元スレ京太郎「タイム…リープ!?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
651 = 1 :
いいや、怪我なんかしてないはずだよ。ほらっ!
「ちょっと、止めてくださいよ。痛いじゃないですか!」
本当に?
「あれっ?痛くない…?なんで…」
怪我してるわけでもないのに、そんな包帯を巻いているから身動きが取れなくなるのさ
さ、起きなさい。私と彼が言った、同じ言葉があるだろう?
それを思い出すんだ
「え、もしかして…あなたは――」
~~~~~~~~~~~~~~~
652 = 1 :
――事故から三日後
京太郎「うぅ……」
うあ、体がだるい。つか左足全く動かねえ…どうなってんだ
なんか後頭部もジンジンするし、最悪だな
あれ?俺何してたんだっけ?
たしかこっち戻ってきてそれで……
京太郎「た、助かったのか…俺!?」
まじかよ…絶対ダメかと思ってたのに
653 = 1 :
京太郎「よっしゃーーーーーっっ!!!!」
京太郎「って、痛っ…!声出しただけで、ハンパなくいてぇ…」
はあ、てことはここ病院か
そういえば、肝心の健夜は無事だったのだろうか?
歩道に押したまでは確認したんだが、それ以上覚えてねえ
コンコン
「失礼します」
ん、誰だ?とういかこの声、最近まで聞いてような――やべっ!
654 = 1 :
ガチャ
健夜「『京太郎』くん、起きてる?わけないよね…」
無事だったかあ、よかった……本当によかった
健夜「今日もお見舞いの品、持ってきたんだけど。既にいっぱいだね」
健夜「ねえ、今日の試合、咲ちゃんたち勝ったみたいだよ。よかったね」
健夜「解説のとき、こーこちゃんたら酷いんだよ。全国放送でアラサーネタ連発するし」
健夜「自分だって、もうすぐアラサーなのにね」
健夜「……」
655 = 1 :
健夜「ねえ、『京太郎』くん。早く目を覚まして。本当のこと教えて」
健夜「あなたは、あの京太郎くんなんでしょう?」
健夜「咲ちゃんから聞いたよ、いろんなこと」
健夜「昔から、変わってないんだね。私、びっくりしちゃった」
京太郎「……」
健夜「私あれから、すごく強くなったんだよ?」
健夜「なにせ、元世界ランク2位なんだからね。すごいでしょ?」
健夜「銀メダルだって取ったんだから…」
京太郎「……」
健夜「……」
健夜「私…あなたに、頑張った、って。それだけでいいの……だから…」ポロポロ
健夜「京太郎くん……」ポロポロ
656 = 1 :
言うべきなのだろうか?
正直言うと、助かったときのことは全く考えていなかった
だが、俺のことをいまさら言ったところでどうなるというのか
もしかしたら、既に健夜には付き合っている男性がいるかもしれない
そんなところに、12年前の俺が現れたらどうだろう?
そんなことしたって、健夜を困らせるだけだ
いや、たとえ彼氏がいなくたって同じようなものか…
それに、そもそもタイムリープなんて荒唐無稽なこと信じてもらえるはずがない
なら言わないほうがいい
それが健夜のため
だけど……
『自分の気持ちに素直にね』
……ありがとう、トシさん
657 = 618 :
健気や…
658 = 1 :
健夜「……じゃあ、もう行くね」ゴシゴシ
京太郎「……待った」
健夜「え」
京太郎「久しぶり、健夜」
健夜「えっ!あ…え、え?」パクパク
健夜「きょ、京太郎くんなの?あの…」
京太郎「そう、あの京太郎だ」
659 = 617 :
トシさん…
660 = 617 :
今度こそきたぁあああああ!!!
661 = 1 :
健夜「…なんとも、ないの?」
京太郎「言ったろ、ちょっとやそっとじゃ死なないって」
健夜「で、でも、まだ高校生なんでしょ!?」
京太郎「まあ…その……いろいろあったんだ」
京太郎「詳しいことはまた後で話すよ。それでも信じてくれるか?」
健夜「……私、ひと目見て分かったもん…京太郎くんだって」
健夜「違うかもしれないって思ったよ?けど、苗字は違ったけど名前も顔も一緒で…」
健夜「変だって思った。そんなのありえないって…」
健夜「でも、咲ちゃんからあなたの話を聞いて分かったの」
健夜「この人は間違いなく京太郎くんなんだって」
662 = 1 :
健夜「昔から全然変わってなくて、びっくりしたんだから…」
京太郎「そういう健夜だって、あの頃と全然変わってないじゃないか」
健夜「そ、そんなことない!あの後、いろんなこと…いっぱいあって……それで…」ジワァ
京太郎「……」
健夜「ばか~~っ!!勝手にいなくなって…」
健夜「急に現れたと思ったら…今度は事故で!」
健夜「すごく、すっごく!心配したんだからっ!!」
京太郎「す、すまん」
健夜「もう起きないかもって何度も何度も思って……それで…」
健夜「バカ、アホ、トンチンカン!!」
健夜「ヘンタイ!ドスケベ!他の人の胸ばっかり見てっ!!」
健夜「バカバカバカバカバカバカバカばかばかばかばかーーーーー!!!」
京太郎「そこまで言わなくても…」
663 = 1 :
京太郎「どうしたら許してくれる?」
健夜「許さないもん!」
京太郎「もん、って……じゃあ、どうしたいい?」
健夜「えと…その、あのー……」
健夜「………!!」
健夜「ききききキス、してくれたら許してあげないこともない…かも/////」モジモジ
乙女か!いや、もう乙女じゃないのか?
京太郎「えっ!?そのー、聞きにくいことなんだが……彼氏とかいないのか?」
健夜「」
健夜「……」
健夜「いたことないもん…」ボソ
京太郎「え?」
健夜「今まで、一人もいたことないって言ったの!わるいっ!!」
京太郎「い、いや悪くないです。むしろ嬉しい…かな」
健夜「そ、そう、なんだ…///」
京太郎「ああ」
664 = 1 :
健夜「じゃあ、その……する?」
京太郎「いやその前に、ちょっと待ってくれ」
京太郎「最後分かれたとき、本当に言いたかったこと、言わせてくれ」
健夜「うん」
京太郎「好きだ」
健夜「私も。あの頃からずっと」
京太郎「健夜…」
健夜「京太郎くん…」
健夜の手に、自分の手を重ねる。暖かい
だんだんと二人の距離が近づいてゆく、そして―――
665 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
トシ「どうやら、うまくいったみたいだね」
トシ「……あらあら、年寄りはとっとと退散しようか」
トシ「確かこういう時は、こう言うんだったかな」
トシ「二人は幸せなキスをして終了」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
666 :
不意打ちすぎるわwwwwww
667 :
続きはよ
668 = 617 :
えんだぁあああああああ
669 :
いやあああああああああああああああ
670 :
後日談はよ
671 :
後日談ありますよね?おねがいします
672 :
トシさんどこで覚えたんすかwwwwww
673 :
まさか……腐っているのか宮守?
674 = 621 :
トシさんwwww
675 = 1 :
――5年後
京太郎「うー、緊張してきた…」
健夜「大丈夫だよ、なんたって私が教えてきたんだから」
京太郎「そうだな、いつもありがとう」
チュ
健夜「…えへへ」
恒子「おー、暑い暑い!暖房効きすぎかなあ、この部屋は」
健夜「こーこちゃん!?」
健夜「…もしかして、見てた!?」
恒子「いんやあ、見てないよ」
676 = 1 :
健夜「よかったあ」
恒子「二人が熱ぅ~いキスをしてることろなんてね」
健夜「も、もうっ!見てたんじゃん!?早く実況に戻りなよ!」
恒子「はいはい……あと京太郎くん、タイトル戦頑張んなさい」
京太郎「はい!」
健夜「もうっ、こーこちゃんは…」
京太郎「…福与さん、いい人だなあ」
健夜「えっ!うわ、浮気!?」
京太郎「そんなことしないよ…」
京太郎「福与さん、俺が初のタイトル戦で緊張してるから、わざとああ言ってくれたんだよ」
健夜「そ、そうだったんだ。後で感謝しなくちゃだね」
677 = 617 :
京ちゃんプロになったのか
678 = 1 :
はやり(3×)「おーい、京太郎くん!」
京太郎「あ!お久しぶりです、瑞原プロ」
はやり(3×)「久しぶり。今日はよろしくね」
健夜「ちょっ…!すごい格好してるね、それ」
健夜「痴女…というより、もはや露出狂だよその服!?」
はやり(3×)「えー、最近流行ってるんだよこの服、ほらこれ見てよ」
健夜「なにスマホまで出して…なになに」
『茨城在住のあるデザイナーは、スランプに陥っていた』
『あるとき、茨城で開かれていたフリーマーケットを覗くと、そこにはとんでもない服が』
『これにインスピレーションを受けた彼は、次々と新作を発表してゆく』
『最初は麻雀界隈の一部のみで流行っていたものの、今ではその茨城スタイルは世界的なものになりつつある』
『そのブランドの名前は、彼がフリーマーケットで発見した服に付いていた文字からとった』
『K.K、と』
679 :
コーヒー返せ
680 :
服消えたの伏線だったのかwww
681 = 671 :
長野スタイルwwwwww
682 = 617 :
熊倉?小鍛治?
683 :
すこやん経由で茨城スタイルになってるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
684 = 649 :
世界に影響与え過ぎwwww
685 = 1 :
はやり「ねっ!」
京太郎・健夜「Oh…」
K.K=Kumakura Kyoutaro です…本当にありがとうございました
トシ「ほら、試合はじまるよ。早く行きな、二人とも」
京太郎「監督!」
京太郎「そうですね、行ってきます」
トシ「ああ、いってらっしゃい」
686 :
これは熱い展開
687 = 617 :
これは未来を変えたんだろうか?ww
688 = 1 :
________
_____
__
京太郎「今日は負けませんよ、嫁と娘が見てるんです」
はやり「まだまだ、新人君には負けないよ」
アカギ「久しぶりだな、京ちゃん……だが、勝つのは俺だぜ……!」
野依「負けないっ!!」
京太郎「あー、そういえば…」
はやり「ん?」
京太郎「……約束、守ってくれましたね」
はやり「なんのこと?」
京太郎「いえ、何でもありません。さあ、いきますよ!!」
京太郎「カンッ!!」
689 :
おー!
最高の展開や!
690 :
アカギは覚えててくれたんだな
691 = 618 :
乙
面白かった
692 = 1 :
これにて終了です
695 :
いい締めだ
お疲れさまでした
696 :
乙 おもしろかった
697 = 617 :
大変乙でした!
このような大作に巡り合えたことに感謝を
すばらしい京健でした!
698 = 669 :
乙でした!
すこやんも京太郎も幸せで良かったー
699 :
乙
面白かったよ良いSSだった
あとすこやんと付き合った時の周りの反応とかちょっと気になるね
みんなの評価 : ★
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