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    元スレ男「ヤンデレってなんだ?」

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    351 : ベルトコンベア - 2015/05/09(土) 16:01:03.76 ID:UV27tjvV0 (+30,+30,+0)

    「せ、先生……、なんで……?」


    先生「なんで? それは男君が大好きだからだよ。ほかに質問は?」ニッコリ


    「だ、大好き……えっと……冗談、じゃない……ですよね」


    先生「ダメかな? 教師失格かな? ……でもね、もう我慢できなかったんだ」


    先生「男君の周りって、女の子ばっかりなんだもん。友さんも、幼馴染さんも、女さんも、先輩さんもお嬢様も委員長さんも……。あ、あと後輩さんもかな?」


    先生「最近はヤンキーさんとも一緒にいるようになっちゃって……。やっぱり、先生って立場じゃ難しいよね」



    先生「――でも、もう決めたの。男君は、私が養ってこうって」



    「や、養うって……」


    先生「私なら、男君を一生守っていける。……大丈夫、心配しないで?」


    先生「家に来れば男君の部屋もちゃんとあるし、もちろんご飯だって作るよ」




    先生「男君……だから、ね?」ニッコリ



    「――ッ!」ゾクッ


    (先生が近寄ってくる……。先生の様子もなんだか変だし……、どうにかして出れないのか……!?)


    先生「大丈夫だよ? 先生が優しくリードしてあげるから」


    「あ、あはは……。……そうだ……花壇……」ボソッ


    先生「えっ?」


    「……ご、ごめんなさいっ! また月曜日学校でッ!!」ダッ


    先生「お、男君っ!? そっちは窓――!」


    「うおぉおおおおお!!」ガッ


    ドシャァ‼


    「し、死ぬかと思った……。教室が二階でよかった……」


    先生「だ、大丈夫っ……?」


    「大丈夫ですっ! そ、それじゃっ、さようなら~!!」ダッシュ


    先生「男君…………」



    先生「…………三階にしとくべきだったなぁ……」ハァ…
    352 : ベルトコンベア - 2015/05/11(月) 21:23:10.55 ID:ZVA0U3Qv0 (+30,+30,+0)
    「はぁ……はぁ……。ここまでくれば……、何とか……」


    「……先生の下着姿……」


    「――い、いやいや!! 俺は何を……」カァアア


    「しかし、先生はどうしたんだろう……。なにか、つらいことでもあったのかな……」


    「――まぁ、それは今日が終わってから考えよう。……えぇっと、今の時間は……」


    PM 12:57


    「……なんだ、計画通りじゃないか! さすが俺だぜっ! あーっはっはっは――」


    「……は……はは……」


    「はぁ…………」ガクッ


    「…………次、行くか……」トボトボ


    「――しかし、友のところも少し距離があるんだよなぁ……」


    「近道していくか。林の中を突っ切ることになるけど……、しょうがない」


    「――……できるだけ、明日からのことは考えないようにしよう……」





    「――あっ……。お、男!」


    「え? ……あぁーっと……なにか?」


    (誰だろう? どっかで見覚えのあるような……。いや、でもこんなかわいい人知らないよな……)


    「な、なにかとは何さっ!? ……ボクが……せっかく……」ボソッ


    「この声……。――えっ!? と、友……か??」


    「はぁっ!? そうに決まってるじゃないか! ……もう、冗談でもたちが悪いよ?」


    「あ、あぁ……。そ、そっか、その服……、この前買ったやつだもんな」


    「そ、そうっ! ど、どう……かな……?」


    「……すごい似合ってるよ。いつもの友と雰囲気が違うから、気付かなかった……」


    「そ、そっか、似合ってるならいいんだ……」エヘヘ…


    「はは…………」


    「………………」


    「………………」


    「…………あ、あはは…………」モジモジ


    「あはは………………」オロオロ
    353 : 以下、名無しにか - 2015/05/14(木) 16:40:34.27 ID:heNElqm90 (+17,+29,-2)
    姉ルートはよ
    354 : 以下、名無しにか - 2015/05/14(木) 16:40:34.27 ID:heNElqm90 (+17,+29,-2)
    姉ルートはよ
    355 : 以下、名無しにか - 2015/05/14(木) 17:59:38.71 ID:sTrR3cjdO (+30,+29,-11)
    いつも読んでます
    お仕事などがお忙しいと思いますが頑張ってください!
    個人的には友と先輩がみたいです
    356 : ベルトコンベア - 2015/05/15(金) 15:02:57.86 ID:xGsraxa00 (+38,+30,-235)
    >>355
    本当にごめんなさい。
    ゲームやってました。



    「…………」ソワソワ


    「…………」ソワソワ



    シーーーン…



    「――あぁ、もう! じゃ、じゃあ行こうか!!」


    「そ、そうだねっ!! 行こう行こう!」


    「い、いやー! それにしてもいい天気だな!」


    「そうだねっ! いい天気だね!」



    「こんな天気のいい日は、テンキーでも買っちゃおうかなー!」ドヤッ



    「……………………」


    「ごめん」


    「いいよ。……しかし、男からそれ聞いたのたぶん4回目ぐらいなんだけど」


    「これ、結構好きなんだよな」


    「別にそれはかまわないけど、それを聞いたボクはどうすればいいのさ」


    「笑えば――」


    「あーはいはい」


    「最後まで言わせろよっ!? まったく……。……ぷっ、はははっ!」


    「ははっ、あはははっ! ……やっぱ、男とはこうでなくっちゃだよね」


    「おう、そうだな……! なんか、今日はいろいろありすぎて、少し疲れてるみたいだ」


    「へぇー、そうなんだ……」




    「――で、いろいろってなに?」




    (あ、墓穴掘った)
    357 : 以下、名無しにか - 2015/05/15(金) 20:25:27.77 ID:393ofg3E0 (+24,+29,-3)
    >>356なんで無視すんの?
    358 : ベルトコンベア - 2015/05/18(月) 15:58:24.34 ID:VL+lR0370 (+30,+30,+0)
    一段落したので、頑張ります。



    「あぁー……。い、ろいろは、いろいろさー……」


    「…………ふぅーん」ジトー


    「あ、あはは……」


    「……………」


    「……………」ダラダラ



    「――まぁ、いっか」



    「え?」


    「ほらっ、時間がもったいない! 今日はどこに連れてってくれるんだい?」ニコッ


    「あ、あぁ、よしっ行こうか!」


    「おー! あははっ、ボク、男がどんなところに連れてってくれるのか、すごい楽しみだったんだよねっ!」ルンルン


    「ふっふっふ……。まぁ、期待して待っていることだなぁ……。必ず、友の想像を裏切って見せるぜっ!」


    「へぇー。……悪い方じゃなきゃいいけど――」ハァ…









    「――美味しいっ!」


    「だろっ?」ドヤッ


    「……そのドヤ顔が、どうにもムカつくけど……」


    「――でも、確かにいい喫茶店だね? たしかに、想像を裏切られたよ」


    「ははっ。まぁ、それはよかったよ」


    「それにしても、どこでこんなお店知ったんだい?」


    「まぁ、なんだ。いい男っていうのは、こういう店を嗅ぎ付けてしまうも――」



     「おぉ、男君じゃないか。……あれ、今日はお母さん達と一緒じゃないんだねぇ?」



    「――の、なん、だよ……。……あ、はは、こ、こんにちは……」


    「……へぇ~。いい男……ねぇ」ニヤニヤ


     「おっと、今日は彼女さんが――」


    「――とりあえず黙っときましょうか店長??」ニコニコ
    359 : ベルトコンベア - 2015/05/19(火) 14:54:13.83 ID:MD/rvV0o0 (+30,+30,+0)
    「か、かかか、彼女ってっ!! そ、そんなわけないじゃにゃいですかっ!」


    「あー、かまわなくていいよ。店長は、俺の姉にも妹にも同じこと言うんだから……」


    「…………へー」ゲシッ


    「えっ!? なんで蹴ったのっ!??」ビクッ


    ソレジャ、ゴユックリー


    「――まぁ、そういうことさ。……でも、本当におすすめのとこなんだよな」


    「……うん。ボクもこういうところ、好きだよ」


    「『誰もつれてったことのないところ』ってのとは、ちょっと違うかもだけどな。……ただ、ここってあまり多くの人に知ってほしくないんだよな」


    「ははっ、じゃあ男はそんな大事なお店を、ボクに教えてくれたわけだ」


    「まぁ、そうなるな。気に入ってくれたようで何よりだ」



    「うん、うれしい……」ニコッ



    「お……おう…………」


    「えへへ………………」ニコニコ


    「………………」


    「………………」


    「………………」


    「………………」



    (あれ、なにこの雰囲気)





    「――そ、そういえば、男ってさ?」


    「お、おう、どうした??」


    「ここに来るとき、どこ通ってきたんだい? パッと見た感じ気付かなかったけど、服にいろいろついてるよ?」


    「えっ? ……あぁ、ほら――」


    (――いや、あの林を突っ切る近道は、遅刻常連のやつらにとっては有名な道だけど……。それを言ったら、なんでそんな急いでたんだ、って話になるよな……)


    「……木登り、してたんだ」


    「は? …………頭でも打ったの?」


    「あぁー……打ったかもな」シミジミ


    「…………?」
    360 : 以下、名無しにか - 2015/05/19(火) 20:19:09.77 ID:LQiXdArqO (+24,+29,-22)
    さぁ〜てあとどれだけ逃げ切れるのか(ゲス顔)
    361 : ベルトコンベア - 2015/05/22(金) 03:48:35.18 ID:Cz/lp/HrO (+32,+29,-31)
    ごめんなさい。
    ネット環境がダメになりました。

    しばらく書きためてから、一気に投稿しようと思います。

    正直、需要があるのか微妙ですが、とりあえず少し更新止まります。
    362 : 以下、名無しにか - 2015/05/22(金) 09:46:48.56 ID:hWrCnyEko (+28,+29,-4)
    >>361
    待ってる。ちゃんと完結させてね
    363 : 以下、名無しにか - 2015/05/22(金) 10:11:49.52 ID:Usdiu7oHO (+27,+29,-4)
    >>361
    酉が無かったりsaga→Sageな時点で>>1本人ではないかと怪しいんだが
    364 : 以下、名無しにか - 2015/05/22(金) 13:51:28.52 ID:leZkMNfAO (+24,+29,-8)
    末尾も違うからね
    普段スマホだからネットとか関係ない
    365 : 以下、名無しにか - 2015/05/30(土) 18:04:19.25 ID:QtR4hyytO (-7,+7,-2)
    ほし
    366 : 以下、名無しにか - 2015/06/11(木) 02:43:10.29 ID:fwMUuW4nO (+17,+27,-4)
    面白い!はやく続きみたいです。
    367 : ベルトコンベア - 2015/06/18(木) 10:46:19.47 ID:L8VhkUthO (+30,+30,+0)
    ――― PM 2:50

    「――なんてことがあったんだよ」


    「あははっ! へぇー、そいつはまた面白いことがあったもんだね」


    「なかなかの災難っぷりではあったけどな……」チラッ


    (……そろそろ時間か。だ、大丈夫、友ならきっと……)


    「…………」ニコニコ


    (……まぁ、1・2発殴られるのは覚悟しとこう)


    「あ、あー、もうこんな時間になっちゃったなー」


    「え? ……本当だ、気付かなかったよ」



    「よ、よしっ。そろそろ帰るかっ!」



    「…………は?」


    「と、友とはいっつも遊んでたりするしさっ! 別に今日じゃなくてもいいっていうか、その、あれだっ!! また別の――」


    「……はぁ……」ヤレヤレ


    「……っ」ビクッ


    「……男は、なにか他にやることがあるんだね?」


    「い、いやー!?? べつに、そういうわけじゃ――!」


    「………………」ジー


    「…………はい」


    「正直でよろしい。…………わかった」


    「え……?」


    「大事な用なんでしょ? ……なーんか、最初会った時から様子がおかしいなぁ。って、思ってはいたんだけどさ」


    「あ、あぁ……」


    「ボクは、今日これだけ男と一緒に――。じゃ、なくてっ! ……こんないいお店も教えてもらったし。ボクは満足だよ」アセアセ


    「ごめん……。今度、今度はもっと違うとこ行こうぜっ! 来週でも……、二人とも暇だったらさっ!」


    「うん、そうだね。楽しみにしてるよ」ニコッ





    「しかし、ちゃんと別の友達とも遊んだ方が――」

    「…………」バキッ

    「とても痛いッ!??」ビクッ

    368 : ベルトコンベア - 2015/06/18(木) 10:48:42.23 ID:ezkMinhKO (+30,+30,+0)

    「――よかった……。すんなり帰ってくれて……」


    「でも、友は電話した時からなんか怪しんでた様子だったから、ぜったい怒ると思ったんだけど……」


    「まぁいっかっ! よぉし、次は幼女ちゃんのところだなっ! ここまでくれば、もう楽勝だろ」


    「……………………」


    「でも……、今日どこで夜を越せばいいんだ……」ズーン







    幼女「おとこーっ!」ガバッ


    「おっ! 幼女ちゃん今日も元気だね!」


    幼女「うんっ! 早くおとこに会いたいなーって思ってたの!」


    「ははっ、そっか。よし、それじゃさっそく行こっか?」


    幼女「どこに行くのー?」


    「うーん……。幼女ちゃんはどっか行きたいところとかある?」


    幼女「あそこっ! おっきなとこ!」


    「大きい?? ……もしかして、映画館とか一緒になってるとこかなー?」


    幼女「うん、そこっ!」


    「ははっ、そっかー! でも、別のところにしよっか、ね?」


    幼女「えー、どうしてー?」


    「あ、あー、それは……」シラー


    幼女「…………??」ニコー


    「お、鬼が、居るから……」


    幼女「お、鬼さんがいるのっ?? じゃあ、いいっ!」プイッ


    「そ、そうだろ?? よぉし、じゃあ動物園とかどう?」


    幼女「動物園っ! ……でも、動物園には鬼さんいないよね??」


    「ははっ、大丈夫だよ!」


    幼女「なら行くっ! ……女の子の鬼さん、でないといいねっ!」ニパー


    「うん、そうだねー……――えっ?」


    幼女「どうしたのー? 早くいこーよー!」パタパタ


    「――あ、あぁ、うん……」
    369 : ベルトコンベア - 2015/06/18(木) 10:51:18.71 ID:ezkMinhKO (+35,+30,-262)

    ―――動物園


    幼女「わー、キリンさんだー!」


    「おぉー……、動物園なんて何年ぶりだろ」


    幼女「えへへ~、楽しいねっ?」


    「そうだねー」


    幼女「むー、ホントに楽しい??」


    「うん、楽しいよっ! 俺も、動物は好きだからね~」


    幼女「じゃあじゃあっ! 今度はあっちに行こー?」グイグイッ


    「あははっ、そんな急がなくても大丈夫だよ――」





    幼女「――おとこ~? 手、つないでもいい?」


    「ん? そりゃ、全然いいけど」ギュ


    幼女「ふふ~んっ! それじゃ、今度はあっちー!」グイグイ





    幼女「う~、ちょっと疲れちゃったかもしれない……。おとこ、抱っこしてー!」


    「あーそうだよねー? ――はい、これでいいかな?」


    幼女「うんっ! えへへへ~……」グゥ~


    幼女「……おなかすいちゃった……」


    「俺もおなか空いちゃったよ……。それじゃ、ご飯食べよっか――?」





    幼女「おとこ、あーんしてっ!」


    「はいはい、おおせのままに。――はい」


    幼女「あむっ! ……うん、おいしいっ!」ニパー


    「それはよかった」


    幼女「それじゃ、おとこにもしてあげるね? あーんっ!」


    「――あ、あぁ、ありがとう……。あーん……」パクッ


    幼女「おいしいっ?」


    「うん、おいしいよー?」ニコッ

    370 : 以下、名無しにか - 2015/06/18(木) 14:57:43.61 ID:MB9tku7uo (+13,+28,-3)
    生きてたか
    371 : 以下、名無しにか - 2015/06/18(木) 15:37:08.75 ID:jBw7/xzJ0 (+24,+29,-16)
    お~>>1おかえり
    早く男を序盤の平穏な日常に戻してくれ……
    372 : 以下、名無しにか - 2015/06/18(木) 15:42:50.32 ID:TKyEGdb/0 (+14,+29,-3)
    おつ
    舞ってた
    373 : ベルトコンベア - 2015/06/21(日) 15:53:23.56 ID:CqnNBUk2O (+27,+29,-10)
    まさか、パソコンに触れなくなるとは思わなかった。
    とりあえず少し。
    夜に、また出来たら投下します。
    374 : ベルトコンベア - 2015/06/21(日) 15:54:55.81 ID:CqnNBUk2O (+35,+30,+0)

    幼女「――わーっ! ライオンさんだー!」


    「おぉー、すごいね。迫力満点だなぁ……」


    幼女「えへへ~、おーいおーいっ!」ブンブン


    「あぁっ! あんまり刺激しちゃダメだよーっ?」


    「そうだよー? ライオンさんも、びっくりしちゃうからねー?」


    幼女「…………チッ……」ボソッ


    「ん? どうかしたー?」


    幼女「――ううんっ! なんでもなーい!」ニパー


    「あははっ、子供はかわいいねー」


    「うん、無邪気なところがいいよね」


    「……まぁ、あの子は何か裏がありそうだけど……――」ボソッ


    「――ねぇ、男くん?」


    「ん? どうしたの?」


    「私たち三人が並んでたら、周りの人は夫婦だと思ったりしちゃうかな?」


    「あぁ~……。どうだろ、見えちゃうかもねー」


    ギュッ


    「いつか、私たちの子供も……、あんないい子だったらいいなぁ」


    「ははっ、何をいって――」


    「………………」ハッ


    「――…………るん……ですか……、お、女…………さん……!?? な、なんでここ――」アゼン…


    「えー、冗談なんかじゃないよ? ……ねぇ、男の子と女の子だったら、どっちがいい?」ニコッ


    「い、いやぁ……。どっち、と言われましても……」オドオド


    「私はね? 男の子が欲しいなぁ、って思ってるの。きっと男くんに似て、素敵な子になると思うんだ」


    「な、なんの話だか分からない、なぁ……」アハハ…


    「女の子は、いらないよね? だって……――」ウーン




    「――男くんの近くには、私だけいればいいから」ニッコリ




    「――――ッ」ゾクッ
    375 : ベルトコンベア - 2015/06/21(日) 15:56:29.81 ID:CqnNBUk2O (+35,+30,-301)
    「――そ、そうっ!! 女さんは、どうしてここにっ??」


    「え?」ニッコリ


    「……いや……なん、でここにいるのかなぁーって……あはは……」


    「…………」ニコニコ


    「…………」ダラダラ


    「……聞きたい?」ニッコリ


    「いや、大丈夫です」


    「ふふっ、ほら手つなごう?」スッ


    「……う、うん」


    「…………どうしたの? ――手、つなぎたくない?」


    「い、いやっ! そういうわけじゃ――!」




    幼女「おっとこーっ!」ドンッ




    「うおっ!? ――よ、幼女ちゃん。もう、危ないよ?」


    (ヤバかった……。幼女ちゃんがいなかったら、何かすごいプレッシャーに押しつぶされるところ――)




    幼女「……このおばさん、だれー?」




    「」


    「よ、幼女ちゃんっ!? あ、あのね、この『お姉ちゃん』は――」


    「ふふっ、こんにちは? ……私はね、男くんと結婚する女っていうの。よろしくね?」ニッコリ


    「はいぃ!?? お、女さんっ、なにを――」


    幼女「ウソつき」


    「……何がかなぁ?」ニッコリ


    幼女「おばさん、ウソつきだね。……男は、おばさんみたいな人、好みじゃないよ……?」ボソッ


    「へぇー、そうなんだ。でも、関係ないよ? ――男くんは、私のことが好きなんだから」


    幼女「ふふっ、かわいそうなおばさん。現実を見れないんだね?」


    「へぇ………………」ニコニコ



    (何話してるかわからないけど、とても近寄れる雰囲気じゃねぇ)ガタガタ
    376 : 以下、名無しにか - 2015/06/22(月) 04:31:25.99 ID:K/3G5BQI0 (+24,+29,-5)
    追いついた!
    頑張って書ききってくれ
    377 : ベルトコンベア - 2015/06/22(月) 10:09:48.76 ID:bbB32O8xO (+30,+30,+0)

    PM 04:10


    (――と、とりあえず、こうなってしまったことは仕方がない。次のことを考えなければ)


    (幸い、女さんの目から見れば、俺は幼女ちゃんの保護者のように見えるだろうし……)


    「男くんが、五時からじゃないと私と出かけてくれない、っていうから、それまで時間つぶしのつもりで来たんだけど……」


    「こんな『偶然』ってあるんだね? やっぱり、男くんと私は赤い糸でつながれてるんだよ」ニッコリ


    「あ、あはは……。そ、そう……かな?」


    「それにっ、男くんがもし……万が一にもほかの女の子と一緒に居たら、私は何してたかわからないけど……」


    「ウ、ウン……」


    「でもっ、こんな子供の面倒見ていたなんて……。ふふっ、もっと好きになっちゃったよ」


    「ハハッ、アリガトウ……」


    幼女「…………」ジー


    幼女「――おとこっ! あっちいこっ!」グイグイ


    「おぉ、わかったわかった……」


    (厳しい状況だ……。だが、ヤンキーまでの時間は、まだまだある)


    (それまでに何とか――)





    ヤンキー「わぁー、ウサギさん可愛いなぁ……」ナデナデ





    「」



    ヤンキー「飼いたいけど……。でもこの前は、猫を撫でてただけで、次の日には『生きたまま埋めた』みたいに噂ができちゃったし……。飼えないよなぁ……」


    「………………」


    幼女「……? おとこ、どうしたの?」


    「う、ううん。なんでもないよー?」


    「あれ? あの人って……」


    「――いいいいやっ!!?? 気のせいじゃないかなっ?? ね、こんなとこにヤンキーがいるわけないじゃないっ??」アセアセ


    「私、そこまで言ってなかったんだけど……。――まぁ、それは置いといて」



    「――ヤンキーさんのこと呼び捨てで呼んでるなんて、ずいぶん仲良しなんだね? どうやって仲良くなったのか、私、知りたいなぁ……」ニッコリ


    「」
    378 : 以下、名無しにか - 2015/06/22(月) 10:25:50.00 ID:AdtrmqZUO (+24,+29,-20)
    やっと午後の4時まで来たか……あともう少しじゃないか!頑張れ男!
    そして兎を可愛がるヤンキーがもう可愛い
    379 : 以下、名無しにか - 2015/06/22(月) 22:33:43.96 ID:7eRez2t00 (+23,+28,-7)
    これってまだ土曜なんだよな?
    がんばれw
    380 : ベルトコンベア - 2015/06/25(木) 00:31:23.54 ID:c4kNRPvqO (+28,+30,-293)

    「ちょ、ちょっとねっ!!」


    「ちょっと?? ……ヤンキーさんと『ちょっと』なにがあったの?」ニコニコ


    「…………あっ、幼女ちゃん! あっちでゾウさんに餌があげられるみた――。……ってあれ、幼女ちゃんは……?」キョロキョロ



    幼女「――ねーっ、お姉ちゃんっ! 一緒にウサギさん触ってもいいー?」



    「」


    ヤンキー「えっ? あ、あぁ、いいけど……。お父さんとかお母さんはどうしたの?」


    幼女「お兄ちゃんなら、あそこにいるよっ!」ビッ


    ヤンキー「お兄ちゃん……?」


    「……っ」サッ


    ヤンキー「…………あの、向こうのキリン見てる人かな?」


    幼女「うんっ! 隣に居るのはおばちゃん」


    ヤンキー「おばちゃんって……。随分若く見えるけど……」


    「…………」スタスタ


    「――こんにちは。 ヤンキーさん、ですよね?」


    ヤンキー「――っ! ……チッ、……そうだとしたら?」ギロッ


    「私、同じ学年の女っていうの。よろしくね?」


    ヤンキー「……で、要件は?」


    「ははっ、大したことじゃないよ。……一つ、聞きたいことがあるんだけどさ」


    ヤンキー「…………?」




    「ヤンキーさん、単刀直入に聞くけど。私の男くんとどういう関係なの?」




    ヤンキー「は? お、男……? 男って同じ学校の……?」

    ヤンキー「――って、ちょっと待てよ。『私の』ってなんだ?」

    「そのままの意味だけど……。それぐらいの意味ならわかるでしょ?」

    ヤンキー「――ッ!! へぇ……、随分とバカにしてくれるなァ……」ピキッ


    ゴゴゴ…



    幼女「あれーっ? おとこ、どこ行くのーっ?」ニパー



    「」ビクッ
    381 : ベルトコンベア - 2015/06/25(木) 00:33:04.83 ID:KHRd40VgO (+30,+30,+0)

    「……ぃ、ぃゃぁ……。……少し、トイレに…………」ビクビク


    ヤンキー「――へっ!? お……おと……こ??」パチクリ


    「……や……やぁ……」


    ヤンキー「わぁぁっ! ほ、本当におとこだぁ……!」キラキラ


    「き、奇遇だ――」


    ヤンキー「――会いたかったぁ!」ダキッ


    「うおっ!? ちょっ、あ、あの、周りに――」




    ヤンキー「――昨日から、ずっとずーっと楽しみにしてたんだっ!」


    「や、ヤンキーっ? お、落ち着い――」


    ヤンキー「本当だよっ? 楽しみすぎて昨日眠れなくて……」


    「わかった! わかったから――」


    ヤンキー「夕方からって聞いて、少しがっかりしちゃったけど……。で、でもっ、それでもうれしかったからっ」


    「あ、あの――」


    ヤンキー「でねっ? 時間まで何してようかなー、って思ったんだけど、こう見えて私って動物が好きなんだ! だから、普段はあまり来ないけど、ちょっと行ってみようかなってことで来てみたのっ!」


    ヤンキー「動物と一緒に居るのも楽しかったんだけど、早くおとこに会いたいなぁーって、ちょうど思ってたところだったんだよねっ!」


    ヤンキー「すごいよねっ! こんな偶然。あははっ、やっぱりおとこ大好きっ!」ギュゥ


    「あ、あはは……。――で、でもいいの?」


    ヤンキー「えっ? 何が??」キョトン


    「いや……ねぇ?」チラッ


    ヤンキー「…………あ」


    ザワザワガヤガヤ
    アツイナー
    ミセツケテクレルネー‼


    「……ふぅん」


    幼女「へぇー……」



    ヤンキー「………………」ゴホンッ




    ヤンキー「――な、何か見たかッ?」ギロッ


    「ばっちり見たけど」
    382 : 以下、名無しにか - 2015/06/25(木) 00:51:23.07 ID:sPXOuFFCO (+19,+29,-4)
    ヤンキーが癒やし
    383 : 以下、名無しにか - 2015/06/25(木) 00:53:10.57 ID:8CRqnphm0 (+19,+29,-2)
    勝者が決まった、かわいい
    384 : 以下、名無しにか - 2015/06/25(木) 08:34:17.10 ID:hjqF/ACbO (+19,+29,-2)
    ヤンキーちゃん最高
    385 : 以下、名無しにか - 2015/06/25(木) 16:14:51.34 ID:QJzwWhf30 (+29,+29,-36)
    >>184のヤンキーの特徴にこれも付けとこうぜwwwww

    ヤンキー:普段は怖いが男にはメロメロの甘々、"ヤンデレヒロインの中で一番の癒し&可愛い"
    386 : ベルトコンベア - 2015/06/26(金) 14:52:38.11 ID:7z1Cw2zsO (+30,+30,+0)
    ニートになりたい。



    ヤンキー「………………」カァアア


    「あの学校では随分と恐れられているヤンキーさんも、男くんの前ではそうなっちゃうんだね?」ニコッ


    ヤンキー「………………う、うるせぇ」ボソッ


    「――まぁ、でも。安心したかな」


    ヤンキー「……え?」


    「だって――」



    「それは、ただの犬と何も変わらないしね」ニッコリ



    ヤンキー「…………どういう意味だよ?」ギロッ


    「普段、他の弱い犬たちには大きい顔して、いざ飼い主が来れば、飼い主に甘える……。――ね、犬と変わらない」ニッコリ


    ヤンキー「――ッ!!」ブチッ


    「ちょっ、二人とも落ちつい――!」

    ガシッ

    幼女「おとこーっ? ――……邪魔しちゃダメだよ。いま、面白いところなんだから」ニヤッ


    「え……よ、幼女……ちゃん……??」ゾクッ



    ヤンキー「――ハ……、ハハハッ! そんなこと言ってきたのお前が初めてだよ……。……後悔すんなよ」


    「ふふっ、必死だね? ……それもそっか、そうでもしないと飼い主に見捨てられちゃうもんね?」ニコニコ


    ゴゴゴゴゴゴ……





    「……あー……」


    「――よしっ、ゾウさん見にいこっか?」


    幼女「……おとこ、げんじつとーひだね」


    「いやいや、俺は幼女ちゃんと動物園に来ただけ。もともと、誰とも会ってなかったんだ。会う予定もなかったし。うん、そういうことなんだ」


    幼女「…………まぁ、都合はいいか……」ボソッ


    「ん? どうしたの?」




    幼女「――ううん、なんでもなーい!」ニパー
    387 : 以下、名無しにか - 2015/06/27(土) 01:26:31.46 ID:NNPVFvQGo (+24,+29,-21)
    この幼女のモデルは間違いなくひぐらしのりかちゃんだな
    388 : ベルトコンベア - 2015/06/27(土) 23:50:05.14 ID:4A/njR3pO (+30,+30,+0)
    ―――幼女の家

    PM5:18


    「――ごめんね? いろいろあったから、あまり動物園にもいられなかったけど……」


    幼女「ううんっ! 今日はおとこと一緒で楽しかったー!」ニコニコ


    「……そういってもらえると、俺もうれしいよ」


    幼女「うーん、でもねー?」


    「ん? どうしたの?」



    幼女「――あの女はダメだよ?」



    「――ッ!」ゾクッ


    (まただ……。たまに、幼女ちゃんが幼女ちゃんじゃないように思えてくる……)


    「あ、あぁ、女さんの事かな? まぁ、悪い人ではないんだけど……」


    幼女「あれはダメ。いつか男を傷つける」


    「あ、えっと……。どうしたの、急に? なんか変だよ?」オロオロ


    幼女「……そうね。もう、関係ないか……」ウツムキ…


    幼女「――じゃあねー? ごほーび上げるから、目をつむってー?」キラキラ


    (……そう、だよな、これが幼女ちゃんだ。……やっぱり俺も、疲れてるんだろうな)


    「えー? なんか怖いなー」


    幼女「こわくなんかないよー? ごほーびだからっ!」ニッコリ


    「はははっ、しょうがないなぁー……」


    幼女「えへへ~……」


    (ま、どうせまた軽いキスとかなんだろうなー。……いや、やっぱり幼女ちゃんは俺の癒しだ)




    カチャ




    バチッ



    (――ん? なんだろうこの音……。なにか……――ヤバいッ!!?)バッ

    バチチチッ
    ヒュン…

    「――あ、あぶねぇっ!? ……よ、幼女、ちゃん……? え、な、何を……!」



    幼女「……チッ。――はぁ……、台無し……」
    389 : ベルトコンベア - 2015/06/27(土) 23:50:34.01 ID:3Zc/HVurO (+28,+30,+0)
    「……幼女、ちゃん? それって……――」


    幼女「……なんで避けちゃうかなぁ? あと、ちょっとだったのに……なっ!!」ブンッ

    バチッ

    「うおっ!? ――ちょ、ちょっと待ってっ! きゅ、急にどうしたのっ!?」


    幼女「……避けないでよ男。痛いのは一瞬だから……――」



    幼女「次、起きた時には、全部終わってるからさ……」



    「――ッ!!」


    「わ、訳がわからないよっ!? そ、それ、見たことないけど、スタンガン……だよね?? なんで、そんなもの……」


    幼女「………………」



    幼女「――すたんがんっ?? ちがうよーっ。これはね? この前、おとーさんに買ってもらったおもちゃなんだー?」ニコニコ



    「…………ウソ、だよね……?」


    幼女「………………」


    幼女「――……ははっ……。あはっ、アハハハハッ!!!」


    「…………幼女ちゃん……」


    幼女「……そうだよねぇ、もう騙されないよねぇ? あぁーあ、失敗するなんて、いままで演技してたのがバカみたい!」ケラケラ


    「幼女ちゃん……だよね? い、いったい、どうしたの……?」


    幼女「『どうしたの?』って……? 別に、どうにもしてないよ。私はもとからこういう性格なの。……男に近づくために、猫かぶってただけ」


    「で、でもっ! 幼女ちゃんは、何年も前から――」


    幼女「――そうだよっ!! 何年も前から、私は男に近づくために計画してきたっていうのに……。邪魔な女たちが……ッ!!」イライラ


    (――……あれっ? よく見たら、この家何かが……変じゃないか?)キョロキョロ


    (この前の時は気付かなかったけど……。まるで、生活感が――)


    幼女「 気になる? 」ニコッ


    「――ッ!」ビクッ


    幼女「大丈夫だよ、心配しなくても誰もいないし……」


    幼女「――誰も、来ないから」


    「……そ……んな……。こ、この前まで…………――!」


    幼女「…………ははっ」



    幼女「 邪魔、でしょ? 」ニッコリ
    390 : 以下、名無しにか - 2015/06/28(日) 00:10:59.28 ID:N4YEKnh8O (+19,+29,-2)
    盛り上がってまいりました
    391 : 以下、名無しにか - 2015/06/28(日) 01:23:39.22 ID:2+8agg6X0 (+7,+22,-1)
    ※まだ土曜日
    392 : 以下、名無しにか - 2015/06/28(日) 02:20:53.87 ID:OhSfSKeco (+19,+29,-7)
    その分日曜は楽だから……
    393 : ベルトコンベア - 2015/06/30(火) 15:39:54.13 ID:85V7Si79O (+30,+30,-277)

    (違う、これは、幼女ちゃんじゃない。見た目はそうにしか見えないけど、これは、違う。違うはずだ――)


    幼女「逃げる? そうだね、それが一番いいと思うよ」


    「…………どういう意味?」


    幼女「そんな構えなくっていいよ。コレ以外、何も用意なんてしてないから」ヒラヒラ


    幼女「男に今できるのは、私におとなしく捕まるか、逃げるか……。この二択でしょ?」


    幼女「まぁ、私的にはおとなしく捕まってくれた方がうれしいけど、男はそういうわけにはいかないもんね?」


    幼女「だったら、逃げるんでしょ? なら、逃げればいいと思うよ」


    「…………?」


    幼女「……なんでそういうこと言うんだって顔だね? ……わかるよ? 私だって、男をずっと見てきたんだから」


    幼女「残念ながら、どうしたって私は子供だし、男には追いつけない……」





    幼女「でも、絶対に捕まえる」ニッコリ





    「…………ッ!!」ゾクッ


    幼女「……だから、逃げてもいいよ? ……ね?」ニコッ


    「――な、何がどうなってんだよぉおおおおおお!!」ダッ


    ガチャバンッ‼


    ハハッ‼ アハハハハッ‼
    アハハハハハハハハハハハハハハハッ‼








    ―――公園


    「――ハァ……ハァ……。ゲホッ……はぁ……」


    「夢、じゃない……よな……? ゼェ……ドッキリとか……」


    「――やめよう。……とりあえず、俺はどうすればいい……」ハァ…


    「ははっ、ハハハハッ……。何もできねぇんじゃないか……」


    「家にも帰れない。どこか遠くに……って言っても、もうそんな金もないし……」





    「――男?」
    394 : ベルトコンベア - 2015/06/30(火) 15:43:47.03 ID:85V7Si79O (+29,+29,-21)
    ほぼ書き溜めた意味なかった。
    明日から少し、仕事が落ち着くと思うので、頑張ります。
    395 : 以下、名無しにか - 2015/06/30(火) 17:38:55.98 ID:dxUKBahdo (-8,+6,-3)
    396 : 以下、名無しにか - 2015/06/30(火) 17:52:43.89 ID:7IOE5SAj0 (+24,+29,-16)

    無理しない程度に更新&完結してくれればそれでいい。男をハッピーエンドに導いてくれ……
    397 : 以下、名無しにか - 2015/07/01(水) 02:25:20.75 ID:VaIHDmMv0 (+19,+29,-2)
    気ままに待ってる
    398 : ベルトコンベア - 2015/07/04(土) 14:56:43.41 ID:sRMWvSpNO (+30,+30,+0)

    「――ッ!」バッ‼


    「……あっ、先輩……?」


    先輩「……なにしてるの? こんなところで……」


    「あ、あぁ、いや……。ちょっと、いろいろありまして……」


    先輩「……ふぅん……そう」


    「………………」


    先輩「………………」


    「……先輩、帰らないんですか?」


    先輩「……男は、帰らないの?」


    「あぁ、えっと……。ちょいと、帰れなくなったと言いますか……なんというか……」ゴニョゴニョ


    先輩「……私の家……泊まる?」


    「えっ?? それはいいですよっ! 悪いですし……」


    先輩「……どうせ、明日来る予定……」


    「あぁー……いやっ! でも泊まるのは……」


    先輩「……いいの?」


    (しかし、このままだと野宿する羽目になるうえ、もしかしたら誰かに見つかる可能性もあるよなぁ……)


    「――……じゃ、じゃあ、お言葉に甘えてもいいですか?」


    先輩「……うんっ」ニコッ






    「――ところで先輩はなんであんなところ歩いてたんですか? あまり休日は出かけない、って言ってませんでしたっけ?」


    先輩「……ちょっと……コンビニ行ってた……」ガサッ


    「あぁ……。あ、じゃあ袋持ちますよ?」ヒョイ


    先輩「……ありがとう」


    「いえいえ、こっちがお礼言わなきゃなんですから。――……あれ?」


    (この袋……。このコンビニってこっちの方向にあったっけ……??)


    先輩「……どうか、した?」


    「――あ、あぁ、いえ! 私服姿の先輩って新鮮だなぁー、って思っただけです」ニコッ


    (きっと、俺が知らないだけだよな……)
    399 : ベルトコンベア - 2015/07/05(日) 10:17:20.98 ID:b8InpWezO (+30,+30,-284)

    ―――先輩の家


    先輩「……どうぞ」


    「おじゃましまーす……」


    先輩「……大丈夫……今日と明日は……誰も帰ってこないから」


    「あ、そうなんですか……」


    (……あれ、それって……二人きりってことじゃ……)


    先輩「……くつろいで、いいから……」スタスタ


    「く、くつろいでって、先輩はどこへ?」


    先輩「……お風呂。……一緒に入る……?」


    「いいいいいいやっ!! 大丈夫ですっ! くつろがさせていただきますっ!!」


    先輩「……そう」スタスタ


    シーン…


    「――……はぁ……。それにしても、今日は疲れた……」


    「……なにから、片づければいいだろうなぁ……。いっぱいありすぎて……」

    ハピネス~コノステキナ~

    「――あっ、メール……。そういえば、朝からドタバタで全然見てなかった……」ポチッ


    着信 256件

    メール 384件


    「………………」スッ


    「――あー、テレビとか見てもいいかな? いいよねっ! くつろいでていいって言ってたし、きっと大丈夫だよねっ!! やったー、テレビだ……」アハハ


    ポチッ


    ――いま、巷では相手をとことん追いつめる『追い詰め女子』が流行っ――


    プツッ


    「……飽きたなぁ」


    「………………」


    「しかし……先輩に拾ってもらってよかった……。あのままだったら、本当にどうなってたかわからない……」


    「いま、これだけ落ち着いていられるのも、先輩のおかげだ。感謝しないと……うん……」ボーッ


    「……しかし……疲れたなぁ……。少し、眠い……――」ウトウト



    ――PM6:30――
    400 : 以下、名無しにか - 2015/07/05(日) 14:54:01.72 ID:o955xr2sO (+19,+29,-18)
    はぴねす懐かしいな
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