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元スレ咲「クク…是非に及ばず…」

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1 :

「……」ペラッ

「……」スタスタ

「……」ペラッ チラッ

(有象無象…我と同じ一年か…無駄な脂肪を胸に抱えおって…)

(まァ我は実質高校100年生分くらいのアレだがな…有象無象など相手にもならぬ)

「……」スタスタ

「……」ペラッ

(今の人…眼帯に包帯グルグル巻き…どこか悪いのでしょうか?)

SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1419791543

2 = 1 :

京太郎「咲~!」

「ム。京の字か」

京太郎「おう。こんなとこにいたのか」

「フッ。今日は大気中の魔力が濃い。即ち我が身体も本来の姿に近くなるということ。いざという時のことを考えると人の近くにはおれぬわ」

京太郎「あーはいはい。それより学食いこうぜ。レディースランチがうまそうだから食いたいんだ」

「フッ。我を出汁にしようとするのは貴様くらいのものだ。よかろう、それもまた一興…」

京太郎「悪いね」

3 = 1 :

 学食

「そら。存分に喰らうが良い」ガタッ

京太郎「おう、サンキュー」

モブ「いやー咲ちゃんはいい嫁さんだねー」

「よ、よめッ…!…などではない。此奴はいわば我が下僕、世話をするのは当然の理」

京太郎「ハイハイ」

モブ「あいかわらず独特なキャラだねぇ」

4 = 1 :

京太郎「んぐんぐ…」ピッ

「なんだ?電脳魔界よりの使者でも来たのか?」

京太郎「ナニソレ…麻雀だよ麻雀」

「…京の字よ、貴様麻雀を嗜むか」

京太郎「まーな。最近始めたんだよ。まだ役もロクに覚えてないけど」

「フン…斯様な児戯…」

京太郎「え、咲お前麻雀知ってんの?」

「…ちょっとだけ」

5 = 1 :

京太郎「へぇ~」

「…奪われることを学んだ、それだけのこと。麻雀など…」

京太郎「そのキャラには一抹の不安を感じるが…まぁできるならかまわんか…」

「何を自己完結している、薄気味悪い」

京太郎「ついでにもひとつ付き合ってよ。メンツが足りないんだ」

京太郎「麻雀部」

「……!」

6 = 1 :

京太郎「旧校舎の屋根裏に部室があるんだ」

「ホゥ…」

京太郎「ようこそ、お姫…ってカンジじゃねーな。…殿下?」

「良きにはからえ」

7 = 1 :

京太郎「カモ連れてきたぞー」ガチャ

「!」

「ン?」

「お客様…?」

「クッ…頭が疼く…この記憶は…?」

「先程橋のところで真っ黒な本を読んでいた…」

「あ、さっきの」

京太郎「なに、知り合い?」

「ウム。擦れ合う運命の好敵手よ」

「???」

8 = 1 :

京太郎「和は去年の中学校大会の優勝者なんだぜ」

「フン。何事かと思えばその程度、取るに足らず」

「むっ」

優希「いやいや、これはすごいことだじぇ!」

「なんだこのちまいのは」

優希「どーん!学食でタコス買ってきたじぇ!」

「汰孤栖…成程な」

「今お茶をいれますね」

「ブラックで頼む。泥水のように濃い、な」

「はぁ…」

9 = 1 :

優希「のどちゃんはすごいんだじぇ!インターミドルがうんぬん親はかんぬん」

「へー」

京太郎「部長は?」

「奥で寝てます」

(ム…眠れる虎の気配…成程な。武超…大方組織が送り込んだ尖兵だろう。フッ、ならば此処で始末するか…)

京太郎「じゃうちらだけでやりますか」

「ですね」

(や、殺る!?え、本当に!?)

京太郎「25000点持ちの30000点返し、ウマなし」ギシッ

(あっ、麻雀か)

10 = 1 :

「……」ピリッ

優希「チー!だじぇ!」

「…フン、下らぬ」

優希「じぇ?」

「先程からチーポンとやかましい!よちよち歩きの鳴き麻雀は他所でやれ!」ズアッ

優希「ひっ」

11 = 1 :

「カン!」バッ

(優希の三副露に対してカン!?)

「もいっこカンッ!」バッ

「さらにもいっこカンだッ!!」ジャッ

京太郎「三連続カン!?」

「セオリーを無視した、なんと荒々しい闘牌…ッ!」

優希「ど、どうなっちゃうんだじょ…?」アセ

12 = 1 :

「我が名を刻め、有象無象共――」ズズ…

(なんなんですかこの感覚は…!)

優希(の、呑み込まれる…!?)

「嶺の上に咲き誇るは大輪の花」キュ

「――嶺上開花」シュタァン

(三連続カンからの…)

優希「…嶺上開花ツモ三暗刻三槓子ドラ5……」

京太郎「ってーと…ひーふーみー…数え役満か!?」

「三倍満です」

「――是非に及ばず」ニヤリ

(くぅ~~~~~~っ!決まったぁ!)

13 = 1 :

優希「東パツでこんなのって…」

「…オカルトですね」

京太郎「なんだよ咲…お前強かったのか…?」

「フン。この程度か有象無象共。もっと我を興じさせてみよ。さすれば我が記憶の断片に名を残せるやもわからぬぞ?」

「……」キッ

「ぅえっ!?」

優希「……」

京太郎「……」

「……」ジロリ

「……」アセ

14 :

この勢いはずるいわ、こんなん草生えるに決まっとるやろ

15 = 1 :


 ゴロゴロゴロ…ザーーーーー

京太郎「お…」

「降ってきましたね」

「うそっ!傘持ってきてないわ!」ガバッ

「!!」

「奴は…ッ!!」

京太郎「ヘンなこと言うなよ頼むから」

「ウ、ウム…」

「麻雀部部長です」

優希「おはー」

「おはー。あなたが今日のゲスト?もう終わったの?」チラッ

16 = 1 :

「え…なにこれ」

「あ、えと…か、帰りますっ!じゃない…フフハ!撤退!」ダダッ

「あ、ちょっと!」

 ガチャ バタン

<ワッ!ア、アブナイアブナイ…コロブトコダッタ…

「…行っちゃった」

17 = 1 :

「あの人は一体…?」

京太郎「宮永咲っていう、俺達と同じ一年…のはずだ」

優希「ありえないじぇ…」

「ふむ…」

「……」

「あの子がうちの部に入ってくれたら…」ククッ

京太郎「たら…?」

「――全国、狙えるかもよ?」

18 = 1 :



 ザーーーーーッ
 ゴロゴロゴロ


「雷鳴か…フン。弱い者程よく吼える」ガクガクガク

 ピカッ!

「うひっ!?」ビビクン

 ゴロゴロゴロゴロ…

「…はやく帰ろう」ヘンナコエデタ…

19 = 1 :

 翌日

まこ「よー」

「まこ」

まこ「きいたわー」

「なにがよ」

まこ「不可解なカンから連カンして嶺上和了る一年がおるそうじゃね」

「あぁ」

まこ「和はヘコまされたんか?」

「対局はそこまで行ってないみたいだけど、さてどうかしら?」

20 = 1 :

「クッ…鎮まれ…久し振りの対局に興奮しているのはわかるが…」グググ

「何が静まれって?」

「ホッ!?あ、いえーあのその」アタフタ

「やァ」

「あ、かいちょ…ンンッ!生徒会の走狗か…」

「一応私がトップなんだけど…まァそれは置いておくとして」

21 = 1 :

「コレ」カチッ

『クッ…鎮まれ…久し振りの対局に興奮しているのはわかるが…』

「!?!?!?!?」

「コレをお昼の放送で延々垂れ流されたくなければ、一つお願いを聞いてほしいんだけれども…」

「~~~~~っ!おに、あくまっ!」

22 = 1 :

 部室

「待ち人きたるー」

「!」

「!」

「……」ジロリ

(ふぁっきんしっと…めちゃくちゃ怒ってるよぉ…)

23 = 1 :

「須賀君、優希を呼んできて」

京太郎「うっす」

まこ「え、てゆーこたァこの痛々しいんが例のリンシャンカン子か?」

「今頃気付いた…ってフツー気付かんか」

京太郎「おーい、メンツ揃ったぞ」

優希「今いくじぇー」

「ン?」

優希「あばばば」

24 = 1 :

「あァ…貴様か」

優希「帰りたいじょ」

「だめ」

優希「ふぇぇ…」

「宮永さん、和、まこ、優希で半荘ね」

京太郎「会長やらないんすか」

「私が入ったらみんなトンじゃうでしょ」

(あ、今の格好いい…『我の手にかかれば皆灰塵と化すぞ』…うーんイマイチかなぁ)

まこ「言ってんさい」

25 = 1 :

「25000点持ちの30000点返しね」

優希「はじめるじぇ…」カラカラカラ

(例の音声を消すため…それだけだ)チャッ

(昨日の三連続カンからの嶺上開花…あれがただの偶然か否か、確かめる…)チャッ

優希「親リーだじぇ!」

(はやい…!)スッ

まこ(二巡目…こがぁな読めんわ)タン

26 :

もこたん……

27 = 1 :

「……カン」チャッ

優希「」ビクッ

まこ「お。さっそくかの」

(二萬カン…)

優希(一瞬で手が死んだじょ…)

「……」スッ

まこ「なんじゃ和了らんのか」

「……」チラッ

優希「」ビビクン

「……フッ」ニヤリ

優希(……え?え?)

(東場での爆発力に定評のある優希の待ちを完璧に読み、そしてそれらを完全に止める…人間業じゃないわね…)

28 = 1 :

「ロンです」

優希「うぇっ!?」


まこ「ツモじゃ」

「ウム」


(ここまでは一見して宮永さんに動きはない…か)

「それだ。ロン」

まこ「はっとったかー」

(おかしい…この拭いきれない違和感…)

29 = 1 :

「ツモ」

(え…?なにその手は…!?さっきまで満貫手だったのにいつの間にかノミ手に変わってる…!?)

「終焉、だな」フッ

優希「最初はどーなるかと思ったけど、今回は蓋を開けてみたらのどちゃんの一人勝ちだったじぇー」

まこ「結構本気出したんじゃがのう。情けなぁ結果になってしまったわ」

(トップは和…それはいい。宮永さんは!?)バッ

30 = 1 :

(プラマイゼロ……?)

(プラマイゼロ自体は決してありえないことじゃない…でも、これが意図的に導かれた結果だとしたら…?)

(尋常ならざる読みと運、それなのに時折見せる不可解な打ち方…まさか)

「これで満足か、悪魔かいちょーよ」

「……」ゾワッ

31 = 1 :

「さあ、約束のブツを…」

「あなた、うちの部に入りなさい!」

「ホ?」

「あなたがいれば…全国も夢じゃないわ!」

まこ「おいおい…」

「……」

32 = 1 :

「いや、いやいや、いやいやいや。約束は?」

「知らぬ存ぜぬ」

「嘘ぉ!?」

「これは命令よ?」

「……承服…しかねる…」

「んじゃーコレを放送部に…」

「入る!はいるからぁっ!」

「よしよし」ニッコリ

「うえぇぇ…ひどいよぉ…」グスッ

「っ」ドキッ

(あ、あれっ?なんかさっきまで釈然としなくてもやもやしてたのに…宮永さんのなっさけない泣き顔を見てると胸が…)ドキドキ

33 = 1 :

「とりあえず全国ね」

「全国決まったら破棄?」

「たぶん」

「絶対!」

「はいはい」

「今度こそは必ず約束を果たすのだぞ!」

「ういー」

 カン!

34 = 1 :

よし!
とりあえず寝るます

35 :

もこちゃんとやみのま対決する厨二病こじらせた咲ちゃんか

原作通りの対局だと団体戦では会わないけど、個人戦ではあるいは

期待していいんでしょうか

36 :


なっさけない泣き顔にドキッとしちゃうとか孕村さんはドSか何か?

38 :

京太郎が中2の相手をしていると中の人的な意味で中2病でも恋がしたいみたい

39 :

外の人的にもこちゃんと中の人的にトヨネとの絡みが見てみたい

40 :

京太郎「いい加減にしろ!テレビ映ってんのわかんねぇのか!!」
「あう!あう!あう……」

何それ見てみたい。

41 :


ころたんの付け焼き刃じゃないガチな語りに焦るとこ見たいww

42 :

ころたんのころまんをころっころしたい

43 = 1 :

これどこまでやりゃいいの

44 = 1 :

(――目をつぶればまぶたの裏にあの人のなっさけない泣き顔が浮かんできてあまり眠れなかった…)

「和」

「?」

「ずいぶんと夜更かししてたみたいじゃないか。わかっているとは思うが…遊びはほどほどにしておきなさい」

「はい、お父さん」ガチャ

「行って参ります」

45 = 1 :

「……」スタスタ

『うえぇぇ…ひどいよぉ…』グスッ

「……」ボー

「ム。貴様…」

「…宮永さん」

「フン。よもやこんなところで巡り会おうとはな…如何にしようと逃れられぬ運命…クフフ」

「……」

46 = 1 :

「良かろう。共に学び舎まで行くことを許す」

「……」フイッ スタスタ

「え、ちょ…」

「……」スタスタ

「ま、待つがいい!」アタフタ

(さすがにこれくらいじゃ泣きませんか…)

(…でもうろたえる姿もそれはそれで…)キュンキュン

(私はいったいどうしてしまったんでしょうか…)

47 = 1 :

「待っのわあああ!?靴かたっぽ吹っ飛んだー!!」

(あの宮永さんと全国まで…)

(……っ)ゾクゾク

「ちょ…くっ」ケンケン

(ああ…)ポワー

48 = 1 :

 清澄

「それではな。昼餉の刻に再会を果たさん」

「……」スタスタ

「こっちから赴くからな!!」

京太郎「咲…」

「ム。京の字」

京太郎「お前和と仲良くなったのか?」

「仲良く?フッ、戯言を。奴とはいずれ我らに相応しい決着が待っている…それまでしばしの戯れよ」

京太郎「昼一緒に食うの?…俺も一緒させてもらっていいですか?」

「フン…貴様の態度次第だな」

京太郎「オナシャス!!」ガバッ

「ちょ!こんなとこで土下座とかやめて!」

49 = 1 :

 昼休み

優希「おっそーい!もうはらぺこだじょ」

「ホゥ…」

優希「おじょじょじょ」

「そこまで腹を空かしておるとはな…ならば喰らうか?我が四槓子…」ニヤリ

優希「うぇぇ…」

50 = 1 :

京太郎「おらタコス娘詰めろ」グイッ

「ム」

優希「きょーたろー!」パァァ

京太郎「ほら咲も座れよ」

「何を偉そうに…貴様も招かれし者側の人間であろうが」

優希(ナイス!たすかったじぇ!)


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