私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「夢の彼方」
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○京太郎が登場する短編SSがメイン
○更新不定期
○ハギヨシ主役のSSがあるかもしれない
○進行は気分などによりageたりsageたり
○そもそも、京太郎もハギヨシも出ないかもしれない時も
○ヤマもオチも意味もない、元になったらしい意味でのやおいスレとも言えます
○適当に書いてるので、書いてる側も見ている側も訳が分からなくなる話が出る可能性も
○ネタは随時募集中ですが、クオリティの保障はいたしかねます…安価で受けた場合はなるたけ早く書きます
以上が注意事項です
誤字だのなんだのが目立つかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1402227323
前スレらしきもの
京太郎「夢の欠片」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382787965/
京太郎「夢の此方」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387290463/
>>998の続き?
京太郎「…ふぁぁ」
咲「あれ、京ちゃん?」
優希「ひょっとして寝不足かー?」
京太郎「いや、夜更かしなんかしてないけど」
和「眠りが浅かったとか」
久「寝る前のパソコンやスマホは特にね」
京太郎「そういう訳でもないんですが」
まこ「ふむ…それじゃあ何が原因なんじゃろうな」
京太郎「…久しぶりの運動だから、思ってたより体力使ったからかもしれません」
咲「運動?…ああ、雑用のことだね」
優希「インハイ終わったし、前みたいに雑用しなくてよくなったからなー」
京太郎「むしろ麻雀ばっかり打ってたわー」
和「…須賀君、本来それが普通なんですよ?」
久「場所によっては、雑用がメインにならないとも限らないけどね」
和「えー…まあとにかく、以前と生活習慣が変わったのは確かですね」
和「思うにそれが、須賀君のバイオリズムを変化させたのではないでしょうか?」
優希「…バイオリズムって、何?」
久「生き物の体調などはすべて周期的に変化するという仮説、あるいはそれを図にしたものね」
和「はい。もうすこしかいつまむと体調の波とか、月経周期の隠語的言い回しとしても…」
まこ(…若干下ネタ入っとるのう。そんなつもりが無いとも言えんが)
京太郎(和が言うならアリかなとも思ったが、若干キツいかもしれねえ…)
和「とりあえずですね、寝ればいいと思います」
京太郎「はあ」
和「今まで肉体労働メインだったのが、頭脳労働メインになれば疲れもしますよ」
京太郎「…含みのある言い方だなー」
和「気のせいですよ」ニコッ
優希「まあ、アホの京太郎に麻雀は難しいということだな!」
和「…補修受けたのは優希、あなただけですよ?」シレッ
優希「うっぐ…のどちゃんそりゃないじぇ」
京太郎(へっへー、ざまみろ)
優希(後で覚えとけよ)
京太郎(こいつ直接脳内に…!)
京太郎「ではお言葉に甘えまして、おやすみなさい」
久「おやすみー。あ、ちゃんとシーツは換えてるからね」
京太郎「何の断りですか何の…ふぁ」
京太郎「…」
京太郎「……」...zzz
久「…随分早いわね」
まこ「アンタが使い倒したせいじゃろうかのう?」
久「あー…まあ、ね。それにしても気持ちよさそうだわ」
和「どんな夢を見てるんでしょうか?」
優希「コイツのことだから、どうせのどちゃんでエロい妄想してるに決まってるじぇ」
和「え、ええっ…いきなり何を言い出すんですかっ!」
咲「多分それで合ってるような気もするけどねー」
【???】
京太郎『…』
京太郎『…ん』
京太郎『…』
京太郎『…あれ…?』
京太郎『ここって…一体どこなんだ……?』
京太郎『俺…確か部室で寝てたはずだよな…どう見てもここ、ウチの部室じゃないよな……』
京太郎『…』
京太郎『…ウチの部活より、ずっとでかい!』
京太郎『……』
京太郎『…言ってる場合じゃねえわ。よく分からんが、このままじゃ俺不審者だし』
≪清澄高校麻雀部、男子生徒が不法侵入で逮捕≫
京太郎『あ、あわわ…』
京太郎『とりあえずここを出ないと。よっこいせ、っと』
京太郎『…うん』
京太郎『何でだろうな…やけに視界が低いんだが』
違和感を感じ、京太郎は辺りを見回す。
京太郎『周りは何ともないよな…大きく見えたりはしないし』
京太郎『…まさか、な』
まさかと思い…しかし、そのまさかだった。
京太郎『…』チョローン
成人の頭高…おおよそ23cmくらいだろうか。
彼の姿は小人のようになっていた。
それも、元の姿とは似つかわしくない可愛らしい姿で。
京太郎『…』
京太郎『…な』
京太郎『…なっ、なんじゃこりゃああぁぁああぁあぁっ!!!!!』
ン、ナンカキコエタカ-?
キノセイヤナイ?
セヤケドイマ、オトコノコエガシヨッタデー
京太郎『…』
京太郎(し、しまった…見つかる前に隠れないと)
ガチャッ!
京太郎(ヤバい!こんな姿を見られたら、一体どうなるかわかったもんじゃ…)
...ンー?
ダレモオランヤン
オッカシーナー タシカニコエハキコエタンヤガ
ウン...ナンカキミワルウテイヤヤナー
京太郎『…』
京太郎(…気付かれて、ない?)
ガチャン
京太郎『…』
京太郎(…た、助かった)
京太郎(どうやら今の俺ってば、向こうからは「視えてない」らしいな)
京太郎(もしかしてだけど…俺、幽霊にでもなっちまったんじゃなかろうか?)
京太郎(だとすれば、今の俺の身体は一体どうなって)
ガチャッ
京太郎『!?』
京太郎(お、落ち着け。今の俺は誰にも見えない、見えないはずだ…)ブルブル
「…」
京太郎(…やっぱり明後日の方を向いてる。よかった、やっぱり気付かれちゃいないん…)ホッ
『…まさかまた、あの子と似たようなんを目にするとは思わんかったよ』
京太郎『え…』
『男の子に膝枕なんてした覚えはないんやけど。あれや、霊感みたいなんが見についたんかもな』
京太郎『あの…俺が見えてるんですか』
『せやな。ちなみに君で二人目やわ』
京太郎『…』
京太郎『…どうりで見覚えがあるはずだ。あなたは確か千里山の…』
竜華『…清水谷竜華や。ついこないだまで部長をやっとった、な』
京太郎(平均獲得素点は関西随一だって話だけど…おっぱいの大きさも関西、いや…全国随一だな!)
竜華(なんやスケベっぽいんも怜に似とる気が…どないなっとるんやろ……)
一旦ここまで
怜が竜華の体つき(太もも)にゾッコンなのは、ごくごく自然な事だと思うのですよ
怜が竜華の体つき(太もも)にゾッコンなのは、ごくごく自然な事だと思うのですよ
竜華(幽霊になるんはみんなスケベばっかなんやろか…?)
京太郎『…何か失礼な事考えてません?』
竜華『そういうアンタはなんややらしい事を考えてそうやけどな』
京太郎『…さ、さあ』メソラシ
竜華『君…嘘を吐くんは下手やねんな』
京太郎『どうやらそのようで…あ、俺は須賀京太郎って言います』
竜華『とりあえずよろしゅうなー』
一方、その頃の清澄では…
咲「…京ちゃんってばまだ寝てるよ」
和「気が付けば一時間は経ってますね。そろそろ起こした方がいいでしょうか?」
優希「まあ、折角練習出来るようになった訳だし…おーい」ユサユサ
京太郎「…」
優希「…おーい!」
和「…起きませんね」
咲「どうしたんだろ。身体の調子が悪いのかな?」
まこ「今はもう夕方じゃからのう。もしそうなら病院へ行かせた方がええ」
久「そうね…これからという時だし、大事はとっておくべきよね」
和「…とりあえずここは脈でもはかってみましょうか」
咲「あ、それじゃあここは私が…」サワサワ
咲「…」
咲「…」
咲「!?!?!?!?!?!?」ビビクン!
和「さ、咲さん?」
優希「一体どうしたっていうんだじょ…」
咲「…脈がない」
久「え?」
まこ「は?」
咲「どうしよう…京ちゃん、ひょっとしてもう手遅れなんじゃ…」
和「そんなまさか。冗談はその辺にして…」サワ...
和「…ダメみたいですね」
咲「」
優希「」
久「」
まこ「」
和「…失礼しました。確かに『私達だけでは』ダメなんですよ」
和「脈なし病の可能性も一応はありますが、予断を許さない状況には違いありません」
咲「ど、どうにかできないの…?」
ピッピッピッ...
和「急性の疾患、まして医療従事者でもなければ事態を悪化させてしまいかねません」
久「…けど、私達には彼が居る」
プルルルル...
和「部長。あの人は別に私達のものじゃないんですよ?」
久「わかってるってば…あ、もしもし」
『あら、どうかしまして?』
久「…どういう訳か、ウチの部員が危篤状態なの。それで」
『なるほど、緊急事態と言うヤツですわね…ハギヨシ』
「はい、お嬢様。ただいま現場に到着いたしました」
久「…おお」
まこ「一体どこから現れて…いや、聞いても仕方ないか」
優希「これこそまさにオカルトチックだじょ…のどちゃん」
和「…いや、それよりも」
咲「――お願い、萩原さん」
咲「…京ちゃんを、大事な大事な私の幼なじみを…どうか、どうか助けて――――!」
ハギヨシ「…」
ハギヨシ「…宮永さん」
咲「はい…」
ハギヨシ「――ご心配には及びません。幸いなことに、彼はもうすぐ目を覚ますようです」
咲「…あの。こんな時に冗談はやめていただけ」
ファァ...
咲「…あくび?」
京太郎「あの…おはようございました」
ハギヨシ「ほら」
咲「……」
咲「…確かに、目を覚ましはしましたね」
まこ「明らかに様子が変なんじゃが」
和「それはまあ…ともすると臨死体験の後ですから」
優希「…」
優希(パシらせ過ぎで死なせるとか、色んな意味で洒落にならないんだじぇ…)
優希「…よかった」
久「…須賀君」
京太郎「――すみません。なんか心配かけちゃったみたいで」
久「それはいいの。ううん、そんなことは気にしなくていい」
久「…だからね」
京太郎「?」
久「数日の間、学校は休んだ方がいいわ。勿論部活もね」
京太郎「へ…どうして」
ハギヨシ「…お言葉ですが須賀君、今のあなたは尋常ではありません」
ハギヨシ「まず第一に休んでください。あなた自身に、確かな安らぎを与えるべきです」
京太郎「…安らぎ、ですか」
ハギヨシ「――確かにお伝えしましたよ。それでは」
シュタッ
まこ「…行ってしまったのう」
咲「なんか意味深な言い方だったね…京ちゃん、何か心当たりは?」
京太郎「いや、なんでもないけど」
咲「…そっか」
京太郎「……」
京太郎(多分だけど、単に気付いてないだけなんだろうな…俺は)
竜華『…ウチの相方。ああ、園城寺怜って言うんやけどな』
京太郎『ああ、先鋒の人ですね』
竜華『なんや君、あの子のこと知っとったんか』
京太郎『そりゃまあテレビ中継で見てましたし』
竜華『なるほどな…麻雀は好きなんか?』
京太郎『勿論です。つうか俺、今はこんなナリだけど麻雀部員なんですよ』
竜華『さよかー。で、どこの高校なん?』
京太郎『それは…』
―――申し訳ない…!清澄の名に泥を塗ってしまって……!
京太郎『…』
竜華『どないしたん?なんや気分が悪そうやけど』
京太郎『いえ…はは、幽霊みたいなのでも気分が優れなかったりするんですね』
パァァ...
京太郎『!』
竜華『な、なんや…急に姿が薄らいで』
スゥゥゥ...
竜華『…』
竜華(なんや急に居なくなってしまいおった…あの子は一体なんやったんやろか?)
―――京太郎の自室。
京太郎「…」
ポイッ、パシッ
京太郎「……」
ポイッ、パシッ
「…しばらくだな。お前がそいつで遊んでいるのは」
京太郎「ああ…そうだな」
「中学のころが懐かしくなったか?あの頃のお前、今と違って大活躍だったからなー」
京太郎「――そんなんじゃねえよ」
「ならいいんだがな。とりあえずさ、あんまり気負ったりすんなよマイサン」
京太郎「…ありがとな」
――自分は本当に、あそこに居てもいいんだろうか。みんなと一緒に夢を追い求めても、いいんだろうかと。
そんな不安が、不意に彼の脳裏をよぎるようになっていた……。
【教室】
嫁田「幽体離脱、ねぇ」
京太郎「ああ」
嫁田「一応聞くけど、それってマジで言ってる?」
京太郎「どうだろうな。自分でも言っててよくわかんねーし」
嫁田「…でもまあ、お前が部活中に倒れたのは確かだ」
嫁田「結構な騒ぎだったよ。なんせ死人が出るか出ないかの話だもんな」
京太郎「その割にはピンピンしてるけどさ」
嫁田「病院にはもう行ったのか??」
京太郎「異常なし、だってさ。わざわざ遠くのデカい病院で色々診てもらったんだが」
嫁田「……」
京太郎「正直おっかねえよ。俺、死にかけたって言うのに何もないって」
嫁田「…医者にも分からんことはあるだろうさ」
嫁田「病気で苦しんで、その原因が分からなくて、或いは…原因が分かったって治療のしようがない場合だってある」
嫁田「京太郎、お前はそうじゃないんだろ?」
京太郎「…まーな。一応身体は健康そのものらしい」
嫁田「なら、今はそれでよしとしようぜ」
京太郎「…だな」
嫁田「…今日のお前はホントらしくねえな。いつもとは別人だわ」
京太郎「そうか?」
嫁田「そうだとも。普段のお前は、そんな風にウジウジするやつじゃねーし」
嫁田「あんなことの後じゃ無理もねーことかもしれんが、京太郎…何でそんなに悩んでる?」
京太郎「…」
京太郎「…やっぱさ、お前には分かっちまうか」
嫁田「たりめーだろ?」
京太郎「……」
京太郎「…なあ嫁田」
嫁田「あん?」
京太郎「―――俺、ひょっとしたら麻雀部辞めちまうかもしれねーわ」
嫁田「…あぁん?」
京太郎「やっぱダメかな?」
嫁田「…別に止めやしないが、勧めもしないぞ」
嫁田「大体さ…今ここで辞めちまうのは、色々ともったいないと思うぜ?」
京太郎「もったいない、か」
嫁田「それにさ、お前は咲ちゃんのことを麻雀部に誘ったんだ」
嫁田「理由はどうあれここで辞めちまったら、あの子は勿論お前だって傷つくさ」
京太郎「…だろーな。だから余計にどうしようかって気持ちが強くなる」
京太郎「咲をあそこに誘った理由は結構身勝手だったけどさ…それでも」
嫁田「…麻雀が嫌いになったか?」
京太郎「それはない。少なくとも、麻雀自体を止める気はさらさらないぞ」
嫁田「…」
嫁田「…お前だけが初心者なのは関係あるか?」
京太郎「―――どう、だろうな」
京太郎「けどまあ、こうして言いよどんでいる時点で関係ないだなんて言えねーわ……」
嫁田「…」
京太郎「…なんていうかさ、今の自分に違和感を感じるようになったんだよ」
京太郎「ほんの一時だけどさ、あの日確かに俺は死に近づいてた」
京太郎「そう考えるとなんか怖くなっちまって…普段考えないようなことを考えてた」
京太郎「そしたらさ、ふと思い出しちまった。中学の…お前と一緒に部活をやってた頃のことを」
嫁田「…」
京太郎「あの頃は楽しかった。絶対全国行ってやるんだって、皆バカになって頑張ってた」
京太郎「ヘトヘトになるまでめちゃくちゃ走らされたりしたけど、辞めたいだなんて思ったことはなかった」
京太郎「ハンドボールが楽しいって、ただそれだけでやっていけたんだ」
京太郎「結局全国には行けなかったが…それでもやっててよかったなって思うよ」
嫁田「麻雀を止めて、もう一度ハンドをやってみたいってか?」
京太郎「…そうじゃねえ。少なくとも今は、そうじゃねえんだ」
嫁田「…わかんねえ奴」
京太郎「自分でもそう思う。今日の俺、ホントどうかしてるわ」
京太郎「…ただな、思うんだよ。どうしてあの頃みたいに頑張れないのかってな」
京太郎「別に麻雀をおろそかにしてる訳じゃない。麻雀やってる時間より、雑用の時間が多かったのは確かだが」
嫁田「そりゃお前、あの部長さんが全国目指して頑張るからって…ああ」
京太郎「どうした?」
嫁田「京太郎。お前がどうして違和感みたいなのを感じてるか、少しは分かった」
京太郎「…聞かせてくれ」
嫁田「お前は多分…ハンド部の頃と今居る麻雀部のことがごっちゃになってんだよ」
嫁田「どっちでも全国を目指してて、でもハンド部ではそれが叶わなくて」
嫁田「そんでもって麻雀部だ。お前が咲ちゃんを誘うまでは、全国だなんて意識することもなかったとこだ」
嫁田「けど何の因果か全国に行けちまって…お前以外は、みんな大活躍だったよな」
京太郎「ああ。俺はそれをすげーなーって見てるだけだったけど」
嫁田「そのみんなが少しでも活躍出来るようにって、あくせく働いてたのもお前だろうに」
京太郎「…」
京太郎「…そんなんじゃねー。ホント、そんなんじゃねーんだよ」
京太郎「俺はただ、みんなに押し付けただけだ」
嫁田「…押し付けた?」
京太郎「そう。俺はああいう大舞台に行きたくて、でも行けなかった奴だ」
京太郎「そんでもって、麻雀部で全国に行くだなんてのはあんまし考えてなかった訳よ」
京太郎「…アイツが、咲があの決勝戦で劇的な逆転勝利をするまではな」
嫁田「…それでお前はどう思った?」
京太郎「もちろん嬉しかったぜ?けど同時に、自分に大した力がないのを怖く感じた」
京太郎「みんなみたいに麻雀打てる訳でもないのに、個人戦じゃ大きい結果を求めてたくらいにはな」
京太郎「でも勝てる道理はなくて…それで俺は、みんなに頑張ってもらおうと考えた」
京太郎「…自分に出来なかったことを、いや…自分が叶えたかったことを、他の誰かに押し付けるようにしたんじゃないか」
京太郎「いつのまにか、俺は麻雀を…ハンドボールの代わりにしてたんじゃないかって」
京太郎「そう思っちまって、麻雀部を辞めるかもなんて言ってるのかもしれねえ」
嫁田「京太郎…お前、一体何言ってんだよ?」
京太郎「何ってほら…バカ言ってんだよ」
嫁田「茶化してんじゃねえ。ああもう、今日のお前は相手しててイライラするわー」
京太郎「…すまん」
嫁田「あやまんな。なんか余計にイラっとくる」
嫁田「お前の悩みをバカらしいの一言で片付けたくはないけどさ…今のお前、マジでバカになってんよ」
京太郎「…俺、一体どうしたらいいんだろ?」
嫁田「知るかよ。そんなことは他の誰かに訊いてくれ」
京太郎「……」
嫁田「まーせいぜい悩めや。悩むだけ悩んで、そしていつものお前に戻ってくれると助かる」
嫁田「でないとそのうち、俺がお前を傷付けちまいそうになるからさ…そんなのはさ、嫌なんだよ」
京太郎「…」
京太郎「…そしたらもう、お前と俺はダチじゃなくなるのかもな」
ゴスッ
京太郎「っ痛ぅ!」
嫁田「寝言は寝て言え。なんなら殴ってでも元に戻してやっから」
嫁田「たとえお前が嫁さんからさえ愛想をつかされても…京太郎、俺はお前のダチを止めたりなんかしねえから」
京太郎「…」
京太郎「…」グスッ
京太郎「…ありがとな、○○」
嫁田「バーロー…泣いてる男に礼言われたってそそられんぜ」
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