姫ちゃんさあ、女と男の力の差体験したことないでしょ、経験が浅すぎるねえ。
海未ちゃんといーっしょ』
真姫「う、海未にも何かしたっていうの!?」
『それにね、真姫ちゃん。勝負事は熱くなっちゃ負けだよ。それを覚えておいたらいい。』
真姫「は、離しなさいよ……!」
『はい、どーぞ?』
パッ
真姫「……え?」
真姫「(こ、こんなあっさり……?)』
『何?このまま離さずに連れ去って欲しかった?』
真姫「そ!そんなわけないでしょ!!何を企んでいるのよ!?」
『なーんにも?俺は"真姫ちゃんには"何もしないって決めてるし』
真姫「……嘘くさいわね」
『俺は嘘はつかないけどね。
本当だよ?"真姫ちゃんには"何にもしない。』
真姫「……(顔は覚えた、レコーダーもポケットの中で動いてる…正常に録音されてるはず……後は今から電話して、ここに警察を呼べば……って、あれ……!?いない!?
いつの間にあんな遠くに!?!?)」
『考え出したら周りが見えないのあまり良くないかもよ、真姫ちゃん?
また、明日でも明後日でも捕まえにおいで。今の時間帯、必ず俺はここを通る。じゃあね真姫ちゃん』
真姫「ま!待ちなさいよ!!!」
真姫「っ……逃した……っ最悪……!!」
…次の日…
真姫「ふぁ……」
真姫「……あまりよく眠れなかったわ…」
真姫「…今日こそ、犯人を捕まえなくちゃね」
真姫ママ「おはよう真姫ちゃん、よく眠れた?」
真姫「おはようママ。……えぇ、まぁまぁね」
真姫ママ「ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「なぁに?」
真姫ママ「真姫ちゃん、家の電話番号誰かに教えたりしてないかしら」
真姫「うちの?…教えた覚えはないけれど。どうしたの?誰かから連絡きたとか?」
真姫ママ「いえ……昨日の夜無言電話が何回も来て、ちょっと迷惑だったのよ。
でも、真姫ちゃんのお友達がそんなことするわけないわよね、ごめんなさいね。」
真姫「……無言電話?」
真姫ママ「やぁね、悪戯かしら」
真姫「(そういえば……にこちゃんに教えたかもしれないけど……にこちゃんが悪戯なんてするわけないわよね)」
真姫「ふぁ……」
真姫「……あまりよく眠れなかったわ…」
真姫「…今日こそ、犯人を捕まえなくちゃね」
真姫ママ「おはよう真姫ちゃん、よく眠れた?」
真姫「おはようママ。……えぇ、まぁまぁね」
真姫ママ「ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「なぁに?」
真姫ママ「真姫ちゃん、家の電話番号誰かに教えたりしてないかしら」
真姫「うちの?…教えた覚えはないけれど。どうしたの?誰かから連絡きたとか?」
真姫ママ「いえ……昨日の夜無言電話が何回も来て、ちょっと迷惑だったのよ。
でも、真姫ちゃんのお友達がそんなことするわけないわよね、ごめんなさいね。」
真姫「……無言電話?」
真姫ママ「やぁね、悪戯かしら」
真姫「(そういえば……にこちゃんに教えたかもしれないけど……にこちゃんが悪戯なんてするわけないわよね)」
真姫ちゃんにはなにもしないが
家族とかにはやっていくってことか………
あの言葉は……!
家族とかにはやっていくってことか………
あの言葉は……!
……部室……
真姫「ほ、穂乃果!」
穂乃果「真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「これ……聞いて、昨日、私犯人を捕まえようとしたの。…失敗したけれど」
穂乃果「……ボイスレコーダー…」
・
・
・
真姫「……と、いうわけよ」
穂乃果「……海未ちゃん、も…何かされたんだ」
真姫「みたいね……」
穂乃果「……真姫ちゃんは?」
真姫「えっ?」
穂乃果「真姫ちゃんは何もされてないの?」
真姫「えぇ……何も、されてないわ。心配してくれてるの?」
穂乃果「そうだよね。だって真姫ちゃんと犯人共犯なんだもんね」
真姫「……ほの、か?何言って、」
穂乃果「犯人が言ってるじゃん、"真姫ちゃんには何もしない"って。」
真姫「そ、それは、」
穂乃果「みんな酷いことされてるのに、それで学校にも来れてないのに、真姫ちゃんだってμ’sの1人なのに、なんで、なんで、"真姫ちゃんには何もしない"の?」
真姫「わ、分からないわよ……」
穂乃果「ねぇ、どうしてμ’sばっかりなの?なんでみんなを傷つけたの?」
真姫「穂乃果、私じゃないわよ……」
穂乃果「……」
真姫「本当よ、穂乃果、ねぇ信じてよ……!」
穂乃果「…………」
真姫「……っ穂乃果、……分かったわ、今日、絶対に捕まえて見せるから。だから、捕まえたら……信じてよね」
バタン
穂乃果「…………何、言ってるんだろ」
穂乃果「真姫ちゃんが、そんなこと……するわけ、ないじゃん……」
穂乃果「もうやだよ…………」
真姫「ほ、穂乃果!」
穂乃果「真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「これ……聞いて、昨日、私犯人を捕まえようとしたの。…失敗したけれど」
穂乃果「……ボイスレコーダー…」
・
・
・
真姫「……と、いうわけよ」
穂乃果「……海未ちゃん、も…何かされたんだ」
真姫「みたいね……」
穂乃果「……真姫ちゃんは?」
真姫「えっ?」
穂乃果「真姫ちゃんは何もされてないの?」
真姫「えぇ……何も、されてないわ。心配してくれてるの?」
穂乃果「そうだよね。だって真姫ちゃんと犯人共犯なんだもんね」
真姫「……ほの、か?何言って、」
穂乃果「犯人が言ってるじゃん、"真姫ちゃんには何もしない"って。」
真姫「そ、それは、」
穂乃果「みんな酷いことされてるのに、それで学校にも来れてないのに、真姫ちゃんだってμ’sの1人なのに、なんで、なんで、"真姫ちゃんには何もしない"の?」
真姫「わ、分からないわよ……」
穂乃果「ねぇ、どうしてμ’sばっかりなの?なんでみんなを傷つけたの?」
真姫「穂乃果、私じゃないわよ……」
穂乃果「……」
真姫「本当よ、穂乃果、ねぇ信じてよ……!」
穂乃果「…………」
真姫「……っ穂乃果、……分かったわ、今日、絶対に捕まえて見せるから。だから、捕まえたら……信じてよね」
バタン
穂乃果「…………何、言ってるんだろ」
穂乃果「真姫ちゃんが、そんなこと……するわけ、ないじゃん……」
穂乃果「もうやだよ…………」
……路地裏……
真姫「今日こそ、捕まえなきゃ……」
真姫「……疑われたのはショックだった、けど」
『どうしたの、浮かない顔して。穂乃果ちゃんに俺と共犯だって疑われた?』
真姫「……っ!?べ、別にそんなことないわ!」
『なーんだ。昨日、ボイスレコーダー使ってたから今日それ穂乃果ちゃんに聞かせて誤解されたのかと思ったけど』
真姫「…………」
『ねぇ、真姫ちゃんはμ’s好き?』
真姫「…何でそんなこと聞くのよ」
『そうだよね、真姫ちゃんの居場所だもんね。大切な場所だよね。』
真姫「私は何も言ってないわよ!」
『じゃあピアノを弾くことは好き?』
真姫「…まぁ、ね」
『……じゃあ、好きなことだけして勉強に身が入らずに成績が思わしくないのを両親に隠してるのはどんな気分?』
真姫「ーーーーー!!!」
『入学当初と比べたら、まぁ今でも順位で見るとかなり健闘してるしけど……かなーり下がったよね。
医学部志望でしょ?君、その今の成績で入れるの?』
真姫「あ、あなたに関係ないでしょ!?」
『あーわかった!医学部にμ’sっていうブランドで入学するんだ?あ、それとも西木野総合病院のコネでも使う?』
真姫「……ふざけないで……!!!」
『おっと、いきなり殴ろうとするなんて怖いなあ真姫ちゃん」
真姫「あなたに何がわかるっていうのよ!!!人を傷つけることしか脳のないあなたに!!どうせあなたニートなんでしょ!?
ははっ、だから簡単にそんなこと言えるんだわ!」
『……きっと今ごろ、君の両親はがっかりしてるだろうなあ。
君のがくっと下がった成績に。』
真姫「今……ごろ……?」
『今日真姫ちゃんが家を出た後、君の家のポストに君の成績表を入れておいたよ』
真姫「ーーーーーーー」
『……人はね、好きなことだけして成功できる人はごく僅かなんだよ真姫ちゃん。』
真姫「っ、っ!」
『さよなら、"元"スクールアイドルμ’sの西木野真姫さん』
真姫「今日こそ、捕まえなきゃ……」
真姫「……疑われたのはショックだった、けど」
『どうしたの、浮かない顔して。穂乃果ちゃんに俺と共犯だって疑われた?』
真姫「……っ!?べ、別にそんなことないわ!」
『なーんだ。昨日、ボイスレコーダー使ってたから今日それ穂乃果ちゃんに聞かせて誤解されたのかと思ったけど』
真姫「…………」
『ねぇ、真姫ちゃんはμ’s好き?』
真姫「…何でそんなこと聞くのよ」
『そうだよね、真姫ちゃんの居場所だもんね。大切な場所だよね。』
真姫「私は何も言ってないわよ!」
『じゃあピアノを弾くことは好き?』
真姫「…まぁ、ね」
『……じゃあ、好きなことだけして勉強に身が入らずに成績が思わしくないのを両親に隠してるのはどんな気分?』
真姫「ーーーーー!!!」
『入学当初と比べたら、まぁ今でも順位で見るとかなり健闘してるしけど……かなーり下がったよね。
医学部志望でしょ?君、その今の成績で入れるの?』
真姫「あ、あなたに関係ないでしょ!?」
『あーわかった!医学部にμ’sっていうブランドで入学するんだ?あ、それとも西木野総合病院のコネでも使う?』
真姫「……ふざけないで……!!!」
『おっと、いきなり殴ろうとするなんて怖いなあ真姫ちゃん」
真姫「あなたに何がわかるっていうのよ!!!人を傷つけることしか脳のないあなたに!!どうせあなたニートなんでしょ!?
ははっ、だから簡単にそんなこと言えるんだわ!」
『……きっと今ごろ、君の両親はがっかりしてるだろうなあ。
君のがくっと下がった成績に。』
真姫「今……ごろ……?」
『今日真姫ちゃんが家を出た後、君の家のポストに君の成績表を入れておいたよ』
真姫「ーーーーーーー」
『……人はね、好きなことだけして成功できる人はごく僅かなんだよ真姫ちゃん。』
真姫「っ、っ!」
『さよなら、"元"スクールアイドルμ’sの西木野真姫さん』
……真姫の家……
真姫ママ「……説明してちょうだい」
真姫「……」
真姫ママ「……真姫ちゃん。」
真姫「こ、今回だけよ!次からちゃんとやるから……っ!!」
真姫ママ「文武両道もできない子だったなんて……ピアノなんて習わせるんじゃなかったわ…」
真姫「……!」
真姫ママ「……あなたからも何か言ってください」
真姫「……パパ、私、」
真姫パパ「アイドルなんて辞めなさい」
真姫「!!!い、嫌よ!私は……!」
真姫パパ「聞けばこの間音ノ木坂で自殺未遂した子は君のグループのメンバーだそうじゃないか。
それだけじゃない、9人のうち1人は退学、4人は登校すらしていないと聞く。
もうすぐ南理事長の娘さんも海外留学だそうだ。」
真姫ママ「あら、なら辞めるいい機会じゃない!
これを機に勉強に専念しましょう真姫ちゃん」
真姫「待っ……!待ってよ2人とも!!私は辞めたくない!」
パシンッ
真姫「……っ、パ…パ……」
真姫パパ「ピアノでも一位になれなかった挙句、勉強でも一位になれないお前に、好きなことをやる資格はない」
真姫「そん……な」
真姫ママ「……登校拒否なんて、なんて情けないのかしら。
そんな人たちだから家に無言電話なんてくるんだわ。
嫌ね、妬みかしら」
真姫「みんなはそんなことしないわ!!!」
真姫ママ「さ、真姫ちゃんお勉強しましょ?」
真姫パパ「明日にでも家と別荘のピアノは売ることにしよう」
真姫「嘘、やめて……!」
真姫ママ「よかったわね、真姫ちゃん、これで将来は安定だわ!」
真姫ママ「……説明してちょうだい」
真姫「……」
真姫ママ「……真姫ちゃん。」
真姫「こ、今回だけよ!次からちゃんとやるから……っ!!」
真姫ママ「文武両道もできない子だったなんて……ピアノなんて習わせるんじゃなかったわ…」
真姫「……!」
真姫ママ「……あなたからも何か言ってください」
真姫「……パパ、私、」
真姫パパ「アイドルなんて辞めなさい」
真姫「!!!い、嫌よ!私は……!」
真姫パパ「聞けばこの間音ノ木坂で自殺未遂した子は君のグループのメンバーだそうじゃないか。
それだけじゃない、9人のうち1人は退学、4人は登校すらしていないと聞く。
もうすぐ南理事長の娘さんも海外留学だそうだ。」
真姫ママ「あら、なら辞めるいい機会じゃない!
これを機に勉強に専念しましょう真姫ちゃん」
真姫「待っ……!待ってよ2人とも!!私は辞めたくない!」
パシンッ
真姫「……っ、パ…パ……」
真姫パパ「ピアノでも一位になれなかった挙句、勉強でも一位になれないお前に、好きなことをやる資格はない」
真姫「そん……な」
真姫ママ「……登校拒否なんて、なんて情けないのかしら。
そんな人たちだから家に無言電話なんてくるんだわ。
嫌ね、妬みかしら」
真姫「みんなはそんなことしないわ!!!」
真姫ママ「さ、真姫ちゃんお勉強しましょ?」
真姫パパ「明日にでも家と別荘のピアノは売ることにしよう」
真姫「嘘、やめて……!」
真姫ママ「よかったわね、真姫ちゃん、これで将来は安定だわ!」
…次の日…
穂乃果「……」
真姫「ごめん、なさい……ほんと、にごめ…勉強、しなきゃ、いけなくて……っ、」
穂乃果「………もう、いいよ。勉強、頑張って…ね、真姫ちゃん」
真姫「……っ、ごめん…っ」
バタン
穂乃果「…………ひとりに、なっちゃった」
穂乃果「あは…ここ、こんなに、広かったかな…」
穂乃果「きっと、真姫ちゃんも、犯人に」
穂乃果「許さない」
……穂乃果の家……
穂乃果「きっと、次は穂乃果なんだと思う」
穂乃果「絶対に捕まえる。……でも、」
穂乃果「もう…μ’sは」
穂乃果「…………」
コンコン
雪穂「お姉ちゃんー?ご飯だよー」
穂乃果「……」
雪穂「お姉ちゃん?寝てるのー?」
雪穂「なんだ、起きてるじゃん!返事ぐらいしてよねー」
穂乃果「…ねぇ、雪穂」
雪穂「ん?なーに?」
穂乃果「お願いが、あるの。」
雪穂「……お姉ちゃん?」
『よく分かったねぇ、俺がにこちゃんの携帯を持ってるって。犯人当てにメール送ってくるなんて驚いたなあ』
穂乃果「……真姫ちゃんが言ってた。家に無言電話がくるって。にこちゃんにしか、番号教えてないのに、って」
『うんうん、さすがμ’sのリーダーだねえ。で、どう?だーれもいない部室は?』
穂乃果「……あなたが、やったんでしょう全部」
『全部って?』
穂乃果「にこちゃんの退学も、凛ちゃんの自殺未遂も……!みんなの登校拒否も!!ことりちゃんの留学だってあなたなんでしょ!?
どうしてこんなことするの!どうしてみんなのこと傷つけたの!!ねぇ!どうしてよ!!!」
『滑稽だなあ穂乃果ちゃん。君は本当に"1人じゃ何も出来ない"んだね』
穂乃果「……そんなこと」
『練習メニューと作詞は海未ちゃん、作曲や別荘の手配は真姫ちゃん、ダンス監督は絵里ちゃん、衣装はことりちゃん。
にこちゃんと花陽ちゃんはアイドル情勢に詳しいから頼りになるよね。凛ちゃんは、身体能力がすごく高くて目を引くパフォーマンスをする。彼女はμ’sの中で1番女の子らしいと思うな。
希ちゃんはいつもみんなのことを見ていてメンタルケアの部分で大きく役立ってる。
……じゃあ君は?君は、何をしてるの?」
穂乃果「…穂乃果は」
『カリスマ性があるのは客観的に見た話。でも、君は普段の練習、生活でなんの役に立ってる?
いつもおかしげな方向に周りを見ずに突っ走り、他人や仲間に迷惑をかける。
君のその傲慢な部分が前回のラブライブ辞退の原因なんじゃないのかな?
自分で勝手に辞めて、結局勝手に戻ってきてさ。
周りの人間をどれだけ振り回したら気が済むんだ?
いつまでも穂乃果ちゃんの我が儘に付き合ってられる友達は本当にいるの?』
穂乃果「そ、それは……それは、自分でも、分かって」
『第一、リーダーとして本当に信用されてたら矢澤にこにも、絢瀬絵里にも、小泉花陽にも星空凛にも相談されていたはずだよね?』
穂乃果「……っ!」
『ましてや、園田海未や南ことりは幼なじみだというのに2人とも穂乃果ちゃんにはなんの相談もなしにμ’sを辞めた。
これがどういうことか分かるかな?
リーダー失格なんだよ、穂乃果ちゃんは。』
穂乃果「もう、やめ……」
『確かに穂乃果ちゃんはすごいよ。廃校阻止のためにアイドルグループ作ってここまでのし上がれるほどの実力をつけたそのリーダーなんだから。
慕われてはいるんだろうねきっと。
でも、それだけ。どんなにメンバーに慕われていようとその中に君を1番に考えられる人間はいない。』
『妹弟のために全ての夢を諦めた矢澤にこ、心から愛してる絢瀬絵里を泥沼に引きずり込んだ東條希、親友の為に心を壊した小泉花陽と星空凛。
娘だけの為に他の犠牲を厭わなかった理事長とその想いに従った南ことり。
μ’sという自分の居場所を守ろうとした西木野真姫。
……あぁ、園田海未だけはもしかしたら君のことを考えていたかもしれない』
穂乃果「う、みちゃん」
『まぁ、でもそんな海未ちゃんに君は今日罵声を浴びせたみたいだけど。
酷いよねぇ、自分を守ってもらってることを知らずに"どうして海未ちゃんまで逃げるの、もうμ’sは穂乃果しかいないんだよ。"なんて。』
穂乃果「ぁ……あ…」
『さぁ行こうか穂乃果ちゃん。君には特別にタネばらしをしてあげる』
……倉庫……
『まず、最初に言っておこう。ここは圏外だ。電話なんてあるわけもない。そして君はこうして手足を縛られている。……逃げることは不可能だよ』
穂乃果「……」
『君をここで壊したら、俺はどこか遠いところへ行こうと思う。どうしても捕まえたかったら探すといい。
それで、μ’sが元通りになるなら、ね』
穂乃果「……早く、話してよ」
『はいはい。せっかちなお姫様だなー。
とりあえずじゃあ動機からいこうか。俺はもともとはUTXの卒業生。
まぁ当然A-RISEを応援してた。
前回のラブライブでも彼女たちは最後まで一生懸命輝いていた。あれは感動だったね。
そして今回のラブライブ。もちろん俺はA-RISEを応援している。だがそこに、前回とは違う邪魔者が入ってきた。
それが君たち、μ’sだよ。』
穂乃果「……」
『最初は邪魔だな、ぐらいにしか思ってなかった。でも1ヶ月ぐらい前に、スクールアイドル通り魔事件を耳にして閃いたんだ。
μ’sを自分の手で潰せば、いいやってね。
そうすれば少なくともA-RISEは予選を突破できる。
ただそれだけの理由だよ。』
穂乃果「…………そんなので、優勝したってA-RISEは喜ばない」
『喜ぶさ。だって事実を"知らない"んだから』
穂乃果「……っ、最低」
『矢澤にこのことは穂乃果ちゃんもこころちゃんたちから聞いて知ってるだろうし……何が聞きたい?』
穂乃果「……理事長も、脅してたのね」
『脅してたなんてひどいなあ、取り引きをしたまでだよ。"南ことりには手を出さない"と。
その代わり矢澤にこの退学手続き書類を偽造してもらい、独自に動いてもらった。それだけだ』
穂乃果「希ちゃんを、襲ったのも」
『もちろん俺だよ。にこちゃんから"貰った"携帯が役に立ったよ。律儀に全員の住所を入れてるからね。家の特定は容易かった。
まぁ、別にレイプまでする気はなかったんだけど、誰かに依存しないと生きていけなくなるほどの精神状態にする必要があったからさ。
一歩間違えば絢瀬絵里と一緒に死のうとするんじゃないかな』
穂乃果「…どうして、花陽ちゃんは来なくなったの
どうして凛ちゃんは自殺未遂なんてしたの」
『簡単なことさ。星空凛が拘束されている画像で小泉花陽を脅し、これ以上被害を大きくしたくなかったら自らの行動で星空凛にμ’sを辞めさせろって言ったんだ。
当然星空凛はそれを知らずに、小泉花陽の言葉を間に受け傷つき手首を切り搬送された。
その後に自殺未遂の件を知り、脅しに使った画像は、アダルトビデオの画像に星空凛の画像を合成したものだと種明かしされた小泉花陽の心も壊れた、というわけ』
『まず、最初に言っておこう。ここは圏外だ。電話なんてあるわけもない。そして君はこうして手足を縛られている。……逃げることは不可能だよ』
穂乃果「……」
『君をここで壊したら、俺はどこか遠いところへ行こうと思う。どうしても捕まえたかったら探すといい。
それで、μ’sが元通りになるなら、ね』
穂乃果「……早く、話してよ」
『はいはい。せっかちなお姫様だなー。
とりあえずじゃあ動機からいこうか。俺はもともとはUTXの卒業生。
まぁ当然A-RISEを応援してた。
前回のラブライブでも彼女たちは最後まで一生懸命輝いていた。あれは感動だったね。
そして今回のラブライブ。もちろん俺はA-RISEを応援している。だがそこに、前回とは違う邪魔者が入ってきた。
それが君たち、μ’sだよ。』
穂乃果「……」
『最初は邪魔だな、ぐらいにしか思ってなかった。でも1ヶ月ぐらい前に、スクールアイドル通り魔事件を耳にして閃いたんだ。
μ’sを自分の手で潰せば、いいやってね。
そうすれば少なくともA-RISEは予選を突破できる。
ただそれだけの理由だよ。』
穂乃果「…………そんなので、優勝したってA-RISEは喜ばない」
『喜ぶさ。だって事実を"知らない"んだから』
穂乃果「……っ、最低」
『矢澤にこのことは穂乃果ちゃんもこころちゃんたちから聞いて知ってるだろうし……何が聞きたい?』
穂乃果「……理事長も、脅してたのね」
『脅してたなんてひどいなあ、取り引きをしたまでだよ。"南ことりには手を出さない"と。
その代わり矢澤にこの退学手続き書類を偽造してもらい、独自に動いてもらった。それだけだ』
穂乃果「希ちゃんを、襲ったのも」
『もちろん俺だよ。にこちゃんから"貰った"携帯が役に立ったよ。律儀に全員の住所を入れてるからね。家の特定は容易かった。
まぁ、別にレイプまでする気はなかったんだけど、誰かに依存しないと生きていけなくなるほどの精神状態にする必要があったからさ。
一歩間違えば絢瀬絵里と一緒に死のうとするんじゃないかな』
穂乃果「…どうして、花陽ちゃんは来なくなったの
どうして凛ちゃんは自殺未遂なんてしたの」
『簡単なことさ。星空凛が拘束されている画像で小泉花陽を脅し、これ以上被害を大きくしたくなかったら自らの行動で星空凛にμ’sを辞めさせろって言ったんだ。
当然星空凛はそれを知らずに、小泉花陽の言葉を間に受け傷つき手首を切り搬送された。
その後に自殺未遂の件を知り、脅しに使った画像は、アダルトビデオの画像に星空凛の画像を合成したものだと種明かしされた小泉花陽の心も壊れた、というわけ』
穂乃果「……っ…海未、ちゃん、はっ」
『あははっ、海未ちゃんはすごく頑張ってたよ?まず俺から幼なじみを守ろうと日々の練習に重ねさらに稽古を積んでいた。
そして俺におびき出され、男の女の実力の差を知り絶望したところで今の穂乃果ちゃんと同じところに縛られた。
そこから取り引きをしたんだよ。
海未ちゃんに全部教えてもいい、そのかわりに高坂雪穂をここに連れてこい、って。』
穂乃果「ーーー!!ゆ…雪、穂!?
雪穂にも何かしたのぉっ!?」
『まぁ最後まで聞いてよ。当然海未ちゃんはその条件を飲まなかった。だから君の妹にはなんの手も出していないよ。
そのまま海未ちゃんはある首輪をつけられた。
3ヶ月外れない、盗撮と盗聴に特化した首輪を、ね。』
穂乃果「じゃ、じゃあ海未ちゃんが家を出てこなかったのって、」
『そう、周りの人間を守るためだよ穂乃果ちゃん』
穂乃果「…わ、わたし、わたし海未ちゃんに酷いこと…」
『西木野真姫も俺を捕まえようと自らを囮にしてわざわざ人通りを少ない道を1人で薄着で歩いてた。
人気のスクールアイドルがリスク高いことするよねぇ。
それだけ彼女にとってはμ’sは守りたい自分の居場所だった。
最も、俺が彼女の家のポストに投函した彼女の成績表によって両親の制圧が加わり勉強しかできなくなってしまったけれどね』
穂乃果「ほ、穂乃果、真姫ちゃんに共犯なんでしょって…言っちゃった……何にも、知らなかった……」
『あははっ、俺と真姫ちゃんが共犯かあ。……μ’s大好きな彼女には出来ないだろうなあ』
穂乃果「……っぅ……ぐす……」
『さて、……どうする穂乃果ちゃん』
穂乃果「……?」
『ここで、大人の遊びでもする?』
穂乃果「…………別に、いいです」
『いいんだ?大人の遊びって何かわからないわけじゃないでしょ?希ちゃんにしたようなことだよ』
穂乃果「もう……いいです。もう、μ’sは元には戻らないし…」
『ふーん……つまんねぇの。もーちょっと頑張ってくれるかと思ったのになー。ま、いっか。』
穂乃果「っ!あ、あの!」
『ん?』
穂乃果「目にまつげが入っちゃて凄く痛くて……!ちょっと目見てもらえませんか……」
『はいはい。全く、手のかかる子だ……。よっ……んー?特になんともなってないけど……、』
『…………は?……かはっ!?』
ドサッ
穂乃果「……許さない」
穂乃果「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないユルさナい、ユルサナい、ゆるさナい……許さない……っ!!!!」
グサッ
穂乃果「お前のせいで!!!!お前の勝手な独りよがりのせいで!!!
穂乃果たちは!!!」
グサッ
穂乃果「返して!返してよ!!!みんなを返して!!!幸せだった頃のμ’sを返してよおおおおっ!!!!!」
グサッ
『な、……ん、で』
穂乃果「ずっと隠してたの!!少しずつロープを切ってたんだよ!分かんなかったでしょ!?分かんなかったよねぇ!そうだよねえ!!!」
グサッグサッ
穂乃果「ぅ……っうあ、」
グサッ
穂乃果「うわああああああああああああ!!!!!!!!!!」
グサッ……
穂乃果「……っ、は、はは……あははっ……は…」
雪穂「……お姉ちゃん」
穂乃果「雪、穂……」
雪穂「本当に、殺してよかったの……」
穂乃果「……だって、この人捕まっても何年かすれば出てくるんでしょ?なのに穂乃果たちはずっと苦しんでなきゃいけないんでしょ?
みんなの為に[ピーーー]しかなかったんだよ。もうそれぐらいしか穂乃果ができることはなかった……っ」
雪穂「…………もうすぐ、警察くるから」
穂乃果「ありがとう……雪穂、お願い、きいてくれて。」
雪穂「驚いたよ。いきなり"今夜人を[ピーーー]から時間が来たら警察を呼んで"なんて……」
穂乃果「……こんな、お姉ちゃんでごめんね」
雪穂「……っ、私は、お姉ちゃんの味方だから、」
穂乃果「……うん」
雪穂「……お姉ちゃ」
穂乃果「雪穂、ありがとう。家に帰って?」
雪穂「で、でも」
穂乃果「お願い」
雪穂「……わかった、っ」
ガシャン……
穂乃果「…………本当は」
穂乃果「……っ、は、はは……あははっ……は…」
雪穂「……お姉ちゃん」
穂乃果「雪、穂……」
雪穂「本当に、殺してよかったの……」
穂乃果「……だって、この人捕まっても何年かすれば出てくるんでしょ?なのに穂乃果たちはずっと苦しんでなきゃいけないんでしょ?
みんなの為に殺すしかなかったんだよ。もうそれぐらいしか穂乃果ができることはなかった……っ」
雪穂「…………もうすぐ、警察くるから」
穂乃果「ありがとう……雪穂、お願い、きいてくれて。」
雪穂「驚いたよ。いきなり"今夜人を殺すから時間が来たら警察を呼んで"なんて……」
穂乃果「……こんな、お姉ちゃんでごめんね」
雪穂「……っ、私は、お姉ちゃんの味方だから、」
穂乃果「……うん」
雪穂「……お姉ちゃ」
穂乃果「雪穂、ありがとう。家に帰って?」
雪穂「で、でも」
穂乃果「お願い」
雪穂「……わかった、っ」
ガシャン……
穂乃果「…………本当は」
本当は。
穂乃果がみんなを助けたかった。
にこちゃんを支えて、
理事長の間違いを悟して
希ちゃんを抱き締めて、
絵里ちゃんに一人で頑張らなくていいよって言いたかった。
花陽ちゃんに、その心は素敵だよって
凛ちゃんに信じる力を取り戻してもらいたかった。
ことりちゃんに戦う勇気をあげて、
海未ちゃんの肩の力を抜かせて、
真姫ちゃんの悩みをきいてあげて…
穂乃果が。
穂乃果が、やらなきゃいけないことだった。
みんなの心が壊れる前に、
誰よりμ’sを始めた穂乃果が気付かなきゃいけなかった。
だから、1番罰を受けなきゃいけないのは穂乃果。
何回刺しても足りない。
どれだけ刺しても足りない。
だってもうそれはただの塊。
塊が起こした事実は消えない。
穂乃果の罪だって消えない。
死ぬ事が、
穂乃果がいなくなることがみんなの救いになるなんて思わない。
でも、穂乃果ももう限界だよ。
だって誰もいない。
だってμ’sがいない。
穂乃果が頑張る理由がどこにもないの。
ごめんね、こんなに弱いリーダーで。
ごめんね、何も出来なくて。
ごめんね、結局殺すことしかできなくて。
ごめんね、みんな。
ごめんね、逃げることしかできなくて。
穂乃果「……ここで、もう全部終わりに、」
穂乃果「……みんな」
穂乃果「海未ちゃん……いつも穂乃果のこと思って叱ってくれてありがとう…頑張ってる海未ちゃんかっこよくて…海未ちゃんの作る詩も、すごく、好き…で…」
穂乃果「ことりちゃん、いつも穂乃果の味方してくれたよね。ことりちゃんの作る衣装可愛くって切るのすごく楽しかったよ。ことりちゃんすごく女の子らしくて、優しくて……」
穂乃果「花陽ちゃん……アイドルの夢、叶えてあげられなくてごめんね…一人で背負わせてごめん…花陽ちゃんの心はすっごく綺麗だよ、頑張り屋さんな花陽ちゃん……」
穂乃果「凛ちゃん、人懐こくて元気で、妹みたいな存在だったなあ……神は短かったけど、μ’sの誰より乙女で可愛かった凛ちゃん……」
穂乃果「意地っ張りで素直じゃない真姫ちゃんがμ’s守るためにいろいろ頑張ってくれてたんだね……嬉しいなあ…
真姫ちゃんの作る曲、本当に大好きだよ……あの時リラックスできるようにって弾いてくれたCD今でも聴いてるよ…」
穂乃果「にこちゃん、ごめんね、本当に何もできなくてごめんね。穂乃果の中でにこちゃんはどんなアイドルよりアイドルだよ。スーパーアイドル通り越してもう宇宙No. 1だよ。
にこちゃん……またアイドル目指して欲しいなあ…」
穂乃果「絵里ちゃん、……絵里ちゃん、一人で頑張らせてごめんね。あんなに思い詰めた絵里ちゃん初めてだったよ。
もっとちゃんと話し聞いてあげたらよかった……
お姉さんだけど少し抜けてて可愛い絵里ちゃん…本当の意味で希ちゃんと幸せになってほしいよ」
穂乃果「希ちゃん……痛かったよね、怖かったよね、……助けてあげられなくてごめんね。穂乃果何にもできなかった。希ちゃんのこと大事なのに……本当にごめんね…
いつもみんなのことみてくれる希ちゃん尊敬してたよ。もっとたくさんお話したかったなあ…」
穂乃果「……いち」
穂乃果「…………に」
穂乃果「さん…」
穂乃果「…よん」
穂乃果「…。……ご」
穂乃果「ろ……く」
穂乃果「……っなな」
穂乃果「はち……」
穂乃果「……きゅ…ぅ」
穂乃果「みゅーず……っ、みゅー……じっく、すた…と」
穂乃果「〜っ……ぅ、う…ぇぐ……っ」
穂乃果「……っ、ばい、ばい…みんな」
穂乃果「……っ」
グッ……!
穂乃果「……?あ、…れ?……!?!?お母、さん…!?」
穂乃果母「この馬鹿穂乃果!!!なんでもかんでも一人で背負ってるんじゃないわよ!!!!」
穂乃果「お、お母さん離して……っ、手、切れてる…血が!」
穂乃果母「こんなのあんたの痛みに比べたらどうってことないわよ……穂乃果、こんなことのために命を捨てるなんてお母さんが許さない。
お腹を痛めてあんたを産んだお母さんが許さない!!」
カラン……
雪穂「もう、包丁はお姉ちゃんには必要ないよ」
穂乃果「ゆ、きほ……なんで、」
雪穂「何も知らない人に、お姉ちゃんを犯罪者扱いされたくなかったから……かな。
証拠もほら、ボイスレコーダーでちゃんと録ってあるし?
……あのまま普通に家にいれるわけないよ。
お父さんは外で警察と話してる」
穂乃果「で、も……でも穂乃果は」
穂乃果母「穂乃果。確かにあんたは人を1人自分の手で殺してしまった。それはこの先一生背負っていかなきゃならない罪よ。
でもね、穂乃果。それが全部間違いだとはお母さんは言わない。
だから、償いなさい。人を殺した罪を。
だけど、誇りなさい。あなたの仲間を想う気持ちを」
穂乃果「……お母さん」
穂乃果母「待ってるから。……いつでも帰ってきていいように。
たとえ人殺しの家族だと言われてもお母さんもお父さんも、雪穂だって戦う。あなたを恥じたりはしない。
だから、生きなさい。
だれより誇りを持って生きなさい。」
穂乃果「……っ、ご、ごめん、なさい……っ!こんな、こんな娘でごめんなさいぃ……っう、ぁ、うああああああああああん!!!!!」
《先ほど入ったニュースです……今日……で……が……》
ゴトッ……
こころ「お、お姉さま、コップ落ちましたよ?」
ここあ「残り少なくてよかったねー……にこにー?」
にこ「う……嘘、でしょ……」
にこ「穂乃果が、……あいつを殺した……?!」
にこ「…………」
にこ「こころ、ここあ、虎太郎」
こころ「はい?」
ここあ「どうしたのにこにー」
虎太郎「?」
にこ「……もう逃げないわ。…今更かもしれないけど、やっぱりにこはアイドルやりたいもの。」
こころ「わたしも、またお姉さまがキラキラしてるところ見たいです!」
ここあ「わたしも!」
虎太郎「みゅーずー」
にこ「……ありがとう、3人とも…」
にこ「じゃあ、行かないとね。」
……希の家……
絵里「……希」
希「なぁん?」
絵里「このままで、いいのかしら私達」
希「まだそんなこと言ってるん?えりちにはウチがいたらいーの。ね?」
絵里「……そうね…」
ピンポーン
希「……ひっ…!?」
絵里「だ、誰よ!?」
ガチャッ
絵里「にこ……!」
にこ「久しぶり、ね。入るわよ」
絵里「ど、どうしてここに、」
希「だ、誰……っ……!…に、にこっち…」
にこ「希、テレビ、見れる?」
希「う、うん小さいのだけど……でもどうして…」
ピッ…
《最新のニュースをおしらせします…………》
希「ニュース……?……!!!あ……!あ…!」
にこ「……あんたもこいつにやられたのね」
絵里「の、希まさか」
希「こ、こいつ……!こいつが……っ!!!」
にこ「今日……そいつは殺されたわ」
希「……え…?」
にこ「そいつは、穂乃果の手によって殺された」
絵里「ま、待ってよにこ……そんなのどこにも書いてないじゃない。第一未成年の殺人は名前が出ないのよ?穂乃果なわけ……」
にこ「……にこにはわかるの。殺したのは穂乃果。
あの子が全部1人でやったことよ。私たちのためにね。」
希「……穂乃果ちゃん」
にこ「ねぇ、希……今すぐ立ち直れなんて、言わないわ。
でも、でもせめて私たちを少しだけ信じてほしい。
このまま、穂乃果だけを苦しめたくない……」
絵里「……ここまで、1人で…。……私、間違ってたのかもしれない…ただ、希をダメにしてたのかもしれない……
希、きいて。私はあなたのことちゃんと愛してるわ。
でもきっとこのままここに閉じこもってちゃいけない。
辛い時にはそばにいるわ。
もう一度歩いてみない?もう一度だけ、せめてμ’sのみんなだけでも信じてみない…?」
希「にこっち……えりち……。……そう、やんな。穂乃果ちゃんの、ために…頑張らんと…。
また、みんなで笑い合えるんかな…」
絵里「えぇ、きっと必ず。」
にこ「ありがとう、2人とも…じゃあ次は花陽のところだけど……」
希「ウチもいく……!」
絵里「私も行くわ」
にこ「…えぇ、3人で行きましょう!」
……花陽の家……
にこ「……それにしても、希の立ち直りが早くてちょっとびっくりしたわ」
希「あはは……ちょっとだけ、ね。このままでいいんかな、ってウチも思ってたん。
考えないようにしても、μ’sのみんなのこと考えてる自分がいて。
……でも当たり前やんな。だってウチμ’sのことが、μ’sのみんなのことがだーいすきなんやもん…簡単に忘れられたりしないよ」
にこ「私もよ。…っとここよね。」
ピンポーン
絵里「……留守かしら」
にこ「…いや、これは居留守ね、ほら、上を見てみなさい」
希「上……?あっ、花陽ちゃんがこっちみて…」
にこ「絵里、ちょっと携帯貸して。私のはその……とられちゃったから」
絵里「構わないわ、はい」
プルルルル……
ガチャ
にこ「花陽?」
花陽『にこちゃん、久しぶりだね……』
にこ「花陽、ニュースみた?」
花陽『うん……殺されちゃったんだってね』
にこ「花陽、きっとあんたもあいつに何かされたのよね?」
花陽『…………』
にこ「言いたくなければ言わなくてもいいわ。でもこれだけ言わせて?μ’s全員、あいつに傷つけられてる。
……こんな言い方は良くないけれど、私たちは仲間よ」
花陽『…………。……あがって?』
にこ「……ありがとう、花陽」
にこ「……それにしても、希の立ち直りが早くてちょっとびっくりしたわ」
希「あはは……ちょっとだけ、ね。このままでいいんかな、ってウチも思ってたん。
考えないようにしても、μ’sのみんなのこと考えてる自分がいて。
……でも当たり前やんな。だってウチμ’sのことが、μ’sのみんなのことがだーいすきなんやもん…簡単に忘れられたりしないよ」
にこ「私もよ。…っとここよね。」
ピンポーン
絵里「……留守かしら」
にこ「…いや、これは居留守ね、ほら、上を見てみなさい」
希「上……?あっ、花陽ちゃんがこっちみて…」
にこ「絵里、ちょっと携帯貸して。私のはその……とられちゃったから」
絵里「構わないわ、はい」
プルルルル……
ガチャ
にこ「花陽?」
花陽『にこちゃん、久しぶりだね……』
にこ「花陽、ニュースみた?」
花陽『うん……殺されちゃったんだってね』
にこ「花陽、きっとあんたもあいつに何かされたのよね?」
花陽『…………』
にこ「言いたくなければ言わなくてもいいわ。でもこれだけ言わせて?μ’s全員、あいつに傷つけられてる。
……こんな言い方は良くないけれど、私たちは仲間よ」
花陽『…………。……あがって?』
にこ「……ありがとう、花陽」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんが……?嘘……」
にこ「あくまで私の推測ではあるけれど……穂乃果しかいないと思うの」
絵里「にこからそれを聞いたら、私たちもいつまでも殻に閉じこもってちゃいけないな、って…」
花陽「……花陽は、無理だよ」
希「どうして…?」
花陽「だって花陽はみんなと違う……花陽は凛ちゃんのこと、自殺に追い込んだの……酷いこと言って傷つけたの……っ」
にこ「……花陽」
花陽「無理だよ……!今更どんな顔して凛ちゃんに会ったらいいの?凛ちゃんだって、こんな最低な花陽のこと許してくれるわけないよ!」
ぎゅうっ……
花陽「の、ぞみちゃ……」
希「……ウチな、もうこの世界にえりち以外いなくていいと思ってたん」
絵里「……」
希「でもな、にこっちに会って、こうやって花陽ちゃんに会ったらみんなに会いたくなっちゃった。
……おかしいよね、でもウチみんなのことやっぱり好きなん。
花陽ちゃんは?花陽ちゃんは凛ちゃんのこと好き?」
花陽「うん、うん……っ大好きだよぉっ……だって花陽の1番の友達なんだもん……!!」
希「じゃあその気持ち、凛ちゃんに伝えに行こう?
きっとね、凛ちゃんも今頃花陽ちゃんに会いたがってるよ」
にこ「親友なんだったら……そんな簡単に崩れたりしないわ」
絵里「心が不安定になっていただけよ……みんな」
にこ「さぁ、凛のところにいきましょ」
花陽「うん……っ!」
……西木野総合病院……
凛「……かよちん」
凛「元気、かなあ……」
『ここやんなあ?』
『ううう……緊張感するよぉ……』
『ちょっと何固まってんのよ!あんたが一番最初に入るんだからね!?』
『じゃあ開けるわよ、せーの』
ガラッ…
花陽「凛ちゃん……っ!!!」
凛「え…?」
ぎゅうっ…!
凛「えっ……え!?かよちん……!?」
花陽「凛ちゃんごめんなさい……っ!!花陽、弱くて!あんな写真に騙されて凛ちゃんのことたくさん傷つけた!
凛ちゃんに言ったこと全部嘘なの……!
本当は好き!凛ちゃんのこと大好き…!!!
本当にごめんねぇ……っ」
凛「……かよちん」
花陽「ぅっ……ぐすっ……ひっ」
凛「わかってたよ、嘘だって。」
花陽「え……?」
凛「凛たちいつから一緒にいると思ってるの?
かよちんのことなんかなーんでも分かっちゃうんだよ」
花陽「凛ちゃ…」
凛「……だから、悲しかった。なんで凛に何も言ってくれないんだろうって。かよちんに凛は必要ないのかなって。
そしたら、自分がどうしたらいいかわからなくなっちゃって……えへへ」
花陽「……っ、ごめんね、凛ちゃんのこと守りたくて、花陽1人で空回りしてた……っ
凛ちゃんこれからも花陽そばにいてっ…花陽には凛ちゃんが必要なの…」
凛「なーに言ってんの」
花陽「……!」
凛「そんなの、当たり前にゃ。」
花陽「凛ちゃん……っ!!だーいすき……っ!!」
凛「凛もかよちんのことだーいすきにゃ!」
にこ「……泣いてんじゃないわよ」
希「だってなんか自分のことのように嬉しくて……うう…」
絵里「下手な映画より感動するわね……ずずっ」
にこ「はぁ……全く……。…さ、真姫ちゃんのところいくわよ。
凛。また来るから早く退院しなさいよね!」
凛「わかったにゃ!」
初見だったがアッサリ犯人死んだな。
もうちょい何かしら置き土産残して死ぬと思ったから拍子抜けって感じかね。
まあ生きててもらっちゃ困るからアッサリ死んだなら所詮その程度の犯人だった、って事か
ラストどうなるか楽しみなんで頑張ってや
もうちょい何かしら置き土産残して死ぬと思ったから拍子抜けって感じかね。
まあ生きててもらっちゃ困るからアッサリ死んだなら所詮その程度の犯人だった、って事か
ラストどうなるか楽しみなんで頑張ってや
少年法で軽減されたとしも
最低でも約5年は居ないといけないからな……
(状況次第ではここから軽減される可能性もあるが……)
最低でも約5年は居ないといけないからな……
(状況次第ではここから軽減される可能性もあるが……)
ガラ…
《……先ほどのニュースに誤りがありました。被害を受けた男性は亡くなっておらず、現在病院で緊急措置を受けている模様です。失礼いたしました…先ほどの……》
にこ「……!」ピク
凛「にこちゃん?」
にこ「凛……それ…」
凛「?ラジオだよ?」
にこ「そうじゃなくて……その、ラジオ、今……」
《幸い被害者の男性は刃物などに強い防刃衣服を着用しており、失血による軽いショック状態ではあるものの、命に別状はないとのことです。
男性を襲った人物はその場に居合わせた16歳の無職少女である可能性が高いとして詳しい状況や原因などの確認を現在行っていますーー……》
希「……う、そ」
花陽「しんで……ない…?」
にこ「あいつ、は……刺されるのを予測してたってこと…?」
絵里「……穂乃果」
凛「?、?、どうしたのみんな……?」
にこ「……っ、殺してやる…!にこが……!!にこが今度こそ殺してやる……っ」
希「に、にこっち!突っ走ったらあかん……!」
ガラッ
ドン!!
にこ「きゃぁ!?」
??「な、なに!?痛いじゃない!……って」
にこ「……!真姫ちゃん……!!」
真姫「…みんな……!?」
ことりちゃんの作った衣装可愛くって切るの楽しかったよ
衣装切り刻んだのかと思ったわ
衣装切り刻んだのかと思ったわ
希「真姫ちゃんも……この、ニュースを?」
真姫「えぇ……おそらく、穂乃果だと思って。……生きてた、みたいだけど」
凛「ねぇ、みんなどうしたの?凛だけ話についていけてない気がするにゃ……」
花陽「凛ちゃん、ごめんね。んー……簡単に言うと、みんなこの男の人に苦しめられて……多分だけど、穂乃果ちゃんが刺しちゃったんだと思う」
凛「穂乃果ちゃんが……じゃ、じゃあこころちゃん達の言ってた男の人って、」
にこ「……そうよ」
凛「ひ、ひどい……かよちんも何かされたの?」
花陽「私は……」
凛「もしかして、凛に嘘のこといっぱい言ったの、この人から凛のこと守るためだったの?」
花陽「……うん…そう、かな。でも、結果的に凛ちゃんを傷つけー」
凛「かよちんのばかっ!!!なんでそんな危ないことするの!?なんで相談してくれなかったの!?」
花陽「で、でも、相談したら凛ちゃんが、」
凛「そんなの関係ないよ!!凛たち友達でしょっ!?
かよちんが悲しかったら凛だって悲しいんだよ!?
……本当に、ばかだよ……」
花陽「ごめんね……」
凛「生きてて……よかった……」
花陽「それは、お互い様だよ。凛ちゃん、……生きててくれて、ありがとう」
凛「えへへ……」
真姫「……そんなことがあったのね」
花陽「ごめんね真姫ちゃん」
真姫「ううん…、でも、私も相談…して欲しかったかな。その……友達、なんだし」
花陽「うん、そうだね。今度からそうする」
凛「うん、凛も!凛も真姫ちゃんだーいすきだから!」
真姫「2人とも…、もう、……あんまり心配かけさせないでよね」
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