元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」 健夜「幸せな、お嫁さん」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
556 :
3を選ぶ奴は何考えてんの?
京ちゃんを危険に晒してまでヤンデレ見たいの?
3
559 :
3選ぶやつ多すぎだろひどいな
3
570 = 1 :
では次は臨海でー
投下はまた後で
571 = 555 :
臨海か
572 = 542 :
ダヴァンさん期待
573 :
ネリーちゃんイェイ~
574 :
アレクサンドラ監督もいいね
575 :
東京だからプロが出てくる可能性も
576 :
今までから考えて非安価パートは臨海勢だけで進行だろう
安価パート入ったらキャラ名自由安価で取れば出そうだけど
577 :
すいません、諸事情で今夜は投下ナシで
578 = 528 :
そげか
また明日
579 :
了解
580 :
のんびり臨海行きますよー
581 :
応援する所存ー
582 :
――たまたま、道ですれ違っただけ。
「ん?」
「お?」
普通なら、お互いの名前を知ろうとすら思わない。
だけど、この二人――須賀京太郎と、ネリー・ヴィルサラーゼは。
例えるならば――そう、前世からの因縁めいたモノを、お互いに感じとった。
顔を見たこともなく、名前すら知らないのに、ずっと昔に出会ったことのあるような。
デジャヴとも違う、不思議な感覚を覚えた。
「……ねぇ。それ、ナニ?」
「いや、まぁ……タコスだけど、食うか?」
「ちょーだい!」
それが京太郎と彼女たちの出会いの始まり。
劇的なものではないけれど、それなりに長い付き合いになりそうだ。
小さな口でタコスを頬張るネリーの横顔を見ながら、京太郎はそう思った。
583 :
「キョウタローはパスポート持ってまスカ?」
それは、全国大会に向けてチームで調整中でのこと。
京太郎がいつも通りにマネージャーとしての雑用に勤しんでいると、チームメイトの1人、ダヴァンからそのようなことを言われた。
「パスポートは……昔、家族で海外旅行に行った時に取ったきりっすね。多分有効期限とか切れてます」
「オー、それはよくないネ。今すぐ取りに行くベキ!」
「なんでまたそんな急に」
全員分のカップを用意し、お茶の準備をする。
初めはあまり上手く出来なかった作業も、マネージャーとして彼女たちに付き合っているうちに上達していった。
彼女たちに仕込まれ、またインターネットで知り合った友人にレシピを教わったお陰で、今では日米中仏のお茶の間に通用する腕を振るうことができる。
「ナンデって、それはモチロン……」
チーム全員分と、監督の分。
6人分のカップをトレーに載せる。
「私のファミリーに、ダーリンを紹介するためデス! 次のバケーションにネ!」
カップに載せた紅茶の表面に、波紋が走った。
584 :
あっ
585 :
ファッ!?
586 :
大胆なプロポーズだなぁ(白目)
587 :
いいぞ
588 :
「……え?」
「エアメールは何度か送ってるケド。一度会ってみたいとダディも言ってまシタ!」
まるで予想していなかった言葉に思考が止まる。
それでも配膳を止めないのは中学から叩き込まれた雑用精神故か。
固まっている京太郎を置いてけぼりに、ダヴァンの勢いは止まらない。
「それに、いつか向こうで暮らすことになるかもしれないから色々見なイト――」
「そこまで、です。ジョークとはいえ京太郎も困っているでしょう」
そこに待ったをかけたのは京太郎と同じ1年生で、中国からの留学生のハオ。
京太郎からカップを受け取り、紅茶を一口啜ると満足気に頷く。
「ムゥ、ジョークではないのでスガ……」
「ですが、パスポートを取るのはいいかもしれないですね。私も家族に紹介したい」
「あ、あぁ……」
京太郎の瞳を見つめながら微笑むハオ。
中国美人。よく整った顔立ちのハオに正面から見詰められると、つい照れてしまう。
「確かに。私も」
そんな京太郎の手に添えられる白い指。
少しゴツゴツした京太郎の指とは対象的な、白魚のような指。
「初めての男性の友達ですから。母に紹介したいです」
気が付けば、明華が鼻先が触れ合いそうな程に身を寄せていた。
589 = 584 :
京太郎が羨ましいなあ(棒)
590 = 587 :
なんともグローバルな包囲網が既に完成している
591 :
アレクサンドラ監督はよ
久保コーチという前例越えに期待
592 :
は、ハーレムとか憧れるなぁ…(震え声)
593 :
グローバルすぎて浮気バレなそう
羨ましすぎる
594 :
宇宙に逃げれば問題ない
595 :
「ちょっ」
「ふふ……」
後退る京太郎を引き止めるように、頬に指が添えられる。
香水かシャンプーかは知らないが、いい匂いが鼻腔を擽る。
『友達』を相手にするには些か近過ぎる距離だが、京太郎にその事を気にする余裕はない。
目線を逸らすことも出来ない。
そして、段々と明華の顔が近付いて――
「キョータローお腹すいた!」
固まる京太郎に、迫る明華。
二人の間を割く様に、ネリーが飛び込んで来た。
「おわっ」
「ねーねー、ご飯作ってよー」
今の空気を吹き飛ばすように、ネリーの小さな体が勢い良く跳ねる。
「~♪」
チラりと明華に視線を向ければ、マイペースに紅茶を啜っていた。
この少女たちには振り回されてばかりだと、溜息を吐く。
596 :
「……お前、なぁ」
だが、正直助かった。
ネリーが飛び込んで来なければ、あのまま明華に何をされていたか。
意識すると心臓がバクバクする。
「たった今お茶淹れたばっかだろうが」
「こんなんじゃお腹膨れないよ?」
「なんちゅーヤツだ」
どうしても明華の指の感触と、匂いを思い出してしまう。
そんな自分を誤魔化すように、ネリーの頭を乱暴に撫でる。
「わっ!? なにすんのさっ!」
「うるさい、ワガママ言う奴にはこれで十分だ」
こういった気安さは他の部員にはない。
ダヴァンは年上で自分より背が高く、ハオは美人で一緒にいると照れ臭く、明華は隙あらば先程のように迫って来る。
口では悪く言っても、京太郎はネリーに有難さを感じていた。
597 :
「ネリーも京太郎もそこまでにしておけ」
決して大きくはないが、室内によく響く鋭い声。
「一応、今はまだ部活中だ。あまり緩み過ぎないように」
辻垣内智葉。このチームの先鋒であり、日本で二番目に強い女子高生。
凛とした出で立ちの少女で、『長ドスを持たせたら似合いそう』というのが京太郎の彼女に対する第一印象だった。
……その印象はあながち間違いではなく、幸か不幸か智葉の家族に気に入られた京太郎は最低でも週に一回は彼女の家を訪れている。
「……それに、京太郎も急に言われても困るだろう。パスポートにしろ何にしろ」
「しかし、先のことは考えておいた方が」
「今は、目の前のことに集中するべきだ」
智葉が空のティーカップをトレーに置く。
乾いた音が休憩の終わりを知らせる合図となり、室内の雰囲気が研ぎ澄まされていく。
「……ありがとう京太郎、また腕を上げたな」
「あ、いえ」
「ネリーも、次の対局が終わるまで我慢してくれ。これが終わったら皆で何か食べに行こう」
「んー、わかった」
自分から離れて卓に向かうネリーを見て、京太郎もカップを片付け始める。
彼女たちの麻雀はまるで自分には理解できないが、それでも皆のサポートをする事はできる。
この場に自分がいる事を場違いに感じながらも、京太郎はいつも通りに雑用を再開した。
598 :
あれ、ガイトさんて3番じゃなかったっけ?
599 = 1 :
三番目って書いたつもりが二番目って書いてた、てへぺろ
×日本で二番目に強い女子高生
○日本で三番目に強い女子高生
で、各自脳内修正お願いします
600 = 593 :
イイネ……
みんなの評価 : ★★
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