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    元スレ咲「クク…是非に及ばず…」

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    251 = 241 :

    未春「リーチ」

    まこ(先制されたか…さて、一向聴からこのツモ…似たシーンを見たことがある…)


    「これは振り込みますかね」

    藤田「私ならオリるが…どうするかな」


    まこ「……」タン


    「オリたね」

    透華「あそこから攻めるようなタワケが決勝にいるわけがありませんわ」

    252 = 241 :

    佳織(中…いらないよね?)タン

    未春「ロン」


    美穂子「リーチ一発目に二向聴から生牌の中…まさかとは思うけど…彼女、何かあるのかしら…?」

    華菜「ただの素人ですよ、いけーみはるん!」


    まこ(鶴賀は素人じゃったか…どうりでようわからん打ち方じゃと…)

    まこ(素人の麻雀なんてよー見んから困ったのう…)

    253 = 241 :

    智美「あいかわらず佳織はへたっぴだなー」ワハハ

    ゆみ「だが…彼女が入ってくれたおかげで我々は今こうして此処にいられる…」

    智美「出れただけで満足ーとか思ってたけど、まさか決勝までこれるとはなー」

    ゆみ「だな。しかし…人間の欲とは際限無きもの」

    モモ「ここまできたら全国いきたいっすねー」

    睦月「うむ」

    智美「ワハハ、この欲張りさん共がー」

    ゆみ「全国大会は八月…今日を乗り切れば妹尾を育てることもできよう」

    ゆみ(そう――ここさえ乗り切れば――!)

    254 = 241 :

    佳織「みっつずつ…みっつずつ…」チャッ

    佳織「あっ…でで、できました…!リーチします!」

    未春「リーチ棒は…?」

    佳織「あっ!すみません…」ドキドキ

    255 = 241 :

    まこ「……」キュ

    まこ「――っ!」ゾクッ

    まこ(八萬…これは…)チラッ

    佳織「……」ドキドキ

    まこ(くっ…わけわからん捨牌しよってからに…!読めん…が、これは振れんか…?)

    まこ(…オリるか……)パシッ

    256 = 241 :

    佳織「……」チャッ

    佳織「っ!」

    佳織「ツモ!…です!」

    佳織「裏ドラは…ありません」

    まこ「手牌は…?」

    佳織「あっ!」

    佳織「リーチツモ…トイトイ?でしょうか…」パラッ

    まこ「……っ!」

    未春「そ、それは…」

    智紀「……」

    257 = 241 :

    まこ「四暗刻じゃ…ッ!」

    佳織「え?な、なんですかそれ…?」

    未春「役満ですよ。子ですから32000点です」

    佳織「あわわ…」

    智紀(これはビギナーズラック…?いえ…そう決めつけ捨て置くのは尚早…鶴賀の…この子もまた――)

    まこ(親っかぶりでマイナス16000…あそこで八萬切っとったら8000で済んどった…完全に判断ミスじゃ)

    まこ(最悪の立ち上がりじゃな…)

    258 = 241 :



    まこ「わしのなさけのぉとこはカットじゃカット!」


    259 = 241 :

    京太郎「ただいま戻りましたー…ってなんすかこれ!次鋒戦なにがあったんです…?」

    まこ「いやー不甲斐のぉてすまんのー。あんな打ち手がいるとは思わんかった、授業料は高くついたわ」

    「まぁしょうがないわ。あんなの誰も予想してなかったでしょうし」

    優希「相手は京太郎より初心者だったじぇ」

    京太郎「マジで?」ドサッ

    「お昼はさんで次は私ね。なるべく取り返すよう努力するわ」

    260 = 241 :

    透華「とーもーきー!なんて使えない子なのかしら!」プンプン

    「まぁまぁ…ともきーとは相性が悪い相手だったもん、しょうがないよね」

    智紀「……」コクコク

    智紀(只者じゃない――!とか言って通ぶって様子見てたらいつの間にか終わってたなんて言えない…)

    透華「相性とか!関係ありませんわ!たとえ相手がどこであろうと龍門渕が三位だなんてあってはなりませんのよ!」

    「はいはい…」

    261 = 241 :

    「ま、ボクがなんとかするからさ。まかせといてよ」

    透華「…大した自信ですけど、ここから私たち二人でどこかをトバして終わらせるのはちょっと厳しいですわよ」

    透華「今日ばかりは五人目にきていただかないと困りますわ!」

    262 = 241 :


     タタタ…

    警備員「ん?あっ、コラ!子供はそっちに入っちゃいかん!」

    警備員「そっちは出場選手のみの…ん?学生証…?天江衣…ってあの…失礼しました!」

     タタタ…

    警備員(あれが昨年のMVP選手…全国区の魑魅魍魎のひとり…!)

    警備員(対面するとこうも…クッ…今頃になってブルってきやがったゼ…フフ)

    263 = 241 :

    藤田(…遅いご登場だね)

    「――におうね、この会場」ゾゾゾ…

    藤田(天江衣――!)

    「美味そうなにおいがする――」バチッ

    264 = 241 :

    藤田「昼休みだからなぁ…カレーの匂いかな?」

    「ちがうっ!衣の生贄達のにおいだ!」コロコロ

    藤田「うーん…かわいいなーおまえはー」ギュッ

    「やめろっ!抱きつくな!」

    藤田「こんな子供がほしー」クンカクンカスーハースーハー

    「こどもじゃない!ころもだ!お前なんか衣に負けたゴミ雀士のクセにっ」

    藤田「なんだと?」

    「事実だろ!」

    265 :

    駄目だこの世界…………遅すぎたんだ、患ってやがる!

    266 = 241 :

    藤田「…ほら、あの試合は変則的だったし…直接負けたわけじゃないからノーカンよノーカン」

    「声が震えてるぞ?とゆーかその言い方だと直接やれば勝てるとでも言ってるみたいだが?三流にふさわしいめでたい脳みそだな、片腹大激痛!」

    藤田「ぐぬっ…でもあの試合はホントに強いやついなかったし…」

    「え?それって自分で弱いって認めてるようなもんじゃ…?」

    藤田「……」グスン

    「なんか噂だと片田舎の雀荘でもボロ雑巾のように大敗を喫したとかナントカ」

    藤田「うっせーわ!」ゴリゴリ

    「ギャ―――――!」

    267 = 241 :


    門松「やべーよ…田中はトチ狂ったままだし結局ペンギン持って来ちゃったし…」

    田中「これは大竹林ですか?いえアウストラロピテクスです。あ、その北京原人ポンです、大四喜から小三元の竪穴式住居」

    藤田「ん?おいそこの!」

    門松「あ!」

    藤田「ここは決勝進出校以外立ち入り禁止だぞ!」

    「あ、ペンギン!」

    藤田「そのなっさけない顔…たしか原村和の」

    門松「お嬢ちゃん!これ欲しい?ならあげる!私から貰ったっていうのはナイショだぞー?お姉さんとの約束ネ☆んじゃ!」ドヒューン

    藤田「…なんだありゃ」

    268 = 241 :

    「うわこれ裂けてる」

    藤田「あーあーひどいもんだ」

    「ハギヨシに頼もう!そして私がそのハラムラノノカの下に連れてってやる!」

    藤田「大丈夫かぁ?はじめてのおつかいだろ?」

    「子供じゃないっ」ガー

    藤田(まぁ…参加校同士のなれ合いも悪くないか)

    藤田「じゃあ頼んでみるか」

    「うん!任せといて!!」ニパッ

     カン!

    269 :

    素の咲さんかわいい
    咲さんに対しても珍しくマトモなのどっちがレア

    270 :

    そこまで原作なぞる必要ないのに
    書いてて大変なだけじゃ

    271 :

    おつおつ
    原作と変わらないとこカットしてもええんやで

    272 :

    俺には分かる…かじゅのセリフが原作と違う…かじゅも患ってやがる

    273 = 240 :

    乙なんだよ

    274 :

    睦月が患ってるんだ
    かじゅが患っているわけ…ないと言い切れないこのノリが大好きだ

    275 = 241 :

    はしょるの下手くそなんだすまんな
    合間合間にキャラを患わせるために原作通りの展開書く場合もあるからイランという人は適当に読み流しとくれ
    どうりで決勝戦入ってからめっちゃ疲れると思ってたよ

    276 = 241 :


    透華「――これでいいですわ」カチャ

    「これ苦手だな…」ギギギ

    透華「万が一『手品』を使ってしまわないようにですわ」

    「やったら絶対バレて即失格なんだからやらないよ」

    透華「万が一ですわよ万が一」

    (…ああ…たったひとつの過去の罪が『鎖』となってボクを縛り続けるんだな…)

    智紀「……」

    智紀(『手品』といい鎖といい、おそらくふとした時の思考も…一には素養があると思うけど…)

    (信用を取り戻すのは大変みたいだ…)グッ

    277 = 241 :

    智美「いやー佳織よかったよ!大活躍だったな!」

    佳織「あ…あれでよかったのかなぁ」

    ゆみ「十分すぎる。あの収支に不満はない」

    ゆみ「麻雀は運ではない――が、半荘数回程度では素人がプロに勝ち越すことだって有り得る」スッ

    ゆみ「――蒲原」パチン!

    智美「あい」

    ゆみ「射程に入った的を逃がすな」

    智美「撃ち落とせばいいんだろう?――風越を!!」ニヤッ

    佳織(…今の指ぱっちんに一体なんの意味があったんだろ…?)

    睦月(うむ。あいかわらず部長と加治木先輩のコンビは自然でかっこいい)

    278 = 241 :

    文堂「いつにも増して機嫌よさそうですね、キャプテン」

    華菜「みはるんよく凌いでたって褒められてたし!くぅ~、あたしもはやく褒められたいし!」

    文堂「…次は私の番ですね…」

    華菜「柄にもなく緊張か?」

    文堂「…こんな大舞台生まれて初めてですし…それに、あの牌譜…」

    文堂「清澄の中堅と大将の牌譜…おかしくないですか?」

    華菜「ぐ、偶然だろ?」

    文堂「…だといいんですけど」

    279 = 241 :

    「……」グイ キュッ コキッ

    「それじゃあとお願いね」グルグル

    京太郎「頑張って下さい!」


    『決勝中堅戦――!折り返しを制するのはどの高校か――!!』

    280 = 241 :

    美穂子「…竹井久…って…上埜さん…!?」

    未春「?」

    美穂子(やっぱり…苗字は変わってるけど…)

    美穂子(三年前のインターミドル…あの運命の日――私の人生を大きく変えた人――!)

    美穂子(過激な打ち方で私のそれまでの価値観を打ち壊し…その強さで会場を震わせた…でも、三回戦から突然会場にこなくなって…)

    美穂子(翌年――彼女が風越に入ってくることはなかった……)

    美穂子(あぁ、文堂さん――)

    美穂子(アレを間近で見られるなんてうらやま…じゃなくて!彼女とまともにぶつからないで――!)

    281 = 241 :

    (んー…微妙な手)チャッ

    (配牌五向聴から和了れる確率はどれくらいだったかな…和ならそういうこともごく自然に考慮してそうだけど)

    (…難しく考えて打つなんて私らしくもないか…緊張してるのかも)

    (ないものねだりしてもしょうがない。私らしくいきましょう)キュ

    282 = 241 :


    (…うわー。完全に裏目ったー…)

    (…いえ、このツモに意味があると考えましょう。となると――)

    (――来た!)

    「リーチ!」ガカッ!


    京太郎「なんだか悪い待ちですね…?」

    まこ「部長は大会じゃ悪い待ちが多いけぇ。和が入部した頃もそのことで揉めとったのう…」

    283 = 241 :


    『わざわざ悪い待ちで待つなんておかしいです!』

    『うーん…でも私だって常にそうなわけじゃないのよ?普段は合理的に打ってるでしょ?』

    『でも…大会でもしあんなことされても困りますし…』

    『私って大会だと良い待ちで和了れることって少ないのよね…で、悪い待ちだと不思議と和了れちゃうわけ』

    『そんなの偶然です!一時的なランダムの偏りを流れとかジンクスとかだと思い込んで心縛られてるだけです!』

    『和。世の中にはいろんな考え方の人がいるわ。和みたいに理論で長期スパンでの勝率を上げようとする考えもあれば、その場その場の流れを読み、ツモひとつに意味があるという考えもある』

    『中には能力や支配力なんていう曖昧な概念に依って打つ、魔物なんて呼ばれてる人たちもいるわ』

    『そんなオカルトありえません』

    284 = 241 :


    『理論に従って打つべき、それは分かっているんだけど、ここ一番で信じられるのはやっぱり自分なのよね』

    『ここ一番だからこそ、そういったものに流されずに論理的に打つべきでは…』

    『じゃああなたは――たった一度の人生も論理と計算ずくで生きていくつもりなの?』

    『……っ。それとこれとは話が違いますし…そもそも麻雀はなにも一度きりではないですし…』

    『そうね…でも私の夏は、今年一度きりなのよ』

    『……』

    『それにね、それで負けたら理論派にでもなってるけど――生憎といつも勝っちゃうのよね』ニヤリ



    京太郎「…なんつーか…いつもアレな咲の言動に埋もれがちですけど、部長も結構…」

    まこ「あの人は天然でアレじゃけぇのう…」

    285 = 241 :

    「――ん…部長…」ブルッ

    (あれ…私、仮眠室で寝てたんでしたっけ…もう中堅戦は始まってる…)ムクッ

    (部長なら心配いりませんよね…)チラッ

    「……」スゥ スゥ

    「……」スッ ムギュー

    「…はう…にゃめろ…ぶれいものめ…」ムニャ

    「……」ムギュンギュゥー

    「んんー…はらむらさ、やめてったら…やめっ…んにゃっ」ムニャホラ

    「……和ちゃん」ボソッ ムギュギュ

    「ひゃめてよう…のどかちゃん…ひゃめだって…」ウーン

    「……ふふっ」ポフッ

    「あぅ…」スゥ…

    286 = 241 :


    文堂(聴牌――した、けど…清澄の人…)

    文堂(一萬は通る…?普通なら通るだろうけど…一萬で待つとすれば地獄単騎…そしてこの人の牌譜…!)

    文堂(…勝ちにいくなら、これを通して和了らなきゃ!キャプテンと全国にいくには…)

    文堂「とおらばリーチ!」

    「――通らないな」ニヤッ

    文堂「……!」

    「ロン」パララッ

    文堂(キャプテン――!)

    (なんだこの人…ただのバカなのか…それとも――衣に近い生き物なのか…?どちらにせよ…)

    智美(まさか完全に把握していたわけじゃないだろうがあの手牌、そして直前の打牌…なかなかに曲者だなー)

    287 = 241 :

    (そーいえば…さっき起きた時…なにか違和感があったような…)

    「――っ!?」ガバッ

    「エトペンが…いない?」

    「えとぺん…?」

    「『エット…自分すか?まじっすか?ペンギン』です。私の友達…」

    「って寝言ですか…」

    「えとぺんかぁ…おいしいかなぁ…」ウヒヒ

    「…探しにいかなきゃ……」キュッ

    288 = 241 :

    「ハギヨシ素敵滅法で根堅洲国から舞い戻ったペンギン!もーすぐご主人様の下に連れてってやるからな!」ピョンコピョンコ

    「ハラムラノノカは褒めてくれるかなっ!友達になってくれたりして!」

    「ハラムラ~~ノノカ~~~!」ピョンコ

    「?」

    「あうっ」ドテッ

    エトペン「Oh…」コロコロ

    「エトペン!」

    289 = 241 :

    「あ!おまえがノノカだな!」

    「はぁ」

    「おっぱい確認よーし!そのペンギンなんだけど…」

    「縫った跡がある…」

    「かくかくしかじかの致し方ない事情があって…その…」

    「そーですか…それならあなたは悪くないですね。直してくださってありがとうございます。すごく綺麗な縫い跡ですね…」

    「やたっ」パァァ

    「それはとーかの執事がな…」

    290 = 241 :



    『中堅前半戦終了――!!』


    「!」

    「!」

    「すみません…私は戻りますね!」タタッ

    「あ、ああ…行っちゃった」シュン

    291 = 241 :


     時間は少し遡り――

    文堂(よし、聴牌…今度こそ)

    文堂(河を見る限り五筒を通る…さっきはリードを守ることを優先してオリるべきだったのかもしれないけど…)

    文堂(今度はさっきの失点分を取り戻す!)

    文堂「リー…」

    「ロン」

    文堂「」

    「18000」パラッ

    292 = 241 :

    文堂(そんな…)

    (この人…)

    智美(またかー。でも風越を撃ち落としてくれたし、結果オーライ?)

    文堂(くっ…たった二局で…)

    (これでボクの一人沈みかー…え!?)

    「……」ピンッ

    「な…!」

    「ツモ!」パシィン!

    智美「えー…」


    美穂子「出たっ!」

    華菜「マナー悪いなー…」

    未春「牌はもっと大事にしてほしいですね…」

    美穂子(文堂さんがつらい目にあってるのに…悔しい!でも憧れちゃう!)

    294 = 241 :

    (…手が疼く…)

    (別に『手品』を使いたいわけじゃない…ただ――ピンチになると、幾つかの記憶が蘇るんだ…――)

    (透華と出逢い…そして――衣と出遭った時のことを――)


    透華『お父様曰く…天江の子供に近付くな――アレは理解の遥か外にいる、と』

    『今度の玩具は金剛不壊に出来てる?それは衣の莫逆の友となるか――贄か供御となるか』


    「……ッ」ゾクッ

    295 = 241 :

    (そうだ…『あの夜』に比べればこんな状況なんてことはない…)

    (あの衣がうちの大将なんだ…だから心配はいらない。ボクは…透華たちの信じてくれた、正攻法のボクでいく――!)

    「リーチ!」

    「ふむ…」タン

    (めちゃくちゃな待ちをするのにオリる時はしっかりオリるんだな…)

    (さすがにこの大舞台に出揃った役者達…出和了りは期待できない…けど!)

    「ツモ!」

    (ボクだって――負けられないんだ!)

    296 = 241 :

    『中堅前半戦終了――!!』

    『風越を撃ち落とした清澄の圧勝かと思いきや龍門渕が食らいつき四校まったいらに並びました――!』


    美穂子「文堂さん…」

    文堂「キャプテン!すみません、私のせいで…!」

    美穂子「大丈夫よ…落ち着いて…あなたが悪いわけじゃないわ」ギュッ

    文堂「キャプテン…」ジワッ

    美穂子「気負わず、楽しんでいきましょう。それと、ひとつアドバイス…」チラッチラッ

    「?」

    (風越のキャプテン…どっかで見たことある気がするのよねぇ…)

    297 = 241 :

    「ただいま戻りました」ガチャ

    優希「のっどちゃーん」

    京太郎「おかー」

    まこ「ちゃんと寝れたかー」

    「はい。おかげさまで。宮永さんはまだ寝てるみたいなので後で起こしに行ってあげてください」

    (この次は私…さすがに決勝ともなると緊張しますね…)ギュッ

    (…あっ。あの子の名前を聞くの忘れてました)

    298 = 241 :

    (うーん…さすがに後半になると警戒されちゃうかー)

    文堂(キャプテンのアドバイス通りに…)

    「リーチ」タンッ

    (このツモの意味は…)

    「リーチ!」ニヤッ

    299 = 241 :

    『清澄追っかけリーチ――!しかもこれは…空聴!悪待ちにもほどがあるぞ―――ッ!!』


    (このリーチは和了るためではなく、前半に見せた和了りの幻を利用した威嚇――!)

    文堂(この人がリーチをかけたらもう安牌は現物だけになる…!)

    (ボクの親リーが怖くないのか…?)

    智美(一向聴からだと厳しいかー。清澄が怖いしここはベタオリ…)

    300 = 241 :


     流局――

    「テンパイ」

    (ボクの当たり牌を止めた上に空聴リーチ…!?)

    (どこまでも予想の斜め上をいく…でも)

    (面白い人だなー…)クスッ


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