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    元スレ咲「クク…是非に及ばず…」

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    151 = 150 :

    「…あの短髪…」

    「これはいよいよもしかするかもしれないね…。それに原村和…彼女が、本当に透華の言う通りのどっちだとしたら…」

    「…いや。透華には悪いが、のどっちどころじゃねえかもな…」

    「…少なくとも、もう一人の方、彼女が龍門渕の脅威になりうることはほぼ確定的だからね」

    「たとえ相手が誰であろうと…うちら五人に負けはないけどな」

    「まぁ今は透華も衣もいないんだけどね」

    「そうだった!あいつらァ~~~~」

    152 = 150 :

    「ただいま~」

    「ずいぶん早かったんですね」

    まこ「安い手ばかりで回しよったからのう」

    「次はあなたの番よ、和」

    「はい」

    「私より早く決めちゃいなさい」

    「…はいっ!」

    153 = 150 :

    「では行ってきます!」ギュ

    「ぁいたたたた!なに!?なにすんの!?」

    「すみません。エトペンと間違えました」

    京太郎「本物はこっちな」

    「ありがとうございます」

    「え、なに?このなっさけない顔した謎の生命体Xと我を間違えたと申すか?」

    「行ってきます!」

    「おい!聞け!答えろ!おいっ!」

    154 = 150 :

    モブ「原村和がやるってよ」

    モブ「どこ?」

    モブ「E卓」

    モブ「清澄ってどこ?」

    モブ「なんでそんなとこ行ったんだろ」


    「……」イライラ

    京太郎「落ち着けよ…」

    「有象無象が増えてきた。煩い、酸素濃度が薄くなる」

    155 = 150 :

    透華「……」

    透華(ホホホ…潜入成功ですわ!)

    透華(原村和がこんなに人気なのは気に入りませんが…その実力――)

    透華(いかほどのものか、はっきり見させていただきますわ!)


    モブ「おい…前列のあれ…」

    モブ「バカ!見るな!」

    モブ「いや…サングラスにトゲ付き肩パッドにマントって…」

    モブ「関わったら死ぬほど後悔するぞ!」

    156 = 150 :

    「よろしくお願いします」


    「なんでしょうかあのぬいぐるみは」

    藤田「なっさけない顔だな」

    「今検査が行われているようですが…」

    「おっと、問題ないようですねー。あれはなんなんでしょうか藤田プロ」

    藤田「私に聞くなよ」

    藤田(久の入れ知恵か?)

    157 = 150 :

    「うけてるうけてる」

    まこ「ほうか…?」

    優希「がんばれ~」

    (部室で寝る時にも抱いてるくらいだからもしかしたらと思って持たせたけど…さてさて、本番での効果の程はどうかしらね?)

    「まぁ半分くらいはネタのつもりだったけど」

    まこ京「……」

    「まぁまぁ。実際合宿中は効果が見られたんだから試す価値はあるでしょ?」

    「さ。あの卓にネット最強と噂に高いのどっちが降臨するわよ」

    158 = 150 :



    まこ「まー対局中のこたぁ原作の方を読んでくれい」


    159 = 150 :

    「戻りました」

    「おつかれさま。どうだった?」

    「はい。おそらく高い手を張っていた今宮女子の人がノミ手でそれを流された時の顔…最高でした」

    「お、おう」

    「でもやはり一番は宮永さんですね」

    「お、おう」

    160 = 150 :

    透華「いちだいじですわっ!」

    「あ、帰ってきた」

    「なんだその…世紀末な格好は」

    透華「やはり原村和はのどっちでしたわ!」

    「そのことなんだけどさ…わぷっ」

    「待てよ国広君」ムギュ

    161 = 150 :

    「…今透華のやつに例の短髪のこと話したらどうなると思う?」ボソボソ

    「…たぶん今度はそっちを見にどっか行くね」ボソボソ

    「…だろ。とりあえず黙っとこうぜ」ボソ

    透華「原村和がのどっちならば…私が圧勝できませんわ!」キィー

    「大した自信だなぁ」

    「透華は副将だから原村和と当たるんだね」

    透華「アイドル決定戦ですわね」

    「アハハ…」

    162 = 150 :

    「ぶっちゃけもはや宮永さんの出る幕でもないですけど」

    「さ、一回戦のラスト、締めてきちゃいなさい」


    「ウム。――それでは派手に参ろうか!」ザッ


    163 = 150 :


     ざわ・・・  ざわ・・・

    モブ「おい聞いたか!」

    モブ「なにが?」

    モブ「清澄高校だよ!」

    モブ「原村和?」


    透華「また原村ですの!?」キィ-

    164 = 150 :

    モブ「ちげぇーよ!原村の次に出てきた五人目!」

    モブ「五人目?」


    「!」

    「!!」


    モブ「そいつがやべーんだよ!他の三校をまったいらにした上で親の役満ツモって他校を全部トばしたんだよ!」

    モブ「え、なにそれ魔王じゃん…」


    「……」

    「…そんな目でこっちを見ないでよ」

    「…すまん」

    透華「は!?なんですのそれは!?」

    智紀「…こいつぁやべぇナ」

    165 = 150 :

    「――では一回戦突破を祝して!乾杯!」

    「「「カンパーイ」」」

    優希「しっかし咲ちゃんにはおったまげたじょ」

    まこ「各所じゃ早くも魔王とか呼ばれとるみたいじゃのう」

    「クフフ…おべっか使うのはよせ。もっと褒め称えろ」

    「どっちなんですか」

    「おべっか倍プッシュだ!」

    「もっと考えてから口を開きましょうね」

    166 = 150 :

    「クク…他者を蹂躙する…麻雀って楽しいよね!」

    「この調子で天江衣もゴッ倒してくれるわ…クッフフハ!!」


    藤田「やべーよあいつ…とてもじゃねーけど入っていけねーよ…」

    藤田(あいつは大将だったか…このまま決勝までいくと…)

    藤田(天江衣が壊されかねない――!!)

    167 = 150 :

    「あんま増長されるのもねー…約束の前にうっかり手が滑って全国ネットにあの音声がアップしちゃうかも」

    「ちょっとおおおおおお!約束は守るものでしょう!?」

    「仕方ないわよ。人間なんだから時にはミスもあるわ」

    「ふ、フン。致し方なし。手心のひとつも加えてやるのも強者の務め。のぶれすおぶりーじゅというやつよな」

    「ちょっと違いますけどね」

    「揚げ足取るな」

    168 = 150 :

    「足といえば…なんで宮永さんは裸足で歩きまわってるんですか?」

    「ン?では逆に訊くが、これから戦に赴く者がその身に戒めを負ったまま戦場に出ると思うか?」

    「ちょっと何言ってるかわかりませんね」

    「脳足りんめ。臨戦態勢というやつだ。まったく、栄養は全部この胸に行ってるのではないか」モニュ

    「……」ジロリ

    「……エヘ」

    「公共の場ですよ、まったく」

    「なにバカなことやってんのよ…」

    169 = 150 :

    アナウンス『間もなく二回戦がはじまります』

    優希「む」

    「よし。行こうか!」

    「「「はいっ!」」」

     カン!

    170 :

    え、衣出番無し!?

    171 :

    最後の一行が読めない

    172 :

    え……?

    173 :

    ちょっと何言ってるかわかりませんね

    174 = 150 :

    カンは投下の区切りだったり本当に終わったりする
    とりあえず県予選まではやる予定

    175 = 173 :

    あ、一旦乙です

    176 :

    いや毎回更新最後にカンしてるだろ

    177 :

    おつおつ
    かじゅと池田も期待

    178 :

    追いついた、乙です

    179 :

    稔って阪神岩田かとおもた

    180 :


    やるかわからないけど有珠山とか出たらどうなるんだろう

    181 = 150 :

    京太郎「うわ…がらがら」

    「そりゃそうよ。二回戦からはシード校が出てくるもの、ほとんどの人は風越と龍門渕を見に行くでしょ」


     なんやかんやで四時間が経ち――

    モブ子「もう麻雀やめるっ!」ダッ

    「二回戦H卓終了―――!」

    「圧勝!風越女子―――!伝統の風越が帰ってきたッ!」

    182 = 150 :

    美穂子「おつかれさま、華菜」

    華菜「ありがとうございますキャプテン」


    モブ「風越すげー!」

    モブ「今年は龍門渕もあぶねーぞ!」


    華菜(もっと言ってもっと…!)

    美穂子「明日もこの調子で頑張って」

    華菜「はいっ!」

    183 = 150 :


     風越控室

     パァン!

    美穂子「……」

    久保「なんださっきの試合は!キャプテンのお前が生ぬるいから下があんな打ち方するんだ!」

     ざわっ

    久保「池田ァァッ!」クルッ

    華菜「は、はいっ!」

    184 = 150 :

    久保「てめぇさっきの…池田ァァッ!」

    華菜「っ」ビクッ

    久保「相手がちょろかったからお前…池田ァァッ!」グイッ

    華菜「うぅ…」

    久保「あんな腑抜けたなぁ…打ち方…お前、池田ァァッ!」ギリギリ

    華菜「……っ」

    久保「去年もお前…アレがなんだ、そんな感じでうちの伝統によォ…なぁ池田ァァッ!?」

    美穂子「――おやめなさい」フッ

    久保「あァ!?」

    185 = 150 :

    美穂子「彼女のミスは私のミス…殴るのは私だけにしてください」ググッ

    久保「……」

    美穂子「池田は校内ランキング二位…OBとの勝率も三割強。先程の打ち方だって状況を鑑みれば最善の選択でした」

    華菜(きゃ、キャプテン…!)ジワッ

    美穂子「…それに――去年の天江衣…あれはもはやヒトの為せる業では有り得なかった…魔物でも憑いて…いえ、魔物そのものといっても過言ではなかった。あれには私でさえ喰われていたかも…」

    未春(キャプテン…なんだか楽しそう)

    華菜(助けてもらって嬉しいけどなんかフクザツ…)

    186 = 150 :

    美穂子「でも、華菜はその魔物を前にして尚心折れずに、この一年反省と研鑽を積み重ねてきました。そんな彼女を――私は誇りに思っています」フンス

    久保「あーそーかい」チッ

    久保「帰ったらみっちりミーティングだからな!」バターン

    文堂「キャプテン!」

    美穂子「…他の三校は?」

    未春「え?」

    187 = 150 :

    美穂子「他の三校は決まった?」

    未春「あ、はい。龍門渕は当然として、他は鶴賀学園と清澄高校というところです」

    美穂子「龍門渕は上がってきたのね。よかった」ニコリ

    文堂「……」

    未春「……」

    美穂子「卓上でつけられた敗北の屈辱…雪ぐにはやはり卓上――対局でしかないわ」

    美穂子「龍門渕…さぁ、昨年のリベンジといきましょう」

    美穂子「コーチにも龍門渕にも…遍くすべてに見せつけるのよ。我々風越が、真に最強だということを――!」ウキウキ

    華菜(キャプテンたのしそうだなぁ…)

    188 = 150 :

    親父「へいラーメンお待ち」

    「私のおごりだから決勝に備えてたっぷり食べなさいね」

    優希「おいしそーだじぇ」

    「……」

    「クク…禍々しさすら感じるこのどろりとしたスープ…暴力的なまでに存在感を放つ叉焼…慾望と混沌から這い出る麺…何気に美味いしなちく…堪らんなぁ」

    189 = 150 :

    「……」チラッ

    「クク…」フーフーフーフーフー

    優希「のどちゃんはラーメンはじめてか?」

    「ら、ラーメンくらい知ってますっ」チラッチラッ

    優希「そーか」ズズ ズルルル

    「あち」フーフーフーフーフー

    「……」スッ チュルル

    (おいしい…)

    優希「親父おかわりー!」

    「むぐっ、おごりならば負けられグフォ…っ」ゲホゲホ

    190 = 150 :

    まこ「みんな思うたより緊張しとらんのう」

    「今はね。私は今夜あたり部屋の隅で膝抱えて震えるわ」

    まこ「そりゃ…本気でも冗談でも笑えんのぅ…」

    「あら、私だって繊細な女の子なのよ?」

    「ブフッ」

    「…あー、今夜あたりミスってなんか流出しそー」

    「ちがっ!今のは笑ったとかじゃなくて…そう!麺が気管に…あちっ!」アタフタ

    「おかわりお願いします。この特盛というのを」ドン

    親父「おう」

    優希「親父タコスラーメン!」

    親父「あるよ」

    191 = 150 :


     宮永家

    「クク…それでは父君よ、我はしばしの眠りに就く故」

    「であるか…ゆるりと休むがよい…今は、な。クク…」


    「つかれたよー」ボフン

    (つかれた…けど…楽しかったなぁ…)スゥ…

    192 = 150 :


     そして――決勝戦当日――

    「ム。貴様か」

    「……」スタスタ

    「待て!おい!んぎゃっ!はぁぁ、一段踏み外したっ、死んだかと思っ…ンンッ、黄泉路を渡ることになるかと思うたわ」

    「……」ゾクゾク

    優希「おーう二人ともおはよーだじぇ!」チリンチリン

    「おはようございます」

    「ウム」

    「んじゃいくわよー忘れ物とかない?」

    まこ「大丈夫じゃ」

    京太郎「ウッス」

    「よーし!全員乗り込めー」

    193 = 150 :


    「さぁ!ついに始まりました県予選決勝戦!」

    「泣いても笑っても全国にいけるのは一校のみ!」

    「今年はどんな戦いを見せてくれるのか…!!」

     カン!

    194 :

    おとーさんつきあってあげてんのかどっちなんだよwwwwww

    195 :

    しなちくwwww
    確かに何気にうまいよねwwww

    196 = 150 :

    別居理由が親父の厨二病だって母ちゃんが言ってた。しらんけど

    197 :

    生き別れの姉妹が因縁の対決を果すって王道だよね!という別居理由だったら家庭円満だな

    198 :

    一家揃って厨二病だったら楽しいだろうな

    199 :

    私に妹はいないってそういう…
    池田の雑さに笑った

    200 :

    つまずいて黄泉路とかスぺランカー並みの耐久力だな


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