私的良スレ書庫
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元スレ響「貴音!?」たかね「めんような!」
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響「ほらね? こうやってヘタをはずして、裏の点々の数をかぞえれば……」
たかね「……」プルプル
響「あれっ、たかね?」
たかね「しれものーっ! このぺてんし!」
響「な、なんてこと言うんだ!? 自分はバカでもペテン師でもないぞ!」
たかね「このような…… このような、こてさきのまめちしきで、わたくしをたばかろうとは!」
響「それにコロッとだまされてたのはどこの誰さー!?」
たかね「なにがちょうのうりょくですか! はじをしりなさい!」
響「…… 『ぜひわたくしにも、そのちょうのうりょくをあたえてください』」キリッ
たかね「い、いっておりません! そのようなこと、わたくしはもうしておりません!!」
【明日には会える そう信じてる】
たかね「ひびき、こんやははれておりますね。おつきさまは、みえるでしょうか?」
響「え? えー…… っと、この時期はちょっと無理だと思うぞ」
たかね「むっ、やってみなくてはわかりませんよ? ぼうしとまふらーを、もってきます」タタタ
響「えっ、ちょっと、たかね! ……言い出したら聞かないの、昔からなんだから、まったく」
たかね「べらんだとはいえ、やはり、なかなかひえますね」
響「当たり前だよ。真冬の、それも夜なんだから」
たかね「それにしても…… おや、おそらに、くもはないようなのに、みあたりません……」キョロキョロ
響「実はね、ちょうど今の時期はほぼ新月って状態だから、夜中には見えないんだよ」
たかね「なんと…… そういうものなのですか、ざんねんです」
響「タイミングの問題だからしょうがないさー。それより、急に月が見たいなんて、どうしたの?」
たかね「じつはきょう、じむしょで、あずさにうらないをしてもらったのです」
響「あずささんに? ってことは、タロット使ったやつ?」
たかね「そう、その『たろっと』です! そのとき、おつきさまのかーどがでまして」
響「へえー。よくピンポイントで引けたなぁ、たかね」
たかね「あずさにもいわれたのですが、おつきさまとわたくしは、なにかかんけいがあるのですか?」
響「関係…… っていうか、イメージみたいなものかな」
たかね「ということはつまり、わたくしは、おつきさまのようにうつくしいのですね!」
響「どうかなー? やせてるようですぐまるまると太っちゃう、ってことかもよ」
たかね「な、なんということを!? わたくし、そんなにふとっておりません!」
たかね「さておき、あずさによれば、わたくしのみらいは、きぼうにみちあふれていると!」
響「おー、いいなぁ! あずささんの占い、よく当たるって事務所でも評判なんだぞ」
たかね「なんといってもわたくしですから、とうぜんです」
響「…… えーっと、あれ? で、それと月を見るのとはなにかつながりがあるの?」
たかね「いえ? さいきん、あまりみていないとおもったので」
響「なんだ、そうなのか。もう少しして年末とか、年が明けるころになれば、また綺麗に見えるよ」
たかね「そういうことなら、いたしかたありませんね。こんやはあきらめましょう」
響「あれ、今日はずいぶんものわかりがいいなぁ、たかね」
たかね「む…… どういういみです? まるで、ひごろ、ものわかりがわるいようにきこえますが」
響「あはは、気のせい気のせい。じゃあ月が見られなかった残念賞ってことで、ココア作ってあげる」
たかね「なんと! まことですか!? ならば、わたくしのぶんのましゅまろは」
響「もちろん、いつも通り、ふたつだよね? ほら、寒いから、部屋に戻ろ」
たかね「はいっ!」
またしても今更ですが、誤字の訂正をさせていただきます。
>>102
× たかね「かってのわからないないばしょで、うかつにうごいてはなりませんね……」
↓
○ たかね「かってのわからないばしょで、うかつにうごいてはなりませんね……」
>>102
× たかね「かってのわからないないばしょで、うかつにうごいてはなりませんね……」
↓
○ たかね「かってのわからないばしょで、うかつにうごいてはなりませんね……」
投下の間が今まで以上に大きく空いてしまい、大変申し訳ありません。
よろしければ今後もどうぞお付き合いください。
なお>>512では『間隔が「開き」気味に』と誤変換までしておりました。
今後気をつけます。
よろしければ今後もどうぞお付き合いください。
なお>>512では『間隔が「開き」気味に』と誤変換までしておりました。
今後気をつけます。
早く来てください!寝たきりの貴音がこのスレ楽しみにしてるんです!
はやく、ひびきん帰ってきてよ!ちっちゃいお姫ちん飢え死しちゃうよ!
でもお別れシーンを見たいような見たくないようなだからこれでええのかもしれん
たかねは貴音と分離したよ貴音とたかねで響ハーレムとして仲良く暮らしてる…ピヨ
【おおかみ少女】
響「すごいよっ、たかね! 早く起きて、早く早く!」
たかね「…… んん…… いちおう、たずねますが、なにがあるのですか」モゾモゾ
響「雪だよ! きれいに積もってるんだ、ホワイトクリスマスになったぞ!」
たかね「ひびき。わたくし、きょうというきょうは、だまされませんよ」
響「今までさんざん引っかけたのは悪かったってば。今日こそは、ホントにホントだから!」
たかね「ふっ…… そのてにはもう、かかりません。わたくし、きょうこそはひゃああっ!?」
響「えーい、それなら実力行使! このまま抱えて窓際まで連れてってやるさー!」
たかね「ひ、ひきょうなっ!? くちでかてないからと、ちからにうったえるなど、やばんで……」
たかね「…… ふわあぁ、すごい!! いちめん、まっしろです!!」
響「ねっ、言ったとおり自分、今日はウソついてないでしょ?」
たかね「ひ、ひびき、はやくおそとへでましょう! いっこくもはやく!」
響「まずはご飯食べてからね。これだけ積もってたら、すぐにはとけないから大丈夫」
【だいのじ(XS)】
たかね「ひびき、ひびき、みてください、みわたすかぎり、ゆきが……!」
響「うん、すごいなー! こんなに積もったのは自分もあんまり見覚えないよ」
たかね「はやく、はやくまいりましょう!」タタタッ
響「ちょっと、気持ちはわかるけど落ち着いてってば、たかね。そんなに走ったら――」
たかね「ふふ、ついてこないのなら、わたくしゅぶほっ」ボスッ
響「うわああっ!? だ、だから言ったのにーっ! 大丈夫!?」
たかね「……」ムクリ
響「あーあー、顔がまっしろだぞ。ほら、じっとしてて、雪払ってあげるから」
たかね「……とうっ!!」バフーッ
響「え、ええっ!? たかねっ、なんでわざわざ自分からっ!?」
たかね「……」ムクッ
響「うわあ、もっと雪まみれになっちゃって…… どうしたっていうの、一体」
【だいのじ(XS&S)】
たかね「みてください、ひびき! わたくしのからだのかたが、はんこのように!!」
響「う、うん、それはわかったから。でもたかね、身体が冷えちゃうよ、もう……」
たかね「ふわふわで、ひんやりしていて、たいへんここちよいです! もういちど、えいっ」ボフー
響「な…… っ、なに考えてるのさ、もーっ!? 三回もやればもう十分でしょ、ね」
たかね「さあ、ひびき、つぎは、ひびきもいっしょに!」
響「はあっ!? い、いや、自分はいいよ、それより早く事務所に行こ?」
たかね「えんりょするものではありませんよ、ひびき、さあさあ」グイグイ
響「ちょっ…… わわ、いきなり引っ張んないでって、ああっ、うぎゃーっ!?」
響「……ぷあっ!? もう、何するのさたかねぇ!」ムク
たかね「ふふっ、ひびきのおかおも、まっしろです! わたくしとおそろいですよ!」
響「…… ……ぷっ、くくく、あはは! ホントだなー、まったくもう!」
【福利厚生のためにお休みなのであって仕事がないわけじゃありませんってば!】
ガチャ
響「みんな、おっはよー! メリークリスマース!」
やよい「あっ、響さん、それにたかねちゃんも! おはようございまーすっ」ガルーン
たかね「めりー、くりしゅみゃ…… こほん、くりすましゅ!」
千早(言い直してもなお言えていない! ……のに、勝ち誇った顔したりして、ふふっ)
春香「おはようっ、二人とも! ステキなホワイトクリスマスになったねっ」
伊織「まーたにぎやかなのが増えたわね…… 約一名言えてないけど、メリークリスマス」
真「もー、遅いよ響ってば。たかねと響のこと、みんな待ってたんだから」
響「え? 自分たち、集合時間には遅れてないよね。何かあるんだったっけ?」
真美「おやおやー、とてもカンペキなひびきんの言うこととは思えませんなー?」
亜美「そーだよっ! こんだけ雪積もってるのになんにもしないとかモグリっしょー!」
あずさ「時間もあるし、この雪でしょう? みんなで雪合戦しよう、ってことになったのよ~、うふふ」
たかね「かっせん!? みなで、かっせんをするのですか!?」
雪歩「た、たかねちゃん、あくまで遊びだからね? 雪で玉を作ってね、みんなで投げあうの」
律子「……まったく。本当なら、クリスマスにそんな暇があることを気にするべきなのに」
小鳥「ふふ、いいじゃないですか、律子さん。みんなが揃うこんな機会、この先あるかわかりませんよ?」
P(…… 片手にビデオカメラ握り締めてさえなければ、もっとキマる台詞なのになぁ)
美希「えーっ、ホントに雪合戦するの……? ミキ、お留守番しとくから寝てていーい?」
律子「あんたはあんたで、ちょっと寒い思いするくらいがちょうどいいのよ。ほら起きなさい」グイ
美希「やーん、なのー」
【小鳥謹製あみだくじ:情熱の赤組】
美希「あふ…… ぅ、これもう、チームわけの時点で勝ち確定だって思うな」
真美「だーよねぃ! あっちで気をつけなきゃいけないの、ひびきんくらいっしょ」
春香「ほんと、ものの見事に偏ったよね……」
真「でもクジ運も勝負のうちだからね、手は抜かないよっ!」
やよい「わたしもがんばります! ……あれ、亜美、どうかしたの? 浮かない顔しちゃって」
亜美「いやぁ、たぶん大丈夫だとは思うんだけどさー…… あっち、律っちゃんいるじゃん?」
真美「なーに言ってんの亜美っ! 律っちゃんのひとりやふたり、どーってことないってば」
春香「そうだよ、わたしはさておき、運動神経のいいメンバー、ほぼ全員こっちだもん!」
【小鳥謹製あみだくじ:純情の白組】
律子「みんな、いいわね? この作戦でいけば、たぶん勝てるわ」
伊織「……いや、確かに可能性はなくもないだろうけど、どうなのよ、それ」
雪歩「か、考え方がえぐいですぅ……」
千早「あの、律子…… 遊びにそこまでする必要はあるのかしら?」
律子「やるからには勝ちを狙わなくてどうするの。それに本人、すっごく乗り気よ」
たかね「ええ! うでがなります!!」
あずさ「あらあら…… うふふ、これは頼もしいわね~」
伊織「わたし、止めたからね」
響「う、うーん、そんなにうまくいくかなぁ……」
【いくさがはじまる】
小鳥「それでは、不肖音無小鳥、本日の審判をつとめさせていただきます!」
P(ホイッスルまで持ってきて気合入ってるなー、音無さん)
小鳥「両チーム、準備いいわねっ? では…… 開始ーっ!」ピピー
真「よおーっし、さっそく…… !?」
たかね「まことがあいてですね! さあ、きなさい!」
春香「た、たかねちゃん一人だけが突出して……!?」
やよい「はわっ! ほかのみんなは、遠すぎてねらえないですー!」
真「えっ、ちょっと…… え、これ、ぶつけちゃっていいの?」
美希「真くん、ためらってる場合じゃないの!」
真「そんなこと言ったってさぁ!?」
たかね「そこですっ、まこと! すきあり!」ヘロッ
真「え、ああっ……!? しまったーっ!」ベシャ
小鳥「ヒットぉ! 当てられた真ちゃんはコートから出てねー!」ピーッ
真美「ああ!? こっちの最強こーほのまこちんがあっさりと!」
亜美「だーっ! やっぱこれ絶対、律っちゃんが裏で指示してるっしょー!?」
律子「読み通りね。たかねにためらいなく雪玉投げられる子なんて、うちにいるわけないもの」
伊織「ねえ、これ、やってることは割とはっきり外道よね?」
響「…… まあ、本人、盾にされてる自覚ないみたいだし、いいんじゃないかな」
律子「みんな、コートの端ぎりぎりからたかねの援護に徹すること! 絶対近寄らないのよ!」
たかね「さあさあさあ! つぎに、わたくしのゆきだまのえじきになりたいのはだれです!?」
【うらみはらさで】
真「あのさ、提案があるんだけど。チーム替え、しようよ」ゴゴゴゴゴ
やよい(ま、真さん…… 笑って言ってるけど、目がぜんぜん笑ってないですっ!)
亜美「そんで、そのとき、律っちゃんとおひめっちだけは絶対別チームでね?」
美希「……っていうか、メンドーだから、たかねをこっちのチームにくれるだけでいーの」
真美「うんうん。あ、なんならはるるんとおひめっちのトレードでもいいよん」
春香「ひどくない!?」
たかね「ふふふ…… わたくしのようにつよいものが、ひくてあまたなのは、とうぜんですね」
律子「…… いいわ、じゃあ、たかねだけチームチェンジってことでいきましょう」
伊織「ちょっと律子! あっさり要求に応じちゃってどうすんのよ!」
雪歩「うう…… 絶対、あっちもたかねちゃんを盾にしてくるはずですぅ……!」
千早「しかも、メンバーの運動神経的に、遠巻きにされるとより不利になってしまうわね……」
あずさ「勝ち負けがすべてじゃないのよ~。楽しかったらいいんじゃないかしら?」
律子「いいえ。もちろん次も勝ちに行きます」
雪歩「えっ、律子さん、なにかいいアイディアがあるんですか?」
律子「当然よ。というわけで雪歩、それに響、ちょっと耳貸しなさい」
響「え…… ええっ、自分!?」
伊織「……だいたいどんな手で行くのか、もう察しがついたわ、わたし」
【リベンジマッチ】
小鳥「じゃあ改めて、両チーム、覚悟はいい? 二回戦、始めーっ!」ピピーッ
真「よぉし、じゃあさっきあっちでやってたみたいに頼むよっ、たかね!」
たかね「おまかせください!」
亜美「バンバンやっちゃっていーかんねおひめっち、んっふっふー」
美希「あふぅ…… ミキ、今度は寝てても大丈夫そーなの」
たかね「ふっふっふ…… ちーむがかわっても、わたくしはむてきです!」
響「おーい、たかねー」
たかね「む、ひびき。さきほどはみかたでしたが、いまはおたがい、てきどうしで……」
響「いいこと教えてあげる。実はさっき、あっちで霜柱見つけたんだ」
たかね「しもばしら!? まことですかっ! どこですか?」
響「んーとね…… ずーっとあっちの方。今日は、たかねが全部ひとりで踏んでいいぞ!」
たかね「なんと! やくそくですよ、ひびき!」タタタッ
真「…… あ、あれっ?」
やよい「ちょっ…… ええっ、たかねちゃん!?」
真美「おひめっちーっ!? カムバーック!」
小鳥「たかねちゃん、コート外に出てしまったので失格でーす!」ピピピー
春香「ひ、響ちゃん、そんなの反則でしょー!?」
響「なにが? 自分、霜柱があった、って世間話しただけだぞー」
たかね「しもばしら♪ どこでしょうかっ、しもばしら♪」
美希「……響がこんなこと考え付くわけないの、これゼッタイ律子……さんの作戦なの!」
響「ちょっと待つさー、美希、さりげなく自分にすごく失礼なこと言ってない!?」
美希「はっ…… ってことは!? みんな、気をつけ……」
律子「混乱してる今がチャンスよ! 全員とーつげきーっ!」バッ
千早「……!」ダッ
伊織「あーっもう、こうなったらヤケクソよっ!!」ダダダ
やよい「わあぁっ、あっちのチームみんな、まとまって突っ込んできましたーっ!?」
真美「まずいYO! みんなおひめっち任せだったから、早くゲーゲキしなきゃ――」
あずさ「よぉし、頑張っちゃうわよ、え~い!」ポイポイ
真美「ぶへえっ!?」ボスッ
響「え…… あ、あずささん!? 自分は敵じゃな…… うぎゃーっ!」ベシャ-
亜美「ああ! 真美ついでにひびきんまであずさお姉ちゃんのノーコン球のギセーに!」
小鳥「真美ちゃん、それに響ちゃんもアウトー!」ピーッ
千早「まずは美希、次に春香、あとは亜美と真美、真の順……」ビュッ
美希「ちょっ、千早さんっ…… 一人狙いはズルいの! なんでミキばっかりーっ!?」
千早「高槻さんは天使だから除外」ヒュッ
真「み、美希が危ない! 待つんだ千早、ボクが相手――」
千早「さっきも言ったとおりで、今はまだ真の番じゃないの。そこをどいて」
真「あっ……、はい、ごめんなさい……」スッ
美希「ま、真くん!? 真くーんっ!?」
やよい「も、もう、あっちもこっちもめちゃくちゃで…… わけがわかんないです!」
亜美「えーい、こうなったらこっちもやってやろうわあああーっ!?」ズボォォ
雪歩「……うふふふふふ、雪って、すっごく掘りやすいから助かりますぅ」
春香「み、みんな、気をつけてーっ! このへん落とし穴だらけだよっ!?」
たかね「おお、ここにも…… それにこちらにも! ふふ、えいっ♪」ザクッ
【ノーサイドとは名ばかりの】
高木「今年も皆、よく頑張ってくれたね。ささやかだが本日のパーティ、楽しんでくれたまえ」
たかね「なんと……! すばらしい、ごちそうのかずかずが!」キラキラ
高木「それでは、見事なホワイトクリスマスを祝して、また来年の我々の成功を祈って、乾杯!」
小鳥「はーい、乾杯ーっ!」
元白組「「「「「「かんぱーいっ!!」」」」」」
元赤組「「「「「「…… かーんぱーい」」」」」」
P「か、乾杯!」
高木「キミ、一部アイドル諸君が浮かない顔をしている気がするのだが、何かあったのかね?」
P「……ええ、と、いえ、特に問題はない、と思います、多分」
高木「それに美希君や亜美君・真美君の、律子君を見る目に妙にトゲがあるような気もする」
P「は、ははは、まさか! きっと社長の気のせいですよ!」
高木「ふむ、それもそうか。どうも年をとると心配性になっていかんね、ははは!」
美希「律子……さんは、やることがえげつないの」
亜美「そーだそーだー、それがオトナのオンナのやることなのかーっ!」
真美「コドモを盾にしよーなんてヒキョーだぞーっ!」
律子「別にルール違反はしてないでしょ。それに2戦目は、油断しきってたそっちにも問題あるわよね」
亜美「ぐ…… ぐぬぬー、テラス口をたたきおってー!」
真美「…… やめよう亜美、口ゲンカじゃあ律っちゃんにはかなわないよ……」
律子「だいたい亜美も真美も動きが直線的すぎるわ。こういうときこそ連携して動かないと」
亜美「ちょっ、律っちゃん、こんなときまでダメ出しとかやめてよね!?」
美希「……じゃーミキは、おコゴト言われるまえにさっさとソファで――」ススッ
律子「待ーちなさいってーの。あんたのやる気のなさはそれ以前の問題なのよ」ガッ
美希「やーん!?」
千早「さっきから一体どうしたの、真。私が何かしてしまったのなら教えて、謝るから」
真「い、いやっ、ホントになんでもないんだってば千早!」ビクビク
春香(千早ちゃん、自分がどんなオーラ出してたかとかぜんぜん自覚ないんだろうなぁ……)
雪歩「うう、またやっちゃいましたぁ…… 簡単に掘れるからって、ついハイになっちゃって……」
伊織「雪歩、あんたの落ち込むポイントも毎度よくわかんないわね……」
雪歩「落ち込む…… あ、穴だけに?」
伊織「ねえ、ほんとは全然気にしたりとかしてないでしょ?」
あずさ「うーん、最高! たくさん運動したあとは、お料理がいつも以上に美味しく感じるわ~」モグモグ
やよい「ホントですねっ、あずささん! みんなはあんまり食べてないみたいですけど……」ムグムグ
【常在戦場】
響「はー…… ちょっと遊ぶくらいのはずが、こんなにハードとは思わなかったさー……」
たかね「ひびき! じっとしているばあいではありませんよ!!」
響「……一人で霜柱踏んでた分、元気なのはわかるけど、たかねはもうちょっとじっとしときなよ」
たかね「あっ、あちらにあるおりょうり、わたくし、まだいただいておりません!」
響「大丈夫だって、そんなすぐにはなくならないから」
たかね「いいえ、わかりませんよ? さあ、ひびき、さあさあ」
響「もう全種類制覇しそうな勢いだなぁ。ちゃんと味わって食べなきゃダメだぞ」
たかね「とうぜんです。ですが、すべていただくことも、おなじくらいじゅうようです!」
響「やれやれ…… それで? たかね、どれが食べたいって?」
たかね「ほら、そこの、それです! めろんにおにくがのっているそれです!」キラキラ
響「生ハムメロン、ねぇ…… また人を選びそうなものに行くんだなー」
たかね「わたくし、てがとどかないので、ひびきがたよりなのです! はやくとってくださいませ!」
【音無小鳥の場合】
小鳥「さすが社長の知ってるお店のケータリング、レベル高いわ…… あ、これ、おいしい」モグモグ
たかね「あの、ことりじょう」
小鳥「そしてこの、春香ちゃんのおみやげのケーキがまた……! ああ、幸せ……」ムグムグ
たかね「ことりじょう!」
小鳥「きゃっ!? ……あ、ああ、たかねちゃん? どうしたの、急に」
たかね「どうです? その…… ことりじょうは、たのしめていますか?」
小鳥「えっ?」
たかね「その、わたくしは、くりすますをたいへんたんのうしているのですが」
小鳥「うふふ、そうでしょうね。さっきの雪合戦じゃたかねちゃん、大活躍だったじゃない?」
たかね「ひょっとするとことりじょうは、たのしめていないのではと、きになりまして……」
小鳥「……もしかして、わたしが前にぼやいてたの、気にしてた?」
たかね「はい、おせっかいかとはおもったのですが」
小鳥「あっちゃー、たかねちゃんに気を遣わせちゃうなんて、事務員失格だわ……」
小鳥「たかねちゃん。わたしももちろん、今日のクリスマス、すっごく楽しんでるわ」
たかね「しかし、ゆきがっせんでもことりじょうは、いっしょではなかったでしょう?」
小鳥「ふふ、それは確かにそうね。でもね、わたしの場合、みんなを見てるだけでも満足なのよ」
たかね「みんな?」
小鳥「そう。たかねちゃんもだし、響ちゃんや、春香ちゃん、千早ちゃん…… 765プロのみんな」
たかね「ですが、みなといっしょにうごきまわるほうが、もっとたのしいのではありませんか?」
小鳥「そうできたら楽しいかな、と思うこともあるけどね。そばで見ててこその楽しみもあるの」
たかね「そういうもの、なのでしょうか」
小鳥「そういうものなのよ。見守る楽しみ…… っていうのかしらね」
たかね「なるほど…… やはり、ことりじょうは、みなのははうえのようなひとです」
小鳥「は…… 母上!? そこ姉上ってわけにいかない!? ねえっ!?」
【あなたのお目目はなぜあかい】
響「たかね、お買い物して帰る前にさ、ちょっとそこの公園に寄り道して行こうよ」
たかね「まだだいぶ、つもっていますね…… はっ! もしや、ふたりでゆきがっせんですか!?」
響「それ絶対くたびれるし、それ以上にすごく空しくなると思うぞ……」
響「あったあった、これこれ」
たかね「これはなんのきですか、ひびき?」
響「ナンテンって言うんだよ。お薬とかに使えるって聞いたことがあるぞ」
たかね「あかいみが、あざやかで、おいしそうです!」
響「食べられるって聞いたことはないなー、さすがにそれはやめとこうか」
たかね「ふむ、そうですか…… ざんねんですが、あきらめましょう」
響「それより今は、この実と葉っぱがほしかったんだ」
たかね「えっ? しかし、たべられないのでしょう? なんにつかうのですか?」
響「ふふふ、それはまだナイショ」
たかね「む…… ひびき、なにをかくしているのですか。あやしいです!」
響「それからさ、たかね、両手で持てるくらいの雪玉作ってくれる?」
たかね「ゆきだま? ……やはり、ゆきがっせんをするのですね!?」
響「違うってば。このナンテンがあれば、かわいいものができるのさー」
たかね「かわいいもの?」
響「そうそう。ほら、雪玉、早く早くー」
たかね「ひびき、いわれたとおり、ゆきのたまをつくりましたよ」
響「お、ありがと。これに、今とった実と葉っぱを、こうやってくっつけると……」
響「よーし、できたぞー。ほらっ、たかね、これなーんだ?」
たかね「……おお!! これは、うさぎさんです」
響「そう、雪でできてるから、雪うさぎっていうの」
たかね「なんてんのはっぱがおみみで、あかいみは、うさぎさんのめですね!」
響「うさ江の目も赤いけど、この子の目はもっと真っ赤だなー」
たかね「それに、おみみがみどりのうさぎさんは、めずらしいです、ふふっ」
たかね「おや? このゆきうさぎさんは、つれてかえってあげないのですか?」
響「うん、あったかいお部屋だとこの子はすぐとけちゃうから、ここにいた方が幸せじゃない?」
たかね「たしかに…… そのとおりです。では、ひびき、ゆきだまをひとつ、つくってください」
響「雪玉? なんで?」
たかね「ゆきうさぎさんも、ひとりではきっと、さびしいでしょう?」
響「……! ふふ、そうだね。じゃあたかねは葉っぱと実、とってきてよ」
たかね「はいっ!」
たかね「おみみと、めをつけて…… できました!」
響「よし、そしたら、さっきの子の隣に並べてあげよう」
たかね「おともだちがまいりましたよ、ゆきうさぎさん。これで、さびしくありませんよ」
たかね「ひびきのつくったゆきうさぎさんは、さきほどのゆきうさぎさんより、ちいさいですね」
響「そっちがたかねで、最初にできた大きい方が自分なんだぞ」
たかね「ふむ、いわれてみれば…… いろじろで、めもあかいですし、わたくしににているきもします」
響「おっ? たかね、ちっちゃいって言われてるのに怒らないのー?」
たかね「ええ。だって、さびしがりのひびきのために、わたくしがきたことになります!」
響「…… うまいこと、言っちゃって。今日は、自分が一本とられたことにしとくさー」
響「さ、それじゃ、そろそろ行こっか」
たかね「そうですね。ひびき、つぎにゆきがふったときは、ゆきだるまをつくりましょう!」
響「うん、そのときは大っきいのを作ろうなー。たかねや自分より背の高いやつ!」
たかね「おやくそくですよ? つぎはいつ、つもるでしょうか、あすでしょうか?」
響「たかねがいい子にしてたら、きっとすぐ降るよ。それまでのお楽しみだぞ」
【吸引力の変わ(ry】
たかね「しかしきょうは、せかいじゅうで、けーきをたべるひなのだ、とききましたが」
響「いやいやいや。事務所で春香のもって来てくれた分とか、さんざん食べてたでしょ、たかね」
たかね「それはそれ、これはこれ、ですよ、ひびき」
響「まーた妙なことばっかり覚えてきて。ほら、帰るよ」グイ
たかね「そんな!? あえてよのながれにさからうひつようは、ございません!」
響「よそはよそ、うちはうちなの!」
たかね「おうぼうです! わたくし、けーきをようきゅういたしますーっ」グググ
響「ヤモリじゃあるまいし、どうやったらショーケースにこんなに吸い付けるんだー!?」ググググ
たかね「よいでは…… あり、ません、かっ! ひびき、よいではありませんか!!」グググググ
響「ちっ、ともっ、よく、なーい! いいから、っ、離れるさーっ!」ググググググ
【丸太とか薪とか】
たかね「……」ムスー
響「おーい、たーかねー」
たかね「……」プイッ
響「ちょっとこっち見てみてよー、ほらほらー」
たかね「……どうせ、ここあかなにかで、わたくしをつろうというのでしょう」
響「ん、ココア飲みたい? 作ってあげようか?」
たかね「なんと、まことで…… ち、ちがいます! わたくし、いまは、おかんむりなのです」
響「そうなの?」
たかね「そうなのです。ここあくらいでは、わたくしのこのぜつぼうは、いやされません!」
響「そっかー。じゃあ、このブッシュドノエルでもダメかなー」
たかね「…… ぶ…… ぶしどう? の、える? それはなんのじゅもんですか、ひびき」クルッ
たかね「!!」
響「二人用にと思って作ってたけど、たかねがいらないんなら自分ひとりで……」
たかね「いりますっ!! おまちください、いります!!」
響「あれれ、たかねはおかんむりだったんじゃないの?」
たかね「お、おかんむり…… では、ありますが、いえ、おかんむりだからこそ、いります!」
たかね「まっはふ、ひびひも、ひふぉがわるいでふ」ムグモグ
響「ごめんごめん、せっかくだから、たかねをびっくりさせたかったの」
たかね「はるはのふくっふぁものとは、いんひょうふぁ、ことなひまふね」モゴモゴ
響「これ、ビスケット使って作ったんだ。その分、ケーキとしてはちょっと独特かも」
たかね「んぐ…… みためも、まるたのようで、おもむきがあります!」
響「フランスとかじゃこれが普通なんだって。まだあるけどおかわり、どうする?」
たかね「!! しれたこと! ぐもんですっ!!」
響「あはは、だよね」
【ジェルジェム】
たかね「ところでひびき、それは?」
響「飾りつけの余り、もらってきちゃった。窓に貼ったらにぎやかかなーと思って」ペタ
たかね「おほしさまや、もみのきに…… あっ、それは、ゆきだるまですね」
響「さわった感触も、ぷるぷるしてて面白いぞ。ゼリーっていうか、グミみたいな」ペタ
たかね「わたくしも、わたくしもはりたいです、ひびき!」ピョンピョン
響「よーし、じゃあ、たかねは窓の下半分お願い。上半分は自分がやるよ」
たかね「こころえました!」
響「思ったとおり! ね、ずいぶんクリスマスっぽくなったでしょ」
たかね「はい! きらきらして、いろとりどりで…… みているだけで、たのしくなります!」
響「それで、たかね。なんでこんなことしたの」
たかね「な、なんのことでしょうか?」
響「このジェムについた歯形、どう見ても、いぬ美でもねこ吉でもないよね」
たかね「…… ぜりーや、ぐみみたい、といったのは、ひびきです」
響「自分、さわった感触が似てる、としか言ってないよね?」
たかね「いいえ! みためもよくにています!!」
響「そこは否定しないけど! どうしてそこでかじってみようと思うのさ!」
たかね「…… しょうじきなところを、もうしますと……」
響「うん、間違っちゃうことは誰にでもあるんだ、そこでちゃんと謝れるようになれば」
たかね「しゅねぇけんよりも、おいしくありませんでした」
響「誰も聞いてないぞ!?」
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