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元スレ男「ヤンデレってなんだ?」
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>妹「兄さんと居ないなら、こんな所にいたって……」
なんだろう、このセリフ読んだこっちの心が痛い……
なんだろう、このセリフ読んだこっちの心が痛い……
>>306
いきなりどうした?
いきなりどうした?
男「――と、とりあえずは作戦通り……!」
男「だけど……さすがに無理があるような……。トイレ行き過ぎだしな……」
男「だ、ダメだダメだ! あきらめるな。午前中さえ乗り切れば、何とかなる……と、思うんだ……!」
男「……大丈夫、俺ならやれる……」
男「さて、お嬢様との待ち合わせ場所はあそこだったよな――」
お嬢様「――あ、男さんっ。こっちです」
男「あぁ、お嬢様。おは……よう……ございます……」
お嬢様「……? ――あぁ、すいません。こちらの人たちは、私の家の使用人です」
男「あ、へぇ~……そ、うなんだ」
お嬢様「……もう結構です。下がりなさい」
「ですが……」
お嬢様「……もう一回言いましょうか?」ニコッ
「し、失礼しましたっ! で、では……」イソイソ
お嬢様「――では、男さん? エスコート、お願いしますね?」
男「あ、あぁ……、がんばるけど……。やっぱり、なんか住む世界が違うなぁって思っちゃうね」
お嬢様「そんなことありません。じきに男さんも…………あら?」チラッ
男「ん? どうかしたの?」
お嬢様「…………いえ――」
お嬢様「猫を、見つけまして」ニコッ
男「猫?? デパートの中なのに? 迷い込んじゃったのかなぁ……?」キョロキョロ
お嬢様「……どうでしょうね。ついてきたのか、邪魔しに来たのか」
男「邪魔?? ……よくわからないけど……?」
お嬢様「ふふっ、気にしないでください。ただの――」
お嬢様「 泥棒猫、ですから 」
男「ははっ、魚でもくわえてたの?」
お嬢様「いえいえ。泥棒猫とはいっても、まだ何もできてないみたいです。まぁ、なにより――」
お嬢様「盗らせる気なんて、ありませんけどね」ニコッ
男「――ッ」ゾクッ
男(な、なんだろう……。たまにお嬢様って、すごく怖いんだよな……。そんなわけないのに、なんでかな……)
男「と、とりあえず行こうか?」
お嬢様「はい。……ふふっ、男さんっ?」ムギュ
男「ちょ、お、お嬢様!? そんなくっつかなくても――」
ドガシャァン‼
男「おぉうっ!? な、なんだ??」
お嬢様「大丈夫ですよ。……猫が暴れただけですから。――ほらっ、はやく行きましょう?」グイッ
男「う、うん……?」
お嬢様「――男さんっ、男さんっ! これは、これはいくらぐらいするものなんですか??」
男「100円だね」
お嬢様「それじゃあこちらは?」
男「それも100円」
お嬢様「これなんかも?」
男「100円」
お嬢様「こっちのはっ?」
男「それは200円」
お嬢様「えっ」
男(お嬢様が思いのほか100円ショップに食いついたなぁ……。ウィンドウショッピングってこういうのじゃない気がするけど……)
男(いや、まぁ好都合だ。この隙に二人のところに一旦戻るか……)
男「ごめん、お嬢様! 俺、ちょっとトイレに行ってくるから、ここで待っててくれる?」
お嬢様「あ、はい。わかりました」ニコッ
―――雑貨店
妹「――兄さん、今回はずいぶん遅かったですね」
男「あ、あぁ、ごめんな。ちょっと大物だったんだよ……」
妹「そうですか。……兄さん」
男「ん、どうした?」
妹「兄さんは…………」
男「おう」
妹「――……いえ、なんでもないです」
男「え、なんだよ気になるじゃん」
妹「私は、兄さんのことを尊敬してますし、信頼もしてます。いいんです、それだけで」
男「お、おぉ……、ありがとう……?」
妹「――兄さんも、たった一人の妹なんですから、一線を超えるぐらいの気持ちでいてもらわないと……」マッタク…
男「いや、それは超えちゃいけないもんだろう」
妹「私はかまいませんが」
男「あぁはいはい。……あ、しまったー! トイレに――」
妹「また忘れ物ですか? まったく……、待ってますから早くとってきてください」ヤレヤレ
男「お、おぅ! 行ってくるっ!」ダッシュ
妹「…………兄さんは、悪くないですよね」
―――服飾店
幼馴染「――あ、おかえり男」
男「た、ただいま……」ハァハァ
幼馴染「そんな急がなくてもよかったのに」ニコニコ
男「ははっ、い、一応ね……」
幼馴染「ねぇねぇ、男! これは似合ってると思う??」ヒラヒラ
男「白のワンピースか……。うん、すごい似合ってると思うぞ?」
幼馴染「本当っ?? じゃあ、これ買っちゃおうかな!」
男「いやいや、自分の好きなの買えばいいのに」
幼馴染「ううん。男が選んでくれた、これがいいの!」
男「……まぁ、いいけどさ」
幼馴染「……でも、すこし汚れが目立っちゃうかも」
男「白い服なんてそんなもんだろ」
幼馴染「まぁ、そうだよね。特に――」
幼馴染「赤い色なんて、すごい目立っちゃうよね」
男「……? まぁそれは目立つだろうな」
幼馴染「うん、でもいいの。男が似合うって言ってくれれば……」
男「ははっ、そんなに言ってほしいなら、別にいくらでも言ってやるよ」
幼馴染「……信じてるから」ボソッ
男「……あ、あー! ごめん、トイ――」
幼馴染「忘れ物? もう、男はこれだから……。待ってるから早くとってきなよ」
男「わ、悪いな! 行ってくるっ!」ダッシュ
幼馴染「…………男は優しいから……」
男「――ハァ……ま、待たせたねお嬢様」ゼェゼェ
お嬢様「ふふっ、いえ大丈夫ですよ?」
男(よし、いい調子だぞ……! この調子で行けば、みんな笑顔で明日を迎えられるんだ……!!)
男(なんてことはない。ここまでやってこれたんだ。大丈夫、俺ならやれる。I CAN DO IT)
お嬢様「……さん。……男さん?」
男「――おぉっ!? ど、どうしたのっ!??」ビクゥ
お嬢様「そ、そんな驚くとは……。――いえ、これはいくらぐらいするものなのかな、と思いまして……」スッ
男「あぁ、それは1080円」
お嬢様「えっ」
―――デパート 9:50
妹「これなんか、兄さんの部屋にいいんじゃないですか? ほら、机とベッドの隙間にでも」
男「あぁ、確かにピッタリかも」
妹「これは、クローゼットの上の棚にでも置いとけば便利です。ほら、兄さん使わなそうなものって上の棚に投げ込むじゃないですか?」
男「たしかに――。って、なんでそこまで知ってるんだよ!?」
男(やっと……。やっとここまで来たぞ……)
男(だが、ここからが難所でもある。妹と幼馴染を帰らせなければいけないが……)
男(いや、大丈夫。心配なんていらないさ。なんせ、実の妹と、毎日のように一緒に過ごしてきた幼馴染だ。きっとわかってくれるはず……!)
男(…………大丈夫……かな)
妹「それで、こっちのやつは――」
男「あ、あのさっ、妹!」
妹「はい。どうしたんですか?」
男「あー……っと……」
妹「……?」
男「か、帰らないか?」
妹「……はい?」
男「――あ、あれだよっ!! これから雨降るって言ってた気がしないでもないし! やっぱりこんな日は家でゴロゴロするに限るかなーって、そんな風に思ったりしてしまっただけなんだけどさ! いや、妹が帰りたくないっていうなら、まぁそれはあれだよ? アレだけどさ!!」アタフタ
妹「…………」ウツムキ
男(あ、これはマズい――)
妹「わかりました」ニコッ
男「ま、まぁ、そうだよな! だけど、そこをなんと――……え?」パチクリ
妹「わかりました。それでは帰りましょうか、兄さん」ニコニコ
男「あ、あー……。俺、ちょっと帰る前に寄りたいところがあって……。まぁ、あの、妹を連れていくほどのところでもなく……えっと……」
妹「そうですか。それでは、私は先に帰っていますね?」ニコッ
男「あ、うん……」
妹「どうしたんですか? 兄さん?」ニコニコ
男「い、いやぁ! なんでもないぞ、妹よ! そ、それじゃ家でっ!」ダッシュ
妹「はい、わかりました」ニコッ
妹「 寄り道は、しないでくださいね 」
――服飾店
幼馴染「――わかった。急な用事ができちゃったなら仕方ないよね……」
男「あ、あぁ、本当にごめんな?」
幼馴染「ううん。男と少しでもお買い物できたのが、私はうれしいから」ニコッ
男「今度さ、別の形で埋め合わせするよ」
幼馴染「本当っ? あははっ、男は本当に優しいね?」ニコニコ
男「そ、そんなことはないよ! そ、それじゃ、俺は行くから!」
幼馴染「うん。気を付けてね?」ニコニコ
男「おうっ!」ダッシュ
幼馴染「…………優しいね――」ボソッ
幼馴染「 でも、雌豚達にまで優しくしちゃダメなんだよ? 」
幼馴染「男は、私にだけ優しければいいの」
幼馴染「……でも、しょうがないよね。それが男のいいところだもんね」
幼馴染「……雌豚どもが悪いんだよね? そいつらがいなくなれば……」
幼馴染「本当、邪魔だな……」
幼馴染「絶対わたさないんだから……!」
メガネをかけた青年「あの男……逝ったな」
ユニクロ服を着た青年「あぁ……みんなを幸せに出来てないしな」
ユニクロ服を着た青年「あぁ……みんなを幸せに出来てないしな」
男「な、なんかヤケに二人ともすんなり終わったな……」
男「まぁ、なんだかんだで早く家に帰りたかったのかもしれないなっ! しかし、これは僥倖だ。この調子で行けば……!!」
男「よしっ! 頑張るぞ!」
男「さて、次は後輩か…。ふっ、まぁ簡単だろう」
男「映画が始まってしまえば、もう隣に誰が居ようが関係ないしな。適度にお嬢様との間を往復すれば、もう大丈夫だ」
男「もう山は越えた。幸せな明日が、俺を待っているぞっ!!」イヤッホーウ
―――映画館
男「――さて、とりあえずお嬢様と別れて映画館着たけど……。後輩がいないな……」
男「たしか、このあたりで……」
後輩「せーんーぱいっ!!」ダキッ
男「うぉうっ!? あ、あぁ後輩か……。ど、どこでもやることは変わんないのな……」ドキドキ
後輩「ふふーんっ! 一日一回はやらないと気が済まないです!」
男「それはまた、はた迷惑な」
後輩「いやー、それにしても! 休日に会う先輩というものもいいですねっ。なんだか新鮮な感じがします!」
男「確かにな、あまり休日に会うことはないもんな」
後輩「そうですねー。……『会う』ことはないですもんね」
男「――で? そういや、結局何の映画を見るとかってのも、俺は知らないんだが……」
後輩「はいっ! 先輩に、ちょっとサプライズ感を出そうと思って!」
男「ほうほう。して、どんな映画なんだ?」
後輩「じゃじゃーん! これですっ!」
『父さんと犬』
男(……なんだこの、まったく惹かれないタイトルは……)
男「あ、あぁ……。聞いたことなかったけど、これは有名なのか?」
後輩「有名か有名じゃないかと問われれば、有名じゃないと応えるしかないですね」
男「な、なんでこれを……? ま、まぁいいか。いったい何時間なんだ――?」
上映時間:4時間
男「」
明らかな別の意図を感じますな。ましてや真っ暗で二人きり・・・
すごくどうでもいいことなのですが、矢吹さんが描いていた『ブラックキャット』って漫画で、トレインが小さくなったときにイヴと一緒に見に行った映画ってなんだっけ……??
うろ覚えで、すごく気になってきた。
うろ覚えで、すごく気になってきた。
男「な、なかなかあれだな。長いんだな……」
後輩「はいっ! 私の理想にぴったりなんですよ!」
男「え、理想?? どういう……――」
後輩「まぁまぁ! とりあえず中に入りましょう? ほらほらっ!」グイグイ
男「お、おぉ……」
ギィィ
バタン
後輩「――この映画のいいところはですね。まずはその上映時間です」
男「あぁ、長いな。こんなの初めて見たぞ」
後輩「ですよねー。まぁ、他にもあるんですよ」
後輩「次にそのストーリーですね」
男「ほう。4時間かけるだけの価値があるということか」
後輩「あははっ、全然ですよ。山もなければ、谷もない。ただ、おっさんと犬が戯れてるだけの映画です」
男「……へ、へぇー。で、でもなんか、感動するポイントとかがあったり……?」
後輩「いやぁ、そんなのもないです。でも、逆に言うと静かなんですよねっ!」
男「あぁー……」
後輩「ほらっ、映画ってやっぱりドカーンとか、大きな音が鳴ったりするじゃないですか?」
男「まぁ、そういう映画だと鳴るよな」
後輩「そういうのがなくて、まるでBGMを聞いているかのような感じなんですよね」
男「……それは、映画としてダメなんじゃないか……?」
後輩「まぁまぁ! それでですね……――あ、この席です」ストン
男「おう」
後輩「それで、何よりもいいところはですね~……?」
男「何よりもいいところは……?」
後輩「私たち以外、誰もこの映画を見に来ないってとこです」ニコッ
男「……えっ?」
後輩「素敵ですよね――?」
後輩「4時間、先輩と二人っきりだなんて」ニコッ
男「――ッ!」ゾクッ
後輩「あははっ! やっとこの時がきたんですねっ!」
後輩「私、どれだけ今日を楽しみにしてたと思います?」
後輩「ずーっと……。ずーーーーっと前からです」
後輩「毎日毎日、先輩と登校するのも楽しいですけど、やっぱりそれだけじゃ足りないんですよ」
後輩「はぁー……。でももう一年早く生まれたかったなぁー、って思うときは多々ありますね」ウーン…
後輩「そうすれば、ほかの誰にだって先輩をとられなんかしないんですけど……」
後輩「でもでもっ! こうして、後輩として出会えたってこともうれしいんですけどねっ?」ニコッ
男「あ、あはは……。そんなに後輩に懐かれてると――」
後輩「懐く? 違いますよ。愛しています、先輩」
男「え……。――じょ、冗談やめろって! そ、そうだ、俺なにか飲み物でも買って――」グッ
後輩「先輩」ガシッ
男(あ、あれ、後輩につかまれた腕が動かない……。こいつ、こんなに力強かったのか……??)
後輩「先輩って、鈍いですよね……。もう、鈍感すぎてこっちがどうにかしちゃいそうですよ」
男「こ、後輩……?」
後輩「――まぁ、もう関係ないですけどね。……逃がしませんから」ググッ
男「ちょ、こ、後輩――!!」
後輩「なーんて! そんな風にやるつもり、だったんですけどねぇ……」
男「……え??」
後輩「どうやら、私たち以外にもお客さんが来ちゃったみたいです」ハァ…
男「あ、お、客さん……?」チラッ
妹「面白そうな映画ですね、兄さん?」
幼馴染「男と映画っていうのも何年ぶりかなぁー?」
お嬢様「ふふっ、男さんも誘ってくれればいいのに」ニコニコ
男「」
後輩「素敵ですよね――?」
後輩「4時間、先輩と二人っきりだなんて」ニコッ
男「――ッ!」ゾクッ
後輩「あははっ! やっとこの時がきたんですねっ!」
後輩「私、どれだけ今日を楽しみにしてたと思います?」
後輩「ずーっと……。ずーーーーっと前からです」
後輩「毎日毎日、先輩と登校するのも楽しいですけど、やっぱりそれだけじゃ足りないんですよ」
後輩「はぁー……。でももう一年早く生まれたかったなぁー、って思うときは多々ありますね」ウーン…
後輩「そうすれば、ほかの誰にだって先輩をとられなんかしないんですけど……」
後輩「でもでもっ! こうして、後輩として出会えたってこともうれしいんですけどねっ?」ニコッ
男「あ、あはは……。そんなに後輩に懐かれてると――」
後輩「懐く? 違いますよ。愛しています、先輩」
男「え……。――じょ、冗談やめろって! そ、そうだ、俺なにか飲み物でも買って――」グッ
後輩「先輩」ガシッ
男(あ、あれ、後輩につかまれた腕が動かない……。こいつ、こんなに力強かったのか……??)
後輩「先輩って、鈍いですよね……。もう、鈍感すぎてこっちがどうにかしちゃいそうですよ」
男「こ、後輩……?」
後輩「――まぁ、もう関係ないですけどね。……逃がしませんから」ググッ
男「ちょ、こ、後輩――!!」
後輩「なーんて! そんな風にやるつもり、だったんですけどねぇ……」
男「……え??」
後輩「どうやら、私たち以外にもお客さんが来ちゃったみたいです」ハァ…
男「あ、お、客さん……?」チラッ
妹「面白そうな映画ですね、兄さん?」
幼馴染「男と映画っていうのも何年ぶりかなぁー?」
お嬢様「ふふっ、男さんも誘ってくれればいいのに」ニコニコ
男「」
逆に考えるんだ……ここを切り抜ければ明日を迎えられるんだ……
男「…………あ、あれ、妹さん……。か、帰ったのでは……?」ビクビク
妹「なんだか急に映画が見たくなっただけです。まさか、兄さんがこんなところにいるとは、思ってもみませんでしたけど」
男「お、幼馴染も……」
幼馴染「私も映画が無性に見たくなっちゃってね? 男がいるとは思わなかったけど」ニコッ
男「そ……そっか。……ぐう、ぜんだね……」ガタガタ
お嬢様「この映画、なかなか面白いですね? 男さん?」ニッコリ
男「ウ、ウン、ソウダネ……」
後輩「はぁ……。先輩方と妹さん? せっかくの私と男先輩の時間を邪魔しないでほしいんですけど……」
幼馴染「あぁ、後輩ちゃん? ……学校の中でだけなら見逃してあげたのになぁ」
妹「……邪魔ですか。私と兄さんが一緒にいることが、一番自然なことだと思いますけど」
お嬢様「『兄さん』……? ――あぁ、男さんがこの前話していた義妹さんですね。私、仲良くなりたかったんですよ」
妹「そうですか。私はなりたくないですが」
後輩「…………」ムスッ
幼馴染「…………」ニコニコ
妹「…………」ツーン
お嬢様「…………」ウフフ
サァ、オイデポチ
ワンワン‼
ハハハハ――
男( 逃げ出したい )
男(落ち着け。落ち着くんだ俺……)
男(どうすればいい? いや、もう結構どうしようもない気がするけど……)
男(ダメだっ! ポジティブに考えるんだ……。あれだ、とりあえず過去は振り返らないようにしよう。もう後悔しかない)
男(今の時刻は10時半。12時には学校に行かなければいけない。そして映画は14時までだ……)
男(あと1時間半のあいだに何とかしなければ……!!)
オイ、ポチ‼ ドコヘイクンダ‼
ワン‼
カエッテコーイ‼
男「い、いやー! じ、実はさ、みんなで一緒に遊ぼうと――」
妹「やけに、朝から兄さんがコソコソしているな、とは思ったのですが……。だから一昨日はあんなことを言っていたんですね。……友、という人はいないようですが」
男「さ、サプライ――」
幼馴染「おかしいって思ってたんだ。最初に会った時は、妹ちゃんの匂いがしてもしょうがないかなーって思ってたのに、ずーっとするんだもん」
男「みんな、な、仲良く――」
お嬢様「私も、猫が三匹もいるとは思ってませんでした……」
男「あ、あの――」
後輩「やっぱり、先輩は人気者ですねー? ――でも、負ける気はしません」
ポチ…ドコヘイッタンダ…
ワン‼
…‼ ポチ、ポチナノカッ?
イエス
男( 逃げよう )グッ
ガシッ
妹「どこへ行くつもりですか兄さん?」
幼馴染「まさかトイレじゃ、ないもんね?」
お嬢様「まだ、映画は終わっていませんよ?」
後輩「先輩っ? とりあえず座りましょう?」
男「ま、待って……話せば、話せば分かり合えるっ! みんな仲良く! ね!?」
妹「『分かり合う』? ……そんな必要あるのでしょうか?」
お嬢様「義妹さんとならわかりますが……。それ以外は必要ありませんね」
妹「そこも必要ないです」
後輩「そうですよねー? ……男先輩以外はいらないんですよ」
幼馴染「男は優しいから……。だから、男は何も悪くないよね?」
男「み、みんな……?」
妹「そうですね。兄さんは何も悪くありません」ギロッ
後輩「先輩は鈍感で、お人よし過ぎるんですよーっ」ハァ・・・
幼馴染「男の事、一番わかってるのは私なんだから……!」ググッ
お嬢様「ふふっ、みなさん……。何をしたって無駄だと思いますけど」ウフフ
ショクン、ワタシハセンソウガスキダ
ワン‼
クソノヨウナセンソウヲノゾムカ?
クリーク‼
ヨロシイ、ナラバ―
「「「「……………………………………」」」」
妹「――……え?」
幼馴染「あれっ??」
お嬢様「あら……」
後輩「あちゃー……」
――――――
――――
――
男「何とか逃げれたけど……。今日、家帰れないよなぁ……」トボトボ
男「――いやいやっ! もう起ってしまったことはしょうがない!」
男「あとは、時間が解決してくれる……と、いいな」ハァ…
男「予定も、午前中のミスは午後には関係ないし。……よし、学校に行くかっ! それでさっさと終わらせよう……」
―――学校
先生「――ってこと。どうかな?」
男「ま、マジですか……?」
先生「うん、マジ。男君も補習がすぐに終わるかもしれないし、私も用事があるし、早く終わりにできたらうれしいからさ?」
先生「――問題数は2問! どっちも解ければ、補習は終わり」
男「数学ですもんね……。それならいける、かな……?」
先生「うんうん。男君は理数系だもんね?」
先生「ただ、それもできないようだったら……。もう徹底的に、先生の家で勉強を教えてあげる」
男「ゔ……。……で、でも! すごく難しい問題……とかじゃ、ないですよね??」
先生「先生がそんな問題出すと思う?」
男「え……。むしろ、思わないとでも思ってたんですか?」
先生「はぁ……。男君は疑り深いなぁ……」
男「そういう環境を作り上げたのは、先生じゃないですか!」
先生「――わかった。それじゃあ、これから出す予定の、その2問を男君に見せてあげる」
先生「男君は、見てから受けるか受けないか、選んでいいよ」
男「本当ですかっ!?」
先生「ただしっ! ずっと見られちゃうとさすがにズルいから、10秒だけね?」ニコッ
男「あ、ありがとうございますっ!」
先生「1問目は普通の問題。2問目が証明問題になってるからね? それじゃあ、はい――!」ヒラッ
問1
Xⁿ+Yⁿ=Zⁿ
この式が成り立つ、X・Y・Z・nに当てはまる数字をすべて答えよ。ただし、数字は1以上の自然数とする。
問2
上記の式で、nの値が3以上の時――
男(あ、よかった……簡単そうだ!)
証明が正しいと立証するのも時間がかかったというのに・・・終わったな男は
先生「――はい、終わり」ピラッ
先生「どう? 受けてみる? それとも、普通に補習する?」
男「……受けますっ!」
先生「よろしい」ニコッ
先生「それじゃ、時間は30分間で。……始めっ!」
ピラッ
男(俺ならできる、俺ならできるはずだ……!)
男(えぇっと……、当てはまる数字か……。うーん……)
男(――おっ! Xが3で、Yが4。Zが5で、2乗なら大丈夫じゃないか??)
男(よしよしっ! この調子で行けば、楽勝だ……!!)
先生「…………」ニコニコ
―――20分後
男(――あっれぇ……?? なんだこれ……。ぜんっぜんわかんねぇ……)
先生「残り10分」ニコニコ
男「うっ……。せ、先生、こんなの授業でやりましたっけ……?」
先生「残り9分45秒」ニコニコ
男「あぁ……はい……」
男(大丈夫! 何を焦る必要があるのだ……。考えればわかるはずだ、落ち着いて、冷静に……)
男(……………………)
男(いや、ダメだ。これ、わかんねぇ)
―――試験終了
先生「――はいっ! それじゃ回収するね?」
男「…………はい」
先生「さーて……。どんな感じかなぁ……?」
問1
X=3 Y=4 Z=5 n=2
問2
答えを書こうと思いましたが、書くためには余白が足りず、断念いたしました。
先生「…………ある意味正解かな……」ボソッ
男「え、えっ、なにか言いましたっ??」アセアセ
先生「どう? 受けてみる? それとも、普通に補習する?」
男「……受けますっ!」
先生「よろしい」ニコッ
先生「それじゃ、時間は30分間で。……始めっ!」
ピラッ
男(俺ならできる、俺ならできるはずだ……!)
男(えぇっと……、当てはまる数字か……。うーん……)
男(――おっ! Xが3で、Yが4。Zが5で、2乗なら大丈夫じゃないか??)
男(よしよしっ! この調子で行けば、楽勝だ……!!)
先生「…………」ニコニコ
―――20分後
男(――あっれぇ……?? なんだこれ……。ぜんっぜんわかんねぇ……)
先生「残り10分」ニコニコ
男「うっ……。せ、先生、こんなの授業でやりましたっけ……?」
先生「残り9分45秒」ニコニコ
男「あぁ……はい……」
男(大丈夫! 何を焦る必要があるのだ……。考えればわかるはずだ、落ち着いて、冷静に……)
男(……………………)
男(いや、ダメだ。これ、わかんねぇ)
―――試験終了
先生「――はいっ! それじゃ回収するね?」
男「…………はい」
先生「さーて……。どんな感じかなぁ……?」
問1
X=3 Y=4 Z=5 n=2
問2
答えを書こうと思いましたが、書くためには余白が足りず、断念いたしました。
先生「…………ある意味正解かな……」ボソッ
男「え、えっ、なにか言いましたっ??」アセアセ
先生「――いや、なんでもないよ? ……それじゃあ、男君?」ニッコリ
男「…………」ガタガタ
先生「これの答えは、先生の家でゆっくり聞いてあげる、ね?」
男「ま、マジですか…………。普通に補習受けとけばよかった……」ガックリ
先生「まぁ、そんなこともあるよ――」
先生「それじゃ、行こうか?」ガシッ
男「へっ?? ……い、今からですか??」
先生「そうだよ? 何か問題があった?」
男「いやいや! それはあまりにも急というものではありませんかっ!?? せ、せめて来週とか……」
先生「ダメだよ。こういうことは、思い立ったときにヤらないと」
男「とは言っても……」アセアセ
男(しかも、先生に掴まれた腕が動かない……)
先生「ほーらっ。抵抗しないの……」グイッ
男「きょ、今日は別の用事も入ってて! そっちにもいかなきゃなんですけど!」
先生「別の用事? どんな用事かなぁ?」
男「えぇっとぉ…………。友達と、遊ぶ、約束が……」
先生「学生の本分は勉強です。ほら、もう行くよ?」グイグイ
男「い、いやぁ……。……す、すいません先生っ!!」ドンッ
先生「きゃっ……!」ドサッ
男「本当にごめんなさいっ!! 月曜日に何でもするんでっ!!」ダッ
男(しょうがない! これはしょうがないことなんだっ!! とりあえず、友のとこに行かなくちゃ――)
ガチャガチャ
男「あ、あれ、開かない……!? な、なんで??」ガチャガチャ
先生「……この教室の扉は、内側からも鍵で開けるようになってるの。……だから、コレがないとここからはでれないんだよ?」チャリン
男「あ、あはは……。知らなかったなぁ……」ガタガタガタガタ
先生「痛かったなぁ……。でも、しょうがないからもうココでいいかな? 私も、男の子引っ張っていくほど力もないし……」
男「い、いや、それは本当に申し訳ないんですけどっ! で、でも、あの――!」
先生「それじゃ、男君。しよっか?」ニッコリ
男「え、え!? 勉強をですよねっ?? あぁもう、誰か――!!」
先生「無駄だよ、今日は誰もいないから。今日というこの日のために、ずーっと準備してきたんだだから……」ヌギヌギ
男「ちょっ、なんで、服を……!!?」
先生「抵抗したかったら、抵抗していいからね? でも、男君は優しいから……。もう、私のこと突き飛ばしたりしないよね?」
男「…………」ガタガタ
先生「これの答えは、先生の家でゆっくり聞いてあげる、ね?」
男「ま、マジですか…………。普通に補習受けとけばよかった……」ガックリ
先生「まぁ、そんなこともあるよ――」
先生「それじゃ、行こうか?」ガシッ
男「へっ?? ……い、今からですか??」
先生「そうだよ? 何か問題があった?」
男「いやいや! それはあまりにも急というものではありませんかっ!?? せ、せめて来週とか……」
先生「ダメだよ。こういうことは、思い立ったときにヤらないと」
男「とは言っても……」アセアセ
男(しかも、先生に掴まれた腕が動かない……)
先生「ほーらっ。抵抗しないの……」グイッ
男「きょ、今日は別の用事も入ってて! そっちにもいかなきゃなんですけど!」
先生「別の用事? どんな用事かなぁ?」
男「えぇっとぉ…………。友達と、遊ぶ、約束が……」
先生「学生の本分は勉強です。ほら、もう行くよ?」グイグイ
男「い、いやぁ……。……す、すいません先生っ!!」ドンッ
先生「きゃっ……!」ドサッ
男「本当にごめんなさいっ!! 月曜日に何でもするんでっ!!」ダッ
男(しょうがない! これはしょうがないことなんだっ!! とりあえず、友のとこに行かなくちゃ――)
ガチャガチャ
男「あ、あれ、開かない……!? な、なんで??」ガチャガチャ
先生「……この教室の扉は、内側からも鍵で開けるようになってるの。……だから、コレがないとここからはでれないんだよ?」チャリン
男「あ、あはは……。知らなかったなぁ……」ガタガタガタガタ
先生「痛かったなぁ……。でも、しょうがないからもうココでいいかな? 私も、男の子引っ張っていくほど力もないし……」
男「い、いや、それは本当に申し訳ないんですけどっ! で、でも、あの――!」
先生「それじゃ、男君。しよっか?」ニッコリ
男「え、え!? 勉強をですよねっ?? あぁもう、誰か――!!」
先生「無駄だよ、今日は誰もいないから。今日というこの日のために、ずーっと準備してきたんだだから……」ヌギヌギ
男「ちょっ、なんで、服を……!!?」
先生「抵抗したかったら、抵抗していいからね? でも、男君は優しいから……。もう、私のこと突き飛ばしたりしないよね?」
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- 武内P「マッサージ…ですか?」 (748) - [51%] - 2016/3/28 7:00 ★
- 春香「プロデューサーさんって」 (242) - [50%] - 2015/1/28 0:15 ☆
- モバP「ヤンデレシュミレーター?」 (322) - [50%] - 2016/1/31 17:15 ★★
- 勇者「ニートになりたい」 (736) - [49%] - 2018/9/2 22:45 ○
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