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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」揺杏「絶対無敵のラブラブラブ!」

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    301 : ◆fUP.t6 - 2015/03/20(金) 23:36:27.09 ID:9D+QpIDZ0 (+95,+30,-157)
    ニヤニヤした顔は絶妙に可愛いとウザイの中間。

    ならば、と京太郎の胸に湧き上がる悪戯心。

    一つ咳払いをして、真剣な雰囲気を醸し出す。


    「それは……」

    「お、マジで言っちゃう感じ?」


    あくまで、自然に。

    京太郎は無駄に高い演技力で真剣な表情を作り、爽に一歩歩み寄る。


    「京太郎?」

    「……」

    「なんか近くね?」

    「それは……」

    「それは?」


    「爽――お前が、好きだからだよ」



    判定直下ァ
    1~60 「10年早いな」
    61~98 「……マジ?」
    ゾロ目 ???
    302 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:37:06.93 ID:N5RmZFQz0 (+1,+13,-2)
    303 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:37:10.06 ID:AciADJ0bo (+5,+17,-1)
    304 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:38:18.96 ID:MYRxykFmo (+3,+13,-2)
    305 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:47:46.68 ID:yIIrnVgy0 (-4,+7,-2)
    ...マジ?
    306 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:48:28.37 ID:MYRxykFmo (+14,+24,-1)
    冗談ですww
    307 : ◆fUP.t6 - 2015/03/20(金) 23:51:22.49 ID:9D+QpIDZ0 (+95,+30,-188)
    「……マジ?」


    爽が、唾を飲み込む。

    京太郎は構わず、さらに一歩歩み寄る。


    「じ、冗談キツイなー」


    爽が一歩後退、合わせて京太郎も一歩前進。

    そう広くはない部室、そんなことを繰り返しているうちに――


    「……あ」


    背後には壁。

    京太郎は更に逃げ道を塞ぐように、壁に腕をつく。

    あと一歩京太郎が踏み出せば、お互いの距離はゼロになる。


    「き、京太郎……?」


    雰囲気に流されたのか、爽が目を閉じる。

    何を覚悟――または期待しているのか。

    京太郎は、そんな彼女の頰を――


    「うりゃっ」

    「ぐえっ」


    思いっきり摘んでやった。

    いつも麻雀でボロ負けしている姉貴分への悪戯は大成功。

    凄まじい達成感である。
    308 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:51:54.33 ID:MHLSYbwto (+22,+29,-3)
    これはぐーぱんが許可される
    309 : 以下、名無しにか - 2015/03/20(金) 23:53:23.14 ID:d0cjiBGD0 (+22,+29,-14)
    うん、ボコられても文句は言えないw
    310 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 00:02:11.10 ID:USmtY4je0 (+30,+30,-192)
    「ベッタベタな手に引っかかったなぁ」

    「な、おま――!」


    目をパチクリさせて、ようやく真実に気が付いた爽の頰がみるみるうちに赤く染まる。

    その表情は怒り――というよりは羞恥。


    「すっげーレアなもん見れたわ。写メ撮っとけば――ぐほっ!?」


    調子に乗っていたら鳩尾に突き刺さる爽の拳。

    その衝撃は、ガタイの差にも関わらず京太郎に痛烈なダメージを与えた。


    「……ったく」


    蹲る京太郎を見下ろして、爽は胸を撫で下ろした。

    高まる鼓動は何のせいか。

    浮かんできた思考を気のせいだと振り払い、爽は部活の準備のために自動卓に向かった。


    未だ熱の下がらぬ頰を、片手で扇いで。
    311 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:03:28.54 ID:fvEJekpwo (+19,+29,-2)
    当然の報いだな
    312 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:04:10.86 ID:9cQvVIXco (+28,+30,-18)
    ここまでは割りと普通のラブコメ
    ここからが本当の地獄だ
    安価なら下
    313 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:06:48.49 ID:vrifvU0m0 (+24,+29,-9)
    これが自分の生活スペースに地雷を埋め込むスタイルである
    314 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 00:11:07.32 ID:USmtY4je0 (+89,+29,-21)
    今回はここまででー


    一応全員出揃ったけどそろそろかなぁ
    あ、ちなみに有珠山編は全国編とかやる予定ないです
    彼女たちを集中して書きたいので


    それでは、お付き合いありがとうございました!
    315 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:11:41.47 ID:1m7jkaSCo (-5,+6,-2)
    316 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:11:41.55 ID:SgfRTHAV0 (+0,+12,-1)
    おつおつー
    317 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:11:44.94 ID:fvEJekpwo (+0,+10,+0)
    乙です
    318 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:11:57.87 ID:EWWvPGcDO (-5,+6,-2)
    319 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:12:57.77 ID:VkPGHJ+3o (+19,+29,-7)

    そろそろ病んでくる頃合か
    320 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 00:13:04.15 ID:lesaiXHno (-4,+10,+0)
    乙です
    321 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 01:06:02.42 ID:yleitSlgo (+12,+27,-1)
    おつちゅ
    322 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 12:08:15.87 ID:USmtY4je0 (+98,+30,-200)
    S「絹ちゃんって結構アブなそうな感じ」

    K「確かに。無意識に色々ちょっかい出しそうな」

    M「やらかしちゃいそうなのよー」



    絹恵「……って言われて」

    京太郎「はぁ……」

    絹恵「失礼やん? 私、そんなに危なっかしいかなぁ」


    京太郎「あの、先輩」

    絹恵「うん?」

    京太郎「俺、洋榎さんの彼氏なんですけど」

    絹恵「知っとるよ? おねーちゃんの惚気話ウザいくらい聞いてるし」

    京太郎「……じゃあ、そのチケットは?」

    絹恵「USJの。なんか2枚貰ったから」

    京太郎「えっと、くれるんですか?」

    絹恵「うん。一緒に行けたらなぁ思って」


    京太郎「俺、洋榎さんの彼氏なんですけど」

    絹恵「だから知っとるけど」

    京太郎「……別の人と行くのは」

    絹恵「あれ、京太郎USJキライやった?」

    京太郎「いや、そういうわけじゃないけど」

    絹恵「ならええやん。一緒に行こっ」




    京太郎「……確かに、危なっかしいですわ先輩」

    絹恵「なんでっ!?」
    323 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 12:13:55.64 ID:fvEJekpwo (+29,+29,-17)
    昔からこの調子でやられてたらネキのコンプレックスになるな
    324 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 12:22:23.62 ID:qDR4Fnclo (+13,+28,-2)
    残念ながら当然
    325 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 12:51:44.10 ID:+S5V2ULgo (+12,+27,+0)
    ふんふむ
    326 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 13:59:17.59 ID:rPpjUKA2O (+30,+30,-124)
    揺杏「京太郎」

    京太郎「よんだ?」

    揺杏「うん。呼んでみただけ」

    京太郎「そうか」


    京太郎「揺杏」

    揺杏「なにー?」

    京太郎「呼んでみただけ」

    揺杏「そ」


    揺杏「京太郎きょうたろきょーたろー」

    京太郎「揺杏ゆあんゆーあーんー」


    揺杏「好き」

    京太郎「知ってる」


    揺杏「マジ好き」

    京太郎「俺も」


    揺杏「結婚しよっか」

    京太郎「卒業したらな」


    揺杏「いえーい」

    京太郎「いえい」
    327 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:18:49.87 ID:1m7jkaSCo (+6,+18,+0)
    かわ
    328 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:19:51.94 ID:1m7jkaSCo (+27,+29,-29)
    かわいいって書こうとして途中送信orz
    329 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:26:16.33 ID:R+kajiicO (+14,+29,-1)
    ゆあかわ
    330 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:29:29.83 ID:fvEJekpwo (+18,+28,+0)
    揺杏可愛い!
    331 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:31:43.92 ID:3k/abdWoO (+24,+29,-12)
    可愛いものは何回いってもいいから大丈夫
    唯一修羅場で勝てなそうな不憫なユアンちゃん好き
    332 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:42:36.49 ID:p4roP4BSO (+30,+23,-4)
    ところで>>322のKって誰だ
    333 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 14:46:07.59 ID:uQ2HQSCUO (+24,+29,-14)
    KとUのタイプミスだということは内緒である


    こっそり小ネタ安価下3ー
    334 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:46:45.06 ID:XJx1ZfGZo (-15,-3,-1)
    ksk
    335 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:52:38.76 ID:EWWvPGcDO (+27,+29,-3)
    修羅場フラグを潰して行ったらハーレムができた有珠山
    336 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 14:52:41.01 ID:fvEJekpwo (+20,+25,-2)
    壁ドンした時の反応 -哩姫編-
    337 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 15:40:19.34 ID:MJfew670O (+25,+30,-152)
    「ええと……マジでやるんですか、コレ」

    「はい、バッチリですよ。間違いなくあの人こういうの好きだから」


    好きな人が出来たんです、と同郷の先輩に相談したところ。

    教えて貰ったアドバイスは信じ難いもので。



    「須賀? 二人きりで話って」


    二つも上の先輩に、今からやること。

    もし失敗すれば、きっともう麻雀部にはいられない――が。


    「須――が?」


    無言で、力強く哩に迫る。

    強気であればある程良い、というのは煌の言葉だ。

    後退る彼女を逃がさず、壁に押し付ける。


    「なぁ……」


    腕を押し付け、彼女の股下に膝を割り込ませる。

    逃げ場はない。

    固まる哩の耳元に、京太郎はそっと唇を寄せて――


    「俺の、女になれよ」
    338 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 15:42:56.14 ID:MJfew670O (+95,+30,-68)
    一か八かの勝負。

    内心のバクバクを必死に押さえ込みながら、京太郎は彼女の返答を待つ。

    俯く彼女がその顔を上げた時、その瞳に映る感情は――


    「ご主人さまぁ……♪」

    「はい?」


    ぽたり、と。

    膝の上に、何かが垂れた。
    339 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:01:33.64 ID:nollfs2Jo (+21,+28,-3)
    何かとは何だろう(哲学)
    340 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:04:35.12 ID:71IoSVONO (+19,+29,-1)
    これから何をするつもりなんだ
    341 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:04:45.13 ID:9/PdOwstO (+14,+29,-13)
    朝チュンやな
    342 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:08:19.17 ID:fvEJekpwo (+29,+29,-31)
    激しい運動の時もすばらのアドバイスだったよな
    煌先輩のアドバイスすばらです
    343 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 16:16:23.39 ID:MJfew670O (+95,+30,-126)
    誰だって、イライラすることはある。

    そして、そういう時に――盛った雌猫のような声を壁越しに聞かされたら、堪ったものじゃない。


    「あー……っ!」


    だから。

    つい、反射的に。

    隣が先輩の部屋だということを忘れて、拳を壁に叩きつけた。

    ドン、という音がして――隣からの声は、止まった。


    「ヤッちまった……けど」


    これで、あの人も今度から静かにしてくれるだろうか。

    部長が卒業してから毎晩のようにあんな事をされては、健全な青少年として色々と辛い。


    「まぁ、明日謝ればいいか……」


    そう思考を切り替えると、京太郎は部屋の電気を消して目を閉じた。

    壁の向こう側で、姫子が何をしているのかを知らないままに。



    「……♥」
    344 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 16:21:23.57 ID:MJfew670O (+95,+30,-53)
    「須賀くん」

    「あ、先輩。昨日はすみませんでした……」

    「ううん、よかよ。アレは私が悪かった」

    「でも」

    「だから、須賀くん」


    「今夜――お詫びをしたいから、須賀くんの部屋にあげて?」



    その日から。

    京太郎は、盛った雌猫のような声を――自分の部屋で、毎晩のように聞くことになるのだった。
    345 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:24:24.93 ID:nollfs2Jo (+22,+29,-1)
    こっちのバージョンでも来たか……!
    346 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:28:09.75 ID:fvEJekpwo (+24,+29,-6)
    盛った雌猫のような声(意味深)
    347 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:30:44.24 ID:MWY6lJ6j0 (-23,-16,-15)
    (直球)なんだよなぁ
    348 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 16:47:21.24 ID:p4roP4BSO (+17,+29,+0)
    きゃーきゃー
    349 : 以下、名無しにか - 2015/03/21(土) 17:27:12.11 ID:vp2KobgN0 (+19,+29,-2)
    これが誘い受けですか
    350 : ◆fUP.t6 - 2015/03/21(土) 21:41:03.48 ID:USmtY4je0 (+95,+30,-181)
    「チカちゃん、最近よく須賀くんと一緒にいるよね」


    下校途中、親友が不安げな顔を浮かべるから何かと思えば。

    心配性な彼女の言葉に、誓子は苦笑を浮かべた。


    「いい、成香? それは京太郎に食べ物の好みを聞いたりしてるからよ」

    「……」

    「つまり、あなたの為なの。心配してる暇があったらお弁当でも作ってあげなさい」

    「……うん」



    そう。

    京太郎はあくまで幼馴染みであり、弟分。

    今のところは――誓子の恋愛の対象にはならない。


    「私も手伝うから、ね?」

    「うん……ごめんね、チカちゃん」


    成香の恋を応援すると、決めたのだ。

    その結果がどうであれ、誓子と成香は親友である。


    少なくとも、誓子はそう思っていた。
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