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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」揺杏「絶対無敵のラブラブラブ!」
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「京太郎くんは、先輩たちとはいつから知り合ったんですか?」
「ん……急にどうした?」
「少し、気になったので」
「……大分昔からだな。多分幼稚園の頃あたりから」
――おまえ、ひとりか?
――カピバラさん?
――こっちでいっしょにあそぼーぜ!
目を閉じると、今でも思い出せるあの時の記憶。
一人ぼっちだった自分に、声をかけてくれた爽たち。
「……懐かしいなぁ」
過去を振り向くように、遠い目をする京太郎。
その口元は緩んでいて、隣に立つ由暉子は目に入っていない。
「……」
由暉子には無い、京太郎との過去を持つ先輩たち。
目を閉じた由暉子が胸に抱く感情は――
ユキ判定直下
1~50 羨ましい、と思った
51~00 妬ましい、と思った
「ん……急にどうした?」
「少し、気になったので」
「……大分昔からだな。多分幼稚園の頃あたりから」
――おまえ、ひとりか?
――カピバラさん?
――こっちでいっしょにあそぼーぜ!
目を閉じると、今でも思い出せるあの時の記憶。
一人ぼっちだった自分に、声をかけてくれた爽たち。
「……懐かしいなぁ」
過去を振り向くように、遠い目をする京太郎。
その口元は緩んでいて、隣に立つ由暉子は目に入っていない。
「……」
由暉子には無い、京太郎との過去を持つ先輩たち。
目を閉じた由暉子が胸に抱く感情は――
ユキ判定直下
1~50 羨ましい、と思った
51~00 妬ましい、と思った
――妬ましい、と思った。
「……」
由暉子は彼のことが好きだ。
自分の容姿に自信が持てなかった時から声をかけてくれた彼が。
たとえ下心があったとしても、嫌な顔一つせず頼み事を手伝ってくれた彼が。
「ユキ?」
「……先輩と京太郎くんは、本当に仲が良いんですね」
「腐れ縁ってヤツだよ」
彼の記憶と心の中。
その特別な場所に、彼女たちはいる。
そこは、由暉子ではどうやっても手が届かない場所だ。
「……」
彼を。
彼に、もっと自分を見てもらうには。
「ユキ、この後学食行かないか?」
「デートですね」
「違うって」
京太郎と談笑しながら。
由暉子の思考は、より深くなっていく。
「……」
由暉子は彼のことが好きだ。
自分の容姿に自信が持てなかった時から声をかけてくれた彼が。
たとえ下心があったとしても、嫌な顔一つせず頼み事を手伝ってくれた彼が。
「ユキ?」
「……先輩と京太郎くんは、本当に仲が良いんですね」
「腐れ縁ってヤツだよ」
彼の記憶と心の中。
その特別な場所に、彼女たちはいる。
そこは、由暉子ではどうやっても手が届かない場所だ。
「……」
彼を。
彼に、もっと自分を見てもらうには。
「ユキ、この後学食行かないか?」
「デートですね」
「違うって」
京太郎と談笑しながら。
由暉子の思考は、より深くなっていく。
「たーべちゃーうぞー」
部室に顔を出すと。
そこにはとても怖いライオンさん――ではなく、爽がぐわっと大口を開けて立っていた。
「……」
一瞬の沈黙の後――京太郎はその横を通り抜けて、自動卓に向かってコンセントを入れた。
最近少し調子が悪かったのだが、今日は上手く電源が点いた。
「無視は悲しいな。お腹すかせてるのに」
「下手に餌をやると危険だし」
「ふーん?」
爽判定直下
1~50 「がぶっ」
51~00 「じゃあちょっくら狩りにでも」
ゾロ目 ???
部室に顔を出すと。
そこにはとても怖いライオンさん――ではなく、爽がぐわっと大口を開けて立っていた。
「……」
一瞬の沈黙の後――京太郎はその横を通り抜けて、自動卓に向かってコンセントを入れた。
最近少し調子が悪かったのだが、今日は上手く電源が点いた。
「無視は悲しいな。お腹すかせてるのに」
「下手に餌をやると危険だし」
「ふーん?」
爽判定直下
1~50 「がぶっ」
51~00 「じゃあちょっくら狩りにでも」
ゾロ目 ???
「がぶっ」
爽をスルーして自動卓の調整をしようとしたら。
なんと彼女が、腕に噛み付いてきたではないか。
流石の京太郎も、これには固まらざるを得ない。
「……なにやってんの」
「がぶがぶっ」
「いや、がぶじゃねーよ」
地味に犬歯が食い込んで痛い。
血は出ていないが、歯型は出来ているのではないだろうか。
「私はお腹空かせたライオンさんだからな」
「……俺の鞄にあんパン入ってるから」
「では有り難くいただこう」
飢えたライオンはあっさりと口を離して背後の鞄を漁りにいった。
京太郎の予想通り、爽が噛み付いてきたところにはくっきりと歯型が残っている。
唾液はハンカチで拭くとして――この歯型は、どうしたものか。
「~♪」
悩む京太郎とは対照的に。
鼻唄を口遊む爽は、嬉しそうに自分の唇を舐めとった。
爽をスルーして自動卓の調整をしようとしたら。
なんと彼女が、腕に噛み付いてきたではないか。
流石の京太郎も、これには固まらざるを得ない。
「……なにやってんの」
「がぶがぶっ」
「いや、がぶじゃねーよ」
地味に犬歯が食い込んで痛い。
血は出ていないが、歯型は出来ているのではないだろうか。
「私はお腹空かせたライオンさんだからな」
「……俺の鞄にあんパン入ってるから」
「では有り難くいただこう」
飢えたライオンはあっさりと口を離して背後の鞄を漁りにいった。
京太郎の予想通り、爽が噛み付いてきたところにはくっきりと歯型が残っている。
唾液はハンカチで拭くとして――この歯型は、どうしたものか。
「~♪」
悩む京太郎とは対照的に。
鼻唄を口遊む爽は、嬉しそうに自分の唇を舐めとった。
「あ、あのっ」
「はい?」
成香が自分の胸に手を当てて、上目遣いに京太郎を見上げる。
その仕草というか、雰囲気のせいか。
身長は由暉子の方が低いのだが、成香の方がより小さいように感じられた。
「き、京太郎くんはユキちゃんのことが好きなんですかっ!?」
「え」
「こ、答えて、ください」
京太郎と由暉子の間に何かがあった、ということは既に先輩たちの間に知れ渡っている。
尋常でない雰囲気の成香にどう答えたものか。
京太郎が逡巡しているうちに、成香は――
なるか判定直下
1~50 「あ……ご、ごめんなさい。変なこと言っちゃって……」
51~00 「も、もし……」
「はい?」
成香が自分の胸に手を当てて、上目遣いに京太郎を見上げる。
その仕草というか、雰囲気のせいか。
身長は由暉子の方が低いのだが、成香の方がより小さいように感じられた。
「き、京太郎くんはユキちゃんのことが好きなんですかっ!?」
「え」
「こ、答えて、ください」
京太郎と由暉子の間に何かがあった、ということは既に先輩たちの間に知れ渡っている。
尋常でない雰囲気の成香にどう答えたものか。
京太郎が逡巡しているうちに、成香は――
なるか判定直下
1~50 「あ……ご、ごめんなさい。変なこと言っちゃって……」
51~00 「も、もし……」
「あ……ご、ごめんなさい……変なこと言っちゃって……」
京太郎が黙っているのを、困らせてしまったと思ったのか。
成香は伏し目がちに京太郎に謝り、小さく頭を下げた。
「あ、いえ……」
誓子も、そうだった。
揺杏や爽も気にかけているようだった。
やはり、部のみんなの為にも早く由暉子に答えを出した方がいいのだろう。
「……」
きゅっと、物陰で手を握った彼女には。
京太郎も成香も、気が付かなかった。
京太郎が黙っているのを、困らせてしまったと思ったのか。
成香は伏し目がちに京太郎に謝り、小さく頭を下げた。
「あ、いえ……」
誓子も、そうだった。
揺杏や爽も気にかけているようだった。
やはり、部のみんなの為にも早く由暉子に答えを出した方がいいのだろう。
「……」
きゅっと、物陰で手を握った彼女には。
京太郎も成香も、気が付かなかった。
「……ん?」
ガタンゴトンと揺れる電車の中で、揺杏は目を覚ました。
やけに寝心地が良いかと思えば――自分が枕代わりに頭を預けていたのは、隣に座る彼の肩。
衣装作りに必要なものの買い出しに京太郎を付き合わせて遠出したはいいものの、二人して電車の中でうたた寝してしまったらしい。
「って」
何だそりゃ、と揺杏は自分の思考にツッコミを入れる。
それではまるで、自分が京太郎に安心を求めているようではないか。
こんな、付き合いだけが長いヤツに――
「……うん」
――イケメンだ。
こうして寝顔をまじまじと近くで見つめてみると、結構精悍な顔立ちである。
中学までは同じくらいの背丈だったクセに。
「……」
京太郎も眠っているのをいいことに、揺杏はもう一度目を閉じて彼の肩に頭を預けた。
想像してみるのは、少しだけ未来の自分たち。
揺杏が瞼の裏に思い描く、それは――
判定直下
1~50 胸の内の空白を、満たした
51~00 胸の内を、酷く掻き乱した
ガタンゴトンと揺れる電車の中で、揺杏は目を覚ました。
やけに寝心地が良いかと思えば――自分が枕代わりに頭を預けていたのは、隣に座る彼の肩。
衣装作りに必要なものの買い出しに京太郎を付き合わせて遠出したはいいものの、二人して電車の中でうたた寝してしまったらしい。
「って」
何だそりゃ、と揺杏は自分の思考にツッコミを入れる。
それではまるで、自分が京太郎に安心を求めているようではないか。
こんな、付き合いだけが長いヤツに――
「……うん」
――イケメンだ。
こうして寝顔をまじまじと近くで見つめてみると、結構精悍な顔立ちである。
中学までは同じくらいの背丈だったクセに。
「……」
京太郎も眠っているのをいいことに、揺杏はもう一度目を閉じて彼の肩に頭を預けた。
想像してみるのは、少しだけ未来の自分たち。
揺杏が瞼の裏に思い描く、それは――
判定直下
1~50 胸の内の空白を、満たした
51~00 胸の内を、酷く掻き乱した
――胸の内を、酷く掻き乱した。
「あー……」
こうして味わう、彼の温もり。
それを独占するのは、揺杏じゃない。
きっとこのままだと――この居場所は、由暉子のものだ。
「ヤッだなぁ……」
手離したくない。
渡したくない。
ユキにも、成香にも。
「……」
だったら、もう。
彼女のやることは、決まっている。
揺杏は、すぐ側にある京太郎の寝顔を見上げた。
「あー……」
こうして味わう、彼の温もり。
それを独占するのは、揺杏じゃない。
きっとこのままだと――この居場所は、由暉子のものだ。
「ヤッだなぁ……」
手離したくない。
渡したくない。
ユキにも、成香にも。
「……」
だったら、もう。
彼女のやることは、決まっている。
揺杏は、すぐ側にある京太郎の寝顔を見上げた。
というわけで今夜の有珠山はここまででー
次に成香と揺杏をキャラ安価で選択するとアレです
忘れられがちですがキャラ安価の時に複数選択もアリです
誓子は今のところ唯一蚊帳の外というか一歩退いてます
爽はぐるるるって感じです
それでは、お付き合いありがとうございました!
次に成香と揺杏をキャラ安価で選択するとアレです
忘れられがちですがキャラ安価の時に複数選択もアリです
誓子は今のところ唯一蚊帳の外というか一歩退いてます
爽はぐるるるって感じです
それでは、お付き合いありがとうございました!
乙です
なんかゾロ目出てから一気にコンマ高くなったなー
やっぱコンマ神っているのな
なんかゾロ目出てから一気にコンマ高くなったなー
やっぱコンマ神っているのな
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