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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」揺杏「絶対無敵のラブラブラブ!」

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    801 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 22:50:43.31 ID:0xJo2YXL0 (+89,+29,-4)
    たった一つの冴えたやり方


    キャラ安価下3ー
    802 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 22:51:22.22 ID:irWFm85No (+9,+24,+0)
    成香
    803 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 22:51:53.06 ID:mSmmO1Xh0 (+7,+22,+0)
    揺杏
    804 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 22:51:54.79 ID:cbpE0Y40o (+13,+25,-1)
    ユキ
    805 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 22:51:54.92 ID:NWhRqZUDo (+13,+25,-1)
    ユキ
    806 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 22:53:50.97 ID:D48ansxIo (+6,+21,+0)
    ゆき
    807 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 23:05:17.09 ID:0xJo2YXL0 (+95,+30,-143)
    「一緒に帰りませんか? ちょっとお買い物に付き合ってほしくて」


    下駄箱の前で、由暉子が誘う。

    断る理由もなく、京太郎は頷こうとしたが――


    「悪い、メールだ」


    マナーモードの振動が、京太郎の足を止める。

    由暉子に一言断ってから、京太郎は携帯を開いた。


    from:揺杏

    一緒に帰らない?
    なんか喫茶店のクーポンあるんだけど



    「……」

    「京太郎くん?」


    そのメールは、揺杏からの誘い。

    首を傾げる由暉子に、京太郎は――



    京太郎選択肢 下3までの多数決
    1.ごめん、ちょっと用事出来た
    2.何でもない。帰ろうぜ
    809 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:05:40.57 ID:NWhRqZUDo (-29,-17,-1)
    2
    810 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:05:46.47 ID:rBQGrb5Bo (-29,-17,-1)
    812 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:07:09.34 ID:CkOMYgnMO (+19,+29,-4)
    今はゆあんの方が優勢なの?
    813 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:07:43.40 ID:MzAbyHkJ0 (+17,+24,-4)
    メールは返信する、よね?
    814 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:08:45.02 ID:NWhRqZUDo (-25,-29,-2)
    >>702
    6:4で揺杏
    815 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 23:18:02.41 ID:0xJo2YXL0 (+95,+30,-99)
    より一層、胸の鼓動が強くなった気がした。

    揺杏からの誘いが、このタイミングで。

    目の前には、首を傾げる由暉子。

    どちらを優先するのか。

    以前にも由暉子と爽で似たようなことはあったが、あの時とは状況がまるで違う。


    「京太郎くん?」

    「あ、ああ……何でもない。帰ろうぜ」


    揺杏に詫びのメールを送り、京太郎は由暉子と並んで下校した。

    痛みのようなものを、胸のどこかに感じながら。



    判定直下
    1~20 普通にデートをして帰った
    21~40 「用事かー。なんだろ?」
    41~60 「……やっぱり、ね?」
    61~98 「また、ユキ、か」
    ゾロ目 ???
    816 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:18:40.92 ID:2YkXitK0O (-3,+11,+0)
    ほい
    817 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:18:44.10 ID:qgcJIO+0o (+10,+25,+0)
    はい
    818 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:19:03.19 ID:ZexbWhwio (+16,+28,+0)
    いいねいいね
    819 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:20:44.82 ID:LcKi+SoZo (+14,+26,+0)
    なるほど
    820 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:21:33.82 ID:JExiWu9G0 (-9,+2,-1)
    やだー!
    821 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:21:56.76 ID:QzTPdOQt0 (+15,+25,+0)
    コンマタカクナール
    822 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:26:21.84 ID:yBeW1ADb0 (+22,+29,-1)
    燃え上がってるな!(白目
    823 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 23:27:22.95 ID:0xJo2YXL0 (+95,+30,-50)
    「また、ユキ、か」


    ずっと一緒にいたのは、自分の方なのに。

    自分の方が、もっともっと、京太郎の心の中にいた筈なのに。


    「よそもの」


    後から来たクセに。

    ズケズケと、人の居場所に、割り込んできて。


    「……ない」


    彼女は、胸の内側が端から少しずつ冷たくなっていくのを感じた。
    824 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:30:33.57 ID:vx/rU/qF0 (+14,+24,+0)
    死にたくないー!
    825 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 23:34:19.99 ID:0xJo2YXL0 (+95,+30,-121)
    「チカちゃん。どういうこと?」

    「どういう……? ごめんなさい、話が見えないわ」


    成香の突然の問い掛けに、誓子は顎を人差し指でなぞりながら首を傾げた。

    彼女が言いたいことはある程度察しがつくが――それを、表に出す事はなく。


    「……この前。須賀くんと一緒に帰ってたよね」

    「……」

    「須賀くんの家……チカちゃんとは反対だし、ちょっと前も……」

    「……」

    「須賀くんと、何をしているの?」


    「……ねえ、なるか」

    「チカ、ちゃん?」


    「私が、それをあなたに言う必要はあるの?」


    826 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 23:41:59.83 ID:0xJo2YXL0 (+95,+30,-137)
    何を言われたのか、理解できない。

    目を見開いて固まる成香に、誓子は畳み掛ける。


    「あなたには、関係ないでしょ」

    「え……?」


    棘のある、突き放した言葉。

    誓子の口から、それが自分に向けられていることが、成香は信じられない。


    「私と京太郎が。どこで。何をしていようが」

    「そ、それは……そんなこと」

    「あるわよ」


    怯える成香の顎に手を添えて。

    誓子は成香の瞳を見つめて、言い聞かせるようにゆっくりと囁く。


    「あなたは、諦めたんだから」

    「あ……っ」

    「あなたにはもう、関係ないのよ。なにも、ね」
    827 : ◆fUP.t6 - 2015/03/27(金) 23:45:02.04 ID:0xJo2YXL0 (+84,+29,-3)
    唐突ななるちか

    キャラ安価下3ー
    828 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:45:33.86 ID:yBeW1ADb0 (-15,-3,-1)
    ksk
    829 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:46:00.75 ID:rBQGrb5Bo (+12,+24,+0)
    成香
    830 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:46:01.73 ID:lnmDsN1Eo (+9,+24,+0)
    成香
    831 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:46:02.83 ID:NWhRqZUDo (+13,+25,-1)
    ユキ
    832 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:46:04.85 ID:JExiWu9G0 (+27,+29,-3)
    ここで有珠山以外のキャラを…
    安価なら成香
    833 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:47:07.04 ID:OrlvnGpDO (+9,+24,+0)
    由暉子
    834 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:52:27.15 ID:SaXusKhto (+17,+29,-2)
    諦めるな成香
    835 : 以下、名無しにか - 2015/03/27(金) 23:54:09.60 ID:JRNq/mjk0 (+19,+29,-2)
    成香はまだ安全地帯だよね…?
    836 : ◆fUP.t6 - 2015/03/28(土) 00:01:28.63 ID:/EMF0fz60 (+30,+30,-126)
    あなたの心の整理がつくまでは、成香とは話をしない方がいい。

    そう、誓子に言われてはいるが――それでも。



    「大丈夫ですか?」


    その日は、雨が降っていた。

    濡れた地面は、滑りやすい。

    考え事をしていて、足元が疎かになっていたら、尚更。


    「……あ」


    転びそうになったところを、彼に抱き止められた。

    それはまるで、二人が出会った日の再現のようで。

    成香は、胸の中に熱が集まるのを感じた。


    「先輩? どこか痛みます?」


    諦めて沈んだはずの心。

    友達だった相手の言葉でぽっかりと空いた空白。

    そこに、また――熱い何かが、注がれていく。


    成香判定直下
    1~30 「やっぱり……優しいです」
    31~60 「……どうして?」
    61~98 「やっぱり……無理だよ」
    ゾロ目 ???
    837 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:01:45.80 ID:XpmeQLPSo (+1,+13,-2)
    838 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:03:10.01 ID:UVNnOmVjo (+0,+15,-2)
    839 : ◆fUP.t6 - 2015/03/28(土) 00:08:17.15 ID:/EMF0fz60 (+95,+30,-52)
    由暉子には、可愛さで負けている。

    揺杏には、行動力で負けている。

    誓子には、見離されている。


    「先輩?」

    「……ありがとうございます。おかげで、助かりました」

    「いえいえ」


    それでも。


    「……あの」

    「何ですか?」


    やっぱり。


    「……今度から、京太郎くんって、呼んでもいいですか?」


    この温かさを。

    諦めるなんて、できない。
    840 : ◆fUP.t6 - 2015/03/28(土) 00:11:59.32 ID:/EMF0fz60 (+89,+29,-6)
    情緒不安定なのは気にするな


    キャラ安価下3ー
    841 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:12:34.05 ID:YPPC86TU0 (+13,+25,-1)
    ユキ
    842 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:12:36.65 ID:9aLSa4i4o (+17,+29,-2)
    揺杏とユキ
    843 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:12:37.24 ID:5Qnp4Iimo (+22,+29,+0)
    揺杏由暉子京太郎抜き
    844 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:12:39.47 ID:XpmeQLPSo (+13,+25,-1)
    ユキ
    845 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:12:42.49 ID:D625EKYrO (+22,+29,+0)
    京太郎抜きで全員
    846 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:12:49.60 ID:xyw2H9Ra0 (+13,+28,+0)
    ゆあん
    847 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:13:11.58 ID:r8aSbcYDO (+9,+24,+0)
    由暉子
    848 : ◆fUP.t6 - 2015/03/28(土) 00:24:19.25 ID:/EMF0fz60 (+95,+30,-88)
    部室には、揺杏と由暉子の二人きり。

    ちょうど、一週間前のあの日。

    揺杏が京太郎に告白した日と、同じ組み合わせ。


    「……」


    あの日のように、揺杏が由暉子の髪をとかす事はない。

    互いに見つめ合う瞳。

    そこに宿る敵意を、隠す事はない。


    「先輩は、不潔ですね」


    先に口を開いたのは、由暉子だった。

    侮蔑と嘲り、そして嫉妬を込めて、彼女は言葉を解き放つ。
    849 : ◆fUP.t6 - 2015/03/28(土) 00:41:44.17 ID:/EMF0fz60 (+95,+30,-146)
    彼の唇。

    とても大事な意味を持つそれを、目の前の女は奪っていった。

    本来なら自分が貰う筈だった、それを。


    「……はぁ?」


    対する揺杏も、嘲笑を隠さない。

    睨み付けてきたかと思えば、言葉はたったそれだけか。


    「言うじゃん。私らがいなかったら、ただの野暮ったい女だったクセに」

    「……それでも、須賀くんは側にいてくれます」

    「ふーん?」


    由暉子は、揺杏を見上げる。


    「そういう先輩も……私がいなかったら、一歩も進めませんでしたよね」

    「……後から来たクセに」

    「さて、どうでしょうね」


    同じように、由暉子を見下ろす揺杏の顔。

    それは、いつだったか、鏡で見た自分の表情にそっくりだった。



    直下判定 61以上で殺意アップ
    850 : 以下、名無しにか - 2015/03/28(土) 00:41:57.79 ID:XpmeQLPSo (+1,+13,-2)
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