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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」揺杏「絶対無敵のラブラブラブ!」
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「揺杏先輩は……」
「ん? どしたの」
「……」
「なんだよ、歯切れ悪いな」
後輩が何を言おうとしているのか。
由暉子の長い髪に櫛を通しながら揺杏が問いかけるも、由暉子は黙ったまま。
お互いに話題がないままに時間が過ぎて、彼女たちが再び声を出したのは部室に彼が訪れてからだった。
「ちーっす。何してんの?」
「おっす。ちょっとユキの髪がアレだったからブラッシングー」
「今朝は時間が無くて……」
京太郎が来た時点でちょうど髪の手入れが完了したらしく、揺杏は満足気に頷くと櫛をしまった。
それからパンパン、と両手を叩くと彼女は京太郎に振り向いて――
ゆあん直下ー
1~30 「京太郎この後時間ある? てか付き合え」
31~60 「ね、京太郎とユキって付き合ってんの?」
61~98 「ちょっとあげたいものあるからこっち来てー」
ゾロ目 ???
「ん? どしたの」
「……」
「なんだよ、歯切れ悪いな」
後輩が何を言おうとしているのか。
由暉子の長い髪に櫛を通しながら揺杏が問いかけるも、由暉子は黙ったまま。
お互いに話題がないままに時間が過ぎて、彼女たちが再び声を出したのは部室に彼が訪れてからだった。
「ちーっす。何してんの?」
「おっす。ちょっとユキの髪がアレだったからブラッシングー」
「今朝は時間が無くて……」
京太郎が来た時点でちょうど髪の手入れが完了したらしく、揺杏は満足気に頷くと櫛をしまった。
それからパンパン、と両手を叩くと彼女は京太郎に振り向いて――
ゆあん直下ー
1~30 「京太郎この後時間ある? てか付き合え」
31~60 「ね、京太郎とユキって付き合ってんの?」
61~98 「ちょっとあげたいものあるからこっち来てー」
ゾロ目 ???
一歩一歩、大股で京太郎へと歩み寄る。
あと一歩を踏み出せば互いが密着する距離まで近付くと、揺杏は京太郎の顔を見上げた。
「京太郎」
「な、なんだよ?」
思わず身を引きかけた京太郎の頰を二つの手のひらで挟み込んで固定。
揺杏が何をする気なのか。
まさか、と察しのついた由暉子は腰を浮かすが――
「好き。超好き」
由暉子の、そしてたった今訪れた部員のみんなの前で。
揺杏は、京太郎の顔を引き寄せるように踵を浮かせて。
「私と、付き合って」
その唇を、重ねた。
ユキ判定直下 41以上なら……
なるか判定下2 41以上なら……
誓子判定下3 71以上なら……
爽判定下4
あと一歩を踏み出せば互いが密着する距離まで近付くと、揺杏は京太郎の顔を見上げた。
「京太郎」
「な、なんだよ?」
思わず身を引きかけた京太郎の頰を二つの手のひらで挟み込んで固定。
揺杏が何をする気なのか。
まさか、と察しのついた由暉子は腰を浮かすが――
「好き。超好き」
由暉子の、そしてたった今訪れた部員のみんなの前で。
揺杏は、京太郎の顔を引き寄せるように踵を浮かせて。
「私と、付き合って」
その唇を、重ねた。
ユキ判定直下 41以上なら……
なるか判定下2 41以上なら……
誓子判定下3 71以上なら……
爽判定下4
重ねられた唇の意味。
それを京太郎が理解した頃には――もう、遅い。
「ユキの気持ちは知ってたけど。負けたくないから」
離した口から、透明な橋がかかる。
揺杏が唇を舐める。その仕草から、京太郎は目が離せなかった。
「ゆ、あん……?」
「今、言った通りだから。私は京太郎が好き」
揺杏の瞳が、潤んでいる。
長い間、一緒だった筈なのに。
彼女が泣いた顔も、見たことがあるのに。
笑った顔なんて、それこそ数え切れないくらい見たのに。
「おっぱいも可愛さも、ユキに負けてるけど――でも、好きなんだよね」
今の揺杏の微笑みは、記憶の全てと違っていて。
爪先から頭のてっぺんに至るまで――何もかもが、魅力的に見えた。
それを京太郎が理解した頃には――もう、遅い。
「ユキの気持ちは知ってたけど。負けたくないから」
離した口から、透明な橋がかかる。
揺杏が唇を舐める。その仕草から、京太郎は目が離せなかった。
「ゆ、あん……?」
「今、言った通りだから。私は京太郎が好き」
揺杏の瞳が、潤んでいる。
長い間、一緒だった筈なのに。
彼女が泣いた顔も、見たことがあるのに。
笑った顔なんて、それこそ数え切れないくらい見たのに。
「おっぱいも可愛さも、ユキに負けてるけど――でも、好きなんだよね」
今の揺杏の微笑みは、記憶の全てと違っていて。
爪先から頭のてっぺんに至るまで――何もかもが、魅力的に見えた。
というわけで短いですが今夜の有珠山はここまででー
他の部員の反応、回想は次回更新時に
そろそろ京太郎の行動が増えます
ちょっとヤバい子がいるかもしれませんが信じていれば大丈夫
それでは、お付き合いありがとうございました!
他の部員の反応、回想は次回更新時に
そろそろ京太郎の行動が増えます
ちょっとヤバい子がいるかもしれませんが信じていれば大丈夫
それでは、お付き合いありがとうございました!
爽の判定の時にコンマが無くてレスが「破滅だ」なのが恐ろしいんだけど...
揺杏「ペタペタ」
京太郎「むん?」
揺杏「肌キレーだなって」
京太郎「俺は揺杏のがキレイだと思う。触っていい?」
揺杏「オッケー」
京太郎「ペタペタ」
揺杏「おーくすぐってぇ」
京太郎「ヤバい。めっちゃクセになるコレ」
揺杏「まじかー」
京太郎「揺杏中毒だわー」
揺杏「ちなみに私は京太郎中毒」
京太郎「知ってる」
揺杏「ダブル中毒だねー」
京太郎「いえーい」
揺杏「いえい」
京太郎「むん?」
揺杏「肌キレーだなって」
京太郎「俺は揺杏のがキレイだと思う。触っていい?」
揺杏「オッケー」
京太郎「ペタペタ」
揺杏「おーくすぐってぇ」
京太郎「ヤバい。めっちゃクセになるコレ」
揺杏「まじかー」
京太郎「揺杏中毒だわー」
揺杏「ちなみに私は京太郎中毒」
京太郎「知ってる」
揺杏「ダブル中毒だねー」
京太郎「いえーい」
揺杏「いえい」
>>692
好き
好き
揺杏の告白。
当然、部の雰囲気は練習どころじゃなくなって、そのまま解散という流れになった。
帰宅した由暉子は、洗面台へと向かい――
「うぅ……」
腹の奥底から込み上げてくるものを、抑えきれない。
だって、目の前で。
彼が――京太郎が、揺杏に。
「……」
京太郎の、あの瞳。
アレは今までは、自分に向けられていたものなのに。
「せんぱい」
後から、気が付いたクセに。
今までは、微笑ましく見守っていたクセに。
どうして、いまさら。
「せん、ぱい」
鏡に映る自分の顔。
由暉子は初めて、他人への憎しみを自覚した。
当然、部の雰囲気は練習どころじゃなくなって、そのまま解散という流れになった。
帰宅した由暉子は、洗面台へと向かい――
「うぅ……」
腹の奥底から込み上げてくるものを、抑えきれない。
だって、目の前で。
彼が――京太郎が、揺杏に。
「……」
京太郎の、あの瞳。
アレは今までは、自分に向けられていたものなのに。
「せんぱい」
後から、気が付いたクセに。
今までは、微笑ましく見守っていたクセに。
どうして、いまさら。
「せん、ぱい」
鏡に映る自分の顔。
由暉子は初めて、他人への憎しみを自覚した。
「ごめん」
成香と並んで歩く帰り道。
ショックを受けている成香にどう声をかけたものか誓子が悩んでいると、彼女の方から先に口を開いた。
謝罪の言葉と、一緒に。
「なるか?」
「無駄になっちゃった。チカちゃんに頑張って貰ったのに」
「そんな、まだ――」
「ううん」
「ダメだよ。もう」
無意識に右手の甲を摩りながら。
全てを諦めた表情で、成香は空を見上げた。
「ユキちゃんは可愛いし、揺杏ちゃんは格好いいから」
「……」
「勝てるわけないもん。私には、何もないから」
「あの二人には――私が勝てるものなんて、何もないから」
成香と並んで歩く帰り道。
ショックを受けている成香にどう声をかけたものか誓子が悩んでいると、彼女の方から先に口を開いた。
謝罪の言葉と、一緒に。
「なるか?」
「無駄になっちゃった。チカちゃんに頑張って貰ったのに」
「そんな、まだ――」
「ううん」
「ダメだよ。もう」
無意識に右手の甲を摩りながら。
全てを諦めた表情で、成香は空を見上げた。
「ユキちゃんは可愛いし、揺杏ちゃんは格好いいから」
「……」
「勝てるわけないもん。私には、何もないから」
「あの二人には――私が勝てるものなんて、何もないから」
がりがりがり。
やけに、煩い音がする。
「あっ」
それが自分の歯軋りの音だということに気が付いて、爽は一人で笑った。
やけに、煩い音がする。
「あっ」
それが自分の歯軋りの音だということに気が付いて、爽は一人で笑った。
――私と、付き合ってください。
――私と、付き合って。
「あー……」
ユキに惹かれていた筈なのに。
揺杏の告白に、酷く心が揺れている。
彼女たちが、どちらも魅力的過ぎて。
「俺は」
好きか嫌いかで言えば、二人とも好きだ。
どちらが上かなんて、直ぐには決められない。
ユキは可愛い。顔も、心も。放って置けない。
揺杏はちょっと前まで有り得ないと思っていた筈なのに――今は、心から離れない。
「麻雀で決められたら、楽なんだけどなぁ……つって」
そんなものの結果で納得できるなら、誰もここまで悩まない。
ベッドに横たわり、天井を見上げながら、京太郎は自嘲の笑みを浮かべた。
――私と、付き合って。
「あー……」
ユキに惹かれていた筈なのに。
揺杏の告白に、酷く心が揺れている。
彼女たちが、どちらも魅力的過ぎて。
「俺は」
好きか嫌いかで言えば、二人とも好きだ。
どちらが上かなんて、直ぐには決められない。
ユキは可愛い。顔も、心も。放って置けない。
揺杏はちょっと前まで有り得ないと思っていた筈なのに――今は、心から離れない。
「麻雀で決められたら、楽なんだけどなぁ……つって」
そんなものの結果で納得できるなら、誰もここまで悩まない。
ベッドに横たわり、天井を見上げながら、京太郎は自嘲の笑みを浮かべた。
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